JPH0510120Y2 - - Google Patents

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JPH0510120Y2
JPH0510120Y2 JP16265887U JP16265887U JPH0510120Y2 JP H0510120 Y2 JPH0510120 Y2 JP H0510120Y2 JP 16265887 U JP16265887 U JP 16265887U JP 16265887 U JP16265887 U JP 16265887U JP H0510120 Y2 JPH0510120 Y2 JP H0510120Y2
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frame
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車体天井部から両側部にかけて上下に
開閉可能なドアが備えられた車両における該ドア
のヒンジ取付部構造に関する。
(従来の技術) 通常、車両の側面には昇降口が設けられるが、
該昇降口を更に大きくする必要がある場合には、
例えば実開昭61−147623号公報に開示されている
ように、側面のドアとそれに続く天井部に上下に
開閉する天井ドアを設けることがある。
一方、上記の天井ドアに類似するものとして、
車両の側面から天井部にわたつて設けられて上下
に開閉されるガルウイングドアと呼ばれるものが
ある。該ドアは、天井中央部に車体前後方向に配
設されたフレームの両側にそれぞれヒンジ機構を
介して上下に回動自在に枢支されるが、このヒン
ジ機構ないしドアの取付構造を第4図によつて説
明すると、ヒンジ機構Aは車体側に固着されたベ
ース部材Bと、ドアCに固着されたブラケツト部
材DとをピンEによつて回動自在に連結した構成
である。そして上記ベース部材Bの基部は、車体
天井中央部Fの下面に当該車両の前後方向に配設
されたフレームGの両側面に、該フレームGの内
側所定位置に予め溶接固着されているナツトHに
スペーサ(シール部材)Iを介してボルトJを締
め込むことにより固着され、これによりドアCが
フレームGにヒンジ機構Aを介して結合され、ド
アが上下に開閉可能に支持される。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上記のような構成においては、両側
にヒンジ機構A,Aを介してドアC,Cを支持す
るフレームGが所要の剛性を確保する必要上、図
示のように閉断面を有する中空部材で構成される
ことがあり、この場合、該フレームGの閉断面内
にベース部材固着用のボルトJを締め込むための
ナツトHを予め溶接固定しておかなければならな
い。そこで、この溶接作業のために、上記フレー
ムGには閉断面内に通じる作業用開口部が設けら
れることになるが、この開口部のために該フレー
ムGの強度や剛性が低下するという問題が発生す
る。特に、この種のガルウイングドアを有する車
両においては、車体の軽量化が強く要請されるた
め、上記フレームGをアルミで形成する場合があ
り、この場合、強度や剛性の低下が一層問題とな
る。
また、上記ナツトHの溶接が閉断面を構成する
フレームGの内側であるため、作業開口部を設け
ても溶接作業性が悪く、所定位置への溶接が困難
で、特に左右のナツトH,Hの溶接位置が対応し
ていないと、左右のドアC,Cの位置が正確な対
称位置からずれることになる。
そこで、本考案はガルウイングドアなどの車体
天井部にわたるドアを、天井中央部に前後方向に
配設したフレームの両側にヒンジ機構を介して枢
着した車両において、上記フレームの強度や剛性
を強化すると共に、該フレームにおけるドア支持
部の構成部品点数の削減と組付け作業性の改善と
を図り、且つヒンジ機構ないしドアの取付け位置
精度の向上を図ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案は次のよ
うに構成したことを特徴とする。
すなわち、車体天井中央部に配設されたフレー
ムの両側にヒンジ機構を介して上下に開閉する左
右のドアをそれぞれ枢着した車両において、上記
フレームに、少なくとも両端部にメネジを形成し
たブツシユを車幅方向に挿入固着し、該ブツシユ
の両端にそれぞれ上記ドアを枢支するヒンジ機構
のベース部材を、上記メネジに螺合するネジ部材
