JPH049148Y2 - - Google Patents

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JPH049148Y2
JPH049148Y2 JP6858686U JP6858686U JPH049148Y2 JP H049148 Y2 JPH049148 Y2 JP H049148Y2 JP 6858686 U JP6858686 U JP 6858686U JP 6858686 U JP6858686 U JP 6858686U JP H049148 Y2 JPH049148 Y2 JP H049148Y2
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cavity
temperature
thickness
gate
mold
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JP6858686U
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、射出成形金型のフローマーク防止構
造に関するものである。
〔従来の技術〕
第2図は、従来の射出成形金型の縦断面図であ
る。
第2図において、1は上型、2は下型である。
また、3はランナ、4はゲート、5はキヤビテイ
である。
第2図の射出成形金型においては、ゲート4を
通つてキヤビテイ5に樹脂が注入され、硬化して
製品となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕 第2図示されている従来の射出成形金型におい
ては、射出成形金型の温度が低い場合に、ジエツ
テイングに起因するフローマークが発生すること
がある、という問題があつた。これは次の理由に
よる。
即ち、射出成形金型の温度が低い場合(例え
ば、成形初めは射出成形金型の温度は低い)に
は、ゲート4から出た樹脂は、キヤビテイ5全体
に広がらず、第3図(第3図は、キヤビテイ内に
おいてジエツテイングが発生している射出成形金
型の拡大縦断面図である)にて符号Aが付されて
いるように、キヤビテイ5の上下壁との間に付着
せずに真つ直ぐに突き進む。樹脂がキヤビテイ5
を真つ直ぐに進んで前方の壁9に突出すると、樹
脂は第3図において符号Bが付されているよう
に、キヤビテイ5のなかで蛇のようにうねること
になる。このうねりはジエツテイングと呼ばれて
いるものである。このうねりがそのままキヤビテ
イ5に充満するので、製品となつたときにフロー
マークとなる。これが、射出成形金型の温度が低
い場合にジエツテイングに起因するフローマーク
が発生する理由である。
射出成形金型の温度が高い場合にはゲート4か
ら出る樹脂の粘度が低いので、樹脂はすぐさまキ
ヤビテイ5全体に広がつてキヤビテイ5の内壁面
に付着する。従つて、ジエツテイングが生じない
ので、フローマークも発生しない。
第4図には、フローマークが出来ている製品の
斜視図が描かれている。
第4図において、11は成形品、3はランナ、
10はジエツテイングに起因するフローマークで
ある。
本考案は、先に述べたような従来の技術の問題
点を解決するものである。
本考案の技術的課題は、フローマークのうちで
もジエツテイングに起因するフローマークの発生
を防止することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この技術的課題を達成するために、本考案にあ
つては次のような手段が講じられている。
即ち、本考案に係る射出成形金型のフローマー
ク防止構造というのは、上型と、下型と、該上型
と該下型のうち少なくとも何れか一方の温度を検
出して出力する温度センサーと、該上型と該下型
とで形成されるキヤビテイの厚さを可変とする作
動ピンと、前記温度センサーの出力信号に応じて
該作動ピンを駆動する駆動装置とから構成されて
いる。作動ピンはゲート近傍のキヤビテイの厚さ
を可変とするようにされており、駆動装置は、下
型の温度が低い場合には作動ピンを駆動してゲー
ト近傍のキヤビテイの厚さを薄くし、下型の温度
が高い場合には作動ピンを駆動してゲート近傍の
キヤビテイの厚さを厚くする手段を備えている。
〔作用〕
射出成形金型の温度が低い場合には、作動ピン
によつてゲート近傍のキヤビテイの厚さは薄くさ
れている。斯くて、ゲートから出た樹脂は、すぐ
さまキヤビテイの内壁面に付着するので、温度が
低くてもジエツテイングは発生しない。従つて、
フローマークも発生しない。
射出成形金型の温度が高い場合には、作動ピン
