JPH05106427A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
- Publication number
- JPH05106427A JPH05106427A JP3327449A JP32744991A JPH05106427A JP H05106427 A JPH05106427 A JP H05106427A JP 3327449 A JP3327449 A JP 3327449A JP 32744991 A JP32744991 A JP 32744991A JP H05106427 A JPH05106427 A JP H05106427A
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- regeneration
- gas
- particulates
- particulate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は内燃機関の排気浄化装置に関し、フ
ィルタ再生毎にパティキュレートの燃え残り範囲が成長
せず、常に安定したフィルタ再生を達成する排気浄化装
置を提供することを目的とする。 【構成】 フィルタ1の再生前後、再度電気ヒータ8を
加熱してフィルタ端面近傍が設定温度に達するまでの所
要時間tを測定して、予め求められていた温度までの所
要時間tと再生用ガス流速Vの関係から、実際のガス流
速Vを求め、予め求められている流速Vから実際のパテ
ィキュレート捕集状態及びフィルタ再生率を推定する。
そしてこの捕集状態及び再生率に応じて次のフィルタ再
生条件(再生時期、ガス流量)を決定して、常に最適な
パティキュレート捕集量、再生ガス流速を達成してフィ
ルタ再生の安定化を図る。
ィルタ再生毎にパティキュレートの燃え残り範囲が成長
せず、常に安定したフィルタ再生を達成する排気浄化装
置を提供することを目的とする。 【構成】 フィルタ1の再生前後、再度電気ヒータ8を
加熱してフィルタ端面近傍が設定温度に達するまでの所
要時間tを測定して、予め求められていた温度までの所
要時間tと再生用ガス流速Vの関係から、実際のガス流
速Vを求め、予め求められている流速Vから実際のパテ
ィキュレート捕集状態及びフィルタ再生率を推定する。
そしてこの捕集状態及び再生率に応じて次のフィルタ再
生条件(再生時期、ガス流量)を決定して、常に最適な
パティキュレート捕集量、再生ガス流速を達成してフィ
ルタ再生の安定化を図る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関に設けられる排
気浄化装置に関し、特にパティキュレートを捕集するフ
ィルタを再生する際のパティキュレート燃え残りの成長
を抑えるようにした排気浄化装置に関する。
気浄化装置に関し、特にパティキュレートを捕集するフ
ィルタを再生する際のパティキュレート燃え残りの成長
を抑えるようにした排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばディーゼル機関の排気中には排気
微粒子、即ちパティキュレートが多く含まれているた
め、機関の排気系にはこのパティキュレートを捕集する
ためのパティキュレートフィルタ(以下、フィルタと呼
ぶ)が装着されている。
微粒子、即ちパティキュレートが多く含まれているた
め、機関の排気系にはこのパティキュレートを捕集する
ためのパティキュレートフィルタ(以下、フィルタと呼
ぶ)が装着されている。
【0003】ところで、このフィルタは、例えばセラミ
ック材に代表されるような耐熱材であってしかも通気性
のある材料から形成されており、使用に伴ってその内部
に蓄積されるパティキュレートの量が増えると通気性が
次第に損なわれ、捕集効率や機関出力も低下することに
なるため、パティキュレート捕集量に応じて定期的に再
生されなければならない。
ック材に代表されるような耐熱材であってしかも通気性
のある材料から形成されており、使用に伴ってその内部
に蓄積されるパティキュレートの量が増えると通気性が
次第に損なわれ、捕集効率や機関出力も低下することに
なるため、パティキュレート捕集量に応じて定期的に再
生されなければならない。
【0004】ここでこのフィルタ再生とは、フィルタ端
面近傍に設けた電気ヒータ等の加熱手段を加熱すること
によりパティキュレートに着火・燃焼し、再びフィルタ
の通気性を回復することを意味する。
面近傍に設けた電気ヒータ等の加熱手段を加熱すること
によりパティキュレートに着火・燃焼し、再びフィルタ
の通気性を回復することを意味する。
【0005】ところで、このフィルタの再生時期は一般
に、機関回転数の積算値やフィルタ前後差圧の大きさに
よって判定されるが、いずれの場合においてもフィルタ
再生後のパティキュレート燃え残りがどの程度にあるか
知る必要がある。これは、パティキュレート捕集量に関
係する機関回転数の積算値が所定値以上になった時フィ
ルタ再生を実行するような方法では、燃え残り部では当
然の事ながら通気抵抗が増大するため、次のパティキュ
レート捕集期間では、燃え残りが無かった即ち、再生を
完了したフィルタ部分に多くのパティキュレートが捕集
されることとなり、次のフィルタ再生時にはこの部分で
の発熱量が過大となり、フィルタ溶損の問題があるから
である。
に、機関回転数の積算値やフィルタ前後差圧の大きさに
よって判定されるが、いずれの場合においてもフィルタ
再生後のパティキュレート燃え残りがどの程度にあるか
知る必要がある。これは、パティキュレート捕集量に関
係する機関回転数の積算値が所定値以上になった時フィ
ルタ再生を実行するような方法では、燃え残り部では当
然の事ながら通気抵抗が増大するため、次のパティキュ
レート捕集期間では、燃え残りが無かった即ち、再生を
完了したフィルタ部分に多くのパティキュレートが捕集
されることとなり、次のフィルタ再生時にはこの部分で
の発熱量が過大となり、フィルタ溶損の問題があるから
である。
【0006】又、フィルタ前後差圧が所定値以上となっ
た時フィルタ再生する方法では、パティキュレート燃え
残り部分が大きいと、それだけフィルタ全体としての通
気抵抗も増大することとなり、この結果次のパティキュ
レート捕集期間では、全パティキュレート捕集量が、良
好なフィルタ再生を実行し得るパティキュレート捕集量
より少なくても、判断基準となるフィルタ前後差圧が所
定値を超えてしまう可能性があり、このような状態でフ
ィルタ再生を行った場合、パティキュレート捕集量の少