を用いて固定する。
(作用) 上記の構成によれば、フレームに該フレームの
配設方向と直角方向にブツシユが挿入されて固着
されるので、該フレームはブツシユにより両側面
間が連結されて、強度や剛性が向上されることに
なると共に、ブツシユとフレームとを固定する溶
接作業をフレームの外側から行うことが可能とな
つて、該フレームが閉断面を有する中空部材で構
成されている場合にも溶接作業用の開口部が不要
となり、該フレームの強度や剛性の低下が防止さ
れ、且つこの溶接作業の作業性が良好となる。ま
た、フレームに嵌挿固着したブツシユの両端に左
右のヒンジ機構のベース部材を固定するので、こ
れらの配設位置が正確に決定できて、従来のよう
に左右でのばらつきがなくなり、左右のドアの配
設位置が正確になる。更に、ブツシユの両端に左
右のベース部材を固定するのでヒンジ機構の固定
に要する部品点数が減少し、またドアの荷重を支
える部位が従来のようにフレームの両側面に集中
せず、フレーム全体に分散されるので、ドアの支
持剛性も向上することになる。
(実施例) 以下、本考案をガルウイングドアを備えた車両
に関する実施例について説明する。
まず、本実施例に係る車両の概略構成を第1図
によつて説明すると、該車両1には両側面から天
井面にわたつて開口する昇降口2,2が設けら
れ、これらの昇降口2,2を開閉する左右のガル
ウイングドア3,3が備えられている。これらの
ドア3,3は上端部が車体天井中央部4の両側に
後述するヒンジ機構を介して枢支されて、上下方
向に開閉可能とされており、また、これらのドア
3,3は中央部に窓5を有し、且つ下端部の所定
位置に該ドア3,3の開閉用把手6が備えられて
いる。また、該ドア3,3を上方に開放したと
き、このドア3,3を支えるステーダンパ7……
7が該ドア3,3の上部両側と、昇降口2,2の
上部両側との間にそれぞれ2本づつ備えられてい
る。
次に、第2〜3図によつて、上記ガルウイング
ドア3,3の取付部周辺の構造を説明する。
これらドア3,3は、天井中央部4の下面に車
体前後方向に配設されたフレーム8の両側面に、
一つのドア3について前後2箇所づつヒンジ機構
9,9を介して支持されている。これらのヒンジ
機構9は、上記フレーム8に固着されたベース部
材10と、ドア3側に固着された一対のブラケツ
ト部材11,11と、これらのブラケツト11,
11によつて両端が支持され、且つ中央部が上記
ベース部材10の一端部に把持されたピン12と
から構成されている。そして、ブラケツト部材1
1,11が上記ドア3の下面外周部に沿つて固着
されたドアフレーム13にボルト&ナツト14,
14によつて固着されている。
一方、上記ベース部材10は、基部10aが上
記フレーム8の側面に各2本のボルト15,15
によつて固定されているが、このフレーム8とベ
ース部材10との結合部を詳しく説明すると、フ
レーム8は4角形状の閉断面を有する中空部材で
形成されていると共に、その両側面8a,8a間
に跨つて2本のブツシユ16,16が車体幅方向
に嵌挿されている。これらのブツシユ16は筒状
構造物であつて、中央部に貫通ネジ穴16aが形
成されている。また、該ブツシユ16は上記フレ
ーム8の両側面8a,8aから両端が突出され、
その両側の突出部16b,16bがフレーム8の
両側面8a,8aに外側からそれぞれ溶接によつ
て固着されている。そして、該ブツシユ16,1
6におけるネジ穴16a,16aの両端部に、左
右のヒンジ機構9,9におけるベース部材10,
10の基部10a,10aを通して各2本づつ上
記ボルト15……15が螺締されている。
なお、上記フレーム8の両側面8a,8aとベ
ース部材10,10との間には、中央部がフレー
ム8の上方に被さつたヒンジカバー17が上記ボ
ルト15……15によつて挾持されていると共
に、該ヒンジカバー17は両側のヒンジ機構9,
9を下方から覆うように左右に延長されている。
そして、その延長部17a,17aの先端にシー
ル部材18,18が装着され、これらのシール部
材18,18が左右のドア3,3を閉じた時に、
ドアフレーム13,13の下面に装着されたシー
ル部材19,19に密着されることにより、車室
内がシールされるようになつている。また、ヒン
ジカバー17とベース部材10,10との間には
ブツシユ16,16内をシールするシール部材2
0,20が介設されている。
上記の構成によれば、ヒンジ機構9,9を介し
