JP3149635B2 - 油圧エレベーター装置 - Google Patents

油圧エレベーター装置

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JP3149635B2
JP3149635B2 JP17650093A JP17650093A JP3149635B2 JP 3149635 B2 JP3149635 B2 JP 3149635B2 JP 17650093 A JP17650093 A JP 17650093A JP 17650093 A JP17650093 A JP 17650093A JP 3149635 B2 JP3149635 B2 JP 3149635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧ポンプの回転数
が制御されて上昇運転され、下降運転時には油圧ジャッ
キから排出される圧油による油圧ポンプの回転を介して
電動機が発電制動運転される油圧エレベーター装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図3は、例えば実開昭57−14497
1号公報に示されたものに類似した従来の油圧エレベー
ター装置を示す油圧回路図である。図において、(1)は
プランジャ(1a)を有する油圧ジャッキ、(2)はプランジ
ャ(1a)の上端に設けられたかご、(3)は可逆回転可能な
油圧ポンプ、(4)は油圧ポンプ(3)を駆動する電動機であ
る。(5)は第1開閉弁で、主室(5a)及び弁体(5b)により
主室(5a)と隔離された背室(5c)により構成され、主室(5
a)が油圧ジャッキ(1)と油圧ポンプ(3)を接続する後述す
る第2回路に連通され、背室(5c)内の圧油の流入出によ
り弁体(5b)が動作することにより油圧ジャッキ(1)と油
圧ポンプ(3)との間の後述する油圧回路を開閉し、かご
(2)が下降しているときは開口し、かご(2)が停止してい
るときは閉止する。
【0003】(6)は油圧ジャッキ(1)と第1開閉弁(5)と
油圧ポンプ(3)とを順次接続した油圧回路で、第1開閉
弁(5)と油圧ポンプ(3)の間の第1回路(6a)及び油圧ジャ
ッキ(1)と第1開閉弁(5)の間の第2回路(6b)によって構
成されている。(7)は油圧ポンプ(3)と油槽(8)の間の管
路の先端に設けられたフィルタ、(9)はパイロット回路
で、油圧ジャッキ(1)と第1開閉弁(5)の背室(5c)とを接
続する圧油流入回路(9a)及び第1開閉弁(5)の背室(5c)
と油槽(8)とを接続する圧油排出回路(9b)及び後述する
開度調整絞りの可変絞りと油槽(8)とを接続する副圧油
排出回路(9c)により構成されている。
【0004】(10)は圧油流入回路(9a)に設けられて圧油
流入回路(9a)を開閉する常時開形の常開電磁弁、(11)は
圧油排出回路(9b)に設けられて圧油排出回路(9b)を開閉
する常時閉形の常閉電磁弁である。(12)は圧油流入回路
(9a)に設けられた流入可変絞り弁、(13)は圧油排出回路
(9b)に設けられた排出可変絞り弁、(14)は常開電磁弁(1
0)、常閉電磁弁(11)、油圧ポンプ(3)を駆動する電動機
(4)及び後述する副常閉電磁弁を制御する制御装置であ
る。
【0005】(15)はかご(2)の下降運転時の減速走行に
おいて第1開閉弁(5)を全開と全閉の間の所定開度で保
持できるようにする開度調整絞りで、調整ねじ(15a)及
び、調整ねじ(15a)によって固定部に対する位置を調整
されて可変絞り孔(15c)の開度を形成するスリーブ(15b)
により構成されている。(16)は副圧油排出回路(9c)に設
けられた副常閉電磁弁、(17)は副圧油排出回路(9c)の副
常閉電磁弁(16)と油槽(8)の間に設けられた可変調整絞
りである。
【0006】従来の油圧エレベーター装置は上記のよう
に構成され、次に述べるようにかご(2)が上昇運転され
る。すなわち、上昇運転指令が出ると制御装置(14)によ
り電動機(4)が付勢され、次いで常開電磁弁(10)が付勢
されて圧油流入回路(9a)が閉路し、その後、常閉電磁弁
(11)が付勢され圧油排出回路(9b)が開路する。これによ
り、第1開閉弁(5)の背室(5c)の圧油が油槽(8)へ排出さ
れて第1開閉弁(5)が開口する。第1開閉弁(5)が開口す
ると油圧ポンプ(3)から吐出された圧油は、第1開閉弁
(5)から油圧ジャッキ(1)へ流入してかご(2)が上昇し、
制御装置(14)によって電動機(4)の回転数が制御されて
所定の運転パターンに従ってかご(2)が上昇運転され
る。
【0007】そして、かご(2)が目的の階床に到達する
と、制御装置(14)により第1開閉弁(5)の閉止指令が発
せられて圧油排出回路(9b)に設けられた常閉電磁弁(11)
が消勢され圧油排出回路(9b)が閉路し、圧油流入回路(9
a)に設けられた常開電磁弁(10)が消勢されて圧油流入回
路(9a)が開路する。これによって、第1開閉弁(5)の背
室(5c)に圧油が流入して第1開閉弁(5)が全閉してかご
(2)が停止する。
【0008】また、かご(2)の下降運転は次に述べるよ
う行われる。すなわち、下降運転指令が出ると制御装置
(14)により常開電磁弁(10)が付勢されて圧油流入回路(9
a)が閉路し、その後、常閉電磁弁(11)が付勢され圧油排
出回路(9b)が開路する。これにより、第1開閉弁(5)の
背室(5c)の圧油が油槽(8)へ排出されて第1開閉弁(5)が
開口する。第1開閉弁(5)が開口すると油圧ジャッキ(1)
内の圧油は、かご(2)の自重により押し出されて油圧ジ
ャッキ(1)、第1開閉弁(5)、油圧ポンプ(3)及びフィル
タ(7)を経て油槽(8)へ排出される。
【0009】御装置(14)の指令によって電動機(4)で
駆動される油圧ポンプ(3)により油圧ジャッキ(1)内の圧
油が排出される。そして、かご(2)の自重による油圧ジ
