JP4997917B2 - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents

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Description

本発明は、排気通路に設けられ排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化システムに関する。
内燃機関の排気に含まれる粒子状物質(Particulate Matter:以下、PMと称する)を捕集するために排気通路にパティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタと称する)を設ける技術が知られている。
特許文献1には、このようなフィルタを備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、フィルタの温度および内燃機関の運転状態に基づいて内燃機関の運転を制御する機関制御手段を備える技術が開示されている。この特許文献1には、機関制御手段によって内燃機関の運転を制御することでフィルタによるPMの捕集率を制御することが記載されている。
また、特許文献2には、フィルタに捕集されたPMを燃焼させるべく、フィルタの入口側に燃焼用空気を送り込むと共に該燃焼用空気を加熱する技術が開示されている。この特許文献2には、PMの燃焼を開始する前とPMの燃焼を行っているときとにおけるフィルタの出口側ガスのCO濃度の差が所定の判定値よりも小さくなったことを条件として燃焼用空気の加熱を停止させることが記載されている。
特開2004−76684号公報 特開2004−339996号公報 特開平8−254160号公報
内燃機関の排気通路にフィルタが設けられている場合、内燃機関から排気と共に排出されたPMは該フィルタに捕集される。また、内燃機関の運転状態が高負荷運転となる等により排気の温度が上昇し、それに伴ってフィルタの温度が上昇すると、フィルタに一旦捕集されたPMの一部が酸化され該フィルタから除去される場合がある。つまり、フィルタにおけるPM捕集量は、内燃機関から排出されたPMの量からフィルタにおいて酸化されたPMの量を減算したものとなる。そのため、PM捕集量を検出するためには、フィルタにおけるPMの酸化量であるPM酸化量をより精度良く算出することが重要である。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、フィルタにおけるPM酸化量をより精度良く算出することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、フィルタに流入する排気のCO濃度とフィルタから流出する排気のCO濃度との差に基づいてフィルタにおけるPMの酸化量を算出するものである。
より詳しくは、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムは、
内燃機関の排気通路に設けられ排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタと、
前記パティキュレートフィルタに流入する排気のCO濃度である流入側CO濃度を検出する流入側CO濃度検出手段と、
前記パティキュレートフィルタから流出する排気のCO濃度である流出側CO濃度
を検出する流出側CO濃度検出手段と、
前記パティキュレートフィルタにおいて粒子状物質が酸化することで生じる流入側CO濃度と流出側CO濃度との差に基づいて前記パティキュレートフィルタにおける粒子状物質の酸化量であるPM酸化量を算出するPM酸化量算出手段と、
を備えることを特徴とする。
フィルタにおいて捕集されているPMが酸化すると流出側CO濃度が流入側CO濃度に比べて高くなる。本発明によれば、フィルタにおいて実際にPMが酸化することで生じる流入側CO濃度と流出側CO濃度との差に基づいてPM酸化量が算出される。従って、フィルタにおけるPM酸化量をより精度良く算出することが出来る。
本発明においては、内燃機関から排出されるPMの量であるPM排出量を算出するPM排出量算出手段と、該PM排出量算出手段によって算出されるPM排出量からPM酸化量算出手段によって算出されるPM酸化量を減算することでフィルタにおけるPM捕集量を算出するPM捕集量算出手段と、をさらに備えてもよい。尚、この場合、PM排出量算出手段は内燃機関の運転状態に基づいてPM排出量を算出する。
