JP2001232717A - 意匠鋼板 - Google Patents
意匠鋼板Info
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- JP2001232717A JP2001232717A JP2000044416A JP2000044416A JP2001232717A JP 2001232717 A JP2001232717 A JP 2001232717A JP 2000044416 A JP2000044416 A JP 2000044416A JP 2000044416 A JP2000044416 A JP 2000044416A JP 2001232717 A JP2001232717 A JP 2001232717A
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- steel sheet
- sheet
- fine particles
- adhesion
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ステンレス鋼板やメタリック塗装鋼板などの
接着性シートとの密着性が悪い鋼板においても、鋼板上
に透明膜を介して絵柄層が密着性良く配置された、しか
も製造が容易な意匠鋼板を提供する。 【解決手段】 絵柄層7が形成された接着性シート6と
鋼板1とが、上記接着性シートと相溶性のある樹脂を主
成分とする透明プライマー5を介して接合された。ま
た、絵柄層7が形成された接着性シート6と鋼板1と
が、無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分散させた
樹脂からなる透明プライマー5を介して接合された。ま
た、絵柄層7が形成された接着性シート6と鋼板1と
が、上記接着性シートと相溶性のある樹脂を主成分と
し、かつ無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分散さ
せた透明プライマー5を介して接合された。
接着性シートとの密着性が悪い鋼板においても、鋼板上
に透明膜を介して絵柄層が密着性良く配置された、しか
も製造が容易な意匠鋼板を提供する。 【解決手段】 絵柄層7が形成された接着性シート6と
鋼板1とが、上記接着性シートと相溶性のある樹脂を主
成分とする透明プライマー5を介して接合された。ま
た、絵柄層7が形成された接着性シート6と鋼板1と
が、無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分散させた
樹脂からなる透明プライマー5を介して接合された。ま
た、絵柄層7が形成された接着性シート6と鋼板1と
が、上記接着性シートと相溶性のある樹脂を主成分と
し、かつ無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分散さ
せた透明プライマー5を介して接合された。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエレベー
タ、ロッカー、建材、電化製品、OA機器のフレーム、
扉などに使用され、絵柄層が形成されたシートを鋼板に
接着した意匠鋼板にに関する。
タ、ロッカー、建材、電化製品、OA機器のフレーム、
扉などに使用され、絵柄層が形成されたシートを鋼板に
接着した意匠鋼板にに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は特開平06−127196号公報
に示された従来の意匠鋼板を説明するための断面図であ
る。図2において、1は鋼板、2はウレタン樹脂やエポ
キシ樹脂やポリエステル樹脂などからなる2液硬化型の
接着剤により形成される接着層、3は塩化ビニルなどか
らなる伸縮性のある樹脂フィルム、4は転写フィルム、
41は伸縮性のない基材フィルム、42は剥離層、43
は絵柄層、44は感熱型の樹脂からなる接着層、45は
剥離層42、絵柄層43、接着層44により構成される
転写層である。転写フィルム4は基材フィルム41と転
写層45により構成されている。
に示された従来の意匠鋼板を説明するための断面図であ
る。図2において、1は鋼板、2はウレタン樹脂やエポ
キシ樹脂やポリエステル樹脂などからなる2液硬化型の
接着剤により形成される接着層、3は塩化ビニルなどか
らなる伸縮性のある樹脂フィルム、4は転写フィルム、
41は伸縮性のない基材フィルム、42は剥離層、43
は絵柄層、44は感熱型の樹脂からなる接着層、45は
剥離層42、絵柄層43、接着層44により構成される
転写層である。転写フィルム4は基材フィルム41と転
写層45により構成されている。
【0003】つぎに意匠鋼板の製造方法について説明す
る。まず、鋼板1上に、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂や
ポリエステル樹脂などからなる2液硬化型の接着剤によ
り接着層2を形成し、その上から伸縮性のある樹脂フィ
ルム3を貼り合わせる。伸縮性のある樹脂フィルム3と
してはポリ塩化ビニルやポリオレフィンまたは伸縮性の
あるポリエチレンテレフタレートなどの樹脂からなるフ
ィルムを用いる。また、伸縮性のない基材フィルム41
上に、剥離層42、絵柄層43、および感熱型の樹脂か
らなる接着層44がこの順に形成された転写フィルム4
を用意する。つぎに、転写フィルム4の接着層44側
を、鋼板1を被覆している樹脂フィルム3上に重ね合わ
せ、加熱加圧し、転写フィルム4を樹脂フィルム3に接
着した後、基材フィルム41を剥離して、剥離層42、
絵柄層43、接着層44からなる転写層45を樹脂フィ
ルム3上に転写した意匠鋼板が得られる。
る。まず、鋼板1上に、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂や
ポリエステル樹脂などからなる2液硬化型の接着剤によ
り接着層2を形成し、その上から伸縮性のある樹脂フィ
ルム3を貼り合わせる。伸縮性のある樹脂フィルム3と
してはポリ塩化ビニルやポリオレフィンまたは伸縮性の
あるポリエチレンテレフタレートなどの樹脂からなるフ
ィルムを用いる。また、伸縮性のない基材フィルム41
上に、剥離層42、絵柄層43、および感熱型の樹脂か
らなる接着層44がこの順に形成された転写フィルム4
を用意する。つぎに、転写フィルム4の接着層44側
を、鋼板1を被覆している樹脂フィルム3上に重ね合わ
せ、加熱加圧し、転写フィルム4を樹脂フィルム3に接
着した後、基材フィルム41を剥離して、剥離層42、
絵柄層43、接着層44からなる転写層45を樹脂フィ
ルム3上に転写した意匠鋼板が得られる。
【0004】また、図3は同公報に示された別の意匠鋼
板を説明するための断面図である。図3では伸縮性のあ
る樹脂フィルム3は感熱型の樹脂からなる接着層44の
上に形成され、転写層45の方に接着されている。この
ような意匠鋼板の製造方法は、まず、鋼板1上に、2液
硬化型の接着剤により接着層2を形成する。また、伸縮
性のない基材フィルム41(図3では図示せず)上に剥
離層42、絵柄層43、感熱型の樹脂からなる接着層4
4、および伸縮性のある樹脂フィルム3がこの順に形成
された転写フィルムを用意する。つぎに、転写フィルム
の樹脂フィルム3側を、鋼板1上に2液硬化型の接着剤
からなる接着層2を介して重ね合わせ、樹脂フィルム3
と鋼鈑1とを接着した後、基材フィルム41を剥離し
て、少なくとも絵柄層43および伸縮性のある樹脂フィ
ルム3を構成層とする転写層45を鋼鈑1上に転写した
図3に示すような意匠鋼板が得られる。
板を説明するための断面図である。図3では伸縮性のあ
る樹脂フィルム3は感熱型の樹脂からなる接着層44の
上に形成され、転写層45の方に接着されている。この
ような意匠鋼板の製造方法は、まず、鋼板1上に、2液
硬化型の接着剤により接着層2を形成する。また、伸縮
性のない基材フィルム41(図3では図示せず)上に剥
離層42、絵柄層43、感熱型の樹脂からなる接着層4
4、および伸縮性のある樹脂フィルム3がこの順に形成
された転写フィルムを用意する。つぎに、転写フィルム
の樹脂フィルム3側を、鋼板1上に2液硬化型の接着剤
からなる接着層2を介して重ね合わせ、樹脂フィルム3
と鋼鈑1とを接着した後、基材フィルム41を剥離し
て、少なくとも絵柄層43および伸縮性のある樹脂フィ
ルム3を構成層とする転写層45を鋼鈑1上に転写した
図3に示すような意匠鋼板が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の意匠鋼板は以上
のように構成されるので、以下のような問題があった。
すなわち、表面が安定した金属酸化物に覆われ、他の材
料との密着性が低いステンレス鋼板への適用は困難であ
る。さらに、ステンレス鋼板で、密着性確保のために通
常のカップリング剤が塗布された面や、カップリング剤