ャッキ(1)内の圧力と油圧ジャッキ(1)から排出される圧
油の流量とにより油圧ポンプ(3)が駆動される。そし
て、油圧ポンプ(3)に接続した電動機(4)の発電制動運転
による回転数が制御されて所定の運転パターンに従って
かご(2)が下降する。
【0010】そして、かご(2)が目的の階床に到達する
と、制御装置(14)により第1開閉弁(5)の閉止指令が発
せられて圧油排出回路(9b)に設けられた常閉電磁弁(11)
が消勢され圧油排出回路(9b)が閉路し、圧油流入回路(9
a)に設けられた常開電磁弁(10)が消勢されて圧油流入回
路(9a)が開路する。これによって、第1開閉弁(5)の背
室(5c)に圧油が流入して第1開閉弁(5)が全閉してかご
(2)が停止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
圧エレベーター装置において、据付作業時、保守作業時
においてかご(2)を油圧エレベーター装置の昇降路の固
定部に支持して油圧ジャッキ(1)のプランジャ(1a)から
切り離して、プランジャ(1a)のみを下降させることがあ
る。このときに、油圧ジャッキ(1)内の圧油はプランジ
ャ(1a)のみの重量を支持することになるため、油圧ジャ
ッキ(1)内の圧力はかご(2)を支持しているときに比較し
て小さくなる。したがって、油圧ポンプ(3)の流通抵抗
等のために油圧ジャッキ(1)内の圧油の排出が困難にな
って、油圧ジャッキ(1)のプランジャ(1a)のみの下降が
阻害されるという問題点があった。
【0012】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、保守作業時等にかごを昇降路の
固定部に支持して、油圧ジャッキのプランジャのみを容
易に下降できる油圧エレベーター装置を得ることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明に係る油圧エレベーター装置においては、油圧ジ
ャッキに支持されたかごと、油圧ジャッキに油圧回路を
介して接続された油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動
し回転数が制御されて油圧ポンプの吐出流量を変化させ
てかごを上昇運転し、回転数が制御されて油圧ポンプの
回転数を変化させて油圧ジャッキ内の圧油排出流量を制
御してかごを下降運転する電動機と、通常時には油圧
ンプとこの油圧ポンプに接続された油槽の間の油圧流路
を全閉とする第3開閉弁と、油圧回路に設けられた第2
開閉弁をかごの上昇時に開口制御しかごの停止時に閉口
制御し、油圧回路に設けられて第2開閉弁と並列に配置
された第1開閉弁をかごの停止時に閉口制御して、かご
の低速下降運転時に第2開閉弁及び第3開閉弁を同時に
開口制御してかごを自重下降させる制御装置と、第3開
閉弁を閉口させる方向の力に対抗して第3開閉弁を開口
させ油圧流路を連通させる開放手段とが設けられる。
【0014】また、この発明の請求項2記載の発明に係
る油圧エレベーター装置においては、油圧ジャッキに支
持されたかごと、油圧ジャッキに油圧回路を介して接続
された油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動し回転数が
制御されて油圧ポンプの吐出流量を変化させてかごを上
昇運転し、回転数が制御されて油圧ポンプの回転数を変
化させて油圧ジャッキ内の圧油排出流量を制御してかご
を下降運転する電動機と、通常時には油圧ジャッキとこ
の油圧ジャッキに接続された油槽の間の油圧流路を全閉
とする第3開閉弁と、油圧回路に設けられた第2開閉弁
をかごの上昇時に開口制御しかごの停止時に閉口制御
し、油圧回路に設けられて第2開閉弁と並列に配置され
た第1開閉弁をかごの停止時に閉口制御して、かごの低
速下降運転時に第2開閉弁及び第3開閉弁を同時に開口
制御してかごを自重下降させる制御装置と、第3開閉弁
の弁体に係合されて弁体の動作を所定範囲に規制し第3
開閉弁を閉口させる方向の力及び開口せさる方向の力の
いずれか一方に対抗して第3開閉弁の開度を調整可能と
し第3開閉弁を開口させ油圧流路を連通させる規制手段
とが設けられる。
【0015】
【作用】上記のように構成されたこの発明の請求項1記
載の発明の油圧エレベーター装置では、油圧ジャッキの
プランジャのみを下降させる場合に、開放手段により第
3開閉弁を開口状態とし、かごの低速下降運転時と同様
に第2開閉弁が開口される。これにより、プランジャの
みの重量による小さな圧力でも油圧ジャッキから油槽へ
圧油を排出できる油路が形成される。
【0016】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項2記載の発明の油圧エレベーター装置では、油圧
ジャッキのプランジャのみを下降させる場合に、第3開
閉弁を閉口させる方向の力に対抗して第3開閉弁の開度
を調整できるか、又は第3開閉弁を開口させる方向の力
に対抗して第3開閉弁の開度を調整できる規制手段によ
り第3開閉弁を開口状態とし、かごの低速下降運転時と
同様に第2開閉弁が開口される。これにより、プランジ
ャのみの重量による小さな圧力でも油圧ジャッキから油
槽へ圧油を排出できる油路が形成される。
【0017】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の一実施例を示す油圧回路
図である。図において、(1)はプランジャ(1a)を有する
油圧ジャッキ、(2)はプランジャ(1a)の上端に設けられ
たかご、(3)は可逆回転可能な油圧ポンプ、(4)は油圧ポ
ンプ(3)を駆動する電動機である。(5)は第1開閉弁で、
主室(5a)及び弁体(5b)により主室(5a)と隔離された背室
(5c)により構成され、主室(5a)が油圧ジャッキ(1)と油
圧ポンプ(3)を接続する後述する第2回路に連通され、
背室(5c)内の圧油の流入出により弁体(5b)が動作するこ
