JPH05104726A - 液体飛翔記録方法 - Google Patents

液体飛翔記録方法

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JPH05104726A
JPH05104726A JP107792A JP107792A JPH05104726A JP H05104726 A JPH05104726 A JP H05104726A JP 107792 A JP107792 A JP 107792A JP 107792 A JP107792 A JP 107792A JP H05104726 A JPH05104726 A JP H05104726A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用する被記録体の種類に応じた記録モード
により記録を行い、遅乾性の被記録体へ記録する場合で
あっても高画質記録を達成する 【構成】 液滴として飛翔させた記録用の液体を被記録
体に付着させてドット21を形成することにより記録を
行う液体飛翔記録装置の記録モードを速乾性の被記録体
へ記録を行う速乾モードと遅乾性の被記録体20へ記録
を行う遅乾モードとに切換え自在とし、遅乾モードによ
る記録時であって隣接するドット21が略同時に形成さ
れる場合には、飛翔した液滴が前記被記録体20上に付
着して形成されるメニスカス状の隣接ドット21同士が
接触してつながらないように飛翔する液滴の質量を速乾
モードによる記録時より小さくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液滴として飛翔させた
記録用の液体を被記録体に付着させてドットを形成する
ことにより被記録体への記録を行うとともに、速乾性の
被記録体へ記録を行う場合と遅乾性の被記録体へ記録を
行う場合とでは記録モードを切換えて記録を行う液体飛
翔記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体飛翔記録方法は、記録用の液
体(インク)を飛翔させる種々の方式、例えば、静電吸
引方式、圧電素子を用いてインクに機械的振動や変位を
与える方式、インクを加熱して発泡させその圧力を利用
する方式等により、インクの液滴を発生、飛翔させ、そ
れらの一部若しくは全部を紙などの被記録体に付着させ
て記録を行うものであり、騒音の発生が少なく、高速印
字、多色印字の行える記録方法として注目されている。
【0003】液体飛翔記録方法において使用するインク
としては、安全性、記録特性の面から主に水を主成分と
するものが使用され、さらに、液体飛翔記録装置のジェ
ットノズルの目詰まり防止及び飛翔安定性の向上のため
に多価アルコール等が添加されている場合が多い。
【0004】つぎに、液体飛翔記録方法において使用さ
れる被記録体としては、従来、通常の紙やインクジェッ
ト記録用紙と称される基材上に多孔質のインク受容層を
設けてなる被記録体が使用されている。
【0005】また、液体飛翔記録方法により形成された
画像は、従来は専ら表面画像観察用に使用されていた
が、液体飛翔記録装置の性能の向上や普及に伴い、表面
画像観察用以外の用途に適した被記録体が要求されつつ
ある。
【0006】表面画像観察用以外の被記録体の用途とし
ては、スライドやOHP等の光学装置により、記録画像
をスクリーン等へ投影してそれらの画像を観察するのに
用いるものや、カラー印刷のポジ版を作成する際の色分
析版、液晶等のカラーディスプレイに用いるCMF(カ
ラーモザイクフィルタ)等が挙げられる。
【0007】ところで、一般に液体飛翔記録方法は、ジ
ェットノズルの目詰まりを防ぐために乾燥しにくいイン
クが用いられ、このインクの成分は、バインダー、染
料、添加剤等を水に溶解したものが一般的である。従っ
て、液体飛翔記録装置で記録を行う場合、被記録体は吸
水性を有する必要があり、通常、高画質記録を行う場合
には、インクを充分かつ瞬時に吸収する性能を付与すべ
く特別に設計された紙が用いられている。
【0008】一方、液体飛翔記録装置のカラー化に伴っ
て、透明な被記録体上に記録を行い、OHP用記録シー
トとして使用する要求が高まっている。しかし、透明な
被記録体は通常プラスチックスフィルムよりなるが、こ
のプラスチックスフィルムは疎水性でインクを全く吸収
しないので、その上に直接記録されたインクは容易に乾
燥せず、しかも、互いに隣接したメニスカス状となって
いるインクのドット同士が接触して画像が乱れ、鮮明な
画像が得られないという問題がある。このような問題を
解決するために、例えば、特開昭62−204990号
公報や特開昭62−231788号公報に開示された発
明等のように、被記録体の材料面からの改良が行われて
いる。
【0009】しかし、被記録体の材料面からの改良では
充分に実用に耐えられるものは実現しておらず、例え
ば、特開昭62−204990号公報にその例が開示さ
れているように、記録後、乾燥するまでにかなりの時間
を要している。上記公報に開示されたもの以外にも、材
料面からの改良がさかんに行われているが、最適に設計
されたインクと紙とを用いて記録を行った場合にはイン
クの吸収、乾燥が瞬時に行われることに比較すれば、は
なはだ不充分であり、これは、材料面からの改良の限界
を示しているといえる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】液体飛翔記録装置によ
り、OHP用記録シートのようにインクの吸収性や乾燥
性が悪い遅乾性の被記録体への記録を行った場合におい
て、被記録体に付着したインクのドットが未吸収や未乾
燥であることに起因した画像の乱れや劣化が発生し、高
画質記録を達成することが困難である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
液滴として飛翔させた記録用の液体を被記録体に付着さ
せてドットを形成することにより記録を行う液体飛翔記
録装置の記録モードを速乾性の被記録体へ記録を行う速
乾モードと遅乾性の被記録体へ記録を行う遅乾モードと
に切換え自在とし、遅乾モードによる記録時であって隣
接するドットが略同時に形成される場合には、飛翔した
液滴が前記被記録体上に付着して形成されるメニスカス
状の隣接ドット同士が接触してつながらないように飛翔
する液滴の質量を速乾モードによる記録時より小さくし
た。
【0012】請求項2記載の発明は、液滴として飛翔さ
せた記録用の液体を被記録体に付着させてドットを形成
することにより記録を行う液体飛翔記録装置の記録モー
ドを速乾性の被記録体へ記録を行う速乾モードと遅乾性
の被記録体へ記録を行う遅乾モードとに切換え自在と
し、遅乾モードによる記録時であって隣接するドットが
ある時間を経過した後に形成される場合には、前記被記
録体上に形成された先のドットが乾燥前又は被記録体中
に浸透する前のメニスカス状に盛り上がった状態にある
時は後から形成される隣接ドットが先のドットに接触し
てつながらないように飛翔する液滴の質量を速乾モード
による記録時より小さくした。
【0013】請求項3記載の発明は、液滴として飛翔さ
せた記録用の液体を被記録体に付着させてドットを形成
