JPH0485297A - 引込クレーンの吊荷安定支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はダブルリンク式引込クレーン、特にグラブバケ
ット、フックあるいはスプレッダ等積々の荷役作業を、
ジブ先端のシーブ位置を変えてロープを５字掛けにする
ことなく安定に行うことのできる吊荷安定支持装置に関
する。

（従来技術） ダブルリンク引込クレーンは、周知のように基台固定側
の上下部に枢着された２本の前部リンクおよび上部リン
クと、これらのリンクを連結するように各リンク先端に
枢着したジブとを有し、上部リンクおよびジブに沿って
のばしたロープをジブ先端の複数個のシーブから下方へ
垂らして吊荷を懸垂するものである（例えば特公昭６３
−３５５５１号参照）、このような引込クレーンでロー
プ下端の吊具がグラブバケット、フック、スプレッダと
多種にわたる場合、複数個のロープの吊具支持位置を変
えなければ吊具の安定吊下げができない、従来、各種の
吊具に対して吊荷を安定支持するために、例えば特公昭
６３−３５５５１号公報に示すようにジブ先端に設けら
れた第１゜第２の２個のメインシーブの間隔を変えるた
めに第３のシーブおよび該第３のシーブを支持する第４
のシーブおよび支持ロープを設けたもの、あるいは特開
昭６１−８１３９０号公報に示すようにジブ先端に一直
線に配置された４個のメインシーブの他に、４本の吊ワ
イヤローブに吊具に合った巾をもたせる目的でガイドシ
ーブおよびこれを移動させるリンク機構およびワイヤロ
ーブを設けたものなどが知られている。

（発明が解決しようとする課Ｈ） 従来の多種吊具用引込クレーンの前者のものは、吊具の
安定支持のためにメインシーブの他に多くの補助シーブ
やワイヤローブをジブ、前部リンクに設けているので、
重量増加の原因となり、そのための巻取ドラムも必要で
コスト高になると共にグラフ゛パケットからスプレ・ン
ダ或いはスプレンダからグラブバケットへと吊具の支持
方法が変わると、ワイヤローブをシーブに対して掛は変
えなければならないので、作業性が悪くなるという問題
があった。また従来の後者のものでは第３のシーブある
いはガイドシープによりワイヤローブを３字掛けにして
いるためにワイヤローブの寿命が短かくなるという欠点
があった。

本発明はメインシーブを吊具の種類に応じて移動させる
ようにし、しかもすべてのジブ姿勢においてジブに沿う
各々のワイヤローブを平行かつ同長に保つことができ、
これによって複数本のワイヤローブを３字掛けにするこ
となく吊荷を安定支持することができる引込クレーンの
吊荷安定支持装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明による吊荷安定支持装置は、クレーン本体の上部
フレームと、前記上部フレームの下部に起伏可能に枢着
した前部リンクと、前記前部リンクの先端に回動自在に
枢着したジブと、前記ジブの後端と前記上部フレームの
上部との間に回動自在に枢着した上部リンクとを有し、
前記ジブ先端に設けた複数個のメインシーブを介して下
方へ垂らした吊荷支持ローブで吊荷を懸垂するダブルリ
ンク式引込クレーンに省いて、前記上部リンクと前記ジ
ブとの連結部に、後端部の光行ピンと後端リンクとを介
して複数個の後端シーブを軸支し、前記ジブ先端に、前
端部の光行ピンと先端リンクとを介して前記複数個のメ
インシーブを軸支し、前記後端シーブと前記メインシー
ブの軸支位置が側面視一直線上の位置または平行四辺形
の各角部位置になるように前記後端リンクおよび前記先
端リンクに駆動機構を設けたものである。

（実施例） 次に、本発明を実施例について図面を参照して説明する
。

第１図は本発明の実施例によるダブルリンク式引込クレ
ーンの全体側面図であり、第２図は第１図の実施例にお
いてグラブバケット吊またはフック吊の場合のメインシ
ーブおよび上部シーブ部分の拡大図、第３図は第２図の
ロープ配置におけるジブの引込移動時（第１図仮想線参
照）のメインシーブおよび上部シーブ部分の拡大図であ
る。地上面を走行する台車１２上に旋回台１３が設置さ
れ、旋回台１３上にクレーン本体部となる上部フレーム
１４が固定されている。上部フレーム１４の前端下部に
前部リンク８が起伏可能に枢着され、同様に上部フレー
ム１４の上部に上部リンク１５の下端が枢着されている
。前部リンク８と上部リンク１５の先端どおしを連結す
るようにジブ６が両リンク先端に枢着され、ジブ６の先
端は前部リンク８よりもクレーン前方へ延伸し、その先
端にはそれぞれシーブ支持リンク２と先端光行リンク３
のリンクから成る先端側リンク機構２７が、ジブ６と上
部リンク１５とを連結した軸の軸方向と平行に所定間隔
離れて２体設けられている（第６図参照）、スプレッダ
吊の場合のシーブ配置を示す第４図および第５図（引込
移動時）を合せて参照すれば、ジブ先端側の前記光行リ
ンク３の基部は光行ピン２３によってジブ先端に軸支さ
れ、該光行リンク３の先端は連結ビン２２によってシー
ブ支持リンク２の基端と連結され、さらにジプ６先端と
光行リンク３の中途部との間に光行リンク用シリンダ５
が設けられている。前記シーブ支持リンク２の先端には
、シーブ支持リンク２と光行リンク３とが重なり合った
際に後述する固定側メインシーブ１ａと側面視−直線状
になるように移動側メインシーブ１ｂが回転自在に軸支
され、さらに光行リンク３とシーブ支持リンク２の各々
略中途部との間に、各々のリンクの相対角度を変えるシ
ーブ支持リンク用シリンダ４が設けられている。また２
個の固定側メインシーブ１ａが光行リンク３の基部軸支
位置と同軸線上でジブ先端に回転自在に軸支されている
。このようにしてジブ６先端側には２個の内側に位置す
る移動側メインシーブ１ｂおよび２個の外側に位置する
固定側メインシーブｌａの合計４個のメインシーブが配
置される。