ないフィルタ部分においては充分に火炎が伝播されず、
再生ミスを起こしてしまう可能性があるからである。
た時フィルタ再生する方法では、パティキュレート燃え
残り部分が大きいと、それだけフィルタ全体としての通
気抵抗も増大することとなり、この結果次のパティキュ
レート捕集期間では、全パティキュレート捕集量が、良
好なフィルタ再生を実行し得るパティキュレート捕集量
より少なくても、判断基準となるフィルタ前後差圧が所
定値を超えてしまう可能性があり、このような状態でフ
ィルタ再生を行った場合、パティキュレート捕集量の少
ないフィルタ部分においては充分に火炎が伝播されず、
再生ミスを起こしてしまう可能性があるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的な排
気浄化装置のフィルタ再生時においては、パティキュレ
ートの火炎が伝播するように、加熱手段を配するフィル
タ端面側より他方のフィルタ端面に向かって排気ガスや
2次空気などの再生用ガスをフィルタ内に供給するよう
になっている。
気浄化装置のフィルタ再生時においては、パティキュレ
ートの火炎が伝播するように、加熱手段を配するフィル
タ端面側より他方のフィルタ端面に向かって排気ガスや
2次空気などの再生用ガスをフィルタ内に供給するよう
になっている。
【0008】図7は、フィルタ再生時、フィルタ内を流
動する再生用ガスの流速とフィルタ再生率の関係を示す
ものであって、図では再生用ガスが流速V0でフィルタ
内を流動する時、フィルタ再生率が最大となり、それ以
上或はそれ以下でも再生率は低下することを示してい
る。
動する再生用ガスの流速とフィルタ再生率の関係を示す
ものであって、図では再生用ガスが流速V0でフィルタ
内を流動する時、フィルタ再生率が最大となり、それ以
上或はそれ以下でも再生率は低下することを示してい
る。
【0009】従って、仮に燃え残りがないフィルタにお
いてその全断面積A0 (図8参照)を再生用ガスが流速
V0 で流れるようにマッチングした場合、再生率100
%でない限りフィルタ外周にリング状にパティキュレー
ト燃え残りが生じ、再生用ガスが流動可能なフィルタ面
積がBに減少すると、次のフィルタ再生時において流動
の再生用ガスの流速はV0 ・(A0 /B)と増加するこ
ととなり、図7で説明したようにフィルタ再生率が低下
することになる。
いてその全断面積A0 (図8参照)を再生用ガスが流速
V0 で流れるようにマッチングした場合、再生率100
%でない限りフィルタ外周にリング状にパティキュレー
ト燃え残りが生じ、再生用ガスが流動可能なフィルタ面
積がBに減少すると、次のフィルタ再生時において流動
の再生用ガスの流速はV0 ・(A0 /B)と増加するこ
ととなり、図7で説明したようにフィルタ再生率が低下
することになる。
【0010】図9は、本願発明人によってなされた実験
結果であるフィルタ再生回数とフィルタ再生率との関係
を示しており、又図10はフィルタ再生回数の増加に伴
うパティキュレート燃え残り部分の変化を概略化したも
のである。
結果であるフィルタ再生回数とフィルタ再生率との関係
を示しており、又図10はフィルタ再生回数の増加に伴
うパティキュレート燃え残り部分の変化を概略化したも
のである。
【0011】図9から明らかなように、一般にフィルタ
はその再生度数に応じて徐々に1回当たりのフィルタ再
生率が低下する。これは図10に示すように、フィルタ
再生回数に伴ってパティキュレートの燃え残り部分が次
第に増加し、その結果図7で説明したように、再生用ガ
スの流速が次第に増加するということの悪循環に起因す
るものである。
はその再生度数に応じて徐々に1回当たりのフィルタ再
生率が低下する。これは図10に示すように、フィルタ
再生回数に伴ってパティキュレートの燃え残り部分が次
第に増加し、その結果図7で説明したように、再生用ガ
スの流速が次第に増加するということの悪循環に起因す
るものである。
【0012】以上のことから、パティキュレート捕集期
間において常に最適な量のパティキュレートがフィルタ
に捕集され、フィルタ再生時において最適な再生用ガス
流速を達成するためには、フィルタ再生前のパティキュ
レート捕集状況やフィルタ再生後のパティキュレート燃
え残り状況を検知し、次回のフィルタ再生時期や再生用
ガス流速を適正化して、パティキュレート燃え残りが成
長しないようにすることが好ましい。
間において常に最適な量のパティキュレートがフィルタ
に捕集され、フィルタ再生時において最適な再生用ガス
流速を達成するためには、フィルタ再生前のパティキュ
レート捕集状況やフィルタ再生後のパティキュレート燃
え残り状況を検知し、次回のフィルタ再生時期や再生用
ガス流速を適正化して、パティキュレート燃え残りが成
長しないようにすることが好ましい。
【0013】本発明は以上の課題に鑑み、燃え残り領域
が拡大成長しないような排気浄化装置を提供することを
目的とする。
が拡大成長しないような排気浄化装置を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、内燃機関の排気系に設けられパテ
ィキュレートを捕集するフィルタを備え、フィルタ再生
時、加熱手段を以て捕集されたパティキュレートに着火
・燃焼すると共にフィルタにフィルタ再生用ガスを導入
してパティキュレートを焼却する排気浄化装置であっ
て、フィルタ再生後、フィルタに定量の再生用ガスを供
給するガス供給手段と、該ガス供給手段によって供給さ
れた再生用ガスのフィルタ再生後におけるフィルタ通過
ガスの流速を演算する流速演算手段と、演算されたガス
流速によりフィルタ再生後のパティキュレート残量を推
定するパティキュレート残量推定手段と、推定されたパ
ティキュレート残量に応じて次回のフィルタ再生条件を
決定する再生制御手段を有する内燃機関の排気浄化装置
が提供される。
め、本発明によれば、内燃機関の排気系に設けられパテ
ィキュレートを捕集するフィルタを備え、フィルタ再生
時、加熱手段を以て捕集されたパティキュレートに着火
・燃焼すると共にフィルタにフィルタ再生用ガスを導入
してパティキュレートを焼却する排気浄化装置であっ
て、フィルタ再生後、フィルタに定量の再生用ガスを供
給するガス供給手段と、該ガス供給手段によって供給さ
れた再生用ガスのフィルタ再生後におけるフィルタ通過
ガスの流速を演算する流速演算手段と、演算されたガス
流速によりフィルタ再生後のパティキュレート残量を推
定するパティキュレート残量推定手段と、推定されたパ
ティキュレート残量に応じて次回のフィルタ再生条件を
決定する再生制御手段を有する内燃機関の排気浄化装置