これによれば、フィルタにおけるPM捕集量をより精度よく算出することが出来る。
また、本発明においては、前記PM酸化量算出手段を第一PM酸化量算出手段としてもよい。そして、フィルタの温度を検出する温度検出手段と、フィルタの温度およびフィルタにおけるPMの酸化速度であるPM酸化速度との関係を示すマップと、フィルタの温度とマップとに基づいてPM酸化量を算出する第二PM酸化量算出手段と、をさらに備えてもよい。
フィルタにおけるPM酸化速度は該フィルタの温度が高いほど大きい値となる。上記においては、このようなフィルタの温度とPM酸化速度との関係を示すマップが備えられている。第二PM酸化量算出手段は、このマップおよびフィルタの温度からPM酸化量を算出する。
また、上記の場合において、内燃機関の運転状態に基づいてPM排出量を算出するPM排出量算出手段と、PM排出量算出手段によって算出されるPM排出量から第二PM酸化量算出手段によって算出されるPM酸化量を減算することで、フィルタにおけるPM捕集量を算出するPM捕集量算出手段と、をさらに備えてもよい。そして、この場合、所定の条件が成立したときに、第一PM酸化量算出手段によってPM酸化量を算出し、このときの算出値およびフィルタの温度に基づいてマップにおけるフィルタの温度に対するPM酸化速度を補正してもよい。
上述したように、第一PM酸化量算出手段によればPM酸化量をより精度よく算出することが出来る。そこで、上記においては、所定の条件が成立したときに第一PM酸化量算出手段によってPM酸化量を算出する。つまり、上記の場合、第一PM酸化量算出手段によるPM酸化量の算出を常時実行するのではなく、所定の条件が成立したときにのみ実行する。
そして、第一PM酸化量算出手段によって算出されたPM酸化量および該PM酸化量を算出したときのフィルタの温度に基づいてマップを補正し、補正したマップおよび温度検出手段によって検出されるフィルタの温度に基づいて第二PM酸化量算出手段がPM酸化量を算出する。上述したように、第一PM酸化量算出手段によればPM酸化量をより精度よく算出することが出来る。従って、上記のように補正したマップに基づいてPM酸化量を算出することで、第二PM酸化量算出手段によるPM酸化量の算出精度を向上させるこ
とが出来る。
さらに、PM捕集量算出手段が、PM排出量算出手段によって算出されるPM排出量から第二PM酸化量算出手段によって算出されるPM酸化量を減算することでフィルタにおけるPM捕集量を算出する。これにより、PM捕集量をより精度よく算出することが出来る。
また、本発明においては、フィルタを昇温させることで該フィルタに捕集されたPMを酸化させ除去するフィルタ再生制御を実行するフィルタ再生手段をさらに備えてもよい。そして、この場合、フィルタ再生手段によってフィルタ再生制御が実行されていないときにPM捕集量算出手段によってPM捕集量を算出し、PM捕集量算出手段によって算出されたPM捕集量が所定捕集量以上となったときにフィルタ再生手段によるフィルタ再生制御の実行を開始してもよい。
ここで、所定捕集量は、フィルタ再生制御の実行開始の閾値であって予め定められている。
上記によれば、フィルタ再生制御の実行開始時期をより好適な時期とすることが出来る。
本発明によれば、フィルタにおけるPM酸化量をより精度良く算出することが出来る。
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムの具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施例1>
<内燃機関の吸排気系の概略構成>
ここでは、本発明を車両駆動用のディーゼルエンジンに適用した場合を例に挙げて説明する。図1は、本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図である。
内燃機関1は車両駆動用のディーゼルエンジンである。この内燃機関1には、吸気通路3および排気通路2が接続されている。吸気通路3にはエアフローメータ11が設けられている。排気通路2には排気中のPMを捕集するフィルタ5が設けられている。フィルタ5より上流側の排気通路2には前段触媒として酸化触媒4が設けられている。尚、本実施例において、前段触媒は酸化機能を有する触媒であればよく、酸化触媒4に代えて、三元触媒や吸蔵還元型NOx触媒等の触媒を設けてもよい。
