JP2000089572A - 現像装置並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2000089572A
JP2000089572A JP27427998A JP27427998A JP2000089572A JP 2000089572 A JP2000089572 A JP 2000089572A JP 27427998 A JP27427998 A JP 27427998A JP 27427998 A JP27427998 A JP 27427998A JP 2000089572 A JP2000089572 A JP 2000089572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
magnetic
region
latent image
carrying member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27427998A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Suzuki
秀明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP27427998A priority Critical patent/JP2000089572A/ja
Publication of JP2000089572A publication Critical patent/JP2000089572A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、現像剤担持体の現像剤搬送性を維
持しながら、現像剤担持体の表面の汚染を充分に抑制可
能である現像装置又はこの現像装置を備えるプロセスカ
ートリッジ若しくは画像形成装置の提供を目的とする。 【解決手段】 現像スリーブ2表面の平均傾斜の値が、
0.001〜0.1以下の範囲の値に採られ、マグネッ
ト6の磁力ピークが、少なくとも担持量規制空間7から
現像スリーブ2の回転方向上流側における0゜〜15゜
に亘る第一領域、及び、第一領域から現像スリーブ2の
回転方向上流側における30゜〜110゜に亘る第二領
域に設定することにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜像担持体に形成
担持された潜像を現像剤により可視画像とする現像装置
並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び
画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を採用する複写機等の画像
形成装置に備えられ、潜像担持体に形成担持された潜像
を、磁性を有する現像剤により可視画像とする現像装置
として、主としてSUS等の非磁性金属素材から成る円
筒状の回転自在な現像剤担持体と、先端部を現像剤担持
体の表面に摺接するブレード状の担持量規制体と、複数
の磁極が設けられ現像剤担持体の中空部に配置された磁
力発生源とを備え、磁力発生源の磁力を受けて現像剤担
持体の表面に担持せしめられた現像剤に、現像剤担持体
及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて現像剤担持
体及び担持量規制体が摩擦帯電を施し、直流電圧及び交
流電圧の重畳電圧を現像剤担持体に印加し潜像担持体及
び現像剤担持体の間に生じせしめた電場により、潜像担
持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を
転移せしめ、潜像の可視画像化を図る現像装置(以下、
従来の現像装置と略称する。)が知られ、実用に供され
ている。
【0003】而して、従来の現像装置にあっては、特開
昭56−113172号等に開示されているように、サ
ンドペーパによるサンドペーパ方式、球形粒子によるビ
ーズブラスト方式、不定形粒子によるサンドブラスト方
式、サンドペーパ方式と、ビーズブラスト方式と、サン
ドブラスト方式との混合方式、及び、化学処理による化
学エッチング方式等に則り表面に粗面化処理が施された
現像剤担持体を得ることにより、現像剤担持体の現像剤
搬送性の向上が図られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
現像装置にあっては、長期使用の耐久により現像剤又は
現像剤の構成成分が、サンドブラスト方式等に則る粗面
化処理により現像剤担持体の表面に形成された凹凸に固
着し易く、以て、現像剤担持体の表面の汚染防止が困難
であった。
【0005】即ち、現像剤担持体の表面に担持された現
像剤は、本来、少なくとも現像剤担持体の表層を構成す
るステンレス又はアルミニウム等から摩擦帯電が施され
規定極性の電荷が付与されることから、現像剤担持体の
表面に汚染が生じた場合には、現像剤担持体の表面に新
たに担持された現像剤と、現像剤担持体の表面の凹凸に
固着した現像剤との摩擦により、現像剤の規定極性への
帯電化が妨げられ、以て、潜像担持体の可視画像の濃度
が低下し、特に、現像剤担持体の表面における特定部位
に現像剤が固着した場合には、潜像担持体に画像ムラが
生じる虞れがあった。
【0006】而して、従来の現像装置にあっては、現像
装置の使用量及び耐久量の増加に伴い現像剤担持体の表
面の汚染が進行することにより、現像剤担持体の回転周
期毎の白ヌケ等の現像不良の発生率が高くなり、特に、
上記現像装置の現像処理速度の高速化が図られた場合に
は、上記現像不良が頻発する毎に現像剤担持体の交換を
行う必要があったことから、ランニングコスト高を抑制
することが困難であるという問題を抱えていた。
【0007】故に、現像剤担持体の表面の汚染に起因す
る画像不良を防止するためには、現像剤担持体の表面を
現像剤が固着し難い形状とする必要があるが、図3及び
図4に示すように、従来、現像剤担持体の表面の形状を
評価するパラメータとして用いられている中心線平均粗
度Ra及び十点平均粗度Rz等のパラメータと、初期画
像濃度及び10K後の耐久濃度の差分ΔDとの相関関係
が認められなかった。そのため、これらのパラメータに
代わり、ΔDと相関関係のあるパラメータを新たに導入
し、この新たなパラメータにより現像剤担持体の表面形
状を評価する必要があった。
【0008】又、画像濃度の低下を抑制する方法とし
て、現像剤担持体の表面の円滑化を進めることにより現
像剤担持体の表面の汚染を抑制する技術も考えられる
が、現像剤担持体の表面の円滑化を図るに伴い現像剤担
持体の現像剤搬送性が低下し、現像処理時での潜像担持
体の潜像への充分量の現像剤供給が困難となると共に、
現像剤への過剰な摩擦帯電によりゴースト現象が生じる
虞れがある。
【0009】そこで、現像剤担持体の表面の汚染抑制及
び現像剤担持体の現像剤搬送性維持を図る技術として、
近年にあっては、特開平2−64561号及び特開平2
−284163号に開示されているように、定形粒子に
よるブラスト処理を現像剤担持体の表面に施し現像剤担
持体の表面に複数個の球形痕状の凹凸を形成する旨の技
術が提案され、実現されている。
【0010】しかしながら、現像剤を介して現像剤担持
体の表面に先端部を摺接するブレード状の担持量規制体
を備える現像装置に特開平2−64561号等開示の技
術を適用した場合には、現像剤担持体の表面の現像剤層
の均一化を図るものの、現像剤担持体の表面の汚染の充
分な抑制が困難であり、特に、長期使用に亘る耐久性を
要する高速画像形成装置に備えられる現像装置に関して
は、現像剤担持体の現像剤搬送性を維持しながら、現像
剤担持体の表面の汚染を充分に抑制可能である旨が望ま
れていた。
【0011】そこで、本発明は、現像剤担持体の現像剤
搬送性を維持しながら、現像剤担持体の表面の汚染を充
分に抑制可能である現像装置又はこの現像装置を備える
プロセスカートリッジ若しくは画像形成装置の提供を目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本出願に依れば、上記目
的は、磁性を有する現像剤を、回転しながら表面に担持
する円筒状の現像剤担持体と、現像剤を介して先端部を
現像剤担持体の表面に摺接し現像剤担持体の表面におけ
る現像剤担持量を規制するブレード状の担持量規制体
と、複数の磁極が設けられ現像剤担持体の中空部に配置
された磁力発生源とを備え、現像剤担持体及び担持量規
制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面に
担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規制体が摩
擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜像
へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の可視画像
化を行う現像装置において、現像剤担持体の表面粗さパ
ラメータである平均傾斜の値が、0.001〜0.1以
下の範囲の値に採られ、現像剤担持体の中空部における
磁力発生源の磁力ピークが、少なくとも担持量規制空間
から現像剤担持体の回転方向上流側における0゜〜15
゜に亘る第一領域、及び、第一領域から現像剤担持体の
回転方向上流側における30゜〜110゜に亘る第二領
域に設定されているという第一の発明により達成され
る。
【0013】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第一の発明において、現像剤担持体の中空部での
第一領域及び第二領域の各領域を磁力ピークとする二つ
の磁極の半値幅が、20°〜90°の範囲の値に設定さ
れているという第二の発明によっても達成される。
【0014】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第一の発明において、現像剤担持体の中空部で
の第一領域を磁力ピークとする磁極の磁束密度が850
ガウス〜1000ガウスの範囲の値に設定され、現像剤
担持体の中空部での第二領域を磁力ピークとする磁極の
磁束密度が400ガウス〜1000ガウス以下の範囲の
値に設定されているという第三の発明によっても達成さ
れる。
【0015】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第一の発明乃至第三の発明において、現像剤担持
体の中空部での第二領域を磁力ピークとする磁極が、現
像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピークとする磁
極の配置位置から現像剤担持体の回転方向上流側におけ
る30°〜80°の範囲に配置されているという第四の
発明によっても達成される。
【0016】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第一の発明乃至第四の発明において、現像剤担
持体の表面は、粗面化処理が施されたのち、結晶性グラ
ファイト及び導電性カーボンを含む樹脂層がコーティン
グされているという第五の発明によっても達成される。
【0017】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第一の発明乃至第四の発明において、現像剤担持
体の表面は、粗面化処理が施されたのち、Niメッキ層
がコーティングされているという第六の発明によっても
達成される。
【0018】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第一の発明乃至第四の発明において、現像剤
は、正極性を有する樹脂に磁性体が含有された一成分ト
ナーであるという第七の発明によっても達成される。
