JPH0510016A - 複合塗膜 - Google Patents
複合塗膜Info
- Publication number
- JPH0510016A JPH0510016A JP18811891A JP18811891A JPH0510016A JP H0510016 A JPH0510016 A JP H0510016A JP 18811891 A JP18811891 A JP 18811891A JP 18811891 A JP18811891 A JP 18811891A JP H0510016 A JPH0510016 A JP H0510016A
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- JP
- Japan
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- coating film
- paint film
- vinyl chloride
- hard
- film
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 硬質基材の表面に架橋型塩化ビニル樹脂を塗
膜とした軟質、硬質の塗膜を形成し、プライマーの除去
と耐候性の大幅な改善を図ることである。 【構成】 硬質基材の表面に直接、架橋型ポリ塩化ビニ
ル樹脂を主成分とした塗膜のうち硬質塗膜と可塑剤を添
加した軟質塗膜とを一体に積層し、ポリ塩化ビニル樹脂
でも鉛筆硬度2H位が得られ、かつ耐候性も改善でき、
コストダウンも図れ、しかも塩化ビニルの特徴を十分に
発揮した複合塗膜とすることである。
膜とした軟質、硬質の塗膜を形成し、プライマーの除去
と耐候性の大幅な改善を図ることである。 【構成】 硬質基材の表面に直接、架橋型ポリ塩化ビニ
ル樹脂を主成分とした塗膜のうち硬質塗膜と可塑剤を添
加した軟質塗膜とを一体に積層し、ポリ塩化ビニル樹脂
でも鉛筆硬度2H位が得られ、かつ耐候性も改善でき、
コストダウンも図れ、しかも塩化ビニルの特徴を十分に
発揮した複合塗膜とすることである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬質基材上に接着性と耐
候性に抜群の性能を有し、かつ樹脂成分として塩化ビニ
ル樹脂を用いた複合塗膜に関するものである。
候性に抜群の性能を有し、かつ樹脂成分として塩化ビニ
ル樹脂を用いた複合塗膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に塗料はポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂等に溶剤を混合した塗料をプライ
マー処理した基材に塗布し、ドライで20〜40ミクロ
ンの塗膜を形成していた。
シ樹脂、ウレタン樹脂等に溶剤を混合した塗料をプライ
マー処理した基材に塗布し、ドライで20〜40ミクロ
ンの塗膜を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
塗膜は基材と塗膜の溶着、接着力の関係で必ずプライ
マー処理を施す必要がある。耐候性があまりない。
塗膜が薄いため質感がない。厚膜に形成するとコスト
高となり、しかも生産性が悪く、その上加工時に塗膜に
クラックが入る。耐衝撃性に欠ける。等の欠点があっ
た。
塗膜は基材と塗膜の溶着、接着力の関係で必ずプライ
マー処理を施す必要がある。耐候性があまりない。
塗膜が薄いため質感がない。厚膜に形成するとコスト
高となり、しかも生産性が悪く、その上加工時に塗膜に
クラックが入る。耐衝撃性に欠ける。等の欠点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、塗膜用の樹脂として重合度100〜3
00位の塩化ビニル樹脂を塗膜形成要素として用い、耐
候性、密着性、加工性にもすぐれた複合塗膜を基材上に
形成し、密着性、作業性、質感、耐候性、加工性を大幅
に改善した複合塗膜を提案するものである。
を除去するため、塗膜用の樹脂として重合度100〜3
00位の塩化ビニル樹脂を塗膜形成要素として用い、耐
候性、密着性、加工性にもすぐれた複合塗膜を基材上に
形成し、密着性、作業性、質感、耐候性、加工性を大幅
に改善した複合塗膜を提案するものである。
【0005】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係る複合塗膜
の一実施例について詳細に説明する。図1は本発明に係
る複合塗膜の一例を示す拡大説明図であり、1は硬質基
材、2は軟質塗膜、3は硬質塗膜である。
の一実施例について詳細に説明する。図1は本発明に係
る複合塗膜の一例を示す拡大説明図であり、1は硬質基
材、2は軟質塗膜、3は硬質塗膜である。
【0006】さらに説明すると図1、2において硬質基
材1は金属、プラスチック、木質およびセラミック質の
板体であり、平板、エンボス加工板、もしくは連結構造
の任意断面に形成されたものである。
