JPH048196B2 - - Google Patents

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JPH048196B2
JPH048196B2 JP23964186A JP23964186A JPH048196B2 JP H048196 B2 JPH048196 B2 JP H048196B2 JP 23964186 A JP23964186 A JP 23964186A JP 23964186 A JP23964186 A JP 23964186A JP H048196 B2 JPH048196 B2 JP H048196B2
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weight
cutting
cut
salmon
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Yoshio Masuda
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Nippon Sharyo Ltd
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Nippon Sharyo Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は略相似形で組成が略均一な被切断物を
所定角度で切断する自動切断装置に関する。
[従来の技術] 従来より、被切断物例えば食パンやハムを一定
の厚さの切身に切断する自動切断装置が広く知ら
れている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、こうした従来の自動切断装置で
は同一断面形状の被切断物を切身にする場合はよ
いが、例えば魚のような長さにより断面形状が異
なるものでは、切身の大きさが不揃いとなり問題
があつた。そこで、熟練した職人の勘に頼つて、
切断する箇所の形状に応じて切断する角度を変
え、切口の長さが同じになるように切断し、ほぼ
同じ大きさの切身を得ていた。しかし、このよう
に、熟練した職人の勘に頼る手作業のため効率が
悪く問題となつていた。
そこで本発明は上記の問題点を解決することを
目的とし、だれでも容易に同一形状の切身が得ら
れる自動切断装置を提供することを目的としてな
された。
発明の構成 [問題点を解決するための手段] かかる目的を達成すべく、本発明は問題点を解
決するための手段として次の構成をとつた。即
ち、第1図に例示するごとく、 略相似形で組成が略均一な被切断物M1を所定
角度で切断する自動切断装置であつて、 上記被切断物M1の重量を検出する重量検出手
段M2と、 上記被切断物M1を指示された角度で切断する
切断手段M3と、 予め求められた被切断物M1の重量と形状との
関係及び上記重量検出手段M2による検出結果か
ら、上記被切断物M1の厚さ分布を検出する厚さ
分布検出手段M4と、 該厚さ分布検出手段M4により検出された検出
結果に基づいて所定切断個所の切口長さが所定長
さとなる切断角度を算出する角度算出手段M5と、 該角度算出手段M5の算出結果に応じて上記切
断手段M3を指示・制御する切断角度制御手段M6
と、 を備えた自動切断装置の構成がそれである。
ここで、予め求められた被切断物M1の重量と
形状との関係とは、例えば、予め複数個の被切断
物の重量と全長との関係及び長さに対する厚さ分
布をいう。ここでいう長さに対する厚さ分布と
は、全長の何%(長さ比)の位置において、最大
厚の何%の厚さ(厚さ比)となつているかを示す
分布データを表わす。
[作用] 上記構成を有する本発明の自動切断装置は、重
量検出手段M2が被切断物M1の重量を検出し、厚
さ分布検出手段M4が予め求められた被切断物M1
の重量と形状との関係及び上記重量検出手段M2
による検出結果から、上記被切断物M1の厚さ分
布を検出し、角度算出手段M5が上記厚さ分布検
出手段M4により検出された検出結果に基づいて
所定切断個所の切口長さが所定長さとなる切断角
度を算出し、切断制御手段M6が上記角度算出手
段M5の算出結果に応じて切断手段M3を指示・制
御する。従つて、切断手段M3が被切断物M1の切
口長さを所定長さとなるような角度で被切断物
M1を切断する。