【0019】又、本出願に依れば、上記目的は、画像形
成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジであっ
て、潜像担持体及び本出願に係る第一の発明記載の現像
装置を備えるという第八の発明によっても達成される。
【0020】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第八の発明において、現像剤担持体の中空部で
の第一領域及び第二領域の各領域を磁力ピークとする二
つの磁極の半値幅が、20°〜90°の範囲の値に設定
されているという第九の発明によっても達成される。
【0021】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第八の発明において、現像剤担持体の中空部での
第一領域を磁力ピークとする磁極の磁束密度が850ガ
ウス〜1000ガウスの範囲の値に設定され、現像剤担
持体の中空部での第二領域を磁力ピークとする磁極の磁
束密度が400ガウス〜1000ガウス以下の範囲の値
に設定されているという第十の発明によっても達成され
る。
【0022】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第八の発明乃至第十の発明において、現像剤担
持体の中空部での第二領域を磁力ピークとする磁極が、
現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピークとする
磁極の配置位置から現像剤担持体の回転方向上流側にお
ける30°〜80°の範囲に配置されているという第十
一の発明によっても達成される。
【0023】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第八の発明乃至第十一の発明において、現像剤担
持体の表面は、粗面化処理が施されたのち、結晶性グラ
ファイト及び導電性カーボンを含む樹脂層がコーティン
グされているという第十二の発明によっても達成され
る。
【0024】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第八の発明乃至第十一の発明において、現像剤
担持体の表面は、粗面化処理が施されたのち、Niメッ
キ層がコーティングされているという第十三の発明によ
っても達成される。
【0025】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第八の発明乃至第十三の発明において、現像剤
は、正極性を有する樹脂に磁性体が含有された一成分ト
ナーであるという第十四の発明によっても達成される。
【0026】更に、本出願に依れば、上記目的は、磁性
を有する現像剤により潜像担持体に形成担持された可視
画像を記録媒体に転写記録する画像形成装置であって、
潜像担持体及び本出願に係る第一の発明記載の現像装置
を備えるという第十五の発明によっても達成される。
【0027】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第十五の発明において、現像剤担持体の中空部で
の第一領域及び第二領域の各領域を磁力ピークとする二
つの磁極の半値幅が、20°〜90°の範囲の値に設定
されているという第十六の発明によっても達成される。
【0028】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第十五の発明において、現像剤担持体の中空部
での第一領域を磁力ピークとする磁極の磁束密度が85
0ガウス〜1000ガウスの範囲の値に設定され、現像
剤担持体の中空部での第二領域を磁力ピークとする磁極
の磁束密度が400ガウス〜1000ガウス以下の範囲
の値に設定されているという第十七の発明によっても達
成される。
【0029】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第十五の発明乃至第十七の発明において、現像剤
担持体の中空部での第二領域を磁力ピークとする磁極
が、現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピークと
する磁極の配置位置から現像剤担持体の回転方向上流側
における30°〜80°の範囲に配置されているという
第十八の発明によっても達成される。
【0030】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第十五の発明乃至第十八の発明において、現像
剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたのち、結晶性
グラファイト及び導電性カーボンを含む樹脂層がコーテ
ィングされているという第十九の発明によっても達成さ
れる。
【0031】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第十五の発明乃至第十八の発明において、現像剤
担持体の表面は、粗面化処理が施されたのち、Niメッ
キ層がコーティングされているという第二十の発明によ
っても達成される。
【0032】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第十五の発明乃至第二十の発明において、現像
剤は、正極性を有する樹脂に磁性体が含有された一成分
トナーであるという第二十一の発明によっても達成され
る。
【0033】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第十五の発明乃至第二十一の発明において、潜像
担持体及び現像装置は、画像形成装置本体に着脱自在な
プロセスカートリッジに内包配置されているという第二
十二の発明によっても達成される。
【0034】即ち、本出願に係る第一の発明にあって
は、現像剤担持体の表面粗さパラメータである平均傾斜
の値が、0.001〜0.1以下の範囲の値に採られ、
現像剤担持体の中空部における磁力発生源の磁力ピーク
が、少なくとも担持量規制空間から現像剤担持体の回転
方向上流側における0゜〜15゜に亘る第一領域、及
び、第一領域から現像剤担持体の回転方向上流側におけ
る30゜〜110゜に亘る第二領域に設定されており、
現像剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間に
て、現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担
持体及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担
持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を
転移せしめ潜像の可視画像化が行われる。
【0035】又、本出願に係る第二の発明にあっては、
現像剤担持体の中空部での第一領域及び第二領域の各領
域を磁力ピークとする二つの磁極の半値幅が、20°〜
90°の範囲の値に設定されており、現像剤担持体及び
担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体
の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規
制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持さ
れた潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の
可視画像化が行われる。
【0036】更に、本出願に係る第三の発明にあって
は、現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピークと
する磁極の磁束密度が850ガウス〜1000ガウスの
範囲の値に設定され、現像剤担持体の中空部での第二領
域を磁力ピークとする磁極の磁束密度が400ガウス〜
1000ガウス以下の範囲の値に設定されており、現像
剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、
現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体
及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体
に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移
せしめ潜像の可視画像化が行われる。
【0037】又、本出願に係る第四の発明にあっては、
現像剤担持体の中空部での第二領域を磁力ピークとする
磁極が、現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピー
クとする磁極の配置位置から現像剤担持体の回転方向上
流側における30°〜80°の範囲に配置されており、
現像剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間に
て、現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担
持体及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担
持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を
転移せしめ潜像の可視画像化が行われる。
【0038】更に、本出願に係る第五の発明にあって
は、現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたの
ち、結晶性グラファイト及び導電性カーボンを含む樹脂
層がコーティングされており、現像剤担持体及び担持量
規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面
に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規制体が
摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜
像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の可視画
像化が行われる。
【0039】又、本出願に係る第六の発明にあっては、
現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたのち、N
iメッキ層がコーティングされており、現像剤担持体及
び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持
体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量
規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持
された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像
の可視画像化が行われる。
【0040】更に、本出願に係る第七の発明にあって
は、現像剤は、正極性を有する樹脂に磁性体が含有され
た一成分トナーであり、現像剤担持体及び担持量規制体
の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面に担持
された一成分トナーに現像剤担持体及び担持量規制体が
摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜
像へと摩擦帯電済みの一成分トナーを転移せしめ潜像の
可視画像化が行われる。
【0041】又、本出願に係る第八の発明にあっては、
現像剤担持体の表面粗さパラメータである平均傾斜の値
