JPS63163048A - 流体封入式防振ブツシユ - Google Patents
流体封入式防振ブツシユInfo
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- JPS63163048A JPS63163048A JP31157086A JP31157086A JPS63163048A JP S63163048 A JPS63163048 A JP S63163048A JP 31157086 A JP31157086 A JP 31157086A JP 31157086 A JP31157086 A JP 31157086A JP S63163048 A JPS63163048 A JP S63163048A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F13/00—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
- F16F13/04—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
- F16F13/06—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
- F16F13/08—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
- F16F13/14—Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は流体封入式防振ブツシュに係り、更に詳しくは
径方向に入力される低周波振動と高周波振動とに対して
、共に良好な防振機能を得ることのできる流体封入式防
振ブツシュに関するものである。
径方向に入力される低周波振動と高周波振動とに対して
、共に良好な防振機能を得ることのできる流体封入式防
振ブツシュに関するものである。
(従来技術)
振動伝達系を構成する所定の取付軸と筒状部材との間に
介装されて、それらを防振連結する防振ブツシュの一種
に、主としてその径方向に入力される振動を減衰乃至は
遮断するようにしたものがある。例えば、自動車のサス
ペンションブツシュやFF、(フロントエンジン・フロ
ントドライブ)車のエンジンマウント等がそれである。
介装されて、それらを防振連結する防振ブツシュの一種
に、主としてその径方向に入力される振動を減衰乃至は
遮断するようにしたものがある。例えば、自動車のサス
ペンションブツシュやFF、(フロントエンジン・フロ
ントドライブ)車のエンジンマウント等がそれである。
ところで、このような防振ブツシュでは、近年、目的と
する周波数域の入力振動に対して振動伝達率を効果的に
低減できることから、(a)内筒部材と、(b)該内筒
部材の外側に同心的に若しくは偏心して配置された外筒
部材と、(c)それら内筒部材と外筒部材との間に介装
せしめられた、前記内筒部材を挟んで対向する部位に位
置して外周面に開口する一対のポケット部を備えた筒状
のゴム弾性体と、(d)該ゴム弾性体のポケット部が前
記外筒部材にて流体密に閉塞されることにより形成され
た、所定の非圧縮性流体が封入せしめられた一対の流体
室と、(e)前記一対の流体室を相互に連通せしめるオ
リフィス手段とを備え、該オリフィス手段を流動する非
圧縮性流体の流動作用乃至は該オリフィス手段内の流体
の慣性質量効果に基づいて、前記一対の流体室の対向方
向に入力される振動の伝達率を低減せしめるようにした
、所謂流体封入式のものが多(採用されるようになって
きている。
する周波数域の入力振動に対して振動伝達率を効果的に
低減できることから、(a)内筒部材と、(b)該内筒
部材の外側に同心的に若しくは偏心して配置された外筒
部材と、(c)それら内筒部材と外筒部材との間に介装
せしめられた、前記内筒部材を挟んで対向する部位に位
置して外周面に開口する一対のポケット部を備えた筒状
のゴム弾性体と、(d)該ゴム弾性体のポケット部が前
記外筒部材にて流体密に閉塞されることにより形成され
た、所定の非圧縮性流体が封入せしめられた一対の流体
室と、(e)前記一対の流体室を相互に連通せしめるオ
リフィス手段とを備え、該オリフィス手段を流動する非
圧縮性流体の流動作用乃至は該オリフィス手段内の流体
の慣性質量効果に基づいて、前記一対の流体室の対向方
向に入力される振動の伝達率を低減せしめるようにした
、所謂流体封入式のものが多(採用されるようになって
きている。
このような流体封入式防振ブツシュによれば、オリフィ
ス手段の断面積と長さとの比に対応した周波数域の振動
伝達率を良好に低減できるのであり、従ってそのオリフ
ィス手段の断面積と長さとを、目的とする振動の周波数
に対応して設定(チューニング)することにより、その
目的周波数域の振動を良好に防振することができるので
ある。
ス手段の断面積と長さとの比に対応した周波数域の振動
伝達率を良好に低減できるのであり、従ってそのオリフ
ィス手段の断面積と長さとを、目的とする振動の周波数
に対応して設定(チューニング)することにより、その
目的周波数域の振動を良好に防振することができるので
ある。
(問題点)
しかしながら、このような流体封入式防振ブツシュでは
、上述のように、オリフィス手段のチューニング周波数
に対応した周波数域の振動については良好な防振効果が
得られるものの、それ以外の周波数域の振動については
必ずしも良好な防振効果が得られるとは言い難く、その
改善が望まれていた。
、上述のように、オリフィス手段のチューニング周波数
に対応した周波数域の振動については良好な防振効果が
得られるものの、それ以外の周波数域の振動については
必ずしも良好な防振効果が得られるとは言い難く、その
改善が望まれていた。
前記サスペンションブツシュやエンジンマウント等の防
振ブツシュとしては、高周波−小振幅の振動入力に対し
ては良好な遮断効果を、また低周波−大振幅の入力振動
に対しては良好な減衰効果を、それぞれ発揮するものが
望ましいのであるが、上述の如き流体封入式防振ブツシ
ュにおいて、オリフィス手段の断面積や長さを低周波数
域の振動に対応して設定すると、その低周波数域の振動
については良好な減衰効果が得られるものの、高周波数
