JPH05104123A - 熱間連続圧延方法 - Google Patents

熱間連続圧延方法

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JPH05104123A
JPH05104123A JP3264902A JP26490291A JPH05104123A JP H05104123 A JPH05104123 A JP H05104123A JP 3264902 A JP3264902 A JP 3264902A JP 26490291 A JP26490291 A JP 26490291A JP H05104123 A JPH05104123 A JP H05104123A
Authority
JP
Japan
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plate thickness
stand
reference stand
roll
rolling
Prior art date
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Pending
Application number
JP3264902A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Nose
和孝 野瀬
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】精度良い板厚が安定して得られる熱間連続圧延
方法を提供する。 【構成】被圧延材1が基準スタンドF4 を通過した時点
での圧延荷重、出側板厚、先進率および前記基準スタン
ドの1つ上流側での先進率をロードセルL4、厚み計2
2、先進率計24および23により各々実測し、これらの実
測値を基に前記基準スタンドF4 入側板厚を算出し、こ
の算出値および前記実測値と予め被圧延材1の初期デー
タから演算装置20によって設定された前記基準スタンド
4 の入側板厚、出側板厚、圧延荷重の設定値との誤差
値に基づいて、前記基準スタンドF4 より下流側スタン
ドのロール開度修正値およびロール回転数修正値を算出
し、これら修正値の信号を圧下位置制御装置C5 〜C7
およびロール回転数制御装置R5 〜R7 に出力する演算
装置21を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間連続圧延方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱間連続圧延機を用いて圧延を
行う場合、被圧延材の圧延前の鋼種、板厚、温度等か
ら、予め各スタンドの諸設定値を定めて圧延を行うのが
通常である。従来、前記各スタンドの諸設定値は、過去
の圧延データや理論式等を基にこれを決定していた。し
かし、このような設定値が常に実際上適切な設定値とな
っているとは限らず、正確な板厚精度を維持することは
できなかった。
【0003】そこで、正確な板厚精度を維持するため
に、被圧延材の通板時の得た圧延結果から各スタンドの
ロール開度(圧下位置)およびロール周速度の設定値を
修正する方法が、特公昭51−2061号公報により開
示されている。これは、図3に示すように、基準となる
スタンドA2 に被圧延材1が噛み込まれた時点での圧延
荷重を圧延荷重検出器B2 により実測し、この実測値と
予め算出した予測値(設定値)とから圧延荷重誤差を求
め、この圧延荷重誤差と予め算出したロール開度修正係
数との乗算より前記基準となるスタンドA2 以降の各ス
タンドのロール開度修正量ΔSi (i=3〜n)および
ロール周測度修正量ΔNi (i=3〜n)を算出し、圧
下位置制御装置C3 〜Cn およびロール回転数制御装置
3 〜Rn に出力する演算装置30を備えたものである。
【0004】しかしながら、特公昭51−2061号公
報の方法では、板厚の実測を行っていないので、基準ス
タンドにおける圧延荷重の実測値と予測値との差が、材
料の変形抵抗の差なのか、板厚の差なのかが正確に掴め
ないため、精度向上にも限界があり、板厚偏差が発生し
て所期の厚さが得られない。
【0005】そこで、本出願人は、先の特開昭63−2
20915公報において、基準スタンドの出側に板厚計
を配設して出側板厚を実測し、この出側板厚実測値およ
び基準スタンド圧延荷重実測値と予め被圧延材の初期デ
ータから設定しておいた予測値との誤差値に基づいて、
前記基準スタンドより下流側スタンドのロール開度およ
びロール周速度を修正する方法を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭63−
220915公報記載の方法においても、基準スタンド
における圧延荷重の予測誤差が、前記基準スタンド入側
板厚の誤差によるものか、変形抵抗予測誤差によるもの
か分離できないため、ロール開度修正量が適切なものと
なるとは限らない。また、ロール周速度についても、予
測先進率によるマスフロー修正であるため、適切なもの
となるとは限らない。
【0007】したがって、本発明の主たる目的は、変形
抵抗と板厚の誤差を完全に分離検出し、正確なロール開
度修正量を演算修正するとともに、実測の先進率を使用