が、0.001〜0.1以下の範囲の値に採られ、現像
剤担持体の中空部における磁力発生源の磁力ピークが、
少なくとも担持量規制空間から現像剤担持体の回転方向
上流側における0゜〜15゜に亘る第一領域、及び、第
一領域から現像剤担持体の回転方向上流側における30
゜〜110゜に亘る第二領域に設定されており、現像剤
担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現
像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及
び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に
形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せ
しめ潜像の可視画像化が行われる。
【0042】更に、本出願に係る第九の発明にあって
は、現像剤担持体の中空部での第一領域及び第二領域の
各領域を磁力ピークとする二つの磁極の半値幅が、20
°〜90°の範囲の値に設定されており、現像剤担持体
及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担
持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持
量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担
持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜
像の可視画像化が行われる。
【0043】又、本出願に係る第十の発明にあっては、
現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピークとする
磁極の磁束密度が850ガウス〜1000ガウスの範囲
の値に設定され、現像剤担持体の中空部での第二領域を
磁力ピークとする磁極の磁束密度が400ガウス〜10
00ガウス以下の範囲の値に設定されており、現像剤担
持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像
剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び
担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形
成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せし
め潜像の可視画像化が行われる。
【0044】更に、本出願に係る第十一の発明にあって
は、現像剤担持体の中空部での第二領域を磁力ピークと
する磁極が、現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力
ピークとする磁極の配置位置から現像剤担持体の回転方
向上流側における30°〜80°の範囲に配置されてお
り、現像剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空
間にて、現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像
剤担持体及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜
像担持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像
剤を転移せしめ潜像の可視画像化が行われる。
【0045】又、本出願に係る第十二の発明にあって
は、現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたの
ち、結晶性グラファイト及び導電性カーボンを含む樹脂
層がコーティングされており、現像剤担持体及び担持量
規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面
に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規制体が
摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜
像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の可視画
像化が行われる。
【0046】更に、本出願に係る第十三の発明にあって
は、現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたの
ち、Niメッキ層がコーティングされており、現像剤担
持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像
剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び
担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形
成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せし
め潜像の可視画像化が行われる。
【0047】又、本出願に係る第十四の発明にあって
は、現像剤は、正極性を有する樹脂に磁性体が含有され
た一成分トナーであり、現像剤担持体及び担持量規制体
の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面に担持
された一成分トナーに現像剤担持体及び担持量規制体が
摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜
像へと摩擦帯電済みの一成分トナーを転移せしめ潜像の
可視画像化が行われる。
【0048】更に、本出願に係る第十五の発明にあって
は、現像剤担持体の表面粗さパラメータである平均傾斜
の値が、0.001〜0.1以下の範囲の値に採られ、
現像剤担持体の中空部における磁力発生源の磁力ピーク
が、少なくとも担持量規制空間から現像剤担持体の回転
方向上流側における0゜〜15゜に亘る第一領域、及
び、第一領域から現像剤担持体の回転方向上流側におけ
る30゜〜110゜に亘る第二領域に設定されており、
現像剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間に
て、現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担
持体及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担
持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を
転移せしめ潜像の可視画像化が行われる。
【0049】又、本出願に係る第十六の発明にあって
は、現像剤担持体の中空部での第一領域及び第二領域の
各領域を磁力ピークとする二つの磁極の半値幅が、20
°〜90°の範囲の値に設定されており、現像剤担持体
及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担
持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持
量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担
持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜
像の可視画像化が行われる。
【0050】更に、本出願に係る第十七の発明にあって
は、現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピークと
する磁極の磁束密度が850ガウス〜1000ガウスの
範囲の値に設定され、現像剤担持体の中空部での第二領
域を磁力ピークとする磁極の磁束密度が400ガウス〜
1000ガウス以下の範囲の値に設定されており、現像
剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、
現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体
及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体
に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移
せしめ潜像の可視画像化が行われる。
【0051】又、本出願に係る第十八の発明にあって
は、現像剤担持体の中空部での第二領域を磁力ピークと
する磁極が、現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力
ピークとする磁極の配置位置から現像剤担持体の回転方
向上流側における30°〜80°の範囲に配置されてお
り、現像剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空
間にて、現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像
剤担持体及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜
像担持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像
剤を転移せしめ潜像の可視画像化が行われる。
【0052】更に、本出願に係る第十九の発明にあって
は、現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたの
ち、結晶性グラファイト及び導電性カーボンを含む樹脂
層がコーティングされており、現像剤担持体及び担持量
規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面
に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規制体が
摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜
像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の可視画
像化が行われる。
【0053】又、本出願に係る第二十の発明にあって
は、現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたの
ち、Niメッキ層がコーティングされており、現像剤担
持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像
剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び
担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形
成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せし
め潜像の可視画像化が行われる。
【0054】更に、本出願に係る第二十一の発明にあっ
ては、現像剤は、正極性を有する樹脂に磁性体が含有さ
れた一成分トナーであり、現像剤担持体及び担持量規制
体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面に担
持された一成分トナーに現像剤担持体及び担持量規制体
が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された
潜像へと摩擦帯電済みの一成分トナーを転移せしめ潜像
の可視画像化が行われる。
【0055】又、本出願に係る第二十二の発明にあって