[実施例] 以下本発明の実施例について説明する。
まず、切断する被切断物の切口長さが所定切口
長さとなる切断角度を算出する手順について図面
によつて説明する。
第2図は被切断物である鮭の燻製の頭部を切除
して二枚におろした内の背骨がないものを例示し
た外形図である。魚体はその種類が同一である
と、第2図に示すような外形がほぼ相似形であ
り、各魚体の寸法、例えば全長L及び最大厚さH
は魚体の総重量Gのβ乗(1/3乗)にほぼ比例し、
下記(1),(2)式の関係がある。従つて、予め比例係
数αL,αHを求め、魚体の重量Gを測定すること
によりその魚体の全長L及び最大厚さHを求める
ことができる。
L=αL・G〓L ……(1) H=αH・G〓H ……(2) 第3図は、鮭を例として測定した全長と重量と
の関係を示すグラフである。このグラフにおいて
総重量G及び全長Lからは第2図に示すごとく、
切身として使用できない頭側のA部と尾部とを除
いている。このグラフから鮭の比例係数αLは39
であることが求められ、更に、本実施例では、
βL乗を1/3乗に変えて、実際の鮭の外形にはばら
つきがあり完全な相似形ではないことから、同じ
く上記グラフからβL乗を0.35乗とした。第4図
は、同じく鮭を例として測定した最大厚さと重量
との関係を示すグラフである。このグラフにおい
て総重量Gからは第2図に示すごとく、切身とし
て使用できない頭側のA部と尾部とを除いてい
る。このグラフから鮭の比例係数αHは2.18であ
ることが求められ、更に、本実施例では、βH乗
を1/3乗に変えて、実際の鮭の外形にはばらつき
があり完全な相似形ではないことから、同じく上
記グラフからβH乗を0.42乗とした。
次に、所定の切口長さSを得るための切断位置
の厚さを求める手順について第5図によつて説明
する。第5図は上述した鮭の長さ比に対する厚さ
比の分布比率を示すグラフである。このグラフに
おいて、縦軸は鮭の最大厚さHに対する実際の厚
さH2を百分率で示した厚さ比h2、横軸は鮭の全
長L(頭側のA部と尾部は除く。以下同じ。)に対
する頭側を基準とした長さL2を百分率で示した
長さ比l2である。この関係を式で示すと下記の
(3),(4)式となる。
h2=H2/H×100 ……(3) l2=L2/L×100 ……(4) また、第2図bからわかるように厚さH2と所
定の切口長さS及び切断角度θとの関係は(5)式の
通りである。
sinθ=H2/S ……(5) 次に、既に第2図aに示すように切断長L1
切断し、続いて長さΔLだけ短い切断長L2で切断
しようとするときについて説明する。この切断長
L2のときの長さ比l2が(4)式から求められ、第5図
から長さ比l2に応じた厚さ比h2が求められる。上
述した第4図に示した最大厚さと重量の関係及び
第5図に示した長さ比に対する厚さ比の分布が長
さに対する厚さ分布を表わす。
この求めた厚さ比h2を上記(3)式に代入して実際
の厚さH2を求め、次にこの実際の厚さH2を上記
(5)式に代入して切断角度θが求められる。本実施
例では上記(3)式と(5)式とから(6)式を求め、該(6)式
に上記厚さ比h2を代入して切断角度θを求めてい
る。ここで本実施例の鮭の場合、αH=2.18,βH
=0.42である。
sinθ=h2・H/S・100 =h2・αH・G〓H/S・100 ……(6) 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。第6図は本発明の一実施例である自動
切断装置の概略構成図である。
この自動切断装置は、鮭Fの燻製を回転しなが
ら切断するデイスク形カツタ1を有し、デイスク
形カツタ1と共に回転する歯車2及び歯車2と噛
合するアイドルピニオン4をも備えている。これ
らデイスク形カツタ1、歯車2及びアイドルピニ
オン4は一体的に移動する構成である。このアイ
ドルピニオン4は2本の小ラツク6a,6b及び
2本の小ラツク6a,6bの両端に設けられた半
月状の1対の歯車8a,8bにより形成されたラ
ツク10と噛合され、このラツク10は門形フレ
ーム11に固定されている。また、上記デイスク
形カツタ1はチエーン12に接続され、このチエ
ーン12は門形フレーム11に回転自在に支承さ
れた一対のスプロケツト14,16の間に張設さ
れている。該スプロケツト14は図示しない伝達
装置を介してACモータ18により回転される。
尚、ACモータ18の後部には、ACモータ18の