することにより記録を行う液体飛翔記録装置の記録モー
ドを速乾性の被記録体へ記録を行う速乾モードと遅乾性
の被記録体へ記録を行う遅乾モードとに切換え自在と
し、遅乾モードによる記録時であって隣接するドットが
ある時間を経過した後に形成される場合には、前記被記
録体上に形成された先のドットが乾燥し又は被記録体中
に浸透してメニスカス状の盛り上がりが無くなった後に
隣接ドットを形成した。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の発明において、紙への記録は速乾モードで行ない、
OHP用記録シートへの記録は遅乾モードで行い、それ
らの最終形成画像が略同一であっても、各ドットの形成
順序若しくは形成速度が異なるようにした。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項2、3又は
4記載の発明において、遅乾モードによる記録時におけ
る記録ヘッドと被記録体との相対速度を速乾モードによ
る記録時より遅くした。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項2、3、4
又は5記載の発明において、遅乾モードによる記録時に
おける単位時間当りのドットの形成頻度を速乾モードに
よる記録時より小さくした。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項2、3、
4、5又は6記載の発明において、記録ヘッドを往復動
させることにより画像を形成するシャトル型の記録方式
において、遅乾モードによる記録時においては一回の走
査により印写した後に次の走査及び印写に至るまでの待
機時間を速乾モードによる記録時より長くした。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の発明において、被記録体上
に形成されたドットを乾燥させる乾燥手段を設け、速乾
モードによる記録時には前記乾燥手段への入力エネルギ
ーを0、若しくは、遅乾モードによる記録時における前
記乾燥手段への入力エネルギーを速乾モードによる記録
時より大きくした。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7又は8記載の発明において、遅乾モ
ードにより連続的に記録を行った複数枚の被記録体を互
いに接触しないように分離トレイへ排紙した。
【0020】請求項10記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、又は9記載の発明において、遅乾
モードにより記録を行った被記録体における非記録面へ
搬送手段を接触させて前記被記録体を搬送した。
【0021】請求項11記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9又は10記載の発明におい
て、遅乾モードにより記録を行った被記録体の記録面近
傍をドットのメニスカス状態が消滅するまでの間水平面
に対して45゜以下の角度になるように保持した。
【0022】
【作用】請求項1記載の発明では、遅乾モードによる記
録時であって隣接するドットが略同時に形成される場合
には、飛翔した液滴が被記録体上に付着して形成される
メニスカス状の隣接ドット同士が接触してつながらない
ように飛翔する液滴の質量を速乾モードによる記録時よ
り小さくすることにより、遅乾性の被記録体上に付着し
てメニスカス状となっている隣接ドット同士がつながっ
て画像が乱れるということが防止され、鮮明な画像が得
られる。
【0023】請求項2記載の発明では、遅乾モードによ
る記録時であって隣接するドットがある時間を経過した
後に形成される場合には、被記録体上に形成された先の
ドットが乾燥前又は被記録体中に浸透する前のメニスカ
ス状に盛り上がった状態にある時は後から形成される隣
接ドットが先のドットに接触してつながらないように飛
翔する液滴の質量を速乾モードによる記録時より小さく
することにより、遅乾性の被記録体上に付着してメニス
カス状となっている隣接ドット同士がつながって画像が
乱れるということが防止され、鮮明な画像が得られる。
【0024】請求項3記載の発明では、遅乾モードによ
る記録時であって隣接するドットがある時間を経過した
後に形成される場合には、被記録体上に形成された先の
ドットが乾燥し又は被記録体中に浸透してメニスカス状
の盛り上がりが無くなった後に隣接ドットを形成するこ
とにより、遅乾性の被記録体においてもメニスカス状と
なっている隣接ドット同士がつながって画像が乱れると
いうことが防止され、鮮明な画像が得られる。
【0025】請求項4記載の発明では、紙への記録は速
乾モードで行ない、OHP用記録シートへの記録は遅乾
モードで行い、最終形成画像が略同一であっても各ドッ
トの形成順序若しくは形成速度を異ならせることによ
り、遅乾性のOHP用記録シート上の画像も鮮明なもの
となる。
【0026】請求項5記載の発明では、遅乾モードによ
る記録時における記録ヘッドと被記録体との相対速度を
速乾モードによる記録時より小さくすることにより、隣
接するドット同士において先に形成したドットの乾燥や
被記録体中への浸透が後から形成するドットの形成前に
効果的に行われる。
【0027】請求項6記載の発明では、遅乾モードによ
る記録時における単位時間当りのドットの形成頻度を速
乾モードによる記録時より小さくすることにより、隣接
するドット同士において先に形成したドットの乾燥や被
記録体中への浸透が後から形成するドットの形成前に効
果的に行われ、さらに、飛翔する液滴の一滴一滴が安定
するために確実なドットの形成が行われる。
【0028】請求項7記載の発明では、シャトル型の記
録方式において、遅乾モードによる記録時における待機
時間を速乾モードによる記録時より長くすることによ
り、隣接するドット同士において先に形成したドットの
乾燥や被記録体中への浸透が後から形成するドットの形
成前に効果的に行われる。
【0029】請求項8記載の発明では、遅乾モードによ
る記録時においても、乾燥手段によってドットの乾燥や
被記録体中への浸透が促進され、被記録体上の画像が鮮
明なものとなる。
【0030】請求項9記載の発明では、遅乾モードによ
り記録が行われて排紙された被記録体同士が重なり合っ
て接触するということが防止され、充分に乾燥していな
いドットが他の被記録体の裏面に接触して画像が劣化し
たり、他の被記録体の裏面を汚したりすることが防止さ
れる。
【0031】請求項10記載の発明では、遅乾モードに
より記録が行われた被記録体の記録面に対して搬送手段
の接触が起こらず、搬送手段が充分に乾燥していないド
ットに接触して画像を劣化させるということが防止され
る。
【0032】請求項11記載の発明では、被記録体上に
形成されたメニスカス状のドットの形が崩れたり流れ落
ちるということが防止され、メニスカス状のドットの形
が崩れたり流れ落ちたりすることによる画像の乱れが防
止される。
【0033】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1乃至図8に基づ
いて説明する。なお、本実施例は、請求項1記載の発明
