JPH05105341A - 油圧エレベータの制御装置 - Google Patents

油圧エレベータの制御装置

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JPH05105341A
JPH05105341A JP3269271A JP26927191A JPH05105341A JP H05105341 A JPH05105341 A JP H05105341A JP 3269271 A JP3269271 A JP 3269271A JP 26927191 A JP26927191 A JP 26927191A JP H05105341 A JPH05105341 A JP H05105341A
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hydraulic
pressure
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立郎 三宅
Motoo Shimoaki
元雄 下秋
Yukihiro Takigawa
行洋 瀧川
Yoshio Kamiya
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧エレベータのかご下降時に油圧ポンプに
結合した電動機の電源しゃ断によって、電動機の回生制
動力を失なうことによる下降かごの速度の増大を抑制す
る。 【構成】 油圧ジャッキ1を介してかご2を昇降させる
圧油が通過する開閉弁5にストッパ56を設け、このス
トッパ56を調整することにより弁体54との当接位置
を所定位置に定め、かご2の下降時に排出する圧油の流
路となる油圧ポンプ3に結合した電動機4が回生制動力
を失なっても、ストッパ56による開閉弁5の全開位置
を所定位置に定めてあるので、過大な圧油の排出による
急速なかご2の下降を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧エレベータの制
御装置に係り、特にかごの下降運転時の制御動作の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の油圧エレベータの制御装置
の一例を示す全体構成図、図7は図6における開閉弁の
詳細を示す縦断面図である。図6、図7において、1は
油圧ジャッキ、2は油圧ジャッキ1に支持されたかご、
3は可逆回転が可能な油圧ポンプ、4は油圧ポンプ3を
駆動する電動機である。5は開閉弁で、本体51の内部
には主室52と背室53が形成されており、主室52内
には弁体54が上下に摺動可能に配設されており、両者
の間はOリングでシールされている。この開閉弁5は油
圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間に主室52が接続さ
れ、背室53内への圧油の流出入によって弁体54を上
下に作動させ、油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間の
圧油の流路を開閉する。そして、かご2が走行している
ときは開口し、停止しているときは閉止する。
【0003】6は油圧ジャッキ1、開閉弁5及び油圧ポ
ンプ3の順に接続された圧油の主回路であり、開閉弁5
と油圧ポンプ3との間を第1回路6a、油圧ジャッキ1
と開閉弁5との間を第2回路とする。7はフィルタ、8
は油槽である。9はパイロット回路で、油圧ジャッキ1
と開閉弁5の背室53とを接続する圧油流入回路9a及
び背室53と油槽8とを接続する圧油排出回路9bから
なっている。
【0004】10は圧油流入回路9aに設けられ、この
圧油流入回路9aを開閉する常開形の電磁弁、11は圧
油排出回路9bに設けられ、この圧油排出回路9bを開
閉する常閉形の電磁弁、12,13はそれぞれ圧油流入
回路9a、圧油排出回路9bの圧油の流量を調整する可
変絞り弁、14は電磁弁10,11及び電動機4を制御
する制御部である。
【0005】次に、図6及び図7によりこの制御装置の
作用を説明する。かご2の上昇時は、制御部14の指令
で電動機4によって駆動される油圧ポンプ3により開閉
弁5に圧油が供給され、かご2に対する上昇運転指令に
より電磁弁10が閉止、電磁弁11が開放して、可変絞
り弁13の抵抗による背室53内の圧油の油槽8への排
出速度に応じて開閉弁5が開口し、第1流路6aよりの
圧油は開閉弁5の開口部、主室52、第2流路6bを経
てシリンダ1に供給され、かご2は所定の加速度で上昇
する。
