JPH049300Y2 - - Google Patents

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JPH049300Y2
JPH049300Y2 JP1986157023U JP15702386U JPH049300Y2 JP H049300 Y2 JPH049300 Y2 JP H049300Y2 JP 1986157023 U JP1986157023 U JP 1986157023U JP 15702386 U JP15702386 U JP 15702386U JP H049300 Y2 JPH049300 Y2 JP H049300Y2
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container
liner
cardboard
seal
film
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JP1986157023U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は段ボールで組み立てた密閉容器に関
するものである。
〔従来技術〕
段ボールは極く軽量であり断熱性、緩衝性を有
し、また適度な強度(破裂強さ、引張り強さ、圧
縮強さ等)を備えており、しかも安価であること
から、広く各種商品の包装材料として使用されて
いる。しかし、主な材料が紙であることから、防
湿防水性に劣るため、従来は液体を収納する容器
に使用されることがほとんどなかつた。また、箱
内を不活性ガスで充満させ、その不活性ガスを閉
じ込めておくこともできなかつた。
この出願人においては、段ボールのこのような
欠点を解決するために、一面または両面にプラス
チツクフイルムを積層した耐水性段ボールの有利
な製造方法を提供することに成功し、またその耐
水性段ボールにより一斗缶程度の密閉容器を提供
することに成功した(実公昭61−28756号)。
その密閉容器は、少なくとも一面にプラスチツ
クの熱溶着フイルムが貼り合わされた段ボールを
使用してそのフイルム面を内側にして組み立てた
もので、段ボールの各端には中芯を欠除すること
により表裏ライナを互いに接着したシール片を形
成し、シール片どうしをフイルム面で接着するこ
とにより組み立て、接着シール部を容器壁に伏す
るように折り曲げたものである。
上記の密閉容器によれば、シール片が、中芯を
欠除してあつて折り曲げやすく、しかも薄く熱伝
導性が良いので、フイルム面で熱溶着しやすいと
いう利点があつて、容器を簡単に組み立て得る
し、段ボールの端からの水や外気の侵入を防止で
きるために、液体を収納する段ボール製密閉容器
として好評を得て実用化されている。
また従来の如く中芯を残した段ボール構造のま
まのシール片であると、無理にそれを折り曲げる
ために、折り曲げ箇所に裂け目が生じることがあ
り、特に中芯の波と平行方向に対して折り曲げる
とさらに裂け目が生じやすかつたが、前記密閉容
器によれば、柔軟性があるためにシール片の折り
曲げによる裂け目が生じ難く、折り曲げにも適す
るという利点があつた。
〔考案の目的〕
この考案は、容器によつては、生産性の向上の
ためにさらにシール片の折り曲げが容易であり、
且つシール片どうしの溶着が容易であることが望
ましいので、その折り曲げおよび溶着をさらに迅
速になし得る密閉容器を提供することを目的とし
たものである。
〔考案の構成〕
上記の目的を達成するためのこの考案の構成
は、少なくも一面にプラスチツクの熱溶着フイル
ムを貼り合わせた段ボールのそのフイルム面を内
側にして組み立てられた容器において、上記段ボ
ールの少なくとも一端に、中芯とその外側ライナ
が欠除された内側のライナからなるシール片を、
両側端部に筒形組み立て用として、また下端及
び/又は上端に底閉じ用及び/又は口閉じ用とし
て形成し、容器の組み立てにつき、連結される各
両シール片を容器の外側でそのフイルムどうしの
溶着により接着し、その接着シールが容器壁に伏
するように折り曲げられて成ることをその要旨と
する。
〔実施例〕
第1図ないし第6図は一実施例を示したもの
で、その密閉容器は、段ボールFにより一斗缶程
度の大きさに組み立てられ、大まかな組み立て方
については、小売りの小形牛乳パツクと同じよう
な四角立方体の構造になつている。
段ボールFは、中芯1の両面にライナ2,3が
貼着された両面段ボールであるが、両ライナ2,
3の外面にはプラスチツクの熱溶着フイルム4,
5が積層されている(第2図)。しかし片面段ボ