とにより油圧ジャッキ(1)と油圧ポンプ(3)との間の後述
する油圧回路を開閉し、かご(2)が下降しているときは
開口し、かご(2)が停止しているときは閉止する。
【0018】(6)は油圧ジャッキ(1)と第1開閉弁(5)と
油圧ポンプ(3)とを順次接続した油圧回路で、第1開閉
弁(5)と油圧ポンプ(3)の間の第1回路(6a)及び油圧ジャ
ッキ(1)と第1開閉弁(5)の間の第2回路(6b)によって構
成されている。(7)は油圧ポンプ(3)と油槽(8)の間の管
路の先端に設けられたフィルタ、(9)はパイロット回路
で、油圧ジャッキ(1)と第1開閉弁(5)の背室(5c)とを接
続する圧油流入回路(9a)、第1開閉弁(5)の背室(5c)と
油槽(8)とを接続する圧油排出回路(9b)及び後述する開
度調整絞りの可変絞りと油槽(8)とを接続する副圧油排
出回路(9c)により構成されている。
【0019】(10)は圧油流入回路(9a)に設けられて圧油
流入回路(9a)を開閉する常時開形の常開電磁弁、(11)は
圧油排出回路(9b)に設けられて圧油排出回路(9b)を開閉
する常時閉形の常閉電磁弁である。(12)は圧油流入回路
(9a)に設けられた流入可変絞り弁、(13)は圧油排出回路
(9b)に設けられた排出可変絞り弁、(14)は常開電磁弁(1
0)、常閉電磁弁(11)、油圧ポンプ(3)を駆動する電動機
(4)等を制御する制御装置である。
【0020】(15)はかご(2)の下降運転時の減速走行に
おいて第1開閉弁(5)を全開と全閉の間の所定開度で保
持できるようにする開度調整絞りで、調整ねじ(15a)、
スリーブ(15b)及び調整ねじ(15a)によって調整されて開
度を形成するスリーブ(15b)により構成された可変絞り
(15c)からなっている。(16)は副圧油排出回路(9c)に設
けられた副常閉電磁弁、(17)は副圧油排出回路(9c)の副
常閉電磁弁(16)と油槽(8)の間に設けられた可変調整絞
りである。(18)は油圧ポンプ(3)、後述する第2開閉弁
及び油圧ジャッキ(1)を順次接続した油圧通路で、第1
開閉弁(5)と第2開閉弁側の第1通路(18a)及び第2開閉
弁と後述する油圧流路側の第2通路(18b)によって構成
されている。
【0021】(19)は第2開閉弁で、主室(19a)、弁体(19
b)により主室(19a)と隔離された背室(19c)、主室(19a)
と背室(19c)を接続した通路(19d)、弁体(19b)に嵌合さ
れて背室(19c)を構成するピストン(19e)、ピストン(19
e)と主室(19a)の反弁体(19b)側により形成された副背室
(19f)、背室(19c)に配置されてピストン(19e)から弁体
(19b)を押圧する押しばね(19g)及び主室(19a)に設けら
れたピストン(19e)のストッパ(19h)により構成されてい
る。そして、第2開閉弁(19)は油圧ポンプ(3)から油圧
ジャッキ(1)へ圧油が流入するときには開口し、また、
押しばね(19g)は弁体(19b)をピストン(19e)から突出す
る方向に押圧している。
【0022】(20)は油圧ポンプ(3)、後述する第3開閉
弁及び油槽(8)を順次接続する油圧流路で、第2開閉弁
(19)と第3開閉弁側の第1流路(20a)及び第3開閉弁と
油槽(8)側の第2流路(20b)によって構成されている。(2
1)はパイロット回路で、油圧ジャッキ(1)と第2開閉弁
(19)の副背室(19f)の間の第1パイロット油路(21a)及び
第2開閉弁(19)の副背室(19f)と油圧流路(20)の間の第
2パイロット油路(21b)によって構成されている。(22)
はパイロット回路(21)の第2パイロット油路(21b)に設
けられた常時閉形の常閉電磁弁である。(23a)は第1パ
イロット油路(21a)に設けられて油圧ジャッキ(1)から第
2開閉弁(19)の副背室(19f)への圧油の流入量を調整す
る絞りである。
【0023】(23b)は第2パイロット油路(21b)に設けら
れて第2開閉弁(19)の副背室(19f)からの圧油の流
出量を調整する絞りである。(24)は第3開閉弁で、
主室(24a)、弁体(24b)、弁体(24b)により主室(24a)と隔
離された背室(24c)、背室(24c)に配置されて弁体(24b)
を閉止方向に押圧する押しばね(24d)、背室(24c)の周壁
に基部がねじ込まれて弁体(24b)の開放方向変位を所定
位置で阻止する開方向阻止子(24e)及び主室(24a)の周壁
に基部がねじ込まれて弁体(24b)の閉止方向変位を所定
位置で阻止する閉方向阻止子からなる開放手段(24f)に
より構成されている。
【0024】そして、第3開閉弁(24)は主室(24a)が油
圧ポンプ(3)と油槽(8)の間の油圧流路(20)に設けられ、
背室(24c)内の圧油の流入出により弁体(24b)が動作する
ことにより油圧流路(20)を開閉する。(25)は油圧流路(2
0)と第3開閉弁(24)の背室(24c)を接続するパイロット
回路、(26)はパイロット回路(25)に設けられた絞りであ
る。(27)は第3開閉弁(24)の背室(24c)と油槽(8)を接続
するパイロット回路で、第3開閉弁(24)の背室(24c)と
常時閉形の常閉電磁弁(28)の間の第1パイロット油路(2
7a)及び常閉電磁弁(28)と油槽(8)の間の第2パイロット
油路(27b)によって構成されている。(29)は油圧流路(2
0)に設けられて、油圧ポンプ(3)から第2開閉弁(19)及
び第3開閉弁(24)へ圧油が流れるが、その逆方向には圧
油が流れないようにした逆止弁である。
【0025】上記のように構成された油圧エレベーター
装置においては、次に述べるようにかご(2)が上昇運転
される。すなわち、油圧エレベーター装置の運転制御装
置(図示しない)から上昇運転指令が出ると制御装置(1
4)により電動機(4)が付勢され回転数制御されて回転す
る。そして、油圧ポンプ(3)が駆動され油圧流路(20)を
