JP3360950B2 - 塗装装置 - Google Patents

塗装装置

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JP3360950B2
JP3360950B2 JP21042394A JP21042394A JP3360950B2 JP 3360950 B2 JP3360950 B2 JP 3360950B2 JP 21042394 A JP21042394 A JP 21042394A JP 21042394 A JP21042394 A JP 21042394A JP 3360950 B2 JP3360950 B2 JP 3360950B2
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清喜 橋本
隆一 田村
治 吉田
慎一 東村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のボディや電化
製品等の被塗物を塗装するのに用いて好適な塗装装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のボディや電化製品等の
被塗物を塗装する塗装装置のうち、各色毎の塗料ポンプ
を単一の駆動モータによって回転駆動しつつ、塗料を供
給する形式の塗装装置がある。このような形式の塗装装
置は、一側が各色の塗料源にそれぞれ接続され、他側が
塗装機に接続される複数本の塗料配管と、該各塗料配管
の途中にそれぞれ設けられた複数個の塗料ポンプおよび
該各塗料ポンプを駆動する単一の駆動モータからなる塗
料供給装置と、前記各塗料配管毎に前記塗料ポンプと並
列に設けられた循環通路と、前記塗料ポンプの流出側に
位置して設けられ、前記塗料配管を塗装機側と循環通路
側とに選択的に切換える循環切換弁と、該循環切換弁と
塗装機との間に設けられた色替弁装置とから構成された
ものが知られている。
【0003】次に、このように構成された塗装装置の作
動について説明する。
【0004】まず、塗料供給装置の駆動モータによって
各塗料ポンプが駆動される。そして、循環切換弁が塗料
ポンプと循環通路を含む循環回路側になっているときに
は、各色塗料は、各循環回路毎に、塗料配管→塗料ポン
プ→循環切換弁→循環通路→塗料配管からなる閉ループ
を循環している。
【0005】一方、塗装機に塗料を噴霧する場合には、
所望の塗色の循環切換弁を塗装機側に切換えると共に、
色替弁装置の塗料弁を開弁する。これにより、塗料源の
塗料は、塗料配管を流通しつつ前記塗料ポンプ,循環切
換弁,色替弁装置を介して塗装機に向けて所定量ずつ供
給され、該塗装機から被塗物に向けて噴霧される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による塗装装置では、塗料供給装置を色数分の塗
料ポンプと該各塗料ポンプを駆動する単一の駆動モータ
とから構成し、塗装時には該駆動モータで各塗料ポンプ
を全数回転駆動している。
【0007】そして、塗装すべき塗料が流通する塗料配
管に設けられた循環切換弁を塗装機側に切換えることに
より、塗料源から塗料ポンプを介して塗料を塗装機に供
給するようになっている。一方、このときに塗装塗料以
外の塗料は、循環切換弁が循環通路側に切換えられるこ
とにより、塗料配管→塗料ポンプ→循環切換弁→循環通
路→塗料配管からなる閉ループを循環している。
【0008】これにより、塗装塗料以外の塗料は待機し
ている間中、閉ループを循環しているから、塗料ポンプ
を何回も通過し、塗料中に含まれる顔料が塗料ポンプに
よって変形や破壊を生じて、塗装品質が大幅に低下して
しまうという問題がある。
【0009】さらに、待機中に塗料ポンプを数回通過し
た塗料は、その顔料形状が塗料源から塗料ポンプを1回
だけ通過して供給される塗料に含まれる顔料と微妙に異
なっている。この結果、これらの塗料を同一塗装面に塗
装すると、塗装仕上りに差が生じてしまい、塗装不良と
なってしまうという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、塗装塗料を供給する塗料ポンプを単独運
転させることにより、待機中の塗料に含まれる顔料が変
形するのを防止して、塗装不良の発生を防止できるよう
にした塗装装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による塗装装置は、一側が各色
の塗料源と溶剤源にそれぞれ接続され、他側が塗装機に
接続される複数本の塗料配管と、該各塗料配管の途中に
それぞれ設けられた複数個の塗料ポンプ、該各塗料ポン
プを駆動する単一の駆動モータおよび該駆動モータに対
し各塗料ポンプを断続するクラッチからなる塗料供給装
置と、前記塗料ポンプの流入側と流出の間で循環回
路を形成すべく、前記各塗料配管毎に前記各塗料ポンプ
と並列に設けられた循環通路と、前記各塗料ポンプの流
入側に設けられ、前記塗料配管の一側を塗料源側と溶剤
源側とに対して選択的に切換える塗料−溶剤切換弁と、
前記各塗料ポンプの流出側に位置して設けられ、前記各
塗料配管の他側を塗装機側と循環通路側とに対して選択
的に切換える循環切換弁と、該循環切換弁と塗装機との
間に設けられ、前記各塗料配管を介して供給される各色
塗料のうち任意の塗料を選択して塗装機に供給する色替
弁装置と、前記循環回路に設けられ、前記循環回路内を