に対応するものである。まず、図5は本発明を適用可能
な液体飛翔記録装置の主要部の一構成例を示すものであ
る。ガイドレール1に保持されるとともにこのガイドレ
ール1にそって往復動自在にキャリッジ2が設けられて
おり、このキャリッジ2上には複数個の液体噴射記録ユ
ニット3が設けられ、各液体噴射記録ユニット3には、
インク供給源(図示せず)から供給された記録用の液体
であるインクを貯留する貯留部(図示せず)と、貯留さ
れたインクを噴射するノズル部を設けた記録ヘッド(図
示せず)とが設けられている。なお、前記液体噴射記録
ユニット3は、使用するインク色に応じて4個設けられ
ている。
【0034】また、前記キャリッジ2には、インクの飛
翔を制御するプリント配線板4、及び、このプリント配
線板4と前記液体噴射記録ユニット3とを接続するフレ
キシブルケーブル5が設けられており、これらのプリン
ト配線板4とフレキシブルケーブル5とはコネクタ(図
示せず)を介して接続されている。さらに、前記キャリ
ッジ2には駆動用ベルト6が連結されており、駆動用ベ
ルト6の一端は駆動モータ7に連結された駆動ローラ8
に巻回され、駆動用ベルト6の他端は回転自在な従動ロ
ーラ(図示せず)に巻回されている。
【0035】つぎに、前記キャリッジ2が往復動する面
に対して平行に対向する面上には、外周面同士を当接さ
せた一対の円筒状のローラ9,10からなる第一ローラ
対11と、円筒状の下送りローラ12とシャフト13に
固定された搬送手段である三個の上送りローラ14,1
5,16とからなる第二ローラ対17とが設けられてい
る。これらのローラ対11,17は、インクの吸収性や
乾燥性が悪い遅乾性の被記録体であるOHP用記録シー
トやインクの吸収性や乾燥性が良い速乾性の被記録体で
あるインクジェット記録用紙18等を前記記録ヘッドに
対向させた状態で搬送するためのもので、前記第二ロー
ラ対17が被記録体の搬送方向下流側に設けられるとと
もに、前記上送りローラ14〜16が被記録体の記録面
に対向して設けられている。また、前記シャフト13の
一端には前記上送りローラ14〜16を回転駆動させる
紙送りモータ19が連結されている。
【0036】前記液体飛翔記録装置の記録モードとして
は、速乾性の被記録体であるインクジェット記録用紙1
8等へ記録する際の速乾モードと、遅乾性の被記録体で
あるOHP用記録シート20等へ記録する際の遅乾モー
ドとがあり、これらの速乾モードと遅乾モードとの切換
えは、液体飛翔記録装置を使用する使用者が切換スイッ
チ(図示せず)を切換えることにより行われる。
【0037】つぎに、液体噴射記録ユニット3のノズル
部から飛翔したインクの液滴が被記録体に付着してドッ
トを形成する場合について説明する。被記録体として、
インクジェット記録用紙18を使用した場合には、ドッ
トは瞬時に吸収、乾燥されるが、被記録体としてOHP
用記録シート20を使用した場合には、OHP用記録シ
ート20に付着したインクは図4に示すように、メニス
カス状のドット21となる。
【0038】ここで、遅乾モードにより記録を行う場合
であって、隣接するメニスカス状のドット21を連続し
て形成する場合には、飛翔する液滴の質量が速乾モード
により記録を行う場合に比べて小さく設定されており、
図1に示すように、OHP用記録シート20上に形成さ
れた隣接するドット21同士は接触してつながらないよ
うになっている。従って、時間の経過に伴って各ドット
21ごとに乾燥やOHP用記録シート20中への浸透が
行われ、鮮明な画像が得られる。
【0039】一方、飛翔する液滴の質量を大きくした場
合には、やがて、図2に示すように上下方向及び左右方
向で隣接するメニスカス状のドット21同士が接触する
ようになり、飛翔する液滴の質量をさらに大きくした場
合には図3に示すように斜め方向で隣接するメニスカス
状のドット21同士も接触する。そして、図2や図3に
示すように隣接するメニスカス状のドット21同士が接
触した場合には、画像が乱れたり、色の異なるインクを
使用するカラー記録の場合には各インクが混じり合った
りし、画像の質や色が低下する。
【0040】つぎに、飛翔する液滴の質量を変える方法
について説明する。これは、飛翔する液滴を形成する方
式の違いにより種々の方法があるが、例えば、特開昭4
8−9622号公報に開示されたようなピエゾ振動素子
に電気的な記録信号を印加し、この記録信号をピエゾ振
動素子の機械的振動に変え、この機械的振動に従って飛
翔する液滴を形成する方式の場合には、記録信号の大き
さを変えることにより機械的振動量を変えることがで
き、これによって飛翔する液滴の質量を変えることがで
きる。また、特公昭56−9429号公報に開示されて
いるようなサーマルインクジェット方式の場合には、例
えば、特願平1−192357号に記載されているよう
な方法で入力エネルギーに応じて発生する気泡の大きさ
を変え、それに応じて吐出口より飛翔するインク滴の質
量を変えることができる。
【0041】つぎに、メニスカス状の隣接ドット21同
士が接触するか否かの判定を定量的に行うAF(エリア
ファクタ)について説明する。図6において、Mrは形
成された直後であって乾燥やOHP用記録シート20中
への浸透が開始される前のドット21の半径である。ま
た、各ドット21の中心を結んだ正方形の領域の面積を
So、この正方形領域中に含まれるドット21の面積
(ハッチング部)をSbとすると、正方形領域に対する
ハッチング部領域が占める割合がAFであり、AF=S
b/So×100(%)で定義される。そして、図6の
場合のAF値は、Sb=πMr2であり、So=(2M
r)2であるから、AF={πMr2}/{(2M
r)2}×100(%)≒78.5(%)となる。つま
り、AF=78.5%を境にして、それより大きいAF
値の場合には上下及び左右のメニスカス状のドット21
がつながり、それより小さいAF値の場合にはメニスカ
ス状のドット21はつながらない。さらに、AF値が1
00%の場合には、図3に示したように斜め方向で隣接
するメニスカス状のドット21同士もつながる。従っ
て、隣接するメニスカス状のドット21がつながらない
ようにするためには、AF値を78.5%以下とする必
要がある。なお、このAF値があまり小さい場合には、
画像が薄くなってしまうため、AF値の下限は39.3
%とする必要がある。このAF値が39.3%の状態と
は、図7に示すように、互いに隣接する4個のメニスカ
ス状のドット21の中央にもう一つのメニスカス状のド
ット(破線で図示)を形成できる状態である。
【0042】以上のようにして、AF値を78.5%よ
り小さくした状態で英語の大文字の“N”の画像を記録
した場合を図8に基づいて説明する。なお、この記録に
際しては、複数個の液体噴射記録ユニット3のうち黒イ
ンクを飛翔させる液体噴射記録ユニット3のみを用いた
ものであり、この液体噴射記録ユニット3の記録ヘッド
にはキャリッジ2の移動方向と直交する向きに8個のノ
ズル部が設けられている。そして、キャリッジ2を一往
路分移動させた際に、図8(a)に示すように“N”が
形成され、この“N”を構成するドット21はメニスカ
ス状態のままで隣接するが、隣接するドット21同士が