介して油圧通路(18)の第1通路(18a)の油圧が上昇し、
第1通路(18a)の圧力が油圧通路(18)の第2通路(18b)の
圧力と第2開閉弁(19)の押しばね(19g)の押圧力に打ち
勝ったときに第2開閉弁(19)の弁体(19b)が開口する。
これによって、第1開閉弁(5)の主室(5a)を経て油圧ジ
ャッキ(1)に圧油が流入してかご(2)が上昇を開始する。
なお、このときに第1開閉弁(5)は背室(5c)内の圧油が
流出しないので弁体(5b)が動作することはない。
【0026】そして、電動機(4)の回転数が増すに従っ
てかご(2)の上昇が加速され、第2開閉弁(19)の弁体(19
b)を通過する圧油の流量増大に伴って弁体(19b)の開度
が次第に大きくなる。そして、かご(2)の速度が定格値
になると電動機(4)の回転数が一定となり油圧ポンプ(3)
から吐出される圧油の流量も一定となる。そして、上昇
運転の減速走行開始後に停止の目的階床の所定距離手前
にかご(2)が到達すると制御装置(14)から減速指令が発
せられ、電動機(4)の回転数が次第に減少する。これに
伴ってかご(2)が次第に減速上昇する。
【0027】また、電動機(4)の回転数が次第に減少す
ることによって、第2開閉弁(19)の弁体(19b)を通過す
る圧油の流量が減少して弁体(19b)の開度が次第に小さ
くなる。そして、停止の目的階床にかご(2)が到達する
と第2開閉弁(19)の弁体(19b)が全閉して、その後に電
動機(4)が消勢される。
【0028】また、かご(2)の下降運転は次に述べるよ
う行われる。すなわち、油圧エレベーター装置の運転制
御装置(図示しない)から下降運転指令が出ると制御装
置(14)により電動機(4)が付勢され回転数制御されて回
転し、油圧ポンプ(3)が駆動されて油圧回路(6)の第1回
路(6a)の圧油の圧力が上昇する。そして、第1回路(6a)
の圧油の圧力が油圧回路(6)の第2回路(6b)の圧油の圧
力とほぼ同じになったことが検出装置(図示しない)に
よって検出される。
【0029】この検出により制御装置(14)によって、パ
イロット回路(9)の圧油流入回路(9a)の常開電磁弁(10)
が付勢されて圧油流入回路(9a)が閉路し、その後、常閉
電磁弁(11)が付勢されてパイロット回路(9)の圧油排出
回路(9b)が開路する。これにより、第1開閉弁(5)の背
室(5c)内の圧油が油槽(8)へ排出されて第1開閉弁(5)の
弁体(5b)が動作し第1開閉弁(5)が開口する。そして、
第1開閉弁(5)の開口開始により油圧ジャッキ(1)内の圧
油はかご(2)の自重により押し出され、油圧ジャッキ
(1)、第1開閉弁(5)、油圧ポンプ(3)及びフィルタ(7)を
経て油槽(8)へ排出される。
【0030】このとき制御装置(14)により電動機(4)に
よって駆動される油圧ポンプ(3)の動作を介して油圧ジ
ャッキ(1)内の圧油が排出され、かご(2)の自重により発
生する油圧ジャッキ(1)内の圧力と油圧ジャッキ(1)から
排出される圧油の流量によって油圧ポンプ(3)が駆動さ
れる。このため、油圧ポンプ(3)に接続した電動機(4)が
発電制動運転されるので、制御装置(14)により電動機
(4)の回転数が制御されて所定の運転パターンに従って
かご(2)が下降する。
【0031】次いで、かご(2)の下降運転の加速が指令
されることより、第1開閉弁(5)の背室(5c)の圧油が流
出して弁体(5b)が全開位置へ移動し、かご(2)の下降運
転が加速されて速度が上昇する。これに伴い第1開閉弁
(5)の開度を徐々に増加させるように圧油排出回路(9b)
に設けられた排出可変絞り弁(13)を変化させる。これに
よって、第1開閉弁(5)が全閉から全開になるまでの時
間を調整することができる。
【0032】また、下降運転の減速走行開始後に停止の
目的階床の所定距離手前にかご(2)が到達すると制御装
置(14)から第1開閉弁(5)の閉止指令が発せられ、パイ
ロット回路(9)の圧油排出回路(9b)に設けられた常閉電
磁弁(11)が消勢されて圧油排出回路(9b)が閉路する。そ
して、圧油流入回路(9a)の常開電磁弁(10)が消勢されて
圧油流入回路(9a)が開路する。また、常閉電磁弁(11)が
消勢されると同時に副常閉電磁弁(16)が消勢される。こ
のときは、開度調整絞り(15)の可変絞り(15c)が全閉し
ているため副圧油排出回路(9c)は閉塞されている。
【0033】そして、かご(2)の下降運転の減速走行開
始による速度減少に伴って、第1開閉弁(5)の開度を徐
々に減少させるように圧油流入回路(9a)に設けられた流
入可変絞り弁(12)の開度を変化させることにより、第1
開閉弁(5)が閉じる時間を調整することができる。この
第1開閉弁(5)の開度が徐々に減少するのに伴い開度調
整絞り(15)のスリーブ(15b)が追従して移動し、可変絞
り(15c)が徐々に開き副圧油排出回路(9c)が開路する。
【0034】そして、圧油流入回路(9a)からの圧油の流
入量が、副圧油排出回路(9c)からの圧油の排出量と一致
するような開度調整絞り(15)の可変絞り(15c)の開度に
なったときに、第1開閉弁(5)が部分開度で停止する。
その後、副常閉電磁弁(16)が消勢されることにより副圧
油排出回路(9c)が閉路し、圧油の排出量がなくなる。こ
のため、圧油流入回路(9a)からの圧油が第1開閉弁(5)
の背室(5c)に流入して第1開閉弁(5)が徐々に閉動作し
た後全閉する。
【0035】また、通常時にかご(2)が油圧ジャッキ(1)
に支持された状態で、低速運転下降走行指令が発せられ
ると、第3開閉弁(24)を制御する常閉電磁弁(28)が付勢
される。これにより、パイロット回路(27)を通じて第3
開閉弁(24)の背室(24c)から油槽(8)へ圧油が排出され
して、常閉電磁弁(28)の通路が完全に開口した後
に第2開閉弁(19)を制御する常閉電磁弁(22)が付勢され