ールや複両面段ボール等の他の段ボール構造体で
あつてもよい。
容器の組み立てについては、一枚の矩形の段ボ
ールFに所定の折れ目を入れ、中芯1の波進行方
向Pが横になり且つ裏ライナ3のフイルム5が内
側になるように段ボールFが使用されている(第
3図、第4図)。そして両端部に筒形組み立て用
のシール片6,7を連設し、下端および上端に底
閉じおよび口閉じ用シール片8,8を連設し、各
シール片7,8は、中芯1と表ライナ2が欠除さ
れ単に裏ライナ3からなつている(第2図)。
段ボールFを筒形に組み立てるには、その一側
壁Faの先端面を他側壁Fbの先端部内側に突き合
せ(第3図)、両側端シール片6,7を外側で二
枚合わせに合わせるとともに、前記一側壁Faの
外面に倒伏させ、内側のフイルム5,5により両
シール片6,7を溶着して接着シール部10を形
成し、その接着シール部10を外側のフイルム4
に熱溶着する。段ボールFにこの外側のフイルム
4が無い場合には接着剤によりその接着シール部
10を外面に接着する。
上記のように接着シール部10を一側壁Faの
外面に接着すると他側壁Fbの先端面11が開放
したままであつて、そこから水などが段ボールF
内に侵入するおそれがあるので、その角部にテー
プ12等を貼つてその侵入を防止しておくことが
望ましい。
次いで、筒形の上下両端の封じ方については
(第4図、第5図)、その端のシール片8のうち、
相対向する両側片8a,8aを中央9で折り曲げ
ることにより二つ折りに合わせ、同時に他の両側
片8b,8bを向かい合わせに合わせるととも
に、容器壁に倒伏させて加熱し、内面のフイルム
5の溶解により両片8a,8bを接着させて接着
シール部13を形成すると同時に、その接着シー
ル部13を容器壁に外面のフイルム4の溶解によ
り接着される。
また、この上下両端部の組み立て時には、両側
に袋状部14,14ができるが、この袋状部1
4,14を第1図の如く容器側壁側に折り曲げる
と、必然的にシール片8が一方に倒伏する。
またこの袋状部14,14を上面壁(天壁)及
び下面壁(底壁)側に折り返してもよく、そのと
きもシール片8は一方に倒伏する(第6図)。
接着シール部10,13は、上記のように両シ
ール片6,7,8,8を接着することにより形成
されるが、その接着と、接着シール部10,13
の容器壁への接着とを上記の如く同時に行つても
よいが別々に行つてもよい。
いずれにしても各シール片6,7,8は、中芯
1ばかりでなく外側のライナ2が欠除され、内側
ライナ3とフイルム5とのみからなるため、熱伝
導性が良好であつて、ライナ3に加熱すると即座
にフイルム5が溶解するので、迅速に両シール片
6,7,8,8を接着し得る。またシール片6,
7,8の折り曲げ、あるいは接着シール部10,
13の折り曲げを無理なく容易になすことができ
る。
また容器の内面は熱溶着フイルム5で被覆さ
れ、しかもそのフイルム5,5どうしの接着によ
り接着シール部10,13が形成されるため、内
部の液体などが段ボールFの紙質に触れることは
決してない。
なおライナの材質としては上記紙に限定される
ものではなく、圧縮強度を増大させたり破れを防
止するために、プラスチツククロス(フラツトヤ
ーンクロス、スプリツトヤーンクロスなど)、繊
維布、プラスチツクシート、割布、不織布などを
単独でライナとして使用することができ、或いは
紙を基層として上記のものをラミネートした複合
ライナも使用することができる。
また中芯としては、上記紙の他に、スチール、
電解スチール、ステンレス、銅、アルミ等の金属
製シート又は箔をコルゲート加工したものでもよ
く、又はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
ステル樹脂等のプラスチツクシート材をコルゲー
ト加工したものでもよい。更には上記金属材又は
プラスチツク材を基材とし、その表裏両面に紙を
サンドイツチ状にラミネートした複合中芯であつ
てもよい。このような複合中芯を使用したものは
非常に強大な強度を示す。
〔他の実施例〕
第7図及び第8図は他の実施例を示したもの
で、段ボールFは前記実施例と同じく、中芯1と
表裏ライナ2,3とからなり、裏ライナ3の外面
に熱溶着フイルム5を貼り合わせたもので、中芯
1と表ライナ2を欠除することによりシール片
6,7,8を形成してあるが、前記実施例とは違
つて、表ライナ2の内面に熱接着フイルム15を
貼り合わせてその溶着により、中芯1に表ライナ
2を貼着した段ボール構造であつて、ライナ2の
端部2aを裏ライナ3に溶着して段ボールFの端
面16を封じてある。しかし第8図に示すように