洗浄した廃液を排出する排液弁とを備え、塗装時には、
前記クラッチによって駆動モータと塗料ポンプとを接続
し、前記塗料−溶剤切換弁を塗料源側に切換え、前記循
環切換弁を塗装機側に切換え、前記塗料源からの塗料を
塗料配管と色替弁装置とを介して塗料ポンプによって塗
装機に供給し、塗装待機中には、前記クラッチによって
駆動モータと塗料ポンプとの間を遮断して塗料ポンプを
停止状態とし、循環回路の洗浄時には、前記クラッチに
よって駆動モータと塗料ポンプとを接続し、前記各塗料
−溶剤切換弁を溶剤源側に切換え、前記各循環切換弁を
循環通路側に切換え、前記溶剤源からの溶剤を循環回路
内で循環させて洗浄し、洗浄終了後には、循環回路内の
溶剤を排液弁を介して排出する構成としたことにある。
【0012】また、請求項2の発明は、一側が各色の塗
料源と溶剤源にそれぞれ接続され、他側が塗装機に接続
される複数本の塗料配管と、該各塗料配管の途中にそれ
ぞれ設けられた複数個の塗料ポンプ、該各塗料ポンプを
駆動する単一の駆動モータおよび該駆動モータに対し各
塗料ポンプを断続するクラッチからなる塗料供給装置
と、前記塗料ポンプの流入側と流出側との間で循環回路
を形成すべく、前記各塗料配管毎に前記各塗料ポンプと
並列に設けられた循環通路と、前記各塗料ポンプの流入
側に設けられ、前記塗料配管の一側を塗料源側と溶剤源
側とに対して選択的に切換える塗料−溶剤切換弁と、前
記各塗料ポンプの流出側と塗装機との間に設けられ、前
記各塗料配管の他側を塗装機側と循環通路側とに対して
選択的に切換える複数の塗料弁を有する色替弁装置と、
前記循環回路に設けられ、前記循環回路内を洗浄した廃
液を排出する排液弁とを備え、塗装時には、前記クラッ
チによって駆動モータと塗料ポンプとを接続し、前記塗
料−溶剤切換弁を塗料源側に切換え、前記色替弁装置の
塗料弁を塗装機側に切換え、前記塗料源からの塗料を塗
料配管を介して塗料ポンプによって塗装機に供給し、塗
装待機中には、前記クラッチによって駆動モータと塗料
ポンプとの間を遮断して塗料ポンプを停止状態とし、循
環回路の洗浄時には、前記クラッチによって駆動モータ
と塗料ポンプとを接続し、前記各塗料−溶剤切換弁を溶
剤源側に切換え、前記色替弁装置の各塗料弁を循環通路
側に切換え、前記溶剤源からの溶剤を循環回路内で循環
させて洗浄し、洗浄終了後には、循環回路内の溶剤を排
液弁を介して排出する構成としたことにある。
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】請求項1の構成により、塗装時は、駆動モータ
と塗装塗料が流通する塗料配管に設けられた塗料ポンプ
とをクラッチによって接続し、該塗料ポンプのみを駆動
する。このときに塗料−溶剤切換弁が塗料源側に切換え
られ、循環切換弁が塗装機側に切換えられる。これによ
り、塗料源からの塗料は、塗料配管と色替弁装置とを介
して塗料ポンプによって塗装機に供給され、該塗装機か
ら被塗物に向けて噴霧される た、塗装待機中は、駆
動モータと塗料ポンプとの接続がクラッチによって断た
れて塗料ポンプが停止状態となるから、塗料配管内の塗
料は滞留状態となり、塗料中の顔料の変形が防止され
る。
【0016】一方、塗装装置の稼動を休止する場合のよ
うに循環回路の洗浄時には、各塗料配管内に残存する塗
料を除去すべく、各塗料−溶剤切換弁を溶剤側に切換
え、各循環切換弁を循環通路側に切換えると共に、クラ
ッチによって塗料ポンプを駆動モータに接続し、該塗料
ポンプを駆動する。これにより、溶剤源からの溶剤は、
塗料配管,循環通路,塗料ポンプ,循環切換弁からなる
循環回路を循環し、これらの内部に付着した塗料を洗浄
する。そして、洗浄終了後には、循環回路内の溶剤は排
液弁を介して排出される。また、請求項2の発明では、
色替弁装置の塗料弁によって循環切換弁を兼ねることが
できるから、循環切換弁を廃止することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例による塗装装置につい
て図1ないし図7を参照しつつ説明する。
【0018】まず、図1ないし図5に本発明の第1の実
施例を示す。
【0019】図において、1A,1B,…1Nは塗料源
としてのサーキュレーションラインで、該サーキュレー
ションライン1A,1B,…1NはA色,B色,…N色
が貯蔵された塗料タンク(図示せず)に接続されてい
る。そして、該サーキュレーションライン1A,1B,
…1Nには複数の塗装装置(1個の装置のみ図示)が接
続されている。
【0020】また、2は前記各サーキュレーションライ
ン1A,1B,…1Nに沿って設けられた溶剤源として
のシンナ用サーキュレーションラインで、該シンナ用サ
ーキュレーションライン2は溶剤としてのシンナが貯蔵
されたシンナタンク(図示せず)に接続されている。
【0021】3A,3B,…3Nはサーキュレーション
ライン1A,1B,…1Nと後述する色替弁装置19と
の間に設けられた塗料管路で、該塗料管路3A,3B,
…3Nの一側は、後述する塗料−シンナ切換弁14A,
14B,…14Nによって2つに分岐し、一方はペイン
トレギュレータ4A,4B,…4Nを介してサーキュレ
ーションライン1A,1B,…1Nに接続され、他方が
シンナレギュレータ5を介してシンナ用サーキュレーシ
ョンライン2に接続されている。また、該塗料管路3
A,3B,…3Nの他側は色替弁装置19の塗料弁21