酸化触媒4よりも上流側の排気通路2には、排気中に燃料を添加する燃料添加弁6が設けられている。また、フィルタ5には該フィルタ5の温度を検出する温度センサ7が設けられている。さらに、酸化触媒4より下流側かつフィルタ5より上流側の排気通路2には、フィルタ5に流入する排気のCO濃度(流入側CO濃度)を検出する上流側CO濃度センサ8が設けられている。フィルタ5より下流側の排気通路2には、フィルタ5から流出する排気のCO濃度(流出側CO濃度)を検出する下流側CO濃度センサ9が設けられている。尚、本実施例においては、上流側CO濃度センサ8および下流側CO濃度センサ9がそれぞれ本発明に係る流入側CO濃度検出手段および流出側CO濃度検出手段に相当する。
以上述べたように構成された内燃機関1には、この内燃機関1を制御するための電子制
御ユニット(ECU)10が併設されている。ECU10にはエアフローメータ11および温度センサ7、上流側CO濃度センサ8、下流側CO濃度センサ9、内燃機関1のクランク角を検出するクランクポジションセンサ12が電気的に接続されている。そして、これらの出力信号がECU10に入力される。ECU10はクランクポジションセンサ12の出力信号に基づいて内燃機関1の回転数を算出する。
また、ECU10には燃料添加弁6および内燃機関1の燃料噴射弁が電気的に接続されている。ECU10によってこれらが制御される。
<フィルタ再生制御>
本実施例においては、フィルタ5に捕集されたPMを除去すべくフィルタ再生制御が行われる。フィルタ再生制御では燃料添加弁6によって排気中に燃料が添加される。添加された燃料は酸化触媒4に供給され該酸化触媒4において酸化される。このときに生じる酸化熱によって排気が昇温され、該排気によってフィルタ5が昇温される。そして、フィルタ再生制御においては、燃料添加弁6からの燃料添加量を制御することでフィルタ5の温度を目標温度に制御する。ここで、目標温度とは、フィルタ5に捕集されたPMを酸化させ除去することが可能となる閾値以上の値であり、実験等によって予め定められている。
また、本実施例において、フィルタ再生制御は、フィルタ5におけるPMの捕集量が所定捕集量以上となったときに実行される。ここで、所定捕集量とは、フィルタ5よりも上流側の背圧が過剰に上昇する虞がある量よりも少ない量であって実験等によって予め定められている。
<PM捕集量算出方法>
ここで、本実施例に係るPM捕集量の算出方法について説明する。フィルタ5には、内燃機関1から排気と共に排出されたPMが捕集される。内燃機関1からのPM排出量は該内燃機関1の運転状態に応じて変化する。また、上記のようなフィルタ再生制御が実行されていない場合であっても、内燃機関1の運転状態の変化等により排気の温度が上昇し、それによりフィルタ5の温度がある程度まで上昇すると、フィルタ5に流入し一旦捕集されたPMの一部が酸化され除去される場合がる。
フィルタ5においてPMが酸化すると流出側CO濃度が流入側CO濃度に比べて高くなる。図2は、フィルタ5の温度Tfと、流出側CO濃度から流入側CO濃度を減算することで算出されるCO濃度差ΔCOとの推移を示すグラフである。図2の(a)において、縦軸はフィルタ5の温度Tfを表しており、横軸は時間tを表している。また、図2の(b)において、縦軸はCO濃度差ΔCOを表しており、横軸は時間tを表している。
フィルタ5の温度Tfが高くなるほど該フィルタ5におけるPMの酸化が促進される。そのため、図2に示すように、フィルタ5の温度Tfの変化に応じてCO濃度差ΔCOが変化する。そして、図2の(b)の斜線部の面積がPM酸化量の総量に相当する値となる。
そこで、本実施例では、フィルタ再生制御が実行されていないときに、内燃機関1の運転状態に基づいてPM排出量を算出し、CO濃度差ΔCOに基づいてPM酸化量を算出する。そして、PM排出量からPM酸化量を減算することでフィルタ5におけるPM捕集量を算出する。
ここで、本実施例に係るPM捕集量を算出するためのルーチンについて図3に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU10に予め記憶されており、内燃
機関1の運転中、所定の間隔で実行される。
本ルーチンでは、ECU10は、先ずS101において、フィルタ再生制御が実行されているか否かを判別する。このS101において、肯定判定された場合、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。また、S101において、否定判定された場合、即ち、フィルタ再生制御が実行されていない場合、ECU10はS102に進む。