て左右のドア3,3を開閉自在に支持するフレー
ム8には、該フレーム8の両側面8a,8aに跨
つて該フレーム8の配設方向と直角方向にブツシ
ユ16,16が挿入固着されているため、該フレ
ーム8の両側面8a,8aの間がこれらのブツシ
ユ16,16によつて連結されることになつて、
該フレーム8の強度や剛性が向上することにな
る。従つて、該フレーム8がアルミ等で形成され
ている場合にも、ドア3,3に対する所要の支持
剛性が確保されることになる。また、上記ブツシ
ユ16,16は、それぞれが両側のヒンジ機構
9,9におけるベース部材10,10の固定に用
いられるので、両ベース部材10,10の取付位
置が左右で正しく一致すると共に、フレームの左
右両側面にそれぞれナツト等を備える場合より部
品点数が減少することになる。また、該ブツシユ
16,16はフレーム8の外部から溶接できるの
で、溶接作業用の開口部をフレームに設ける必要
がなくなり、しかも溶接作業が著しく容易化され
ることになる。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、当該車両の天井
中央部の下面に車体前後方向に配設されたフレー
ムの両側にヒンジ機構を介してそれぞれ上下方向
に開閉するドアを取付けた構造において、上記フ
レームに少なくとも両端部にメネジを有するブツ
シユを車体幅方向に嵌挿固着して、その両端にネ
ジ部材を用いて上記ヒンジ機構のベース部材をそ
れぞれ固定するようにしたから、フレームが閉断
面を有する中空部材で構成されている場合にも、
作業用開口部を設けることなく、上記ブツシユを
フレームに外側から溶接することが可能となつ
て、この溶接作業が著しく容易化されることにな
り、また部品点数が削減されることになる。
そして、特に上記ブツシユをフレームの両側面
間に跨つて嵌挿固着したので、該フレームの強度
や剛性が強化されると共に、その両側にヒンジ機
構を介して連結されたドアの荷重が該ブツシユを
介してフレームの全体に分散支持されることにな
り、このようにしてドアの支持剛性が向上するこ
とになる。なお、この種のドアを備えた車両にお
いては軽量化を図るため、車体の材料としてアル
ミや合成樹脂が最大限に使用され、上記フレーム
もアルミで形成されることがあるが、本考案はこ
のような場合に特に効果を発揮することになる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の実施例を示すもので、第
1図は本実施例に係る車両の概略斜視図、第2図
はヒンジ機構の車室側からみた縦断側面図(第3
図A−A断面図)、第3図は第2図のB−B断面
によるヒンジ機構の縦断正面図である。また、第
4図は従来のヒンジ取付部構造を示す縦断正面図
である。 4……天井中央部、8……フレーム、9……ヒ
ンジ機構、10……ベース部材、15……ネジ部
材、16……ブツシユ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体天井中央部に前後方向に配設されたフレー
    ムの両側に、それぞれヒンジ機構を介して上下に
    開閉可能なドアが枢着された車両における上記ド
    アのヒンジ取付部構造であつて、上記フレーム
    に、少なくとも両端部にメネジが形成されたブツ
    シユが車体幅方向に挿入固着され、その両端に上
    記ドアをそれぞれ枢支するヒンジ機構のベース部
    材が上記メネジに螺合されるネジ部材を用いて固
    定されていることを特徴とする車両用ヒンジ取付
    部構造。
JP16265887U 1987-10-23 1987-10-23 Expired - Lifetime JPH0510120Y2 (ja)

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JP16265887U JPH0510120Y2 (ja) 1987-10-23 1987-10-23

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JPH0167276U JPH0167276U (ja) 1989-04-28
JPH0510120Y2 true JPH0510120Y2 (ja) 1993-03-12

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