が提供される。
【0015】又、本発明によれば、上記装置を更に改良
した形でフィルタ再生後のみならずフィルタ再生前にお
いてもフィルタに定量の再生用ガスを供給するガス供給
手段と、該ガス供給手段によって供給された再生用ガス
のフィルタ再生前後におけるフィルタ通過ガスの流速を
演算する流速演算手段と、演算されたガス流速によりフ
ィルタ再生直前のパティキュレート捕集状態とフィルタ
再生後のパティキュレート残量とを推定するパティキュ
レート推定手段と、推定されたパティキュレート捕集状
態に応じて次のフィルタ再生条件を決定する再生制御手
段を有する内燃機関の排気浄化装置が提供される。
した形でフィルタ再生後のみならずフィルタ再生前にお
いてもフィルタに定量の再生用ガスを供給するガス供給
手段と、該ガス供給手段によって供給された再生用ガス
のフィルタ再生前後におけるフィルタ通過ガスの流速を
演算する流速演算手段と、演算されたガス流速によりフ
ィルタ再生直前のパティキュレート捕集状態とフィルタ
再生後のパティキュレート残量とを推定するパティキュ
レート推定手段と、推定されたパティキュレート捕集状
態に応じて次のフィルタ再生条件を決定する再生制御手
段を有する内燃機関の排気浄化装置が提供される。
【0016】
【作用】フィルタ再生後、フィルタ外周部にパティキュ
レートの燃え残りが生じると、定量の再生用ガス流量を
以てフィルタに再生ガスを流した場合、フィルタを通過
する再生用ガス流速は、パティキュレートが完全に消滅
した場合の流速に比べて、通過断面積の減少により増加
する。本発明はこの流速変化によってフィルタ内のパテ
ィキュレート残量を推定し、次回のフィルタ再生特性
(再生時期)を適正化する。
レートの燃え残りが生じると、定量の再生用ガス流量を
以てフィルタに再生ガスを流した場合、フィルタを通過
する再生用ガス流速は、パティキュレートが完全に消滅
した場合の流速に比べて、通過断面積の減少により増加
する。本発明はこの流速変化によってフィルタ内のパテ
ィキュレート残量を推定し、次回のフィルタ再生特性
(再生時期)を適正化する。
【0017】又、フィルタ再生条件をより最適なものと
するため、2回目以降のフィルタ再生前においても、同
様に定量の再生用ガスを供給して、その流速演算によっ
てパティキュレートの捕集状況を正確に知り、その後の
フィルタ再生条件(再生用ガス流量)を最適化する。
するため、2回目以降のフィルタ再生前においても、同
様に定量の再生用ガスを供給して、その流速演算によっ
てパティキュレートの捕集状況を正確に知り、その後の
フィルタ再生条件(再生用ガス流量)を最適化する。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。本発明による排気浄化装置の概略的構成を示す図
1に関し、1はパティキュレートを捕集するフィルタ、
2はパティキュレート捕集時、エンジン本体3からの排
気ガスをフィルタ1に導く排気管、また4はフィルタ再
生時、排気ガスをフィルタ1より迂回させるバイパス管
である。
する。本発明による排気浄化装置の概略的構成を示す図
1に関し、1はパティキュレートを捕集するフィルタ、
2はパティキュレート捕集時、エンジン本体3からの排
気ガスをフィルタ1に導く排気管、また4はフィルタ再
生時、排気ガスをフィルタ1より迂回させるバイパス管
である。
【0019】フィルタ1より排気上流側において、排気
管2とバイパス管4の接続部近傍には、パティキュレー
ト捕集時においてエンジン本体3からの排気ガスをフィ
ルタ1に導くと共に、フィルタ再生時においては排気ガ
スをバイパス管4に導きフィルタ1を迂回させる排気制
御弁5が設けられており、この排気制御弁5は制御回路
(ECU)6によって作動制御される。
管2とバイパス管4の接続部近傍には、パティキュレー
ト捕集時においてエンジン本体3からの排気ガスをフィ
ルタ1に導くと共に、フィルタ再生時においては排気ガ
スをバイパス管4に導きフィルタ1を迂回させる排気制
御弁5が設けられており、この排気制御弁5は制御回路
(ECU)6によって作動制御される。
【0020】排気管2内部に配置される排気制御弁5と
フィルタ1との間には、フィルタ再生時、パティキュレ
ート燃焼のための再生用ガス(例えば2次空気)をフィ
ルタ1の排気上流側(以下、上流側と呼ぶ)から供給す
る電動エアポンプ7が設けられており、これはフィルタ
1の上流側端面近傍に配置されるフィルタ加熱手段とし
ての電気ヒータ8と共に、バッテリ9より電力供給され
る。
フィルタ1との間には、フィルタ再生時、パティキュレ
ート燃焼のための再生用ガス(例えば2次空気)をフィ
ルタ1の排気上流側(以下、上流側と呼ぶ)から供給す
る電動エアポンプ7が設けられており、これはフィルタ
1の上流側端面近傍に配置されるフィルタ加熱手段とし
ての電気ヒータ8と共に、バッテリ9より電力供給され
る。
【0021】又、電動エアポンプ7は、制御回路6によ
ってフィルタ1に供給する再生用ガス流量が可変制御さ
れるようになっており、電気ヒータ8とバッテリ9との
間には制御回路6によってヒータ通電をオンオフするヒ
ータリレー10が設けられている。
ってフィルタ1に供給する再生用ガス流量が可変制御さ
れるようになっており、電気ヒータ8とバッテリ9との
間には制御回路6によってヒータ通電をオンオフするヒ
ータリレー10が設けられている。
【0022】更に本実施例によれば、排気下流側のフィ
ルタ端面であってその中央近傍にはフィルタ1を通過し
た再生用ガスの温度を検出する温度センサ11が設けら
れ、そのアナログ信号は制御回路6に入力されるべく接
続される。尚、ここで温度センサ11の位置を中央近傍
としたのは、この部分に対応するフィルタ中央部でのフ
ィルタ再生時温度が高く、パティキュレート燃え残りが
生成されにくいという理由によるものである(フィルタ
外周部は外部への熱放散により燃え残りが発生し易
い)。
ルタ端面であってその中央近傍にはフィルタ1を通過し
た再生用ガスの温度を検出する温度センサ11が設けら
れ、そのアナログ信号は制御回路6に入力されるべく接
続される。尚、ここで温度センサ11の位置を中央近傍
としたのは、この部分に対応するフィルタ中央部でのフ
ィルタ再生時温度が高く、パティキュレート燃え残りが
生成されにくいという理由によるものである(フィルタ
外周部は外部への熱放散により燃え残りが発生し易
い)。
【0023】ところで、フィルタ1が再生処理を必要と
しているか否かの判定には、前述したようにエンジン回
転数の積算値を見る方法と、フィルタ前後差圧を見る方
