JPH0510378A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

Info

Publication number
JPH0510378A
JPH0510378A JP3163075A JP16307591A JPH0510378A JP H0510378 A JPH0510378 A JP H0510378A JP 3163075 A JP3163075 A JP 3163075A JP 16307591 A JP16307591 A JP 16307591A JP H0510378 A JPH0510378 A JP H0510378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid chamber
vibration
diaphragm
passage
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3163075A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3040848B2 (ja
Inventor
Nobunaga Fujiwara
伸祥 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP3163075A priority Critical patent/JP3040848B2/ja
Publication of JPH0510378A publication Critical patent/JPH0510378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3040848B2 publication Critical patent/JP3040848B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/16Information or communication technologies improving the operation of electric vehicles

Landscapes

  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲な周波数にわたる振動を効果的に吸収
する。 【構成】 主液室30に第1制限通路を介して第1副液
室46を連結し、第2制限通路60を介して第2副液室
58を連結し、さらに第2副液室58には第3制限通路
62を介して第3副液室50を連結する。液体の通過抵
抗は、第3制限通路62、第2制限通路60、第1制限
通路の順に大きく設定する。また、第1副液室46には
第1ダイヤフラム24を設け、第2副液室58には第2
ダイヤフラム56を設け、第3副液室50には第3ダイ
ヤフラム44を設ける。ダイヤフラムの柔軟性は、第3
ダイヤフラム44、第2ダイヤフラム56、第1ダイヤ
フラム24の順に高く設定する。シェイク振動時には第
1制限通路の通過抵抗で大きな損失係数が得られ、アイ
ドル振動時には、液体が主液室30から第3副液室50
との間で液柱共振して動ばね定数が低下され、高周波振
動時には、液体が第2制限通路60で液柱共振して動ば
ね定数が低下される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両、自動車等のエンジ
ンマウント、ボディーマウント等に用いられ、振動発生
部からの振動を吸収減衰する液体封入式の防振装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンマウント、キヤブマウ
ント、ボデーマウント等に用いられる防振装置として、
液室封入式の防振装置が知られている(特願平2−21
2449号公報)。この液室封入式の防振装置は、主液
室、第1副液室及び第2副液室が備えられており、主液
室と第1副液室とは第1制限通路で連結され、主液室と
第2副液室とは第2制限通路で連結されている。また、
第1制限通路はエンジンシェイク時の振動(周波数10
Hz 付近)を吸収するようにチューニングされ、第2制
限通路はアイドル振動(周波数20〜30Hz )を吸収
するようにチューニングがされている。
【0003】ところで、この防振装置では、アイドル振
動よりもさらに周波数の高い高周波振動(こもり音等の
原因となる周波数100〜250Hz 付近の振動)が入
力すると全ての制限通路が目詰まり状態となり、動ばね
が上昇して効果的に振動を吸収することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、広い周波数にわたった振動を確実に吸収すること