やクロメート処理などの前処理の後に一般の透明塗膜が
形成された面や、あるいはメタリック塗装鋼板でメタリ
ック塗装後に深み感を与えるための透明塗膜が形成され
た面上では、初期の密着性は十分に確保できる場合もあ
るが、耐久性試験の一項目である耐沸騰水試験後には転
写層45が剥離し、二次密着性が確保できない。また、
図3に示した意匠鋼板では、ウレタン樹脂やエポキシ樹
脂やポリエステル樹脂などからなる2液硬化型の接着剤
からなる接着層2により、鋼板1と樹脂フィルム3付き
の転写層45とを接着するため、接着剤を塗布後、硬化
する前に直ちに樹脂フィルム3付きの転写層45を貼り
付ける必要があり、いったん位置決めするとその変更は
困難であり、容易に製造できない。
のように構成されるので、以下のような問題があった。
すなわち、表面が安定した金属酸化物に覆われ、他の材
料との密着性が低いステンレス鋼板への適用は困難であ
る。さらに、ステンレス鋼板で、密着性確保のために通
常のカップリング剤が塗布された面や、カップリング剤
やクロメート処理などの前処理の後に一般の透明塗膜が
形成された面や、あるいはメタリック塗装鋼板でメタリ
ック塗装後に深み感を与えるための透明塗膜が形成され
た面上では、初期の密着性は十分に確保できる場合もあ
るが、耐久性試験の一項目である耐沸騰水試験後には転
写層45が剥離し、二次密着性が確保できない。また、
図3に示した意匠鋼板では、ウレタン樹脂やエポキシ樹
脂やポリエステル樹脂などからなる2液硬化型の接着剤
からなる接着層2により、鋼板1と樹脂フィルム3付き
の転写層45とを接着するため、接着剤を塗布後、硬化
する前に直ちに樹脂フィルム3付きの転写層45を貼り
付ける必要があり、いったん位置決めするとその変更は
困難であり、容易に製造できない。
【0006】本発明は、上記のような従来のものの問題
点を解決するためになされたものであり、ステンレス鋼
板やメタリック塗装鋼板などの接着性シートとの密着性
が悪い鋼板においても、鋼板上に透明膜を介して絵柄層
が密着性良く配置された、しかも製造が容易な意匠鋼板
を提供することを目的とするものである。
点を解決するためになされたものであり、ステンレス鋼
板やメタリック塗装鋼板などの接着性シートとの密着性
が悪い鋼板においても、鋼板上に透明膜を介して絵柄層
が密着性良く配置された、しかも製造が容易な意匠鋼板
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る意匠鋼板
は、絵柄層が形成された接着性シートと鋼板とが、上記
接着性シートと相溶性のある樹脂を主成分とする透明プ
ライマーを介して接合されたものである。
は、絵柄層が形成された接着性シートと鋼板とが、上記
接着性シートと相溶性のある樹脂を主成分とする透明プ
ライマーを介して接合されたものである。
【0008】また、絵柄層が形成された接着性シートと
鋼板とが、無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分散
させた樹脂からなる透明プライマーを介して接合された
ものである。
鋼板とが、無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分散
させた樹脂からなる透明プライマーを介して接合された
ものである。
【0009】また、絵柄層が形成された接着性シートと
鋼板とが、上記接着性シートと相溶性のある樹脂を主成
分とし、かつ無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分
散させた透明プライマーを介して接合されたものであ
る。
鋼板とが、上記接着性シートと相溶性のある樹脂を主成
分とし、かつ無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分
散させた透明プライマーを介して接合されたものであ
る。
【0010】また、無機微粒子の粒子径は400nm以
下であるものである。
下であるものである。
【0011】また、接着性シートの表面にトップコート
を備えたものである。
を備えたものである。
【0012】また、鋼板はステンレス鋼板またはメタリ
ック塗装鋼板であるものである。
ック塗装鋼板であるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態によ
る意匠鋼板の構成を示す断面図である。図1において、
1は鋼板、5は透明プライマー層、6は絵柄層7が形成
された接着性シート、8は接着性シート6の絵柄層上に
形成されたトップコートである。
る意匠鋼板の構成を示す断面図である。図1において、
1は鋼板、5は透明プライマー層、6は絵柄層7が形成
された接着性シート、8は接着性シート6の絵柄層上に
形成されたトップコートである。
【0014】本実施の形態では、絵柄層7が形成された
接着性シート6と鋼板1との密着性を向上させる目的
で、透明プライマー5としては、接着性シート1と相溶
性のある樹脂を主成分とするものや、無機微粒子や有機
ポリマー微粒子を分散させた樹脂を用いる。透明プライ
マー5が接着性シート1と相溶性のある樹脂を主成分と
するものである場合には、接着性シート1界面での相溶
化により密着性が向上する。また、無機微粒子や有機ポ
リマー微粒子を分散させた樹脂を用いる場合には、微粒
子の強いアンカー効果により密着性が向上する。もちろ
ん、接着性シート1と相溶性のある樹脂を主成分とし、
かつ無機微粒子や有機ポリマー微粒子を分散させた透明
プライマー5を用いてもよく、この場合には相溶化とア
ンカー効果の両方により密着性がより向上する。
接着性シート6と鋼板1との密着性を向上させる目的
で、透明プライマー5としては、接着性シート1と相溶
性のある樹脂を主成分とするものや、無機微粒子や有機
ポリマー微粒子を分散させた樹脂を用いる。透明プライ
マー5が接着性シート1と相溶性のある樹脂を主成分と
するものである場合には、接着性シート1界面での相溶
化により密着性が向上する。また、無機微粒子や有機ポ
リマー微粒子を分散させた樹脂を用いる場合には、微粒
子の強いアンカー効果により密着性が向上する。もちろ
ん、接着性シート1と相溶性のある樹脂を主成分とし、
かつ無機微粒子や有機ポリマー微粒子を分散させた透明
プライマー5を用いてもよく、この場合には相溶化とア
ンカー効果の両方により密着性がより向上する。
【0015】鋼板1としては、軟鋼板、電鋳板、アルミ
ニウム板、単体金属のメッキ板、合金メッキ板、クロム
酸塩やリン酸塩などによる化学処理鋼板などの他、従来
では十分な接着性が得られなかったステンレス鋼板やメ
タリック塗装鋼板なども挙げることができる。
ニウム板、単体金属のメッキ板、合金メッキ板、クロム
酸塩やリン酸塩などによる化学処理鋼板などの他、従来
では十分な接着性が得られなかったステンレス鋼板やメ
タリック塗装鋼板なども挙げることができる。
【0016】接着性シート1としては、例えば、アクリ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共
重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ポリスチレン系樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることが
できる。
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共
重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ポリスチレン系樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることが
できる。
【0017】また、接着性シート1と相溶性のある樹脂
としては、接着性シートの材料に応じて同様の樹脂、例
えば、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン酢
酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン系樹脂などを用いることができ
る。
としては、接着性シートの材料に応じて同様の樹脂、例
えば、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン酢
酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン系樹脂などを用いることができ
る。
【0018】また、無機微粒子としては、例えば、酸化
チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化アルミ
ニウム(Al2O3)、酸化ケイ素(SiO2)、酸化マ
グネシウム(MgO)などを用いることができ、粒径は
10nm〜400nmが好ましい。粒径が10nmより
小さいと均一な分散が困難であり、400nmより大き