回転によりパルス信号を発生するエンコーダ20
が取付けられている。
上記ACモータ18が駆動されるとスプロケツ
ト14が回転し、このスプロケツト14の回転に
よりチエーン12が駆動されてデイスク形カツタ
1が図矢印Aのごとくトラツク状の運動をする。
また、チエーン12の移動によりラツク10と噛
合したアイドルピニオン4が回転し、よつて歯車
2が逆方向に回転してデイスク形カツタ1が図矢
印B方向に回転する。このようにACモータ18
が駆動されると、デイスク形カツタ1は図矢印B
方向に自転しながら図矢印Aのごとくトラツク状
の運動を行なう。
また、上記門形フレーム11の側面下部にはデ
イスク形カツタ1の下端(切断位置)を回動中心
とする大歯車22が取付けられ、大歯車22に噛
合する小歯車24が設けられている。この小歯車
24にはACサーボモータ26の回転軸に取付け
られた歯車28が噛合されている。従つて、AC
サーボモータ26を駆動すると、歯車28及び小
歯車24を介して大歯車22が回転し、この回転
により門形フレーム11が傾動してデイスク形カ
ツタ1を所定角度傾けることができる。尚、AC
サーボモータ26の後部にはACサーボモータ2
6の回転に応じたパルス信号を発生するエンコー
ダ30が取付けられている。
一方、門形フレーム11の長手方向と直交する
方向に多数のガイドバー32が並設され、該ガイ
ドバー32の下部には多数のガイドバー32を接
続して一体とする接続バー34を介してロードセ
ル36が設けられている。このロードセル36は
ガイドバー32上に置かれた鮭Fの重量に応じた
アナログ信号を発生する。
また、ガイドバー32の上側と下側とには、ガ
イドバー32と直交する方向に架設された2本の
送給バー38,40が設けられている。この送給
バー38,40の各々の両端はガイドバー32の
両側に設けられた2本の送給チエーン42,44
に各々接続されている。この2本の送給チエーン
42,44は2組の送給用スプロケツト46,4
8間に張設され、一方の2個の送給用スプロケツ
ト46,48は連結軸50により連結されてい
る。該連結軸50の一端には小スプロケツト52
が取付けられ、この小スプロケツト52とACサ
ーボモータ54の回転軸に取付けられたスプロケ
ツト56との間にはチエーン58が張設されてい
る。尚、ACサーボモータ54の後部にはACサー
ボモータ54の回転に応じてパルス信号を発生す
るエンコーダ60が設けられている。
該ACサーボモータ54が駆動されるとチエー
ン58等を介して送給用スプロケツト46,48
が回転されて送給チエーン42,44が駆動さ
れ、一方の送給バー38が図矢印C方向に移動す
る。これと共に他方の送給バー40は図矢印Cと
反対方向に移動する。従つて、ガイドバー32上
に鮭Fを置いて、ACサーボモータ54を駆動す
ると、一方の送給バー38により鮭Fが図矢印C
方向に移動する。
また、ガイドバー32の延長上には一端に深さ
3mmの切欠き62aが形成された多数の固定ガイ
ドバー62が設けられている。この切欠き62a
内を隙間1mmでデイスク形カツタ1の先端切刃部
が通過し、鮭Fを確実に切断する。この固定ガイ
ドバー62の上方には、多数の板ばね64が配設
された揺動軸66が設けられ、該揺動軸66の一
端にはエアシリンダ68のロツドに接続された接
続板70が設けられている。このエアシリンダ6
8が駆動されると、接続板70を介して揺動軸6
6が揺動し、板ばね64も揺動軸66を中心に揺
動する。よつて、この板ばね64により固定ガイ
ドバー62上の鮭Fを上方から押さえる。
更に、固定ガイドバー62の延長上には、1組
のローラ72,73間に張設された多数の紐状ベ
ルト74が配設されている。上記ローラ72は図
示しないチエーン伝達装置により送給用スプロケ
ツト48と共に回転可能な構成となつている。従
つて、ACサーボモータ54が駆動されるとロー
ラ72も回転し、該ローラ72の回転によりベル
ト74も駆動され、固定ガイドバー62上を送給
された鮭Fはベルト74により搬出される。
次に本実施例の電気系統を第7図に示すブロツ
ク図を用いて説明する。上記の各モータは電子制
御回路100によつて駆動・制御されて鮭Fの送
給・切断を行なう。上記電子制御回路100は第
7図に示すように周知のCPU101、ROM10
2、RAM103を論理演算回路の中心として構
成され、外部と入出力を行なう入出力回路、ここ