【0006】かご2に対する下降運転指令がでると、制
御部14よりの信号で付勢されて電磁弁10は閉止、電
磁弁11は開放されるので、背室53内の圧油は可変絞
り弁13の流路抵抗に応じた速度で圧油排出回路9bを
経て油槽8に排出される。また、上記の制御部14より
の指令と同時に指令される一時的な電動機4の回転によ
り第1の回路6aの油圧が上昇するので、開閉弁5は背
室53内の圧力の減少に対応した弁体54の上昇により
開口し始め、かご2の自重により加圧されている油圧ジ
ャッキ1内の圧油は、第2回路6b、開閉弁5、第1回
路6a及び油圧ポンプ3を経て油槽8へ排出され、かご
2は開閉弁5の開度の変化に従った加速度で下降し始
め、開閉弁5が全開すると、かご2は一定速度で下降す
る。
【0007】かご2の下降時に排出される圧油は、上述
のように油圧ポンプ3を経由するので、この油圧ポンプ
3と結合された電動機4は発電制動(回生)運転され、
油槽8へ至る圧油の流量を抑制し、かご2はこの電動機
4の制御作用による速度で下降する。かご2が目的階の
近くに下降してくると、制御部14よりの指令で電磁弁
10が開放され、電磁弁11は閉止状態となるので、圧
油流入回路9aに設けた可変絞り弁12の流路抵抗に応
じた背室53への圧油の供給が始まり、この供給による
弁体54に閉止方向への速度に対応してかご2が減速し
始め、開閉弁5が全閉すると停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
圧エレベータの制御装置は、かごの下降時にかごの自重
によって発生する油圧ジャッキ内の圧力により排出され
る圧油で油圧ポンプを駆動し、油圧ポンプに結合した電
動機の発電制動運転により一定の速度に規制されて下降
する。しかし、かごの下降中に電動機に供給されている
電源が停電などによりしゃ断されると、発電制御運転さ
れている電動機の制動力がなくなり、電動機の回転数が
所定の制御回転数より大きくなるため、かごの下降速度
が定格速度より速くなり、かつ、開閉弁が閉止してかご
が停止するまでの走行距離が長くなるという問題があ
る。また、開閉弁の全開位置を外部より確認できないの
で、全開状態の点検が不可能であるという問題がある。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになさけたもので、かごの下降走行中に停電等により
電動機に供給されている電源がしゃ断されても、かごの
速度が所定値以上にならないように抑制でき、さらに開
閉弁の全開位置を外部より確認することのできる油圧エ
レベータの制御装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る油圧エレ
ベータの制御装置は、開閉弁の全開位置を所定開度に制
限するための全開位置調整手段を開閉弁に設け、かごの
下降時に油圧ポンプに結合された電動機の電源がしゃ断
されて回生制動力が失なわれてもかごの下降速度を所定
値に抑制するようにしたものである。また、開閉弁と油
圧ポンプ間の圧油の圧力を検出してこの検出値を制御部
に伝送する圧力検出手段を設け、下降するかごが定格速
度で走行しているときに排出する圧油の圧力変化を検知
するようにしたものである。
【0011】
【作用】この発明においては、油圧ポンプを駆動する電
動機の回生運転によるる制動作用が失われても、全開位
置調整手段によって開閉弁の全開位置が規制されている
ので、かごは所定の下降速度で走行する。また、かご
が、定格速度で下降中の圧油の圧力の検出値を検出し、
この検出値り変動により開閉弁の全開位置の異常の有無
を検知する。
【0012】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の第1の実施例の全体構成
図、図2は開閉弁の構成を示す断面図である。なお、図
5で説明した従来例と同じ部分にはこれと同じ符号を付
し、説明を省略する。56は開閉弁5の蓋55に液密構
造で設けられたストッパで、ねじ57の回動により下端
部の位置が上下自在に調整され、弁体54の上端部との
当接位置をあらかじめ調整することにより、弁体54の
全開時の位置を規制する。
【0013】次に、上記のように構成したこの実施例の
作用を説明する。なお、かご2の上昇運転時の動作は従
来例と同様でなので省略する。また、かご2の下降運転
時の動作も従来例と重複する部分は簡略化して説明す
る。まず、かごの下降時に電動機4の発電制御(回生)
運転による所定のかご速度における弁体54の位置を求