法が一般的である。従って、制御回路6の入力側には、
上記温度センサ11の信号に加えて、図示しないエンジ
ン回転数センサ(又はフィルタ前後に配置される排気圧
力センサ)等からの信号が入力される。尚、制御回路6
にはこの他に現在のエンジン運転状態を示す各種信号が
入力されるが、本発明においては直接関係しないため、
これらを省略する。
しているか否かの判定には、前述したようにエンジン回
転数の積算値を見る方法と、フィルタ前後差圧を見る方
法が一般的である。従って、制御回路6の入力側には、
上記温度センサ11の信号に加えて、図示しないエンジ
ン回転数センサ(又はフィルタ前後に配置される排気圧
力センサ)等からの信号が入力される。尚、制御回路6
にはこの他に現在のエンジン運転状態を示す各種信号が
入力されるが、本発明においては直接関係しないため、
これらを省略する。
【0024】そして制御回路6はこれら各種センサから
得られた運転情報に基づいてエンジン制御をしたり、フ
ィルタ1に関すればフィルタ再生時期を判断したり、更
に以下に記述する本実施例の特徴たるフィルタ再生処理
を実行する。
得られた運転情報に基づいてエンジン制御をしたり、フ
ィルタ1に関すればフィルタ再生時期を判断したり、更
に以下に記述する本実施例の特徴たるフィルタ再生処理
を実行する。
【0025】以下、図2を参照して、本実施例における
排気浄化装置の作動を説明する。図2は、下段にフィル
タ再生時の電気ヒータ8の通電時期、上段に温度センサ
11によって測定されるフィルタ下流端中央部近傍の温
度変化を示すものである。
排気浄化装置の作動を説明する。図2は、下段にフィル
タ再生時の電気ヒータ8の通電時期、上段に温度センサ
11によって測定されるフィルタ下流端中央部近傍の温
度変化を示すものである。
【0026】例えば制御回路6によって演算されたエン
ジン回転数積算値、或はフィルタ前後差圧がフィルタ再
生基準となる所定値に到達し、現在フィルタ再生時期と
判定されたならば、制御回路6はヒータリレー10の駆
動信号を出力して、電気ヒータ8に通電開始(図2の地
点a)すると共に、ほぼ時を同じくして電動エアポンプ
7を作動させフィルタ1に再生用ガス(空気)を供給す
る(厳密には、電気ヒータ昇温のためにエアポンプ作動
は若干遅延される)。
ジン回転数積算値、或はフィルタ前後差圧がフィルタ再
生基準となる所定値に到達し、現在フィルタ再生時期と
判定されたならば、制御回路6はヒータリレー10の駆
動信号を出力して、電気ヒータ8に通電開始(図2の地
点a)すると共に、ほぼ時を同じくして電動エアポンプ
7を作動させフィルタ1に再生用ガス(空気)を供給す
る(厳密には、電気ヒータ昇温のためにエアポンプ作動
は若干遅延される)。
【0027】電気ヒータ8の加熱によってパティキュレ
ートが着火し、その火炎がフィルタ下流側へと伝播する
ことでフィルタ再生が進行すると、温度センサ11によ
って検出されるフィルタ下流端面中央部近傍の温度T
は、図2上段に示すように徐々に上昇し、パティキュレ
ート燃焼が終了すると次第に下降することになる(尚、
この時点では既に電気ヒータ8への通電は停止されてい
る)。
ートが着火し、その火炎がフィルタ下流側へと伝播する
ことでフィルタ再生が進行すると、温度センサ11によ
って検出されるフィルタ下流端面中央部近傍の温度T
は、図2上段に示すように徐々に上昇し、パティキュレ
ート燃焼が終了すると次第に下降することになる(尚、
この時点では既に電気ヒータ8への通電は停止されてい
る)。
【0028】そしてこの温度センサ11によって検出さ
れる温度Tが、予め定められた第1の設定温度T1 以下
となったならば、制御回路6はフィルタ再生が終了した
と判断し、電動エアポンプ7の作動が続行されている状
態で再度、電気ヒータ8に通電される。
れる温度Tが、予め定められた第1の設定温度T1 以下
となったならば、制御回路6はフィルタ再生が終了した
と判断し、電動エアポンプ7の作動が続行されている状
態で再度、電気ヒータ8に通電される。
【0029】この結果、エアポンプ7から供給された再
生用ガスは電気ヒータ8によって加熱されることにな
り、温度センサ11によって検出されるフィルタ端面近
傍の温度Tは再び上昇することとなり、第2の設定温度
T2 に到達する。そしてこの時、制御回路6において
は、2回目の電気ヒータ8通電開始(図2地点b)から
第2設定温度T2 到達(図2地点c)までに要した時間
tが計測され、得られたこの時間情報をもとにしてフィ
ルタ1を通過する再生用ガス流速、ひいてはパティキュ
レート残量を推定する(流速演算手段、パティキュレー
ト残量推定手段)。
生用ガスは電気ヒータ8によって加熱されることにな
り、温度センサ11によって検出されるフィルタ端面近
傍の温度Tは再び上昇することとなり、第2の設定温度
T2 に到達する。そしてこの時、制御回路6において
は、2回目の電気ヒータ8通電開始(図2地点b)から
第2設定温度T2 到達(図2地点c)までに要した時間
tが計測され、得られたこの時間情報をもとにしてフィ
ルタ1を通過する再生用ガス流速、ひいてはパティキュ
レート残量を推定する(流速演算手段、パティキュレー
ト残量推定手段)。
【0030】以下、本実施例による排気浄化装置のベー
スとなる上記所要時間t、再生用ガス流速、及びパティ
キュレート残量の相互関係を図3及び図4を参照して説
明する。
スとなる上記所要時間t、再生用ガス流速、及びパティ
キュレート残量の相互関係を図3及び図4を参照して説
明する。
【0031】図3は、パティキュレートが完全に除去さ
れた図1と同型式・同容量のフィルタを使用して、同じ
ようにヒータ通電、再生用ガス供給する条件下で、再生
用ガス流速Vを変化させ、第1設定温度T1 から第2設
定温度T2 までに要した時間tを示す実験データであ
る。
れた図1と同型式・同容量のフィルタを使用して、同じ
ようにヒータ通電、再生用ガス供給する条件下で、再生
用ガス流速Vを変化させ、第1設定温度T1 から第2設
定温度T2 までに要した時間tを示す実験データであ
る。
【0032】この図では再生用ガス流速VをV1 からV
2 ,V3 へと徐々に高めていくと、温度T2 までの所要
時間tはt1 >t2 >t3 へと次第に短くなる。これは
再生用ガス流速Vが高いほど、伝熱速度が早まり高温ガ
スの温度センサ11までの到達時間が短縮されることに
起因している。従って、このように予め実験によって求
められたデータに基づいて流速Vと温度tの関係式、或
はマップを制御回路6のメモリ(図示せず)に記憶して
おくことによって、測定された所要時間tより補間法等