ではキーボード入力回路104、パルス入力回路
105、アナログ入力回路106、モータ駆動出
力回路107、駆動出力回路108等をコモンバ
ス109を介して相互に接続して構成されてい
る。
上記RAM103には、これから切断しようと
する鮭F群のサンプルから予め測定した鮭Fの全
長と重量との関係を示すグラフ(第3図参照)、
鮭Fの最大厚さと重量との関係を示すグラフ(第
4図参照)及び鮭Fの長さ比に対する厚さ比の分
布を示すグラフ(第5図参照)等が書き込まれて
いる。このようにRAM103に書き込むことに
より、被切断物がかわつても容易にデータを書き
かえることができる。
CPU101はキーボード110により設定さ
れる切口長さS、長さΔL等のデータをキーボー
ド入力回路104を介して、また、各エンコーダ
20,30,60からのパルス信号をパルス入力
回路105を介して、更に、ロードセル36から
のアナログ信号をアナログ入力回路106を介し
て、各々入力する。
一方、これらのデータや信号及びROM10
2,RAM103内のデータに基づいてCPU10
1はモータ駆動出力回路107を介してACモー
タ18及び各ACサーボモータ26,54に駆動
信号を出力し、駆動出力回路108を介してシリ
ンダ68を駆動する信号を出力して各装置を制御
している。
次に上述した電子制御回路100において行な
われる処理について、第8図のフローチヤートに
拠つて説明する。
本自動切断装置は電源が投入され、キーボード
110から長さΔL及び切口長さSの設定、デイ
スク形カツタ1、門型フレーム11及び送給バー
38,40の原点復帰の操作等が行なわれる。
操作が開始されると、第8図に示す切断角度制
御ルーチンを他の制御ルーチンと共に繰返し実行
する。まず、予め設定された長さΔL及び切口長
さSを読み出し(ステツプ200)、送給バー38に
鮭Fの頭側を接触させてガイドバー32上に置か
れた鮭Fの総重量Gをロードセル36により検出
する(ステツプ210)。続いて、上記総重量Gに基
づいて上述した(1)式により鮭Fの全長Lを算出
し、また上述した(2)式により鮭Fの最大厚さHを
算出する(ステツプ220)。
次に、全長Lを長さΔLにより割算して、切断
回数Nを算出し(ステツプ230)、該算出した切断
回数Nの小数点以下を切り捨て、切断回数Nを整
数化する(ステツプ240)。続いて、送給バー38
の原点位置(第6図の位置)とデイスク形カツタ
1との距離から上記全長Lを減算した距離を求
め、ACサーボモータ54を駆動して送給バー3
8を移動し、エンコーダ60によりこの移動量と
上記減算して求めた距離とが等しくなるまで送給
バー38を移動する(ステツプ250)。これにより
鮭Fは、第6図に二点鎖線で示すように、尾の付
け根部がデイスク形カツタ1の通過通路上に送給
される。
次に、エアシリンダ68を駆動して板ばね64
により鮭Fを固定し(ステツプ260)、ACモータ
18を駆動してデイスク形カツタ1を移動し、エ
ンコーダ20を介してデイスク形カツタ1が1周
したことを検出するとACモータ18を停止する。
こうして、鮭Fの尾を切断する(ステツプ270)。
切断を終了するとエアシリンダ68を駆動して板
ばね64による鮭Fの固定を開放し(ステツプ
280)、切断回数Nが1以上であるか否かを判断す
る(ステツプ290)。
1以上であると判断すると、鮭Fの未切断部分
の全長である切断長L1から長さΔLを減算して新
たな切断長L2を算出する。また、この切断長L2
に対応した長さ比l2を上記(4)式より算出し、更
に、長さ比l2から第5図に基づいて厚さ比h2を求
める。次に、この厚さ比h2を(6)式に代入して切断
角度θを算出する(ステツプ300)。このステツプ
300及び上記ステツプ220の処理により厚さ分布検
出手段及び角度算出手段を構成する。
切断角度θ算出後、門形フレーム11の傾斜角
度が該切断角度θと等しくなるようエンコーダ3
0により傾斜角度を検出しながらACサーボモー
タを駆動し、門形フレーム11を傾斜させる(ス
テツプ310)。
次に、送給バー38とデイスク形カツタ1との
距離が切断長L2となるようエンコーダ60によ
り移動量を検出しながらACサーボモータ54を
駆動して送給バー38を移動し、鮭Fを送給する
(ステツプ320)。この時、同時に切断された鮭F
の切身はベルト74により搬出される。次に、エ