A,21B,…21Nに接続されている。そして、該塗
料管路3A,3B,…3Nは後述する塗料供給配管24
と共に塗料配管を構成している。
【0022】6は塗料管路3A,3B,…3Nの途中に
設けられた塗料供給装置を示し、該塗料供給装置6は、
後述する塗料通路7A,7B,…7N,塗料ポンプ8
A,8B,…8N,駆動モータ9,クラッチ12A,1
2B,…12Nから大略構成されている。
【0023】7A,7B,…7Nは一側が塗料−シンナ
切換弁14A,14B,…14Nを介してサーキュレー
ションライン1A,1B,…1Nとシンナ用サーキュレ
ーションライン2に接続された塗料通路で、該塗料通路
7A,7B,…7Nの他側は、塗料管路3A,3B,…
3Nを介して塗料弁21A,21B,…21Nに接続さ
れている。そして、該塗料通路7A,7B,…7Nは塗
料管路3A,3B,…3Nの一部を構成している。
【0024】8A,8B,…8Nは塗料通路7A,7
B,…7Nの途中に設けられた塗料ポンプで、該塗料ポ
ンプ8A,8B,…8Nは、一対のギヤ(図示せず)を
回転させることによって塗料等を定量供給するギヤポン
プとして構成されている。
【0025】9は塗料ポンプ8A,8B,…8Nを駆動
する単一の駆動モータで、該駆動モータ9は、その出力
軸9Aが塗料ポンプ8A,8B,…8Nに亘り伸長して
形成されている。また、該出力軸9Aには、塗料ポンプ
8A,8B…8Nの近傍に位置して駆動ギヤ10A,1
0B,…10Nが固着されている。
【0026】11A,11B,…11Nは駆動ギヤ10
A,10B,…10Nに噛合した従動ギヤ、12A,1
2B,…12Nは該従動ギヤ11A,11B,…11N
と塗料ポンプ8A,8B,…8Nとの間に設けられたク
ラッチをそれぞれ示し、該クラッチ12A,12B,…
12Nは、圧縮エアの給排によって前記従動ギヤ11
A,11B,…11Nと塗料ポンプ8A,8B,…8N
とを断続するエアクラッチとして構成されている。
【0027】13A,13B,…13Nは一側が塗料ポ
ンプ8A,8B,…8Nの流入側に位置して塗料通路7
A,7B,…7Nに接続され、他側が循環切換弁15
A,15B,…15Nを介して塗料管路3A,3B,…
3Nに接続された循環通路で、該循環通路13A,13
B,…13Nは、塗料通路7A,7B,…7N,塗料ポ
ンプ8A,8B,…8Nおよび後述の循環切換弁15
A,15B,…15N,排液弁16A,16B,…16
Nと共に循環回路17A,17B,…17Nを構成して
いる。
【0028】14A,14B,…14Nは塗料通路7
A,7B,…7Nの一端側に設けられた塗料−溶剤切換
弁としての塗料−シンナ切換弁で、該塗料−シンナ切換
弁14A,14B,…14Nは、3ポート2位置のパイ
ロットエア式切換弁として構成され、塗装時にはサーキ
ュレーションライン1A,1B,…1Nから塗料が、ま
た洗浄時にはシンナ用サーキュレーションライン2から
シンナが塗料ポンプ8A,8B,…8N側に供給される
ように選択的に切換えるものである。
【0029】15A,15B,…15Nは塗料管路3
A,3B,…3Nの途中に設けられた循環切換弁で、該
循環切換弁15A,15B,…15Nには循環通路13
A,13B,…13Nの他端側が接続されている。ま
た、該循環切換弁15A,15B,…15Nは、3ポー
ト2位置のパイロットエア式切換弁として構成され、常
時は前記塗料管路3A,3B,…3Nを連通状態とし、
洗浄時にシンナが循環通路13A,13B,…13N側
に流通するように切換えるものである。
【0030】16A,16B,…16Nは循環通路13
A,13B,…13Nの一側に設けられた排液弁で、該
排液弁16A,16B,…16Nは、3ポート2位置の
パイロットエア式切換弁として構成されている。そし
て、該排液弁16A,16B,…16Nは、洗浄時に循
環通路13A,13B,…13Nを流通するシンナを塗
料通路7A,7B,…7Nを介して塗料ポンプ8A,8
B,…8N側に流通させることによってシンナを循環流
通させ、洗浄後には循環通路13A,13B,…13N
を排液通路18A,18B,…18N側に連通させて洗
浄に使用したシンナを廃液タンク26内に排出させるも
のである。
【0031】19は色替弁装置を示し、該色替弁装置1
9は、マニホールド20と、該マニホールド20に取付
けられ、2ポート2位置のパイロットエア式開閉弁から
なる各色毎の塗料弁21A,21B,…21Nと、前記
マニホールド20の最上流部に取付けられたゲート弁2
2とから大略構成され、前記塗料弁21A,21B,…
21Nには、それぞれ塗料管路3A,3B,…3Nの他
側が接続され、前記ゲート弁22には、後述する洗浄弁
23が接続されている。そして、該色替弁装置19は、
塗料管路3A,3B,…3Nを介して供給される塗料等
を前記塗料弁21A,21B,…21Nを開,閉するこ
とにより、塗装塗料を選択して後述する塗装機25に供
給するものである。
【0032】23はゲート弁22に接続された洗浄弁を
示し、該洗浄弁23はエア源Aに接続されたエア弁23
Aおよびシンナ源Tに接続されたシンナ弁23Tを備
え、これにより、前記ゲート弁22を介して色替弁装置
19にエア,シンナを供給するようになっている。
【0033】24は一側が色替弁装置19のマニホール
ド20下流側に接続された塗料供給配管、25は該塗料
供給配管24の他側に設けられた塗装機をそれぞれ示