は、潜像担持体の修理及び現像装置への現像剤補給等を
要する場合には、新たなプロセスカートリッジへと交換
される。
【0056】
【発明の実施の形態】以下の添付図面に基づき本発明に
係る実施の形態に関して説明する。
【0057】(第一の実施形態)先ず、本発明に係る第
一の実施形態に関して説明する。
【0058】本実施形態に係る画像形成装置は、プロセ
ススピード=300mm/secに設定されたアナログ
60枚機であり、図1に示すように、潜像担持体たるド
ラム状の回転自在な電子写真感光体1(以下、感光ドラ
ム1と略称する。)の表面に形成担持された潜像を現像
装置8が現像剤たる一成分磁性ポジトナー(以下、トナ
ーと略称する。)によりトナー像に可視画像化し、感光
ドラム1の表面のトナー像を記録媒体に転写し未定着画
像を前記記録媒体に形成し、前記未定着画像を前記記録
媒体に定着記録したのち、定着処理済みの記録媒体を画
像形成装置本体外部に排紙し、転写処理後における感光
ドラム1の表面の残留物及び残留電荷の除去及び除電が
行われることにより、次なる潜像形成に感光ドラム1が
備えられるようになっている。
【0059】現像装置8は、図1に示すように、公知の
ジャンピング現像方式に則り現像処理を実行するよう設
定され、現像処理が行われる現像処理室8A及び現像剤
が貯蔵される現像剤貯蔵室8B並びに現像剤貯蔵室8C
に区分されている。
【0060】尚、感光ドラム1及び現像装置8を内包配
置するプロセスカートリッジを本実施形態に係る画像形
成装置本体に着脱自在な構成とし、感光ドラム1の修理
及び現像装置8への現像剤補給等を要する場合に新たな
プロセスカートリッジへの交換を行うことにより、感光
ドラム1の修理及び現像装置8への現像剤補給等のメン
テナンスの簡易化を図ることができる。
【0061】現像処理室8Aには、現像剤担持体たる円
筒状の回転自在な現像スリーブ2、担持量規制体たる、
トナーを介して現像スリーブ2の表面に先端部を摺接す
る現像ブレード3、及び、磁力発生源たる円柱状のマグ
ネット6等が設けられ、マグネット6は、現像スリーブ
2の中空部にて現像スリーブ2の回転軸と同軸に固定配
置されている。
【0062】現像スリーブ2は、ステンレスを主素材と
し、又、外径=20mmに採られており、而して、直流
電圧及び交流電圧が重畳された重畳電圧の現像スリーブ
2への印加により感光ドラム1及び現像スリーブ2の間
に電場が生成され、摩擦帯電済みのトナーを生成電場に
より感光ドラム1の表面の潜像へと転移せしめ、潜像の
可視画像化を行うようになっている。
【0063】現像ブレード3は、主として磁性素材から
成り、又、厚み=1.6mmに採られ、更に、現像スリ
ーブ2の表面及び現像ブレード3の先端部の間隔=24
0μmとなる位置に配置されており、而して、トナーを
介して現像ブレード3の先端部を現像スリーブ2の表面
に摺接せしめることにより、現像スリーブ2のトナー担
持量を規制するための担持量規制空間7が現像スリーブ
2及び現像ブレード3の間に形成されている。
【0064】マグネット6は、磁束密度=数百〜千ガウ
スの範囲の値に採られた磁極S1、磁極N1、磁極S2
及び磁極N2(以下、各磁極をS1極、N1極、S2極
及びN2極と称する。)が設けられ、担持量規制空間7
において、現像スリーブ2のトナー担持量がN1極の磁
力により規制される。
【0065】尚、本実施形態にあっては、4極構成のマ
グネットを磁力発生源として採用したが、6極又は8極
構成等のマグネットを磁力発生源として採用した場合に
おいても、以下に説明する効果を得ることができるのは
言うまでもない。
【0066】一方、現像剤貯蔵室8B,8Cの各室に
は、現像剤を攪拌し適度に解す回転自在な棒状の攪拌部
材4,5が配置されており、以て、攪拌部材4,5の攪
拌によりトナーが、現像剤貯蔵室8Cから現像剤貯蔵室
8B、更に、現像処理室8Aへと搬送供給されるように
なっている。
【0067】次に、現像装置8における一連の現像処理
工程に関して説明する。
【0068】攪拌部材5により現像剤貯蔵室8Bから現
像処理室8Aに搬送供給されたトナーは、マグネット6
の磁力を受けて現像スリーブ2の表面に担持され、現像
スリーブ2の回転により、現像スリーブ2に担持された
トナーが担持量規制空間7への突入を開始する。
【0069】而して、担持量規制空間7に達したトナー
は、マグネット6のN1極の磁力を受けて現像スリーブ
2のトナー担持量が規制されながら、現像スリーブ2及
び現像ブレード3から摩擦帯電が施されることにより、
正極性に帯電化される。
【0070】よって、感光ドラム1及び現像スリーブ2
の間の生成電場により、感光ドラム1の表面に形成担持
された潜像へと、正極性に帯電済みの現像剤を転移せし
め、潜像がトナー像に可視画像化される。
【0071】次に、本実施形態に係る現像スリーブ2及
びマグネット6の設定条件に関して詳述する。
【0072】ステンレスを主素材とする現像スリーブに
あっては、現像スリーブとしてのトナー搬送性を得るた
めに、通常、粗面化処理を現像スリーブの表面に施し凹
凸が形成されるが、現像スリーブの表面の凹凸にトナー
が固着するので、粗面化処理が施された現像スリーブの
表面は汚染され易い。
【0073】実際に現像スリーブの表面の汚染(以下、
スリーブ汚染と略称する。)が生じた場合には、図6
(B)に示すように、黒色のトナーが現像スリーブの表
面の凹部に固着しており、図6(A)に示すようなスリ
ーブ汚染が生じていない場合に比して、現像スリーブの
表面のスリーブ汚染発生部位に応じた画像が0.5程度
の濃度低下する旨の測定結果が発明者等により認めら
れ、以て、スリーブ汚染が画像濃度低下等の画像不良の
発生要因である旨の結論が得られた。
【0074】そこで、本発明者は、図7に示す系にて定
義される表面粗さパラメータの一つである平均傾斜Δa
に着目し、不定形アルミナ粒子(ARD)又は球形ガラ
スビーズ(FGB)若しくは不定形アルミナ粒子及び球
形ガラスビーズ(FGB+ARD)を砥粒としブラスト
圧を変えながら幾つかの現像スリーブの表面にブラスト
処理を施し、得られた各現像スリーブに対して平均傾斜
Δaとスリーブ汚染との間に相関関係が認められるか否
かの測定を行った。
【0075】尚、本発明者等は、一回の測定で平均傾斜
Δa、中心線平均粗度Ra及び十点平均粗度Rzを同時
に計算可能な接触式粗度測定器 サーフコーダーSE3
−300登録商標;小坂研究所(株)により、カットオ
フ値=0.8mm、測定長さ=2.5mm、送りスピー
ド=0.1mm/sec及び縦倍率=5000倍の測定
条件下において、平均傾斜Δaとスリーブ汚染との間に
相関関係の認否測定を行った。
【0076】而して、本発明者等は、計算された平均傾
斜Δa及び10K枚の耐久後における濃度低下ΔDの比
較により、図5に示すように、平均傾斜Δaの値が小さ
くなるに伴いスリーブ汚染レベルも低下するという相関
関係が認められ、以て、スリーブ汚染レベルは、中心線
平均粗度Ra及び十点平均粗度Rzよりも、平均傾斜Δ
aに起因する旨の結論が得られた。
【0077】即ち、平均傾斜Δaは、図7に示すよう
に、定性的には、Δa=tanθという粗さの傾きを表
す因子であり、図8に示す系にあっては、図8(A)の
系での平均傾斜Δaの値は、図8(B)の系での平均傾
斜Δaの値に比して大きくなるが、図8(B)の系では
図8(A)の系に比して粗さの傾きが小さいことからト
ナーが現像スリーブの表面に固着し難く、而して、図8
(B)の系が図8(A)の系に比してスリーブ汚染レベ
ルが低下すると考えられる。
【0078】故に、図5に示すように、例えば、球形ガ
ラスビーズ(FGB)の300番を用いブラスト圧=
2.0kg/cm2に採られたブラスト処理を現像スリ
ーブの表面に施し現像スリーブの平均傾斜Δaを0.1
以下の値に採ることにより、スリーブ汚染の抑制が可能
である旨の結論が得られた。
【0079】尚、平均傾斜Δa及びスリーブ汚染の相関
関係測定に用いられた各現像スリーブの平均傾斜が全て
0.001以上の値であり、又、今日における表面加工
技術範囲内において平均傾斜Δaが0.001以下の現
像スリーブを製造することは事実上困難である等に鑑み
て、現像スリーブの平均傾斜Δaの下限値を0.001
に採れば充分であると考えられる。
【0080】そこで、本実施形態にあっては、現像スリ
ーブ2の平均傾斜Δaを0.001〜0.1の範囲の値
に採ることとした。
【0081】しかしながら、現像スリーブの表面の円滑
化向上を図るに伴い現像スリーブのトナー搬送性が低下
し、而して、充分量のトナーが現像処理に供されないと
いう虞れが生じ、現像スリーブのトナー搬送性の維持及
びスリーブ汚染の充分な抑制の両立化を図るためには、
現像スリーブの平均傾斜Δa及び現像スリーブ周辺の磁
場パターンのマッチングの必要性が本発明者等の研究に
より認められた。
【0082】即ち、S1極、N1極、S2極及びN2極
の4極構成のマグネットを現像スリーブの中空部に固定
配置する場合には、通常、現像スリーブを介する感光ド
ラムへの対面位置にS1極が配置されると共に、現像ス
リーブを介する現像ブレードへの対面位置にN1極が配
置され、又、S2極及びN2極も適宜配置される。
【0083】而して、現像スリーブの表面のトナー層規
制を担うN1極及びトナーの循環を担うS2極の配置位
置が現像スリーブのトナー搬送性の維持及びスリーブ汚
染の充分な抑制の両立化に影響することが本発明者等に
より確認された。
【0084】そこで、平均傾斜Δaを0.07、0.1
0及び0.12の各値に維持しながらN1極及びS2極
の配置位置を振った場合における現像スリーブのトナー
搬送性及びスリーブ汚染レベルの測定結果に関して、以
下の表1、表2及び表3に表す。尚、表1、表2及び表
3の各表は、各々、平均傾斜Δa=0.07、平均傾斜
Δa=0.10及び平均傾斜Δa=0.12に維持した
場合における現像スリーブのトナー搬送性及びスリーブ
汚染レベルの測定結果である。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】
【表3】 故に、表1及び表2に示すように、平均傾斜Δaの値が
0.1以下である場合には、担持量規制空間から現像ス
リーブの回転方向上流側における0゜〜15゜の範囲の
位置にN1極を配置すると共に、N1極の配置位置から
現像スリーブの回転方向上流側における30゜〜110
゜、好ましくは30゜〜80゜の範囲の位置にS2極を
配置することにより、現像スリーブのトナー搬送性の維
持及びスリーブ汚染の充分な抑制の両立化を図れる旨の
結論が得られた。
【0088】尚、表3に示すように、平均傾斜Δaの値
が0.1を上回る場合には、磁場パターンの適正化が図
られたとしても、現像スリーブの平均傾斜Δa及び現像
スリーブ周辺の磁場パターンがマッチングされていない
ことから、スリーブ汚染の充分な抑制は実現困難である
と改めて結論された。
【0089】次に、N1極及びS2極の配置位置の相違
により現像スリーブのトナー搬送性及びスリーブ汚染の
違いを生じてしまう理由に関して、表4の結果に基づ
き、考察する。
【0090】
【表4】 表4に示すように、N1極及びS2極の配置位置の相違
により現像スリーブのトナー搬送性及びスリーブ汚染の
違いを生じてしまうのは、トナーの循環がN1極及びS
2極の配置位置の相違により異なるためであると考えら
れる。
【0091】即ち、図9(A)に示すように、担持量規
制空間から現像スリーブの回転方向下流側の位置にN1
極を配置した場合には、現像スリーブの回転力等を受け
て担持量規制空間に達したトナーに現像スリーブの上方
から落下してきたトナーが一緒に担持量規制空間内に進
入し押し込まれることから、担持量規制空間から現像ス
リーブの回転方向上流側における手前でのトナー密度が
高くなってしまう。
【0092】一方、図9(B)に示すように、担持量規
