JPH05272579A - 液体封入式防振マウント - Google Patents
液体封入式防振マウントInfo
- Publication number
- JPH05272579A JPH05272579A JP6897192A JP6897192A JPH05272579A JP H05272579 A JPH05272579 A JP H05272579A JP 6897192 A JP6897192 A JP 6897192A JP 6897192 A JP6897192 A JP 6897192A JP H05272579 A JPH05272579 A JP H05272579A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber body
- liquid
- outer cylinder
- inner cylinder
- vibration
- Prior art date
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- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴム体の内部液圧を高めて、振動減衰性能を
向上させる。 【構成】 ゴム体3の軸心方向の両側部にストッパーゴ
ム体21を設け、低周波数域大振幅の振動入力があった
場合のゴム体3の側壁部3aの変形をストッパーゴム体
21で規制する。ゴム体3の変形を規制した分だけ第1
の液室9の液圧が高くなり、ゴム体3の拡張弾性の向上
とともに、振動減衰性能の重要な要素であるロスファク
ターのピークレベルが高くなる。
向上させる。 【構成】 ゴム体3の軸心方向の両側部にストッパーゴ
ム体21を設け、低周波数域大振幅の振動入力があった
場合のゴム体3の側壁部3aの変形をストッパーゴム体
21で規制する。ゴム体3の変形を規制した分だけ第1
の液室9の液圧が高くなり、ゴム体3の拡張弾性の向上
とともに、振動減衰性能の重要な要素であるロスファク
ターのピークレベルが高くなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体封入式防振マウン
トに関し、特に自動車のサスペンション系やエンジンの
マウント部に用いられる円筒型ブッシュタイプの液体封
入式防振マウントに関する。
トに関し、特に自動車のサスペンション系やエンジンの
マウント部に用いられる円筒型ブッシュタイプの液体封
入式防振マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の液体封入式防振マウントとして
例えば図5,6および図7,8に示す構造のものがあ
る。この従来の防振マウントは、偏心配置した外筒1と
内筒2との間にゴム体3を介装することにより、このゴ
ム体3を介して外筒1と内筒2とを相互に連結したもの
で、ゴム体3には予め中間スリーブ4が埋設されてい
る。
例えば図5,6および図7,8に示す構造のものがあ
る。この従来の防振マウントは、偏心配置した外筒1と
内筒2との間にゴム体3を介装することにより、このゴ
ム体3を介して外筒1と内筒2とを相互に連結したもの
で、ゴム体3には予め中間スリーブ4が埋設されてい
る。
【0003】そして、前記外筒1には連設部5をはさん
でその両側に予め薄膜状のダイヤフラム6が形成されて
いる一方、ゴム体3には前記ダイヤフラム6と対向する
位置にそのダイヤフラム6側に向かって開口するチャン
バー部7が予め形成されており、チャンバー部7は外筒
1およびダイヤフラム6によって閉塞されている。
でその両側に予め薄膜状のダイヤフラム6が形成されて
いる一方、ゴム体3には前記ダイヤフラム6と対向する
位置にそのダイヤフラム6側に向かって開口するチャン
バー部7が予め形成されており、チャンバー部7は外筒
1およびダイヤフラム6によって閉塞されている。
【0004】一方、前記チャンバー部7には、その開口
部側から図7に示すような仕切板8が嵌合されてそのチ
ャンバー部7の開口縁部に弾接しており、これによって
前記チャンバー部7がゴム体3側の第1の液室9と外筒
1もしくはダイヤフラム6側の第2の液室10とに仕切
られている。前記仕切板8は、図7に示すように、所定
の金属板により円弧状で且つ断面略ハット状に曲折形成
されているもので、そのフランジ部11と切欠部12と
をチャンバー部7の開口縁部に弾接させることにより、
前記第1の液室9と第2の液室10とをシールしてい
る。なお、仕切板8のフランジ部11は、前記ゴム体3
と外筒1との間に圧締されている。
部側から図7に示すような仕切板8が嵌合されてそのチ
ャンバー部7の開口縁部に弾接しており、これによって
前記チャンバー部7がゴム体3側の第1の液室9と外筒
1もしくはダイヤフラム6側の第2の液室10とに仕切
られている。前記仕切板8は、図7に示すように、所定
の金属板により円弧状で且つ断面略ハット状に曲折形成
されているもので、そのフランジ部11と切欠部12と
