JPH0481813A - コンタクトレンズ洗浄用クリーナー - Google Patents

コンタクトレンズ洗浄用クリーナー

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JPH0481813A
JPH0481813A JP19479490A JP19479490A JPH0481813A JP H0481813 A JPH0481813 A JP H0481813A JP 19479490 A JP19479490 A JP 19479490A JP 19479490 A JP19479490 A JP 19479490A JP H0481813 A JPH0481813 A JP H0481813A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、硬質コンタクトレンズや軟質コンタクトレン
ズに付着した種々の汚れを洗浄除去するためのコンタク
トレンズ洗浄用クリーナーに関する。
(従来の技術) コンタクトレンズに強固に付着した眼脂や蛋白質からな
る汚染物を効果的に洗浄除去するために、コンタクトレ
ンズ洗浄用クリーナーへ無機質研磨剤(例えば、シリカ
、アルミナ、カオリン、酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化
アルミニウム、酸化マグネシウム、炭化ケイ素、炭酸力
ルノウム、ゼオライト、酸化クロム、ジルコニア)を添
加することがよく行われるが、これら無機質研磨剤は比
重が大きく、クリーナー中で沈降凝集してしまうと言う
問題を有している。
上記障害を克服するために、可溶性塩又は可溶性高分子
を加えて粘度を増して沈降凝集防止をしたり(例えば、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース
、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビ
ニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース等の添加
)、又は界面活性剤を増量して粘度を増して沈降凝集防
止をしたり、アニオン系界面活性剤と非イオン系界面活
性剤とを適度な比率で配合してPH調整することによっ
て、構造粘性を発現させて沈降凝集防止をしたりする工
夫がなされている。しかし、いずれも可溶性成分の濃度
が高くなり、洗浄操作後、クリーナー成分を水洗いして
除去するのに手間がかかる。
また、研磨剤が合成樹脂で作成されているレンズ本体を
傷つけてしまい、レンズの性能に障害を与えるという危
険性も常に有している。特開昭60−159721号公
報には、洗浄液にセルロス結晶子凝集物を含有させるこ
とが開示されているが、この結晶子凝集物は平均40μ
の大きさを有する粒子であるために、ソフトな研磨剤で
レンズを傷つけないと言いながらも、それ自体が沈降し
てしまう。従って、この結晶子凝集物の沈降防止の目的
で、その実施例には水溶性高分子(例えば、カルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ソー
ダ、アラビアゴム等の植物性ゴム)を特別に添加溶解し
た後、乾燥して得られたセルロース結晶子凝集物が使わ
れており、これら水溶性高分子の増粘効果によって沈降
及び凝集の防止を図ることが意図されている。
つまり、セルロース結晶子凝集物のソフトな研磨作用を
期待しているものの、その沈降凝集防止のために前記水
溶性高分子の併用が実質上必要であり、このことはコン
タクトレンズ洗浄後の水洗に手間どること及び前記水溶
性高分子が腐敗し易いと言った新たな不都合を生む。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は、研磨剤を含有してなる洗浄効果を高めた
コンタクトレンズクリーナーにおいて、研磨剤が沈降凝
集を起こすことが無く、クリーナー成分の水洗い除去が
容易であり、かつレンズ本体を傷つけることの無い、コ
ンタクトレンズ洗浄液を得ることに成功し、本発明を完
成した。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明によれば、積算体積50%の粒径が0
.3〜6μであり、かつ3μ以下の粒子の積算体積割合