によって実際の再生用ガス流速Vを求めることが可能と
なる(流速演算手段)。
2 ,V3 へと徐々に高めていくと、温度T2 までの所要
時間tはt1 >t2 >t3 へと次第に短くなる。これは
再生用ガス流速Vが高いほど、伝熱速度が早まり高温ガ
スの温度センサ11までの到達時間が短縮されることに
起因している。従って、このように予め実験によって求
められたデータに基づいて流速Vと温度tの関係式、或
はマップを制御回路6のメモリ(図示せず)に記憶して
おくことによって、測定された所要時間tより補間法等
によって実際の再生用ガス流速Vを求めることが可能と
なる(流速演算手段)。
【0033】次に図4は、単位時間当たりフィルタ1に
供給される再生用ガスの流速Qが一定の条件で、フィル
タ再生率(再生前のパティキュレート容量に対する焼却
されたパティキュレート容量の%)を変化させ、その夫
々に対応する温度センサ取り付け位置の再生用ガス流速
Vを測定し、グラフ化したものである。この図は、フィ
ルタ再生率が低くなれば、それだけ再生用ガスを通過す
ることのできるフィルタ断面積が小さくなるためフィル
タ下流端面中央部での再生用ガス流速Vが高くなること
を表している。
供給される再生用ガスの流速Qが一定の条件で、フィル
タ再生率(再生前のパティキュレート容量に対する焼却
されたパティキュレート容量の%)を変化させ、その夫
々に対応する温度センサ取り付け位置の再生用ガス流速
Vを測定し、グラフ化したものである。この図は、フィ
ルタ再生率が低くなれば、それだけ再生用ガスを通過す
ることのできるフィルタ断面積が小さくなるためフィル
タ下流端面中央部での再生用ガス流速Vが高くなること
を表している。
【0034】従って、これも図3と同様に予め実験によ
って求められたデータに基づいて流速Vとフィルタ再生
率の関係式、或はマップを制御回路6のメモリに記憶し
ておけば、先の演算処理によって求められた再生用ガス
流速Vから前回のフィルタ再生処理によるフィルタ再生
率を推定することが可能となる(パティキュレート残量
推定手段)。
って求められたデータに基づいて流速Vとフィルタ再生
率の関係式、或はマップを制御回路6のメモリに記憶し
ておけば、先の演算処理によって求められた再生用ガス
流速Vから前回のフィルタ再生処理によるフィルタ再生
率を推定することが可能となる(パティキュレート残量
推定手段)。
【0035】以上のようにしてフィルタ再生率、換言す
ればパティキュレート残量(燃え残り範囲)が推定され
たならば、本実施例ではこのようなフィルタ再生情報に
基づいて次回のフィルタ再生条件(フィルタ再生時期)
が適正化される。
ればパティキュレート残量(燃え残り範囲)が推定され
たならば、本実施例ではこのようなフィルタ再生情報に
基づいて次回のフィルタ再生条件(フィルタ再生時期)
が適正化される。
【0036】即ち、このフィルタ再生時期の設定に関し
ては、このようにパティキュレート燃え残り部分は通気
性が損なわれているために、次のパティキュレート捕集
期間では殆ど捕集が行われず、推定された再生率に対応
するフィルタ部分でパティキュレート捕集が概ね実行さ
れることとなる。従ってフィルタとしてはそれだけ容量
が少なくなることに相当するため、このパティキュレー
ト捕集可能領域での捕集量が適正な値となるようにフィ
ルタ再生時期を決定する(再生制御手段)。
ては、このようにパティキュレート燃え残り部分は通気
性が損なわれているために、次のパティキュレート捕集
期間では殆ど捕集が行われず、推定された再生率に対応
するフィルタ部分でパティキュレート捕集が概ね実行さ
れることとなる。従ってフィルタとしてはそれだけ容量
が少なくなることに相当するため、このパティキュレー
ト捕集可能領域での捕集量が適正な値となるようにフィ
ルタ再生時期を決定する(再生制御手段)。
【0037】即ち、例えば毎回一定量のパティキュレー
トを捕集しようとするエンジン回転数積算方式において
は、仮にフィルタ全容積をC、目標とするパティキュレ
ート捕集量をフィルタ1リットル当たりAグラムとする
ならば、燃え残り範囲を差し引いたフィルタ容積α・C
(α:再生率)での捕集量がこの値Aを維持するよう
に、予め記憶されているエンジン回転数積算値Nsをそ
の割合で少なくする(演算された積算値N=Ns・α/
100;尚、実際には燃え残り部分への補集が0ではな
いため、補正が必要である)。
トを捕集しようとするエンジン回転数積算方式において
は、仮にフィルタ全容積をC、目標とするパティキュレ
ート捕集量をフィルタ1リットル当たりAグラムとする
ならば、燃え残り範囲を差し引いたフィルタ容積α・C
(α:再生率)での捕集量がこの値Aを維持するよう
に、予め記憶されているエンジン回転数積算値Nsをそ
の割合で少なくする(演算された積算値N=Ns・α/
100;尚、実際には燃え残り部分への補集が0ではな
いため、補正が必要である)。
【0038】ところで、以上説明した本発明の実施例
は、フィルタ再生後のパティキュレート残量をガス流速
より推定して、次回のフィルタ再生条件を決定するもの
であるが、フィルタ再生後の運転状態が極端に通常時と
は異なるような場合(例えば高速走行、山間走行な
ど)、排気ガスの温度や慣性の違いによってパティキュ
レートの捕集パターンが通常とは異なってきて、再生後
のパティキュレート残量からの再生条件捕正だけでは実
際に捕集されたパティキュレートの量が目標値とは異な
ってくる場合もある。
は、フィルタ再生後のパティキュレート残量をガス流速
より推定して、次回のフィルタ再生条件を決定するもの
であるが、フィルタ再生後の運転状態が極端に通常時と
は異なるような場合(例えば高速走行、山間走行な
ど)、排気ガスの温度や慣性の違いによってパティキュ
レートの捕集パターンが通常とは異なってきて、再生後
のパティキュレート残量からの再生条件捕正だけでは実
際に捕集されたパティキュレートの量が目標値とは異な
ってくる場合もある。
【0039】図5は、先の実施例をより現実的なものと
するため、フィルタの再生処理2回目以降の再生に対し
ては、再生直前のパティキュレート捕集状況を知ること
で、来るべきフィルタ再生処理条件(再生用ガス流量)
を最高のフィルタ再生率が得られるようにした、本発明
による第2実施例の装置作動を説明するものである。
するため、フィルタの再生処理2回目以降の再生に対し
ては、再生直前のパティキュレート捕集状況を知ること
で、来るべきフィルタ再生処理条件(再生用ガス流量)
を最高のフィルタ再生率が得られるようにした、本発明
による第2実施例の装置作動を説明するものである。
