JPH0490361A - インクジェット記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野］ 本発明は、インクを用いて被記録材に所望の記録を行う
インクジェット記録装置に関する。

［従来の技術］ プリンタやファクシミリなどの記録装置は、記録データ
信号に基づいて記録ヘッドを駆動することにより、シー
ト（用紙やプラスチック薄板などの記録媒体）に所望の
記録を行いつる装置であり、その記録方法としてはサー
マル式、ワイヤートッド式など種々の方式があり、シー
トに対してインクを吐出口から吐出させて行われるイン
クジェット式もその一つである。

インクジェット式の記録装置は、記録ヘッド前面に設け
られた複数のノズルより記録画像データ信号に基づいて
インクを吐出させ、シートに定着させることにより記録
するよう構成されている。

この時、シートへのインクの定着（水分が蒸発し乾燥し
た状態）を促進させるため、例えば面ヒータによってシ
ート裏面より暖めるような定着装置が用いられている。

第４図は、インクジェット式記録装置の構成の一例を示
す縦断面図である。

第４図において、用紙やプラスチック薄板などの記録シ
ート（記録媒体）１はカットシートであり、カットシー
トフィダーに積層された記録シート１は最上層のものか
ら１枚ずつ分離爪２および給紙ローラ３によって分離さ
れかつ給送される。

紙送りローラ４とこれに圧接されたピンチローラ５．５
との間に送り込まれた記録シート１は、紙送りローラ４
の回転を制御することにより、記録部（頭出し位置）へ
搬送され記録開始状態にセットされる。

記録ヘッド６はインクジェット記録ヘッドであり、この
記録ヘッド６はキャリッジ７に取り付けられている。イ
ンクジェット記録装置の場合は、記録ヘッド６の前面（
印字面）に複数のインク吐出口（ノズル）が縦に並べて
設けられており、キャリッジ７を記録シート１の印字桁
方向（記録シート１を横切る方向）に主走査させて１ラ
イン分の画像を記録し、■ライン記録するごとに紙送り
によって副走査して次のラインを記録していく。

記録ヘッド６０対向する位置には、記録シート１をシー
ト送り経路に沿って案内するガイド板とプラテンを兼ね
る定着装置８が設置されている。

定着装置８は、板金にヒータ線（図示せず）を貼り付け
た面ヒータである。

定着装置８を通過した記録シート１は、その排出側に配
置された排出ローラ９とこれに圧接される拍車ローラ・
ユニット１０に設けられた拍車ローラ１０ａによってス
タッカ１１上へ排出される。

記録ヘッド６が主走査する範囲である印字領域の下側に
は、印字領域にできるだけ近い部分で記録シート１を定
着装置８に押し付けるための紙押え板１２が配置されて
いる。

第５図は、インクジェット記録装置の構成・配置の一例
を示す平面図である。

第５図において、記録ヘッド６に対向する位置であって
、プラテン８が配設された記録領域に隣接した非記録領
域の所定位置に、記録ヘッド６の吐出状態を改善するた
めに吐出口からインクを排出させる回復手段１３が設け
られている。回復系１３には、記録ヘッド６と当接する
キャップ手段に設けられたインクを吸引する吸引口１３
ａと、吸引したインクを回復系１３の外へ排出するため
の排インクロ１３ｂが設けられており、インクは排イン
クロ１３ｂに接続されたチューブ１４によって廃インク
タンク１５へと導かれる。一方記録ヘッド６には供給用
のインクカートリッジ１６からのチューブ１７が接続さ
れており、消費したインク量に応じてインクが充填され
るようになっている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来のインクジェット記録装置では回復
系の排インクロから廃インクタンクまでのチューブは、
使用者から全く見えないところに位置し、万が一チュー
ブと排インクロあるいは廃インクタンクとの接続部が外
れたり組立時に付は忘れていても印字等の機能に障害が
現れない。

従って、使用者は異常に全く気付かずに使用し続けるの
で、回復系から流れたインクが電装部に廻って発煙・発
火を起こす危険があった。

そこで、本発明の目的は回復系から漏洩したインクを検
知し得る様にし、漏洩したインクによる障害を防ぐこと
のできるインクジェット記録装置を提供することである
。

［課題を解決するための手段］ かかる目的を達成するために、本発明は、インクを吐出
する記録ヘッドのインク吐出状態を改善するために用い
られる回復装置を具備するインクジェット記録装置にお
いて、前記装置内部の所定箇所にインクを吸収保持する
部材を配設したことを特徴とする。