した実測マスフローによりロール周速度修正を行うこと
によって、精度良い板厚が安定して得られる熱間連続圧
延方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、被圧延材が
1つの基準スタンドを通過した時点での圧延荷重、出側
板厚、先進率および前記基準スタンドの1つ上流側での
先進率を実測し、これらの実測値を基に前記基準スタン
ド入側板厚を算出し、この算出値および前記実測値と予
め被圧延材の初期データから設定しておいた前記基準ス
タンドの入側板厚、出側板厚、圧延荷重の設定値との誤
差値に基づいて、前記基準スタンドより下流側スタンド
のロール開度およびロール周速度を修正することで解決
できる。
【0009】
【作用】本発明法によれば、被圧延材が1つの基準スタ
ンドを通過した時点での圧延荷重、出側板厚、先進率お
よび前記基準スタンドの1つ上流側での先進率を実測
し、これらの実測値を基に前記基準スタンド入側板厚を
算出し、この算出値および前記実測値と予め被圧延材の
初期データから設定しておいた前記基準スタンドの入側
板厚、出側板厚、圧延荷重の設定値との誤差値に基づい
て、前記基準スタンドより下流側スタンドのロール開度
およびロール周速度を修正するため、荷重予測誤差の要
因である変形抵抗と板厚を完全に分離検出することがで
き、精度良くロール開度を演算修正することが可能とな
る。また同時に、実測の先進率を使用した実測マスフロ
ーによりロール周速度修正を行うことによって、マスフ
ローの乱れの発生しない適切な修正が可能となる。その
結果、大幅な板厚精度の向上が図れる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例によりさら
に具体的に説明する。図1は本発明の熱間連続圧延方法
の一実施例を示す熱間連続圧延ラインの概要図で、F1
〜F7 まで7台のスタンドが設置されている。スタンド
には被圧延材1が噛み込まれて圧延されており、F1
タンドに被圧延材1が噛み込まれる前には演算装置20に
よって被圧延材1の圧延前の鋼種、板厚、温度からF1
〜F7 スタンドのロール開度、ロール周速度および推定
圧延荷重が算出されるようになっている。
【0011】次いで、前記ロール開度、ロール周速度に
よってF1 〜F7 のスタンドで被圧延材1が圧延される
ように圧下位置制御装置C1 〜C7 、ロール回転数制御
装置R1 〜R7 が設けられ制御されるようになってい
る。
【0012】さらに、F4 スタンドには圧延荷重を測定
するロードセルL4 が設けられており、その圧延荷重は
前記演算装置20の下流側に設けられた演算装置21に入力
される。一方、F4 スタンドとF5 スタンドとの間には
厚み計22が設けられ、この厚み計によって検出される信
号も演算装置21に入力される。他方、厚み計22の設置さ
れたスタンド間とその1つ上流側のスタンド間には先進
率を測定するための先進率計24, 23が各々設置され、こ
れら先進率計23, 24による各検出値も演算装置21に入力
される。
【0013】演算装置21では、前記演算装置20で算出さ
れた推定圧延荷重とロードセルL4で実測した圧延荷重
とを比較する。
【0014】まず、F4 スタンドにおける変形抵抗予測
値との誤差を算出する。圧延荷重P入側板厚H、出側板
厚h、変形抵抗Kfmとの関係は、
【0015】
【数1】
【0016】である。なお、Δは実績値と設定計算時の
推定値の偏差を表す添字である。
【0017】ここで、ΔP4 についてはF4 スタンドの
ロードセルL4 にて検出できる。また、Δh4 について
はF4 スタンドの出側に設置したスタンド間の厚み計22
にて計測できる。さらに、ΔHについては前記先進率計
23, 24の測定値fA3,fA4により次式により算出でき
る。
【0018】
【数2】
【0019】ただし、VRA:ロール周速度測定値 fA :先進率測定値 hA :出側板厚測定値 HC :入側板厚設定値 添字:スタンドNo. 以上より(1)式の荷重変動要因はすべて得られたこと
になるので、(1)式より変形抵抗推定誤差は次式で表
される。
【0020】
【数3】
【0021】下流側スタンド(F5 ,F6 ,F7)におけ
る変形抵抗の推定誤差による圧延荷重の推定誤差を予測
演算する。変形抵抗の推定誤差については、次の式が成
立すると考えてよい。
【0022】
【数4】
【0023】このとき、下流側スタンドの変形抵抗推定
誤差に起因する圧延荷重の推定誤差ΔPd i は次の
(5)式で算出できる。
【0024】
【数5】
【0025】上記の圧延荷重推定誤差による板厚の設定
計算時の設定値からの偏差を推定し、最終スタンドF7
において、所定の製品厚となるようなロール開度修正量
を算出する。まず、圧延荷重については、
【0026】
【数6】
【0027】と表される。また、板厚については公知の
ゲージメータ式により、
【0028】
【数7】
【0029】と表されるから、(6)(7)式より、
【0030】
【数8】
【0031】
【化1】
【0032】
【化2】
【0033】これが定まれば、F6 ,F7 のロール開度
修正量ΔS6 ,ΔS7 は(8)式より、次の(12)式に
より算出すればよい。
【0034】
【数9】