をチャンバー部7の開口縁部に弾接させることにより、
前記第1の液室9と第2の液室10とをシールしてい
る。なお、仕切板8のフランジ部11は、前記ゴム体3
と外筒1との間に圧締されている。
【0005】また、前記ゴム体3の外周面のうち内筒2
をはさんで前記チャンバー部7と反対側には、その円周
方向に沿って樹脂製のオリフィススリーブ13がはめ合
わされている。そして、このオリフィススリーブ13に
は単一もしくは複数のオリフィス通路14が形成されて
おり、これによって第1の液室9と第2の液室10とが
互いに連通されているとともに、オリフィス通路14を
含む第1,第2の液室9,10には例えば不凍液、シリ
コーンオイル等の非圧縮性の液体が封入されている。
をはさんで前記チャンバー部7と反対側には、その円周
方向に沿って樹脂製のオリフィススリーブ13がはめ合
わされている。そして、このオリフィススリーブ13に
は単一もしくは複数のオリフィス通路14が形成されて
おり、これによって第1の液室9と第2の液室10とが
互いに連通されているとともに、オリフィス通路14を
含む第1,第2の液室9,10には例えば不凍液、シリ
コーンオイル等の非圧縮性の液体が封入されている。
【0006】したがって、外筒1と内筒2との間にその
両者を径方向に相対変位させるように例えば図5,6の
上下方向の振動入力が加わると、ゴム体3が弾性変形す
る一方で、第1の液室9と第2の液室10との間でオリ
フィス通路14を通じて液体が繰り返し流動し、それに
応じてダイヤフラム6が弾性変形することで振動入力を
減衰させることになる。
両者を径方向に相対変位させるように例えば図5,6の
上下方向の振動入力が加わると、ゴム体3が弾性変形す
る一方で、第1の液室9と第2の液室10との間でオリ
フィス通路14を通じて液体が繰り返し流動し、それに
応じてダイヤフラム6が弾性変形することで振動入力を
減衰させることになる。
【0007】なお、ゴム体3には内筒2の軸心方向に貫
通する空隙部15が形成されているほか、芯金16が埋
設された突起部17と芯金をもたない突起部18とが一
体に形成されており、突起部17と仕切板8との当接、
ならびに突起部18と着座面19との当接により、外筒
1と内筒2との間における図5,6の上下方向の過大入
力を阻止するようになっている(類似構造が例えば特開
平3−177635号公報に開示されている)。
通する空隙部15が形成されているほか、芯金16が埋
設された突起部17と芯金をもたない突起部18とが一
体に形成されており、突起部17と仕切板8との当接、
ならびに突起部18と着座面19との当接により、外筒
1と内筒2との間における図5,6の上下方向の過大入
力を阻止するようになっている(類似構造が例えば特開
平3−177635号公報に開示されている)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の液
体封入式防振マウントにおいては、特定の周波数域の振
動入力に対して十分な振動減衰性能が得られるように予
めオリフィス通路14の通路面積や長さがチューニング
されているものであるが、一般にシェイクと称される低
周波数域大振幅の振動入力が作用した場合には、図9に
示すようにゴム体3の側壁部3aが軸心方向の両側に大
きく膨らんでしまい、ゴム体3の内部の液圧が十分に上
がらない。これはゴム体3の拡張弾性(拡張ばね作用)
が乏しいことを意味するもので、このために振動減衰性
能の上で重要なロスファクター(損失係数)のピークレ
ベルを高くすることができず、防振マウントとしての振
動減衰性能の向上に限界がある。
体封入式防振マウントにおいては、特定の周波数域の振
動入力に対して十分な振動減衰性能が得られるように予
めオリフィス通路14の通路面積や長さがチューニング
されているものであるが、一般にシェイクと称される低
周波数域大振幅の振動入力が作用した場合には、図9に
示すようにゴム体3の側壁部3aが軸心方向の両側に大
きく膨らんでしまい、ゴム体3の内部の液圧が十分に上
がらない。これはゴム体3の拡張弾性(拡張ばね作用)
が乏しいことを意味するもので、このために振動減衰性
能の上で重要なロスファクター(損失係数)のピークレ
ベルを高くすることができず、防振マウントとしての振
動減衰性能の向上に限界がある。
【0009】本発明は以上のような従来の課題に着目し
てなされたもので、既存の構造にわずかな改良を加える
ことによって、防振マウントとしての振動減衰性能の向
上を図った液体封入式防振マウントを提供しようとする
ものである。
てなされたもので、既存の構造にわずかな改良を加える
ことによって、防振マウントとしての振動減衰性能の向
上を図った液体封入式防振マウントを提供しようとする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、内筒と外筒と
の間に介装されてこれら両者を相互に連結するゴム体
と、前記内筒と外筒とで囲まれた領域内に設けられた第