ジブ後端部には後端リンク２０から成る後端側リンク機
構２８がジブ６と上部リンク１５とを連結した軸の長手
方向に所定間隔離れて２体設けられている。各後端リン
ク２０の基部は前記移動側メインシーブｌｂと対応する
位置に元付ビン２４によりジブ６後端に軸支されている
。またこの後端リンク２０の軸支部の位置とその側方向
に所定間隔離れた位置に前記光行ピン２４を介して前記
各々のメインシーブｌａ、ｌｂの間隔に対応して４個の
固定側後端シーブ９ａが回転自在に軸支され、さらに前
記後端リンク２０の先端に移動側後端シーブ９ｂが回転
自在に軸支されている。このようにしてジブ後端側には
全体として第７図に明示するように４個の同一軸線上に
軸支された固定側後端シーブ９ａと各後端リンク２０先
端に軸支された２個の移動側後端シーブ９ｂが配置され
る。

ジブ後端側の光行ピン２４にはまた後端見付リンク２１
が回転自在に軸支されている。ジブ６と後端見付リンク
２１の中途部、および後端見付リンク２１の先端と後端
リンク２０の基端突起部との間にそれぞれ、後端光行リ
ンク用シリンダ１９および後端リンク用シリンダ１８が
枢着されている。

ジブ６の先端部および後端部における前述したシーブｌ
ａ、ｌｂ、、９ａ、９ｂはすべて外径が等しくなってい
る。４本のワイヤロープ１６ａ。

１６ｂはそれぞれ旋回台１３上の巻上機１７ａ。

１７ｂから上部リンク１５および各後端シーブ９ａ。

９ｂを経てジブ６に沿って張り出され、各々のメインシ
ーブｌａ、ｌｂを経て下方の吊具２６に連結される。上
部フレーム１４には前部リンク８に連結された引込装置
７が設けられており、この引込装置７を作動させること
により、前部リンク８が起伏動作し、前部リンク８、上
部リンク１５およびジブ６は第１回の実線位置から鎖線
位置へ姿勢を変え、これによって吊具２６は略水平に引
込移動がなされる。

第２図および第３図の吊り姿勢ではシーブ支持層シリン
ダ４１兄付リンク用シリンダ５および後端リンク用シリ
ンダ１８．後端光行リンク用シリンダ１９は収縮してお
り、この状態においてはジブ先端のシーブ支持リンク２
および光行リンク３は連結ビン２２を中心に折りたたま
れ、メインシーブＩａ、ｌｂは一直線上に横並びし、ま
たジブ後端リンク２０はジブ６の長手方向と平行にのび
、メインシーブｌａ、ｌｂから垂れ下る４本のワイヤロ
ー１１６は側面視では重なり合った状態となり、グラブ
バケットやフック吊具を吊るのに適した配置となる。

一方、第４図の吊り姿勢ではシープ支持用シリンダ４が
伸長されてシーブ支持リンク２が連結ビン２２を支点に
回動して押し出され、前記シーブ支持用シリンダ４の最
大伸長時においてメインシーブｌａ、ｌｂの間隔が後端
シーブ９ａ、９ｂの間隔と等しくなるまで開く、この動
作は４個のメインシーブのうち内側２個のシーブ１ｂが
動作する。なお、クレーンの最大吊半径時においては、
光行リンク用シリンダ５が最少に収縮した状態で固定側
メインシーブ１ａと移動側メインシーブ１ｂが水平状態
を保つようにしている。シープ支持用シリンダ４の動作
と同時にジブ後端側では後端リンク用シリンダ１８が伸
長され、後端リンク２０が光行ピン２４を中心に水平状
態となるように回動し、移動側メインシーブ１ｂに対応
した２個の移動側後端シーブ９ｂが固定側後端シーブ９
ａに対して水平な状態になり、メインシーブｌａ、ｌｂ
から垂れ下るワイヤロープ１６ａ、１６ｂはスプレッダ
吊りに適した配置となる。なお後端リンク２０の長さは
、水平伸長時においてメインシープｌａ、ｌｂの間隔と
後端シーブ９ａ、９ｂの間隔が等しくなるように設定さ
れている。したがって固定側および移動側メインシーブ
ｌａ、ｌｂの各中心位１と固定側および移動側後端シー
ブ９ａ９ｂの各中心位置は平行四辺形の各頂点位置を占
めることとなる。