制空間から現像スリーブの回転方向上流側における0゜
〜15゜の範囲の位置にN1極を配置した場合には、ト
ナーが担持量規制空間から現像スリーブの回転方向上流
側における手前にてN1極の磁力を受けて穂立ちし、担
持量規制空間から現像スリーブの回転方向上流側におけ
る手前でのトナー密度が低くなることから、担持量規制
空間進入直前に現像スリーブの表面のトナー層が上層及
び下層に分離しトナー下層のみが担持量規制空間内に進
入することとなり、而して、図9(A)の場合に比して
トナーの移動可能な自由度が増えることから、現像スリ
ーブの表面がトナーから受けるシェアを減らすことがで
きる。
【0093】故に、図9(B)に示すように、N1極の
配置位置から現像スリーブの回転方向上流側における3
0゜〜110゜、好ましくは30゜〜80゜の範囲の位
置にS2極を配置することにより、担持量規制空間進入
直前での現像スリーブの表面のトナー層の上層及び下層
への分離が効果的に行われことから、以て、スリーブ汚
染の充分な抑制が図られることとなると考えられる。
【0094】尚、図9(C)に示すように、担持量規制
空間から現像スリーブの回転方向上流側における15゜
以上の範囲の位置にN1極を配置した場合には、N1極
の磁力を受けてトナーが一旦穂立ちするものの、担持量
規制空間手前迄トナーの穂立ちを維持できないことか
ら、図9(A)の場合と同様に、担持量規制空間から現
像スリーブの回転方向上流側における手前でのトナー密
度が高くなってしまう。
【0095】又、ステンレスを主構成とする現像スリー
ブの外径=20mmに採られ、又、現像ブレードの厚み
=1.6mmに採られる現像装置にあっては、現像スリ
ーブの表面における適正なトナー担持量は、0.85m
g/cm2〜1.2mg/cm2であり、図9(A)の
場合には、担持量規制空間から現像スリーブの回転方向
上流側における手前にトナーを穂ちさせトナー層厚を規
制すべき磁極が存在しないことから、トナー層の充分な
薄層化が図られることなくトナーが担持量規制空間内に
進入し、而して、担持量規制空間の幅に一致若しくはほ
ぼ一致した層厚のトナー層が担持量規制空間を通過し、
充分な摩擦帯電がトナーに施されないこととなる。
【0096】更に、担持量規制空間から現像スリーブの
回転方向上流側における0゜〜15゜の範囲の位置にN
1極が配置された場合であって、N1極の配置位置から
現像スリーブの回転方向上流側における110゜以上の
範囲の位置にS2極を配置したる場合には、現像スリー
ブの表面の円滑化にトナー搬送を担う磁力の減少が加わ
り、以て、現像スリーブのトナー搬送性が著しく低下し
充分量のトナーを現像処理に供せない虞れが生じる。
【0097】又、担持量規制空間から現像スリーブの回
転方向上流側における0゜〜15゜の範囲の位置にN1
極が配置された場合であって、N1極の配置位置から現
像スリーブの回転方向上流側における0゜〜30゜の範
囲の位置にS2極を配置した場合には、N1極及びS2
極が互いに接近配置されていることから、N1極のみを
配置した場合と差異がなくなり、S2極の配置意義が失
われてしまう。
【0098】そこで、本実施形態にあっては、図2に示
すように、規制担持量空間7から現像スリーブ2の回転
方向上流側における0゜〜15゜の範囲の位置にN1極
を配置すると共に、N1極の配置位置から現像スリーブ
2の回転方向上流側における30゜〜110゜の範囲の
位置にS2極を配置することとした。
【0099】又、本発明者等は、スリーブ汚染の抑制及
び現像スリーブのトナー搬送性の向上に効果的なN1極
及びN2極の各磁極の半値幅及び磁束密度を測定した。
【0100】以下、平均傾斜Δa=0.07に採り、
又、担持量規制空間から現像スリーブの回転方向上流側
における5゜の位置にN1極を配置すると共に、N1極
の配置位置から現像スリーブ2の回転方向上流側におけ
る70゜の位置にS2極を配置した場合でのN1極及び
N2極の各磁極の半値幅を振った測定結果を表5に表
し、一方、表5と同条件の下、N1極及びN2極の各磁
極の磁束密度を振った測定結果を表6に表す。
【0101】
【表5】
【0102】
【表6】 而して、表5に示すように、スリーブ汚染の抑制及び現
像スリーブのトナー搬送性の向上を効果的に図るために
は、N1極及びN2極の両磁極の半値幅を20°〜90
°の範囲の値に採ることが好ましい旨の結論が得られ
た。
【0103】又、表6に示すように、スリーブ汚染の抑
制及び現像スリーブのトナー搬送性の向上を効果的に図
るためには、N1極の磁束密度を850ガウス〜100
0ガウスの範囲の値に採ると共に、S2極の磁束密度を
400ガウス〜1000ガウスの範囲の値に採ることが
好ましい旨の結論が得られた。
【0104】即ち、N1極の磁束密度を850ガウス以
下の値に採った場合には、担持量規制空間での磁力によ
るトナーの拘束が弱まり、トナーが塊状にて担持量規制
空間を通過してしまうことから、特に、低湿度環境下に
あっては、所謂ブロッチ現象の発生の抑制が困難となる
虞れが生じると考えられる。
【0105】又、N1極の磁束密度を1000ガウス以
上の値に採った場合には、担持量規制空間での磁力によ
るトナーの拘束が強まり、担持量規制空間内でトナーに
過度の負荷が加わってしまうことから、逆に、スリーブ
汚染の悪化を招く虞れがあると考えられる。
【0106】一方、S2極の磁束密度を400ガウス以
下の値に採った場合には、N1極及びS2極の為す角度
が大きく採られた場合と同様に、磁気力によるトナー搬
送性が低下する虞れがあり、又、S2極の磁束密度を1
000ガウス以上の値に採った場合には、磁力によりト
ナーに加わる拘束が大きくなり、以て、トナーのシェア
が増大することから、やはり、スリーブ汚染の悪化を招
く虞れがあると考えられる。
【0107】そこで、本実施形態にあっては、N1極及
びS2極の半値幅を20°〜90°の範囲の値に採ると
共に、N1極の磁束密度を850ガウス〜1000ガウ
スの範囲の値に採り、一方、S2極の磁束密度を400
ガウス〜1000ガウスの範囲の値に採ることとした。
【0108】尚、本実施形態にあっては、具体的には、
表7に示す値に各磁極の磁束密度を設定した。
【0109】
【表7】 よって、本実施形態にあっては、現像スリーブ2の表面
の平均傾斜Δaを0.001〜0.1以下の範囲の値に
採ると共に、マグネット6のN1極を担持量規制空間7
から現像スリーブ2の回転方向上流側における0゜〜1
5゜の範囲の位置に配置し、又、マグネット6のS2極
をN1極の配置位置から現像スリーブ2の回転方向上流
側における30゜〜110゜、好ましくは30゜〜80
゜の範囲の位置に配置したので、現像スリーブ2の現像
剤搬送性を維持しながら、現像スリーブ2の表面の汚染
を効率良く抑制することができ、以て、高耐久及び高画
質な現像処理を可能とする。
【0110】又、本実施形態にあっては、N1極及びS
2極の半値幅を20°〜90°の範囲の値に採ると共
に、N1極の磁束密度を850ガウス〜1000ガウス
の範囲の値に採り、一方、S2極の磁束密度を400ガ
ウス〜1000ガウスの範囲の値に採るので、現像スリ
ーブ2の表面の汚染抑制及び現像スリーブ2の現像剤搬
送性の向上を図れるという利点が得られる。
【0111】(第二の実施形態)次に、本発明に係る第
二の実施形態に関して説明する。尚、本実施形態に係る
現像装置の概略構成は、前記実施形態に係る現像装置の
概略構成と同様であることから、図1及び図に代えて説
明を省略する。
【0112】本実施形態は、アモルファスシリコンを主
構成とする円筒状の回転自在なアモルファスシリコンド
ラム(以下、a−Siドラムと略称する。)を感光ドラ
ムとして採用すると共に、一成分ネガ磁性トナーを現像
剤として採用する画像形成装置に搭載される現像装置に
関する技術である。
【0113】a−Siドラムを備える画像形成装置にあ
っては、画像流れの防止を図る目的として、a−Siド
ラムの加熱のための加熱部材(以下、ドラムヒータと称
する。)がa−Siドラムの中空部に配置されるのが一
般的である。
【0114】而して、ステンレスを主構成とする現像ス
リーブを採用した場合、ステンレスの熱伝導率が比較的
小さいことから、現像スリーブがドラムヒータの加熱に
より変形する虞れが生じてくる。
【0115】a−Siドラムを備える画像形成装置にあ
っては、ステンレスに比して比較的熱伝導率が大きいア
ルミニウムを主構成とする現像スリーブが採用されるの
が一般的であるが、アルミニウムはステンレスに比して
耐摩耗性が劣るという性質がある。
【0116】そこで、本実施形態にあっては、一成分ネ
ガ磁性トナーにより現像処理が行われることから、アル
ミニウムを主構成とする円筒状のスリーブ素体の表面に
球形ガラスビーズ(FGB)の600番により粗面化処
理を施したのち、フェノール樹脂:結晶性グラファイ
ト:導電性カーボン=100:45:5に採られた樹脂
層を粗面化処理済みのスリーブ素体の表面に適正な層厚
値にてコーティングし、平均傾斜Δaが0.001〜
0.1以下の範囲の値を満足する現像スリーブを得ると
共に、マグネット6のN1極を担持量規制空間7から現
像スリーブの回転方向上流側における0゜〜15゜の範
囲の位置に配置し、又、マグネット6のS2極をN1極
の配置位置から現像スリーブの回転方向上流側における
30゜〜110゜、好ましくは30゜〜80゜の範囲の
位置に配置することとした。
【0117】尚、本実施形態にあっては、結晶性グラフ
ァイト及び導電性カーボンを含有するフェノール樹脂に
より、現像スリーブの樹脂層を形成することとしたが、
結晶性グラファイト及び導電性カーボンを含有するシリ
コン樹脂等によっても、現像スリーブの樹脂層を形成す
ることができる。
【0118】又、本実施形態にあっては、一成分ネガ磁
性トナーにより現像処理が行われることから、結晶性グ
ラファイト及び導電性カーボンを含有するフェノール樹
脂又はシリコン樹脂により、現像スリーブの樹脂層を形
成することとしたが、一成分ポジ磁性トナーを現像剤と
して採用する場合には、結晶性グラファイト及び導電性
カーボンを含有するポリカーボネイド樹脂等により、現
像スリーブの樹脂層を形成することができる。
【0119】次に、平均傾斜Δa及び現像スリーブの樹
脂層の層厚の間の相関関係を表す表8に基づき、本実施
形態に係る現像スリーブの平均傾斜Δaの制御に関して
説明する。
【0120】
【表8】 而して、凹凸を有するスリーブ素体の表面が樹脂層の形
成によりの平滑化されると考えられることから、表に示
すように、樹脂層の層厚値を大きく採るに伴い現像スリ
ーブの平均傾斜Δaが小さくなる旨の結論が得られたこ
とから、本実施形態にあっては、樹脂層の層厚値=25
μmに採ることにより、平均傾斜Δa=0.06の現像
スリーブを得ることとした。
【0121】尚、本実施形態にあっては、現像スリーブ
の樹脂層の層厚値=25μmとすることとしたが、樹脂
層の層厚値は、本発明の範囲内における任意の値を採り
得ることは言うまでもない。
【0122】よって、本実施形態にあっては、前期実施
形態と同様の効果及び利点を得ることができると共に、
ステンレスに比して比較的低硬度のアルミニウムを主素
材とする円筒状のスリーブ素体の表面に結晶性グラファ
イト及び導電性カーボンを含有するフェノール樹脂をコ
ーティングし、樹脂層を表層とする現像スリーブを得る
こととしたので、現像スリーブの主素材がアルミニウム
であるにも拘わらず、ステンレスを主素材とする現像ス
リーブと同程度以上の硬度を得ることができ、以て、現
像スリーブとしての耐摩耗性を維持することができると
いう利点が得られる。
【0123】又、本実施形態にあっては、アルミニウム
を主素材とする、粗面化処理が施された円筒状のスリー
ブ素体の表面に、結晶性グラファイト及び導電性カーボ
ンを含有するフェノール樹脂をコーティングすることに
より、現像スリーブの平均傾斜Δa=0.001〜0.