域の振動については必ずしも充分な遮断効果が得られな
いのであり、逆にオリフィス手段の断面積や長さを高周
波数域の振動に対応して設定すると、その高周波数域の
振動については比較的良好な遮断効果が得られるものの
、低周波数域の振動については必ずしも充分な減衰効果
が得られないのである。
振ブツシュとしては、高周波−小振幅の振動入力に対し
ては良好な遮断効果を、また低周波−大振幅の入力振動
に対しては良好な減衰効果を、それぞれ発揮するものが
望ましいのであるが、上述の如き流体封入式防振ブツシ
ュにおいて、オリフィス手段の断面積や長さを低周波数
域の振動に対応して設定すると、その低周波数域の振動
については良好な減衰効果が得られるものの、高周波数
域の振動については必ずしも充分な遮断効果が得られな
いのであり、逆にオリフィス手段の断面積や長さを高周
波数域の振動に対応して設定すると、その高周波数域の
振動については比較的良好な遮断効果が得られるものの
、低周波数域の振動については必ずしも充分な減衰効果
が得られないのである。
(解決手段)
ここにおいて、本発明は、このような事情を背景として
為されたものであり、その要旨とするところは、前述の
如き、(a)内筒部材と、(b)外筒部材と、(c)ゴ
ム弾性体と、(d)一対の流体室と、(13)オリフィ
ス手段とを備えた流体封入式防振ブツシュにおいて、前
記一対の流体室の少なくとも一方に、前記内筒部材から
前記外筒部材に向かって突出する所定高さの突出部を設
ける一方、該突出部の先端部に位置して、ブツシュ軸心
方向の両端部が該流体室の内壁にそれぞれ接触して該内
壁との間を流体密に塞ぐように、またブツシュ周方向の
両端部が該流体室の内壁とそれぞれ所定の間隙を隔てて
対向するように、所定厚さの隔壁プレートを設けたこと
にある。
為されたものであり、その要旨とするところは、前述の
如き、(a)内筒部材と、(b)外筒部材と、(c)ゴ
ム弾性体と、(d)一対の流体室と、(13)オリフィ
ス手段とを備えた流体封入式防振ブツシュにおいて、前
記一対の流体室の少なくとも一方に、前記内筒部材から
前記外筒部材に向かって突出する所定高さの突出部を設
ける一方、該突出部の先端部に位置して、ブツシュ軸心
方向の両端部が該流体室の内壁にそれぞれ接触して該内
壁との間を流体密に塞ぐように、またブツシュ周方向の
両端部が該流体室の内壁とそれぞれ所定の間隙を隔てて
対向するように、所定厚さの隔壁プレートを設けたこと
にある。
なお、ここにおいて、前記隔壁プレートのブッシュ軸心
方向の両端部には、一般に、所定厚さのゴム層が一体的
に設けられ、該ゴム層が前記流体室の内壁に対して所定
の圧縮代をもって押し付けられることにより、該隔壁プ
レートのブツシュ軸心方向両端部と該流体室の内壁との
間がそれぞれ流体密に塞がれることとなる。
方向の両端部には、一般に、所定厚さのゴム層が一体的
に設けられ、該ゴム層が前記流体室の内壁に対して所定
の圧縮代をもって押し付けられることにより、該隔壁プ
レートのブツシュ軸心方向両端部と該流体室の内壁との
間がそれぞれ流体密に塞がれることとなる。
(作用・効果)
このような流体封入式防振ブツシュでは、一対の流体室
の対向方向に入力する振動荷重に基づいてゴム弾性体が
弾性変形させられると、両流体室を連通ずるオリフィス
手段を通じて、それら流体室内の非圧縮性流体が相互に
流動せしめられることは勿論、少なくとも一方の流体室
において、その内部に設けられた隔壁プレートの周方向
の両端部とこれに対向する流体室内壁との間の間隙を通
じて、非圧縮性流体がブツシュ径方向に流動せしめられ
ることとなる。
の対向方向に入力する振動荷重に基づいてゴム弾性体が
弾性変形させられると、両流体室を連通ずるオリフィス
手段を通じて、それら流体室内の非圧縮性流体が相互に
流動せしめられることは勿論、少なくとも一方の流体室
において、その内部に設けられた隔壁プレートの周方向
の両端部とこれに対向する流体室内壁との間の間隙を通
じて、非圧縮性流体がブツシュ径方向に流動せしめられ
ることとなる。
つまり、本発明に従う流体封入式防振ブツシュでは、一
対の流体室の対向方向に入力される振動に対し、両流体
室を連通ずるオリフィス手段だけでなく、流体室内に配
設された隔壁プレートの周方向の両端部とこれに対向す
る流体室の内壁との間の間隙もが、オリフィスとして機
能するのであり、従ってその流体室の対向方向に入力さ
れる振動について、オリフィス手段の断面積と長さとの
比に対応した周波数域の振動の伝達率を良好に低減する
ことができると共に、隔壁プレートの周方向の両端部と
これに対向する流体室の内壁との間の間隙の断面積と長
さとの比に対応した周波数域の振動の伝達率を良好に低
減することができるのである。
対の流体室の対向方向に入力される振動に対し、両流体
室を連通ずるオリフィス手段だけでなく、流体室内に配
設された隔壁プレートの周方向の両端部とこれに対向す
る流体室の内壁との間の間隙もが、オリフィスとして機
能するのであり、従ってその流体室の対向方向に入力さ
れる振動について、オリフィス手段の断面積と長さとの
比に対応した周波数域の振動の伝達率を良好に低減する
ことができると共に、隔壁プレートの周方向の両端部と
これに対向する流体室の内壁との間の間隙の断面積と長
さとの比に対応した周波数域の振動の伝達率を良好に低
減することができるのである。
そしてそれ故、それらオリフィス手段、および隔壁プレ
ートと流体室内壁との間の間隙の断面積や長さを、互い
に異なる周波数域の振動に対応して設定(チューニング
)することにより、それら互いに異なる周波数域の入力
振動について共に良好な防振効果を得ることができるの
であり、その一方(一般にはオリフィス手段)を低周波
数域の振動に、また他方を高周波数域の振動に対応して
チューニングすることにより、低周波数域の入力振動に
対して良好な減衰効果を発揮すると共に、高周波数域の
入力振動に対して良好な遮断効果を発揮する流体封入式
防振ブツシュを得ることが可能になるのである。
ートと流体室内壁との間の間隙の断面積や長さを、互い
に異なる周波数域の振動に対応して設定(チューニング
)することにより、それら互いに異なる周波数域の入力
振動について共に良好な防振効果を得ることができるの
であり、その一方(一般にはオリフィス手段)を低周波