材1は金属、プラスチック、木質およびセラミック質の
板体であり、平板、エンボス加工板、もしくは連結構造
の任意断面に形成されたものである。
【0007】軟質塗膜2はポリ塩化ビニル樹脂に可塑剤
を主成分としゾルタイプの塗料から形成した塗膜層で、
厚さが100〜200ミクロンでゴム弾性を有する約4
〜60倍位発泡した塗膜層で、硬質基材1にプライマー
処理なく直接に塗布して乾燥、焼成したものであり、こ
の軟質塗膜2は密着性、耐候性、難燃性にすぐれたもの
である。
を主成分としゾルタイプの塗料から形成した塗膜層で、
厚さが100〜200ミクロンでゴム弾性を有する約4
〜60倍位発泡した塗膜層で、硬質基材1にプライマー
処理なく直接に塗布して乾燥、焼成したものであり、こ
の軟質塗膜2は密着性、耐候性、難燃性にすぐれたもの
である。
【0008】また、硬質塗膜3は軟質塗膜2上に厚さ1
0〜30ミクロン位形成した塗膜であり、クッション性
は殆どなく平坦であって硬度も鉛筆硬度で2H〜3Hで
ある。特に、この硬質塗膜3は重合度100〜200の
ポリ塩化ビニル樹脂と溶剤(MEK、ジメチルエチルア
ミド等)と架橋剤、安定剤、接着剤を含有する塗料を組
成物とし、耐候性と質感を強化したものである。
0〜30ミクロン位形成した塗膜であり、クッション性
は殆どなく平坦であって硬度も鉛筆硬度で2H〜3Hで
ある。特に、この硬質塗膜3は重合度100〜200の
ポリ塩化ビニル樹脂と溶剤(MEK、ジメチルエチルア
ミド等)と架橋剤、安定剤、接着剤を含有する塗料を組
成物とし、耐候性と質感を強化したものである。
【0009】なお、図2は硬質基材1の表面に硬質塗膜
3を形成し、その上に軟質塗膜2を積層したものであ
り、軟質感を醸し出す反面、硬質基材1の表面と軟質塗
膜2間に硬質塗膜3を一体に介在させたものである。
3を形成し、その上に軟質塗膜2を積層したものであ
り、軟質感を醸し出す反面、硬質基材1の表面と軟質塗
膜2間に硬質塗膜3を一体に介在させたものである。
【0010】以上説明したのは本発明に係る複合塗膜の
一実施例にすぎず、図3に示すように未硬化の硬質塗膜
3上に紫外線硬化型樹脂2aを塗布し、10〜1分程度
の時間差で複合塗膜を形成した部材とすることもでき
る。
一実施例にすぎず、図3に示すように未硬化の硬質塗膜
3上に紫外線硬化型樹脂2aを塗布し、10〜1分程度
の時間差で複合塗膜を形成した部材とすることもでき
る。
【0011】さらに、図4に示すようにポリ塩化ビニル
樹脂を主成分とする架橋型の半硬化状の塗膜にフッソ樹
脂(約50〜95%のフッソ成分を含有した塗料)2b
を塗布して一体化した複合塗膜とすることもできる。
樹脂を主成分とする架橋型の半硬化状の塗膜にフッソ樹
脂(約50〜95%のフッソ成分を含有した塗料)2b
を塗布して一体化した複合塗膜とすることもできる。
【0012】
【発明の効果】上述したように本発明に係る複合塗膜に
よれば、硬質基材の材質に関係なく接着力のすぐれた
架橋型のポリ塩化ビニル樹脂を主成分とする塗膜を形成
したためプライマー処理が不要である。ポリ塩化ビニ
ル樹脂でも鉛筆硬度2H〜3Hの塗膜が形成できるた
め、従前の塗膜の外観と同一の外観を形成できる。軟
質塗膜と硬質塗膜を積層したため質感、耐久性において
抜群の性能を発揮する。硬質塗膜と紫外線塗膜とを一
体に形成できるため乾燥、焼付が短時間である。フッ
ソ樹脂塗膜、もしくはフッソ樹脂フィルムを一体に接着
できるので耐候性、防カビ性、耐汚染性にすぐれる。等
の特徴、効果がある。
よれば、硬質基材の材質に関係なく接着力のすぐれた
架橋型のポリ塩化ビニル樹脂を主成分とする塗膜を形成
したためプライマー処理が不要である。ポリ塩化ビニ
ル樹脂でも鉛筆硬度2H〜3Hの塗膜が形成できるた
め、従前の塗膜の外観と同一の外観を形成できる。軟
質塗膜と硬質塗膜を積層したため質感、耐久性において
抜群の性能を発揮する。硬質塗膜と紫外線塗膜とを一
体に形成できるため乾燥、焼付が短時間である。フッ
ソ樹脂塗膜、もしくはフッソ樹脂フィルムを一体に接着
できるので耐候性、防カビ性、耐汚染性にすぐれる。等
の特徴、効果がある。
【図1】本発明に係る複合塗膜の一例を示す説明図であ
る。
る。
【図2】本発明に係る複合塗膜の一例を示す説明図であ
る。
る。
【図3】本発明に係る複合塗膜の一例を示す説明図であ
る。
る。
【図4】本発明に係る複合塗膜の一例を示す説明図であ
る。
る。
1 硬質基材 2 軟質塗膜 3 硬質塗膜
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 硬質基材の表面に直接、軟質塩化ビニル
塗膜、硬質塩化ビニル塗膜またはその逆の順に積層一体