1の液室と、前記内筒と外筒とで囲まれた領域内に設け
られるとともに一部がダイヤフラムで仕切られ、オリフ
ィス通路を介して前記第1の液室と連通する第2の液室
とを備えてなり、前記第1,第2の液室に封入された液
体を、前記内筒と外筒との径方向の相対変位に基づいて
オリフィス通路を介して流動させる一方、前記第2の液
室の容積変化をダイヤフラムの弾性変形によって許容す
るようにした液体封入式防振マウントにおいて、前記ゴ
ム体の軸心方向の両側部に、ゴム体の弾性変形を規制す
るストッパー部材を設けたことを特徴としている。
の間に介装されてこれら両者を相互に連結するゴム体
と、前記内筒と外筒とで囲まれた領域内に設けられた第
1の液室と、前記内筒と外筒とで囲まれた領域内に設け
られるとともに一部がダイヤフラムで仕切られ、オリフ
ィス通路を介して前記第1の液室と連通する第2の液室
とを備えてなり、前記第1,第2の液室に封入された液
体を、前記内筒と外筒との径方向の相対変位に基づいて
オリフィス通路を介して流動させる一方、前記第2の液
室の容積変化をダイヤフラムの弾性変形によって許容す
るようにした液体封入式防振マウントにおいて、前記ゴ
ム体の軸心方向の両側部に、ゴム体の弾性変形を規制す
るストッパー部材を設けたことを特徴としている。
【0011】
【作用】この構造によると、比較的低周波数域で大振幅
の振動入力が作用した場合に、ゴム体が従来と同様に液
室内の液圧の上昇によりその軸心方向の両側に膨れよう
とするが、そのゴム体の膨張がストッパー部材によって
規制もしくは拘束される。その結果、ゴム体自体の変形
がおさえられることによって内部液圧の一層の昇圧が可
能となり、拡張弾性が高くなることによってロスファク
ターのピークレベルが高められることになる。
の振動入力が作用した場合に、ゴム体が従来と同様に液
室内の液圧の上昇によりその軸心方向の両側に膨れよう
とするが、そのゴム体の膨張がストッパー部材によって
規制もしくは拘束される。その結果、ゴム体自体の変形
がおさえられることによって内部液圧の一層の昇圧が可
能となり、拡張弾性が高くなることによってロスファク
ターのピークレベルが高められることになる。
【0012】
【実施例】図1,2は本発明の一実施例を示す図で、図
6および図8に示した従来例と共通する部分には同一符
号を付してある。
6および図8に示した従来例と共通する部分には同一符
号を付してある。
【0013】図1,2に示すように、外筒1の軸心方向
の両側部には、内筒2側に所定量だけ偏心した保持リン
グ20が一体に固定されており、この保持リング20に
は、ゴム体3の側壁部3a側に向かって突出するストッ
パー部材としてのリング状のストッパーゴム体21が加
硫接着等の手段により一体に固定されている。
の両側部には、内筒2側に所定量だけ偏心した保持リン
グ20が一体に固定されており、この保持リング20に
は、ゴム体3の側壁部3a側に向かって突出するストッ
パー部材としてのリング状のストッパーゴム体21が加
硫接着等の手段により一体に固定されている。
【0014】そして、前記ストッパーゴム体21は保持
リング20の全周に沿って形成されているものの、スト
ッパーゴム体21自体もまた内筒2側に所定量だけ偏心
していると同時に、図1に示すゴム体3の上方から下方
になるにしたがって、すなわち第1の液室9の外側部に
相当する部分から空隙部15に近くなるにしたがってス
トッパーゴム体21の肉厚が次第に小さくなるように形
成されている。これにより、ゴム体3の自由状態では、
ゴム体3とストッパーゴム体21との間に所定の隙間G
が形成されている。
リング20の全周に沿って形成されているものの、スト
ッパーゴム体21自体もまた内筒2側に所定量だけ偏心
していると同時に、図1に示すゴム体3の上方から下方
になるにしたがって、すなわち第1の液室9の外側部に
相当する部分から空隙部15に近くなるにしたがってス
トッパーゴム体21の肉厚が次第に小さくなるように形
成されている。これにより、ゴム体3の自由状態では、
ゴム体3とストッパーゴム体21との間に所定の隙間G
が形成されている。
【0015】したがって、本実施例構造によると、外筒
1と内筒2との間にその両者を径方向に相対変位させる
ように例えば図1,2の上下方向の振動入力が加わる
と、ゴム体3が弾性変形する一方で、第1の液室9と第
2の液室10との間でオリフィス通路14を通じて液体
が繰り返し流動し、それに応じてダイヤフラム6が弾性
変形することで振動入力を減衰させることになる(図5
参照のこと)。
1と内筒2との間にその両者を径方向に相対変位させる
ように例えば図1,2の上下方向の振動入力が加わる
と、ゴム体3が弾性変形する一方で、第1の液室9と第
2の液室10との間でオリフィス通路14を通じて液体
が繰り返し流動し、それに応じてダイヤフラム6が弾性
変形することで振動入力を減衰させることになる(図5
参照のこと)。
【0016】その際、例えばシェイクあるいはエンジン
シェイクと称されるように比較的低周波数域で大振幅の