いと可視光の領域となるため透明性に欠ける。また、こ
の範囲であればアンカー効果も得られる。
チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化アルミ
ニウム(Al2O3)、酸化ケイ素(SiO2)、酸化マ
グネシウム(MgO)などを用いることができ、粒径は
10nm〜400nmが好ましい。粒径が10nmより
小さいと均一な分散が困難であり、400nmより大き
いと可視光の領域となるため透明性に欠ける。また、こ
の範囲であればアンカー効果も得られる。
【0019】また、有機ポリマー微粒子としては、例え
ば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリメタク
リル酸エチル(PEMA)などを用いることができる。
粒径は大きすぎると表面の凹凸により界面に隙間が生じ
て密着性が低下するため、1μm以下が好ましい。ま
た、均一な分散の点から10nm以上が好ましい。ま
た、この範囲であればアンカー効果も得られる。
ば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリメタク
リル酸エチル(PEMA)などを用いることができる。
粒径は大きすぎると表面の凹凸により界面に隙間が生じ
て密着性が低下するため、1μm以下が好ましい。ま
た、均一な分散の点から10nm以上が好ましい。ま
た、この範囲であればアンカー効果も得られる。
【0020】また、無機微粒子または有機ポリマー微粒
子を分散させる透明プライマーのバインダーには、例え
ば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系
樹脂などを用いることができ、例えば接着性シート1の
材料に応じて同様の樹脂、例えば、アクリル系樹脂やポ
リエステル系樹脂を用いれば、接着性シート1との相溶
性も兼備することになる。
子を分散させる透明プライマーのバインダーには、例え
ば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系
樹脂などを用いることができ、例えば接着性シート1の
材料に応じて同様の樹脂、例えば、アクリル系樹脂やポ
リエステル系樹脂を用いれば、接着性シート1との相溶
性も兼備することになる。
【0021】このように、接着性シート1を用いてお
り、従来のように2液硬化型の接着剤を用いて接着しな
いので位置決めの変更も容易で製造が容易である。
り、従来のように2液硬化型の接着剤を用いて接着しな
いので位置決めの変更も容易で製造が容易である。
【0022】透明プライマー5として好ましいのは、無
機微粒子として、粒径が10〜400nm程度のシリカ
(SiO2)微粒子、あるいは有機ポリマー微粒子とし
て、粒径が1μm以下のポリメタクリル酸メチルに対し
て、バインダー樹脂として、アクリル系樹脂またはウレ
タン系樹脂を用いる場合である。
機微粒子として、粒径が10〜400nm程度のシリカ
(SiO2)微粒子、あるいは有機ポリマー微粒子とし
て、粒径が1μm以下のポリメタクリル酸メチルに対し
て、バインダー樹脂として、アクリル系樹脂またはウレ
タン系樹脂を用いる場合である。
【0023】また、透明プライマー5を鋼板1上に塗布
する方法は、スプレーコート法、ロールコート法、バー
コード法などから選択して行うことができる。
する方法は、スプレーコート法、ロールコート法、バー
コード法などから選択して行うことができる。
【0024】また、透明プライマー5には、例えば、光
安定剤、界面活性剤、調整剤、消泡剤、防腐剤、増粘剤
など各種の添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で必
要に応じて含有させることができる。
安定剤、界面活性剤、調整剤、消泡剤、防腐剤、増粘剤
など各種の添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で必
要に応じて含有させることができる。
【0025】トップコート8は、絵柄層7や接着性シー
ト1を傷や汚染から保護するためのものであり、例えば
ウレタン系樹脂を用いることができる。トップコート8
は必ずしも無くてもよい。
ト1を傷や汚染から保護するためのものであり、例えば
ウレタン系樹脂を用いることができる。トップコート8
は必ずしも無くてもよい。
【0026】
【実施例】以下、本発明による意匠鋼板について具体的
実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
【0027】実施例1.ステンレス鋼板1(SUS30
4、板厚1.2mm)上に、メタクリロキシ系シランカ
ップリング剤(商品名:KBM−503、信越化学工業
株式会社製)のエタノール溶液(1wt%)を乾燥後の
膜厚が2〜3μmになるようにスプレーを用いて塗布、
加熱乾燥した後、透明プライマー5として、下記のアク
リル系樹脂の接着性シート6と相溶性のあるポリメタク
リル酸メチル(平均分子量120,000、アルドリッ
チ社(Aldrich Chemical co.In
c.)製)のトルエン溶液(1wt%)を乾燥後の膜厚
が5μmになるようにスプレーを用いて塗布し、加熱乾
燥した。次に、絵柄7をプリントしたアクリル系樹脂の
接着性シート6(商品名:ドラゴンシート、株式会社き
もと製)を透明プライマー5上に重ね合わせ、150℃
まで加熱加圧することにより貼り合わせた後、トップコ
ート8としてウレタン系クリア塗料(商品名:HIコー
ト、花原化学工業株式会社製)を乾燥後の膜厚が25μ
mになるようにスプレーを用いて塗布し、図1に示すよ
うな意匠鋼板を作製した。
4、板厚1.2mm)上に、メタクリロキシ系シランカ
ップリング剤(商品名:KBM−503、信越化学工業
株式会社製)のエタノール溶液(1wt%)を乾燥後の
膜厚が2〜3μmになるようにスプレーを用いて塗布、
加熱乾燥した後、透明プライマー5として、下記のアク
リル系樹脂の接着性シート6と相溶性のあるポリメタク
リル酸メチル(平均分子量120,000、アルドリッ
チ社(Aldrich Chemical co.In
c.)製)のトルエン溶液(1wt%)を乾燥後の膜厚
が5μmになるようにスプレーを用いて塗布し、加熱乾
燥した。次に、絵柄7をプリントしたアクリル系樹脂の
接着性シート6(商品名:ドラゴンシート、株式会社き
もと製)を透明プライマー5上に重ね合わせ、150℃
まで加熱加圧することにより貼り合わせた後、トップコ
ート8としてウレタン系クリア塗料(商品名:HIコー
ト、花原化学工業株式会社製)を乾燥後の膜厚が25μ
mになるようにスプレーを用いて塗布し、図1に示すよ
うな意匠鋼板を作製した。
【0028】実施例2.透明プライマー5としてポリメ
タクリル酸メチル(平均分子量120,000、アルド
リッチ社製)のトルエン溶液(5wt%)を用いた他は
実施例1と同様の材料および製造方法で図1に示すよう
な意匠鋼板を作製した。
タクリル酸メチル(平均分子量120,000、アルド
リッチ社製)のトルエン溶液(5wt%)を用いた他は
実施例1と同様の材料および製造方法で図1に示すよう
な意匠鋼板を作製した。
【0029】比較例1.透明プライマーを形成せずに、
メタクリロキシ系シランカップリング剤の上に、絵柄7
をプリントしたアクリル系樹脂の接着性シート6を直接
重ね合わせた他は実施例1と同様の材料および製造方法
で意匠鋼板を作製した。
メタクリロキシ系シランカップリング剤の上に、絵柄7
をプリントしたアクリル系樹脂の接着性シート6を直接
重ね合わせた他は実施例1と同様の材料および製造方法
で意匠鋼板を作製した。
【0030】実施例1、2および比較例1について、ト
ップコート8が充分に硬化した後、JIS K−540
0に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)により、
初期の付着性について評価した。また、90℃以上の水
道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性について
も、初期の付着性と同様に評価した。表1に評価結果を
示す。
ップコート8が充分に硬化した後、JIS K−540
0に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)により、
初期の付着性について評価した。また、90℃以上の水
道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性について
も、初期の付着性と同様に評価した。表1に評価結果を
示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1より、透明プライマーを形成しなかっ
た比較例1に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例1および2の方が密着性は高いことが分かる。ポリメ