ができる防振装置を提供することが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の防振装置は、振
動発生部又は振動受部の一方へ連結される第1の取付部
材と、振動発生部又は振動受部の他方へ連結される第2
の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部
材との間に設けられて振動発生時に変形する弾性体と、
前記弾性体を隔壁の一部として拡縮可能な受圧液室と、
前記受圧液室とは制限通路を介して連通する複数の副液
室と、を備えた防振装置であって、前記受圧液室とは第
1制限通路を介して連通する第1副液室と、前記受圧液
室とは第2制限通路を介して連通する第2副液室と、前
記第2副液室とは第3制限通路を介して連通する第3副
液室と、を有したことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明によれば、例えば、第1の取付部材を振
動発生部へ連結し、第2の取付部材を振動受部へ連結す
ると、振動発生部から伝達される振動は第1の取付部
材、弾性体及び第2の取付部材を介して振動受部へ支持
され、弾性体の内部摩擦に基づく抵抗で振動が吸収され
る。
【0007】ここで、例えば、第1制限通路の液体の通
過抵抗を第2制限通路よりも大きく設定し、第2制限通
路の液体の通過抵抗を第3制限通路よりも大きく設定
し、さらに、第1副液室の壁面の一部に柔軟なダイヤフ
ラムを設け、第2副液室には第1副液室のダイヤフラム
よりは柔軟性の低いダイヤフラムを設け、第3副液室に
は第1副液室のダイヤフラムと第2副液室のダイヤフラ
ムとの間の柔軟性を有するダイヤフラムを設けると、低
い周波数の振動(1例として、周波数10Hz 付近、振
幅±1mm程度のシェイク振動等)時には、受圧液室の
液体は第1制限通路を通して第1副液室と行き来して、
第1制限通路での通過抵抗と液柱共振により振動が吸収
される。比較的高い周波数の振動(1例として、周波数
30Hz 付近、振幅±0.1〜0.3mm程度のアイド
ル振動)時には、第1制限通路が目詰まり状態となる
が、受圧液室の液体は第2制限通路、第2副液室及び第
3制限通路を通って第3副液室と行き来して、受圧液室
と第3副液室との間で液柱共振し、動ばね定数が低下す
ることによって振動が吸収される。さらに、こもり音の
原因となる高周波振動(1例として、周波数100〜2
50Hz 近傍、振幅±0.01〜0.05mm程度の振
動)時には、第2制限通路も目詰まり状態となるが、受
圧液室の液体は第2制限通路を通って第2副液室と行き
来して、第2制限通路での液柱共振によって、動ばね定
数が低下して振動が吸収される。
【0008】
【実施例】
〔第1実施例〕図1乃至図6には本発明に係る防振装置
の第1実施例が示されている。
【0009】図1に示すように、この防振装置10では
第1の取付部材としての内筒12と第2の取付部材とし
ての外筒14とが同一軸方向に配置されている。また、
内筒12と外筒14との間には外筒14と同軸的に中間
筒16が配置されている。
【0010】図2及び図3に示すように、前記中間筒1
6の軸方向両端部には大径部16Aが形成されており、
前記外筒14の内周面に加硫接着された薄膜ゴム14A
と圧接されてシール性を高めている。外筒14の軸方向
両端部は縮径してかしめられることによって中間筒16
へ固着されている。
【0011】また、前記内筒12と中間筒16との間に
は弾性体としての本体ゴム26が配置され、本体ゴム2
6は内筒12及び中間筒16にそれぞれ加硫接着されて
いる。
【0012】図1に示すように、前記外筒14の下側に
は一対の貫通孔14Bが形成されており、貫通孔14B
と貫通孔14Bとの間の外筒14の内周には薄膜ゴム1
4Cが加硫接着されている。外筒14の内周部分下側に
は前記薄膜ゴム14Aは加硫接着されておらず、内周面
から離間して内筒12方向に向かって凸となる第1ダイ
ヤフラム24とされている。これにより、外筒14、第
1ダイヤフラム24、ダイヤフラム17とで空気室25
が形成されている。
【0013】前記本体ゴム26には、内筒12の上側に
防振装置10の軸方向に貫通された空隙部28が形成さ
れている。
【0014】また、内筒12を挟んで空隙部28の反対
側には前記本体ゴム26が内筒12方向に大きく切りか
かれた凹部26Aが形成され、この凹部26A、前記第
1ダイヤフラム24及び薄膜ゴム14Aとで水、オイル
等の液体が充填された液室29が形成されている。この
液室29内には液室29を複数の小液室に区画する隔壁
部材32が配設されている。図4に示すように、この隔
壁部材32は折り曲げ形成された隔壁プレート34とこ
の隔壁プレート34に固着される弾性体保持体36とか
ら構成されている。隔壁プレート34には一対の側板部
34Aが対向して形成されており、これら側板部34A