し、該塗装機25の先端側には塗料噴霧手段25Aが設
けられている。そして、該塗装機25は、前記塗料供給
配管24を介して供給される塗料を塗料噴霧手段25A
から被塗物に向けて噴霧するものである。
【0034】本実施例による塗装装置は上述の如き構成
を有するもので、次に、その作動について図2ないし図
5を参照しつつ説明する。
【0035】まず、本実施例の塗装装置を用いて被塗物
に塗装作業を施す場合について述べる。
【0036】この場合には、各色のサーキュレーション
ライン1A,1B,…1Nから、塗料管路3A,3B,
…3N(塗料通路7A,7B,…7N),塗料ポンプ8
A,8B,…8N,塗料−シンナ切換弁14A,14
B,…14N,色替弁装置19の塗料弁21A,21
B,…21NにそれぞれA色,B色,…N色の塗料が充
填されている。
【0037】また、洗浄弁23のエア弁23A,シンナ
弁23Tから供給されるエア,シンナによって色替弁装
置19のマニホールド20,塗料供給配管24,塗装機
25は洗浄され、次回の塗装作業のために待機状態にあ
る。
【0038】この待機状態では、循環切換弁15A,1
5B,…15N,排液弁16A,16B,…16Nによ
って各色の循環回路17A,17B,…17Nが形成さ
れているものの、クラッチ12A,12B,…12Nに
よって駆動モータ9と塗料ポンプ8A,8B,…8Nと
の接続が断たれているから、各色塗料は前記循環回路1
7A,17B,…17Nを循環していない。
【0039】さて、この状態でA色塗料を塗装する場合
は、塗料−シンナ切換弁14AをA色塗料のサーキュレ
ーションライン1A側に切換え、循環切換弁15Aを塗
料管路3Aを連通するように切換える。そして、駆動モ
ータ9を起動して出力軸9Aを回転させ、クラッチ12
Aを接続して該出力軸9Aの回転力を塗料ポンプ8Aに
伝え、該塗料ポンプ8Aを起動させる。これにより、サ
ーキュレーションライン1Aからペイントレギュレータ
4Aを介して供給されるA色塗料は、図2中矢示の如
く、塗料通路7Aを流通しつつ塗料ポンプ8Aから塗料
管路3A側に吐出される。そして、塗料管路3A側に供
給されたA色塗料は、色替弁装置19の塗料弁21Aの
開,閉に応じ、塗料供給配管24を介して塗装機25に
供給され、塗料噴霧手段25Aから被塗物に向けて噴霧
される。
【0040】また、上述したA色塗料の塗装時にB色,
…N色塗料は、前述した待機状態と同様に、クラッチ1
2B,…12Nによって駆動モータ9と塗料ポンプ8
B,…8Nとの接続が断たれて該塗料ポンプ8B,…8
Nが停止状態におかれることにより、塗料管路3B,…
3N,塗料通路7B,…7N内で滞留するだけで、該塗
料管路3B,…3N,塗料通路7B,…7N内を流通す
ることはない。これにより、待機状態にあるB色,…N
色塗料は、従来技術で述べたような塗料ポンプ8B,…
8Nによる顔料の変形が防止されるから、新たにサーキ
ュレーションライン1B,…1Nから供給される塗料と
比較して塗装仕上りに差が生じるのを防止することがで
きる。
【0041】一方、塗装色をA色からB色に変更する場
合は、クラッチ12Aの接続を断つことによってA色塗
料の塗料ポンプ8Aを停止状態にし、塗料弁21Aを閉
弁させる。そして、この状態でゲート弁22を開弁して
洗浄弁23からエア,シンナをマニホールド20に供給
し、該マニホールド20,塗料供給配管24,塗装機2
5に残存するA色塗料を除去、洗浄する。
【0042】次に、ゲート弁22を閉弁すると共に、塗
料−シンナ切換弁14BをB色塗料のサーキュレーショ
ンライン1B側に切換え、循環切換弁15Bを塗料管路
3Bを連通するように切換える。そして、クラッチ12
Bを接続して駆動モータ9の出力軸9Aの回転力をB色
塗料の塗料ポンプ8Bに伝え、該塗料ポンプ8Bを起動
させる。これにより、サーキュレーションライン1Bか
らペイントレギュレータ4Bを介して供給されるB色塗
料を塗料ポンプ8Bによって塗料管路3B側に供給し、
色替弁装置19の塗料弁21Bの開,閉に応じて塗装機
25の塗料噴霧手段25Aから被塗物に向けて噴霧する
ようになっている。
【0043】然るに、長期の休業のためやメンテナンス
等のために塗装装置全体を休止させる場合には、塗料ポ
ンプ8A,8B,…8N,塗料管路3A,3B,…3N
を含む塗料経路内をすべて洗浄しておく必要がある。
【0044】そこで、かかる場合には、まず、塗料−シ
ンナ切換弁14A,14B,…14Nをシンナ用サーキ
ュレーションライン2側に切換え、循環切換弁15A,
15B,…15Nを塗料管路3A,3B,…3Nを連通
するように切換える。そして、クラッチ12A,12
B,…12Nを接続して該塗料ポンプ8A,8B,…8
Nを起動させ、図3中矢示の如く、シンナ用サーキュレ
ーションライン2からシンナレギュレータ5を介してシ
ンナを供給し、前記塗料ポンプ8A,8B,…8N,塗
料通路7A,7B,…7N,塗料管路3A,3B,…3
A内に残存する塗料を色替弁装置19側の廃液タンク
(図示せず)に排出する。
【0045】次に、循環切換弁15A,15B,…15
Nを循環通路13A,13B,…13N側に切換え、排
液弁16A,16B,…16Nを塗料通路7A,7B,
…7Nと連通するように切換える。これにより、塗料ポ
ンプ8A,8B,…8Nから吐出されたシンナを、図4
中矢示の如く、前記塗料通路7A,7B,…7N,塗料