アシリンダ68を駆動して板ばね64により鮭F
を固定し(ステツプ330)、エンコーダ20により
デイスク形カツタ1の移動量を検出しながらAC
モータ18を駆動して、デイスク形カツタ1を矢
印Aのごとく1周分移動して鮭Fを切断角度θで
切断する(ステツプ340)。切断を終了すると、切
断回数Nから1を減算し(ステツプ350)、再び新
たな切断を行なうステツプ280以下の処理を繰返
し実行する。尚、本実施例では、ステツプ310の
処理により鮭Fを切断後、デイスク形カツタ1が
原位置に戻るまでにステツプ320及び260ないし
300の処理の実行を終了すると、デイスク形カツ
タ1を原位置に停止することなく、矢印Aの移動
を連続して行なう構成としている。
ステツプ290において、切断回数Nが1以下で
あると判断すると、エンコーダ60により送給バ
ー38の移動量を検出しながらACサーボモータ
54を駆動して、送給バー38を第6図に示す送
給バー40の位置に移動し、同時にベルト74に
より切身を搬出する(ステツプ360)。搬出を終了
すると、一旦「NEXT」へ抜ける。
本実施例では被切断物として鮭Fを二枚におろ
した内の背骨がないものを例としたが、背骨が付
いたものあるいは二枚におろしていない一匹のま
まのものでも、予めそれらの上述した測定データ
を得ることにより、同様に所定切口長さSの切身
に切断することができる。
上述した如く、本実施例の自動切断装置は、鮭
Fの総重量Gをロードセル36により検出して、
予め求められた鮭Fの重量と形状との関係、即ち
重量と全長との関係(第3図)及び長さに対する
厚さ分布(第4図、第5図)に基づいて所定の切
口長さSとなる切断角度θを算出し、門形フレー
ム11を傾斜させてデイスク形カツタ1により所
定切口長さSの切身に連続して切断する。
従つて、本実施例の自動切断装置によると、鮭
Fの総重量Gを検出するだけで、熟練した職人の
勘に頼ることなく、容易に効率良く連続して所定
切口長さSの切身を得ることができる。
更に、送給方向に並設した多数のガイドバー3
2により、送給中に鮭Fをずらすことなく確実に
送給することができ、切断中は多数の板ばね64
により鮭Fの形状に応じた確実な固定を行なう。
尚、前述した実施例では予め設定した長さ△L
ごとに切断し、切口長さS及び長さ△Lがほぼ一
定の各切身を得ていた。この長さ△Lに代えて、
切口長さS及び切身重量△Gがほぼ一定の切身に
切断することも可能である。
この場合には、前述した如く、魚体はその外径
がほぼ相似形であり、魚体の全長Lと重量Gとに
は、前記(1)式の関係がある。そこで、ロードセル
36により総重量Gを測定し、総重量Gを切身重
量△Gにより割り算して、切断回数Nを算出する
と共に、総重量Gに基づいて(1)式により鮭Fの全
長Lを算出する。
また、予め第9図に示す鮭の長さに対する重量
の分布比率を測定したグラフを求める。このグラ
フにおいて、縦軸は鮭の総重量G(頭側のA部と
尾部は除く。)に対する頭側の重量G1を百分率で
示した重量比g1、横軸は鮭の全長Lに対する頭側
を基準とした長さL1を百分率で示した長さ比l1
ある。この関係を式で示すと、上記(3)、(4)式と同
様に、下記の(7)、(8)式となる。
g1=G1/G×100 ……(7) l1=L1/L×100 ……(8) また、所定の切身重量△Gと切身重量比△gと
の関係は(7)式より下記の(9)式となる。
△g=△G/G×100 ……(9) よつて、切断長L1(長さ比l1)で切断したとする
と、長さ比l1に応じた重量比はg1である。この重
量比g1から切身重量比△gを減算して重量比g2
(=g1−△g)を求める。次に、この重量比g2
応じた長さ比l2を第9図から求める。
この求めた長さ比l2を上記(8)式を変形した下記
の(10)式に代入して切断長L2が求められる。この
切断長L2が鮭から切身重量△を切断するための
頭側からの距離である。
L2=l2・L/100 ……(10) また、上述した実施例と同様にして、総重量G
に基づいて(2)式により鮭Fの最大厚さHを算出す
ると共に、第5図から長さ比l2に応じた厚さ比h2
が求められる。この求めた厚さ比h2を上記(3)式に
代入して実際の厚さH2を求め、次にこの実際の
厚さH2を上記(5)式に代入して切断角度θが求め
られる。
そして、送給バー38とデイスク形カツタ1と
の距離が前記算出した切断長L2になるように、