る。これにより、パイロット回路(21)の第2パイロット
油路(21b)と絞り(23b)を通じて、第2開閉弁(19)の副背
室(19f)から油圧流路(20)に圧油を排出することにより
ピストン(19e)がストッパ(19h)から離れ移動するためピ
ストン(19e)と弁体(19b)は一体で変位する。
【0036】これにより、油圧ジャッキ(1)内の圧油は
油圧通路(18)を通じて第2開閉弁(19)を通って、油圧流
路(20)に流れる。そして、第3開閉弁(24)の弁体(24b)
が圧油に押され、押しばね(24d)の力に打ち勝って移動
して開口する。このときの第3開閉弁(24)の開口面積
は、通過する圧油流量に対応している。したがって、絞
り(23b)の開口面積の調整により低速運転下降走行にお
ける加速時間の調整が可能となる。そして、第2開閉弁
(19)が徐々に開口することにより油圧ジャッキ(1)から
第2開閉弁(19)を通って、油圧流路(20)に流れる圧油流
量が増加しかご(2)は加速下降走行する。
【0037】次いで、下降走行の低速運転停止指令が発
せられると、第2開閉弁(19)を制御する常閉電磁弁(22)
が消勢される。これにより、第2開閉弁(19)の副背室(1
9f)から油圧流路(20)への圧油の排出がなくなり、油圧
ジャッキ(1)からパイロット回路(21)の第1パイロット
油路(21a)と絞り(23a)を通じて第2開閉弁(19)の副背室
(19f)へ圧油が流入する。このため、ピストン(19e)と弁
体(19b)は一体となって移動して油圧通路(18)の通路を
遮断する方向に徐々に閉止動作する。そして、油圧ジャ
ッキ(1)から第2開閉弁(19)を通って油圧流路(20)に流
れる流量が減少してかご(2)は減速走行する。なお、絞
り(23a)の開口面積の調整により低速運転下降走行にお
ける停止時間の調整が可能となる。
【0038】なお、第3開閉弁(24)の開口面積は、通過
する圧油流量に対応しているが、かご(2)が停止して油
圧ジャッキ(1)から油圧流路(20)に流れる流量がなくな
っても、全閉するまでに若干の遅れ時間がある。このた
め、第3開閉弁(24)が全閉になるまでの時間経過後、例
えば常閉電磁弁(22)の消勢後の所定時間経過後にパイロ
ット回路(27)の常閉電磁弁(28)を消勢する。これによ
り、常閉電磁弁(28)が付勢されていたときのパイロット
回路(27)を通じて油槽(8)から背室(24c)へ流入する圧油
と、パイロット回路(25)を通じて背室(24c)へ流入する
圧油の両方があることにより、第3開閉弁(24)の弁体(2
4b)を常時閉止する方向に押圧している押しばね(24d)の
力により、第2開閉弁(19)が全閉してから第3開閉弁(2
4)が全閉するまでの時間を短縮することができ、油圧回
路の異常発生を防ぐことができる。
【0039】次に、油圧エレベーター装置の据付時、保
守時に油圧ジャッキ(1)のプランジャ(1a)に支持された
かご(2)を切り離して昇降路の固定体に支持し、低速下
降運転によりプランジャ(1a)のみを下降させる場合の動
作を説明する。すなわち、図示が省略してあるがかご
(2)の非常止め装置によりかご(2)の案内レールを挟圧す
ることにより、かご(2)を昇降路の適所に固定してプラ
ンジャ(1a)からかご(2)を切り離す。この状態で第3開
閉弁(24)の閉方向阻止子からなる開放手段(24f)の位置
を人為操作により調整し、押しばね(24d)の力による第
3開閉弁(24)の閉方向動作に抗って所定位置を超えて閉
じないように阻止して第3開閉弁(24)を開口状態に保持
する。
【0040】この状態において、低速運転下降走行指令
が発せられると、第3開閉弁(24)を制御する常閉電磁弁
(28)が付勢される。これにより、パイロット回路(27)を
通じて第3開閉弁(24)の背室(24c)から油槽(8)へ圧油が
排出される。また、常閉電磁弁(28)が付勢されたときに
は背室(24c)に作用する圧力がなくなるが、第3開閉弁
(24)の弁体(24b)は押しばね(24d)により閉止方向に押圧
されているため、弁体(24b)は開放手段(24f)に当たった
状態に保持される。そして、常閉電磁弁(28)の通路が完
全に開口した後に、第2開閉弁(19)を制御する常閉電磁
弁(22)が付勢される。
【0041】これにより、パイロット回路(21)の第1パ
イロット油路(21a)と絞り(23a)を通じて第2開閉弁(19)
の副背室(19f)から油圧回路(20)に圧油を排出すること
により、ピストン(19e)がストッパ(19h)から離れて変位
する。このため、ピストン(19e)が弁体(19b)は一体とな
って移動する。これにより、油圧ジャッキ(1)の圧油は
油圧通路(18)の通路を通じて第2開閉弁(19)を通って油
圧流路(20)に流れる。この油圧流路(20)に流れる圧力は
通常時油圧ジャッキ(1)がかご(2)を支持しているときに
比較して小さい。しかし、第3開閉弁(24)の弁体(24b)
は開放手段(24f)に当たった状態に保持されて開口して
いるため、油圧流路(20)に流れる圧油は油槽(8)へ少な
い抵抗で流出する。
【0042】また、この状態において絞り(23a)の開口
面積の調整により低速運転下降走行における加速時間の
調整が可能となる。そして、第2開閉弁(19)が徐々に開
口することにより油圧ジャッキ(1)から第2開閉弁(19)
を通って油圧流路(20)及び油槽(8)に流れる圧油の流量
が増加してプランジャ(1a)は加速下降する。そして、下
降走行の低速運転指令が発せられると、第2開閉弁(19)
を制御する常閉電磁弁(22)が消勢される。これにより、
第2開閉弁(19)の副背室(19f)から油圧流路(20)への圧
油の排出がなくなり、油圧ジャッキ(1)からパイロット
回路(21)の第1パイロット油路(21a)と絞り(23a)を通じ
て第2開閉弁(19)の副背室(19f)へ圧油が流入する。こ
のため、ピストン(19e)と弁体(19b)は一体となって移動