表ライナ2が単層の紙のみである場合は、その単
部2aの接着には澱粉糊や酢酸ビニール系などの
接着剤を用いることになる。
第9図及び第10図は、片面段ボールSで本考
案容器を構成する実施例を示したもので、第9図
は片面段ボールSの一実施例断面図、第10図は
それにより形成された密閉容器の斜視図である。
また第11図は複両面段ボールWで本考案容器を
構成する場合の複両面段ボールWの一実施例断面
図である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の段ボールで組
み立てた密閉容器によれば、内面に熱溶着フイル
ムが貼られ、しかも内側ライナからなるシール片
どうしを熱溶着フイルムの溶着により接着して接
着シール部を形成するため、内部に液体などが段
ボールの紙質に浸透しなく、漏れることもないの
で液体や不活性ガスなどを安全に収納して運搬で
きる。またシール片は中芯および外側のライナが
欠除し、内側のライナからなるため、そのシール
片どうしを接着する場合にフイルムにその熱溶着
に要する熱を加えやすく、溶着シール部の形成が
容易であるために、容器組み立ての作業能率を高
めることができる。さらにシール片やそれにより
構成される接着シール部の折り曲げに無理がない
ため、その折り曲げ個所に避け目が生じる不都合
を防止できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は一実施例を示し、第1図
は一部切欠した斜視図、第2図は段ボールの断面
図、第3図は第1図のX−X線矢視の拡大断面
図、第4図は第1図のY−Y線矢視の拡大断面
図、第5図は容器の組み立て手順を示す斜視図、
第6図は袋状部の別の折り曲げ状態を示す斜視
図。第7図ないし第11図は他の実施例を示した
もので、第7,8,9,11図は各実施例段ボー
ルの断面図、第10図は片面段ボールSで形成さ
れた一実施例容器の斜視図である。 F……両面段ボール、S……片面段ボール、W
……複両面段ボール、1……中芯、2,3……ラ
イナ、5……フイルム、6,7,8……シール
片、10,13……接着シール部、14……袋状
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 少なくとも一面にプラスチツクの熱溶着フイ
    ルムを貼り合わせた段ボールのそのフイルム面
    を内側にして組み立てられた容器において、上
    記段ボールの少なくとも一端に、中芯とその外
    側のライナが欠除された内側のライナからなる
    シール片を、両側端部に筒形組み立て用とし
    て、また下端及び/又は上端に底閉じ用及び/
    又は口閉じ用として形成し、容器の組み立てに
    つき、連結される各両シール片を容器の外側で
    そのフイルムどうしの溶着により接着し、その
    接着シール部が容器壁に伏するように折り曲げ
    られて成ることを特徴とする段ボールで組み立
    てた密閉容器。 2 外側ライナの端部がシール片の基部に接着し
    てあることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の段ボールで組み立てた密閉容
    器。
JP1986157023U 1986-10-13 1986-10-13 Expired JPH049300Y2 (ja)

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JP1986157023U JPH049300Y2 (ja) 1986-10-13 1986-10-13

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60217944A (ja) * 1984-04-04 1985-10-31 石崎産業株式会社 段ボ−ル箱およびその製造方法
JPS6128756U (ja) * 1984-07-23 1986-02-20 ロ−ム株式会社 フ−プ状電子部品の搬送速度検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60217944A (ja) * 1984-04-04 1985-10-31 石崎産業株式会社 段ボ−ル箱およびその製造方法
JPS6128756U (ja) * 1984-07-23 1986-02-20 ロ−ム株式会社 フ−プ状電子部品の搬送速度検出装置

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