接触してつながるということがなく、隣接するドット2
1同士がつながることによる画像の乱れが防止され、鮮
明な画像が得られる。なお、図8(b)における右向き
の矢印は、キャリッジ2を右向きに一往路分移動させた
過程において、この矢印一個につき一個のドット21が
形成されたことを意味する。
【0043】本実施例の遅乾モードによる記録時におい
ては、キャリッジ2の移動速度は速乾モードによる記録
時と同じであり、遅乾モードによる記録でありながら高
速記録を行える。また、速乾モードによる記録時におい
ては、飛翔する液滴の質量を大きくして形成される各ド
ット21を図2や図3に示すように大きなものとして
も、インクジェット記録用紙16に付着した液滴は瞬時
にインクジェット記録用紙16中へ浸透し、乾燥するた
め、隣接するドット21同士が接触しても画像が乱れて
不鮮明になるということがない。
【0044】ここで、本実施例により具体的な液体飛翔
記録を行った場合の結果について説明する。速乾性の被
記録体として三菱製紙製のマットコート紙NM(商品
名)を使用し、速乾モードにより“N”の文字を記録し
たところ、画質は良好であった。なお、AF値は90%
である(具体例1)。
【0045】つぎに、基材として厚さが100μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルム(東レ製,商品名)
を使用し、この基材上に、ポリビニルピロリドン(PV
PK−90,GAF製)10%ジメチルホルムアミド
(以下、DMFという)溶液88部と、ノボラック形フ
ェノール樹脂(レジトップPSK−2320,群栄化学
製)10%DMF溶液12部とを混合した液をかきまぜ
ながら90℃に加熱した溶液にオレイン酸0.7部を加
えたものを塗布することによりOHP用記録シートを製
作した。そして、このOHP用記録シートを用いて上記
の具体例1と同一の速乾モードにより“N”の文字を記
録したところ、画像はつぶれ、ほとんど文字として判別
できない状態となった(具体例2)。
【0046】つぎに、具体例2で製作したOHP用記録
シートを用い、AF値を78.5%以下とした遅乾モー
ドで“N”の文字を記録したところ、鮮明な画像が得ら
れた(具体例3)。
【0047】ついで、本発明の第二の実施例を図9に基
づいて説明する。なお、図1乃至図8において説明した
部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する(以
下、同様)。また、本実施例は、請求項2,3又は4記
載の発明に対応するものである。本実施例は、遅乾モー
ドによる記録時において、隣接するドット21を一定時
間をおいて前後して形成するようにしたものである。な
お、先に形成したドット21に隣接するドットを後から
形成する際に、先に形成されたドット21がメニスカス
状に盛り上がった状態にある時は後から形成するドット
21が先に形成されたドット21に接触してつながらな
いように飛翔する液滴の質量を速乾モードの場合より小
さくし、具体的には図1に示すようにAF値を78.5
%未満とする。一方、先に形成したドット21に隣接す
るドット21を後から形成する際に、先に形成されたド
ット21が乾燥や被記録体中への浸透によってメニスカ
ス状の盛り上がりが無くなっている場合には、飛翔する
液滴の質量は速乾モードの場合と同じでよい。
【0048】この記録方法の過程を、上述した“N”の
画像を記録する場合を例に挙げて説明する。まず、
“N”の画像を記録するためにはキャリッジ2を二往復
させるものであり、第一往路時においては図9(a)に
おいて右向きの矢印で示す個所へメニスカス状のドット
21を形成する。なお、これらのドット21同士は、上
下方向、左右方向及び斜め方向のいずれの方向において
も隣接していない。ついで、第一復路時においては図9
(b)において左向きの矢印で示す個所へドット21の
形成を行う。第一復路時において形成されたこれらのド
ット21同士も、上下方向、左右方向及び斜め方向のい
ずれの方向においても隣接していない。一方、第一往路
時において形成されたドット21と第一復路時において
形成されたドット21とはその一部において隣接する。
しかし、先に形成されたドット21がメニスカス状に盛
り上がった状態にある時は後から形成するドット21が
先に形成されたドット21に接触してつながらないよう
に飛翔する液滴の質量を速乾モードの場合より小さくし
ているため、隣接するドット21同士がつながって画像
が乱れるということが防止される。また、先に形成され
たドット21が乾燥や被記録体中への浸透によってメニ
スカス状の盛り上がりが無くなっている場合には、飛翔
する液滴の質量を速乾モードの場合と同じにしても隣接
するドット21同士がつながって画像が乱れるというこ
とが防止される。
【0049】ついで、引き続きキャリッジ2が往復動
し、第二往路時においては図9(c)において右向きの
二重矢印で示す個所へドット21が形成され、第二復路
時においては図9(d)において左向きの二重矢印で示
す個所へドット21が形成され、“N”の画像が完成す
る。ここで、第二往路時において形成されるメニスカス
状のドット21同士、及び、第二復路時において形成さ
れるメニスカス状のドット21同士は、上下方向、左右
方向及び斜め方向のいずれの方向においても隣接してい
ない。一方、第一復路において形成されたドット21と
第二往路において形成されたドット21、第二往路にお
いて形成されたドット21と第二復路において形成され
たドット21とはその一部において隣接するが、上述し
た第一往路において形成されたドット21と第一復路に
おいて形成されたドット21との場合と同様に、隣接す
るドット21同士がつながるということが防止される。
【0050】なお、キャリッジ2を二往復させて“N”
の画像を形成する記録方法としては図9に示したものに
限られるものではなく、図10に示すように各往路や復
路におけるドット21の形成パターンを変更してもよ
い。
【0051】ここで、隣接するドット21同士を一定時
間をおいて形成するとともに、先に形成されたドット2
1が乾燥や被記録体中への浸透によってメニスカス状の
盛り上がりが無くなった後に隣接するドット21を形成
する場合の液体飛翔記録の結果について説明する。具体
例2で製作したOHP用記録シートを用い、遅乾モード
で“N”の文字を記録した。なお、AF値は速乾モード
による記録時と同様に100%としたが、鮮明な画像が
得られた(具体例4)。
【0052】また、具体例2で製作したOHP用記録シ
ートを用い、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のイン
クを用い、スキャナーで読んだカラー画像信号をそれぞ
れの記録ヘッドに入力し、遅乾モードによるカラー記録
を行ったところ、各色が混じって濁るということがな
く、鮮明な画像が得られた(具体例5)。
【0053】ついで、本発明の第三の実施例を図11に
基づいて説明する。なお、本実施例は、請求項3又は4
記載の発明に対応するものである。本実施例は、遅乾モ
ードによる記録時において、隣接するメニスカス状のド
ット21を一定時間をおいて前後して形成するととも
