JPH0486399A - 遠心成分要素を有する軸流フアン - Google Patents

遠心成分要素を有する軸流フアン

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JPH0486399A
JPH0486399A JP2199302A JP19930290A JPH0486399A JP H0486399 A JPH0486399 A JP H0486399A JP 2199302 A JP2199302 A JP 2199302A JP 19930290 A JP19930290 A JP 19930290A JP H0486399 A JPH0486399 A JP H0486399A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は内燃機関用のファンの改良に関する。
（従来の技術） 近年、自動車用の内燃機関には各種の付属装置が施され
るようになり、エンジンルーム内のスペースに余裕がな
くなってきている。ファンを通過した空気は、その一部
が自動車の下部や車体のボンネットの隙間から外に流出
するが、一方フアンとラジェータシュラウドとの間の隙
間を通ってファンの−Ｆ流側に流れ込む空気流も存在す
る。後者の空気流は、特にファンと内燃機関との間に流
体カップリング装置を取付けた場合に、チップクリアラ
ンスが大きくなることに基因して増大するという問題が
ある。空気流のこの逆流によってファンの風量が実質的
に減少し、ファンの効率が低下することになる。
実開昭５６−７１９２１号［自動車用冷却ファンのシュ
ラウド−］には、前述した空気流の回り込みの様子が図
示されている。すなわち、本願に添付の第１１図に示す
ように、ファンプレート９０の先端付近を通過した空気
流の一部はシュラウド９１との間の隙間を通って回り込
むようになり、ファンの流量を低下させていた。実開昭
５６−７１９２１号では、ラジェータのシュラウドの自
由端部につば状の隔壁を形成してこの逆流を阻止するこ
とを提案しているが、チップクリアランスを小さ（する
とファンブレードがシュラウドに衝突するおそれが出て
くるという問題がある。
（発明が解決しようとする問題点） 本発明の目的は、ファンを通過した流れがファンの」１
流側へと逆流することを防止できるような構造のファン
を提供し、ファンの効率を高めることにある。
（問題点を解決するための手段とその作用）本発明の前
述した目的は、内燃機関から延伸する駆動軸の一端に取
イ」けられて回転する軸流ファンにおいて、ファンブレ
ードの側面にファンの軸線を含む平面と概ね平行に向け
られた遠心成分要素が一体的に取付けられていることを
特徴とする遠心成分要素を有する軸流ファンによって達
成される。
かかる構成に基づき、本発明によれば、ファンを通過す
る空気の一部がこの遠心成分要素に衝突して遠心力で半
径方向外側へと放射される。従って、この半径方向への
放射流が円板状の空気の隔壁を形成することになって、
空気流がファンの前面側へと回り込むのをほぼ完全に阻
止できるようになる。
この遠心成分要素は、従来のファンの外径から突出しな
いような形状とすることが大切であり、ファンブレード
の一部を屈曲させる方法で形成することが望ましい。ま
た、ファンブレードの内燃機関側に設けることが望まし
い。
本発明の好適な実施例では、ファンブレードと遠心成分
要素との間を略三角形の補助部材で接続し、遠心成分要
素はその一辺が前記補助部材の一辺に接続された略三角
形に形成することが有利である。
以下、添付図面の実施例を参照しながら、本発明をさら
に詳細に説明する。
（実施例） 第１図は本発明による軸流ファン１０の好適な実施例を
表わしており、プラスチック製のボス部１１のまわりに
８枚のファンブレード１２が一体に取付けられている。
各ファンブレード１２の本体部分１３は通常のファンと
同じくねじられた形状になっており、その先端付近に略
三角形の補助部材１４と遠心成分要素１５とが一体的に
接続されている。第１図のファンはその正面側（ラジェ
ータ側）から見たものであり、矢印Ｒ方向に回転して空
気を吹き出すように作られている。従って、遠心成分要
素１５はファンブレードの先端付近の内燃機関側に配置
されている。
第２図乃至第６図は、同一のファンブレード１２を様々
な角度から見た形状を表わしており、遠心成分要素１５
はその一辺が補助部材１４の一辺に接続された略三角形
であることが理解されよう。また、遠心成分要素１５の
半径方向先端部分はファンブレードの本体部分１３の先
端と同じ半径方向位置にあって、ファンの外径寸法はそ
のままに保たれていることに注目されたい。