タクリル酸メチルの接着性シート6との相溶性により、
絵柄層7が形成された接着性シート6がステンレス鋼板
1に密着性良く接着された意匠鋼板が得られる。また、
2液硬化型の接着剤を使用しないので、位置決めの変更
も容易で製造が容易である。
た比較例1に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例1および2の方が密着性は高いことが分かる。ポリメ
タクリル酸メチルの接着性シート6との相溶性により、
絵柄層7が形成された接着性シート6がステンレス鋼板
1に密着性良く接着された意匠鋼板が得られる。また、
2液硬化型の接着剤を使用しないので、位置決めの変更
も容易で製造が容易である。
【0033】実施例3.鋼板上にメタリック塗装を施し
たメタリック塗装鋼板1(板厚1.2mm)上に、透明
プライマー5としてポリメタクリル酸メチル(平均分子
量120,000、アルドリッチ社製)のトルエン溶液
(1wt%)を乾燥後の膜厚が5μmになるようにスプ
レーを用いて塗布、加熱乾燥した。次に、絵柄7をプリ
ントしたアクリル系樹脂の接着性シート6(商品名:ド
ラゴンシート、株式会社きもと製)を透明プライマー5
上に重ね合わせ、150℃まで加熱加圧することにより
貼り合わせた後、トップコート8としてウレタン系クリ
ア塗料(商品名:HIコート、花原化学工業株式会社
製)を乾燥後の膜厚が25μmになるようにスプレーを
用いて塗布し、図1に示すような意匠鋼板を作製した。
たメタリック塗装鋼板1(板厚1.2mm)上に、透明
プライマー5としてポリメタクリル酸メチル(平均分子
量120,000、アルドリッチ社製)のトルエン溶液
(1wt%)を乾燥後の膜厚が5μmになるようにスプ
レーを用いて塗布、加熱乾燥した。次に、絵柄7をプリ
ントしたアクリル系樹脂の接着性シート6(商品名:ド
ラゴンシート、株式会社きもと製)を透明プライマー5
上に重ね合わせ、150℃まで加熱加圧することにより
貼り合わせた後、トップコート8としてウレタン系クリ
ア塗料(商品名:HIコート、花原化学工業株式会社
製)を乾燥後の膜厚が25μmになるようにスプレーを
用いて塗布し、図1に示すような意匠鋼板を作製した。
【0034】実施例4.透明プライマー5としてポリメ
タクリル酸メチル(平均分子量120,000、アルド
リッチ社製)のトルエン溶液(5wt%)を用いた他は
実施例3と同様の材料および製造方法で図1に示すよう
な意匠鋼板を作製した。
タクリル酸メチル(平均分子量120,000、アルド
リッチ社製)のトルエン溶液(5wt%)を用いた他は
実施例3と同様の材料および製造方法で図1に示すよう
な意匠鋼板を作製した。
【0035】比較例2.透明プライマーを形成せずに、
メタリック塗装鋼板1の上に、絵柄7をプリントしたア
クリル系樹脂の接着性シート6を直接重ね合わせた他は
実施例3と同様の材料および製造方法で意匠鋼板を作製
した。
メタリック塗装鋼板1の上に、絵柄7をプリントしたア
クリル系樹脂の接着性シート6を直接重ね合わせた他は
実施例3と同様の材料および製造方法で意匠鋼板を作製
した。
【0036】実施例3,4および比較例2について、ト
ップコート8が充分に硬化した後、JIS K−540
0に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)により、
初期の付着性について評価した。また、90℃以上の水
道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性について
も、初期の付着性と同様に評価した。表2に評価結果を
示す。
ップコート8が充分に硬化した後、JIS K−540
0に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)により、
初期の付着性について評価した。また、90℃以上の水
道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性について
も、初期の付着性と同様に評価した。表2に評価結果を
示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2より、透明プライマーを形成しなかっ
た比較例2に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例3および4の方が密着性は高いことが分かる。ポリメ
タクリル酸メチルの接着性シート6との相溶性により、
絵柄層7が形成された接着性シート6がメタリック塗装
鋼板1に密着性良く接着された意匠鋼板が得られる。ま
た、2液硬化型の接着剤を使用しないので、位置決めの
変更も容易で製造が容易である。
た比較例2に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例3および4の方が密着性は高いことが分かる。ポリメ
タクリル酸メチルの接着性シート6との相溶性により、
絵柄層7が形成された接着性シート6がメタリック塗装
鋼板1に密着性良く接着された意匠鋼板が得られる。ま
た、2液硬化型の接着剤を使用しないので、位置決めの
変更も容易で製造が容易である。
【0039】実施例5.ステンレス鋼板1(SUS30
4、板厚1.2mm)上に、メタクリロキシ系シランカ
ップリング剤(商品番号:KBM−503、信越化学工
業株式会社製)のエタノール溶液(1wt%)を乾燥後
の膜厚が2〜3μmになるようにスプレーを用いて塗
布、加熱乾燥した後、透明プライマー5として、酸化ケ
イ素微粒子(SiO2、粒径10nm〜100nm)1
0wt%をトルエン溶媒に分散させた分散液(商品名:
NANOTEK、シーアイ化成株式会社製)をアクリル
系クリア塗料(商品名:アクローゼ、大日本塗料株式会
社製)と混合して全体として1wt%の酸化ケイ素が分
散されたアクリル系クリア塗料を、乾燥後の膜厚が5μ
mになるようにスプレーを用いて塗布、加熱乾燥した。
なお、ここで用いられるアクリル系クリア塗料は実施例
1〜4で用いられたポリメタクリル酸メチルのトルエン
溶液に比べて接着性シート6との相溶性ははるかに劣る
ものである。次に、絵柄7をプリントしたアクリル系樹
脂の接着性シート6(商品名:ドラゴンシート、株式会
社きもと製)を透明プライマー5上に重ね合わせ、15
0℃まで加熱加圧することにより貼り合わせた後、トッ
プコート8としてウレタン系クリア塗料(商品名:HI
コート、花原化学工業株式会社製)を乾燥後の膜厚が2
5μmになるようにスプレーを用いて塗布し、図1に示
すような意匠鋼板を作製した。
4、板厚1.2mm)上に、メタクリロキシ系シランカ
ップリング剤(商品番号:KBM−503、信越化学工
業株式会社製)のエタノール溶液(1wt%)を乾燥後
の膜厚が2〜3μmになるようにスプレーを用いて塗
布、加熱乾燥した後、透明プライマー5として、酸化ケ
イ素微粒子(SiO2、粒径10nm〜100nm)1
0wt%をトルエン溶媒に分散させた分散液(商品名:
NANOTEK、シーアイ化成株式会社製)をアクリル
系クリア塗料(商品名:アクローゼ、大日本塗料株式会
社製)と混合して全体として1wt%の酸化ケイ素が分
散されたアクリル系クリア塗料を、乾燥後の膜厚が5μ
mになるようにスプレーを用いて塗布、加熱乾燥した。
なお、ここで用いられるアクリル系クリア塗料は実施例
1〜4で用いられたポリメタクリル酸メチルのトルエン
溶液に比べて接着性シート6との相溶性ははるかに劣る
ものである。次に、絵柄7をプリントしたアクリル系樹
脂の接着性シート6(商品名:ドラゴンシート、株式会
社きもと製)を透明プライマー5上に重ね合わせ、15
0℃まで加熱加圧することにより貼り合わせた後、トッ
プコート8としてウレタン系クリア塗料(商品名:HI
コート、花原化学工業株式会社製)を乾燥後の膜厚が2
5μmになるようにスプレーを用いて塗布し、図1に示
すような意匠鋼板を作製した。
【0040】実施例6.透明プライマー5として、全体
として5wt%の酸化ケイ素が分散されたアクリル系ク
リア塗料を用いた他は実施例5と同様の材料および製造
方法で図1に示すような意匠鋼板を作製した。
として5wt%の酸化ケイ素が分散されたアクリル系ク
リア塗料を用いた他は実施例5と同様の材料および製造
方法で図1に示すような意匠鋼板を作製した。
【0041】比較例3.透明プライマーを形成せずに、
メタクリロキシ系シランカップリング剤の上に、絵柄7
をプリントしたアクリル系樹脂の接着性シート6を直接
重ね合わせた他は実施例5と同様の材料および製造方法
で意匠鋼板を作製した。
メタクリロキシ系シランカップリング剤の上に、絵柄7
をプリントしたアクリル系樹脂の接着性シート6を直接
重ね合わせた他は実施例5と同様の材料および製造方法
で意匠鋼板を作製した。
【0042】実施例5,6および比較例3について、ト
ップコート8が充分に硬化した後、JIS K−540