化したことを特徴とする複合塗膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18811891A JPH0510016A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 複合塗膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18811891A JPH0510016A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 複合塗膜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510016A true JPH0510016A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=16218027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18811891A Pending JPH0510016A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 複合塗膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0510016A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996025286A1 (en) * | 1995-02-13 | 1996-08-22 | Marolian B.V. | A method for affixing a coating film providing protection against weather influences to a wooden building element as well as a wooden building element |
WO2000003851A1 (en) * | 1998-07-16 | 2000-01-27 | Policurvo S.R.L. | Covering process for terra cotta and ceramic tiles and tile obtained from the process |
EP1980432A2 (en) | 2007-04-12 | 2008-10-15 | Halla Climate Control Corporation | Blower for vehicles |
US7682233B2 (en) | 2005-06-17 | 2010-03-23 | Halla Climate Control Corporation | Blower for air conditioner of automotive vehicles |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP18811891A patent/JPH0510016A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996025286A1 (en) * | 1995-02-13 | 1996-08-22 | Marolian B.V. | A method for affixing a coating film providing protection against weather influences to a wooden building element as well as a wooden building element |
NL9500261A (nl) * | 1995-02-13 | 1996-09-02 | Marolian Bv | Houten bouwelementen, werkwijze voor de vervaardiging daarvan en gebouwen, welke deze elementen bevatten. |
WO2000003851A1 (en) * | 1998-07-16 | 2000-01-27 | Policurvo S.R.L. | Covering process for terra cotta and ceramic tiles and tile obtained from the process |
US7682233B2 (en) | 2005-06-17 | 2010-03-23 | Halla Climate Control Corporation | Blower for air conditioner of automotive vehicles |
EP1980432A2 (en) | 2007-04-12 | 2008-10-15 | Halla Climate Control Corporation | Blower for vehicles |
US8235649B2 (en) | 2007-04-12 | 2012-08-07 | Halla Climate Control Corporation | Blower for vehicles |
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