管路3A,3B,…3Nで流通させつ循環切換弁15
A,15B,…15Nから循環通路13A,13B,…
13N側に供給し、該循環通路13A,13B,…13
Nから排液弁16A,16B,…16Nを介して塗料通
路7A,7B,…7Nの塗料ポンプ8A,8B,…8N
流入側に流通させる。
【0046】従って、シンナを塗料通路7A,7B,…
7N,塗料ポンプ8A,8B,…8N,塗料管路3A,
3B,…3N,循環切換弁15A,15B,…15N,
循環通路13A,13B,…13N,排液弁16A,1
6B,…16Nからなる循環回路17A,17B,…1
7Nで繰り返し循環流通させることにより、シンナを無
駄に使用することなく残存塗料を除去しにくい塗料ポン
プ8A,8B,…8N内等に付着した塗料を確実に洗浄
することができる。そして、残存塗料の除去、洗浄が完
了したら、排液弁16A,16B,…16Nを排液通路
18A,18B,…18N側に切換え、図5中矢示の如
く、循環回路17A,17B,…17N内のシンナを廃
液タンク26に排出する。
【0047】かくして、本実施例によれば、塗料供給装
置6の駆動モータ9と塗料ポンプ8A,8B,…8Nと
の間にクラッチ12A,12B,…12Nを設け、該ク
ラッチ12A,12B,…12Nを断続して塗料ポンプ
8A,8B,…8Nを選択的に駆動することにより、例
えばA色塗装時には、塗料ポンプ8Aのみを駆動してサ
ーキュレーションライン1AからのA色塗料を塗装機2
5側に供給し、また、このときにB色,…N色を供給す
るための塗料ポンプ8B,…8Nを停止させてB色,…
N色塗料を塗料管路3A,3B,…3N,塗料通路7
A,7B,…7N内で滞留させることができる。
【0048】この結果、従来技術で述べたように塗料が
塗料ポンプ8B,…8Nを何回も通過することによる顔
料の変形,破損を防止することができ、塗装品質を大幅
に向上させることができる。また、塗料中の顔料が変形
するのを防止できるから、塗料管路3A,3B,…3
N,塗料通路7A,7B,…7N内で滞留していた塗料
と新たにサーキュレーションライン1B,…1Nから供
給される塗料とで塗装仕上りに差が生じるのを防止で
き、塗装不良の発生を防止することができる。
【0049】また、残存塗料の除去、洗浄時には、シン
ナを塗料通路7A,7B,…7N,塗料ポンプ8A,8
B,…8N,塗料管路3A,3B,…3N,循環切換弁
15A,15B,…15N,循環通路13A,13B,
…13N,排液弁16A,16B,…16Nからなる循
環回路17A,17B,…17Nで繰り返し循環流通さ
せるようにしているから、シンナを再利用してシンナ使
用量を削減することができる。
【0050】さらに、残存塗料を除去しにくい塗料ポン
プ8A,8B,…8N内等の塗料流路に付着した塗料も
繰り返しシンナを流通させることで確実に洗浄すること
ができるから、長期間に亘って休業した場合、または塗
装頻度の低い塗料のように長期間塗装待機状態となった
場合等に塗料中の顔料が塗料流路に堆積、固着しても、
この顔料をシンナで確実に除去することができ、再稼動
時に塗料流路内に堆積して固化した顔料等が正常な塗料
に混じって噴霧されるを防止して、塗装不良の発生を未
然に防ぐことができる。
【0051】次に、図6に本発明の第2の実施例を示
す。なお、本実施例では、前述した図1ないし図5に示
す第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0052】図において、31A,31B,…31Nは
一側が塗料通路7A,7B,…7Nに接続された本実施
例による塗料管路で、該塗料管路31A,31B,…3
1Nの他側は、後述する色替弁装置33の塗料弁35
A,35B,…35Nの流入側に接続されている。
【0053】32A,32B,…32Nは一側が循環通
路13A,13B,…13Nに接続された循環管路で、
該循環管路32A,32B,…32Nの他側は、塗料弁
35A,35B,…35Nの流出側に接続されている。
【0054】33は本実施例による色替弁装置を示し、
該色替弁装置33は、前記第1の実施例で述べた色替弁
装置19とほぼ同様に、マニホールド34と、該マニホ
ールド34に取付けられた塗料弁35A,35B,…3
5Nと、前記マニホールド34の最上流部に取付けられ
たゲート弁36とから構成されているものの、前記塗料
弁35A,35B,…35Nが3ポート2位置のパイロ
ットエア式切換弁(三方弁)として構成されている点で
前記色替弁装置19と相違している。
【0055】ここで、前記塗料弁35A,35B,…3
5Nの流入側には、塗料管路31A,31B,…31N
の他側が接続されると共に、2つの流出側のうち、一方
の流出側はマニホールド34に接続され、他方の流出側
には循環管路32A,32B,…32Nの他側が接続さ
れている。そして、該塗料弁35A,35B,…35N
は、塗料の供給時および残存塗料の排出時に塗料管路3
1A,31B,…31Nとマニホールド34を連通させ
て塗料等を流通させると共に、シンナ循環時に塗料管路
31A,31B,…31Nと循環管路32A,32B,
…32Nを連通させて循環回路17A,17B,…17
Nで溶剤としてのシンナを循環させるようになってい
る。
【0056】かくして、本実施例による塗装装置でも前
記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができ
るものの、特に、本実施例では、塗料弁35A,35
B,…35Nを3ポート2位置の切換弁とすることによ
り、該塗料弁35A,35B,…35Nで循環切換弁1
5A,15B,…15Nを兼ねることができるから、該
循環切換弁15A,15B,…15Nを廃止することが
でき、製造コストの低減や装置の小型化を図ることがで
きる。
【0057】次に、図7に本発明の第3の実施例を示
す。なお、本実施例では、前述した図6に示す第2の実
施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0058】図において、41は一の色替弁装置33と
別に設けられた少頻度塗料供給装置としての他の色替弁
装置を示し、該他の色替弁装置41は、マニホールド4
2と、該マニホールド42に取付けられた塗料弁43
a,43b,…43kと、前記マニホールド42の最上
流部に取付けられたゲート弁44と、前記マニホールド
42の最下流部に取付けられ、塗料を所定圧まで減圧し
て後述する共通塗料配管47側に供給するエア・オペレ
ーテッド・プレッシャ・レギュレータ45とから構成さ
れ、前記ゲート弁44には、後述する洗浄弁46が接続
されている。
【0059】ここで、前記塗料弁43a,43b,…4
3kは、3ポート2位置のパイロットエア式切換弁とし
て構成され、例えば比較的塗装頻度の低いa色,b色,
…k色塗料の塗料供給ライン,塗料返戻ライン(いずれ
も図示せず)に接続されている。
【0060】なお、塗料供給ライン1A,1B,…1N
から塗料配管31A,31B,…31Nを介して供給さ
れる塗料は、塗装頻度の高い専用色(固有の塗料)とし
て使用される。
【0061】46はゲート弁44に接続された洗浄弁を
示し、該洗浄弁46は、前述した洗浄弁23と同様に、
エア源Aに接続されたエア弁46Aおよびシンナ源Tに
接続されたシンナ弁46Tを備え、これにより、前記ゲ
ート弁44を介してエア,シンナを供給し、マニホール
ド42内等を洗浄するようになっている。
【0062】このように構成された他の色替弁装置41
は、前記塗料弁43a,43b,…43kを適宜作動さ
せることにより、各塗料供給ラインを介して供給される
a色,b色,…k色塗料を選択して塗装機25に供給し
たり、色替時に洗浄弁46から供給されるエア,シンナ
によってマニホールド42内等に残存する前色塗料を洗
浄したりするものである。
【0063】47は一側が他の色替弁装置41のエア・
オペレーテッド・プレッシャ・レギュレータ45に接続
され、他側が後述する給排切換弁49を介して色替弁装
置33のマニホールド34に接続された共通塗料配管
で、該共通塗料配管47の途中部分は、塗料供給装置6
内で共通通路48となっている。
【0064】49は共通塗料配管47の他側に位置して
一の色替弁装置33に設けられた給排切換弁で、該給排
切換弁49は、共通塗料配管47を塗装機25側と廃液
タンク26側とに選択的に切換える3ポート2位置のパ
イロットエア式切換弁として構成されている。そして、
該給排切換弁49は、塗装機25(マニホールド20)
側に切換えられることにより、前記共通塗料配管47か
ら供給される塗料を塗料供給配管24を介して塗装機2
5に供給し、また、廃液タンク26側に切換えられるこ
とにより、前色塗料を排液配管50を介して廃液タンク
26に排出させるものである。
【0065】51は共通通路48の途中に設けられ、駆
動ギヤ10P,従動ギヤ11P,クラッチ12Pを介し
て前記各実施例で述べた単一の駆動モータ9の出力軸9
Aに断続自在に接続された塗料ポンプで、該塗料ポンプ
51は、各軸の周囲や各ギヤの間隙等にシンナ等を供給
して洗浄する軸洗浄機構(いずれも図示せず)を有する
フラッシャブルギヤポンプとして構成されている。
【0066】ここで、前記駆動ギヤ10P,従動ギヤ1
1P,クラッチ12Pは、前記各実施例で述べた駆動ギ
ヤ10N,従動ギヤ11N,クラッチ12Nに連続して
設けられ、単一の駆動モータ9によって駆動されるもの
である。
【0067】かくして、本実施例による塗装装置でも前
記各実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができるも
のの、特に、本実施例では、共通塗料配管47,給排切
換弁49を介して一の色替弁装置33のマニホールド3
4に他の色替弁装置41を接続するようにしているか
ら、塗装色を追加する場合でも、追加する塗装色の塗料
が流通する塗料供給ラインに塗料弁43a,43b,…
43kを接続することにより、容易に対応することがで
きる。また、他の色替弁装置41に比較的塗装頻度の低
い塗料の塗料供給ラインを接続することにより、専用色
を主とした無駄の無い塗料供給装置6を構成することが
でき、該塗料供給装置6を小型化して塗装装置全体を小
型化することができる。
【0068】なお、前記各実施例では、塗料−シンナ切
換弁14A,14B,…14N,排液弁16A,16
B,…16Nとして3ポート2位置の切換弁を用いた場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例
えば図8に示す変形例の如く、塗料−シンナ切換弁61
を4ポート2位置の切換弁としてもよく、また、排液弁
62を2ポート2位置の開閉弁としてもよい。
【0069】また、塗料−シンナ切換弁,循環切換弁,