0に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)により、
初期の付着性について評価した。また、90℃以上の水
道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性について
も、初期の付着性と同様に評価した。表3に評価結果を
示す。
ップコート8が充分に硬化した後、JIS K−540
0に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)により、
初期の付着性について評価した。また、90℃以上の水
道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性について
も、初期の付着性と同様に評価した。表3に評価結果を
示す。
【0043】
【表3】
【0044】表3より、透明プライマーを形成しなかっ
た比較例3に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例5および6の方が密着性は高いことが分かる。主に透
明プライマー5の酸化ケイ素微粒子のアンカー効果によ
り、絵柄層7が形成された接着性シート6がステンレス
鋼板1に密着性良く接着された意匠鋼板が得られる。ま
た、2液硬化型の接着剤を使用しないので、位置決めの
変更も容易で製造が容易である。
た比較例3に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例5および6の方が密着性は高いことが分かる。主に透
明プライマー5の酸化ケイ素微粒子のアンカー効果によ
り、絵柄層7が形成された接着性シート6がステンレス
鋼板1に密着性良く接着された意匠鋼板が得られる。ま
た、2液硬化型の接着剤を使用しないので、位置決めの
変更も容易で製造が容易である。
【0045】実施例7.実施例3と同様のメタリック塗
装鋼板1(板厚1.2mm)上に、透明プライマー5と
して、酸化ケイ素微粒子(SiO2、粒径10nm〜1
00nm)10wt%をトルエン溶媒に分散させた分散
液(商品名:NANOTEK、シーアイ化成株式会社
製)をアクリル系クリア塗料(商品名:アクローゼ、大
日本塗料株式会社製)と混合して全体として1wt%の
酸化ケイ素が分散されたアクリル系クリア塗料を、乾燥
後の膜厚が5μmになるようにスプレーを用いて塗布、
加熱乾燥した。次に、絵柄7をプリントしたアクリル系
樹脂の接着性シート6(商品名:ドラゴンシート、株式
会社きもと製)を透明プライマー5上に重ね合わせ、1
50℃まで加熱加圧することにより貼り合わせた後、ト
ップコート8としてウレタン系クリア塗料(商品名:H
Iコート、花原化学工業株式会社製)を乾燥後の膜厚が
25μmになるようにスプレーを用いて塗布し、図1に
示すような意匠鋼板を作製した。
装鋼板1(板厚1.2mm)上に、透明プライマー5と
して、酸化ケイ素微粒子(SiO2、粒径10nm〜1
00nm)10wt%をトルエン溶媒に分散させた分散
液(商品名:NANOTEK、シーアイ化成株式会社
製)をアクリル系クリア塗料(商品名:アクローゼ、大
日本塗料株式会社製)と混合して全体として1wt%の
酸化ケイ素が分散されたアクリル系クリア塗料を、乾燥
後の膜厚が5μmになるようにスプレーを用いて塗布、
加熱乾燥した。次に、絵柄7をプリントしたアクリル系
樹脂の接着性シート6(商品名:ドラゴンシート、株式
会社きもと製)を透明プライマー5上に重ね合わせ、1
50℃まで加熱加圧することにより貼り合わせた後、ト
ップコート8としてウレタン系クリア塗料(商品名:H
Iコート、花原化学工業株式会社製)を乾燥後の膜厚が
25μmになるようにスプレーを用いて塗布し、図1に
示すような意匠鋼板を作製した。
【0046】実施例8.透明プライマー5として、全体
として5wt%の酸化ケイ素が分散されたアクリル系ク
リア塗料を用いた他は実施例7と同様の材料および製造
方法で図1に示すような意匠鋼板を作製した。
として5wt%の酸化ケイ素が分散されたアクリル系ク
リア塗料を用いた他は実施例7と同様の材料および製造
方法で図1に示すような意匠鋼板を作製した。
【0047】比較例4.透明プライマーを形成せずに、
メタリック塗装鋼板1の上に、絵柄7をプリントしたア
クリル系樹脂の接着性シート6を直接重ね合わせた他は
実施例7と同様の材料および製造方法で意匠鋼板を作製
した。
メタリック塗装鋼板1の上に、絵柄7をプリントしたア
クリル系樹脂の接着性シート6を直接重ね合わせた他は
実施例7と同様の材料および製造方法で意匠鋼板を作製
した。
【0048】実施例7,8および比較例4について、ト
ップコート8が充分に硬化した後、JIS K−540
0に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)により、
初期の付着性について評価した。また、90℃以上の水
道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性について
も、初期の付着性と同様に評価した。表4に評価結果を
示す。
ップコート8が充分に硬化した後、JIS K−540
0に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)により、
初期の付着性について評価した。また、90℃以上の水
道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性について
も、初期の付着性と同様に評価した。表4に評価結果を
示す。
【0049】
【表4】
【0050】表4より、透明プライマーを形成しなかっ
た比較例4に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例7および8の方が密着性は高いことが分かる。主に透
明プライマー5の酸化ケイ素微粒子のアンカー効果によ
り、絵柄層7が形成された接着性シート6がメタリック
塗装鋼板1に密着性良く接着された意匠鋼板が得られ
る。また、2液硬化型の接着剤を使用しないので、位置
決めの変更も容易で製造が容易である。
た比較例4に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例7および8の方が密着性は高いことが分かる。主に透
明プライマー5の酸化ケイ素微粒子のアンカー効果によ
り、絵柄層7が形成された接着性シート6がメタリック
塗装鋼板1に密着性良く接着された意匠鋼板が得られ
る。また、2液硬化型の接着剤を使用しないので、位置
決めの変更も容易で製造が容易である。
【0051】実施例9.ステンレス鋼板1(SUS30
4、板厚1.2mm)上に、メタクリロキシ系シランカ
ップリング剤(商品名:KBM−503、信越化学工業
株式会社製)のエタノール溶液(1wt%)を乾燥後の
膜厚が2〜3μmになるようにスプレーを用いて塗布、
加熱乾燥した後、透明プライマーとして、アクリル系ク
リア塗料(商品名:アクローゼ、大日本塗料株式会社
製)にポリメタクリル酸メチル微粒子(平均分子量12
0,000、アルドリッチ社製)を1wt%分散したも
のを、乾燥後の膜厚が5μmになるようにスプレーを用
いて塗布、加熱乾燥した。次に、絵柄7をプリントした
アクリル系樹脂の接着性シート6(商品名:ドラゴンシ
ート、株式会社きもと製)を透明プライマー5上に重ね
合わせ、150℃まで加熱加圧することにより貼り合わ
せた後、トップコート8としてウレタン系クリア塗料
(商品名:HIコート、花原化学工業株式会社製)を乾
燥後の膜厚が25μmになるようにスプレーを用いて塗
布し、図1に示すような意匠鋼板を作製した。
4、板厚1.2mm)上に、メタクリロキシ系シランカ
ップリング剤(商品名:KBM−503、信越化学工業
株式会社製)のエタノール溶液(1wt%)を乾燥後の
膜厚が2〜3μmになるようにスプレーを用いて塗布、
加熱乾燥した後、透明プライマーとして、アクリル系ク
リア塗料(商品名:アクローゼ、大日本塗料株式会社
製)にポリメタクリル酸メチル微粒子(平均分子量12
0,000、アルドリッチ社製)を1wt%分散したも
のを、乾燥後の膜厚が5μmになるようにスプレーを用
いて塗布、加熱乾燥した。次に、絵柄7をプリントした
アクリル系樹脂の接着性シート6(商品名:ドラゴンシ
ート、株式会社きもと製)を透明プライマー5上に重ね
合わせ、150℃まで加熱加圧することにより貼り合わ
せた後、トップコート8としてウレタン系クリア塗料
(商品名:HIコート、花原化学工業株式会社製)を乾
燥後の膜厚が25μmになるようにスプレーを用いて塗
布し、図1に示すような意匠鋼板を作製した。
【0052】実施例10.透明プライマー5として、ポ
リメタクリル酸メチル微粒子を5wt%分散した他は実
施例9と同様の材料および製造方法で図1に示すような
意匠鋼板を作製した。
リメタクリル酸メチル微粒子を5wt%分散した他は実