［作　用］ 本発明においては、例えば下ケースにインク吸収体を貼
るので、インクが装置内にこぼれても、吸収体でインク
を吸収保持するため電装部にインクを至らしめることが
な（なる。また、インク吸収体をインクカートリッジの
挿入スロットまで繋げれば、もれた排インクが吸収体を
介して挿入スロットまで広がるので、使用者はインクカ
ートリッジを交換する時にインク吸収体の汚れ具合で内
部のインク漏れを検知できる。

また、外装の外部からインク吸収体の汚れを視認できる
位置に窓を設けることにより、電装部にインクが廻る前
に、使用者はインクが漏れていることを知ることができ
る。

［実施例］ 以下、図面に従って本発明の実施例を具体的に説明する
。

第１図は本発明の一実施例を示すインクジェット記録装
置の一部を拡大して示す模式図である。

記録装置内には、不図示の記録ヘッドの吐出口形成面と
当接しつるキャップ部材と、キャップ部材を介して記録
ヘッドからインクを吸引するためのインク吸引機構（不
図示）と、この吸引機構と排インクタンクとを連結する
チューブとを有した回復手段が、記録位置から外れた非
記録位置に備えられている。そして、この回復系１３の
配設領域下部領域には、発泡ポリスチレンあるいは発泡
ポリウレタンなどからなるシート状のインク吸収体が設
けられ、その端部は下ケース１８のインクカートリッジ
挿入スロット１８ａまで延在している。回復系１３は第
５図に示した装置と同様に記録ヘッド６と対向し、その
動作は第５図の装置と同じである。従って、第５図およ
び第１図によって本実施例の動作を説明すると、キャリ
ッジ７上に搭載された記録ヘッド６は、印字を行わない
時には吐出口の乾燥防止等を目的として回復系１３のキ
ャップ部材１３ａと結合されている。この状態で、記録
ヘッド６のクリーニング命令が来ると回復系１３内のポ
ンプ（図示せず）が起動し、記録ヘッド６のノズルの詰
まりゃゴミ等の除去を行う。ここで吸引されたインクは
、回復系１３の排インクロ１３ｂから外に出てチューブ
１４を通って排インクタンク１５へ送られる。

この時、排インクロ１３ｂとチューブＩ４が外れていた
場合、回復系１３で吸引したインクは排インクロ１３ｂ
から下ケース１８の内部に垂れ流しになってしまうが、
回復系１３の真下付近にはインク吸収体１９が貼り付け
られているので、インクが直ちに電装部（図示せず）等
へ流れて行（のを防止することができる。

垂れ流されたインク量がインク吸収体１９の許容能力を
超えると、通常の構成では回復系１３の下付近は使用者
から全く見えない位置なので、インク吸収体１９からイ
ンクがオーバーフローしてしまうことになる。

しかし本発明による構成では、インク吸収体１９の一部
が下ケース１８に設けられたインクカートリッジ１６の
挿入スロット１８ａまで延在しているので、インクがオ
ーバーフローする前に使用者はインクカートリッジ１６
の交換時に記録装置の異常を検知することができる。

従って、吸収体１９は最悪でもインクカートリッジ１本
分のインクを保持する許容能力をもっていれば良く、不
必要に大きな吸収体を設ける必要がないので、スペース
に余裕がない場合に有効である。

第２図は、インクカートリッジ挿入スロット付近の外観
図である。

第２図において、使用者が下ケース１８のインクカート
リッジ挿入スロット１８ａからインクカートリッジ１６
を引き抜くと、内部に貼り付けられたインク吸収体１９
の一部を視認することができる。インク吸収体１９にイ
ンクが吸収されている場合は回復系からインクが漏洩し
ているので、修理を行う。インク吸収体１９は、下ケー
スに接着されても良く、ねじその他の適宜な手段で固定
されても良い。インク吸収体１９が下ケースに取りはず
し可能に固定されることがより好ましい。

本発明は以上に示した実施例に限定されるものではな（
、以下のような構成によっても同様の効果が得られる。

前の実施例では、インク吸収体１９が回復系１３の下か
らインクカートリッジ挿入スロット１８ａまで一体の部
材として構成されていたが、これは別部材で構成しても
よい。すなわち、回復系１３の下には例えば発泡樹脂の
ようなインク保持能力の優れた部材を使用し、そこから
インクカートリッジ挿入スロット１８ａまで伸ばす部材
には例えばチューブのようなインク伝達能力が優れた部
材を使用すれば、より安全で確実な構成となり得る。