の一端部には側板部34Aを連続する頂板部34Bが形
成されている。前記側板部34Aの外筒14側(図4の
下側)には直角に屈曲されたフランジ部34Cが連続形
成されている。この結果、隔壁プレート34は断面略ハ
ツト形状(図2参照)とされている。
【0015】従って、図1及び図2に示すように、前記
凹部26Aと隔壁部材32とで受圧液室としての主液室
30が形成されており、前記第1ダイヤフラム24と弾
性体保持体36との間に第1副液室46が形成されてい
る。
【0016】図5に示すように、前記弾性体保持体36
の構成部材の一つである金具37の長手方向中間部には
矩形状の切欠部36A(図5参照)が形成されている。
この切欠部36Aには切欠部36Aを覆う肉厚の厚い第
2ダイヤフラム44が加硫接着されている。したがっ
て、この第2ダイヤフラム44は一方が主液室30に面
し、他方が第1副液室46に面している。なお、第2ダ
イヤフラム44は第1ダイヤフラム24よりも肉厚が厚
く、面積が小さいため、液圧に対する柔軟性は第2ダイ
ヤフラム44よりも前記第1ダイヤフラム24が高い。
【0017】図4に示すように、前記弾性体保持体36
の一端部には前記隔壁プレート34の長手方向一端部に
対向する円弧部37Aが形成されている。この円弧部3
7Aの一部には断面コ字形状の切欠部37Bが形成され
ている。また、円弧部37Aの内周面には凹部37Cが
形成されている。
【0018】図2に示すように、弾性体保持体36の側
面部36Cは前記隔壁プレート34の側板部34Aと圧
接される。この結果、隔壁プレート34と弾性体保持体
36とで第3副液室50が形成されている。
【0019】図3に示すように、前記中間筒16の軸方
向中間筒部には小径部16Bが形成されている。この小
径部16Bの大径部16A側にはオリフイス形成ゴム1
8A、18Bがそれぞれ加硫接着されている。また、前
記小径部16Bの中央部よりもオリフイス形成ゴム18
B側には仕切ゴム18Cが加硫接着されている。これに
より、オリフイス形成ゴム18A、18B及び仕切ゴム
18Cとによって幅広の溝18Dと幅狭の溝18Eが中
間筒16の軸回り方向を長手方向として形成されてい
る。図2に示すように、これらオリフイス形成ゴム18
A、18B及び仕切ゴム18Cは前記薄膜ゴム14Aと
圧接されている。
【0020】図1に示すように、溝18Dは一端部が前
記主液室30の図1左側端部に連通されており、他端部
が前記弾性体保持体36に形成された凹部37Cを介し
て第3副液室50の図1右側端部に連通されている。こ
の溝18Dに対応して中間筒16には空隙部28の図1
左側端部近傍に孔54が形成されており、この孔54は
中間筒16の空隙部28側の面に加硫接着された厚肉の
第3ダイヤフラム56によって閉塞されている。
【0021】この第3ダイヤフラム56と外筒14との
間は第2副液室58とされている。また、第3ダイヤフ
ラム56は前記第2ダイヤフラム44よりも肉厚が厚
く、面積が小さくされているため、液体の圧力に対する
柔軟性は前記第2ダイヤフラム44よりも小さい。
【0022】また、溝18Dは外筒14によって囲まれ
て制限通路を構成しており、前記主液室30と第2副液
室58との間は第2制限通路60とされ、第2副液室5
8と前記第3副液室50との間は第3制限通路62とさ
れている。なお、第2制限通路60は第3制限通路62
よりも液体の流通方向の寸法が短いため、第2制限通路
60の液体の通過抵抗は第3制限通路62よりも小さ
い。
【0023】一方、図6に示すように、溝18Eは一端
部が前記主液室30に連通されており、他端部が前記弾
性体保持体36に形成された切欠部37Bを介して第1
副液室46に連通されている。また、溝18Eは外筒1
4によって囲まれて第1制限通路64を構成している。
なお、第1制限通路64は前記第3制限通路62よりも
液体の流通方向に直角な断面積が小さく(図2参照)、
さらに液体の流通方向の寸法が長いため(図1及び図2
参照)、前記第3制限通路62よりも液体の通過抵抗が
大きい。
【0024】なお、図2に示すように、本体ゴム26に
は断面略半円形状の拘束板52が主液室30を周回する
ように埋設されて本体ゴム26の剛性を高くし変形量を
制限している。
【0025】次に第1実施例の作用を説明する。防振装
置10を自動車のエンジンマウントとして自動車に取り
付ける場合は、外筒14は図示しない自動車の車体へ連
結し、内筒12は図示しない連結棒を介して自動車エン
ジンへ連結する。これによって自動車エンジンの自重が
作用する内筒12は本体ゴム26を弾性変形させながら
図1の状態で外筒14よりも下方へと相対移動し、内筒
12と外筒14とが略同軸的に配置される。なお、これ
とは逆に内筒12へ自動車の車体を、外筒14へ自動車
エンジンを連結するようにしてもよい。