によつてゲート近傍のキヤビテイの厚さは厚くさ
れている(元に戻されている)。射出成形金型の
温度が高い場合には、キヤビテイの厚さが厚くて
も、樹脂の粘度が低いので、ゲートから出た樹脂
はすぐさまキヤビテイ全体に広がつてキヤビテイ
の内壁面に付着するので、ジエツテイングは発生
しない。従つて、フローマークは発生しない。
上記したように、本考案では、フローマークが
発生し易い低温時だけは、作動ピンによつてキヤ
ビテイの厚さを薄くしているので、温度が低くて
もフローマークは発生しない。なお、作動ピンが
当接する部分を製品の裏側とすれば、製品に作動
ピンの跡がついても何等問題はない。
射出成形を何回も行えば、射出成形金型の温度
は上昇してくるので、そうなればキヤビテイの厚
さを厚くしてもフローマークが発生することはな
い。従つて、キヤビテイの厚さは元に戻してもよ
い。
なお、作動ピンによつて常にキヤビテイの厚さ
を薄くしておくと、樹脂を注入するに大きな圧力
が必要なるという問題が発生するが、本考案で
は、射出成形金型の温度が低い場合にだけそうし
ており、射出成形金型の温度が上昇したらキヤビ
テイの厚さはもとに戻すようにしているのでこの
点については殆ど問題はない。
〔実施例〕
第1図は、本考案の一実施例に係る射出成形金
型のフローマーク防止構造の縦断面図である。
第1図において、1は上型、2は下型である。
また、3はランナ、4はゲート、5はキヤビテイ
である。
第1図の射出成形金型においては、ゲート4を
通つてキヤビテイ5に樹脂が注入され、硬化して
製品となる。
本実施例は、ゲート4近傍のキヤビテイ5に臨
んで作動ピン11を設けられており、作動ピン1
1によつてゲート4近傍のキヤビテイ5の厚さが
可変とされることに特徴がある。
作動ピン11は上下方向(矢印C,D方向)に
動き得るものである。作動ピン11が上方向(矢
印C方向)に移動している場合にはキヤビテイ5
の厚さは薄くなつており、作動ピン11が下方向
(矢印D方向)に移動している場合にはキヤビテ
イ5の厚さは厚くなつている。
作動ピン11は本体部31とばね受け部32と
から構成されている。ばね受け部32の直径は本
体部31の直径よりも大きくされている。本体部
31は下型2に設けられた本体部摺動孔33に摺
動可能に嵌挿されており、ばね受け部32は本体
部摺動孔33よりも大きな内径のばね収納孔34
に嵌挿されている。
ばね収納孔34には作動ピン11を下方向(矢
印D方向)に押圧する圧縮コイルばね35が収納
されている。
12は、作動ピン11を駆動する油圧シリンダ
である。油圧シリンダ12は下型2の側面に固定
されている。油圧シリンダ12からはロツド13
が水平に延びており、ロツド13の先端には作動
コア14が取り付けられている。
作動コア14は作動ピン11に当接している。
作動コア14の当接面21は斜めとされており、
また、作動ピン11の当接面22も斜めとされて
いる。
下型2には温度センサー41が取り付けられて
おり、油圧シリンダ12は該温度センサー41の
出力信号に基づいて駆動される。42は、温度セ
ンサー41の出力信号に基づいて油圧シリンダ1
2を制御するための制御装置である。
本実施例の作用を説明する。
下型2の温度が低い場合(約10〜40℃)には、
制御装置42により油圧シリンダ12は作動コア
14を矢印E方向に突出させている。このため、
傾斜部21,22によつて作動ピン11は矢印C
方向に上昇している。従つて、キヤビテイ5の厚
さは薄くなつている。
斯くて、ゲート4から出た樹脂は、すぐさまキ
ヤビテイ5の内壁面に付着するので、温度が低く
てもジエツテイングは発生しない。従つて、フロ
ーマークも発生しない。
因に、作動ピン11によつて決められるキヤビ
テイの厚さをT、ゲートの厚さをtとすると、下
型2の温度が10〜30℃のときにはt/Tを0.9以
上にし、また、30〜40℃のときにはt/Tを0.85
〜0.9程度にするのが良い。
下型2の温度が高い場合には、油圧シリンダ1
2は作動コア14を矢印方向F方向に引つ込めて
いる。このため、圧縮コイルばね35の押圧力に
よつて、作動ピン11は矢印D方向に下降してい
る。従つて、キヤビテイ5の厚さは通常どおり厚
くなつている。
下型2の温度が高い場合には、キヤビテイ5の
厚さは厚くなつていても、ゲート4から出た樹脂
はすぐさまキヤビテイ5全体に広がつてキヤビテ
イ5の内壁面に付着するので、ジエツテイングは
発生しない。従つて、フローマークは発生しな
い。
作動ピン11によつて決められるキヤビテイの
厚さをT、ゲートの厚さをtとすると、下型2の
温度が40℃以上のときにはt/Tを0.8〜0.85程
