JP3598839B2 - ドア取付ピラー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のドア取付ピラーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のバックドアとして、観音開きタイプのドアが知られている。通常、この種のドアを取付けるドア取付ピラーは、図3に示すように、インナパネル50とアウタパネル60による2層構造になっている。インナパネル50の車内側には、ドアの過開き防止用のドアストッパー51が、また、アウタパネル60の車外側には、ドア開閉用のドアヒンジ61が、それぞれ取付けられている。上記インナパネル50とアウタパネル60の対向する箇所には、ドアストッパー51およびドアヒンジ61の締着部53、63、64を補強するために、いずれも板状片のドアストッパーリテーナ52およびドアヒンジリテーナ62が設けられている。
ドアストッパーリテーナ52は、断面は略L字状であり、一端を溶接によりインナパネル50に結合されており、他端は接続部54において、溶接によりドアヒンジリテーナ62と接続されている。
ドアヒンジリテーナ62は、断面は略C字状であり、一端を溶接によりアウタパネル60に結合されている。
上記ドアストッパー51は、締着部53をボルト55a、55bによりドアストッパーリテーナ52に締着されている。また、上記ドアヒンジ61の締着部63、64をボルト65a、65b、66a、66bにより夫々ドアヒンジリテーナ62に締着されている。
ドア取付けピラーはドアを支持するという重要な役割を有するため、充分な剛性と耐久性を必要とされるとともに、ドア過開き時やドアを強い力で開放する場合には、ドアストッパー51やドアヒンジ61に大きな荷重が加わるため、上記締着部53、63、64に高い剛性が要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のドア取付ピラーの構造によると、インナパネル50とアウタパネル60の対向する箇所は、ドアストッパーリテーナ52とドアヒンジリテーナ62の接続部54における結合により形成される支持部56によってのみ支えられており、例えばドア過開き時にドアストッパー51の締着部53やドアヒンジ61の締着部63、64に大きな荷重が加わると、ドアストッパーリテーナ52やドアヒンジリテーナ62がその荷重を有効に受け止めることができない。すなわち、インナパネル50とアウタパネル60の対向する箇所において、図3中の上端側は支持されているものの、下端側を支持する部材が設けられていない。したがって、ドアストッパー51およびドアヒンジ61の締着部、特に締着部53、64付近に、歪み変形を生じる恐れがある。
本発明は、このような問題点を解決するために創案されたものであり、自動車等のドア取付ピラーにおいて、インナパネル50およびアウタパネル60に取り付けられるドアストッパー51およびドアヒンジ61の締着部53、63、64の剛性を上げることができるドア取付ピラーを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、前記請求項記載のドア取り付けピラーとした。
請求項1に記載のドア取付ピラーを用いれば、従来のドア取付ピラーに比べ、ドアストッパーおよびドアヒンジが取り付けられている締着部の剛性を上げることができる。
また、請求項2に記載のドア取付ピラーを用いれば、ドア取り付けピラーの剛性を一層高めることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。なお、図1は本発明の一実施の形態の縦断面図であり、図2のI−I線矢視図である。また、図2は、平断面図であり、図1のII−II線矢視図である。図1および図2に示すように、例えば、観音開きタイプのドア30が取付けられる自動車のドア取付ピラー1は、インナパネル10とアウタパネル20による閉じ断面構造になっている。インナパネル10の車内側には、ドアの過開き防止用のドアストッパー11が、ボルト14a、14bにより、また、アウタパネル20の車外側には、ドア開閉用のドアヒンジ21が、ボルト25a、25b、26a、26bにより締着されている。インナパネル10とアウタパネル20の対向する箇所には、ドアストッパー11およびドアヒンジ21の締着部13、23、24を補強するために、いずれも板状片のドアストッパーリテーナ12およびドアヒンジリテーナ22が設けられている。
【0006】
ドアストッパー11は、固定部材15、31、接続部材17、18、連結部材16を備えている。
固定部材15は、締着部13において、ボルト14a、14bによりインナパネル10に取付けられ、固定部材31は、ドア30側に設けられている。連結部材16は、固定部材15、31の間を連結しており、両端は、例えばピン形状の接続部材17、18により、取付けられている。また、連結部材16は、ドア30の開閉に対応可能に、例えばスライド式や折りたたみ式に構成されている。
ドアヒンジ21は、片27、28、接続部材29を備えている。
片27の一端は、締着部23、24において、ボルト25a、25b、26a、26bによりアウタパネル20に取付けられ、片28の一端は、ボルト32a、32bによりドア30に取付けられている。また、片27および28の各他端は、例えばピン形状の接続部材29により接続されており、片28は、片27に対して接続部材29を支点に回動可能に構成されている。
ドアヒンジリテーナ22は、締着部13において一端が溶接によりインナパネル10に結合されており、また、締着部23、24において他端が溶接によりアウタパネル20に結合されている。