【0026】エンジンの始動時等の比較的低周波大振幅
(1例として、周波数10Hz 近傍、振幅±1.0mm
程度の振動)のシェイク振動が内筒12へ加わると、主
液室30内の液体が第1制限通路64を通って第3副液
室50へと移動する。
【0027】この場合、第2副液室58の第3ダイヤフ
ラム56及び第3副液室50の第2ダイヤフラム44は
第1ダイヤフラム24よりも剛性が高いためほとんど変
形することはなく、第2副液室58及び第3副液室50
の体積変化は少なく第2制限通路60及び第3制限通路
62内を液体は流れない。これによって主液室30内の
液体は第1制限通路64を流れ、第1制限通路64の通
過抵抗により高い損失係数を得ることができ、シェイク
振動が吸収される。
【0028】次に比較的高周波で低振幅(1例として、
周波数30Hz 付近、振幅±0.1〜0.3mm程度の
振動)のアイドル振動が生ずる場合には、シェイク振動
よりも周波数が高いので断面積の狭い第1制限通路64
は目づまり状態となる。従って、主液室30の液体は第
3制限通路62及び第2制限通路60を通って第2ダイ
ヤフラム44を弾性変形させ、第3副液室50及び第2
制限通路60で液柱共振が生じて動ばねが低下し、アイ
ドル振動が吸収される。
【0029】さらに、こもり音等の原因となる高周波振
動(1例として、周波数100〜250Hz 近傍、振幅
±0.01〜0.05mm程度の振動)が生ずる場合に
は、第3制限通路62が目詰まり状態となる。したがっ
て、主液室30の液体は第2制限通路60を通って第3
ダイヤフラム56を弾性変形させ、第2制限通路60で
液柱共振が生じて動ばねが低下し、高周波の振動を吸収
することができる。
【0030】なお、表1には本実施例に係る防振装置1
0の防振特性が示されている。
【0031】
【表1】 上記表1に示すように、この防振装置10は周波数10
Hz 近傍で大きな損失係数が得られ、周波数30Hz 近
傍及び周波数100〜250Hz近傍で動ばね定数が低
下するため広範囲に渡る振動を効果的に吸収することが
できる。
【0032】〔第2実施例〕図7には本発明に係る防振
装置の第2実施例が示されている。
【0033】なお、本実施例は第1実施例の変形例であ
り、第1実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0034】図7に示すように、この実施例では第1実
施例の孔54及び第3ダイヤフラム56が省かれてお
り、その代わりとして外筒14には孔92が第2副液室
58に対応して設けられており、この孔92に第1実施
例の第3ダイヤフラム56に相当する第3ダイヤフラム
94が設けられている。なお、第3ダイヤフラム94は
薄膜ゴム14Aに連続して一体的に形成されている。
【0035】その他の構成及び作用は第1実施例と同様
である。 〔第3実施例〕図8乃至図10には本発明に係る防振装
置の第2実施例が示されている。
【0036】なお、本実施例は第1実施例の変形例であ
り、第1実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0037】図9に示すように、この実施例では隔壁プ
レート34の頂板部34Bの略中央部に孔66が形成さ
れており、隔壁プレート34と第2ダイヤフラム44と
の間が第2副液室68とされている。また、図10に示
すように、主液室30は第1制限通路64を介して第1
副液室46と連通している。図8に示すように、溝18
Dは図8左側端部が弾性体70で閉塞されている。この
溝18Dに対応して中間筒16には空隙部28の図8左
側端部近傍に孔72が形成されており、この孔72は中
間筒16の空隙部28側の面に加硫接着された厚肉の第
3ダイヤフラム74によって閉塞されている。なお、第
3ダイヤフラム74の液体の圧力に対する柔軟性は、第
2ダイヤフラム44よりは高く、第1ダイヤフラム24
よりは低くされている。
【0038】この第3ダイヤフラム74と外筒14との
間は第3副液室76とされており、この第3副液室76
と第2副液室68と間が第3制限通路78とされてい
る。
【0039】次に本実施例の作用を説明する。シェイク
振動時には、主液室30内の液体が第1制限通路64を
通って第1副液室46へと移動する。この場合、第2副
液室68の第2ダイヤフラム44及び第3副液室76の
第3ダイヤフラム74は第1ダイヤフラム24よりも剛
性が高いためほとんど変形することはなく、第2副液室
68及び第3副液室76の体積変化は少なく主液室30
から第3副液室76の間は液体は流れない。これによっ
て、液体の第1制限通路64での通過抵抗により高い損
失係数を得ることができ、シェイク振動が吸収される。
【0040】アイドル振動時には、シェイク振動よりも
周波数が高いので断面積の狭い第1制限通路64は目づ
まり状態となる。従って、主液室30の液体は孔66を