める手順として、例えば、正常な電源状態でかご2を下
降させ、このときの弁体54の上端面とストッパ56の
先端部とが当接するようにストッパ56の位置を調整し
て固定する。次に、かご2を下降させて電動機4の電源
のみをしゃ断し、電動機4による制動作用が失なわれて
もかご2の下降速度が所定値であるかどうかを確認す
る。
【0014】かご2の下降運転指令によって制御部14
により電磁弁10,11が付勢され、それぞれが閉路、
開路状態になると開閉弁5は開口し、かご2の自重によ
り油圧ジャッキ1内の油圧は第2回路6b、主室52、
第1回路6a及び発電制御運転している電動機4の回転
に同期したポンプ3を経て油槽8へ排出される。以上の
ようなかご2の下降中に、停電等により電動機4に供給
していた電源がしゃ断されると、電動機4による制動作
用が失われるため、従来は電動機4に同期して回転する
油圧ポンプ3の回転数が多くなり、油圧ジャッキ1より
排出する圧油の流量が増大してかご2の下降速度が所定
速度以上になるが、この実施例では開閉弁5の上部に設
けたストッパ56の先端部が上記の停電前の運転時に弁
体54の上端面に当接するように調整してあるので、か
ご2は電動機4による制動作用があるときと同様の速度
で下降する。
【0015】かご2が下降して目的階の近くに達する
と、制御部14の指令で電磁弁10が開放、電磁弁11
は閉止するので、第2回路6bの圧油は可変絞り弁12
の流路抵抗に応じた速度で圧油流入回路9a、電磁弁1
0を経て背室53に供給され、かご2は減速しながら目
的階で停止する。
【0016】図3は上記のかご2の下降時にストッパ5
6で弁体54の全開位置を制限することにより得られた
開閉弁5の開度とかご速度Vdとの関係を示す線図であ
る。すなわち、電動機4による制動作用が失なわれる
と、図3の鎖線で示すような開閉弁5の開度及びかご速
度になるが、開閉弁5の全開位置をストッパ56で制限
することにより、この制限による開閉弁5の開度aに応
じたかごの下降速度Vdが得られる。
【0017】実施例2.図3はこの発明の第2の実施例
の全体構成図である。15はポンプ圧力検出器であり、
開閉弁5と油圧ポンプ3との間の第1回路6aに装着さ
れ、その検出した圧力値を調節部14に伝送する。
【0018】次に、上記の構成によるかご2の下降時の
動作を説明する。かご2の下降運転中に電動機4の制動
作用による定格速度で走行するときは、油圧ジャッキ1
より油槽8までの圧油の排出過程において、圧油の流
速、流量や開閉弁5、油圧ポンプ等による圧力損失など
に応じた第1回路6aの圧力が一定値を保持する。
【0019】第1回路6aの装着されたポンプ圧力検出
器15は、正常な運転時であれば上記の一定の圧力値を
検出して調節部14に伝送することにより、調節部14
に設けた上記圧力値の表示装置等で開閉弁5の全開位置
の視認を行うことができるので、第1の実施例で説明し
たストッパ56による弁体54の全開位置が正常である
かどうかの確認が可能となる。例えば、ストッパ56の
先端位置のズレ等に起因して開閉弁5の全開位置に変化
があるような故障が、上記の圧力値の変動により容易に
発見することが可能となるので、定期点検等によって適
切な補修を行なえば、異常なかごの下降速度が生じるこ
とを未然に防止できる。
【0020】実施例3.上記第2の実施例では開閉弁5
と油圧ポンプ3との間の圧力をポンプ圧力検出器15に
よって検出し、これによる検出圧力値を所定値にした例
について説明したが、図5に示すように図4の構成に加
えて開閉弁5と油圧ジャッキ1との間の圧力を検出する
ジャッキ圧力検出器16を設け、ポンプ圧力検出器15
とジャッキ圧力検出器16との圧力差を調節部14にお
いて検知するようにしてもよい。
【0021】上記の各実施例においては、図2に図示し
た開閉弁5にストッパ56を設けた場合を示したが、開
閉弁5及びストッパ56は図示のもので限定するもので
はなく、これらは他の構造のものを用いてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、回生
制動力を失った際のかごの下降速度を所定値以下に規制
するために、開閉弁に設けたストッパと弁体との当接位
置を調整して開閉弁の全開位置を定めるようにしたの
で、かごの下降速度の増大を防止でき、また行き過ぎ走
行距離を少なくして、安全なエレベータの運行ができ
る。また、開閉弁と油圧ポンプとの間の圧力を検出して
これを制御部へ伝送し、表示装置で目視できるようにし
たので、開閉弁の全開状態を容易にしかも正確に確認で
きることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の全体構成図である。
【図2】この発明の要部をなす開閉弁の実施例の縦断面
図である。
【図3】この発明によって得られるかごの下降速度及び
開閉弁の開度の時間による推移を示す線図である。
【図4】この発明の第2の実施例の全体構成図である。
【図5】この発明の第3の実施例の全体構成図である。
【図6】従来の油圧エレベータの制御装置の全体構成図
である。
【図7】図5における開閉弁の構成を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 油圧ジャッキ 2 かご 3 油圧ポンプ 4 電動機 5 開閉弁 15 ポンプ圧力検出器 56 ストッパ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 油圧エレベータの制御装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧エレベータの制
御装置に係り、特にかごの下降運転時の制御動作の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の油圧エレベータの制御装置
の一例を示す全体構成図、図7は図6における開閉弁の
詳細を示す縦断面図である。図6、図7において、1は
油圧ジャッキ、2は油圧ジャッキ1に支持されたかご、
3は可逆回転が可能な油圧ポンプ、4は油圧ポンプ3を
駆動する電動機である。5は開閉弁で、本体51の内部
には主室52と背室53が形成されており、主室52及
び背室53内には弁体54が上下に摺動可能に配設さ
れ、両者の間はOリングでシールされている。この開閉
弁5は油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間に主室52
が接続され、背室53内への圧油の流出入によって弁体
54を上下に作動させ、油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3
との間の圧油の流路を開閉する。そして、かご2が走行
しているときは開口し、停止しているときは閉止する。
【0003】6は油圧ジャッキ1、開閉弁5及び油圧ポ
ンプ3の順に接続された圧油の主回路であり、開閉弁5
と油圧ポンプ3との間を第1回路6a、油圧ジャッキ1
と開閉弁5との間を第2回路6bとする。7はフィル
タ、8は油槽である。9はパイロット回路で、油圧ジャ
ッキ1と開閉弁5の背室53とを接続する圧油流入回路
9a及び背室53と油槽8とを接続する圧油排出回路9
bからなっている。
【0004】10は圧油流入回路9aに設けられ、この
圧油流入回路9aを開閉する常開形の電磁弁、11は圧
油排出回路9bに設けられ、この圧油排出回路9bを開
閉する常閉形の電磁弁、12,13はそれぞれ圧油流入
回路9a、圧油排出回路9bの圧油の流量を調整する可
変絞り弁、14は電磁弁10,11及び電動機4を制御
する制御部である。
【0005】次に、図6及び図7によりこの制御装置の
作用を説明する。かご2の上昇時は、制御部14の指令
で電動機4によって駆動される油圧ポンプ3により開閉
弁5に圧油が供給され、かご2に対する上昇運転指令に
より常開形の電磁弁10が閉止、常閉形の電磁弁11が
開放して、可変絞り弁13の抵抗による背室53内の圧
油の油槽8への排出速度に応じて開閉弁5が開口し、第
1流路6aよりの圧油は開閉弁5の開口部、主室52、
第2流路6bを経てシリンダ1に供給され、かご2は所
定の加速度で上昇する。
【0006】かご2に対する下降運転指令が出ると、制
御部14により常開形の電磁弁10が付勢されて圧油流
入回路9aが閉路し、その後常閉形の電磁弁11が付勢
されて圧油排出回路9bが開路する。これにより開閉弁
5の背室53の圧油が油槽8へ排出されて開閉弁5が開
口する。開閉弁5が開口すると油圧ジャッキ1内の圧油
は、かご2の自重により押し出されて油圧ジャッキ1→
開閉弁5→油圧ポンプ3→フィルタ7を経て油槽8へ排
出される。その後、制御部14の指令により電動機4で
駆動される油圧ポンプ3が油圧ジャッキ1内の圧油の排
出を行う。そして、かご2の自重により発生する油圧ジ
ャッキ1内の圧力と、油圧ジャッキ1から排出される流
量で油圧ポンプ3を駆動するため、油圧ポンプ3に接続
した電動機4が発電制動運転される。従って制御部14
によって電動機4の回転数を制御することにより所定の
運転パターンに従ってかご2は下降する。かご2が所定