に、先に形成された一方のドット21のメニスカス状態
が乾燥やOHP用記録シート20への浸透によって消滅
した後に隣接する他方のドット21を形成するようにし
たものである。なお、形成されるドット21のAF値は
速乾モードによる記録時と同様に78.5%以上100
%未満としたものであり、斜め方向で隣接するドット2
1同士は接触してつながるということはなく、斜め方向
で隣接するメニスカス状のドット21を略同時に形成し
てもよい。従って、上述した“N”の画像を記録する場
合には、キャリッジ2を一往復させるとともに、キャリ
ッジ2の往路時には図11(a)において右向きの矢印
で示した個所へメニスカス状のドット21を形成し、キ
ャリッジ2の復路時には図11(b)において左向きの
矢印で示した個所へメニスカス状のドットを形成するこ
とにより、“N”の画像が完成する。
【0054】ここで、本実施例により具体的な液体飛翔
記録を行った場合の結果について説明する。具体例2で
製作したOHP用記録シートを用い、遅乾モードで
“N”の画像を記録した。なお、AF値は速乾モードに
よる記録時と同様に80%としたが、鮮明な画像が得ら
れた(具体例6)。
【0055】また、被記録体として市販のアート紙を用
い、AF値を95%とした遅乾モードで“N”の画像を
記録した場合にも鮮明な画像が得られた(具体例7)。
【0056】一方、被記録体として市販のアート紙を用
い、AF値を95%とした速乾モードで“N”の画像を
記録したところ、文字として判別ができない程度につぶ
れた画像となった(具体例8)。
【0057】ついで、本発明の第四の実施例を図12及
び図13に基づいて説明する。なお、本実施例は、請求
項7記載の発明に対応するものである。本実施例は、図
11において説明したものと同様に、キャリッジ2とと
もに記録ヘッドを一往復させ、往路時に形成したドット
21と復路時に形成したドット21とを合成することに
より画像を形成する記録方法の一つであり、かつ、遅乾
モードによる記録時には、往路と復路との移動方向を切
換える際の待機時間を速乾モードによる記録時の場合に
比べて長くしたものである。まず、図12は速乾モード
により記録を行う際におけるキャリッジ2を往復動させ
る駆動モータ7の駆動パルスとキャリッジ2の移動速度
とを示したものである。駆動パルスが密になるとともに
キャリッジ2の移動速度が傾斜状態で示されている部分
はキャリッジ2を加速又は減速している状態を示してお
り、一方、往路の記録時(A部)及び復路の記録時(B
部)はキャリッジ2の移動速度が一定となっている。ま
た、往路と復路との間においてキャリッジ2の移動方向
を切換える際には、キャリッジ2が移動を停止する待機
時間(C部)がある。
【0058】一方、図13は遅乾モードにより記録を行
う際における駆動モータ7の駆動パルスとキャリッジ2
の移動速度とを示したものであり、往路と復路との間に
おいてキャリッジ2の移動方向を切換える際の待機時間
(C′部)が速乾モードによる記録時に比べて長くなっ
ている。
【0059】ここで、往路時には図11(a)と同様に
右向きの矢印で示す個所にメニスカス状のドット21を
形成し、復路時には図11(b)と同様に左向きの矢印
で示す個所にメニスカス状のドット21を形成するが、
待機時間を長くしたために、復路時においてドット21
を形成する際には往路時において形成したドット21の
メニスカス状態が乾燥やOHP用記録シート20中への
浸透によって消滅しており、隣接するドット21同士が
つながって画像が乱れるということが防止される。
【0060】ついで、本発明の第五の実施例を図14に
基づいて説明する。なお、本実施例は、請求項5記載の
発明に対応するものである。本実施例は、図11におい
て説明したものと同様に、キャリッジ2とともに記録ヘ
ッドを一往復させ、往路時に形成したドット21と復路
時に形成したドット21とを合成させることにより画像
を形成する記録方法の一つであり、かつ、遅乾モードに
よる記録時には、キャリッジ2の移動速度を速乾モード
による記録時の場合に比べて遅くしたものである。従っ
て、キャリッジ2と一体に移動する記録ヘッドとOHP
用記録シート20との相対速度は、速乾モードによる記
録時における記録ヘッドとインクジェット記録用紙18
との相対速度より遅くなっている。なお、本実施例にお
いては駆動パルスのパルス間隔を大きくすることにより
キャリッジ2の移動速度を遅くする方法を採用している
が、駆動モータ7から発生した駆動力を減速ギヤを介し
て駆動用ベルト6へ伝達するようにしてもよい。
【0061】ここで、往路時には図11(a)と同様に
右向きの矢印で示す個所にメニスカス状のドット21を
形成し、復路時には図11(b)と同様に左向きの矢印
で示す個所にメニスカス状のドット21を形成するが、
遅乾モードによる記録時においてはキャリッジ2の移動
速度を遅くしたため、復路時においてドット21を形成
する際には往路時において形成したドット21のメニス
カス状態が乾燥やOHP用記録シート20中への浸透に
よって消滅しており、隣接するドット21同士がつなが
って画像が乱れるということが防止される。
【0062】ついで、本発明の第六の実施例を図15に
基づいて説明する。なお、本実施例は、請求項5記載の
発明に対応するものである。本実施例は、図13に基づ
いて説明した実施例と図14に基づいて説明した実施例
とを組み合わせたもので、遅乾モードによる記録時にお
いてはキャリッジ2の移動方向を切換える際の待機時間
が速乾モードによる記録時より長くなるとともに、遅乾
モードによる記録時におけるキャリッジ2の移動速度が
速乾モードによる記録時より遅くなっている。従って、
往路時において形成したドット21に隣接するドット2
1を復路時において形成する場合、往路時において形成
されたドット21のメニスカス状態は乾燥やOHP用記
録シート20中への浸透によって消滅しており、隣接す
るメニスカス状のドット21同士がつながって画像が乱
れるということが防止される。
【0063】ついで、請求項6記載の発明の一実施例を
説明する。本実施例は、遅乾モードによる記録時におい
て、飛翔する液滴の発生頻度を速乾モードによる記録時
より小さくし、さらに、隣接するドット21がある場合
にはそれらのドット21を一定の時間をおいて形成する
ようにしたものである。つまり、飛翔する液滴の発生時
間を遅らせ、隣接するドット21同士においては先に形
成されたドット21のメニスカス状態が乾燥やOHP用
記録シート20中への浸透によって消滅した後に隣接す
る他方のドット21を形成するようにする。従って、隣
接するドット21同士がつながって画像が乱れるという
ことが防止され、しかも、液滴の発生頻度が小さいた
め、発生した液滴の一滴一滴が安定し、確実な液滴の形
成ができるという利点がある。また、この遅乾モードに
よる記録においては、キャリッジ2を一往路移動させる
ことによって記録が行われ、飛翔する液滴の質量は速乾
モードの場合と同じに設定されている。さらに、キャリ
ッジ2の駆動方法としては、図14に示したように駆動
パルスのパルス間隔を大きくする方法を採っている。
【0064】ついで、本発明の第七の実施例を図16に
基づいて説明する。なお、本実施例は請求項8記載の発