数域の振動に、また他方を高周波数域の振動に対応して
チューニングすることにより、低周波数域の入力振動に
対して良好な減衰効果を発揮すると共に、高周波数域の
入力振動に対して良好な遮断効果を発揮する流体封入式
防振ブツシュを得ることが可能になるのである。
(実施例)
以下、本発明の構成をより一層具体的に明らかにするた
めに、本発明をFF横置きエンジン車における円筒型エ
ンジンマウントに適用した場合について、その代表的な
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
めに、本発明をFF横置きエンジン車における円筒型エ
ンジンマウントに適用した場合について、その代表的な
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、第1図および第2図は、本発明に従う円筒型エン
ジンマウントの一例を示すものであるが、それらの図に
おいて、10は、内筒部材としての内筒金具であり、厚
肉円筒状を成している。この内筒金具10の外周面には
、その軸心方向中央部に位置して、所定厚さのストッパ
金具12が嵌装せしめられていると共に、そのストッパ
金具12の対応する部位を所定の凹所内に露出させた状
態で、ゴム弾性体としてのゴムスリーブ16が一体加硫
成形せしめられており、またこのゴムスリーブ16の外
周面には、外筒部材としての外筒金具18が嵌着されて
いる。そして、本実施例のエンジンマウントは、この外
筒金具18の外周面において車体またはエンジン側の部
材に取り付けられる一方、前記内筒金具lOにおいてエ
ンジンまたは車体側の部材に取り付けられ、これによっ
てエンジンを車体に対して防振支持せしめるようになっ
ている。なお、ゴムスリーブ16はその肉厚が略一定と
されており、内筒金具10と外筒金具18とがこれによ
って同心的に配置されている。
ジンマウントの一例を示すものであるが、それらの図に
おいて、10は、内筒部材としての内筒金具であり、厚
肉円筒状を成している。この内筒金具10の外周面には
、その軸心方向中央部に位置して、所定厚さのストッパ
金具12が嵌装せしめられていると共に、そのストッパ
金具12の対応する部位を所定の凹所内に露出させた状
態で、ゴム弾性体としてのゴムスリーブ16が一体加硫
成形せしめられており、またこのゴムスリーブ16の外
周面には、外筒部材としての外筒金具18が嵌着されて
いる。そして、本実施例のエンジンマウントは、この外
筒金具18の外周面において車体またはエンジン側の部
材に取り付けられる一方、前記内筒金具lOにおいてエ
ンジンまたは車体側の部材に取り付けられ、これによっ
てエンジンを車体に対して防振支持せしめるようになっ
ている。なお、ゴムスリーブ16はその肉厚が略一定と
されており、内筒金具10と外筒金具18とがこれによ
って同心的に配置されている。
ここにおいて、前記ゴムスリーブ16には、第3図およ
び第4図に示されているように、前記内筒金具IOを挟
んで対向するように、外周面に開口する一対のポケット
部20.20が形成されている。そして、ここでは、そ
れら各ポケット部20.20が、前記ストッパ金具12
の厚さよりも所定寸法大きい幅寸法をもって、また底部
が内筒金具IOに達する深さをもって、周方向に略半周
近く延びる円弧状態で形成されている。
び第4図に示されているように、前記内筒金具IOを挟
んで対向するように、外周面に開口する一対のポケット
部20.20が形成されている。そして、ここでは、そ
れら各ポケット部20.20が、前記ストッパ金具12
の厚さよりも所定寸法大きい幅寸法をもって、また底部
が内筒金具IOに達する深さをもって、周方向に略半周
近く延びる円弧状態で形成されている。
また、第3図および第4図に示されているように、ゴム
スリーブ16の外周面には、それらポケット部20.2
0に対応する窓部22.22を備えた金属製の外側スリ
ーブ24が加硫接着によって一体的に固着されている。
スリーブ16の外周面には、それらポケット部20.2
0に対応する窓部22.22を備えた金属製の外側スリ
ーブ24が加硫接着によって一体的に固着されている。
そして、第1図および第2図に示されているように、前
記外筒金具18がこの外側スリーブ24に対して流体密
に嵌着されており、これによって各ポケット部20.2
0を流体収容空間とする一対の流体室26.26が形成
されている。また、ここでは、その外筒金具18の嵌着
操作が所定の非圧縮性流体中で行なわれることにより、
それら流体室26.26内に、水、アルキレングリコー
ル、ポリアルキレングリコール、シリコーン油、低分子
量重合体等の所定の非圧縮性流体が封入されている。
記外筒金具18がこの外側スリーブ24に対して流体密
に嵌着されており、これによって各ポケット部20.2
0を流体収容空間とする一対の流体室26.26が形成
されている。また、ここでは、その外筒金具18の嵌着
操作が所定の非圧縮性流体中で行なわれることにより、
それら流体室26.26内に、水、アルキレングリコー
ル、ポリアルキレングリコール、シリコーン油、低分子
量重合体等の所定の非圧縮性流体が封入されている。
なお、外筒金具18の内周面には、所定厚さのシールゴ
ム層28が一体加硫成形たて接着せしめられており、こ
のシールゴム層28が外側スリーブ24と外筒金具18
との間で挟圧されることによって、各流体室26.26
の流体密性が確保されている。また、外筒金具18は八
方絞り加工を施された後、その両端部にロールカシメ加
工を施されて、外側スリーブ24に嵌着されている。さ
らに、外側スリーブ24には、外筒金具18の嵌着前に
八方絞り加工が施されており、これによってゴムスリー
ブ16に所定の予備圧縮が加えられている。
ム層28が一体加硫成形たて接着せしめられており、こ
のシールゴム層28が外側スリーブ24と外筒金具18
との間で挟圧されることによって、各流体室26.26
の流体密性が確保されている。また、外筒金具18は八
方絞り加工を施された後、その両端部にロールカシメ加
工を施されて、外側スリーブ24に嵌着されている。さ
らに、外側スリーブ24には、外筒金具18の嵌着前に
八方絞り加工が施されており、これによってゴムスリー
ブ16に所定の予備圧縮が加えられている。
一方、前記ストッパ金具12は、前記内筒金具10と外