が25%以上の微粒化セルロースと研磨剤を少なくとも
コンタクトレンズ洗浄用クリーナーに含有させることに
よって達成される。
この微粒化セルロースとは、セルロースが従来到達し得
なかったレヘルに、すなわち積算体積50%の粒径が7
μを下回るまでに微小体になったものである。この微粒
化セルロースを得る方法の例としては、例えば前処工程
としてセルロースに解重合処理を施し、引き続き、媒体
を容器に内蔵しかつ該媒体を強制攪拌せしめるための回
転翼を設けた容器内で湿式粉砕することによって懸濁液
として得られる。
上記セルロース素材としては、例えば木材パルプ、精製
リンター、鉱繊維、麻繊維等の脱リグニン後の天然セル
ロース、又はビスコース溶液や銅アンモニア溶液から凝
固再生された再生セルロース、更にはアルカリセルロー
スを水洗いして得られるセルロースなどである。
また、上記解重合処理とは、例えば酸加水分解、アルカ
リ酸化分解、酵素分解、スチームエクスプロージョン分
解、水蒸気草煮のうちの1つ又は2つ以上の組合せ処理
などであり、解重合の結果、好ましくは重合度を300
以下とする。
媒体を容器に内蔵し、かつ該媒体を強制攪拌せしめるた
めの回転翼を設けた容器内で湿式粉砕する装置は、一般
に媒体攪拌湿式粉砕装置(通称ビーズミル又はアニュー
ラー型ミル)と呼ばれ、顔料、インク、セラミックス等
の無機材料の微粒化に一般的に使用されるのであるが、
微粒化が困難であるセルロース系素材に適用したところ
、極めて高度な微粒化効果があることを発明者は既に見
出している。
このようにして得られた微粒化セルロースの懸濁液は、
水と親和性の高い固体(セルロース)の粒子コロイドと
して、高度な安定性・保水性と構造粘性とを兼備してい
る。
この極めて微粒化されたセルロース粒子をコンタクトレ
ンズ洗浄用クリーナーに含有させることにより、クリー
ナーの粘度が上昇し、かつ構造粘性を有する性質が発現
して研磨剤の沈降凝集を阻止する。研磨剤には0.5〜
50μのものがよく使用されるが、微粒化セルロース粒
子はこの研磨剤が直接レンズを傷つけることをも防止す
る。
微粒化セルロースの含有量を増して6重量%以上とする
と、流動性の無いペースト状のクリーナーが得られる。
微粒化セルロースの含有量を更に増して20重量%を越
すと、粘度が極度に高くなりすぎて取り扱い上不都合を
生じる。
液状のコンタクトレンズ洗浄用クリーナーとするならば
微粒化セルロースの含有量は少なくて良いが、0.3N
量%を下廻ると粘度が低くなりすぎて研磨剤の沈降が見
られるようになる。だが、他の増粘効果を有する水溶性
高分子と併用する場合は微粒化セルロースの含有量は0
.3重量%を下廻っても研磨粒子沈降防止効果は得られ
る。
セルロースは水不溶性物質であるので、簡単な水洗操作
で容易に洗い落とすことが可能であり、本発明のクリー
ナーはたとえ粘度が高いものであっても水洗は極めて容
易である。特に含水性樹脂からなるソフトコンタクトレ
ンズにおいては、水不溶性物質であるセルロースがレン
ズ内部へ浸透しないために、水洗は容易である。
無機質研磨剤(例えば、ソリ力、アルミナ、カオリン、
酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、炭化ケイ素、炭酸カルシウム、ゼオライト、
酸化クロム、ジルコニア)に替わるものとして、ポリメ
チルメタクリレート樹脂、ナイロン樹脂、ポリスチレン
樹脂等の非含水性樹脂ビーズを含有させた例も有るが、
この場合も本発明の微粒化セルロースと併用することで
沈降凝集の欠点が解消される。
洗浄を効果的に行うためには、界面活性剤との併用が一
般的であるが、併用相手が研磨剤と微粒化セルロースと
言う非イオン性の物質であるので、特に界面活性剤の種
類は問わないが、含水性ソフトコンタクトレンズでは界
面活性剤の吸着及びレンズ内部での濃縮を避けるために
非イオン性界面活性剤を用いるのが好ましい。
粒径の測定は本発明にとっては非常に重要な要素である
が、本発明者等は島原し−ザ回折弐粒度分布測定装置(
SALD−1100)を用いて、測定に供する懸濁液を
、水性懸濁液の場合は蒸留水で、非水性懸濁液の場合は
その主たる分散媒で0.1重量%に希釈し、装置に内蔵
する超音波発信器で二次凝集を壊した状態で測定する。
本発明での積算体積割合50%の粒径とは、粒子全体の