さらに前実施例では、インク吸収体１９の汚れ方をイン
クカートリッジ挿入スロット１８ａから視認させる構成
であったが、第３図に示すように、記録装置の外装の、
内部に設けたインク吸収体１９を視認できる位置に、窓
１８ｂを設けることによっても同様な効果が得られる。

さらにまた、前の実施例は、下ケース１８内部にインク
吸収体１９のシートを固定する構成であるが、下ケース
１８そのものがインクを吸収・保持しやすい材質で構成
されていることによっても、下ケース１８の変色によっ
て前述の構成と同様な効果が得られる。

なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも
バブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において優
れた効果をもたらすものである。

かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が達成で
きるからである。

その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第４７２３１２９号明細書、同第４７４０７９６号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体（インク）が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少な（とも１つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘ
ッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆
動信号に一対一で対応した液体（インク）内の気泡を形
成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により
吐出用開口を介して液体（インク）を吐出させて、少な
くとも１つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状
とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、
特に応答性に優れた液体（インク）の吐出が達成でき、
より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米
国特許第４４６３３５９号明細書、同第４３４５２６２
号明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第４３１３１２４号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。

記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合せ構成
（直線状液流路または直角液流路）の他に熱作用部が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
４５５８３３３号明細書、米国特許第４４５９６００号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭５
９−１２３６７０号公報や熱エネルギの圧力波を吸収す
る開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭５９
−１３８４６１号公報に基いた構成としても本発明の効
果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態がどのよ
うなものであっても、本発明によれば記録を確実に効率
よく行うことができるようになるからである。

さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対応
した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対し
ても本発明は有効に適用できる。

そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合
せによってその長さを満たす構成や、一体重に形成され
た１個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。

加えて、上側のようなシリアルタイプのものでも、装置
本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着
されることで装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインク
タンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを
用いた場合にも本発明は有効である。

また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので、好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子
或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは
別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定し
た記録を行なうために有効である。

また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数について
も、例えば単色のインクに対応して１個のみが設けられ
たものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対
応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわ
ち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流
色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的
に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよ
いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカ
ラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。

さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態と
しては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末
として用いられるものの他、り一ダ等と組合せた複写装
置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形
態を採るもの等であってもよい。

［発明の効果］ 以上の記述により明らかなように、本発明によれば、下
ケースにインク吸収体を設置し、インク吸収体をインク
カートリッジの挿入スロットまで繋げる、あるいは外装
の外側からインク吸収体を視認できる位置に窓を設ける
ことにより、回復系から漏れたインクを保持し、吸収体
がオーバーフローする前に使用者に異常を気付かせるこ
とができるので、電装部へのインクの侵入による発煙・
発火を防止することが可能になった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すインクジェット記録装
置の模式図、 第２図は本発明の実施例におけるインクカートリッジ挿
入スロット付近の外観図、 第３図は本発明の他の実施例の構成を示すインクジェッ
ト記録装置の外観図、 第４図および第５図はインクジェット記録装置の構成の
一例を示すそれぞれ縦断面図および平面図である。 ６・・・記録ヘッド、 １３・・・回復系、 １３ａ・・・吸引口、 １３ｂ・・・排インクロ、 １８・・・下ケース、 １８ａ・・・インクカートリッジ挿入スロット、１８ｂ
・・・窓、 １９・・・インク吸収体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）インクを吐出する記録ヘッドのインク吐出状態を改
   善するために用いられる回復装置を具備するインクジェ
   ット記録装置において、 前記装置内部の所定箇所にインクを吸収保持する部材を
   配設したことを特徴とするインクジェット記録装置。 ２）前記インク吸収保持部材は、前記回復装置が配設さ
   れた部分を含む前記装置底部に配設されていることを特
   徴とする請求項１に記載のインクジェット記録装置。 ３）前記インク吸収保持部材の一部または該部材と連結
   した他の部材がインクカートリッジの挿入スロットまで
   延在していることを特徴とする請求項２に記載のインク
   ジェット記録装置。 ４）前記インク吸収保持部材が前記記録装置の外から視
   認できる様に前記装置に窓が設けられていることを特徴
   とする請求項２に記載のインクジェット記録装置。 ５）前記記録ヘッドは、インクを吐出するために熱エネ
   ルギーを利用するものであり、前記熱エネルギーを発生
   するための電気熱変換体を具備することを特徴とする請
   求項１に記載のインクジェット記録装置。