【0040】即ち、本実施例によれば、パティキュレー
トを燃焼するフィルタ再生処理に先立って、まず装置を
図1のようにして一定流量の再生用ガスをフィルタ1に
流すと共に、電気ヒータ8に所定時間t′通電する(ガ
ス供給手段)。そして温度センサ11によって所定温度
T3 (又はピーク温度)が検出されるまでの所要時間t
p(tpは加熱開始からでも加熱終了からでもどちらで
も良い。)を計測し、フィルタ内を通過する再生用ガス
の流速を求め、フィルタ再生直前のパティキュレート捕
集状態を推定する(パティキュレート推定手段)。
トを燃焼するフィルタ再生処理に先立って、まず装置を
図1のようにして一定流量の再生用ガスをフィルタ1に
流すと共に、電気ヒータ8に所定時間t′通電する(ガ
ス供給手段)。そして温度センサ11によって所定温度
T3 (又はピーク温度)が検出されるまでの所要時間t
p(tpは加熱開始からでも加熱終了からでもどちらで
も良い。)を計測し、フィルタ内を通過する再生用ガス
の流速を求め、フィルタ再生直前のパティキュレート捕
集状態を推定する(パティキュレート推定手段)。
【0041】即ち、このフィルタ再生直前のパティキュ
レート捕集状態の推定とは、前回の再生時のパティキュ
レート燃え残り範囲を除くフィルタ部分に、どのくらい
の量のパティキュレートが捕集されたのかを推定するも
のであって、例えば一定流量の再生用ガス供給の下でガ
ス流速を演算し、これを予め定められた標準値と比較す
ることで、実際のパティキュレート捕集量を推定し、電
動エアポンプ7への供給電力を制御して、フィルタ再生
時、最高のフィルタ再生率が得られるようなガス流量Q
を以てフィルタ再生を行うものである。尚、本実施例に
おいても、フィルタ再生後は先の実施例同様、パティキ
ュレート残量を検出するためのガス流速演算を実行し、
次のフィルタ再生時期の補正処理が実行される。
レート捕集状態の推定とは、前回の再生時のパティキュ
レート燃え残り範囲を除くフィルタ部分に、どのくらい
の量のパティキュレートが捕集されたのかを推定するも
のであって、例えば一定流量の再生用ガス供給の下でガ
ス流速を演算し、これを予め定められた標準値と比較す
ることで、実際のパティキュレート捕集量を推定し、電
動エアポンプ7への供給電力を制御して、フィルタ再生
時、最高のフィルタ再生率が得られるようなガス流量Q
を以てフィルタ再生を行うものである。尚、本実施例に
おいても、フィルタ再生後は先の実施例同様、パティキ
ュレート残量を検出するためのガス流速演算を実行し、
次のフィルタ再生時期の補正処理が実行される。
【0042】このように本実施例によれば、再生前のパ
ティキュレート捕集状態を直接検知することで、それま
での運転履歴に関係なく、より現実に近い捕集状態を推
定することができ、これに対応して最適な再生ガス流量
を以て再生すれば、溶損や着火ミスがなくかつパティキ
ュレート燃え残り範囲を成長させないような再生処理を
達成することが可能となる。
ティキュレート捕集状態を直接検知することで、それま
での運転履歴に関係なく、より現実に近い捕集状態を推
定することができ、これに対応して最適な再生ガス流量
を以て再生すれば、溶損や着火ミスがなくかつパティキ
ュレート燃え残り範囲を成長させないような再生処理を
達成することが可能となる。
【0043】ところで、以上説明した本発明の2つの実
施例に関連して、フィルタ再生前後の再加熱は、パティ
キュレート燃焼のためのものではないために、必ずしも
再生時と同じ電力を以て発熱する必要はない。図6は、
以上のことを踏まえて、上述した実施例を更に発展させ
た本発明の第3実施例であって、電気ヒータ周りの配線
図である。尚、本実施例において、先の実施例と同一の
構成要素に関しては同一参照番号を付してある。
施例に関連して、フィルタ再生前後の再加熱は、パティ
キュレート燃焼のためのものではないために、必ずしも
再生時と同じ電力を以て発熱する必要はない。図6は、
以上のことを踏まえて、上述した実施例を更に発展させ
た本発明の第3実施例であって、電気ヒータ周りの配線
図である。尚、本実施例において、先の実施例と同一の
構成要素に関しては同一参照番号を付してある。
【0044】本実施例によれば、フィルタ再生時、電気
ヒータ8への通電を掌るヒータリレー10に加えて、フ
ィルタ再生後のヒータ再加熱用としてもう1つのヒータ
リレー12が設けられる。このヒータリレー12には、
上述した目的のために例えば抵抗に代表される電圧降下
手段13が接続され、再加熱時には制御回路6のリレー
駆動によって、バッテリ9から定電圧回路14、電圧降
下手段13、ヒータリレー12、電気ヒータ8へと電流
が流れる回路ができ、その抵抗増による電流減少によっ
て再生時よりも少ない電力供給量で電気ヒータ8を発熱
されることが可能となる。又、図11は本発明の第1実
施例の変形例を示すもので、図2に示した実施例では設
定温度T2 を判定基準としたが、所定時間の電気ヒータ
通電によってピーク温度に達するまでの時間tで判定を
行っても良い。
ヒータ8への通電を掌るヒータリレー10に加えて、フ
ィルタ再生後のヒータ再加熱用としてもう1つのヒータ
リレー12が設けられる。このヒータリレー12には、
上述した目的のために例えば抵抗に代表される電圧降下
手段13が接続され、再加熱時には制御回路6のリレー
駆動によって、バッテリ9から定電圧回路14、電圧降
下手段13、ヒータリレー12、電気ヒータ8へと電流
が流れる回路ができ、その抵抗増による電流減少によっ
て再生時よりも少ない電力供給量で電気ヒータ8を発熱
されることが可能となる。又、図11は本発明の第1実
施例の変形例を示すもので、図2に示した実施例では設
定温度T2 を判定基準としたが、所定時間の電気ヒータ
通電によってピーク温度に達するまでの時間tで判定を
行っても良い。
【0045】以上本発明の実施例を、フィルタ再加熱に
よるフィルタ端面温度変化によって再生用ガス流速を演
算する2実施例に代表して説明したが、当然、温度セン
サの代わりに流速センサを設け、以て検出されたフィル
タ再生前後のガス流速からパティキュレート捕集状態及
び燃え残り量(燃え残り範囲)を直接推定するようにし
ても良い。
よるフィルタ端面温度変化によって再生用ガス流速を演
算する2実施例に代表して説明したが、当然、温度セン
サの代わりに流速センサを設け、以て検出されたフィル
タ再生前後のガス流速からパティキュレート捕集状態及
び燃え残り量(燃え残り範囲)を直接推定するようにし