鮭Fを送給すると共に、切断角度θとなるように
門形フレーム11を傾斜させて、鮭Fを切断する
と、切口長さS及び切身重量△Gがほぼ一定の切
身を得ることができる。
上述したように、切身は、一定の長さ△Lで順
次切断してもよく、この場合には、切口長さS及
び長さ△Lがほぼ一定の各切身が得られる。ま
た、一定の切身重量△Gに基づいて算出した切断
長L2で鮭Fを送給すると、切口長さS及び切身
重量△Gがほぼ一定の各切身を得ることができ
る。
このように、鮭の送給は、一定量送給してもよ
いし、または、切身重量ΔGが一定になるよう
に、上記長さΔLを変えて送給してもよく、即ち、
鮭Fの切断に際しては、切身の長さΔLは一定で
あつても、あるいは、その都度変えてもよい。少
なくとも、鮭の重量と形状との関係及び検出した
重量から、鮭の実際の厚さ分布を検出し、切口長
さSが所定長さとなる切断角度θを算出し、この
切断角度θで切断すると、鮭Fの大小に係わら
ず、各切身の切口長さSはほぼ同一になり、例え
ば、鮭Fを切断した部位に係わらず、各切身の大
きさが見かけ上ほぼ同じ様な形状に見える。
以上本発明の実施例について説明したが、本発
明はこのような実施例に何等限定されるものでは
なく、例えばACモータ18に取付けたエンコー
ダ20に変えて門形フレーム11にリミツトスイ
ツチを取付けてデイスク形カツタ1の位置を検出
する構成としてもよく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲において種々なる態様で実施し得ることは
勿論である。
発明の効果 以上詳述したように本発明の自動切断装置によ
ると、被切断物の重量を検出するだけで、熟練し
た職人の勘に頼ることなく、容易に効率良く所定
切口長さの切身を得ることができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成を例示するブロツ
ク図、第2図は本発明の一実施例としての被切断
物の外形図、第3図は本実施例としての鮭の全長
と重量との関係を示すグラフ、第4図は本実施例
としての鮭の最大厚さと重量との関係を示すグラ
フ、第5図は本実施例としての鮭の長さ比に対す
る厚さ比の分布比率を示すグラフ、第6図は本発
明の一実施例としての自動切断装置の概略構成
図、第7図は本実施例の電気系統の構成を示すブ
ロツク図、第8図は本実施例の制御回路において
行なわれる制御ルーチンの一例を示すフローチヤ
ート、第9図は他の実施例としての鮭の長さに対
する重量の分布を示すグラフである。 1……デイスク形カツタ、11……門形フレー
ム、18……ACモータ、26,54……ACサー
ボモータ、20,30,60……エンコーダ、3
2……ガイドバー、38,40……送給バー、1
00……電子制御回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 略相似形で組成が略均一な被切断物を所定角
    度で切断する自動切断装置であつて、 上記被切断物の重量を検出する重量検出手段
    と、 上記被切断物を指示された角度で切断する切断
    手段と、 予め定められた被切断物の重量と形状との関係
    及び上記重量検出手段による検出結果から、上記
    被切断物の実際の厚さ分布を検出する厚さ分布検
    出手段と、 該厚さ分布検出手段により検出された検出結果
    に基づいて所定切断個所の切口長さが所定長さと
    なる切断角度を算出する角度算出手段と、 該角度算出手段の算出結果に応じて上記切断手
    段の切断角度を指示・制御する切断角度制御手段
    と、 を備えた自動切断装置。 2 予め求められた被切断物の重量と形状との関
    係が、重量と全長との関係及び長さに対する厚さ
    分布で表わされ、上記厚さ分布検出手段が、上記
    重量と全長との関係に基づき上記重量検出手段に
    よる検出結果から全長を求め、上記長さに対する
    厚さ分布に基づき該求めた全長から実際の厚さ分
    布を検出するものである特許請求の範囲第1項記
    載の自動切断装置。
JP23964186A 1986-10-08 1986-10-08 自動切断装置 Granted JPS6393596A (ja)

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