通過して第2副液室68及び第3制限通路78を通って
第3ダイヤフラム74を弾性変形させ、主液室30と第
3副液室76との間で液柱共振が生じて動ばねが低下
し、アイドル振動が吸収される。
【0041】さらに、高周波振動時には、第3制限通路
78が目詰まり状態となるが、主液室30の液体は孔6
6を通って第2ダイヤフラム44を弾性変形させ、主液
室30と第2副液室68との間で液柱共振が生じて動ば
ねが低下し、高周波の振動が吸収される。
【0042】〔第4実施例〕図11乃至13図には、本
発明に係る防振装置の第4実施例が示されている。
【0043】なお、本実施例は第1実施例の変形例であ
り、第1実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0044】図11乃至図13に示すように、本実施例
の隔壁部材32には第1実施例の隔壁部材32とは異な
って金具37が省かれており、隔壁プレートと34と第
1ダイヤフラム24との間が第1副液室46とされてい
る。
【0045】図11に示すように、溝18Dは図11右
側の端部が弾性体81で閉塞されている。また、溝18
Dに対応して中間筒16には空隙部28の図11左側端
部近傍に孔80が形成されており、この孔80は中間筒
16の空隙部28側の面に加硫接着された厚肉の第2ダ
イヤフラム82によって閉塞されている。この第2ダイ
ヤフラム82は第1ダイヤフラム24よりも液体の圧力
に対する柔軟性は低くされている。また、第2ダイヤフ
ラム82と外筒14との間は第2副液室84とされてい
る。
【0046】さらに、中間筒16には空隙部28の図1
1右側端部近傍に孔86が形成されており、この孔86
は中間筒16の空隙部28側の面に加硫接着された厚肉
の第3ダイヤフラム88によって閉塞されている。この
第3ダイヤフラム88は、液体の圧力に対する柔軟性が
第1ダイヤフラム24よりも低く、第2ダイヤフラム8
2よりは高くされている。また、第3ダイヤフラム88
と外筒14との間は第3副液室90とされている。
【0047】次に本実施例の作用を説明する。シェイク
振動時には、主液室30内の液体が第1制限通路64を
通って第1副液室46へと移動する。この場合、第2副
液室84の第2ダイヤフラム82及び第3副液室90の
第3ダイヤフラム88は第1ダイヤフラム24よりも柔
軟性が低いためほとんど変形することはなく、第2副液
室84及び第3副液室90の体積変化は少なく主液室3
0から第3副液室90の間は液体が流れない。したがっ
て、液体の第1制限通路64での通過抵抗により高い損
失係数を得ることができ、シェイク振動が吸収される。
【0048】次に、アイドル振動時には、シェイク振動
よりも周波数が高いので断面積の狭い第1制限通路64
は目づまり状態となる。従って、主液室30の液体は第
2制限通路98、第2副液室84及び第3制限通路96
を通って第3ダイヤフラム88を弾性変形させ、第3副
液室90へと移動する。このときには、第2ダイヤフラ
ム82は第3ダイヤフラム88に比較して柔軟性が低い
ためほとんど変形することはなく、第2副液室84の体
積変化は少ない。したがって、主液室30の液体は第3
副液室90との間を効果的に行き来することができ、主
液室30と第3副液室90との間で液柱共振が生じて動
ばねが低下し、アイドル振動が吸収される。
【0049】さらに、高周波振動時には、第3制限通路
96が目詰まり状態となるため、主液室30の液体は第
2制限通路98を通って第2ダイヤフラム82を弾性変
形させ、第2制限通路98内で液柱共振が生じて動ばね
が低下し、高周波の振動が吸収される。
【0050】〔第5実施例〕図14及び15図には、本
発明に係る防振装置の第5実施例が示されている。
【0051】なお、本実施例は第1実施例の変形例であ
り、第1実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0052】この実施例の隔壁部材32は第1実施例の
隔壁部材32とは構成が異なっており、隔壁プレート3
4には第1実施例の弾性体保持体36に代わって図14
に示すように、金具100が取り付けられている。
【0053】この金具100は隔壁プレート34の長手
方向一端部に対向する円弧部100Aを備えている。こ
の円弧部100Aの一方の端部には、円弧部100Aと
は直角に設けられた仕切部102が一体形成されてい
る。金具100は円弧部100Aの他方の端部が溝18
Dに近い側のフランジ部34Cに固着され、仕切部10
2の隔壁プレート34側端部が隔壁プレート34の外周
に固着されている。この仕切部102は上端部が仕切ゴ
ム18Cに圧着して円弧部100Aと仕切部102と隔
壁プレート34の外周との間に通路を形成して、この通
路が溝18Dに連結されている。
【0054】また、仕切部102と溝18Eに近い側の