の階床に到着すると停止し、制御部14より開閉弁5の
閉止指令がだされて圧油排出回路9bに設けられた常閉
形の電磁弁11が消磁され、圧油排出回路9bが閉路す
ると共に、圧油流入回路9aに設けられた常開形の電磁
弁10が消磁されて圧油流入回路9aが開路する。これ
により開閉弁5を全開とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
圧エレベータの制御装置は、かごの下降時にかごの自重
によって発生する油圧ジャッキ内の圧力により排出され
る圧油で油圧ポンプを駆動し、油圧ポンプに結合した電
動機の発電制動運転により一定の速度に規制されて下降
する。しかし、かごの下降中に電動機に供給されている
電源が停電などにより遮断されると、発電制御運転され
ている電動機の制動力がなくなり、電動機の回転数が定
格の制御回転数より大きくなるため、かごの下降速度が
定格速度より速くなり、かつ、開閉弁が閉止してかごが
停止するまでの走行距離が長くなるという問題がある。
また、開閉弁の全開位置を外部より確認できないので、
全開状態の点検が不可能であるという問題がある。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、かごの下降走行中に停電等により
電動機に供給されている電源が遮断されても、かごの速
度が所定値以上にならないように抑制でき、さらに開閉
弁の全開位置を外部より確認することのできる油圧エレ
ベータの制御装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る油圧エレ
ベータの制御装置は、開閉弁に開閉弁を全開位置に固定
するための固定手段を設け、かごの下降時に油圧ポンプ
を駆動する電動機の電源が遮断されてもかごの下降速度
を所定値以下に抑制するようにしたものである。
【0010】また、上記油圧エレベータの制御装置にお
いて、開閉弁を全開位置に固定する固定手段に、位置調
整手段を設けたものである。さらに、かごが定格速度で
下降運転されるときに、開閉弁と油圧ポンプの間の圧力
を所定値にし、又は開閉弁と油圧ジャッキの間の圧力と
開閉弁と油圧ポンプの圧力との差を所定値にすることに
より、開閉弁の全開位置を決定するようにしたものであ
る。
【0011】
【作用】この発明においては、油圧ポンプを駆動する電
動機の回生運転によるる制動作用が失われても、固定手
段によって開閉弁の全開位置が規制されているので、か
ごは所定の下降速度で走行する。また、かごが、定格速
度で下降中の圧油の圧力の検出値を検出し、この検出値
の変動により開閉弁の全開位置の異常の有無を検知す
る。
【0012】
【実施例】 実施例1.図1はこの発明の第1の実施例の全体構成
図、図2は開閉弁の構成を示す断面図である。なお、図
5で説明した従来例と同じ部分にはこれと同じ符号を付
し、説明を省略する。56は開閉弁5の蓋55に液密構
造で設けられたストッパで、ねじ57の回動により下端
部の位置が上下自在に調整され、弁体54の上端部との
当接位置をあらかじめ調整することにより、弁体54の
全開時の位置を規制する。
【0013】上記のように構成したこの実施例の作用を
説明する。なお、かご2の上昇運転時の動作は従来例と
同様でなので省略する。まず、かごの下降時に電動機4
の発電制御(回生)運転による所定のかご速度における
弁体54の位置を求める手順として、例えば、正常な電
源状態でかご2を下降させ、このときの弁体54の上端
面とストッパ56の先端部とが当接するようにストッパ
56の位置を調整して固定する。次に、かご2を下降さ
せて電動機4の電源のみを遮断し、電動機4による制動
作用が失なわれてもかご2の下降速度が所定値であるか
どうかを確認する。
【0014】次に、かご2の下降運転について説明す
る。下降運転指令が油圧エレベータの運転制御装置から
出ると制御部14により電動機4が回転数制御されて運
転され、これに接続された油圧ポンプ3が駆動されて第
1回路6aの油圧が上昇する。そして第1回路6aの圧
力が第2回路6bの圧力とほぼ同圧となったことを検出
装置(図示せず)が検出すると、制御部14により圧油
流入回路9aに設けられた常開形の電磁弁10が付勢さ
れて圧油流入回路9aが閉路し、その後常閉形の電磁弁
11が付勢されて圧油排出回路9bが開路する。これに
より開閉弁5の背室53の圧油が油槽8へ排出されて開
閉弁5が開口する。開閉弁5が開口すると油圧ジャッキ
1内の圧油はかご2の自重により押し出され、油圧ジャ
ッキ1→開閉弁5→油圧ポンプ3→フィルタ7を経て油