施例9と同様の材料および製造方法で図1に示すような
意匠鋼板を作製した。
【0053】比較例5.透明プライマーを形成せずに、
メタクリロキシ系シランカップリング剤の上に、絵柄7
をプリントしたアクリル系樹脂の接着性シート6を直接
重ね合わせた他は実施例9と同様の材料および製造方法
で意匠鋼板を作製した。
メタクリロキシ系シランカップリング剤の上に、絵柄7
をプリントしたアクリル系樹脂の接着性シート6を直接
重ね合わせた他は実施例9と同様の材料および製造方法
で意匠鋼板を作製した。
【0054】実施例9,10および比較例5について、
トップコート8が充分に硬化した後、JIS K−54
00に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)によ
り、初期の付着性について評価した。また、90℃以上
の水道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性につ
いても、初期の付着性と同様に評価した。表5に評価結
果を示す。
トップコート8が充分に硬化した後、JIS K−54
00に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)によ
り、初期の付着性について評価した。また、90℃以上
の水道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性につ
いても、初期の付着性と同様に評価した。表5に評価結
果を示す。
【0055】
【表5】
【0056】表5より、透明プライマーを形成しなかっ
た比較例5に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例9および10の方が密着性は高いことが分かる。主に
透明プライマー5のポリメタクリル酸メチル微粒子のア
ンカー効果により、絵柄層7が形成された接着性シート
6がステンレス鋼板1に密着性良く接着された意匠鋼板
が得られる。また、2液硬化型の接着剤を使用しないの
で、位置決めの変更も容易で製造が容易である。
た比較例5に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例9および10の方が密着性は高いことが分かる。主に
透明プライマー5のポリメタクリル酸メチル微粒子のア
ンカー効果により、絵柄層7が形成された接着性シート
6がステンレス鋼板1に密着性良く接着された意匠鋼板
が得られる。また、2液硬化型の接着剤を使用しないの
で、位置決めの変更も容易で製造が容易である。
【0057】実施例11.実施例3と同様のメタリック
塗装鋼板1(板厚1.2mm)上に、透明プライマー5
として、アクリル系クリア塗料(商品名:アクローゼ、
大日本塗料株式会社製)にポリメタクリル酸メチル微粒
子(平均分子量120,000、アルドリッチ社製)を
1wt%分散したものを、乾燥後の膜厚が5μmになる
ようにスプレーを用いて塗布、加熱乾燥した。次に、絵
柄7をプリントしたアクリル系樹脂の接着性シート6
(商品名:ドラゴンシート、株式会社きもと製)を透明
プライマー5上に重ね合わせ、150℃まで加熱加圧す
ることにより貼り合わせた後、トップコートとしてウレ
タン系クリア塗料(商品名:HIコート、花原化学工業
株式会社製)を乾燥後の膜厚が25μmになるようにス
プレーを用いて塗布し、図1に示すような意匠鋼板を作
製した。
塗装鋼板1(板厚1.2mm)上に、透明プライマー5
として、アクリル系クリア塗料(商品名:アクローゼ、
大日本塗料株式会社製)にポリメタクリル酸メチル微粒
子(平均分子量120,000、アルドリッチ社製)を
1wt%分散したものを、乾燥後の膜厚が5μmになる
ようにスプレーを用いて塗布、加熱乾燥した。次に、絵
柄7をプリントしたアクリル系樹脂の接着性シート6
(商品名:ドラゴンシート、株式会社きもと製)を透明
プライマー5上に重ね合わせ、150℃まで加熱加圧す
ることにより貼り合わせた後、トップコートとしてウレ
タン系クリア塗料(商品名:HIコート、花原化学工業
株式会社製)を乾燥後の膜厚が25μmになるようにス
プレーを用いて塗布し、図1に示すような意匠鋼板を作
製した。
【0058】実施例12.透明プライマー5としてポリ
メタクリル酸メチル微粒子を5wt%分散した他は実施
例11と同様の材料および製造方法で図1に示すような
意匠鋼板を作製した。
メタクリル酸メチル微粒子を5wt%分散した他は実施
例11と同様の材料および製造方法で図1に示すような
意匠鋼板を作製した。
【0059】比較例6.透明プライマーを形成せずに、
メタリック塗装鋼板1の上に、絵柄7をプリントしたア
クリル系樹脂の接着性シート6を直接重ね合わせた他は
実施例11と同様の材料および製造方法で意匠鋼板を作
製した。
メタリック塗装鋼板1の上に、絵柄7をプリントしたア
クリル系樹脂の接着性シート6を直接重ね合わせた他は
実施例11と同様の材料および製造方法で意匠鋼板を作
製した。
【0060】実施例11,12および比較例6につい
て、トップコート8が充分に硬化した後、JIS K−
5400に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)に
より、初期の付着性について評価した。また、90℃以
上の水道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性に
ついても、初期の付着性と同様に評価した。表6に評価
結果を示す。
て、トップコート8が充分に硬化した後、JIS K−
5400に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)に
より、初期の付着性について評価した。また、90℃以
上の水道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性に
ついても、初期の付着性と同様に評価した。表6に評価
結果を示す。
【0061】
【表6】
【0062】表6より、透明プライマーを形成しなかっ
た比較例6に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例11および12の方が密着性は高いことが分かる。主
に透明プライマー5のポリメタクリル酸メチル微粒子の
アンカー効果により、絵柄層7が形成された接着性シー
ト6がメタリック塗装鋼板1に密着性良く接着された意
匠鋼板が得られる。また、2液硬化型の接着剤を使用し
ないので、位置決めの変更も容易で製造が容易である。
た比較例6に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例11および12の方が密着性は高いことが分かる。主
に透明プライマー5のポリメタクリル酸メチル微粒子の
アンカー効果により、絵柄層7が形成された接着性シー
ト6がメタリック塗装鋼板1に密着性良く接着された意
匠鋼板が得られる。また、2液硬化型の接着剤を使用し
ないので、位置決めの変更も容易で製造が容易である。
【0063】実施例13.ステンレス鋼板1(SUS3
04、板厚1.2mm)上に、メタクリロキシ系シラン
カップリング剤(商品番号:KBM−503、信越化学
工業株式会社製)のエタノール溶液(1wt%)を乾燥
後の膜厚が2〜3μmになるようにスプレーを用いて塗
布、加熱乾燥した後、透明プライマー5として、酸化ケ
イ素微粒子(SiO2、粒径10nm〜100nm)1
0wt%をトルエン溶媒に分散させた分散液(商品名:
NANOTEK、シーアイ化成株式会社製)をポリメタ
クリル酸メチル(平均分子量120,000、アルドリ
ッチ社製)と混合して全体として1wt%の酸化ケイ素
が分散されたポリメタクリル酸メチルのトルエン溶液
を、乾燥後の膜厚が5μmになるようにスプレーを用い
て塗布、加熱乾燥した。次に、絵柄7をプリントしたア
クリル系樹脂の接着性シート(商品名:ドラゴンシー
ト、株式会社きもと製)を透明プライマー5上に重ね合
わせ、150℃まで加熱加圧することにより貼り合わせ
た後、トップコート8としてウレタン系クリア塗料(商
品名:HIコート、花原化学工業株式会社製)を乾燥後
の膜厚が25μmになるようにスプレーを用いて塗布
し、図1に示すような意匠鋼板を作製した。
04、板厚1.2mm)上に、メタクリロキシ系シラン
カップリング剤(商品番号:KBM−503、信越化学
工業株式会社製)のエタノール溶液(1wt%)を乾燥
後の膜厚が2〜3μmになるようにスプレーを用いて塗
布、加熱乾燥した後、透明プライマー5として、酸化ケ
イ素微粒子(SiO2、粒径10nm〜100nm)1
0wt%をトルエン溶媒に分散させた分散液(商品名:
NANOTEK、シーアイ化成株式会社製)をポリメタ
クリル酸メチル(平均分子量120,000、アルドリ
ッチ社製)と混合して全体として1wt%の酸化ケイ素
が分散されたポリメタクリル酸メチルのトルエン溶液
を、乾燥後の膜厚が5μmになるようにスプレーを用い
て塗布、加熱乾燥した。次に、絵柄7をプリントしたア
クリル系樹脂の接着性シート(商品名:ドラゴンシー
ト、株式会社きもと製)を透明プライマー5上に重ね合
わせ、150℃まで加熱加圧することにより貼り合わせ
た後、トップコート8としてウレタン系クリア塗料(商
品名:HIコート、花原化学工業株式会社製)を乾燥後
の膜厚が25μmになるようにスプレーを用いて塗布
し、図1に示すような意匠鋼板を作製した。
【0064】実施例14.透明プライマー5として、全
体として5wt%の酸化ケイ素が分散されたポリメタク
リル酸メチルのトルエン溶液を用いた他は実施例13と
同様の材料および製造方法で図1に示すような意匠鋼板
を作製した。
体として5wt%の酸化ケイ素が分散されたポリメタク
リル酸メチルのトルエン溶液を用いた他は実施例13と
同様の材料および製造方法で図1に示すような意匠鋼板
を作製した。
【0065】比較例7.透明プライマーを形成せずに、
メタクリロキシ系シランカップリング剤の上に、絵柄7
をプリントしたアクリル系樹脂の接着性シート6を直接
重ね合わせた他は実施例13と同様の材料および製造方
法で意匠鋼板を作製した。
メタクリロキシ系シランカップリング剤の上に、絵柄7
をプリントしたアクリル系樹脂の接着性シート6を直接
重ね合わせた他は実施例13と同様の材料および製造方
法で意匠鋼板を作製した。
【0066】実施例13,14および比較例7につい
て、トップコート8が充分に硬化した後、JIS K−
5400に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)に
より、初期の付着性について評価した。また、90℃以
上の水道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性に
ついても、初期の付着性と同様に評価した。表7に評価
結果を示す。
て、トップコート8が充分に硬化した後、JIS K−
5400に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)に
より、初期の付着性について評価した。また、90℃以
上の水道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性に
ついても、初期の付着性と同様に評価した。表7に評価
結果を示す。
【0067】
【表7】
【0068】表7より、透明プライマーを形成しなかっ
た比較例7に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例13および14の方が密着性は高いことが分かる。主
に透明プライマー5のポリメタクリル酸メチルの接着性
シート6との相溶性と酸化ケイ素微粒子のアンカー効果
により、絵柄層7が形成された接着性シート6がステン
レス鋼板1に密着性良く接着された意匠鋼板が得られ
る。また、2液硬化型の接着剤を使用しないので、位置
決めの変更も容易で製造が容易である。
た比較例7に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例13および14の方が密着性は高いことが分かる。主
に透明プライマー5のポリメタクリル酸メチルの接着性
シート6との相溶性と酸化ケイ素微粒子のアンカー効果
により、絵柄層7が形成された接着性シート6がステン
レス鋼板1に密着性良く接着された意匠鋼板が得られ
る。また、2液硬化型の接着剤を使用しないので、位置
決めの変更も容易で製造が容易である。
【0069】実施例15.実施例3と同様のメタリック
塗装鋼板1(板厚1.2mm)上に、透明プライマー5
として、酸化ケイ素微粒子(SiO2、粒径10nm〜
100nm)10wt%をトルエン溶媒に分散させた分
散液(商品名:NANOTEK、シーアイ化成株式会社
製)をポリメタクリル酸メチル(平均分子量120,0
00、アルドリッチ社製)と混合して全体として1wt
%の酸化ケイ素が分散されたポリメタクリル酸メチルの
トルエン溶液を、乾燥後の膜厚が5μmになるようにス
プレーを用いて塗布、加熱乾燥した。次に、絵柄7をプ
リントしたアクリル系樹脂の接着性シート6(商品名:
ドラゴンシート、株式会社きもと製)を透明プライマー
5上に重ね合わせ、150℃まで加熱加圧することによ
り貼り合わせた後、トップコート8としてウレタン系ク
リア塗料(商品名:HIコート、花原化学工業株式会社
製)を乾燥後の膜厚が25μmになるようにスプレーを
用いて塗布し、図1に示すような意匠鋼板を作製した。
塗装鋼板1(板厚1.2mm)上に、透明プライマー5
として、酸化ケイ素微粒子(SiO2、粒径10nm〜
100nm)10wt%をトルエン溶媒に分散させた分
散液(商品名:NANOTEK、シーアイ化成株式会社
製)をポリメタクリル酸メチル(平均分子量120,0
00、アルドリッチ社製)と混合して全体として1wt
%の酸化ケイ素が分散されたポリメタクリル酸メチルの
トルエン溶液を、乾燥後の膜厚が5μmになるようにス
プレーを用いて塗布、加熱乾燥した。次に、絵柄7をプ
リントしたアクリル系樹脂の接着性シート6(商品名:
ドラゴンシート、株式会社きもと製)を透明プライマー
5上に重ね合わせ、150℃まで加熱加圧することによ
り貼り合わせた後、トップコート8としてウレタン系ク
リア塗料(商品名:HIコート、花原化学工業株式会社
製)を乾燥後の膜厚が25μmになるようにスプレーを
用いて塗布し、図1に示すような意匠鋼板を作製した。
【0070】実施例16.透明プライマー5として、全
体として5wt%の酸化ケイ素が分散されたポリメタク
リル酸メチルのトルエン溶液を用いた他は実施例15と
同様の材料および製造方法で図1に示すような意匠鋼板
を作製した。
体として5wt%の酸化ケイ素が分散されたポリメタク
リル酸メチルのトルエン溶液を用いた他は実施例15と
同様の材料および製造方法で図1に示すような意匠鋼板
を作製した。
【0071】比較例8.透明プライマーを形成せずに、
メタリック塗装鋼板1の上に、絵柄7をプリントしたア
クリル系樹脂の接着性シート6を直接重ね合わせた他は
実施例15と同様の材料および製造方法で意匠鋼板を作
製した。
メタリック塗装鋼板1の上に、絵柄7をプリントしたア
クリル系樹脂の接着性シート6を直接重ね合わせた他は
実施例15と同様の材料および製造方法で意匠鋼板を作
製した。
【0072】実施例15,16および比較例8につい
て、トップコート8が充分に硬化した後、JIS K−
5400に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)に
より、初期の付着性について評価した。また、90℃以
上の水道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性に
ついても、初期の付着性と同様に評価した。表8に評価
結果を示す。
て、トップコート8が充分に硬化した後、JIS K−
5400に基づく碁盤目密着性試験(2mmピッチ)に
より、初期の付着性について評価した。また、90℃以
上の水道水に1時間浸漬する耐沸騰水試験後の付着性に
ついても、初期の付着性と同様に評価した。表8に評価
結果を示す。
【0073】
【表8】
【0074】表8より、透明プライマーを形成しなかっ
た比較例8に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例15および16の方が密着性は高いことが分かる。主
にポリメタクリル酸メチルの接着性シート6との相溶性
と酸化ケイ素微粒子のアンカー効果により、絵柄層7が
形成された接着性シート6がメタリック塗装鋼板1に密
着性良く接着された意匠鋼板が得られる。また、2液硬
化型の接着剤を使用しないので、位置決めの変更も容易
で製造が容易である。
た比較例8に比べて、透明プライマー5を形成した実施
例15および16の方が密着性は高いことが分かる。主
にポリメタクリル酸メチルの接着性シート6との相溶性
と酸化ケイ素微粒子のアンカー効果により、絵柄層7が
形成された接着性シート6がメタリック塗装鋼板1に密
着性良く接着された意匠鋼板が得られる。また、2液硬
化型の接着剤を使用しないので、位置決めの変更も容易
で製造が容易である。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る意匠鋼板
は、絵柄層が形成された接着性シートと鋼板とが、上記
接着性シートと相溶性のある樹脂を主成分とする透明プ
ライマーを介して接合されたものであるので、接着性シ
ートとの密着性が悪い鋼板においても、鋼板上に透明膜
を介して絵柄層が密着性良く配置された、しかも製造が
容易な意匠鋼板を得ることができる。
は、絵柄層が形成された接着性シートと鋼板とが、上記
接着性シートと相溶性のある樹脂を主成分とする透明プ
ライマーを介して接合されたものであるので、接着性シ
ートとの密着性が悪い鋼板においても、鋼板上に透明膜
を介して絵柄層が密着性良く配置された、しかも製造が
容易な意匠鋼板を得ることができる。
【0076】また、絵柄層が形成された接着性シートと
鋼板とが、無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分散
させた樹脂からなる透明プライマーを介して接合された
ものであるので、接着性シートとの密着性が悪い鋼板に
おいても、鋼板上に透明膜を介して絵柄層が密着性良く
配置された、しかも製造が容易な意匠鋼板を得ることが
できる。
鋼板とが、無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分散
させた樹脂からなる透明プライマーを介して接合された
ものであるので、接着性シートとの密着性が悪い鋼板に
おいても、鋼板上に透明膜を介して絵柄層が密着性良く
配置された、しかも製造が容易な意匠鋼板を得ることが
できる。
【0077】また、絵柄層が形成された接着性シートと
鋼板とが、上記接着性シートと相溶性のある樹脂を主成
分とし、かつ無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分
散させた透明プライマーを介して接合されたものである
ので、接着性シートとの密着性が悪い鋼板においても、
鋼板上に透明膜を介して絵柄層が密着性良く配置され
た、しかも製造が容易な意匠鋼板を得ることができる。
鋼板とが、上記接着性シートと相溶性のある樹脂を主成
分とし、かつ無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分
散させた透明プライマーを介して接合されたものである
ので、接着性シートとの密着性が悪い鋼板においても、
鋼板上に透明膜を介して絵柄層が密着性良く配置され
た、しかも製造が容易な意匠鋼板を得ることができる。
【0078】また、無機微粒子の粒子径は400nm以
下であるので、透明性が損なわれることがない。
下であるので、透明性が損なわれることがない。
【0079】また、接着性シートの表面にトップコート
を備えたので、接着性シートを傷や汚染などから保護す
ることができ、より高い密着性を得ることができる。
を備えたので、接着性シートを傷や汚染などから保護す
ることができ、より高い密着性を得ることができる。
【0080】また、ステンレス鋼板やメタリック塗装鋼
板のような接着性シートとの密着性が悪い鋼板において
も、鋼板上に透明膜を介して絵柄層が密着性良く配置さ
れた、しかも製造な意匠鋼板を得ることができる。
板のような接着性シートとの密着性が悪い鋼板において
も、鋼板上に透明膜を介して絵柄層が密着性良く配置さ
れた、しかも製造な意匠鋼板を得ることができる。
【図1】 本発明の実施の形態1による意匠鋼板の構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】 従来の意匠鋼板の構成を示す断面図である。
【図3】 従来の意匠鋼板の別の構成を示す断面図であ
る。
る。
1 鋼板、2 接着層、3 樹脂フィルム、4 転写フ
ィルム、41 基材フィルム、42 剥離層、43 絵
柄層、44 接着層、45 転写層、5 透明プライマ
ー、6 接着性シート、7 絵柄層、8 トップコー
ト。
ィルム、41 基材フィルム、42 剥離層、43 絵
柄層、44 接着層、45 転写層、5 透明プライマ
ー、6 接着性シート、7 絵柄層、8 トップコー
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 悦子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3B005 FA12 FA13 GC08 GD05 4F100 AA00C AB03B AB04B AK01C AK25 AK51 AR00A AS00D BA03 BA05 BA07 BA10A BA10B BA10D CA23C DE01C EH46B EH461 EJ651 EJ861 GB07 GB48 HB00A JK06 JL11 JL11A JN01C YY00C
Claims (6)
- 【請求項1】 絵柄層が形成された接着性シートと鋼板
とが、上記接着性シートと相溶性のある樹脂を主成分と
する透明プライマーを介して接合されたことを特徴とす
る意匠鋼板。 - 【請求項2】 絵柄層が形成された接着性シートと鋼板
とが、無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分散させ
た樹脂からなる透明プライマーを介して接合されたこと
を特徴とする意匠鋼板。 - 【請求項3】 絵柄層が形成された接着性シートと鋼板
とが、上記接着性シートと相溶性のある樹脂を主成分と
し、かつ無機微粒子または有機ポリマー微粒子を分散さ
せた透明プライマーを介して接合されたことを特徴とす
る意匠鋼板。 - 【請求項4】 無機微粒子の粒子径は400nm以下で
ある請求項2または3に記載の意匠鋼板。 - 【請求項5】 接着性シートの表面にトップコートを備
えたことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載
の意匠鋼板。 - 【請求項6】 鋼板はステンレス鋼板またはメタリック
塗装鋼板であることを特徴とする請求項1ないし5の何
れかに記載の意匠鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000044416A JP2001232717A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 意匠鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000044416A JP2001232717A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 意匠鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001232717A true JP2001232717A (ja) | 2001-08-28 |
Family
ID=18567168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000044416A Pending JP2001232717A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 意匠鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001232717A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014148137A (ja) * | 2013-02-04 | 2014-08-21 | Nissha Printing Co Ltd | 金属立体加飾板およびその製造方法 |
JP2017019239A (ja) * | 2015-07-14 | 2017-01-26 | 株式会社光設備 | 水圧転写方法及び水圧転写装飾品 |
EP3730287A4 (en) * | 2017-12-21 | 2021-02-17 | Posco | COMPOSITE MATERIAL OF STEEL SHEET AND PLASTIC LAYER, HAVING FINE PARTICLES OF PLASTIC MATERIAL INTRODUCED THEREIN, AND PROCESS FOR ITS PRODUCTION |
-
2000
- 2000-02-22 JP JP2000044416A patent/JP2001232717A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014148137A (ja) * | 2013-02-04 | 2014-08-21 | Nissha Printing Co Ltd | 金属立体加飾板およびその製造方法 |
JP2017019239A (ja) * | 2015-07-14 | 2017-01-26 | 株式会社光設備 | 水圧転写方法及び水圧転写装飾品 |
EP3730287A4 (en) * | 2017-12-21 | 2021-02-17 | Posco | COMPOSITE MATERIAL OF STEEL SHEET AND PLASTIC LAYER, HAVING FINE PARTICLES OF PLASTIC MATERIAL INTRODUCED THEREIN, AND PROCESS FOR ITS PRODUCTION |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20040630 |