フランジ部34Cとの間に形成される凹部は溝18Eと
第1副液室46とを連結している。
【0055】図14及び図15に示すように、頂板部3
4Bの下側には頂板部34Bとの間に第3副液室50を
形成する第2ダイヤフラム104が設けられており、こ
の第2ダイヤフラム104は周縁部が頂板部34B、側
板部34A、円弧部100Aの下端及び仕切部102の
下端とに固着されている。この第3副液室50は円弧部
100Aと仕切部102と隔壁プレート34の外周との
間に形成される通路を介して溝18Dに連結されてい
る。なお、その他の構成及び作用は第1実施例と同様で
ある。
【0056】なお、上記各実施例では第1ダイヤフラ
ム、第2ダイヤフラム及び第3ダイヤフラムの液体の圧
力に対する柔軟性をゴムの肉厚と面積との設定によって
変える構成としたが、ゴム自身の硬度を変えて柔軟性に
差をつける構成としてもよい。
【0057】また、上記各実施例ではエンジンマウント
に適用した防振装置を示したが、キヤブマウント、ボデ
ーマウント等に適用してもよい。
【0058】また、上記各実施例では所謂ブツシユタイ
プの防振装置を示したが、このタイプの防振装置に限定
されないことは勿論である。
【0059】
【考案の効果】本発明の防振装置は上記構成としたの
で、広い周波数にわたった振動を確実に吸収することが
できる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る防振装置を示し、図
2のI−I線断図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る防振装置を示す軸線
に沿った断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る防振装置を示す分解
斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る防振システムの隔壁
部材を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る防振システムの隔壁
部材を示し、図4のV−V線断である。
【図6】本発明の第1実施例に係る防振装置示し、図2
のVI −VI 線断図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る防振システムを示す
断面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る防振装置を示し、図
9のVIII −VIII 線断図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る防振装置を示す軸線
に沿った断面図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る防振システムのス
トッパーを示す平面図である。
【図11】本発明の第4実施例に係る防振装置を示し、
図9のX−X線断図である。
【図12】本発明の第4実施例に係る防振装置を示す軸
線に沿った断面図である。
【図13】本発明の第4実施例に係る防振装置を示し、
図12のXIII −XIII 線断図である。
【図14】本発明の第5実施例に係る防振装置の隔壁部
材32を示す斜視図である。
【図15】本発明の第5実施例に係る防振装置の隔壁部
材32を示し、図14のXV−XV線断図である。
【符号の説明】
10 防振装置 12 内筒(第1の取付部材) 14 外筒(第2の取付部材) 26 本体ゴム(弾性体) 30 主液室(受圧液室) 46 第1副液室 50 第3副液室 58 第2副液室 60 第2制限通路 62 第3制限通路 64 第1制限通路 68 第3副液室 76 第2副液室 78 第2制限通路 84 第2副液室 90 第3副液室 96 第3制限通路 98 第2制限通路

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】振動発生部又は振動受部の一方へ連結され
    る第1の取付部材と、振動発生部又は振動受部の他方へ
    連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前
    記第2の取付部材との間に設けられて振動発生時に変形
    する弾性体と、前記弾性体を隔壁の一部として拡縮可能
    な受圧液室と、前記受圧液室とは制限通路を介して連通
    する複数の副液室と、を備えた防振装置であって、 前記受圧液室とは第1制限通路を介して連通する第1副
    液室と、前記受圧液室とは第2制限通路を介して連通す
    る第2副液室と、前記第2副液室とは第3制限通路を介
    して連通する第3副液室と、を備えたことを特徴とする
    防振装置。
