JPH05278174A - 塩化ビニル樹脂被覆コート紙 - Google Patents

塩化ビニル樹脂被覆コート紙

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JPH05278174A
JPH05278174A JP10614892A JP10614892A JPH05278174A JP H05278174 A JPH05278174 A JP H05278174A JP 10614892 A JP10614892 A JP 10614892A JP 10614892 A JP10614892 A JP 10614892A JP H05278174 A JPH05278174 A JP H05278174A
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JP
Japan
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vinyl chloride
resin layer
chloride resin
coated paper
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP10614892A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Chokai
臣吾 鳥海
Mitsuru Nakakawara
満 中河原
Yuji Takahashi
勇司 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウレタン樹脂がコートされたコート紙に、密
着性のよい塩化ビニル樹脂層を形成する。 【構成】 紙基材1上に、印刷模様層2とウレタン樹脂
層3とを積層することにより製造されたコート紙上に、
更に塩化ビニル樹脂層4を設ける場合に、エポキシ変性
した塩化ビニル樹脂から形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表面に塩化ビニル樹
脂層が被覆されたコート紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、天井や壁などに対する内装材
や家具のラッピング材として耐熱性に優れたコート紙が
広く一般的に使用されているが、このような用途に使用
されているコート紙としては、坪量20〜80g/m
の建材用紙に模様印刷を施した後に、アミノアルキド樹
脂層、硝化綿(ラッカー)層、或いはウレタン樹脂層を
形成したものが使用されている。中でも、表面層に高光
沢の部分と低光沢の部分を有するグロスマット効果を有
するウレタン樹脂層が形成されたコート紙の需要が増大
してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コート
紙はそれ自体の厚みが薄いために、エンボス加工を施す
ことが非常に困難であるという問題があった。また、コ
ート紙を壁や天井に施工した場合には、その厚みが薄い
ために下地の凹凸を隠蔽できず、表面に凹凸が目立つと
いう問題や、また、厚みが薄いために接着剤の吸収量が
低く、施工時の接着剤の乾燥速度が早くなり、手貼りが
しにくいという問題もあった。
【0004】更に、コート紙を合板に貼付けて化粧板を
製造し、それを用いて家具を製造する場合、家具の隅に
あたる部分をVカット加工により形成すると、化粧板表
面のコート紙がVカットの表面角部で破損したりすると
いう問題があった。
【0005】このため、コート紙にエンボス加工性やV
カット性を実現することを目的として、コート紙上に更
に塩化ビニル樹脂層を設けることが試みられた。しか
し、コート紙上に設けられた塩化ビニル樹脂層は、それ
らの間で容易に界面剥離してしまうという問題があっ
た。
【0006】この発明の目的は、以上のような従来技術
の問題点を解決しようとするものであり、ウレタン樹脂
層をコートしたコート紙のウレタン樹脂層上に塩化ビニ
ル樹脂層を密着性よく形成することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明者は、ウレタン
樹脂層と密着性のよい特別な塩化ビニル樹脂層を使用す
ることにより上述の目的が達成できることを見出し、こ
の発明を完成するに至った。