明に対応するものである。まず、液体飛翔記録装置の下
送りローラ12の内部に乾燥手段であるヒータ22が設
けられ、さらに、被記録体であるOHP用記録シート2
0等をはさんでこの下送りローラ12に対向する位置に
乾燥手段であるヒータ22aが設けられている。なお、
ヒータ22,22aとしては、赤外線ランプ方式やニク
ロム線を利用したジュール熱加熱方式のもの等を採用す
る。そして、本実施例は、遅乾モードによる記録時にお
いてはヒータ22,22aへの入力エネルギーを速乾モ
ードによる記録時より大きくしたものである。従って、
遅乾モードによる記録時において形成されたメニスカス
状のドット21の乾燥が促進され、隣接するドット21
同士がつながって画像が乱れるということが防止され
る。なお、速乾モードによりインクジェット記録用紙1
8へ記録を行う場合には、インクジェット記録用紙18
上に形成されたドット21の乾燥やインクジェット記録
用紙18中への浸透が瞬時に行われるため、ヒータ2
2,22a等への入力エネルギーは非常に小さなもので
もよく、また、これらのヒータ22,22aへの入力エ
ネルギーを0としてもよい。
【0065】なお、本実施例においては、ヒータ22,
22aを対向させて設けたものを例に挙げて説明した
が、いずれか一方のみを設けるものでもよい。そして、
上送りローラ12の内部のみへヒータ22を設けた場合
には、ヒータ22を設置するための専用のスペースを設
ける必要がなく、液体飛翔記録装置のコンパクト化を図
れる。
【0066】ここで、本実施例により具体的な液体飛翔
記録を行った場合の結果について説明する。具体例5に
おいて説明したカラー記録を行ったOHP用記録シート
を、ヒータ22,22aを用いて乾燥させたところ、ひ
きしまった感じの画像となった。画素径を測定したとこ
ろ、具体例5の場合には約95μmであったのに対し
て、本実施例の場合には約90μmであった。そして、
本実施例によりカラー記録を行ったOHP用記録シート
をOHPにより投影したところ、大変良好なOHP画像
が得られた(具体例9)。
【0067】ついで、本発明の第八の実施例を図17に
基づいて説明する。なお、本実施例は請求項9記載の発
明に対応するものである。まず、液体飛翔記録装置には
複数段の分離保持部23を有する分離トレイ24が設け
られている。さらに、遅乾モードにより連続的に記録を
行った場合において、記録後のOHP用記録シート20
を前記分離保持部23へ一枚ずつ案内するための上下駆
動機構25が設けられており、この上下駆動機構25
は、ソレノイド26と、ソレノイド26により昇降され
るとともにOHP用記録シート20の裏面に当接する当
接体27とにより構成されている。
【0068】そして、遅乾モードにより複数枚のOHP
用記録シート20への記録を行った場合には、記録後の
OHP用記録シート20は第二ローラ対17等により搬
送されるとともに上下駆動機構25により一枚ずつ各分
離保持部23へ案内され、記録後のOHP用記録シート
20同士の重なりが防止される。このため、充分に乾燥
していない状態のドットが、後から排紙されて重ねられ
たOHP用記録シート20の裏面によりこすられて画像
が乱れるということが防止される。さらに、後から排紙
されたOHP用記録シート20においては、先に排紙さ
れたOHP用記録シート20のドットが裏面に付着する
ことにより裏面が汚れるということが防止される。
【0069】ここで、本実施例により具体的な液体飛翔
記録を行った場合の結果について説明する。具体例2に
おいて製作した3枚のOHP用記録シートに対し、具体
例5において説明したカラー記録を連続的に行い、記録
後のOHP用記録シートを上下駆動機構25を用いて一
枚ずつ各分離保持部23へ排紙した。結果は、各OHP
用記録シートにおいては、画像の乱れや裏面の汚れが発
生せず、OHPで投影したところ良好なOHP画像が得
られた(具体例10)。
【0070】一方、具体例10において連続的に記録を
行った3枚のOHP用記録シートを通常のトレイ上へ重
ねた状態で排紙したところ、画像の乱れが発生するとと
もに裏面にインクが付着し、OHPで投影したところ非
常に見にくいOHP画像となった(具体例11)。
【0071】ついで、本発明の第九の実施例を図18及
び図19に基づいて説明する。なお、本実施例は請求項
10記載の発明に対応するものである。本実施例は、遅
乾モードによりOHP用記録シート20への記録を行っ
た際においては、搬送手段である上送りローラ14〜1
6をOHP用記録シート20における記録が行われてい
ない両側の非記録面に接触させるようにしたものであ
る。ここで、3個の上送りローラ14〜16はシャフト
13に固定されており、中央の上送りローラ15は中央
位置より左側に寄っている。
【0072】図18は速乾モードにより“A3”サイズ
のインクジェット記録用紙18へ記録を行っている状態
を示すものであり、中央の上送りローラ15はインクジ
ェット記録用紙18の記録面へ接触した状態で記録後の
インクジェット記録用紙18を搬送しているが、インク
ジェット記録用紙18に形成されたドット21は瞬時に
乾燥するため、上送りローラ15がインクジェット記録
用紙18の記録面に接触しても、インクジェット記録用
紙18に形成された画像品質は低下しない。
【0073】一方、図19は遅乾モードにより“A4”
サイズのOHP用記録シート20へ記録を行っている状
態を示すものであり、このOHP用記録シート20を搬
送するための二個の上送りローラ14,15は、OHP
用記録シート20の両側であって画像が形成されていな
い非記録面に接触してOHP用記録シート20を搬送し
ている。従って、OHP用記録シート20上に形成され
たドット21が充分に乾燥していない状態であっても、
その乾燥していないドット21に上送りローラ14,1
5が接触して画像を乱すということが防止される。
【0074】なお、本実施例においては、OHP用記録
シート20のサイズが通常“A4”であるため、この用
紙サイズに合わせて中央の上送りローラ15を中央位置
より左側に寄せた位置で固定したものを例に挙げて説明
したが、この中央の上送りローラ15をシャフト13に
そって移動自在とし、OHP用記録シート20のサイズ
に応じて移動させるようにしてもよい。
【0075】ついで、本発明の第十の実施例を図20及
び図21に基づいて説明する。なお、本実施例は請求項
11記載の発明に対応するものである。本実施例は、遅
乾モードで記録を行った際において、ドット21が形成
されるOHP用記録シート20の記録面近傍を、ドット
21のメニスカス状態が消滅するまでの間水平面に対し
て45゜以下の角度に保持したものである。
【0076】図20は、ドット21が形成された直後の
OHP用記録シート20を略垂直状態に立てた状態を示
すもので、メニスカス状のドット21が垂れ下がった状
態になるとともにドット21の形状が崩れたり流れ落ち
たりし、形成された画像が乱れる。一方、図21に示す
ようにドット21が形成されたOHP用記録シート20
の水平面に対する角度(θ)を45゜以下にした場合に
は、ドット21の形状が崩れたり流れ落ちたりすること
が防止される。従って、ドット21のメニスカス状態が