度にするのが良い。
上記したように、本実施例では、フローマーク
が発生し易い低温時だけは、作動ピン11を矢印
C方向に上昇させて、キヤビテイ5の厚さを薄く
しているので、温度が低くてもフローマークは発
生しない。なお、作動ピン11が当接する部分は
製品の裏側とされているので、作動ピン11の跡
がついても何等問題はない。
射出成形を何回も行えば、射出成形金型の温度
は上昇してくるので、そうなれば作動ピン11を
下げておいてもフローマークが発生することはな
い。
なお、常に作動ピン11を上昇させたままにし
ておくと、樹脂を注入するに大きな圧力が必要な
るという問題が発生するが、本実施例では、射出
成形金型の温度が低い場合にだけそうしており、
射出成形金型の温度が上昇したら作動ピン11は
下げるようにしているのでこの点については殆ど
問題はない。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案はこの実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲内において種々の実
施態様が包含されるものである。例えば、本実施
例では、下型2の温度を検出したが上型1の温度
を検出するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、ジエツテイングに起因するフ
ローマークの発生を防止出来る、という効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係る射出成形金
型のフローマーク防止構造の縦断面図、第2図
は、従来の射出成形金型の縦断面図、第3図は、
キヤビテイ内においてジエツテイングが発生して
いる射出成形金型の拡大縦断面図、第4図は、フ
ローマークが出来ている製品の斜視図である。 1……上型、2……下型、4……ゲート、5…
…キヤビテイ、11……作動ピン、12……油圧
シリンダ(駆動装置)、41……温度センサー、
42……制御装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上型と、下型と、該上型と該下型のうち少なく
    とも何れか一方の温度を検出して出力する温度セ
    ンサーと、該上型と該下型とで形成されるキヤビ
    テイの厚さを可変とする作動ピンと、前記温度セ
    ンサーの出力信号に応じて該作動ピンを駆動する
    駆動装置とから構成されており、前記作動ピンは
    ゲート近傍のキヤビテイの厚さを可変とするよう
    にされており、前記駆動装置は、下型の温度が低
    い場合には前記作動ピンを駆動して前記ゲート近
    傍のキヤビテイの厚さを薄くし、下型の温度が高
    い場合には前記作動ピンを駆動して前記ゲート近
    傍のキヤビテイの厚さを厚くする手段を備えてい
    ることを特徴とする射出成形金型のフローマーク
    防止構造。
JP6858686U 1986-05-07 1986-05-07 Expired JPH049148Y2 (ja)

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JPS62180511U JPS62180511U (ja) 1987-11-16
JPH049148Y2 true JPH049148Y2 (ja) 1992-03-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999046107A1 (fr) * 1998-03-12 1999-09-16 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Moule metallique pour moulage stratifie et procede de fabrication de moulage stratifie

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JPH0729337B2 (ja) * 1990-01-31 1995-04-05 豊田合成株式会社 射出成形方法
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JP6309235B2 (ja) * 2013-09-30 2018-04-11 三菱重工業株式会社 透明樹脂成形品の射出成形装置および射出成形方法

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