して油圧通路(18)の通路を遮断する方向に徐々に閉止動
作する。
【0043】このため、油圧ジャッキ(1)から第2開閉
弁(19)を通って油圧流路(20)に流れる圧油の流量が減少
してプランジャ(1a)は減速走行する。また、絞り(23a)
の開口面積の調整により低速運転下降走行における停止
時間の調整が可能となる。そして、第2開閉弁(19)が全
閉して油圧ジャッキ(1)から油槽(8)へ流出する圧油がな
くなるためプランジャ(1a)の下降が阻止される。その
後、開放手段(24f)の位置を人為操作により調整して弁
体(24b)と当たらない位置まで後退移動する。これによ
って、弁体(24b)を常時閉止している方向に押圧してい
る押しばね(24d)の力により、また、その後の油圧エレ
ベーター装置の動作によって常閉電磁弁(28)が付勢され
てパイロット回路(27)を通じて油槽(8)から背室(24c)へ
流入する圧油と、パイロット回路(25)を通じて背室(24
c)へ流入する圧油の両方があるために第3開閉弁(24)が
全閉する。
【0044】このように、油圧エレベーター装置の据付
作業時、保守作業時にかご(2)を油圧エレベーター装置
昇降路の固定部に支持して油圧ジャッキ(1)のプランジ
ャ(1a)から切り離して、プランジャ(1a)のみを下降させ
る場合に、開放手段(24f)により第3開閉弁(24)を開口
状態とし、かご(2)の低速下降運転時と同様に第2開閉
弁(19)を開口する。これにより、プランジャ(1a)のみの
重量による小さな圧力でも圧油を油圧ジャッキ(1)から
油槽(8)へ排出できる油路が形成される。したがって、
油圧ポンプ(3)の流通抵抗等のために油圧ジャッキ(1)内
の圧油の排出が困難になって、油圧ジャッキ(1)のプラ
ンジャ(1a)のみの下降が阻害される不具合を解消するこ
とができ据付等の作業能率を向上することができる。
【0045】実施例2.図2は、この発明の他の実施例
を示す前述の図1の第3開閉弁の要部拡大断面相当図
で、図2の他は図1と同様に構成されている。図におい
て、(20b)は油圧流路(20)の第2流路、(24)は第3開閉
弁で、主室(24a)、弁体(24b)、弁体(24b)により主室(24
a)と隔離された背室(24c)、背室(24c)に配置されて弁体
(24b)を閉止方向に押圧する押しばね(24d)及び弁体(24
b)の変位を所定位置で阻止する阻止子(30)により構成さ
れている。
【0046】また、阻止子(30)は基部が背室(24c)壁面
にねじ込まれ、先端部には大径部(24g)が形成されて対
向した弁体(24b)面に設けられた凹部(24h)に空隙を構成
して嵌合されている。(24i)は弁体(24b)面に設けられた
凹部(24h)の開口部寄りに嵌着された止め輪で、阻止子
(30)の大径部(24g)の凹部(24h)からの逸脱を阻止する。
(31)は阻止子(30)、大径部(24g)、弁体(24b)面に設けら
れた凹部(24h)及び止め輪(24i)によって構成されて弁体
(24b)の移動を所定範囲に規制する規制手段である。(2
7)は第3開閉弁(24)の背室(24c)と油槽(8)を接続するパ
イロット回路である。
【0047】上記のように構成された油圧エレベーター
装置においては、阻止子(30)の大径部(24g)が弁体(24b)
面に設けられた凹部(24h)に嵌合されて規制手段(31)が
構成される。これによって、規制手段(31)は弁体(24b)
に係合されて、弁体(24b)の通常動作方向の移動を所定
範囲に規制する。そして、第3開閉弁(24)を全閉にする
方向の力に対抗して第3開閉弁(24)の開度の調整可能な
機構を構成する。これと共に、第3開閉弁(24)を全開に
する方向の力に対抗して第3開閉弁(24)の開度の調整可
能な機構を構成する。このため、規制手段(31)は場合に
よって第3開閉弁(24)の開く方向の位置を決める阻止子
と、第3開閉弁(24)の閉じる方向の位置を決める阻止子
とを使い分けることができる。
【0048】これにより、次に述べる作用を得ることが
できる。すなわち、油圧ポンプ(3)と油槽(8)との間に設
けられた第3開閉弁(24)の背室(24c)と、油槽(8)との間
のパイロット回路(27)に通常状態では全閉の常閉電磁弁
(28)を設ける。そして、油圧回路(6)等の油路内の温度
が低下して所定値以下になったとき電動機(4)を付勢し
油圧ポンプ(3)を運転する以前に、常閉電磁弁(28)を開
口して圧油を流通できるようにする。これによって、第
3開閉弁(24)の背室(24c)から圧油が排出されると弁体
(24b)が図2に示す寸法Lだけ移動し規制手段(31)の大
径部(24g)に当たって開度が保持される。
【0049】この状態において、油圧回路(6)等の油路
内の温度が低下して所定値以下になったとき電動機(4)
を付勢し油圧ポンプ(3)を運転し、第3開閉弁(24)を介
して油槽(8)に圧油を流してそのときの圧力損失により
発生する摩擦熱を圧油に与えて圧油温度を上昇すること
が可能になる。
【0050】また、油圧エレベーター装置の据付時、保
守時に油圧ジャッキ(1)のプランジャ(1a)に支持された
かご(2)を切り離して昇降路の固定部に固定し、低速下
降運転によりプランジャ(1a)のみを下降させる場合は次
に述べるように動作させることができる。すなわち、図
示が省略してあるがかご(2)の非常止め装置によりかご
(2)の案内レールを挟圧することにより、かご(2)を昇降
路の適所に固定する。この状態で第3開閉弁(24)の規制
手段(31)の阻止子(30)をねじにより人為操作して、大径
部(24g)を図2に示す寸法Mだけ移動して止め輪(24i)に
当てる。そして、押しばね(24d)の力で第3開閉弁(24)
を閉じようとするのに対抗して第3開閉弁(24)の弁体(2
4b)が所定位置以上に閉じないようにする。
【0051】これによって、図1の実施例においてプラ