槽8へ排出される。このとき、制御部14により電動機
4で駆動される油圧ポンプ3が油圧ジャッキ1内の圧油
の排出を行う。かご2の自重により発生する油圧ジャッ
キ1内の圧力と、油圧ジャッキ1から排出される流量で
油圧ポンプ3を駆動するため、油圧ポンプ3に接続した
電動機4が発電制動運転される。従って制御部14によ
って電動機4の回転数を制御することにより所定の運転
パターンに従ってかご2は下降する。
【0015】かご2に下降運転の加速走行指令がでる
と、制御部14により圧油流入回路9aに設けられた常
開形の電磁弁10が付勢されて圧油流入回路9aが閉路
し、その後常閉形の電磁弁11が付勢されて圧油排出回
路9bが開路する。これにより加速走行時に速度が上昇
するのに伴い開閉弁5の開度を徐々に増加させるよう
に、油圧排出回路9bに設けられた可変絞り13の開度
を変化させることにより、開閉弁5が全閉から全開にな
るまでの時間を調整することができる。弁体54が上昇
してストツパ5dに当接したときに開閉弁5は全開とな
り、その全開位置で固定される。
【0016】また、下降運転の減速走行開始後に目的階
の所定距離手前で制御部14により開閉弁5の閉止指令
をだすと、圧油排出回路9bに設けられ常閉形の電磁弁
11が消磁されて圧油排出回路9bが閉路し、圧油流入
回路9aに設けられた常時開形の電磁弁10が消磁され
て圧油流入回路9aが開路する。これにより減速走行時
に減少するのに伴い開閉弁5の開度を徐々に減少させる
ように、圧油流入回路9aに設けられた可変絞り12の
開度を変化させることにより、開閉弁5が全開から全閉
になるまでの時間を調整することができる。
【0017】以上のようなかご2の下降中に、停電等に
より電動機4に供給していた電源が遮断されると、電動
機4による制動作用が失われるため、従来は電動機4に
同期して回転する油圧ポンプ3の回転数が多くなり、油
圧ジャッキ1より排出する圧油の流量が増大してかご2
の下降速度が定格速度以上になるが、この実施例では開
閉弁5の上部に設けたストッパ56の先端部が上記の停
電前の運転時に弁体54の上端面に当接するように調整
してあるので、かご2は所定の速度で下降する。
【0018】図3は上記のかご2の下降時にストッパ5
6で弁体54の全開位置を制限することにより得られた
開閉弁5の開度とかご速度Vdとの関係を示す線図であ
る。すなわち、電動機4による制動作用が失なわれる
と、図3の鎖線で示すような開閉弁5の開度及びかご速
度になるが、開閉弁5の全開位置をストッパ56で制限
することにより、この制限による開閉弁5の開度aに応
じたかごの下降速度Vdが得られる。
【0019】実施例2.図4はこの発明の第2の実施例
の全体構成図である。15はポンプ圧力検出器であり、
開閉弁5と油圧ポンプ3との間の第1回路6aに装着さ
れ、その検出した圧力値を調節部14に伝送する。
【0020】次に、上記の構成によるかご2の下降時の
動作を説明する。かご2が下降運転時の定格速度で走行
するときは、油圧ジャッキ1から第2回路6b→開閉弁
5→第1回路6a→油圧ポンプ3→油槽8の経路で圧油
が流れる。この下降運転時の定格速度で走行するとき
に、油圧ジャッキ1内の圧力、第2回路6b・開閉弁5
・第1回路6aを油圧が通過するときの圧力損失、油圧
ポンプ3の機械損失、電動機4の回転損失を考慮して、
開閉弁5と油圧ポンプ3の間の圧力を、ポンプ圧力検出
器15により検出して所定値にすることにより開閉弁5
を圧油が通過する際の通過損失を決定し、電動機4に供
給する電源が遮断されて回生制動力がなくなった場合
に、かご2が下降する時の下降速度を所定速度以下に抑
制するようにしたものである。開閉弁5と油圧ポンプ3
の間の圧力を所定値にするのは、開閉弁5の全開位置を
ストッパ5bで調節することにより可能となる。この場
合、油圧ジャッキ1の圧力によっての開閉弁5と油圧ポ
ンプ3の間の圧力の所定値は異なるが、かご2内の負荷
が無負荷の状態で下降運転して調節するようにする。
【0021】実施例3.上記第2の実施例ではかご2が
下降運転時に定格速度で走行するときに、開閉弁5と油
圧ポンプ3との間の圧力を所定値にすることにより開閉
弁5を油圧が通過する際の通過損失を決定する例につい
て説明したが、図5に示すように図4の構成に加えて、
第2回路6bに開閉弁5と油圧ジャッキ1との間の圧力
を検出するジャッキ圧力検出器16を設け、ポンプ圧力
検出器15とジャッキ圧力検出器16との圧力差を調節
部14において検知するようにしたものである。
【0022】本実施例ではかご2が下降運転時に定格速