筒金具18との流体室26.26の対向方向における一
定量以上の相対変位を規制するためのものであって、第
1図および第2図に示されているように、矩形状部の相
対向する一対の辺部からそれぞれ略台形状のストッパ部
30.32が突出形成された形状を呈しており、その矩
形状部 。
筒金具18との流体室26.26の対向方向における一
定量以上の相対変位を規制するためのものであって、第
1図および第2図に示されているように、矩形状部の相
対向する一対の辺部からそれぞれ略台形状のストッパ部
30.32が突出形成された形状を呈しており、その矩
形状部 。
の中央部に位置して中央孔34を有している。そして、
各ストッパ部30.32が前記流体室26゜26の略中
央部に突出する位相関係をもって、且つそれらストッパ
部30.32が突出せしめられた矩形状部の辺部がそれ
ら流体室26.26内にそれぞれ露出せしめられた状態
で、前述のように、その中央孔34において内筒金具1
0の外周面に嵌着されており、各ストッパ部30.32
が外筒金具18の内面に当接することにより、前記流体
室26.26の対向方向における内筒金具10と外筒金
具18との一定以上の相対変位を阻止するようになって
いる。
各ストッパ部30.32が前記流体室26゜26の略中
央部に突出する位相関係をもって、且つそれらストッパ
部30.32が突出せしめられた矩形状部の辺部がそれ
ら流体室26.26内にそれぞれ露出せしめられた状態
で、前述のように、その中央孔34において内筒金具1
0の外周面に嵌着されており、各ストッパ部30.32
が外筒金具18の内面に当接することにより、前記流体
室26.26の対向方向における内筒金具10と外筒金
具18との一定以上の相対変位を阻止するようになって
いる。
そして、本実施例では、このようなスト、バ金具12の
ストッパ部30.32を挟む部位に位置して、それぞれ
流体室26.26を連通させる一対の連通孔36,36
が形成されており、各流体室26.26に収容された非
圧縮性流体がそれら連通孔36.36を通じて相互に流
動し得るようにされている。本実施例では、それら連通
孔36゜36によってオリフィス手段が構成されている
のであり、流体室26.26の対向方向に入力された振
動の伝達率が、これら連通孔36.36を流動する非圧
縮性流体の流動作用乃至は慣性質量効果に基づいて低減
せしめられるようになっているのである。
ストッパ部30.32を挟む部位に位置して、それぞれ
流体室26.26を連通させる一対の連通孔36,36
が形成されており、各流体室26.26に収容された非
圧縮性流体がそれら連通孔36.36を通じて相互に流
動し得るようにされている。本実施例では、それら連通
孔36゜36によってオリフィス手段が構成されている
のであり、流体室26.26の対向方向に入力された振
動の伝達率が、これら連通孔36.36を流動する非圧
縮性流体の流動作用乃至は慣性質量効果に基づいて低減
せしめられるようになっているのである。
なお、ここでは、連通孔36.36の総断面積(断面積
の和):a、と長さ:11との比:al/ i +が、
低周波数域の周波数:flに対応して設定されており、
これにより、連通孔36.36を流動する非圧縮性流体
の流動作用乃至は慣性質量効果に基づいて、そのチュー
ニング周波数:flに対応したシェイク乃至バウンス、
アイドル振動等の低周波数域の振動の伝達率が低減せし
められるようになっている。
の和):a、と長さ:11との比:al/ i +が、
低周波数域の周波数:flに対応して設定されており、
これにより、連通孔36.36を流動する非圧縮性流体
の流動作用乃至は慣性質量効果に基づいて、そのチュー
ニング周波数:flに対応したシェイク乃至バウンス、
アイドル振動等の低周波数域の振動の伝達率が低減せし
められるようになっている。
また、第1図および第2図に示されているように、スト
ッパ金具12の各ストッパ部30.32の先端面には、
ストッパ部30.32の各側面部からそれぞれマウント
軸心方向および周方向へ所定寸法突出する状態で、略円
弧状断面を有する矩形板状のストッパプレー)38.4
0が配設されている。そして、本実施例では、それらス
トッパプレー)38.40が、それぞれ、金属プレート
42.44と、その外周面に一体加硫成形せしめられた
略同−厚さの緩衝ゴム層46.48と、各緩衝ゴム層4
6.48のマウント軸心方向の両端部からマウント軸心
方向外方へ一体的に延び出させられた一対の薄肉状の側
方ゴム層50.50とから構成されており、上述のよう
に、各ストッパ部30.32の先端面に配設された状態
において、マウント周方向の両端部が流体室26.26
の内壁(外筒金具18の内面)とそれぞれ所定の間隙を
隔てて対向するようにされていると共に、マウント軸心
方向の両端部が、それぞれ側方ゴム層50.50におい
て、流体室26.26のマウント軸心方向の内壁(ゴム
スリーブ16のポケット部20.20の内面)に押圧せ
しめられるようになっている。
ッパ金具12の各ストッパ部30.32の先端面には、
ストッパ部30.32の各側面部からそれぞれマウント
軸心方向および周方向へ所定寸法突出する状態で、略円
弧状断面を有する矩形板状のストッパプレー)38.4
0が配設されている。そして、本実施例では、それらス
トッパプレー)38.40が、それぞれ、金属プレート
42.44と、その外周面に一体加硫成形せしめられた
略同−厚さの緩衝ゴム層46.48と、各緩衝ゴム層4
6.48のマウント軸心方向の両端部からマウント軸心
方向外方へ一体的に延び出させられた一対の薄肉状の側
方ゴム層50.50とから構成されており、上述のよう
に、各ストッパ部30.32の先端面に配設された状態
において、マウント周方向の両端部が流体室26.26
の内壁(外筒金具18の内面)とそれぞれ所定の間隙を
隔てて対向するようにされていると共に、マウント軸心
方向の両端部が、それぞれ側方ゴム層50.50におい
て、流体室26.26のマウント軸心方向の内壁(ゴム
スリーブ16のポケット部20.20の内面)に押圧せ
しめられるようになっている。
本実施例では、各流体室26.26が、各ストッパプレ
ート38.40により、それぞれマウント径方向に略2
分されているのであり、それらストッパプレー)38.