消滅するまでの間、OHP用記録シート20の記録面近
傍を水平面に対して45゜以下の角度に保持することに
より、画像品質の低下が防止される。
【0077】ここで、本実施例により具体的な液体飛翔
記録を行った場合の結果について説明する。具体例2に
おいて製作したOHP用記録シートや市販のアート紙に
対して、それぞれ5枚ずつ遅乾モードによる記録を行っ
た。そして、記録直後のOHP用記録シートとアート紙
とをそれぞれ水平面に対して90゜,60゜,45゜,
30゜,0゜の角度に傾けて保持し、メニスカス状のド
ットの挙動を調べた。その結果、90゜,60゜に傾け
たOHP用記録シートやアート紙においては、ドットの
変形及び流れ落ちが発生した。一方、45゜,30゜,
0゜の角度に傾けたOHP用記録シートやアート紙にお
いては、メニスカス状のドットが変形したり流れ落ちた
りせず、各ドットは互いに独立したままの状態で乾燥し
又はOHP用記録シートやアート紙中へ浸透し、乱れの
ない画素として残った(具体例12)。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、遅乾性の被記録
体へ記録を行う遅乾モードによる記録時であって隣接す
るドットが略同時に形成される場合には、飛翔した液滴
が被記録体上に付着して形成されるメニスカス状の隣接
ドット同士が接触してつながらないように飛翔する液滴
の質量を速乾モードによる記録時より小さくしたので、
隣接するドットを略同時に形成してもメニスカス状の隣
接ドット同士がつながって画像が乱れるということを防
止することができ、これによって遅乾性の被記録体にお
いても鮮明な画像を得ることができ、しかも、隣接する
ドットを略同時に形成するために速乾モードと同様に記
録速度を高めることができる等の効果を有する。
【0079】請求項2記載の発明は、遅乾性の被記録体
へ記録を行う遅乾モードによる記録時であって隣接する
ドットがある時間を経過した後に形成される場合には、
被記録体上に形成された先のドットが乾燥前又は被記録
体中に浸透する前のメニスカス状に盛り上がった状態に
ある時は後から形成される隣接ドットが先のドットに接
触してつながらないように飛翔する液滴の質量を速乾モ
ードによる記録時より小さくしたので、メニスカス状態
となっている隣接ドット同士がつながって画像が乱れる
ということを防止することができ、これによって遅乾性
の被記録体においても鮮明な画像を得ることができる等
の効果を有する。
【0080】請求項3記載の発明は、遅乾性の被記録体
へ記録を行う遅乾モードによる記録時であって隣接する
ドットがある時間を経過した後に形成される場合には、
被記録体上に形成された先のドットが乾燥し又は被記録
体中に浸透してメニスカス状の盛り上がりが無くなった
後に隣接ドットを形成したので、メニスカス状態となっ
ている隣接ドット同士がつながって画像が乱れるという
ことを防止することができ、これによって遅乾性の被記
録体においても鮮明な画像を得ることができる等の効果
を有する。
【0081】請求項4記載の発明は、紙への記録を速乾
モードで行うとともにOHP用記録シートへの記録は遅
乾モードで行い、それらの最終形成画像が略同一であっ
ても各ドットの形成順序もしくは形成速度を異ならせた
ので、遅乾性の被記録体であるOHP用記録シート上に
形成された隣接するドット同士がつながって画像が乱れ
るということを防止することができ、OHP用記録シー
ト上に形成された画像を鮮明なものとすることができる
等の効果を有する。
【0082】請求項5記載の発明は、遅乾性の被記録体
へ記録を行う遅乾モードによる記録時における記録ヘッ
ドと被記録体との相対速度を速乾モードによる記録時よ
り小さくしたので、隣接するドット同士において先に形
成したドットの乾燥や被記録体中への浸透を後から形成
するドットの形成前に効果的に行わせることができ、従
って、遅乾性の被記録体においても隣接するドット同士
がつながって画像が乱れるということを防止して鮮明な
画像を得ることができる等の効果を有する。
【0083】請求項6記載の発明は、遅乾性の被記録体
へ記録を行う遅乾モードによる記録時における単位時間
当りのドットの形成頻度を速乾モードによる記録時より
小さくしたので、隣接するドット同士において先に形成
したドットの乾燥や被記録体中への浸透を後から形成す
るドットの形成前に効果的に行わせることができ、従っ
て、遅乾性の被記録体においても隣接するドット同士が
つながって画像が乱れるということを防止して鮮明な画
像を得ることができ、しかも、飛翔する液滴のそれぞれ
が安定するためにより一層鮮明な画像を得ることができ
る等の効果を有する。
【0084】請求項7記載の発明では、シャトル型の記
録方式において、遅乾性の被記録体へ記録を行う遅乾モ
ードによる記録時における待機時間を速乾モードによる
記録時より長くしたので、隣接するドット同士において
先に形成したドットの乾燥や被記録体中への浸透を後か
ら形成するドットの形成前に効果的に行わせることがで
き、従って、遅乾性の被記録体においても隣接するドッ
ト同士がつながって画像が乱れるということを防止して
鮮明な画像を得ることができる等の効果を有する。
【0085】請求項8記載の発明では、乾燥手段によっ
て被記録体上に形成されたドットの乾燥し又は被記録体
中への浸透を促進させることができ、遅乾性の被記録体
においても画像品質の向上と記録速度の向上とを図るこ
とができる等の効果を有する。
【0086】請求項9記載の発明では、遅乾モードによ
り連続的に記録が行われた遅乾性の被記録体を分離トレ
イへ排出したので、その被記録体同士が重なり合って接
触するということを防止することができ、被記録体同士
が接触してインクが付着することによる画像の劣化を防
止することができる等の効果を有する。
【0087】請求項10記載の発明では、遅乾モードに
より記録が行われた被記録体の記録面への搬送手段の接
触が起こらず、搬送手段が遅乾性の被記録体の記録面に
接触することによる画像の劣化を防止することができる
等の効果を有する。
【0088】請求項11記載の発明では、遅乾モードに
より記録を行った遅乾性の被記録体の記録面近傍をドッ
トのメニスカス状態が消滅するまでの間水平面に対して
45゜以下の角度になるように保持したので、ドットの
崩れや流れ落ちを防止することができるとともに画質を
向上させることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における隣接するメニス
カス状のドットの形成状態を示す平面図である。
【図2】上下方向及び左右方向で隣接するメニスカス状
のドット同士が接触した状態を示す平面図である。
【図3】上下方向、左右方向及び斜め方向で隣接するメ
ニスカス状のドット同士が接触した状態を示す平面図で
ある。
【図4】遅乾性の被記録体上に形成されたメニスカス状
のドットを示すもので、(a)は平面図、(b)は縦断
正面図である。
【図5】液体飛翔記録装置の主要部を示す斜視図であ
る。
【図6】遅乾性の被記録体上に形成されたメニスカス状
のドット同士が接触してつながるか否かを判定するAF
について説明する説明図である。
【図7】使用可能な最小のAF値の状態を示す説明図で