度で走行するときに、開閉弁5と油圧ジャッキ1間の圧
力と、開閉弁5と油圧ポンプ3間の圧力との差をポンプ
圧力検出器15とジャッキ圧力検出器16の差として検
出し、この値を所定値にすることにより開閉弁5を圧油
が通過する際の通過損失を決定するようにした。この場
合、油圧ジャッキ1の圧力によって開閉弁5と油圧ポン
プ3の間の圧力の所定値は異なるが、かご2内の負荷が
無負荷の状態で下降運転して調節するようにする。
【0023】上記の各実施例においては、図2に図示し
た開閉弁5にストッパ56を設けた場合を示したが、開
閉弁5及びストッパ56は図示のもので限定するもので
はなく、これらは他の構造のものを用いてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る油
圧エレベータ装置は、かごの下降速度を所定値以下に抑
制するように開閉弁の全開位置を調整可能に固定できる
ようにしたので、走行中に電動機に供給されている電力
が停電などで遮断された場合にもかごの下降速度の増大
を抑制することができ、かごの行き過ぎ走行量も小さく
なり安全なものにできる効果がある。また、上記の開閉
弁はハウジング内に装着されており、全開位置を外部か
ら機械的に測定して決定することができないため、開閉
弁と油圧ポンプの間の圧力、又は開閉弁と油圧ジャッキ
間の圧力と前記の開閉弁と油圧ポンプ間の圧力との差圧
力を圧力検出器で測定することにより、開閉弁の開度を
容易にしかも正確に決定することができる。
【0025】さらに、開閉弁の開度を決定する場合、か
ご内の負荷を無負荷の状態で下降運転して調整するよう
にしたので、かご内に積載する負荷おもりを用意する必
要がなく、簡易に調整作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の全体構成図である。
【図2】この発明の要部をなす開閉弁の実施例の縦断面
図である。
【図3】この発明によって得られるかごの下降速度及び
開閉弁の開度の時間による推移を示す線図である。
【図4】この発明の第2の実施例の全体構成図である。
【図5】この発明の第3の実施例の全体構成図である。
【図6】従来の油圧エレベータの制御装置の全体構成図
である。
【図7】図5における開閉弁の構成を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】 1 油圧ジャッキ 2 かご 3 油圧ポンプ 4 電動機 5 開閉弁 15 ポンプ圧力検出器 56 ストッパ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 代詞男 稲沢市菱町1番地 三菱電機株式会社稲沢 製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機に駆動される油圧ポンプからの圧油
    を油圧ジャッキへ供給することによってかごを上昇運転
    し、上記油圧ジャッキ内の圧油を上記電動機の回生制動
    で回転する上記油圧ポンプを経て圧油を排出することに
    より上記かごを下降運転し、上記油圧ジャッキと油圧ポ
    ンプとの間に上記かごが走行するときは開口し、停止し
    ているときは閉止する開閉弁を備えた油圧エレベータに
    おいて、 上記かごの下降時に上記電動機に供給する電源がしゃ断
    しても、上記かごの下降速度を所定値以下に抑制するた
    めに、上記開閉弁の全開位置を規制する全開位置調整手
    段を設けたことを特徴とする油圧エレベータの制御装
    置。
  2. 【請求項2】 開閉弁と油圧ポンプの間に、かごが下降
    運転時に定格速度で走行ときの圧力を検出し、この検出
    値を調節部に伝送する検出手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の油圧エレベータの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104401850A (zh) * 2014-09-18 2015-03-11 韦伯电梯有限公司 载重大且速度快的液压电梯系统

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JPS6019091U (ja) * 1983-07-18 1985-02-08 日本ハモンド株式会社 電子楽器の鍵支持装置
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