40によって隔てられたマウント径方向内外の分割室が
、各ストッパプレート38.40のマウント周方向の両
端部に形成された間隙だけを通じて連通せしめられてい
るのである。そして、これにより、流体室26.26の
対向方向に振動荷重が入力された場合において、各流体
室26.26に収容された非圧縮性流体がそれらの間隙
を通じて流動するようにされているのであり、それらの
間隙を流動する非圧縮性流体の流動作用乃至は慣性質量
効果に基づいても、その流体室26.26の対向方向に
入力する振動の伝達率が低減せしめられるようになって
いるのである。このことから明らかなように、本実施例
では、各ストッパプレート38.40によってそれぞれ
隔壁プレートが構成されていると共に、各ストッパ部3
0.−32によってそれぞれ突出部が構成されている。
ート38.40により、それぞれマウント径方向に略2
分されているのであり、それらストッパプレー)38.
40によって隔てられたマウント径方向内外の分割室が
、各ストッパプレート38.40のマウント周方向の両
端部に形成された間隙だけを通じて連通せしめられてい
るのである。そして、これにより、流体室26.26の
対向方向に振動荷重が入力された場合において、各流体
室26.26に収容された非圧縮性流体がそれらの間隙
を通じて流動するようにされているのであり、それらの
間隙を流動する非圧縮性流体の流動作用乃至は慣性質量
効果に基づいても、その流体室26.26の対向方向に
入力する振動の伝達率が低減せしめられるようになって
いるのである。このことから明らかなように、本実施例
では、各ストッパプレート38.40によってそれぞれ
隔壁プレートが構成されていると共に、各ストッパ部3
0.−32によってそれぞれ突出部が構成されている。
なお、ここでは、一方(第1図中、上側)の流体室26
内における上記間隙の断面積:atと長さ+1.との比
:ag/lzが、比較的高周波数領域の周波数:+2に
対応して設定(チューニング)されていると共に、他方
(第1図中、下側)の流体室26内における上記間隙の
断面積:a2゜と長さ+12 “との比:a2 °/
ti z °が、上記周波数:+2よりも更に高い周
波数:+2 °に対応して設定されており(第1図参照
)、これによってそれら間隙を流動する非圧縮性流体の
流動作用乃至は慣性質量効果に基づいて、それら周波数
:+2およびf、lに対応したこもり音やエンジン透過
音等の高周波数域の振動の伝達率が低減せしめられるよ
うになっている。
内における上記間隙の断面積:atと長さ+1.との比
:ag/lzが、比較的高周波数領域の周波数:+2に
対応して設定(チューニング)されていると共に、他方
(第1図中、下側)の流体室26内における上記間隙の
断面積:a2゜と長さ+12 “との比:a2 °/
ti z °が、上記周波数:+2よりも更に高い周
波数:+2 °に対応して設定されており(第1図参照
)、これによってそれら間隙を流動する非圧縮性流体の
流動作用乃至は慣性質量効果に基づいて、それら周波数
:+2およびf、lに対応したこもり音やエンジン透過
音等の高周波数域の振動の伝達率が低減せしめられるよ
うになっている。
また、ここにおいて、前記ストッパプレート38.40
は、それぞれ、ネジ部材52によって各ストッパ部30
.32に固着されており、またストッパ部30.32は
それらストッパプレート38.40を介して外筒金具1
8の内面に当接せしめられるようになっている。
は、それぞれ、ネジ部材52によって各ストッパ部30
.32に固着されており、またストッパ部30.32は
それらストッパプレート38.40を介して外筒金具1
8の内面に当接せしめられるようになっている。
従って、このようなエンジンマウントによれば、従来の
流体封入式エンジンマウントと同様、オリフィス手段(
連通路36.36)を流動する非圧縮性流体の流動作用
乃至は慣性質量効果に基づいて、流体室26.26の対
向方向に入力する、周波数;fIに対応したシェイク乃
至はバウンス。
流体封入式エンジンマウントと同様、オリフィス手段(
連通路36.36)を流動する非圧縮性流体の流動作用
乃至は慣性質量効果に基づいて、流体室26.26の対
向方向に入力する、周波数;fIに対応したシェイク乃
至はバウンス。
アイドル振動等の低周波数域の入力振動を良好に減衰で
きることは勿論、各ストッパプレート38゜40のマウ
ント周方向両端部と流体室26.26の内壁との間の間
隙を流動する非圧縮性流体の流動作用乃至は慣性質量効
果に基づいて、周波数:+2および(、lに対応した比
較的高周波数域のこもり音やエンジン透過音を良好に遮
断することができるのであり、従って従来のエンジンマ
ウントよりも広い周波数域の入力振動に対して良好な防
振効果を得ることができるのである。
きることは勿論、各ストッパプレート38゜40のマウ
ント周方向両端部と流体室26.26の内壁との間の間
隙を流動する非圧縮性流体の流動作用乃至は慣性質量効
果に基づいて、周波数:+2および(、lに対応した比
較的高周波数域のこもり音やエンジン透過音を良好に遮
断することができるのであり、従って従来のエンジンマ
ウントよりも広い周波数域の入力振動に対して良好な防
振効果を得ることができるのである。
また、本実施例のエンジンマウントによれば、前述のよ
うに、各ストッパプレート38.40のマウント軸心方
向の両端部がそれぞれ側方ゴム層50において各流体室
26.26の内壁に押圧され、これによってそれらの間
が流体密に保持されて、非圧縮性流体がそれらストッパ
プレート38゜40のマウント周方向の両端部に形成さ
れた間隙だけを通じてマウント径方向に流動せしめられ
るようになっていることから、それらの間隙を流動する
非圧縮性流体の流動作用乃至は慣性質量効果に基づく防
振効果のチューニング周波数:+2゜f、lに対する選
択性が良好であるといった利点があるのであり、従って
それら間隙のチューニング周波数域の振動に対する防振