振動入力が加わると、ゴム体3の弾性変形に伴う第1の
液室9の液圧上昇により、ゴム体3の側壁部3aが図9
に示すように外側に膨れようとするのに対して、その膨
張したゴム体3がストッパーゴム体21に当接し、スト
ッパーゴム体21はゴム体3の側壁部3aの膨張を規制
もしくは拘束する役目をする。
シェイクと称されるように比較的低周波数域で大振幅の
振動入力が加わると、ゴム体3の弾性変形に伴う第1の
液室9の液圧上昇により、ゴム体3の側壁部3aが図9
に示すように外側に膨れようとするのに対して、その膨
張したゴム体3がストッパーゴム体21に当接し、スト
ッパーゴム体21はゴム体3の側壁部3aの膨張を規制
もしくは拘束する役目をする。
【0017】そして、前記ストッパーゴム体21によっ
てゴム体3の側壁部3aの変形が抑制されると、相対的
に第1の液室9の液圧が高められる。その結果としてゴ
ム体3の拡張弾性を高めることができ、ひいてはロスフ
ァクターのピークレベルが高くなることによって、とり
わけシェイク等の低周波数域大振幅の振動入力を効果的
に減衰させることができるようになる。また、上記のよ
うに大振幅の振動入力が作用した場合のゴム体3の過度
の変形をストッパーゴム体21で押さえることができる
ことによって、ゴム体3の耐久性も向上することにな
る。
てゴム体3の側壁部3aの変形が抑制されると、相対的
に第1の液室9の液圧が高められる。その結果としてゴ
ム体3の拡張弾性を高めることができ、ひいてはロスフ
ァクターのピークレベルが高くなることによって、とり
わけシェイク等の低周波数域大振幅の振動入力を効果的
に減衰させることができるようになる。また、上記のよ
うに大振幅の振動入力が作用した場合のゴム体3の過度
の変形をストッパーゴム体21で押さえることができる
ことによって、ゴム体3の耐久性も向上することにな
る。
【0018】図3は本発明における上記実施例構造と従
来構造とについて、周波数に依存するロスファクターと
動ばね定数の変化を示したものである。同図から明らか
なように、本発明の方がシェイク時におけるロスファク
ターのピークレベルが従来構造のものに比べてΔLFだ
け高くなる一方、動ばね定数についてもその安定化域で
の高低の差すなわち拡張弾性の領域ΔKd1が従来のΔ
Kd2よりも高くなって、とりわけ低周波数域大振幅時
の振動減衰性能が向上することがわかる。
来構造とについて、周波数に依存するロスファクターと
動ばね定数の変化を示したものである。同図から明らか
なように、本発明の方がシェイク時におけるロスファク
ターのピークレベルが従来構造のものに比べてΔLFだ
け高くなる一方、動ばね定数についてもその安定化域で
の高低の差すなわち拡張弾性の領域ΔKd1が従来のΔ
Kd2よりも高くなって、とりわけ低周波数域大振幅時
の振動減衰性能が向上することがわかる。
【0019】図4は本発明の他の実施例を示す図で、こ
の実施例では保持金具22を内筒2に一体に固定すると
ともに、この保持金具22を芯金としてストッパーゴム
体23を一体に加硫接着する一方、ストッパーゴム体2
3のうち保持金具22の下端部からゴム体3の軸心方向
に延設した脚片部24をゴム体3の空隙部15に圧入し
たものである。
の実施例では保持金具22を内筒2に一体に固定すると
ともに、この保持金具22を芯金としてストッパーゴム
体23を一体に加硫接着する一方、ストッパーゴム体2
3のうち保持金具22の下端部からゴム体3の軸心方向
に延設した脚片部24をゴム体3の空隙部15に圧入し
たものである。
【0020】本実施例の場合にも第1の実施例と同様の
作用効果が得られるほか、空隙部15内に脚片部24が
挿入されていることによって、図5,6に基づいて先に
述べたように突起部18と着座面19との当接による過
大入力阻止効果を早い時期から発揮できる利点がある。
作用効果が得られるほか、空隙部15内に脚片部24が
挿入されていることによって、図5,6に基づいて先に
述べたように突起部18と着座面19との当接による過
大入力阻止効果を早い時期から発揮できる利点がある。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内筒と外
筒との間に介装されたゴム体の軸心方向の両側部に、ゴ
ム体の弾性変形を規制するストッパー部材を設けたこと
により、ゴム体の弾性変形を規制することによって相対
的にゴム体内部の液圧を高めて拡張弾性を高めることが
できることから、振動減衰特性の上で重要なロスファク
ターのピークレベルを高めて、特に比較的低周波数域で
大振幅の振動入力を効果的に減衰できるようになって、
防振マウントとしての振動減衰性能が向上する。
筒との間に介装されたゴム体の軸心方向の両側部に、ゴ
ム体の弾性変形を規制するストッパー部材を設けたこと
により、ゴム体の弾性変形を規制することによって相対
的にゴム体内部の液圧を高めて拡張弾性を高めることが
できることから、振動減衰特性の上で重要なロスファク
ターのピークレベルを高めて、特に比較的低周波数域で