排液弁,塗料弁等に安全防爆型の電磁ソレノイド弁を用
いてもよい。
【0070】さらに、前記各実施例では、塗料ポンプ8
A,8B,…8Nと別体に循環通路13A,13B,…
13N,塗料−シンナ切換弁14A,14B,…14
N,排液弁16A,16B,…16N等を設けるように
したが、例えばこれらの部材を塗料ポンプ8A,8B,
…8Nに内蔵する構成としてもよく、また、これらの弁
組立体を塗料ポンプ8A,8B,…8Nに外接するよう
に取付ける構成としてもよい。
【0071】また、前記各実施例では、塗料ポンプ8
A,8B,…8Nと駆動モータ9とを断絶するクラッチ
12A,12B,…12Nとして圧縮エアによって駆動
するエアクラッチを用いるものとして述べたが、これに
替えて、例えば電磁ソレノイドを有する電磁クラッチを
用いるようにしてもよい。
【0072】さらにまた、前記各実施例では、塗料源と
して塗料タンクに接続されたサーキュレーションライン
1A,1B,…1Nを例示し、シンナ源としてシンナタ
ンクに接続されたシンナ用サーキュレーションライン2
を例示したが、塗装ラインが少数であるときには、塗料
管路3A,3B,…3N,31A,31B,…31Nの
一端側を塗料タンク,シンナタンクに直接的に接続する
ようにしてもよい。
【0073】また、溶剤としてシンナを用いたが、水性
塗料では溶剤として水を用いてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、一側が各色の塗料源と溶剤源にそれぞれ接続さ
れ、他側が塗装機に接続される複数本の塗料配管と、該
各塗料配管の途中にそれぞれ設けられた複数個の塗料ポ
ンプ、該各塗料ポンプを駆動する単一の駆動モータおよ
び該駆動モータに対し各塗料ポンプを断続するクラッチ
からなる塗料供給装置と、前記塗料ポンプの流入側と流
の間で循環回路を形成すべく、前記各塗料配管毎
に前記各塗料ポンプと並列に設けられた循環通路と、前
記各塗料ポンプの流入側に設けられ、前記塗料配管の一
を塗料源側と溶剤源側とに対して選択的に切換える塗
料−溶剤切換弁と、前記各塗料ポンプの流出側に位置し
て設けられ、前記各塗料配管の他側を塗装機側と循環通
路側とに対して選択的に切換える循環切換弁と、該循環
切換弁と塗装機との間に設けられ、前記各塗料配管を介
して供給される各色塗料のうち任意の塗料を選択して塗
装機に供給する色替弁装置と、前記循環回路に設けら
れ、前記循環回路内を洗浄した廃液を排出する排液弁と
から構成している このため、塗装時には、駆動モータ
と塗装塗料が流通する塗料配管に設けられた塗料ポンプ
とをクラッチによって接続することにより、該塗料ポン
プのみを駆動し、このときに塗料−溶剤切換弁を塗料源
側に切換え、循環切換弁を塗装機側に切換えることによ
り、塗料源からの塗料を塗料配管を介して塗料ポンプに
よって塗装機に供給し、該塗装機から被塗物に向けて噴
霧することができる。
【0075】また、塗装待機中には、駆動モータと塗料
ポンプとの接続をクラッチによって断って塗料ポンプを
停止状態とすることにより、塗料を塗料ポンプを通過さ
せることなく塗料配管内で滞留状態とすることができる
から、塗料ポンプによって塗料中の顔料が変形するのを
防止して、塗装品質を向上することができる上に、顔料
の変形を防止することにより、待機中の塗料と塗料源か
ら新たに供給される塗料とで塗装仕上りに差が生じるの
を防止でき、塗装不良の発生を防止することができる。
【0076】一方、塗装装置の稼動を休止する場合のよ
うに循環回路の洗浄時には、各塗料配管内に残存する塗
料を除去すべく、各塗料−溶剤切換弁を溶剤側に切換
え、各循環切換弁を循環通路側に切換えると共に、クラ
ッチによって塗料ポンプを駆動モータに接続し、該塗料
ポンプを駆動することにより、溶剤源からの溶剤を塗料
配管,循環通路,塗料ポンプ,循環切換弁からなる循環
回路で繰り返し循環させることができるから、これらの
内部に付着した塗料を少ない溶剤で確実に除去、洗浄す
ることができ、溶剤使用量の削減や固化塗料の混入を防
止することができる。そして、洗浄終了後には、循環回
路内の溶剤を排液弁を介して排出することができる。
た、請求項2の発明によれば、色替弁装置の塗料弁によ
って循環切換弁を兼ねることができるから、循環切換弁
を廃止することができ、製造コストの低減や装置の小型
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による塗装装置を示す全
体構成図である。
【図2】図1中の要部を拡大してA色塗料の流れを示す
説明図である。
【図3】シンナによってA色塗料を押出している状態を
示す図2と同様位置の説明図である。
【図4】シンナを循環回路で循環させて塗料ポンプ等を
洗浄している状態を示す図2と同様位置の説明図であ
る。
【図5】洗浄に使用したシンナを廃液タンクに排出して
いる状態を示す図2と同様位置の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例による塗装装置を示す全
体構成図である。
【図7】本発明の第3の実施例による塗装装置を示す全
体構成図である。
【図8】本発明の変形例による塗装装置を示す要部拡大
構成図である。
【符号の説明】
1A,1B,…1N サーキュレーションライン(塗料
源) 2 シンナ用サーキュレーションライン(溶剤源) 3A,3B,…3N,31A,31B,…31N 塗料