機能が、ストツパプレート38.40のマウント軸心方
向両端部と流体室26.26の内壁との間にも非圧縮性
流体の流動を許容する間隙を形成する場合に比べて、優
れているといった利点があるのである。
うに、各ストッパプレート38.40のマウント軸心方
向の両端部がそれぞれ側方ゴム層50において各流体室
26.26の内壁に押圧され、これによってそれらの間
が流体密に保持されて、非圧縮性流体がそれらストッパ
プレート38゜40のマウント周方向の両端部に形成さ
れた間隙だけを通じてマウント径方向に流動せしめられ
るようになっていることから、それらの間隙を流動する
非圧縮性流体の流動作用乃至は慣性質量効果に基づく防
振効果のチューニング周波数:+2゜f、lに対する選
択性が良好であるといった利点があるのであり、従って
それら間隙のチューニング周波数域の振動に対する防振
機能が、ストツパプレート38.40のマウント軸心方
向両端部と流体室26.26の内壁との間にも非圧縮性
流体の流動を許容する間隙を形成する場合に比べて、優
れているといった利点があるのである。
なお、本実施例では、前述のように、各ストッパプレー
ト38.40のマウント軸心方向における両端部と流体
室26.26の内壁との間の間隙のチューニング周波数
:r、、f、 1が互いに異なるものとされていたが
、それらチューニング周波数:fz、ft ’を一致さ
せることも可能であり、またそれらストッパプレー)3
8.40のうちの一方を省略することも可能である。
ト38.40のマウント軸心方向における両端部と流体
室26.26の内壁との間の間隙のチューニング周波数
:r、、f、 1が互いに異なるものとされていたが
、それらチューニング周波数:fz、ft ’を一致さ
せることも可能であり、またそれらストッパプレー)3
8.40のうちの一方を省略することも可能である。
また、本実施例のエンジンマウントは、通常、流体室2
6.26の対向方向が振動入力方向と一致する状態で配
設されることとなるが、流体室26.26の対向方向と
振動入力方向とをその軸心回りに5〜80°程度回動さ
せた状態で配設させるようにすることも可能である。こ
のようにすれれば、各流体室26.26内に封入された
非圧縮性流体が各ストッパ部30.32で狭められた狭
窄部を通じてマウント周方向にも流動せしめられること
となるため、それらストッパ部30.32で狭められた
各狭窄部の形状(断面積、長さ)に対応した周波数域の
入力振動についても振動伝達率が低減されることとなる
。
6.26の対向方向が振動入力方向と一致する状態で配
設されることとなるが、流体室26.26の対向方向と
振動入力方向とをその軸心回りに5〜80°程度回動さ
せた状態で配設させるようにすることも可能である。こ
のようにすれれば、各流体室26.26内に封入された
非圧縮性流体が各ストッパ部30.32で狭められた狭
窄部を通じてマウント周方向にも流動せしめられること
となるため、それらストッパ部30.32で狭められた
各狭窄部の形状(断面積、長さ)に対応した周波数域の
入力振動についても振動伝達率が低減されることとなる
。
次に、本発明の別の実施例を第5図に基づいて説明する
。なお、以下では、前記実施例のエンジンマウントと異
なる部分についてのみ詳述し、他の部分については詳細
な説明を省略する。
。なお、以下では、前記実施例のエンジンマウントと異
なる部分についてのみ詳述し、他の部分については詳細
な説明を省略する。
すなわち、第5図に示されているように、本実施例のエ
ンジンマウントでは、前記実施例とは異なり、一方のス
トッパプレート38だけが設けられており、そのストッ
パプレート38に対し、その厚さ方向に貫通する状態で
、所定断面積:a。
ンジンマウントでは、前記実施例とは異なり、一方のス
トッパプレート38だけが設けられており、そのストッ
パプレート38に対し、その厚さ方向に貫通する状態で
、所定断面積:a。
の通孔60が形成されている。そして、この通孔60の
中間部に位置して、この通孔60を流体密に遮断する状
態で、ストッパプレート38の板厚方向に微小距離移動
可能に薄板状のゴム弾性体62が配設されており、スト
ッパプレート38の内外の非圧縮性流体の流体圧差に応
じて、該ゴム弾性体62がストッパプレート38の板厚
方向に移動せしめられるようになっている。
中間部に位置して、この通孔60を流体密に遮断する状
態で、ストッパプレート38の板厚方向に微小距離移動
可能に薄板状のゴム弾性体62が配設されており、スト
ッパプレート38の内外の非圧縮性流体の流体圧差に応
じて、該ゴム弾性体62がストッパプレート38の板厚
方向に移動せしめられるようになっている。
なお、このゴム弾性体62は、第6図に詳細に示されて
いるように、その外周縁部が通孔60の内面に形成され
た環状溝64内に収容された状態で配設されている。
いるように、その外周縁部が通孔60の内面に形成され
た環状溝64内に収容された状態で配設されている。
また、ここにおいて、通孔60の断面積:a。
と長さ:1.(第6図参照)とは、その比:a。
/ 13が比較的高周波数域の周波数:f、(ただし、
f、>f、)に対応して設定されており、これによって
、そのチューニング周波数:f3に対応したこもり音や
エンジン透過音等の高周波数域の振動の伝達率が低減せ
しめられるようになっている。
f、>f、)に対応して設定されており、これによって
、そのチューニング周波数:f3に対応したこもり音や
エンジン透過音等の高周波数域の振動の伝達率が低減せ
しめられるようになっている。
従って、流体室26.26の対向方向に振動が入力され
ると、ゴム弾性体62のストッパプレート38の厚さ方
向への往復動に基づいて通孔60内を非圧縮性流体が相
対的に流動せしめられるのであり、そしてその非圧縮性
流体の流動作用乃至は慣性質量効果に基づいて、その通
孔60の断面積:a3と長さ:1.との比:az/la
(チューニング周波数:f、)に対応した、周波数域の
振動の伝達率が、有利に低減せしめられるのである。な