第４図の状態からジブ６が引込移動して起立姿勢となっ
たときは、第５図に示す如くシーブ支持用シリンダ４お
よび後端リンク用シリンダ１８が伸長したまま先端元付
リンク用シリンダ５および後端光行リンク用シリンダ１
９が伸長される。先端元付リンク用シリンダ５の伸長動
作によりシーブ支持リンク２と元付リンク３の相対位置
は変らずに（シリンダ４固定）元付リンク３が光性ピン
２３を中心に回動し、これによって固定側および移動側
メインシーブｌａ、ｌｂは水平状態を維持する。同時に
ジブ後端側では後端リンク用シリンダ１８の伸長固定状
態で後端光行リンク用シリンダ１９が伸長され、これに
よって固定側および移動側の後端シーブ９ａ、９ｂどお
しは水平状態が維持される。したがって起立姿勢におい
ても固定側および移動側のメインシープｌａ、ｌｂ、後
端シーブ９ａ、９ｂの各中心は同様に平行四辺形の頂点
位置を占め、スプレッダは水平状態のまま弓込移動がな
される。なおジブ６の前傾姿勢〜起立姿勢の移動におい
ては先端元付リンク用シリンダ５および後端光行リンク
用シリンダ１９の伸縮量は、メインシープｌａ、ｌｂ、
後端シーブ９ａ９ｂが前述の平行四辺形を保持するよう
にジブ６の傾斜角度に応して決められ、したがってジブ
姿勢がどの位置にあってもワイヤロープ１６ａとワイヤ
ロー１１６ｂとの長さ調整をしなくても常に４本のワイ
ヤロープのスプレッダ支持部の箭さが狂うことはない。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、簡単なリンク機構
およびシリンダ機構をジブ先後端に付加するだけで、シ
ーブの個数やワイヤロープの本数を増すことなく、吊具
の種類変更に対応でき、がつジブ後端のシリンダをジブ
の傾斜角に応じて伸縮させることにより、クレーンの前
傾姿勢から起立姿勢まですべての姿勢において吊具の水
平を保つことができる。しかもこの前傾姿勢から起立姿
勢の間、各々のワイヤロープを平行に保つことができる
ので相対的なロープ長が変らず、吊具の安定保持を確保
できる。ワイヤロープは５字掛けにならないのでロープ
の損傷も起きすらい等の効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る引込クレーンの全体側面
図、第２図は第１図の実施例で前傾姿勢時におけるグラ
ブバケット吊りの場合のジブ先後端部分の拡大側面図、
第３図は同じくグラブバケット吊りにおける起立姿勢時
の拡大側面図、第４図は第１図の実施例で前傾姿勢時に
おけるスプレッダ吊りの場合のジブ先後端部分の拡大側
面図、第５図は同しくスプレッダ吊りにおける起立姿勢
時の拡大側面図、第６図は第２図のＡ−Ａ線に沿った概
略的な断面図、第７図は第２図のＢ−Ｂ線に沿った概略
的な断面図である。 １ａ・・・固定側メインシーブ、 １ｂ・・・移動側メインシーブ、 ２・・・シーブ支持リンク、３・・・先端元付リンク、
４・・・シーブ支持リンク用シリンダ、５・・・光行リ
ンク用シリンダ、６・・・ジブ、９ａ・・・固定側後端
シーブ、 ９ｂ・・・移動側後端シープ、１６・・・ワイヤロープ
、１８・・・後端リンク用シリンダ、 １９・・・後端光行リンク用シリンダ、２０・・・後端
リンク、２１・・・後端光行リンク。 復代理人　弁理士　染　川　利　吉 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. クレーン本体の上部フレームと、前記上部フレームの下
   部に起伏可能に枢着した前部リンクと、前記前部リンク
   の先端に回動自在に枢着したジブと、前記ジブの後端と
   前記上部フレームの上部との間に回動自在に枢着した上
   部リンクとを有し、前記ジブ先端に設けた複数個のメイ
   ンシーブを介して下方へ垂らした吊荷支持ロープで吊荷
   を懸垂するダブルリンク式引込クレーンにおいて、前記
   上部リンクと前記ジブとの連結部に、後端部の元付ピン
   と後端リンクとを介して複数個の後端シーブを軸支し、
   前記ジブ先端に、前端部の元付ピンと先端リンクとを介
   して前記複数個のメインシーブを軸支し、前記後端シー
   ブと前記メインシーブの軸支位置が側面視一直線上の位
   置または平行四辺形の各角部位置になるように前記後端
   リンクおよび前記先端リンクに駆動機構を設けたことを
   特徴とする引込クレーンの吊荷安定支持装置。