S102において、ECU10は、内燃機関1の運転状態(即ち、吸入空気量および燃料噴射量、機関回転数等)に基づいて現時点のPM排出量Qpmeaを算出する。内燃機関1の運転状態とPM排出量Qpmeaとの関係は実験等によって求められており、マップとしてECU10に予め記憶されている。
次に、ECU10は、S103に進み、S102において算出されたPM排出量Qpmeaを積算し、PM排出量の積算値Qpmeを算出する。
次に、ECU10は、S104に進み、流出側CO濃度から流入側CO濃度を減算することでCO濃度差ΔCOを算出する。
次に、ECU10は、S105に進み、CO濃度差ΔCOに基づいて現時点のPM酸化量Qpmoaを算出する。CO濃度差ΔCOとPM酸化量Qpmoaとの関係は実験等によって求められており、マップとしてECU10に予め記憶されている。
次に、ECU10は、S106に進み、S105において算出されたPM酸化量Qpmoaを積算し、PM酸化量の積算値Qpmoを算出する。
次に、ECU10は、S107に進み、PM排出量の積算値QpmeからPM酸化量の積算値Qpmoを減算することでPM捕集量Qpmfを算出する。その後、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。
本実施例によれば、フィルタ5において実際にPMが酸化することで生じる流入側CO濃度と流出側CO濃度との差に基づいてPM酸化量が算出される。従って、PM酸化量をより精度良く算出することが出来る。
また、上記のように算出されたPM酸化量に基づいてPM捕集量が算出される。従って、PM捕集量をより精度よく算出することが出来る。また、本実施例においては、PM捕集量が所定捕集量以上となったときにフィルタ再生制御の実行が開始されるため、PM捕集量をより精度よく算出することにより、フィルタ再生制御の実行開始時期をより好適な時期とすることが出来る。
<実施例2>
本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成は実施例1と同様であるため、その説明を省略する。また、本実施例においても実施例1と同様のフィルタ再生制御が行われる。
<PM酸化量算出方法>
本実施例においても、PM排出量からPM酸化量を減算することでフィルタ5におけるPM捕集量を算出する。ここで、本実施例に係るPM酸化量の算出方法について説明する。
上述したように、フィルタ5の温度Tfが高いほど該フィルタ5におけるPMの酸化が促進される。そこで、本実施例においては、フィルタ5の温度Tfと、単位時間当たりの
PM酸化量であるPM酸化速度vpmoと、の関係が実験等によって予め求められており、これらの関係が図4に示すようなマップとしてEUC10に記憶されている。図4において、縦軸はPM酸化速度vpmoを表しており、横軸はフィルタ5の温度Tfを表している。以下、図4に示すマップをT−vマップと称する。
本実施例では、フィルタ再生制御が実行されていないときに、フィルタ5の温度Tfがこのマップに代入されることでPM酸化速度vpmoが算出される。そして、算出されたPM酸化速度vpmoに基づいてPM酸化量が算出される。
ところが、フィルタ5の経時変化等に伴いフィルタ5の温度TfとPM酸化速度vpmoとの関係は変化する虞がある。そこで、本実施例においては、所定の条件が成立したときに、実施例1と同様の方法でPM酸化量を算出する。即ち、流出側CO濃度から流入側CO濃度を減算することで算出されるCO濃度差に基づいてPM酸化量を算出する。そして、このときのフィルタ5の温度およびCO濃度差に基づいて算出されたPM酸化量との関係に基づいて、T−vマップにおけるフィルタ5の温度Tfに対するPM酸化速度vpmoを補正する。
以下、本実施例に係るT−vマップを補正するためのルーチンについて図5に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU10に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で実行される。