【0008】即ち、この発明は、紙基材上に順次、印刷
模様層及びウレタン樹脂層が積層されているコート紙に
おいて、該ウレタン樹脂層上に更にエポキシ変性塩化ビ
ニル樹脂層を設けたことを特徴とする塩化ビニル樹脂被
覆コート紙を提供する。
【0009】以下、この発明の塩化ビニル樹脂被覆コー
ト紙を図を参照しながら詳細に説明する。
【0010】図1は、この発明の塩化ビニル樹脂被覆コ
ート紙の断面図であり、同図に示すように、塩化ビニル
樹脂被覆コート紙10は、紙基材1、印刷模様層2、ウ
レタン樹脂層3、エポキシ変性塩化ビニル樹脂層4が順
次積層された構造を有する。
【0011】この発明において、紙基材1としては、コ
ート紙に一般的に使用されている紙間強化紙を使用する
ことができる。紙基材1の厚さは、とくに限定されるこ
とはないが、通常、約20〜100g/mの坪量のも
のを使用することができる。
【0012】印刷模様層2は、この発明の塩化ビニル樹
脂被覆コート紙に優れた意匠感を付与するものであり、
この印刷模様層2を形成するために使用するインキや印
刷装置、印刷方法には特に限定はなく、従来から用いら
れているものの中から必要に応じて適宜選択することが
できる。
【0013】ウレタン樹脂層3としては、一般的にコー
ト紙用に用いられてるウレタン樹脂の中から適宜選択し
て使用することができる。また、必要に応じて、硬化剤
等の各種添加剤を添加することができる。
【0014】エポキシ変性塩化ビニル樹脂層4は、ウレ
タン樹脂層3との間で界面剥離の問題のないものとする
ために、その塩素基の一部をエポキシ基で置換したもの
から形成する。この場合、エポキシ樹脂の置換割合が1
%未満であるとウレタン樹脂層5との密着性が低下し過
ぎ、また10%を超えると作業性が低下するので好まし
くない。また、エポキシ変性塩化ビニル樹脂層がウレタ
ン樹脂層3に対して密着性が優れている理由は、ウレタ
ン樹脂層3を形成する際に用いられるイソシアネート化
合物のイソシアネート基とエポキシ変性塩化ビニル樹脂
層中のエポキシ基とが反応して結合をするからである。
【0015】このエポキシ変性塩化ビニル樹脂層4の厚
さは、特に限定はなく必要に応じて適宜設定することが
できる。
【0016】なお、エポキシ変性塩化ビニル樹脂層4に
は、種々の添加剤を必要に応じて添加することができ
る。例えば、DOPや混合高級アルコールのアジピン酸
エステルなどの可塑剤、亜鉛/ジブチル錫/イオウ系の
PVC用安定剤、各種溶剤などを添加することができ
る。特に、可塑剤として従来一般的なDOPに代わり、
混合高級アルコールのアジピン酸エステル(ダイヤサイ
ザ−388、三菱化成ビニル株式会社製)を添加した場
合には、ペースト状のエポキシ変性塩化ビニル樹脂の浸
透性や切れ性を向上させることができ、従来においてグ
ラビヤ印刷によりベタ印刷できなかったポリ塩化ビニル
樹脂をグラビヤ印刷で薄くベタ印刷できるようになる。
【0017】なお、上述のようにエポキシ変性塩化ビニ
ル樹脂をグラビヤ印刷によりベタ印刷すると塗布量を少
なくできるので、高価なエポキシ変性塩化ビニル樹脂の
使用量を低減させることができる。この場合、所望のポ
リ塩化ビニル樹脂層厚を得られなくなるので、図2に示
すように、エポキシ変性塩化ビニル樹脂層4上に、従来
から建物の内装材として使用されている一般的な塩化ビ
ニル樹脂の層5を、塩化ビニル樹脂層全体として所望の
厚みとなるように更に形成することが好ましい。この塩
化ビニル樹脂層5にも、一般的な種々の添加剤、例えば
DOPなどの可塑剤、亜鉛/ジブチル錫/イオウ系のP
VC用安定剤、炭酸カルシウムや流動チタンなどのフィ
ラーなどを添加することができる。
【0018】このように、この発明の塩化ビニル樹脂被
覆コート紙は、その表面に塩化ビニル樹脂層が形成され
ているので、Vカット加工やエンボス加工が可能となる
ばかりでなく、任意のツヤや風合い、硬度(強度)、着
色を実現することが可能となり、耐傷性や耐磨耗性も改
善できる。
【0019】上述したような層が積層されているこの発
明の塩化ビニル樹脂被覆コート紙は常法に従って製造で
きる。例えば、紙基材1に、グラビヤ印刷機を用いて印
刷模様層を形成し、ついでウレタン樹脂組成物をグラビ
ヤ印刷して乾燥し、ペースト状のエポキシ変性塩化ビニ
ル樹脂をグラビヤ印刷し、必要に応じてコンマコーター
などを用いて一般的なペースト状塩化ビニル樹脂を塗工