ある。
【図8】形成された“N”の画像を示すもので、(a)
はドットの配列パターンを示す説明図、(b)はドット
の形成過程を示す説明図である。
【図9】本発明の第二の実施例における“N”の画像を
形成する際のドットの形成過程を示す説明図である。
【図10】第二の実施例の変形例を示す説明図である。
【図11】本発明の第三の実施例における“N”の画像
を形成する際のドットの形成過程を示す説明図である。
【図12】本発明の第四の実施例において速乾モードに
より記録を行う際のモータ駆動パルスとキャリッジの移
動速度とを示す説明図である。
【図13】遅乾モードにより記録を行う際のモータ駆動
パルスとキャリッジの移動速度とを示す説明図である。
【図14】本発明の第五の実施例において遅乾モードに
より記録を行う際のモータ駆動パルスとキャリッジの移
動速度とを示す説明図である。
【図15】本発明の第六の実施例において遅乾モードに
より記録を行う際のモータ駆動パルスとキャリッジの移
動速度とを示す説明図である。
【図16】本発明の第七の実施例を示す側面図である。
【図17】本発明の第八の実施例を示す斜視図である。
【図18】本発明の第九の実施例における速乾モードに
よる記録時の状態を示す正面図である。
【図19】遅乾モードによる記録時の状態を示す正面図
である。
【図20】本発明の第十の実施例におけるメニスカス状
のドットの形が崩れた状態を示す側面図である。
【図21】メニスカス状のドットの形が崩れない状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
14〜16 搬送手段 18 速乾性の被記録体 20 遅乾性の被記録体 21 ドット 22 乾燥手段 24 分離トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/515 29/00 9012−2C B41J 3/04 103 X 9211−2C 3/10 101 S 8804−2C 29/00 H

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液滴として飛翔させた記録用の液体を被
    記録体に付着させてドットを形成することにより記録を
    行う液体飛翔記録装置の記録モードを速乾性の被記録体
    へ記録を行う速乾モードと遅乾性の被記録体へ記録を行
    う遅乾モードとに切換え自在とし、遅乾モードによる記
    録時であって隣接するドットが略同時に形成される場合
    には、飛翔した液滴が前記被記録体上に付着して形成さ
    れるメニスカス状の隣接ドット同士が接触してつながら
    ないように飛翔する液滴の質量を速乾モードによる記録
    時より小さくしたことを特徴とする液体飛翔記録方法。
  2. 【請求項2】 液滴として飛翔させた記録用の液体を被
    記録体に付着させてドットを形成することにより記録を
    行う液体飛翔記録装置の記録モードを速乾性の被記録体
    へ記録を行う速乾モードと遅乾性の被記録体へ記録を行
    う遅乾モードとに切換え自在とし、遅乾モードによる記
    録時であって隣接するドットがある時間を経過した後に
    形成される場合には、前記被記録体上に形成された先の
    ドットが乾燥前又は被記録体中に浸透する前のメニスカ
    ス状に盛り上がった状態にある時は後から形成される隣
    接ドットが先のドットに接触してつながらないように飛
    翔する液滴の質量を速乾モードによる記録時より小さく
    したことを特徴とする液体飛翔記録方法。
  3. 【請求項3】 液滴として飛翔させた記録用の液体を被
    記録体に付着させてドットを形成することにより記録を
    行う液体飛翔記録装置の記録モードを速乾性の被記録体
    へ記録を行う速乾モードと遅乾性の被記録体へ記録を行
    う遅乾モードとに切換え自在とし、遅乾モードによる記
    録時であって隣接するドットがある時間を経過した後に
    形成される場合には、前記被記録体上に形成された先の
    ドットが乾燥し又は被記録体中に浸透してメニスカス状
    の盛り上がりが無くなった後に隣接ドットを形成したこ
    とを特徴とする液体飛翔記録方法。
  4. 【請求項4】 紙への記録は速乾モードで行ない、OH
    P(オーバーヘッドプロジェクタ)用記録シートへの記
    録は遅乾モードで行い、それらの最終形成画像が略同一
    であっても、各ドットの形成順序若しくは形成速度が異
    なるようにしたことを特徴とする請求項2又は3記載の
    液体飛翔記録方法。
  5. 【請求項5】 遅乾モードによる記録時における記録ヘ
    ッドと被記録体との相対速度を速乾モードによる記録時
    より遅くなるようにしたことを特徴とする請求項2,3
    又は4記載の液体飛翔記録方法。
  6. 【請求項6】 遅乾モードによる記録時における単位時
    間当りのドットの形成頻度を速乾モードによる記録時よ
    り小さくしたことを特徴とする請求項2,3,4又は5
    記載の液体飛翔記録方法。
  7. 【請求項7】 記録ヘッドを往復動させることにより画
    像を形成するシャトル型の記録方式において、遅乾モー
    ドによる記録時においては一回の走査により印写した後
    に次の走査及び印写に至るまでの待機時間を速乾モード
    による記録時より長くしたことを特徴とする請求項2,
    3,4,5又は6記載の液体飛翔記録方法。
  8. 【請求項8】 被記録体上に形成されたドットを乾燥さ
    せる乾燥手段を設け、速乾モードによる記録時には前記
    乾燥手段への入力エネルギーを0、若しくは、遅乾モー
    ドによる記録時における前記乾燥手段への入力エネルギ
    ーを速乾モードによる記録時より大きくしたことを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の液体
    飛翔記録方法。
  9. 【請求項9】 遅乾モードにより連続的に記録を行った
    複数枚の被記録体を互いに接触しないように分離トレイ
    へ排紙したことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7又は8記載の液体飛翔記録方法。
  10. 【請求項10】 遅乾モードにより記録を行った被記録
    体における非記録面へ搬送手段を接触させて前記被記録
    体を搬送したことを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、又は9記載の液体飛翔記録方法。
  11. 【請求項11】 遅乾モードにより記録を行った被記録
    体の記録面近傍をドットのメニスカス状態が消滅するま
    での間水平面に対して45゜以下の角度になるように保
    持したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9又は10記載の液体飛翔記録方法。
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