本ルーチンでは、ECU10は、先ず201において、所定の条件が成立したか否かを判別する。ここで、所定の条件としては、前回のT−vマップの補正が終了してから、所定の時間以上の時間が経過した場合や内燃機関1を搭載している車両の走行距離が所定の距離以上となった場合等を例示することが出来る。S201において、肯定判定された場合、ECU10はS202に進み、否定判定された場合、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。
S202において、ECU10は、流出側CO濃度から流入側CO濃度を減算することでCO濃度差ΔCOを算出する。
次に、ECU10は、S203に進み、CO濃度差ΔCOに基づいて現時点のPM酸化量Qpmoaを算出する。実施例1と同様、CO濃度差ΔCOとPM酸化量Qpmoaとの関係は実験等によって求められており、マップとしてECU10に予め記憶されている。
次に、ECU10は、S204に進み、現時点のフィルタの温度TfおよびPM酸化量Qpmoaを記憶する。
次に、ECU10は、S205に進み、S204において記憶されたフィルタの温度TfおよびPM酸化量Qpmoaの関係に基づいて、T−vマップにおけるフィルタ5の温度Tfに対するPM酸化速度vpmoを補正する。
次に、ECU10は、S206に進み、所定の条件が成立してから所定補正期間Δtが経過したか否かを判別する。ここで、所定補正期間Δtは、T−vマップの十分な補正が可能と判断出来る時間であって、実験等によって予め定められている。S206において、肯定判定された場合、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了し、否定判定された場合、ECU10はS202に戻る。
次に、本実施例に係るPM捕集量を算出するためのルーチンについて図6に示すフロー
チャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU10に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で実行される。尚、本ルーチンは、実施例1に係るPM捕集量を算出するためのルーチンのS104およびS105をS304およびS305にそれぞれ変更したものである。そのため、ここでは、S304およびS305についてのみ説明しその他のステップの説明を省略する。
本ルーチンでは、ECU10は、S103の次にS304に進む。S304において、ECU10は、上記方法で補正されたT−vマップに現時点のフィルタ5の温度Tfを代入することでPM酸化速度vpmoを算出する。
次に、ECU10は、S305に進み、S304において算出されたPM酸化速度vpmoに基づいて現時点のPM酸化量Qpmoaを算出する。その後、ECU10はS106に進む。
本実施例によれば、CO濃度差に基づいてT−vマップが補正され、補正されたT−vマップに基づいてPM酸化量が算出される。従って、PM酸化量をより精度良く算出することが出来る。その結果、実施例1と同様、PM捕集量をより精度よく算出することが出来、また、フィルタ再生制御の実行開始時期をより好適な時期とすることが出来る。
尚、排気中にはPM及びCOの他にHCやCOが含まれている。これらがフィルタ5において酸化された場合、これも流出側CO濃度が流入側CO濃度よりも上昇する要因となる。しかしながら、上記各実施例においては、フィルタ5よりも上流側の排気通路2に酸化触媒4が設けられており、この酸化触媒4によって排気中のHCやCOが酸化される。つまり、酸化触媒4を設けることでHCやCOのフィルタ5への流入を抑制することが出来る。従って、HCやCOが酸化することによる流出側CO濃度の変動を抑制することが出来るため、上記の方法によりPM捕集量をより精度よく算出することが可能となる。
また、上記各実施例においては、排気中のHCやCOの一部が酸化触媒4によって酸化されずにフィルタ5に流入する場合がある。そこで、フィルタ5よりも上流側にHC濃度センサおよび/またはCO濃度センサを設けてもよい。この場合、これらのセンサの検出値に基づき、酸化触媒4によって酸化されずにフィルタ5に流入するHCおよび/またはCOの量を推定し、これらがフィルタ5において酸化することに起因する流出側CO濃度の変動分を算出する。そして、流入側CO濃度と流出側CO濃度との差からこの変動分を減算し、この減算値に基づいてPM酸化量を算出する。これにより、PM捕集量をさらに精度よく算出することが出来る。