ドアストッパーリテーナ12は、締着部13において一端が溶接によりドアヒンジリテーナ22の内側(従ってインナパネル10側)に結合されており、また、締着部24において他端が溶接によりドアヒンジリテーナ22の内側(従ってアウタパネル20側)に結合されている。
上記ドアストッパー11は、締着部13をボルト14a、14bによりドアストッパーリテーナ12およびドアヒンジリテーナ22に締着されている。また、上記ドアヒンジ21は、締着部23をボルト25a、25bによりドアヒンジリテーナ22に、また、締着部24をボルト26a、26bによりドアストッパーリテーナ12およびドアヒンジリテーナ22に夫々締着されている。
インナパネル10とアウタパネル20の対向する箇所において、ドアストッパーリテーナ12およびドアヒンジリテーナ22を取付けた場合には、ドア30による荷重方向に沿った縦断面が略四角形の閉じた形状となる。
【0007】
次に、本発明の一実施の形態の作用について説明する。
ドア30を開放する場合には、ドアヒンジ21の片28を、接続部材29を中心にして図2中の矢印42方向に回動させる。ドア30をさらに開放していくと、最後には、ドアストッパー11によりドア30の開放が規制される。すなわち、ドアストッパー11の連結部材16が全長となるまで、ドア30は開放可能である。
ドア30を最大限まで開放すると、ドア30の重量により固定部材15および片27に作用する図1中の矢印40および41方向の力が最大となる。そして、固定部材15および片27に作用する力は、ドアストッパー11およびドアヒンジ21が取り付けられている締着部13、23、24に集中する。しかしながら、このような場合でも、インナパネル10とアウタパネル20の対向する箇所には、ドアストッパーリテーナ12とドアヒンジリテーナ22により、縦断面が略四角形の閉じた形状、いわゆるバルクヘッドが形成されているため、締着部13、23、24におけるドア取付ピラー1の剛性は高く、歪み変形を生じる心配はない。すなわち、本実施の形態では、インナパネル10とアウタパネル20の対向する箇所は、ドアストッパーリテーナ12の支持部12aと、ドアヒンジリテーナ22の支持部22aの2箇所で支えられおり、図3に示すように、ドアストッパーリテーナ52とドアヒンジリテーナ62の結合により形成される支持部56の1箇所で支えられる場合に比べ、ドア取付ピラーの剛性を上げることができる。
【0008】
以上のように、第1の実施の形態のドア取付ピラー1によれば、ドアストッパー11およびドアヒンジ21が取り付けられる締着部13、23、24の剛性を効率よく上げることができる。また、ドアストッパーリテーナ12と、ドアヒンジリテーナ22の部品点数は、それぞれ1点ずつであり、従来の部品点数よりも増えることはない。また、従来タイプのドア取付ピラーから改造する場合には、ドアストッパーリテーナ12とドアヒンジリテーナ22のみを交換すればよく、ドア取付ピラーの構成を変更する必要がないため、設計変更に要するコストが安価である。
【0009】
本発明の一実施の形態では、ドアストッパーリテーナ12およびドアヒンジリテーナ22を、板状片としたが、ドアストッパーリテーナ12およびドアヒンジリテーナ22の形状、板厚等は必要に応じ種々変更可能である。また、観音開きタイプのドアについて説明したが、本発明のドア取付ピラー1は、種々のタイプのドアに適用することができる。
【0010】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るドア取付ピラーを用いれば、従来のドア取付ピラーに比べ、ドアストッパーおよびドアヒンジが取り付けられている締着部の剛性を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の縦断面図であり、図2のI−I線矢視図である。
【図2】本発明の一実施の形態の平断面図であり、図1のII−II線矢視図である。
【図3】従来の実施の形態の縦断面図である。
【符号の説明】
1…ドア取付ピラー
10、50…インナパネル
11、51…ドアストッパー
12、52…ドアストッパーリテーナ
12a、22a、56…支持部
20、60…アウタパネル
21、61…ドアヒンジ
22、62…ドアヒンジリテーナ
Claims (2)
- インナパネルとアウタパネルからなる閉じ断面構造を有し、ドアヒンジを介してドアを水平方向に開閉可能に支持するとともに、前記ドアとの間に該ドアの開き角度を規制するドアストッパが介装されたドア取り付けピラーであって、
前記ドアヒンジは、前記ピラーの閉じ断面内に設けられたドアヒンジリテーナにより前記アウタパネル側に固定され、
前記ドアストッパは、前記ピラーの閉じ断面内に設けられたドアストッパリテーナにより前記インナパネル側に固定され、
前記ドアヒンジリテーナと前記ドアストッパリテーナが、それぞれ一端が前記インナパネルに固定され、他端が前記アウタパネルに固定されて、相互に閉じ断面構造を有する構成としたドア取り付けピラー。 - 請求項1記載のドア取り付けピラーであって、前記ドアヒンジリテーナの内側に前記ドアストッパリテーナが固定され、かつ前記ピラーの縦断面方向に閉じた構成としたドア取り付けピラー。
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- 1998-09-09 JP JP25555298A patent/JP3598839B2/ja not_active Expired - Lifetime
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