JP3163075A 1991-07-03 1991-07-03 防振装置 Expired - Fee Related JP3040848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3163075A JP3040848B2 (ja) 1991-07-03 1991-07-03 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3163075A JP3040848B2 (ja) 1991-07-03 1991-07-03 防振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0510378A true JPH0510378A (ja) 1993-01-19
JP3040848B2 JP3040848B2 (ja) 2000-05-15

Family

ID=15766711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3163075A Expired - Fee Related JP3040848B2 (ja) 1991-07-03 1991-07-03 防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3040848B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0616147A1 (en) * 1993-03-05 1994-09-21 Bridgestone Corporation Liquid-containing type vibration isolating apparatus
EP0840034A3 (en) * 1996-10-29 2000-01-05 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled cylindrical vibration damping device having different resonance frequencies of fluid

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0616147A1 (en) * 1993-03-05 1994-09-21 Bridgestone Corporation Liquid-containing type vibration isolating apparatus
EP0840034A3 (en) * 1996-10-29 2000-01-05 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled cylindrical vibration damping device having different resonance frequencies of fluid

Also Published As

Publication number Publication date
JP3040848B2 (ja) 2000-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2598969B2 (ja) 流体封入式筒型マウント装置
JP3489500B2 (ja) 防振装置
JP5557837B2 (ja) 防振装置
JPH06100242B2 (ja) 流体封入式マウント装置
JP2009074659A (ja) 防振装置
JPH0510373A (ja) 防振装置
JPH06100243B2 (ja) 流体封入式マウント装置
JP3212047B2 (ja) 液体封入式防振装置
JPH0460233A (ja) 防振装置
JP5069200B2 (ja) 防振装置
JP3040848B2 (ja) 防振装置
JPS63266242A (ja) 流体封入式マウント装置
JP3035320B2 (ja) 防振装置
JPH0434018B2 (ja)
JPH062734A (ja) 液体封入式防振装置
JP3545474B2 (ja) 防振装置
JP3300446B2 (ja) 液体封入式防振装置
JP3040840B2 (ja) 防振装置
JP2000002286A (ja) 液体封入防振装置
JPH06330983A (ja) 液体封入式防振支持装置
JPH0247793Y2 (ja)
JPH05272579A (ja) 液体封入式防振マウント
JP2002340080A (ja) 液体封入式マウント
JPH10141424A (ja) 防振装置
JPH0811971B2 (ja) 流体封入式筒型マウント装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees