JPH04931Y2 - - Google Patents

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JPH04931Y2
JPH04931Y2 JP11297286U JP11297286U JPH04931Y2 JP H04931 Y2 JPH04931 Y2 JP H04931Y2 JP 11297286 U JP11297286 U JP 11297286U JP 11297286 U JP11297286 U JP 11297286U JP H04931 Y2 JPH04931 Y2 JP H04931Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、液体塗料を用いる塗装装置に関する
ものであり、更に詳述すると、短時間中に使用液
体塗料の色替えを頻繁に行ないながら、同じ塗装
機によつて、例えばコンベアによつて順次に移送
される多数の被塗物に対して1個または数個毎に
異る色の塗装を施すことができる、液体塗料用の
塗装装置に関する。
従来の技術 それぞれ色の異る液体塗料の供給源に接続され
る複数個の塗料入口を選択切替弁によつて共通な
塗料供給路に選択的に切替接続する塗料色替装置
を通して供給される液体塗料を歯車ポンプによつ
て塗装機に圧送し、塗料色替装置から歯車ポンプ
に供給される液体塗料の色に従つて被塗物の色替
塗装を行なうように構成された塗料色替塗装装置
は、例えばコンベアによつて連続的に塗装ライン
を移送される多数の自動車車体に対して一台また
は数台毎に異る色の外面塗装を施すために従来か
ら自動車製造業界において広く使用されている
が、歯車ポンプにより液体塗料を給送する場合に
歯車軸を支承する軸受部において軸表面と軸受面
との細〓に液体塗料が浸入することは免れず、こ
の浸入した塗料は軸受部に発生する摩擦熱によつ
て固化して歯車軸や軸受部に接着して歯車の円滑
な回転が妨げられてポンプ故障の原因となるため
に、歯車ポンプを数時間運転させる毎に塗装装置
の作動を停止させて歯車ポンプの分解掃除を行な
わなくてはならないという不便があり、その対策
として、塗料色替装置を通して給送される液体塗
料を塗装機に給送するための歯車ポンプとして、
例えば特開昭57−165685号公報および実開昭60−
178381号公報に記載されているように、歯車軸と
軸受部との互に隣接する表面部分に、特に洗浄液
を流すための間〓空所とこの間隙空所に対する洗
浄液の流入路および流出路とを設けて成る軸洗浄
路を付設した軸洗浄型歯車ポンプを使用して塗装
装置の作動期間中に歯車ポンプの軸洗浄路に連続
的に洗浄液を流通させることも一般に知られてい
る。
上記のような構成を有する塗料色替塗装装置
は、塗料色替の際には、その都度、塗料色替装置
の塗料供給路の出口端部とは反対側の端部に洗浄
液供給源を接続して、塗料色替装置の塗料供給
路、塗料供給路から歯車ポンプの吸込口に至る内
部塗料流路、歯車ポンプの吸込口から両歯車を経
て吐出口に至る塗料流路、歯車ポンプの吐出口か
ら塗装機に至る主塗料流路、および塗装機の塗料
入口から塗料噴射口に至る内部塗料流路、を直列
に連ねた長い単一の洗浄路を形成して上記各塗料
流路を洗浄し、各塗料流路内に残留する液体塗料
を洗い流して完全に除去することによつて塗料の
色混りを防止するものであるが、上記のように単
一の直列路として形成される洗浄路は、その長さ
が通常は少くとも約6〜7m、塗装機の設置場所
によつては約10mまたはそれ以上と非常に長くな
るために、洗浄のために数分またはそれ以上の極
めて長い時間を要し、洗浄時間中は塗装作業を中
止する必要があり、これに応じてコンベヤの運転
速度やコンベア上の被塗物の間隙なども調整する
必要が生じて、塗装の作業効率の低下を免かれ得
ないという欠点があり、また、軸洗浄型歯車ポン
プを使用した従来の塗料色替塗装装置にあつて
は、塗装作業期間中に歯車ポンプの歯車軸および
軸受部に対する塗料の固化、接着防止のため軸洗
浄路に連続的に洗浄液を供給して流通させるため
に洗浄液の消費量が大であるという不都合があ
り、更にまた、一般に歯車ポンプを用いて液体塗
料を塗装機に給送する場合には、所定量の塗料を
変動なく安定して給送し得るという利点がある反
面において、塗装作業中に何等かの理由で塗装を
一時的に中断するめ塗装機からの塗料噴射を一時
的に停止すると、歯車ポンプの吐出側の塗料圧力
が瞬時に異常上昇して歯車ポンプや主塗料流路を
形成する塗料ホースの損傷を生じるおそれがあつ
た。
考案が解決しようとする問題点 本考案の目的は、塗料色替えの際の各塗料流路
の洗浄に要する時間を短縮させることによつて塗
料色替えのための塗装作業停止時間を短縮させて
作業効率を上昇させることができ、軸洗浄型歯車
ポンプの歯車軸および軸受部に対する塗料の固
化、接着を防止するために要する洗浄液の量が少
量で足り、また塗装作業中に塗装機からの塗料噴
射を一時的に停止した場合にも歯車ポンプの塗料
圧力の瞬時的上昇によつて歯車ポンプや塗料ホー
スの損傷を生じるおそれのない洗浄装置付き塗料
色替塗装装置を提供することである。
問題点を解決するための手段 本考案は、上記の目的を達成するために、それ
ぞれ色の異る液体塗料の供給源に接続される複数
個の塗料入口を選択切替弁により共通の塗料通路
に選択的に切替接続する塗料色替装置を通して供
給される液体塗料を、軸洗浄路を付設した歯車ポ
ンプにより塗装機に給送する塗料色替塗装装置に
おいて、歯車ポンプの吐出側に歯車ポンプの吐出
口を塗装機に液体塗料を送る主塗料流路と、歯車
ポンプの吐出側から吸込側に液体塗料を還流させ
る塗料循環流路とに切替接続する塗料用切替弁を
設けると共に、上記塗料循環流路と歯車ポンプの
吸込側の塗料流路との接続点に塗料循環流路を上
記歯車ポンプの吸込側塗料流路と洗浄液排出口と
に切替接続する洗浄液用切替弁を設け、歯車ポン
プに付設された軸洗浄路の入口および出口にそれ
ぞれ洗浄液供給源を軸洗浄路に接続、遮断する第
1の洗浄液用開閉弁および軸洗浄路からの洗浄液
の排出を開閉する第2の洗浄液用開閉弁を設け、
上記塗料色替装置の塗料供給路における塗料出口
端部とは反対側の端部に洗浄液供給源を塗料供給
路に接続、遮断する第3の洗浄液用開閉弁を設
け、上記塗料用切替弁における主塗料流路が接続
される出口に洗浄液供給源を主塗料流路に接続、
遮断する第4の洗浄液用開閉弁を設けて成り、そ
れぞれ別個の3個の洗浄路を形成し得る、ことを
その構成上の特徴とするものである。
作 用 上記のような構成を有せしめた本考案の洗浄装
置付き塗料色替塗装装置によれば下記のような優
れた作用が得られる。
先づ、塗装作業を行なうに当つては、第3およ
び第4の洗浄液用開閉弁を閉じて塗料色替装置の
塗料供給路および歯車ポンプからの吐出塗料を塗
装機に送る主塗料流路をそれぞれ洗浄液供給源か
ら遮断し、他方第1および第2の洗浄液用開閉弁
を開いて歯車ポンプの軸洗浄路全体を洗浄液が流
過するに至つた際に両開閉弁を閉じて軸洗浄路内
部に洗浄液を充満、滞留させる。そこで、歯車ポ
ンプの吐出側塗料流路を塗料用切替弁によつて主
塗料流路に接続した状態で、通常の方法に従つて
所望の色の液体塗料を用いて塗装作業を行なうも
ので、塗装作業中に塗装機からの塗料噴射を短時
間一時的に停止する際には、これに応動して塗料
用切替弁を作動させ歯車ポンプの吐出側塗料流路
を塗料循環流路に切替接続して歯車ポンプの吐出
塗料を吸込側に還流、循環させることによつて塗
料圧力の異常な急上昇を防止し、塗料噴射の再開
と同時にこれに応動して塗料用切替弁を再度作動
させて歯車ポンプの吐出側塗料流路に接続し吐出
塗料を塗装機に供給するものである。なお、上記
のように歯車ポンプの軸洗浄路内に充満、滞留さ
せた洗浄液は、通常は後に述べる塗料色替え時の
塗料流路の洗浄とは関係なく、塗装作業の継続時
間が所定時間に達する毎に、第1および第2の洗
浄液用開閉弁を操作して滞留洗浄液を排出して新
しい洗浄液を充満させることにより、更新するも
のである。
次に、塗料色替えを行なうに当つては、塗装装
置による塗装作業を停止して、塗料色替装置の塗
料供給路に対する液体塗料の供給を遮断した後、
歯車ポンプの吐出側塗料流路を塗料用切替弁によ
つて塗料循環流路に切替接続して主塗料流路およ
びこれに接続された塗装機を塗料色替装置の塗料
供給路および歯車ポンプを含む塗料流路から切離
すと共に、洗浄液用切替弁を作動させて塗料循環
流路を洗浄液排出口に接続することによつて、互
に別個な2個の洗浄路、すなわち塗料色替装置の
塗料供給路、歯車ポンプの吸込側塗料流路、歯車
ポンプの吸込口から歯車を経て吐出口に至る内部
塗料流路、歯車ポンプの吐出側塗料流路、塗料用
切替弁、塗料循環流路、洗浄液用切替弁、および
洗浄液排出口を順次に含む第1の洗浄路と、主塗
料流路、塗装機の内部塗料流路および塗装機の塗
料噴射口を順次に含む第2洗浄路とを形成させ
る。そこで、第3および第4の洗浄液用開閉弁を
開いて第1および第2の各洗浄路に洗浄液供給源
からそれぞれ別々に洗浄液を供給、流過させて両
洗浄路を同時に並列的に洗浄し、各洗浄路内に残
留する液体塗料を洗い流して完全に除去し、塗料
の色混りを防止するものであつて、単一の洗浄路
を用いる従来の洗浄装置に較べて洗浄時間が著し
く短縮される。
実施例 以下、添付図面を参照して本考案に係る洗浄装
置付き塗料色替塗装装置の好ましい一実施例につ
いて説明する。
本考案に係る塗料色替塗装装置は、図示のよう
に、それぞれ色の異る液体塗料を供給する複数個
の例えば塗料タンクのような塗料供給源A,B,
C,……Nを、塗料供給源の個数に対応する複数
個の塗料入口a,b,c,……nを有し、選択切
替弁1によつてそれら塗料入口の所望の1個を共
通の塗料供給路2に選択的に切替接続することが
できる適当な周知の塗料色替装置3の各塗料入口
a,b,c,……nに塗料ホースA′,B′,C′…
…N′によつてそれぞれ接続し、塗料色替装置3
の塗料供給路2の出口端4を、ケーシング5内に
互に噛合うように設置された1対の歯車6,7を
備え両歯車の回転に応じて吸込口8から液体塗料
を吸込んで吐出口9に圧送する歯車ポンプ10の
吸込口8に例えば塗料ホースから成る塗料流路1
1によつて接続し、歯車ポンプ10の吐出口9
を、例えば塗料ホースから成る塗料流路12を介
して、例えば塗料噴霧銃から成る塗装機13に液
体塗料を供送するための例えば塗料ホースから成
る長い主塗料流路14に接続し、かつ上記歯車ポ
ンプ10には、両歯車6,7の各回転軸15,1
6の軸表面とそれら各回転軸を支持する各軸受部
の軸受面との細〓(または固定軸とこの軸上に回
転可能に嵌着され歯車との隣接面間の細〓)に浸
入した塗料が固化して回転軸および軸受部(また
は固定軸および回転歯車)に接着することを防止
するために、各回転軸15,16と各軸受部との
隣接表面間にそれぞれ設けた各間〓空所17とこ
れら間隙空所に対する洗浄液の流入路18および
流出路19とを含む軸洗浄路20を設けた点にお
いて従来の塗料色替塗装装置と同様な構成を有し
ている。
然しながら、本考案に係る塗料色替塗装装置
は、下記の諸点において、従来の塗料色替塗装装
置とは全く異る新規かつ特殊な構成を有してい
る。すなわち、本考案に従う構成にあつては、上
記のように軸洗浄路20が付設された歯車ポンプ
10における洗浄液の流入路18の入口および流
出路19の出口にそれぞれ軸洗浄路20を洗浄液
供給源Wに接続、遮断するための洗浄液用開閉弁
21および軸洗浄路20の洗浄液排出口22を開
閉するための洗浄液用開閉弁23を設け、歯車ポ
ンプ10の吐出側塗料流路12と主塗料流路14
との接続点に、上記吐出側塗料流路12を主塗料
流路14と歯車ポンプ10からの吐出塗料を歯車
ポンプ10の吸込側塗料流路11に還流させる塗
料循環流路24とに切替接続するための塗料用切
替弁25を設けると共に、歯車ポンプ10の吸込
側塗料流路11と塗料循環流路24との接続点に
塗料循環流路24を吸込側液料流路11と洗浄液
排出口26とに切替接続するための洗浄液用切替
弁27を設け、塗料色替装置3の塗料供給路2に
おける出口端4すなわち塗料流路11を介して歯
車ポンプ10を吸込口8に接続される端とは反対
側の端部28に塗料供給路2を洗浄液供給源Wに
接続、遮断するための洗浄液用開閉弁29を設
け、更に上記塗料用切替弁25と主塗料流路14
との接続点に主塗料流路14を洗浄液供給源Wに
接続、遮断するための洗浄液用開閉弁30を設け
てある。なお、上記した各洗浄液供給源Wは、所
望の洗浄液を所望の圧力で供給し得るものであれ
ば、それぞれ別個のものであつても、共通なもの
であつてもよい。
図示の本考案に係る塗料色替塗装装置の実施例
について、その操作および作用を説明すると下記
の通りである。
塗装作業を行なうに当つては、先づ洗浄液用開
閉弁29および30を閉じて洗浄液供給源Wをそ
れぞれ塗料色替装置3の塗料供給路2および塗料
用切替弁25から塗装機13に至る主塗料流路1
4から遮断した状態で、液体用切替弁25を主塗
料流路14側に切替えて歯車ポンプ10の吐出側
塗料流路12を主塗料流路14に接続し、塗料色
替装置3の選択切替弁1を作動させて複数個の塗
料供給源A,B,C……Nにおける所望の色の液
体塗料を供給する塗料供給源を塗料供給路2に接
続することにより、所望の塗料供給源から、塗料
色替装置3の塗料供給路2、歯車ポンプ10の吸
込側塗料流路11、吸込口8から両歯車6,7を
経て吐出口9に至る歯車ポンプ10の内部塗料流
路、歯車ポンプ10の吐出側塗料流路12および
主塗料流路14を経て塗装機13に達する塗装用
塗料給送路を完成させると共に、洗浄液用切替弁
27を塗料流路11側に接続して塗料循環流路1
4を歯車ポンプ10の吸込側塗料流路11に接続
する。なお、これと並行して、歯車ポンプ10の
軸洗浄路20の流入路18の入口および流出路1
9の出口に設けた各洗浄液用開閉弁21および2
3を開いて洗浄液供給源Wから0.5〜5Kg/cm2
度の圧力で軸洗浄路20および洗浄液排出口22
を通して洗浄液を流し、排出口22から洗浄液が
充分に排出されるようになつたときに、再洗浄液
用開閉弁21および23を閉じて各回転軸15,
16と各軸受部との隣接表面間に設けた間〓空所
17、流入路18および流出路19を含む軸洗浄
路20の内部に洗浄液を充満、滞留させる。
以上の操作によつて、塗装作業の準備は完了す
るので、周知の方法に従つて、歯車ポンプ10を
作動させて塗装作業を行うもので、塗装作業中に
必要に応じて、例えば塗装機の内部に設けたニー
ドル弁を作動させて塗装機からの塗料噴射を一時
的に停止する場合には、この塗料噴射停止に応動
して歯車ポンプ10の吐出側塗料流路12と主塗
料流路14との接続点に設けられた塗料用切替弁
25を作動させて吐出側塗料流路12を塗料循環
流路24に切替接続し、歯車ポンプ10からの吐
出塗料を歯車ポンプ10の吸込側塗料流路11に
還流させることにより、塗装機13からの塗料噴
射停止に基く塗料圧力の急激な異常上昇を防止
し、塗装装置の破損を阻止するもので、塗装機1
3からの塗料噴射再開に応じて直ちに塗料用切替
弁25を再度作動させて主塗料流路14を元の通
り吐出側塗料流路12に接続する。なお、歯車ポ
ンプ10の軸洗浄路20の内部に充満、滞留させ
た洗浄液は、次に述べる塗料色替時の洗浄作業に
は関係なく、塗装作業の継続累算時間が、例えば
4〜5時間または6〜7時間程度の所定時間に達
する毎に、両洗浄液用開閉弁21および23を開
いて軸洗浄路20内に充満していて液体塗料が混
入した洗浄液が排出され新しい洗浄液が軸洗浄路
10内に充満したならば再開閉弁21および23
を閉じることによつて軸洗浄路20内の洗浄液の
取替えを行なうものである。
次に塗料の色替を行なう際の洗浄作業について
説明すると、歯車ポンプ10の作動を停止させて
塗装作業を停止すると同時に、塗料色替装置3の
選択切替弁1を作動させて全ての塗料供給源A,
B,C,……Nを塗料供給路2から遮断し、塗料
用切替弁25を塗料循環路24側に切替えて主塗
料流路14を歯車ポンプ10の吐出側塗料流路1
2から切離し、更に洗浄液用切替弁27を洗浄液
排出口26側に切替えて塗料循環路24を歯車ポ
ンプ10の吸込側塗料流路11から切離して洗浄
液排出口26に接続することにより、互に別個な
2つの洗浄路、すなわち塗料色替装置3の塗料供
給路2、歯車ポンプ10の吸込側塗料流路11、
歯車ポンプ10の内部塗料流路、歯車ポンプ10
の吐出側塗料流路12、塗料循環路24および洗
浄液排出口26を含む第1の洗浄路と、主塗料流
路14、塗装機13の内部塗料流路および塗装機
13の塗料噴射口を含む第2の洗浄路とを形成さ
せた後、塗料供給路2の出口端とは反対側の端
部、および塗料切替弁25と主塗料流路14との
接続点にそれぞれ設けられた各洗浄液用開閉弁2
9および30を開いて上記第1および第2の洗浄
路をそれぞれ洗浄液供給源Wに接続して各洗浄路
に例えば3〜5Kg/cm2程度の適当な圧力でそれぞ
れ別々に並行的に洗浄液を供給して洗浄路を流過
させることにより、各洗浄路内に残留する液体塗
料を完全に洗浄し除去するものであつて、この洗
浄作業中に第1の洗浄路内に含まれた歯車ポンプ
10は、その両歯車を成るべく塗装時よりも高速
度で回転させることにより洗浄作用を促進させ
る。
なお、所望さらば、上記の各洗浄液用開閉弁2
1および23の入口側に適当な切替弁を設けて各
開閉弁をそれぞれ洗浄液供給源Wと適当な加圧空
気供給源とに交互に切替接続することによつて、
上記各洗浄路を通してそれぞれ洗浄液と加圧空気
とを切替流過させることにより洗浄に要する時間
を更に短縮させることもできる。
効 果 上記のような特殊な構成を有せしめた本考案の
洗浄装置付き塗料色替塗装装置によれば下記のよ
うな有用な効果を得ることができる。
(1) 塗料色替装置の塗料供給路から塗装機の塗料
噴出口に至るまでの塗装用塗料給送路を洗浄す
るための洗浄路を、従来の塗料色替塗装装置の
ように各塗料流路を直列に含む単一の洗浄路と
は異り、互に別個な2つの洗浄路として形成さ
せ、塗料色替えの際にはこれら2つの洗浄路に
同時に互に並行して洗浄液を流過させるもので
あるから、塗料色替時に必要とする洗浄時間が
著しく短縮されて、従来数分間またはそれ以上
を要した洗浄作業を数10秒ないし1分以下の短
時間で完了させることができるため塗料色替の
ための塗装作業中断時間が著しく短縮され、従
つて塗料色替えのためコンベヤの運転速度やコ
ンベヤ上の被塗物の間〓などの調整は不要とな
り、塗装作業効率の著しい上昇が得られる。
(2) 歯車ポンプの吐出側塗料流路から吸込側塗料
流路に歯車ポンプからの吐出塗料を還流するた
めの塗料循環流路を設け、かつ吐出側塗料流路
と塗装機に至る主塗料流路との接続点に吐出側
塗料流路を主塗料流路と塗料循環路とに切替接
続する塗料用切替弁を設けて、正常塗装作業時
は歯車ポンプからの吐出塗料を主塗料流路を通
して塗装機に供給し、塗装機からの塗料噴射の
一時的停止および再開にそれぞれ応答して、吐
出塗料の歯車ポンプの吸込側への還流および塗
装機への塗料供給再開を行なわせるものである
から、塗装機の塗料噴射停止時に塗料圧力の急
激な異常上昇を来して塗装装置の損傷を生じる
おそれがなく、しかも塗料色替え時には、主塗
料流路および塗装機は歯車ポンプから切離され
て歯車ポンプとは別の洗浄路に含まれ、また塗
料循環路は歯車ポンプと同洗浄路に含まれて、
各洗浄路に対し上記のように並行的に洗浄が行
なわれて短時間で高い清浄度の洗浄が達成され
る。
(3) 歯車ポンプには軸洗浄路が付設されているの
で、塗装作業中に歯車ポンプの歯車軸とその軸
受部と隣接表面間に侵入した塗料が固化して歯
車軸および軸受部に接着することは防止されて
頻繁に歯車ポンプの分解掃除を行なう必要がな
いという効果が得られることは勿論であるが、
本考案にあつては従来の軸洗浄型歯車ポンプに
おけるように塗装作業中に軸洗浄路を通して連
続的に洗浄液を流し続けるのではなくて、軸洗
浄路の入口および出口にそれぞれ開閉弁を設
け、これら両開閉弁を操作して塗装作業中は軸
洗浄路内に洗浄液を充満、滞留させ、塗装作業
が所定の継続累算時間に達する毎に充満、滞留
した洗浄液の取替えることにより軸洗浄効果の
有効性を確保するものであるから、歯車ポンプ
の軸洗浄に要する洗浄液の浪費を防止して洗浄
液の消費量を著しく減少させることができるば
かりでなく、軸洗浄路に連続的に洗浄液を流す
場合のように、狭い軸洗浄路を通して洗浄液を
流すための液圧のために歯車ポンプの内部塗料
流路内に洗浄液が漏出して塗料に混入するおそ
れもない。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本考案の洗浄装置付き塗料色替塗
装装置の一実施例について、その塗料流路系統お
よび洗浄路系統を略示する図面である。 図において、A,B,C……Nは塗料供給源、
A′,B′,C′……N′は塗料ホース、a,b,c…
…nは塗料入口、1は選択切替弁、2は塗料供給
路、3は塗料色替装置、4は塗料供給路の出口
端、5は歯車ポンプのケーシング、6,7は歯
車、8は吸込口、9は吐出口、10は歯車ポン
プ、11は吸込側塗料流路、12は吐出側塗料流
路、13は塗装機、14は主塗料流路、15,1
6は歯車の回転軸、17は間隙空所、18は洗浄
液流入路、19は洗浄液流出路、20は軸洗浄
路、21,23,29,30は洗浄液用開閉弁、
22,26は洗浄液排出口、24は塗料循環流
路、25は塗料用切替弁、27は洗浄液用切替
弁、28は塗料供給路の反対側端部、をそれぞれ
示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. それぞれ色の異なる液体塗料の供給源に接続さ
    れる複数個の塗料入口を選択切替弁により共通の
    塗料供給路に選択的に切替接続する塗料色替装置
    を通して供給される液体塗料を、軸洗浄路を付設
    した軸洗浄型歯車ポンプにより塗装機に給送する
    ように構成された塗料色替塗装装置において、塗
    装機に液体塗料を送る主塗料流路と、歯車ポンプ
    の吐出側から吸込側に液体塗料を還流させる塗料
    循環路とに、歯車ポンプの吐出口を切替接続する
    塗料用切替弁を、上記歯車ポンプの吐出側に設け
    ると共に、上記塗料循環流路と歯車ポンプの吸込
    側の塗料流路との接続点に塗料循環流路を上記歯
    車ポンプの吸込側塗料流路と洗浄液排出口とに切
    替え接続する洗浄液用切替弁を設け、歯車ポンプ
    に付設された上記軸洗浄路の入口および出口にそ
    れぞれ洗浄液供給源を軸洗浄路入口に接続、遮断
    する第1の洗浄液用開閉弁および軸洗浄路からの
    洗浄液の排出を開閉する第2の洗浄液用開閉弁を
    設け、上記塗料色替装置の塗料供給路における塗
    料出口端部とは反対側の端部に洗浄液供給源を塗
    料供給路に接続、遮断する第3の洗浄液用開閉弁
    を設け、上記塗料用切替弁における主塗料流路が
    接続される出口に洗浄液供給源を主塗料流路に接
    続、遮断する第4の洗浄液用開閉弁を設けて成
    り、それぞれ別個の3個の洗浄路を形成し得る、
    ことを特徴とする洗浄装置付き塗料色替塗装装
    置。
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