1の範囲の値に採ることとしたので、スリーブ素体の表
面にブラスト処理を複数回施すことなく、平均傾斜Δa
=0.001〜0.1の範囲の値を満足する現像スリー
ブを得ることができ、以て、ブラスト工程数の削減を図
ることができるという利点も得られる。
【0124】更に、本実施形態にあっては、アルミニウ
ムを主素材とする円筒状のスリーブ素体の表面に、結晶
性グラファイト及び導電性カーボンを含有するフェノー
ル樹脂をコーティングし、現像スリーブを得ることとし
たので、白画像中に黒字部が形成された原稿であって、
黒字部の記録媒体搬送方向下流側にハーフトーン部が形
成された原稿に基づく現像処理が行われる場合に、現像
スリーブに担持されたトナーの選択的現像又はチャージ
アップに起因して発生する、前回の現像処理の履歴が繰
り返される現象、所謂ゴーストの発生を抑制することが
できるという利点も得られる。
【0125】(第三の実施形態)次に、本発明に係る第
三の実施形態に関して説明する。尚、本実施形態に係る
現像装置の概略構成は、第一の実施形態に係る現像装置
の概略構成と同様であることから、図1及び図に代えて
説明を省略する。
【0126】本実施形態は、a−Siドラムを感光ドラ
ム1として採用すると共に、一成分ポジ磁性トナーを現
像剤として採用する画像形成装置に搭載される現像装置
に関する技術である。
【0127】即ち、本実施形態にあっては、ステンレス
に比して比較的熱伝導率が大きいアルミニウムを主構成
とする円筒状のスリーブ素体の表面に粗面化処理を施し
たのち、粗面化処理済みのスリーブ素体の表面にNi−
Pメッキ処理を施し、Pの含有率=8%に採られたNi
−Pメッキ層を適正な層厚値にてコーティングし、平均
傾斜Δaが0.001〜0.1の範囲の値を満足する現
像スリーブを得ると共に、マグネットのN1極を担持量
規制空間7から現像スリーブの回転方向上流側における
0゜〜15゜の範囲の位置に配置し、又、マグネット6
のS2極をN1極の配置位置から現像スリーブ2の回転
方向上流側における30゜〜110゜、好ましくは30
゜〜80゜の範囲の位置に配置することとした。
【0128】尚、本実施形態にあっては、現像スリーブ
を構成するNi−Pメッキ層でのPの含有率=8%とす
ることとしたが、Ni−Pメッキ層でのPの含有率は、
本発明の範囲内において任意の値を採り得ることは言う
までもない。
【0129】而して、本実施形態にあっては、平均傾斜
Δa及びNi−Pメッキ層の層厚の間に以下の表9に示
す相関関係が認められたことから、表に基づきNi−P
メッキ層の層厚値を採ることにより、現像スリーブの平
均傾斜をΔa=0.001〜0.1の範囲の値に制御す
ることとした。
【0130】
【表9】 よって、本実施形態にあっては、前期実施形態と同様の
効果及び利点を得ることができる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第一
の発明に依れば、現像剤担持体の表面粗さパラメータで
ある平均傾斜の値が、0.001〜0.1以下の範囲の
値に採られ、現像剤担持体の中空部における磁力発生源
の磁力ピークが、少なくとも担持量規制空間から現像剤
担持体の回転方向上流側における0゜〜15゜に亘る第
一領域、及び、第一領域から現像剤担持体の回転方向上
流側における30゜〜110゜に亘る第二領域に設定さ
れており、現像剤担持体及び担持量規制体の間の担持量
規制空間にて、現像剤担持体の表面に担持された現像剤
に現像剤担持体及び担持量規制体が摩擦帯電を施したの
ち、潜像担持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済み
の現像剤を転移せしめ潜像の可視画像化が行われるの
で、現像剤担持体の現像剤搬送性を維持しながら、現像
剤担持体の表面の汚染を効率良く抑制することができる
と共に、することができ、以て、高耐久及び高画質な現
像処理を可能とする現像装置の提供を実現する。
【0132】又、本出願に係る第二の発明に依れば、現
像剤担持体の中空部での第一領域及び第二領域の各領域
を磁力ピークとする二つの磁極の半値幅が、20°〜9
0°の範囲の値に設定されており、現像剤担持体及び担
持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の
表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規制
体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持され
た潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の可
視画像化が行われるので、現像剤担持体の表面の汚染抑
制及び現像剤担持体の現像剤搬送性の向上を図ることが
できる。
【0133】更に、本出願に係る第三の発明に依れば、
現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピークとする
磁極の磁束密度が850ガウス〜1000ガウスの範囲
の値に設定され、現像剤担持体の中空部での第二領域を
磁力ピークとする磁極の磁束密度が400ガウス〜10
00ガウス以下の範囲の値に設定されており、現像剤担
持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像
剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び
担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形
成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せし
め潜像の可視画像化が行われるので、現像剤担持体の汚
染の抑制及び現像剤担持体の現像剤搬送性の一層の向上
を図ることができる。
【0134】又、本出願に係る第四の発明に依れば、現
像剤担持体の中空部での第二領域を磁力ピークとする磁
極が、現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピーク
とする磁極の配置位置から現像剤担持体の回転方向上流
側における30°〜80°の範囲に配置されており、現
像剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間に
て、現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担
持体及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担
持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を
転移せしめ潜像の可視画像化が行われるので、現像剤担
持体の汚染の抑制及び現像剤担持体の表面における現像
剤搬送性の維持のより一層の向上を図ることができる。
【0135】更に、本出願に係る第五の発明に依れば、
現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたのち、結
晶性グラファイト及び導電性カーボンを含む樹脂層がコ
ーティングされており、現像剤担持体及び担持量規制体
の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面に担持
された現像剤に現像剤担持体及び担持量規制体が摩擦帯
電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜像へと
摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の可視画像化が
行われるので、チャージアップに起因するゴースト画像
の発生を防止することができると共に、現像剤担持体の
汚染の抑制及び現像剤担持体の表面における現像剤搬送
性の維持の一層の向上を図ることができる。
【0136】又、本出願に係る第六の発明に依れば、現
像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたのち、Ni
メッキ層がコーティングされており、現像剤担持体及び
担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体
の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規
制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持さ
れた潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の
可視画像化が行われるので、チャージアップに起因する
ゴースト画像の発生を防止することができると共に、現
像剤担持体の汚染の抑制及び現像剤担持体の表面におけ
る現像剤搬送性の維持の一層の向上を図ることができ
る。
【0137】更に、本出願に係る第七の発明に依れば、
現像剤は、正極性を有する樹脂に磁性体が含有された一
成分トナーであり、現像剤担持体及び担持量規制体の間
の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面に担持され
た一成分トナーに現像剤担持体及び担持量規制体が摩擦
帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜像へ
と摩擦帯電済みの一成分トナーを転移せしめ潜像の可視
画像化が行われるので、チャージアップに起因するゴー
スト画像の発生を防止することができると共に、一成分
トナーを用いる場合にあっても、現像剤担持体の汚染の
抑制及び現像剤担持体の表面における現像剤搬送性の維
持を図ることができる。
【0138】又、本出願に係る第八の発明に依れば、現
像剤担持体の粗さパラメータである平均傾斜の値が、
0.001〜0.1以下の範囲の値に採られ、現像剤担
持体の中空部における磁力発生源の磁力ピークが、少な
くとも担持量規制空間から現像剤担持体の回転方向上流
側における0゜〜15゜に亘る第一領域、及び、第一領
域から現像剤担持体の回転方向上流側における30゜〜
110゜に亘る第二領域に設定されており、現像剤担持
体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤
担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担
持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成
担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ
潜像の可視画像化が行われるので、本出願に係る第一の
発明の効果を有する現像装置を備えるプロセスカートリ
ッジの提供が実現される。
【0139】更に、本出願に係る第九の発明に依れば、
現像剤担持体の中空部での第一領域及び第二領域の各領
域を磁力ピークとする二つの磁極の半値幅が、20°〜
90°の範囲の値に設定されており、現像剤担持体及び
担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体
の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規
制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持さ
れた潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の
可視画像化が行われるので、本出願に係る第二の発明の
効果を有する現像装置を備えるプロセスカートリッジの
提供が実現される。
【0140】又、本出願に係る第十の発明に依れば、現
像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピークとする磁
極の磁束密度が850ガウス〜1000ガウスの範囲の
値に設定され、現像剤担持体の中空部での第二領域を磁
力ピークとする磁極の磁束密度が400ガウス〜100
0ガウス以下の範囲の値に設定されており、現像剤担持
体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤
担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担
持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成
担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ
潜像の可視画像化が行われるので、本出願に係る第三の
発明の効果を有する現像装置を備えるプロセスカートリ
ッジの提供が実現される。
【0141】更に、本出願に係る第十一の発明に依れ
ば、現像剤担持体の中空部での第二領域を磁力ピークと
する磁極が、現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力