また、上記各実施例において、上流側CO濃度センサ8によって流入側CO濃度を検出するが、吸入空気量および内燃機関1での燃料噴射量、燃料添加弁6からの燃料添加量等に基づいて流入側CO濃度を推定してもよい。また、上流側CO濃度センサ8に代えて、吸気通路3に吸気のCO濃度を検出するCO濃度センサが設けられている場合は、該CO濃度センサの検出値を用いて流入側CO濃度を推定してもよい。これらの場合、流入側CO濃度の推定を行うECU10が本発明に係る流入側CO濃度検出手段に相当する。
また、上記各実施例に係るフィルタ再生制御おいては、燃料添加弁6による燃料添加に代えて、内燃機関1において主燃料噴射よりも後の時期に副燃料噴射を実行することで酸化触媒4に燃料を供給してもよい。また、ヒータ等を用いてフィルタ5を昇温させてもよい。
実施例1に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図。 フィルタの温度とCO濃度差との推移を示すグラフ。図2の(a)はフィルタの温度の推移を示し、図2の(b)はCO濃度差の推移を示す。 実施例1に係るPM捕集量を算出するためのルーチンを示すフローチャート。 実施例2に係るフィルタの温度とPM酸化速度との関係を示すマップ。 実施例2に係るT−vマップを補正するためのルーチンを示すフローチャート。 実施例2に係るPM捕集量を算出するためのルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・排気通路
4・・・酸化触媒
5・・・パティキュレートフィルタ
6・・・燃料添加弁
7・・・温度センサ
8・・・上流側CO濃度センサ
9・・・下流側CO濃度センサ
10・・ECU
11・・エアフローメータ
12・・クランクポジションセンサ

Claims (2)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタと、
    前記パティキュレートフィルタに流入する排気のCO濃度である流入側CO濃度を検出する流入側CO濃度検出手段と、
    前記パティキュレートフィルタから流出する排気のCO濃度である流出側CO濃度を検出する流出側CO濃度検出手段と、
    前記パティキュレートフィルタにおいて粒子状物質が酸化することで生じる流入側CO濃度と流出側CO濃度との差に基づいて前記パティキュレートフィルタにおける粒子状物質の酸化量であるPM酸化量を算出する第一PM酸化量算出手段と、
    前記パティキュレートフィルタの温度を検出する温度検出手段と、
    前記パティキュレートフィルタの温度および前記パティキュレートフィルタにおける粒子状物資の酸化速度であるPM酸化速度との関係を示すマップと、
    前記パティキュレートフィルタの温度と前記マップとに基づいてPM酸化量を算出する第二PM酸化量算出手段と、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて前記内燃機関から排出される粒子状物質の量であるPM排出量を算出するPM排出量算出手段と、
    前記PM排出量算出手段によって算出されるPM排出量から前記第二PM酸化量算出手段によって算出されるPM酸化量を減算することで、前記パティキュレートフィルタにおける粒子状物質の捕集量であるPM捕集量を算出するPM捕集量算出手段と、を備え、
    所定の条件が成立したときに、前記第一PM酸化量算出手段によってPM酸化量を算出し、このときの算出値および前記パティキュレートフィルタの温度に基づいて前記マップにおける前記パティキュレートフィルタの温度に対するPM酸化速度を補正することを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
  2. 前記パティキュレートフィルタを昇温させることで該パティキュレートフィルタに捕集された粒子状物質を酸化させ除去するフィルタ再生制御を実行するフィルタ再生手段をさらに備え、
    前記PM捕集量算出手段が、前記フィルタ再生手段によってフィルタ再生制御が実行されていないときにPM捕集量を算出し、
    前記フィルタ再生手段が、前記PM捕集量算出手段によって算出されたPM捕集量が所
    定捕集量以上となったときにフィルタ再生制御の実行を開始することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化システム。
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