ンジャ(1a)のみを下降させる場合と同様に、プランジャ
(1a)のみの重量による小さな圧力でも圧油を油圧ジャッ
キ(1)から油槽(8)へ排出することができる。したがっ
て、油圧ポンプ(3)の流通抵抗等のために油圧ジャッキ
(1)内の圧油の排出が困難になって、油圧ジャッキ(1)の
プランジャ(1a)のみの下降が阻害される不具合を解消す
ることができ据付等の作業能率を向上することができ
る。
【0052】また、この発明の他の実施例として、油圧
ジャッキに支持されたかごと、油圧ジャッキに油圧回路
を介して接続された油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆
動し回転数が制御されて油圧ポンプの吐出流量を変化さ
せてかごを上昇運転し、回転数が制御されて油圧ポンプ
の回転数を変化させて油圧ジャッキ内の圧油排出流量を
制御してかごを下降運転する電動機と、通常時には油圧
ジャッキとこの油圧ジャッキに接続された油槽の間の油
圧流路を全閉とする第3開閉弁と、油圧回路に設けられ
た第2開閉弁をかごの上昇時に開口制御しかごの停止時
に閉口制御し、油圧回路に設けられて第2開閉弁と並列
に配置された第1開閉弁をかごの停止時に閉口制御し
て、かごの低速下降運転時に第2開閉弁及び第3開閉弁
を同時に開口制御してかごを自重下降させる制御装置
と、第3開閉弁の弁体に係合されて弁体の動作を所定範
囲に規制し第3開閉弁を閉口させる方向の力に対抗して
第3開閉弁の開度を調整可能とする共に、第3開閉弁を
開口させる方向の力に対抗して第3開閉弁の開度を調整
可能とし第3開閉弁を開口させ油圧流路を連通させる規
制手段とを設けたものが考えられる。
【0053】これによって、油圧ジャッキのプランジャ
のみを下降させる場合に、第3開閉弁を閉口させる方向
の力に対抗して第3開閉弁の開度が調整可能である共
に、第3開閉弁を開口させる方向の力に対抗して第3開
閉弁の開度を調整可能な規制手段により第3開閉弁を開
口状態とし、かごの低速下降運転時と同様に第2開閉弁
が開口される。これにより、プランジャのみの重量によ
る小さな圧力でも油圧ジャッキから油槽へ圧油を排出可
能な油路が形成される。したがって、油圧ポンプの流通
抵抗等のために油圧ジャッキ内の圧油の排出が困難にな
って、油圧ジャッキのプランジャのみの下降が阻害され
る不具合が解消して据付等の作業能率を向上することが
できる。
【0054】また、油圧回路等の油路内の温度が低下し
て所定値以下になったとき、第3開閉弁の背室と油槽と
の間のパイロット回路に設けられた常閉電磁弁を開口し
て圧油が流出できるようにする。これによって、第3開
閉弁の背室から圧油が排出されると弁体が移動し規制手
段により圧油圧力による第3開閉弁の開度が保持され
る。そして、電動機を付勢し油圧ポンプを運転すること
により第3開閉弁を介して油槽に圧油を循環させ、その
圧力損失により発生する摩擦熱により圧油温度の上昇を
可能にする構成を得ることができる。
【0055】また、この発明の他の実施例として、油圧
ジャッキに支持されたかごと、油圧ジャッキに油圧回路
を介して接続された油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆
動し回転数が制御されて油圧ポンプの吐出流量を変化さ
せてかごを上昇運転し、回転数が制御されて油圧ポンプ
の回転数を変化させて油圧ジャッキ内の圧油排出流量を
制御してかごを下降運転する電動機と、通常時には油圧
ジャッキとこの油圧ジャッキに接続された油槽の間の油
圧流路を全閉とする第3開閉弁と、油圧回路に設けられ
た第2開閉弁をかごの上昇時に開口制御しかごの停止時
に閉口制御し、油圧回路に設けられて第2開閉弁と並列
に配置された第1開閉弁をかごの停止時に閉口制御し
て、かごの低速下降運転時に第2開閉弁及び第3開閉弁
を同時に開口制御してかごを自重下降させる制御装置
と、第3開閉弁の弁体に係合されて弁体の動作を所定範
囲に規制し第3開閉弁を閉口させる方向の力に対抗して
第3開閉弁の開度を調整可能とし、油圧ジャッキのプラ
ンジャのみの下降作業時に人為操作により第3開閉弁を
開口させ油圧流路を連通させて低速下降運転時と同様に
第2開閉弁の開口を介してプランジャのみを自重下降さ
せる規制手段とを設けたものが考えられる。
【0056】これによって、油圧ジャッキのプランジャ
のみを下降させる場合に、第3開閉弁を閉口させる方向
の力に対抗して第3開閉弁の開度を人為操作により調整
可能な規制手段により第3開閉弁を開口状態とし、かご
の低速下降運転時と同様に第2開閉弁が開口される。こ
れにより、プランジャのみの重量による小さな圧力でも
油圧ジャッキから油槽へ圧油を排出可能な油路が形成さ
れて、プランジャのみが自重により下降する。したがっ
て、油圧ポンプの流通抵抗等のために油圧ジャッキ内の
圧油の排出が困難になって、油圧ジャッキのプランジャ
のみの下降が阻害される不具合が解消して据付等の作業
能率を向上することができる。
【0057】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明は以上説
明したように、油圧ジャッキに支持されたかごと、油圧
ジャッキに油圧回路を介して接続された油圧ポンプと、
この油圧ポンプを駆動し回転数が制御されて油圧ポンプ
の吐出流量を変化させてかごを上昇運転し、回転数が制
御されて油圧ポンプの回転数を変化させて油圧ジャッキ
内の圧油排出流量を制御してかごを下降運転する電動機
と、通常時には油圧ジャッキとこの油圧ジャッキに接続
された油槽の間の油圧流路を全閉とする第3開閉弁と、
油圧回路に設けられた第2開閉弁をかごの上昇時に開口
制御しかごの停止時に閉口制御し、油圧回路に設けられ
て第2開閉弁と並列に配置された第1開閉弁をかごの停
止時に閉口して、かごの低速下降運転時に第2開閉弁及
び第3開閉弁を同時に開口制御してかごを自重下降させ
る制御装置と、第3開閉弁を閉口させる方向の力に対抗