お、ゴム弾性体62の移動ストロークは、かかるチュー
ニング周波数jf、の振動の振幅に対応して設定されて
おり、周波数:f2の振動の振幅に対しては、その移動
距離が充分小さくされている。
ると、ゴム弾性体62のストッパプレート38の厚さ方
向への往復動に基づいて通孔60内を非圧縮性流体が相
対的に流動せしめられるのであり、そしてその非圧縮性
流体の流動作用乃至は慣性質量効果に基づいて、その通
孔60の断面積:a3と長さ:1.との比:az/la
(チューニング周波数:f、)に対応した、周波数域の
振動の伝達率が、有利に低減せしめられるのである。な
お、ゴム弾性体62の移動ストロークは、かかるチュー
ニング周波数jf、の振動の振幅に対応して設定されて
おり、周波数:f2の振動の振幅に対しては、その移動
距離が充分小さくされている。
このような構造のエンジンマウントによれば、連通孔3
6.36、およびストッパプレート38のマウント周方
向両端部と流体室26の内壁との間の間隙を通じて、非
圧縮性流体が流動せしめられることから、前記実施例と
同様、周波数:r。
6.36、およびストッパプレート38のマウント周方
向両端部と流体室26の内壁との間の間隙を通じて、非
圧縮性流体が流動せしめられることから、前記実施例と
同様、周波数:r。
に対応した低周波数域の入力振動に対して良好な減衰効
果が得られたり、或いはf、に応じた伝達力を低減する
効果が得られると共に、周波数:fzに対応した高周波
数域の入力振動に対して周波数選択性の良好な遮断効果
が得られることは勿論、通孔60のチューニング周波数
:f、に対応した高周波数域の人力振動についても良好
な遮断効果が得られるのであり、前記実施例と同様、従
来のエンジンマウントに比べて広い周波数域の入力振動
に対して良好な防振機能を発揮することができるのであ
る。
果が得られたり、或いはf、に応じた伝達力を低減する
効果が得られると共に、周波数:fzに対応した高周波
数域の入力振動に対して周波数選択性の良好な遮断効果
が得られることは勿論、通孔60のチューニング周波数
:f、に対応した高周波数域の人力振動についても良好
な遮断効果が得られるのであり、前記実施例と同様、従
来のエンジンマウントに比べて広い周波数域の入力振動
に対して良好な防振機能を発揮することができるのであ
る。
なお、本実施例では、ゴム弾性体62がその外周縁部を
環状溝64内に収容されることによってストッパプレー
ト38の板厚方向に所定距離移動可能に保持され、ゴム
弾性体62がこれによってストッパプレート38の板厚
方向に所定量変位し得るようにされているが、ゴム弾性
体62の外周縁部をストッパプレート38に対して固定
的に保持させ、ゴム弾性体62をストッパプレート38
の板厚方向に対してその弾性変形に基づいて所定量変位
させるようにすることも可能である。
環状溝64内に収容されることによってストッパプレー
ト38の板厚方向に所定距離移動可能に保持され、ゴム
弾性体62がこれによってストッパプレート38の板厚
方向に所定量変位し得るようにされているが、ゴム弾性
体62の外周縁部をストッパプレート38に対して固定
的に保持させ、ゴム弾性体62をストッパプレート38
の板厚方向に対してその弾性変形に基づいて所定量変位
させるようにすることも可能である。
以上、本発明の幾つかの実施例を詳細に説明したが、こ
れらはあくまでも例示であり、本発明がそれらの具体例
に限定して解釈されるべきものでないことは、勿論であ
る。
れらはあくまでも例示であり、本発明がそれらの具体例
に限定して解釈されるべきものでないことは、勿論であ
る。
例えば、前記実施例では、ストッパプレート38.40
のマウント軸心方向両側に突出する側方ゴム層50.5
0が、何れも緩衝ゴム層46.48と一体に形成されて
いたが、それら側方ゴム層50.50は緩衝ゴム層46
.48とは別体に構成することも可能である。
□ また、前記実施例では、内筒金具lOと外筒金具18と
の流体室26.26の対向方向における所定量以上の相
対変位を規制するためのストッパ部30.32が突出部
として採用されていたが、突出部はそのように必ずしも
ストッパとしての機能を備えている必要はない。
のマウント軸心方向両側に突出する側方ゴム層50.5
0が、何れも緩衝ゴム層46.48と一体に形成されて
いたが、それら側方ゴム層50.50は緩衝ゴム層46
.48とは別体に構成することも可能である。
□ また、前記実施例では、内筒金具lOと外筒金具18と
の流体室26.26の対向方向における所定量以上の相
対変位を規制するためのストッパ部30.32が突出部
として採用されていたが、突出部はそのように必ずしも
ストッパとしての機能を備えている必要はない。
さらに、前記実施例では、内筒金具IOと外筒金具18
とが同心的に配置されていたが、それら内筒金具10と
外筒金具18とは必要に応じて偏心させた状態で配置す
ることも可能である。
とが同心的に配置されていたが、それら内筒金具10と
外筒金具18とは必要に応じて偏心させた状態で配置す
ることも可能である。
また、前記実施例では、本発明をFF車のエンジンマウ
ントに適用した例について述べたが、本発明は自動車の
サスペンションブツシュ等にも適用することが可能であ
る。
ントに適用した例について述べたが、本発明は自動車の
サスペンションブツシュ等にも適用することが可能であ
る。
その他、−々列挙はしないが、本発明がその趣旨を逸脱
しない範囲内において、種々なる変更。
しない範囲内において、種々なる変更。
修正、改良等を施した態様で実施できることは、言うま
でもないところである。
でもないところである。
第1図は、本発明に従うエンジンマウントの一例を示す
縦断面図(第2図におけるI−1断面図)であり、第2
図は、第1図におけるn−n断面図である。第3図は、
第1図に示すゴムスリーブの一体加硫成形品を示す第1
図に対応する断面図(第4図におけるm−m断面図)で
あり、第4図は、第3図におけるIV−TV断面図であ