ても良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルタ再生前後の演算されたガス流速からフィルタ再生
前後のパティキュレート捕集状態及び燃え残り範囲を検
知して、来たるべきフィルタ再生条件(再生時期、再生
用ガス流量)にフィードバックすることによって、常に
最適な量のパティキュレートをフィルタに堆積すること
ができ、又、再生時においてはフィルタ再生率を最大な
らしめるような再生用ガス流速でパティキュレート燃焼
することができるため、パティキュレート燃え残りを成
長させず常に良好なフィルタ再生を続行することができ
る。
ィルタ再生前後の演算されたガス流速からフィルタ再生
前後のパティキュレート捕集状態及び燃え残り範囲を検
知して、来たるべきフィルタ再生条件(再生時期、再生
用ガス流量)にフィードバックすることによって、常に
最適な量のパティキュレートをフィルタに堆積すること
ができ、又、再生時においてはフィルタ再生率を最大な
らしめるような再生用ガス流速でパティキュレート燃焼
することができるため、パティキュレート燃え残りを成
長させず常に良好なフィルタ再生を続行することができ
る。
【図1】本発明の第1実施例による排気浄化装置の概略
的構成図である。
的構成図である。
【図2】図1の排気浄化装置の作動を示し、下段にフィ
ルタ再生時の電気ヒータの通電時期、上段に温度センサ
によって測定されるフィルタ下流端中央部近傍の温度変
化を示す図である。
ルタ再生時の電気ヒータの通電時期、上段に温度センサ
によって測定されるフィルタ下流端中央部近傍の温度変
化を示す図である。
【図3】所定温度到達までの再生用ガス流速と所要時間
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図4】一定の再生用ガス供給量において、再生用ガス
流速を変えた時の流速とフィルタ再生率との関係を示す
図である。
流速を変えた時の流速とフィルタ再生率との関係を示す
図である。
【図5】再生直前のフィルタへのパティキュレートの捕
集状態を推測するための本発明の第2実施例を説明する
排気浄化装置の作動を示す図である。
集状態を推測するための本発明の第2実施例を説明する
排気浄化装置の作動を示す図である。
【図6】本発明の第3実施例を説明する電気ヒータ周り
の概略的配線図である。
の概略的配線図である。
【図7】フィルタ再生時の再生用ガス流速とフィルタ再
生率との関係を示した図である。
生率との関係を示した図である。
【図8】パティキュレート燃え残りを生じたフィルタ断
面と端面を示した図である。
面と端面を示した図である。
【図9】従来の排気浄化装置におけるフィルタ再生回数
と再生率の関係を示した図である。
と再生率の関係を示した図である。
【図10】フィルタ再生回数増加に対応したパティキュ
レート燃え残り範囲の変化を示した図である。
レート燃え残り範囲の変化を示した図である。
【図11】図2に示した実施例とは異なる本発明の別実
施例による排気浄化装置の作動を示す図である。
施例による排気浄化装置の作動を示す図である。
1…フィルタ 3…エンジン本体 6…制御回路 7…電動エアポンプ 8…電気ヒータ 11…温度センサ
Claims (5)
- 【請求項1】 内燃機関の排気系に設けられパティキュ
レートを捕集するフィルタを備え、フィルタ再生時、加
熱手段を以て捕集されたパティキュレートに着火・燃焼
すると共にフィルタにフィルタ再生用ガスを導入してパ
ティキュレートを焼却する排気浄化装置であって、 フィルタ再生後、フィルタに定量の再生用ガスを供給す
るガス供給手段と、該ガス供給手段によって供給された
再生用ガスのフィルタ再生後におけるフィルタ通過ガス
の流速を演算する流速演算手段と、演算されたガス流速
によりフィルタ再生後のパティキュレート残量を推定す
るパティキュレート残量推定手段と、推定されたパティ
キュレート残量に応じて次回のフィルタ再生条件を決定
する再生制御手段を有する内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項2】 内燃機関の排気系に設けられパティキュ
レートを捕集するフィルタを備え、フィルタ再生時、加
熱手段を以て捕集されたパティキュレートに着火・燃焼
すると共にフィルタにフィルタ再生用ガスを導入してパ
ティキュレートを焼却する排気浄化装置であって、 フィルタ再生前後にフィルタに定量の再生用ガスを供給
するガス供給手段と、該ガス供給手段によって供給され
た再生用ガスのフィルタ再生前後におけるフィルタ通過
ガスの流速を演算する流速演算手段と、演算されたガス
流速によりフィルタ再生直前のパティキュレート捕集状
態とフィルタ再生後のパティキュレート残量とを推定す
るパティキュレート推定手段と、推定されたパティキュ
レート捕集状態に応じて次のフィルタ再生条件を決定す
る再生制御手段を有する内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項3】 ガス供給時において、加熱手段が作動さ
れることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気浄化
装置。 - 【請求項4】 更にフィルタ端面近傍温度を検出する温
度検出手段を有し、上記流速演算手段は、加熱手段作動
によって上昇するフィルタ端面近傍温度の、所定温度到
達までの所要時間より上記フィルタ通過ガスの流速を求
めることを特徴とする請求項3に記載の排気浄化装置。 - 【請求項5】 フィルタ再生前後の加熱時における上記
加熱手段の発熱量は、フィルタ再生時における上記加熱
手段の発熱量より小さいことを特徴とする請求項4に記
載の排気浄化装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-206833 | 1991-08-19 | ||
JP20683391 | 1991-08-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05106427A true JPH05106427A (ja) | 1993-04-27 |