して第3開閉弁を開口させ油圧流路を連通させる開放手
段とを設けたものである。
【0058】これによって、油圧ジャッキのプランジャ
のみを下降させる場合に、開放手段により第3開閉弁を
開口状態とし、かごの低速下降運転時と同様に第2開閉
弁が開口される。そして、プランジャのみの重量による
小さな圧力でも油圧ジャッキから油槽へ圧油を排出可能
な油路が形成される。したがって、油圧ポンプの流通抵
抗等のために油圧ジャッキ内の圧油の排出が困難になっ
て、油圧ジャッキのプランジャのみの下降が阻害される
不具合が解消して据付等の作業能率を向上する効果があ
る。
【0059】また、この発明の請求項2記載の発明は以
上説明したように、油圧ジャッキに支持されたかごと、
油圧ジャッキに油圧回路を介して接続された油圧ポンプ
と、この油圧ポンプを駆動し回転数が制御されて油圧ポ
ンプの吐出流量を変化させてかごを上昇運転し、回転数
が制御されて油圧ポンプの回転数を変化させて油圧ジャ
ッキ内の圧油排出流量を制御してかごを下降運転する電
動機と、通常時には油圧ジャッキとこの油圧ジャッキに
接続された油槽の間の油圧流路を全閉とする第3開閉弁
と、油圧回路に設けられた第2開閉弁をかごの上昇時に
開口制御しかごの停止時に閉口制御し、油圧回路に設け
られて第2開閉弁と並列に配置された第1開閉弁をかご
の停止時に閉口制御して、かごの低速下降運転時に第2
開閉弁及び第3開閉弁を同時に開口制御してかごを自重
下降させる制御装置と、第3開閉弁の弁体に係合されて
弁体の動作を所定範囲に規制し第3開閉弁を閉口させる
方向の力及び開口せさる方向の力のいずれか一方に対抗
して第3開閉弁の開度を調整可能とし第3開閉弁を開口
させ油圧流路を連通させる規制手段とを設けたものであ
る。
【0060】これによって、油圧ジャッキのプランジャ
のみを下降させる場合に、規制手段により第3開閉弁を
開口状態とし、かごの低速下降運転時と同様に第2開閉
弁が開口される。これにより、プランジャのみの重量に
よる小さな圧力でも油圧ジャッキから油槽へ圧油を排出
可能な油路が形成される。したがって、油圧ポンプの流
通抵抗等のために油圧ジャッキ内の圧油の排出が困難に
なって、油圧ジャッキのプランジャのみの下降が阻害さ
れる不具合が解消して据付等の作業能率を向上する効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す油圧回路図。
【図2】この発明の実施例2を示す図で、前述の図1の
第3開閉弁の要部拡大断面相当図。
【図3】従来の油圧エレベーター装置を示す油圧回路
図。
【符号の説明】
1 油圧ジャッキ 1a プランジャ 2 かご 3 油圧ポンプ 4 電動機 5 第1開閉弁 6 油圧回路 8 油槽 14 制御装置 19 第2開閉弁 20 油圧流路 24 第3開閉弁 24b 弁体 24f 開放手段 31 規制手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−209484(JP,A) 特開 平4−223983(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ジャッキに支持されたかごと、上記
    油圧ジャッキに油圧回路を介して接続された油圧ポンプ
    と、この油圧ポンプを駆動し回転数が制御されて上記油
    圧ポンプの吐出流量を変化させて上記かごを上昇運転
    し、回転数が制御されて上記油圧ポンプの回転数を変化
    させて上記油圧ジャッキ内の圧油排出流量を制御して上
    記かごを下降運転する電動機と、通常時には上記油圧
    ンプとこの油圧ポンプに接続された油槽の間の油圧流路
    を全閉とする第3開閉弁と、油圧ポンプと油圧ジャッキ
    の間に設けられた第2開閉弁を上記かごの上昇時に開口
    させ上記かごの停止時に閉口させ、上記油圧回路に設け
    られて上記第2開閉弁と並列に配置された第1開閉弁を
    上記かごの下降運転時には開口制御し、上記かごの停止
    時に閉口制御させるもので、上記かごの低速下降運転時
    に上記第2開閉弁及び第3開閉弁を同時に開口制御して
    上記かごを自重下降させる制御装置と、上記第3開閉弁
    を閉口させる方向の力に対抗して上記第3開閉弁を開口
    させ上記油圧流路を連通させる開放手段とを備えた油圧
    エレベーター装置。
  2. 【請求項2】 油圧ジャッキに支持されたかごと、上記
    油圧ジャッキに油圧回路を介して接続された油圧ポンプ
    と、この油圧ポンプを駆動し回転数が制御されて上記油
    圧ポンプの吐出流量を変化させて上記かごを上昇運転
    し、回転数が制御されて上記油圧ポンプの回転数を変化
    させて上記油圧ジャッキ内の圧油排出流量を制御して上
    記かごを下降運転する電動機と、通常時には上記油圧
    ンプとこの油圧ポンプに接続された油槽の間の油圧流路
    を全閉とする第3開閉弁と、油圧ポンプと油圧ジャッキ
    の間に設けられた第2開閉弁を上記かごの上昇時に開口
    制御し上記かごの停止時に閉口させ、上記油圧回路に設
    けられて上記第2開閉弁と並列に配置された第1開閉弁
    上記かごの下降運転時には開口制御し、上記かごの停
    止時に閉口制御させるもので、上記かごの低速下降運転
    時に上記第2開閉弁及び第3開閉弁を同時に開口制御し
    て上記かごを自重下降させる制御装置と、上記第3開閉
    弁の弁体に係合されて上記弁体の動作を所定範囲に規制
    し上記第3開閉弁を閉口させる方向の力に対抗して上記
    第3開閉弁の開度を調整可能とし上記第3開閉弁を開口
    させ上記油圧流路を連通させる規制手段とを備えた油圧
    エレベーター装置。
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