る。第5図は、本発明の別の実施例を示す第1図に相当
する断面図であり、第6図はその要部拡大図である。 10:内筒金具(内筒部材) 12:ストッパ金具 16:ゴムスリーブ(筒状のゴム弾性体)18:外筒金
具(外筒部材) 26−流体室 30.32:ストツバ部(突出部) 36:連通孔(オリフィス手段) 38.40:ストッパプレート(隔壁フレート)42.
44:金属プレート 46.48?緩衝ゴム層 50:側方ゴム層 60:通孔 62:ゴム弾性体(薄板状の)
縦断面図(第2図におけるI−1断面図)であり、第2
図は、第1図におけるn−n断面図である。第3図は、
第1図に示すゴムスリーブの一体加硫成形品を示す第1
図に対応する断面図(第4図におけるm−m断面図)で
あり、第4図は、第3図におけるIV−TV断面図であ
る。第5図は、本発明の別の実施例を示す第1図に相当
する断面図であり、第6図はその要部拡大図である。 10:内筒金具(内筒部材) 12:ストッパ金具 16:ゴムスリーブ(筒状のゴム弾性体)18:外筒金
具(外筒部材) 26−流体室 30.32:ストツバ部(突出部) 36:連通孔(オリフィス手段) 38.40:ストッパプレート(隔壁フレート)42.
44:金属プレート 46.48?緩衝ゴム層 50:側方ゴム層 60:通孔 62:ゴム弾性体(薄板状の)
Claims (3)
- (1)内筒部材と;該内筒部材の外側に同心的に若しく
は偏心して配置された外筒部材と;それら内筒部材と外
筒部材との間に介装せしめられた、前記内筒部材を挟ん
で対向する部位に位置して外周面に開口する一対のポケ
ット部を備えた筒状のゴム弾性体と;該ゴム弾性体のポ
ケット部が前記外筒部材にて流体密に閉塞されることに
より形成された、所定の非圧縮性流体が封入せしめられ
た一対の流体室と;前記一対の流体室を相互に連通せし
めるオリフィス手段とを備えた流体封入式防振ブッシュ
において、 前記一対の流体室の少なくとも一方に、前記内筒部材か
ら前記外筒部材に向かって突出する所定高さの突出部を
設ける一方、該突出部の先端部に位置して、ブッシュ軸
心方向の両端部が該流体室の内壁にそれぞれ接触して該
内壁との間を流体密に塞ぐように、またブッシュ周方向
の両端部が該流体室の内壁とそれぞれ所定の間隙を隔て
て対向するように、所定厚さの隔壁プレートを設けたこ
とを特徴とする流体封入式防振ブッシュ。 - (2)前記隔壁プレートが、前記ブッシュ軸心方向の両
端部に所定厚さのゴム層をそれぞれ一体的に備えており
、該ゴム層が前記流体室の内壁に対して所定の圧縮代を
もって押し付けられることにより、該隔壁プレートのブ
ッシュ軸心方向両端部と該流体室の内壁との間がそれぞ
れ流体密に塞がれている特許請求の範囲第1項記載の防
振ブッシュ。 - (3)前記隔壁プレートに、その厚さ方向に貫通する所
定断面積の通孔が形成されており、且つ該通孔を遮断す
る状態で、該隔壁プレートの厚さ方向に所定変位可能な
薄板状乃至は薄膜状のゴム弾性体が配設されている特許
請求の範囲第1項または第2項記載の防振ブッシュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31157086A JPS63163048A (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | 流体封入式防振ブツシユ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31157086A JPS63163048A (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | 流体封入式防振ブツシユ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63163048A true JPS63163048A (ja) | 1988-07-06 |
JPH0570008B2 JPH0570008B2 (ja) | 1993-10-04 |
Family
ID=18018821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31157086A Granted JPS63163048A (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | 流体封入式防振ブツシユ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63163048A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63254241A (ja) * | 1987-04-04 | 1988-10-20 | カール・フロイデンベルク | 筒形ゴムばね |
FR2857423A1 (fr) * | 2003-07-10 | 2005-01-14 | Cf Gomma Spa | Dispositif d'articulation |
-
1986
- 1986-12-25 JP JP31157086A patent/JPS63163048A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63254241A (ja) * | 1987-04-04 | 1988-10-20 | カール・フロイデンベルク | 筒形ゴムばね |
FR2857423A1 (fr) * | 2003-07-10 | 2005-01-14 | Cf Gomma Spa | Dispositif d'articulation |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0570008B2 (ja) | 1993-10-04 |
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