ピークとする磁極の配置位置から現像剤担持体の回転方
向上流側における30°〜80°の範囲に配置されてお
り、現像剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空
間にて、現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像
剤担持体及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜
像担持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像
剤を転移せしめ潜像の可視画像化が行われるので、本出
願に係る第四の発明の効果を有する現像装置を備えるプ
ロセスカートリッジの提供が実現される。
【0142】又、本出願に係る第十二の発明に依れば、
現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたのち、結
晶性グラファイト及び導電性カーボンを含む樹脂層がコ
ーティングされており、現像剤担持体及び担持量規制体
の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面に担持
された現像剤に現像剤担持体及び担持量規制体が摩擦帯
電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜像へと
摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の可視画像化が
行われるので、本出願に係る第五の発明の効果を有する
現像装置を備えるプロセスカートリッジの提供が実現さ
れる。
【0143】更に、本出願に係る第十三の発明に依れ
ば、現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたの
ち、Niメッキ層がコーティングされており、現像剤担
持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像
剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び
担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形
成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せし
め潜像の可視画像化が行われるので、本出願に係る第六
の発明の効果を有する現像装置を備えるプロセスカート
リッジの提供が実現される。
【0144】又、本出願に係る第十四の発明に依れば、
現像剤は、正極性を有する樹脂に磁性体が含有された一
成分トナーであり、現像剤担持体及び担持量規制体の間
の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面に担持され
た一成分トナーに現像剤担持体及び担持量規制体が摩擦
帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜像へ
と摩擦帯電済みの一成分トナーを転移せしめ潜像の可視
画像化が行われるので、本出願に係る第七の発明の効果
を有する現像装置を備えるプロセスカートリッジの提供
が実現される。
【0145】更に、本出願に係る第十五の発明に依れ
ば、現像剤担持体の表面粗さパラメータである平均傾斜
の値が、0.001〜0.1以下の範囲の値に採られ、
現像剤担持体の中空部における磁力発生源の磁力ピーク
が、少なくとも担持量規制空間から現像剤担持体の回転
方向上流側における0゜〜15゜に亘る第一領域、及
び、第一領域から現像剤担持体の回転方向上流側におけ
る30゜〜110゜に亘る第二領域に設定されており、
現像剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間に
て、現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担
持体及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担
持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を
転移せしめ潜像の可視画像化が行われるので、本出願に
係る第一の発明の効果を有する現像装置を備える画像形
成装置の提供が実現される。
【0146】又、本出願に係る第十六の発明に依れば、
現像剤担持体の中空部での第一領域及び第二領域の各領
域を磁力ピークとする二つの磁極の半値幅が、20°〜
90°の範囲の値に設定されており、現像剤担持体及び
担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体
の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規
制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持さ
れた潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の
可視画像化が行われるので、本出願に係る第二の発明の
効果を有する現像装置を備える画像形成装置の提供が実
現される。
【0147】更に、本出願に係る第十七の発明に依れ
ば、現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピークと
する磁極の磁束密度が850ガウス〜1000ガウスの
範囲の値に設定され、現像剤担持体の中空部での第二領
域を磁力ピークとする磁極の磁束密度が400ガウス〜
1000ガウス以下の範囲の値に設定されており、現像
剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、
現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体
及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体
に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移
せしめ潜像の可視画像化が行われるので、本出願に係る
第三の発明の効果を有する現像装置を備える画像形成装
置の提供が実現される。
【0148】又、本出願に係る第十八の発明に依れば、
現像剤担持体の中空部での第二領域を磁力ピークとする
磁極が、現像剤担持体の中空部での第一領域を磁力ピー
クとする磁極の配置位置から現像剤担持体の回転方向上
流側における30°〜80°の範囲に配置されており、
現像剤担持体及び担持量規制体の間の担持量規制空間に
て、現像剤担持体の表面に担持された現像剤に現像剤担
持体及び担持量規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担
持体に形成担持された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を
転移せしめ潜像の可視画像化が行われるので、本出願に
係る第四の発明の効果を有する現像装置を備える画像形
成装置の提供が実現される。
【0149】更に、本出願に係る第十九の発明に依れ
ば、現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたの
ち、結晶性グラファイト及び導電性カーボンを含む樹脂
層がコーティングされており、現像剤担持体及び担持量
規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面
に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規制体が
摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜
像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の可視画
像化が行われるので、本出願に係る第五の発明の効果を
有する現像装置を備える画像形成装置の提供が実現され
る。
【0150】又、本出願に係る第二十の発明に依れば、
現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施されたのち、N
iメッキ層がコーティングされており、現像剤担持体及
び担持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持
体の表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量
規制体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持
された潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像
の可視画像化が行われるので、本出願に係る第六の発明
の効果を有する現像装置を備える画像形成装置の提供が
実現される。
【0151】更に、本出願に係る第二十一の発明に依れ
ば、現像剤は、正極性を有する樹脂に磁性体が含有され
た一成分トナーであり、現像剤担持体及び担持量規制体
の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の表面に担持
された一成分トナーに現像剤担持体及び担持量規制体が
摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持された潜
像へと摩擦帯電済みの一成分トナーを転移せしめ潜像の
可視画像化が行われるので、本出願に係る第七の発明の
効果を有する現像装置を備える画像形成装置の提供が実
現される。
【0152】又、本出願に係る第二十二の発明に依れ
ば、潜像担持体の修理及び現像装置への現像剤補給等を
要する場合には、新たなプロセスカートリッジへと交換
されるので、潜像担持体の修理及び現像装置への現像剤
補給等のメンテナンスの簡易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る第一の実施形態の現像装置の概略
構成を説明する模式的断面図である。
【図2】図1のマグネットの磁極分布を説明する模式的
断面図である。
【図3】中心線平均粗度値Raと濃度低下ΔDとの相関
関係図である。
【図4】10点平均粗度値Rzと濃度低下ΔDとの相関
関係図である。
【図5】平均傾斜Δaと濃度低下ΔDとの相関関係図で
ある。
【図6】現像スリーブの表面の光学写真であって、特に
(A)は正常な現像スリーブの表面の光学写真であり、
(B)はトナーが固着した現像スリーブの表面の光学写
真である。
【図7】平均傾斜Δaの定義を説明する図である。
【図8】現像スリーブの表面形状の具体例であって、
(A)は平均傾斜Δaが小さい場合の図であって、
(B)は平均傾斜Δaが大きい場合の図である。
【図9】磁極N1の配置位置を説明する図であって、
(A)は現像スリーブの回転方向における担持量規制空
間から下流側に磁極を配置した図であり、(B)は現像
スリーブの回転方向における担持量上流側に5°磁極を
配置した図であり、(C)は現像スリーブの回転方向に
おける担持量上流側に30°磁極を配置した図である。
【符号の説明】
1 電子写真感光体(潜像担持体) 2 現像スリーブ(現像剤担持体) 3 現像ブレード(担持量規制体) 4 攪拌部材 5 攪拌部材 6 マグネット(磁力発生源) 7 担持量規制空間 8 現像装置 8A 現像処理室 8B 現像剤貯蔵室 8C 現像剤貯蔵室 N1 磁極 N2 磁極 S1 磁極 S2 磁極

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性を有する現像剤を、回転しながら表
    面に担持する円筒状の現像剤担持体と、現像剤を介して
    先端部を現像剤担持体の表面に摺接し現像剤担持体の表
    面における現像剤担持量を規制するブレード状の担持量
    規制体と、複数の磁極が設けられ現像剤担持体の中空部
    に配置された磁力発生源とを備え、現像剤担持体及び担
    持量規制体の間の担持量規制空間にて、現像剤担持体の
    表面に担持された現像剤に現像剤担持体及び担持量規制
    体が摩擦帯電を施したのち、潜像担持体に形成担持され
    た潜像へと摩擦帯電済みの現像剤を転移せしめ潜像の可
    視画像化を行う現像装置において、現像剤担持体の表面
    の表面粗さパラメータである平均傾斜の値が、0.00
    1〜0.1以下の範囲の値に採られ、現像剤担持体の中
    空部における磁力発生源の磁力ピークが、少なくとも担
    持量規制空間から現像剤担持体の回転方向上流側におけ
    る0゜〜15゜に亘る第一領域、及び、第一領域から現
    像剤担持体の回転方向上流側における30゜〜110゜
    に亘る第二領域に設定されていることを特徴とする現像
    装置。
  2. 【請求項2】 現像剤担持体の中空部での第一領域及び
    第二領域の各領域を磁力ピークとする二つの磁極の半値
    幅が、20°〜90°の範囲の値に設定されていること
    とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 現像剤担持体の中空部での第一領域を磁
    力ピークとする磁極の磁束密度が850ガウス〜100
    0ガウスの範囲の値に設定され、現像剤担持体の中空部
    での第二領域を磁力ピークとする磁極の磁束密度が40
    0ガウス〜1000ガウス以下の範囲の値に設定されて
    いることとする請求項1記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 現像剤担持体の中空部での第二領域を磁
    力ピークとする磁極が、現像剤担持体の中空部での第一
    領域を磁力ピークとする磁極の配置位置から現像剤担持
    体の回転方向上流側における30°〜80°の範囲に配
    置されていることとする請求項1乃至請求項3記載の現
    像装置。
  5. 【請求項5】 現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施
    されたのち、結晶性グラファイト及び導電性カーボンを
    含む樹脂層がコーティングされていることとする請求項
    1乃至請求項4記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 現像剤担持体の表面は、粗面化処理が施
    されたのち、Niメッキ層がコーティングされているこ
    ととする請求項1乃至請求項4記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 現像剤は、正極性を有する樹脂に磁性体
    が含有された一成分トナーであることとする請求項1乃
    至請求項6記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 画像形成装置本体に着脱自在なプロセス
    カートリッジであって、潜像担持体及び請求項1記載の
    現像装置を備えることとするプロセスカートリッジ。
  9. 【請求項9】 現像剤担持体の中空部での第一領域及び
    第二領域の各領域を磁力ピークとする二つの磁極の半値
    幅が、20°〜90°の範囲の値に設定されていること
    とする請求項8記載のプロセスカートリッジ。
  10. 【請求項10】 現像剤担持体の中空部での第一領域を
    磁力ピークとする磁極の磁束密度が850ガウス〜10
    00ガウスの範囲の値に設定され、現像剤担持体の中空
    部での第二領域を磁力ピークとする磁極の磁束密度が4
    00ガウス〜1000ガウス以下の範囲の値に設定され
    ていることとする請求項8記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  11. 【請求項11】 現像剤担持体の中空部での第二領域を
    磁力ピークとする磁極が、現像剤担持体の中空部での第
    一領域を磁力ピークとする磁極の配置位置から現像剤担
    持体の回転方向上流側における30°〜80°の範囲に
    配置されていることとする請求項8乃至請求項10記載
    のプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 現像剤担持体の表面は、粗面化処理が
    施されたのち、結晶性グラファイト及び導電性カーボン
    を含む樹脂層がコーティングされていることとする請求
    項8乃至請求項11記載のプロセスカートリッジ。
  13. 【請求項13】 現像剤担持体の表面は、粗面化処理が
    施されたのち、Niメッキ層がコーティングされている
    こととする請求項8乃至請求項11記載のプロセスカー
    トリッジ。
  14. 【請求項14】 現像剤は、正極性を有する樹脂に磁性
    体が含有された一成分トナーであることとする請求項8
    乃至請求項13記載のプロセスカートリッジ。
  15. 【請求項15】 磁性を有する現像剤により潜像担持体
    に形成担持された可視画像を記録媒体に転写記録する画
    像形成装置であって、潜像担持体及び請求項1記載の現
    像装置を備えることとする画像形成装置。
  16. 【請求項16】 現像剤担持体の中空部での第一領域及
    び第二領域の各領域を磁力ピークとする二つの磁極の半
    値幅が、20°〜90°の範囲の値に設定されているこ
    ととする請求項15記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 現像剤担持体の中空部での第一領域を
    磁力ピークとする磁極の磁束密度が850ガウス〜10
    00ガウスの範囲の値に設定され、現像剤担持体の中空
    部での第二領域を磁力ピークとする磁極の磁束密度が4
    00ガウス〜1000ガウス以下の範囲の値に設定され
    ていることとする請求項15記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 現像剤担持体の中空部での第二領域を
    磁力ピークとする磁極が、現像剤担持体の中空部での第
    一領域を磁力ピークとする磁極の配置位置から現像剤担
    持体の回転方向上流側における30°〜80°の範囲に
    配置されていることとする請求項15乃至請求項17記
    載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 現像剤担持体の表面は、粗面化処理が
    施されたのち、結晶性グラファイト及び導電性カーボン
    を含む樹脂層がコーティングされていることとする請求
    項15乃至請求項18記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 現像剤担持体の表面は、粗面化処理が
    施されたのち、Niメッキ層がコーティングされている
    こととする請求項15乃至請求項18記載の画像形成装
    置。
  21. 【請求項21】 現像剤は、正極性を有する樹脂に磁性
    体が含有された一成分トナーであることとする請求項1
    5乃至請求項20記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 潜像担持体及び現像装置は、画像形成
    装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジに内包配置
    されていることとする請求項15乃至請求項21記載の
    画像形成装置。
JP27427998A 1998-09-11 1998-09-11 現像装置並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置 Withdrawn JP2000089572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27427998A JP2000089572A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 現像装置並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27427998A JP2000089572A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 現像装置並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000089572A true JP2000089572A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17539451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27427998A Withdrawn JP2000089572A (ja) 1998-09-11 1998-09-11 現像装置並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000089572A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7283765B2 (en) * 2004-09-29 2007-10-16 Canon Kabushiki Kaisha Developing device, process cartridge, and image forming apparatus having developing-roller scraping member
JP2008256813A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
CN100429583C (zh) * 2004-09-29 2008-10-29 佳能株式会社 显影装置、处理盒、及图像形成装置
JP2013190598A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Kyocera Document Solutions Inc 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7283765B2 (en) * 2004-09-29 2007-10-16 Canon Kabushiki Kaisha Developing device, process cartridge, and image forming apparatus having developing-roller scraping member
CN100429583C (zh) * 2004-09-29 2008-10-29 佳能株式会社 显影装置、处理盒、及图像形成装置
JP2008256813A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2013190598A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Kyocera Document Solutions Inc 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4732536B2 (ja) 現像装置
JP7394928B2 (ja) 帯電ロール
JP4467944B2 (ja) 現像剤担持体及び現像装置
KR100989457B1 (ko) 현상제 규제 부재 및 현상 장치
US6269235B1 (en) Developing apparatus featuring first and second developer bearing members each including a non-negative member and a coating member covering the non-negative member
JP2000089572A (ja) 現像装置並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4545990B2 (ja) 現像装置
JP2000098642A (ja) 電子写真感光ドラム及び画像形成装置
JP4378143B2 (ja) 現像装置
EP0636950B1 (en) Developing apparatus having rotatable developer supply member for developer carrying member
JP2007025463A (ja) 現像ローラおよび現像装置
JPH10254235A (ja) 現像ロールおよびその製法
JP2000206776A (ja) 現像装置
JP2008040400A (ja) 現像装置及びこれを用いた画像形成装置、現像剤担持体及びその製法
JP3297549B2 (ja) 現像スリーブ及び現像装置
JPH07181786A (ja) 現像装置
JP7342136B2 (ja) 帯電ロール
JP2001109259A (ja) 現像剤規制部材、現像装置及びプロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP2010079010A (ja) 現像装置
JP2008122442A (ja) 画像形成装置
JP2001142296A (ja) 現像装置
JP2006023784A (ja) 剤収納容器および該剤収納容器を用いる剤補給装置
JP4230325B2 (ja) 非磁性一成分現像装置及び画像形成装置
JPH09106173A (ja) 現像剤担持体及びその製造方法
JP4899749B2 (ja) 現像剤保持体、現像剤保持体の製造方法、現像装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050218

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110