し約180℃に加熱することにより製造することができ
る。
【0020】
【作用】この発明の塩化ビニル樹脂被覆コート紙におい
ては、コート紙のウレタン樹脂層上に設ける塩化ビニル
樹脂層を、エポキシ変性された塩化ビニル樹脂から形成
するので、それらを積層した後に加熱するとウレタン樹
脂層中のイソシアネート基とポリ塩化ビニル樹脂層中の
エポキシ基とが反応する。従って、界面剥離の問題が生
じない塩化ビニル樹脂層をコート紙上に形成することが
可能となる。
【0021】
【実施例】以下、この発明を実施例により具体的に説明
する。
【0022】実施例1 坪量50g/mの紙間強化紙(HP−50s未晒、天
間特殊製紙株式会社製)に、ニトロセルロ−ス系インキ
(東洋インキ製造株式会社製)を用いてグラビヤ印刷に
より印刷模様層を設けた。次に、以下のウレタン樹脂層
形成用の配合Aの混合物を約3g/m(乾燥状態)の
割合でグラビヤ印刷し、更にエポキシ変性塩化ビニル樹
脂層形成用の配合Bの混合物を約10g/m(乾燥状
態)の割合でグラビヤ印刷した。その後、一般的な塩化
ビニル樹脂層形成用の配合Cの混合物をペースト厚0.
1mm(乾燥状態)になるようにコンマコーターで塗工
し180℃で加熱乾燥した後、エンボス加工を施し、図
2に示すような塩化ビニル樹脂被覆コート紙を製造し
た。
【0023】得られたポリ塩化ビニル被覆コート紙は、
エンボス加工が施され意匠的に優れものであり、ポリ塩
化ビニル樹脂層はウレタン樹脂層と強固に密着してい
た。
【0024】 配合A ウレタン樹脂(UR−222、東洋インキ製造株式会社製) 100部 硬化剤(スミジュールL75、住友バイエルン株式会社製) 20部 希釈剤 10部 配合B エポキシ変性塩化ビニル樹脂 100部 (F−821、日本ゼオン製) 可塑剤(D−388、三菱化成ビニル株式会社製) 40部 亜鉛−スズ系安定剤(共同薬品株式会社製) 3部 希釈剤(D−40、エクソン化学株式会社製) 8部 配合C 塩化ビニル樹脂(43H、日本ゼオン株式会社製) 100部 亜鉛−スズ系安定剤(共同薬品株式会社製) 3部 DOP 35部 希釈剤(D−40、エクソン化学株式会社製) 10部
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、ウレタン樹脂がコー
トされたコート紙に密着性のよい塩化ビニル樹脂層を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の塩化ビニル樹脂被覆コート
紙の断面図である。
【図2】図2は、この発明の別の態様の塩化ビニル樹脂
被覆コート紙の断面図である。
【符号の説明】
1 紙基材 2 印刷模様層 3 ウレタン樹脂層 4 エポキシ変性塩化ビニル樹脂層 5 塩化ビニル樹脂層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基材上に順次、印刷模様層及びウレタ
    ン樹脂層が積層されてなるコート紙において、該ウレタ
    ン樹脂層上に更にエポキシ変性塩化ビニル樹脂層を設け
    たことを特徴とする塩化ビニル樹脂被覆コート紙。
JP10614892A 1992-03-31 1992-03-31 塩化ビニル樹脂被覆コート紙 Pending JPH05278174A (ja)

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JP10614892A JPH05278174A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 塩化ビニル樹脂被覆コート紙

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JPH05278174A true JPH05278174A (ja) 1993-10-26

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JP10614892A Pending JPH05278174A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 塩化ビニル樹脂被覆コート紙

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