JP3055272B2 JP3055272B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=16529829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03327449A Expired - Fee Related JP3055272B2 (ja) | 1991-08-19 | 1991-12-11 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3055272B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07102940A (ja) * | 1993-10-05 | 1995-04-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 内燃機関用フィルタ再生装置 |
JP2004360684A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Robert Bosch Gmbh | 内燃機関の排気領域に配置されている構成部分の排気ガス成分を有しているローディング状態を求めるための方法およびこの方法を実施するための装置 |
US6973778B2 (en) | 2003-09-17 | 2005-12-13 | Nissan Motor Co., Ltd. | Regeneration control of diesel particulate filter |
US7065959B2 (en) | 2003-09-19 | 2006-06-27 | Nissan Motor Co., Ltd. | Filter regeneration control |
JP2006250048A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Ngk Insulators Ltd | 排気ガス浄化用フィルタの再生制御方法 |
US7146805B2 (en) | 2003-09-17 | 2006-12-12 | Nissan Motor Co., Ltd. | Regeneration control of diesel particulate filter |
US7340886B2 (en) | 2003-09-18 | 2008-03-11 | Nissan Motor Co., Ltd. | Diesel engine comprising DPM filter and DPM filter regeneration method |
WO2012165320A1 (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-06 | いすゞ自動車株式会社 | Dpf再生終了時期判定装置 |
WO2012165319A1 (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-06 | いすゞ自動車株式会社 | Dpf再生終了時期判定装置 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP03327449A patent/JP3055272B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07102940A (ja) * | 1993-10-05 | 1995-04-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 内燃機関用フィルタ再生装置 |
JP2004360684A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Robert Bosch Gmbh | 内燃機関の排気領域に配置されている構成部分の排気ガス成分を有しているローディング状態を求めるための方法およびこの方法を実施するための装置 |
JP4662731B2 (ja) * | 2003-06-04 | 2011-03-30 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 内燃機関の排気領域に配置されている構成部分の排気ガス成分を有しているローディング状態を求めるための方法およびこの方法を実施するための装置 |
US6973778B2 (en) | 2003-09-17 | 2005-12-13 | Nissan Motor Co., Ltd. | Regeneration control of diesel particulate filter |
US7146805B2 (en) | 2003-09-17 | 2006-12-12 | Nissan Motor Co., Ltd. | Regeneration control of diesel particulate filter |
US7340886B2 (en) | 2003-09-18 | 2008-03-11 | Nissan Motor Co., Ltd. | Diesel engine comprising DPM filter and DPM filter regeneration method |
US7065959B2 (en) | 2003-09-19 | 2006-06-27 | Nissan Motor Co., Ltd. | Filter regeneration control |
JP2006250048A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Ngk Insulators Ltd | 排気ガス浄化用フィルタの再生制御方法 |
WO2012165320A1 (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-06 | いすゞ自動車株式会社 | Dpf再生終了時期判定装置 |
WO2012165319A1 (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-06 | いすゞ自動車株式会社 | Dpf再生終了時期判定装置 |
JP2012246829A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Isuzu Motors Ltd | Dpf再生終了時期判定装置 |
JP2012246830A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Isuzu Motors Ltd | Dpf再生終了時期判定装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3055272B2 (ja) | 2000-06-26 |
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