大振幅の振動入力を効果的に減衰できるようになって、
防振マウントとしての振動減衰性能が向上する。
【0022】また、上記のように大振幅の振動入力が作
用した場合のゴム体の過度の変形をストッパー部材で規
制できることから、ゴム体の耐久性も併せて向上する。
用した場合のゴム体の過度の変形をストッパー部材で規
制できることから、ゴム体の耐久性も併せて向上する。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1の左側面図。
【図3】周波数に依存するロスファクターと動ばね定数
の変化を示す特性説明図。
の変化を示す特性説明図。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図。
【図5】従来の液体封入式防振マウントの一例を示す断
面図。
面図。
【図6】図5のa−a線に沿う断面図。
【図7】図5に示す防振マウントのゴム体と仕切板との
関係を示す分解斜視図。
関係を示す分解斜視図。
【図8】図6の左側面図。
【図9】図6に示す防振マウントのゴム体が膨らんだ状
態を示す作動説明図。
態を示す作動説明図。
1…外筒 2…内筒 3…ゴム体 3a…側壁部 6…ダイヤフラム 9…第1の液室 10…第2の液室 14…オリフィス通路 20…保持リング 21…ストッパーゴム体(ストッパー部材) 22…保持金具 23…ストッパーゴム体(ストッパー部材)
Claims (1)
- 【請求項1】 内筒と外筒との間に介装されてこれら両
者を相互に連結するゴム体と、前記内筒と外筒とで囲ま
れた領域内に設けられた第1の液室と、前記内筒と外筒
とで囲まれた領域内に設けられるとともに一部がダイヤ
フラムで仕切られ、オリフィス通路を介して前記第1の
液室と連通する第2の液室とを備えてなり、 前記第1,第2の液室に封入された液体を、前記内筒と
外筒との径方向の相対変位に基づいてオリフィス通路を
介して流動させる一方、前記第2の液室の容積変化をダ
イヤフラムの弾性変形によって許容するようにした液体
封入式防振マウントにおいて、 前記ゴム体の軸心方向の両側部に、ゴム体の弾性変形を
規制するストッパー部材を設けたことを特徴とする液体
封入式防振マウント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6897192A JPH05272579A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 液体封入式防振マウント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6897192A JPH05272579A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 液体封入式防振マウント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05272579A true JPH05272579A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=13389070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6897192A Pending JPH05272579A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 液体封入式防振マウント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05272579A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2754032A1 (fr) * | 1996-10-01 | 1998-04-03 | Boge Gmbh | Support-caoutchouc a amortissement hydraulique |
JP2017003050A (ja) * | 2015-06-12 | 2017-01-05 | 株式会社ブリヂストン | 防振装置 |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP6897192A patent/JPH05272579A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2754032A1 (fr) * | 1996-10-01 | 1998-04-03 | Boge Gmbh | Support-caoutchouc a amortissement hydraulique |
JP2017003050A (ja) * | 2015-06-12 | 2017-01-05 | 株式会社ブリヂストン | 防振装置 |
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