第７図及び第８図は、他の実施例を表わしており、遠心
成分要素３５が三角形の補助部材３４を介してファンブ
レード３２の根元から先端付近まで略三角形に形成され
ている。この実施例によると、遠心成分要素と補助部材
の成形が容易になるという利点がある。
遠心成分要素１５の形状は、第１図乃至第８図に示した
以外の形状とすることも可能である。
第９図は、最初の実施例に示した最もファン効率が良い
と思われる形状の遠心成分要素を取付けた場合と取付け
ない場合とで、風量Ｑに対し、静圧Ｐ、消費馬力Ｉ７、
静圧効率Ｅがどのように変化するかを実験した結果を表
わしている。
ここで、静圧効率Ｅは次式で算出される。
Ｅ＝１００ＸＰＸＱ／６０Ｘ７５Ｘし ただし、Ｐは圧力（ｍｍＡｑ） Ｑは風量（ｍ’／ｍ１ｎ） Ｌは馬力（ＰＳ）である。
最近の軸流ファンは、通気抵抗ｋが　０．００６〜０．
０１＜らいの範囲で使用されている。すなわち、グラフ
の中の斜線を施した部分で最も頻繁に使用されているこ
とになり、この範囲では静圧効率において、本発明にお
けるファンの効率Ｅ１の方が従来のファンの効率ＥＯよ
りも優れているということが明らかである。
遠心成分要素を取（−１けない場合の静圧ＰＯと取付け
た場合の静圧Ｐ１との曲線は交差しており、また遠心成
分要素を取付けない場合の馬力Ｉ、０と取付けた場合の
馬力Ｌ　１との曲線は交差しているが、ファンの性能は
これらを総合した静圧効率で判定されるので、本発明に
よる遠心成分の効果が実証されたごとになる。
第１０図は本発明による遠心成分要素８１をファンブレ
ード８０に取付けた場合の空気流の様子を表わしている
。遠心成分要素８１に衝突した空気が半径方向外側へと
放射される結果、遠心成分要素８１の外側にファンの軸
線と垂直な円板状の壁が形成され、この壁が空気流の回
り込みを阻止することになる。かくして、従来の空気流
の回り込みが阻止されてファンの流量が増大し、効率が
高められることになる。
内燃機関８５から延伸するファン駆動軸８６とファン８
７との間に、流体カップリング装置が接続されている場
合には、特にファン先端とシュラウドとの間の隙間、す
なわちチップクリアランスをあまり小さくすることがで
きないので、空気流の回り込みが起こりやすかった。こ
のような場合に本発明を適用すると、チップクリアラン
スを無理に小さくすることなく、ファンの流量を増大で
きるという利点が得られることになる。
（発明の効果） 以上、詳細に説明した如く、本発明の遠心成分要素付フ
ァンによれば、ファンを通過した流れがファンの前側へ
と回り込む逆流を阻止することができ、ファンの流量が
増大してファン効率が高められる。特に、チップクリア
ランスを無理に小さくすることなく、ファンの流量を増
大できるという点で、その技術的効果には極めて顕著な
ものがある。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明による軸流ファンの斜視図、第２図は第
１図のファンブレードの拡大斜視図、第３図はファンブ
レードの正面図、第４図はファンブレードの背面図、第
５図は第３図の矢視Ａから見た側面図、第６図は第４図
の矢視Ｂから見た側面図、第７図は他のファンによる第
３図と類似の正面図、第８図は第７図のファンによる第
４図と類似の背面図、第９図はファンの特性曲線を表わ
すグラフ、第１０図は本発明によるファンの気流を表わ
す概略側面図、第１１図は従来のファンによる気流を表
わす概略側面図である。 １０．３０・・・軸流ファン １２３２・・・ファンブレード １３・・・本体部分 １４．３４・・・補助部材 １５．３５・・・遠心成分要素 ８０・・・ファンブレード ８１・・・遠心成分要素　　８５・・・内燃機関８６・
・・駆動軸　　　　　８７・・・ファンｇｌｌｌ 図 第２ 図 第３ 図 第４ 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 １、内燃機関から延伸する駆動軸の一端に取付けられて
    回転する軸流ファンにおいて、 ファンブレードの側面にファンの軸線を含む平面と概ね
    平行に向けられた遠心成分要素が一体的に取付けられて
    いることを特徴とする遠心成分要素を有する軸流ファン
    。 ２、前記遠心成分要素はファンブレードの内燃機関側に
    設けられている請求項１記載の軸流ファン。 ３、ファンブレードと前記遠心成分要素との間が略三角
    形の補助部材で接続され、前記遠心成分要素はその一辺
    が前記補助部材の一辺に接続された略三角形に形成され
    ている請求項１記載の軸流ファン。
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