【0035】前記ロール開度設定値の修正と同時にロー
ル周速度の修正を行う。F4 出側における実測出側板
厚、実測先進率およびF4 ロール周速度実測値により、
実測マスフローが次式のように得られる。 MA SA4=(1+fA4)hA4VRA4 ……(13) ただし、fA :実測先進率 hA :実測出側板厚 VRA:ロール周速度実測値 添字:スタンドNo. 先進率の推定誤差について次式が成立すると仮定する
と、
【0036】
【数10】
【0037】ただし、fC :先進率推定値 fA :先進率実測値 Δf:fC −fA 修正後のロール周速度Vi は次の(15)式の関係より算
出すればよい。
【0038】
【数11】
【0039】以上の説明において、偏微分係数∂P/∂
h,∂P/∂H,∂P/∂Kfmは設定計算時に計算して
おく。以上のように演算装置21で演算が行われる。この
ようにして得られたロール開度設定値の修正信号は、演
算装置21から圧下位置制御装置C5 ,C6 ,C7 ヘ送ら
れて、F5 ,F6 ,F7 のロール開度を修正し、ロール
周速度の修正値の信号は、演算装置21からロール回転数
制御装置R5 ,R6 ,R7 へ送られて、F5 ,F6 ,F
7 のロール周速度の修正が行われ、板厚が修正される。
【0040】なお、本実施例では、スタンド数が7スタ
ンドの場合で説明したが、7スタンドに限定されるもの
ではない。
【0041】(実験例)板幅1550mm、板厚1.8mm の鋼板
の圧延に際し、初期設定のままで行った場合(比較例)
と本発明法を適用した場合(実施例)の各々についての
板厚偏差を観察した。その結果、図2に示すように、比
較例においては、最終スタンド(F7)における板厚偏差
が約120μm発生したのに対し、実施例では、約10
μmの板厚偏差に減少させることができた。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明法によれば、荷重
予測誤差の要因である変形抵抗と板厚を完全に分離検出
するため、精度良くロール開度を演算修正することが可
能となるとともに、ロール周速度の修正に対しても、マ
スフローの乱れの発生しない適切な修正が可能となる。
したがって、板厚精度向上に大幅な効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱間連続圧延方法の一実施例を示す熱
間連続圧延ラインの概要図である。
【図2】本発明法と従来法との板厚偏差の比較図であ
る。
【図3】従来の圧延法を示す概略図である。
【符号の説明】
1…被圧延材、F1 〜F7 …スタンド、C1 〜C7 …圧
下位置制御装置、R1 〜R7 …ロール回転数制御装置、
1 〜L7 …ロードセル、20…演算装置、21…演算装
置、22…厚み計、23,24 …先進率計。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧延材が1つの基準スタンドを通過し
    た時点での圧延荷重、出側板厚、先進率および前記基準
    スタンドの1つ上流側での先進率を実測し、これらの実
    測値を基に前記基準スタンド入側板厚を算出し、この算
    出値および前記実測値と予め被圧延材の初期データから
    設定しておいた前記基準スタンドの入側板厚、出側板
    厚、圧延荷重の設定値との誤差値に基づいて、前記基準
    スタンドより下流側スタンドのロール開度およびロール
    周速度を修正することを特徴とする熱間連続圧延方法。
JP3264902A 1991-10-14 1991-10-14 熱間連続圧延方法 Pending JPH05104123A (ja)

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JP3264902A JPH05104123A (ja) 1991-10-14 1991-10-14 熱間連続圧延方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020050348A (ko) * 2000-12-21 2002-06-27 이구택 두께 예측 모델식을 활용한 패스라인 계산방법 및 조정장치
KR100349159B1 (ko) * 1998-12-24 2002-11-18 주식회사 포스코 길이방향 두께차를 갖는 후판의 제조방법
KR100498068B1 (ko) * 2000-12-21 2005-07-01 주식회사 포스코 박판주조기에서의 연속열간압연방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100349159B1 (ko) * 1998-12-24 2002-11-18 주식회사 포스코 길이방향 두께차를 갖는 후판의 제조방법
KR20020050348A (ko) * 2000-12-21 2002-06-27 이구택 두께 예측 모델식을 활용한 패스라인 계산방법 및 조정장치
KR100498068B1 (ko) * 2000-12-21 2005-07-01 주식회사 포스코 박판주조기에서의 연속열간압연방법

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