管路(塗料配管) 6 塗料供給装置 7A,7B,…7N 塗料通路 8A,8B,…8N,51 塗料ポンプ 9 駆動モータ 12A,12B,…12N クラッチ 13A,13B,…13N 循環通路 14A,14B,…14N,61 塗料−シンナ切換弁
(塗料−溶剤切換弁) 15A,15B,…15N 循環切換弁 16A,16B,…16N,62 排液弁 17A,17B,…17N 循環回路 19,33 色替弁装置(一の色替弁装置) 21A,21B,…21N,35A,35B,…35
N,43a,43b,…43k 塗料弁 25 塗装機 41 他の色替弁装置(少頻度塗料供給装置) 47 共通塗料配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東村 慎一 東京都大田区矢口2丁目29番6号 エー ビービー・ランズバーグ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−262963(JP,A) 実開 昭64−17365(JP,U) 実開 平5−74660(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 12/14 B05B 9/03 B05B 13/00 B05C 11/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側が各色の塗料源と溶剤源にそれぞれ
    接続され、他側が塗装機に接続される複数本の塗料配管
    と、該各塗料配管の途中にそれぞれ設けられた複数個の
    塗料ポンプ、該各塗料ポンプを駆動する単一の駆動モー
    タおよび該駆動モータに対し各塗料ポンプを断続するク
    ラッチからなる塗料供給装置と、前記塗料ポンプの流
    側と流出の間で循環回路を形成すべく、前記各塗料
    配管毎に前記各塗料ポンプと並列に設けられた循環通路
    と、前記各塗料ポンプの流入側に設けられ、前記塗料配
    の一側を塗料源側と溶剤源側とに対して選択的に切換
    える塗料−溶剤切換弁と、前記各塗料ポンプの流出側に
    位置して設けられ、前記各塗料配管の他側を塗装機側と
    循環通路側とに対して選択的に切換える循環切換弁と、
    該循環切換弁と塗装機との間に設けられ、前記各塗料配
    管を介して供給される各色塗料のうち任意の塗料を選択
    して塗装機に供給する色替弁装置と、前記循環回路に設
    けられ、前記循環回路内を洗浄した廃液を排出する排液
    弁とを備え、 塗装時には、前記クラッチによって駆動モータと塗料ポ
    ンプとを接続し、前記塗料−溶剤切換弁を塗料源側に切
    換え、前記循環切換弁を塗装機側に切換え、前記塗料源
    からの塗料を塗料配管と色替弁装置とを介して塗料ポン
    プによって塗装機に供給し、 塗装待機中には、前記クラッチによって駆動モータと塗
    料ポンプとの間を遮断して塗料ポンプを停止状態とし、 循環回路の洗浄時には、前記クラッチによって駆動モー
    タと塗料ポンプとを接続し、前記各塗料−溶剤切換弁を
    溶剤源側に切換え、前記各循環切換弁を循環通路側に切
    換え、前記溶剤源からの溶剤を循環回路内で循環させて
    洗浄し、洗浄終了後には、循環回路内の溶剤を排液弁を
    介して排出する 構成してなる塗装装置。
  2. 【請求項2】 一側が各色の塗料源と溶剤源にそれぞれ
    接続され、他側が塗装機に接続される複数本の塗料配管
    と、該各塗料配管の途中にそれぞれ設けられた複数個の
    塗料ポンプ、該各塗料ポンプを駆動する単一の駆動モー
    タおよび該駆動モータに対し各塗料ポンプを断続するク
    ラッチからなる塗料供給装置と、前記 塗料ポンプの流入
    側と流出側との間で循環回路を形成すべく、前記各塗料
    配管毎に前記各塗料ポンプと並列に設けられた循環通路
    と、前記各塗料ポンプの流入側に設けられ、前記塗料配
    管の一側を塗料源側と溶剤源側とに対して選択的に切換
    える塗料−溶剤切換弁と、前記各塗料ポンプの流出側と
    塗装機との間に設けられ、前記各塗料配管の他側を塗装
    機側と循環通路側とに対して選択的に切換える複数の塗
    料弁を有する色替弁装置と、前記循環回路に設けられ、
    前記循環回路内を洗浄した廃液を排出する排液弁とを備
    え、 塗装時には、前記クラッチによって駆動モータと塗料ポ
    ンプとを接続し、前記塗料−溶剤切換弁を塗料源側に切
    換え、前記色替弁装置の塗料弁を塗装機側に切換え、前
    記塗料源からの塗料を塗料配管を介して塗料ポンプによ
    って塗装機に供給し、 塗装待機中には、前記クラッチによって駆動モータと塗
    料ポンプとの間を遮断して塗料ポンプを停止状態とし、 循環回路の洗浄時には、前記クラッチによって駆動モー
    タと塗料ポンプとを接続し、前記各塗料−溶剤切換弁を
    溶剤源側に切換え、前記色替弁装置の各塗料弁を循環通
    路側に切換え、前記溶剤源からの溶剤を循環回路内で循
    環させて洗浄し、洗浄終了後には、循環回路内の溶剤を
    排液弁を介して排出する構成としてなる 塗装装置。
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