体積に対して積算体積が50%になる時の粒子の球形換
夏直径のことである。
なお、該粒度分布測定装置での測定にあたっては、測定
レンジを0.1〜45μに設定する。これにより、ミー
(Mie)散乱理論式(測定装置中に組み込まれている
)から導き出された散乱光強度と粒子径の関係を用いて
計算されることとなる。
また、屈折率は1.7−0.2iの標準屈折率用を選択
することとし、粒度分布を求める計算方法は最小二乗性
理論を使った直接計算法を使うこととする。1つの試料
に対する測定回数は7回に指定し、測定間隔は2秒とす
る。
0.1重量%に純水で均一に希釈された試料は、フロー
セルを利用して測定されるが、内蔵された超音波発信器
は常時オンとし、少なくとも1分以上は超音波をあてて
凝集を防止した後に測定を行つ。
本発明に使用する微粒化セルロースは、そのサイズ及び
分布に特徴を有するものであるが、その形状は不定形状
を示すのが一般的である。
ここで言う不定形状とは、真球状で無いと言うことであ
り、長径と短径の比、L/Dは1.1〜15の粒子を中
心に構成されており、その多くはL/Dが5〜10であ
る。
上記のごとく、微粒化セルロースと研磨剤を少なくとも
含有してなるコンタクトレンズ洗浄用クリーナーは、従
来品の問題を解決し得る、種々の性能に優れたクリーナ
ーである。
本発明では、その他の物質(例えば水溶性高分子ポリマ
ー、殺菌剤、安定側、PH調整剤、芳香剤、色素等)と
の併用を制限するものでは無く、それら物質を共存させ
ることは自由である。
以下、実施例により本発明の実施効果を説明するが、こ
れらは本発明を限定するものでない。
(実施例) 参考例(製造例): 本発明で用いる微粒化セルロースを得る方法の一例を示
す。
重合度760のL−DSP(広葉樹サルファイドバルブ
)を18重量%苛性ソーダ水溶液に51°Cで浸漬し、
アルカリセルロースとした。これを圧搾破砕した後、4
0°Cで酸素濃度40%の雰囲気中に96時間さらし、
酸化分解させて、前処理を施した。次に、水洗してアル
カリ成分を完全に洗い落としてセルロース■型の結晶形
をしたセルロースとした後、加水して懸1fiifi度
12.5重量%の懸濁液とした。
この懸濁液を神銅ファウドラー■製コボールミル@MS
−18型によって媒体撹拌湿式粉砕を行った。ローター
周速は13m/秒とし、媒体は1.5mφのジルコンビ
ーズを用い、30.551 / h rの通過速度で6
回通過させて、微粒化セルロースの懸濁液を得た。
この懸濁液の積算体積50%の粒径は3.88μであり
、3μ以下の粒子の積算体積割合は42゜0%であった
実施例1 トリデシルエーテル硫酸ナトリウム30%水溶液50部
、蒸留水200部、シリカ(平均粒径4μ)8部を混合
攪拌し、これに微粒化セルロースの水懸濁液(12,5
%濃度、積算体積50%の粒径0.61μ、3μ以下の
粒子の積算体積割合68%)80部を加えて、ホモジナ
イザーで均一に分散させてクリーナーAを得た。
比較例1 微粒化セルロースの水懸濁液を蒸留水に置き換えた以外
は、実施例1の配合と同様にして、微粒化セルロースの
含有していないクリーナーBを得た。
A及びBを100dメスシリンダーに入れ、24時間放
置後観察した結果、Aではシリカ粒子は全く沈降凝集し
ていないのに対し、Bではメスシリンダーの底部にシリ
カ粒子の沈降が見られた。
次に、A及びBを用いて、ハードコンタクトレンズを人
指し指と手の平の間でこすり洗いテストを行った所、A
の場合には重量減少がほとんど見られなかったのに対し
、Bの場合には明らかな重量減少が観察され、シリカ粒
子によりレンズが研磨されてパワーに変調を来すものと
なっている。
これらの重量変化の様子は第1図に表した。
実施例2 ラウリルエーテル硫酸ナトリウム6部、二酸化チタン(
平均粒径2μ)3部、蒸留水81部、微粒化セルロース
の水懸濁液(12,5%濃度、積算体積50%の粒径1
.51μ、3μ以下の粒子の積算体積割合45%)10
部を混合し、ホモジナイザーで均一に分散させてクリー
ナーCを得た。
比較例2 ラウリルエーテル硫酸ナトリウム6部、二酸化チタン(
平均粒径2μ)3部、蒸留水89部、メチルセルロース
(信越化学株式会社製メトローズ@5M100)2部を
混合し、ホモジナイザーで均一に分散させてクリーナー
Dを得た。
C及びDの20°Cでの粘度をB型粘度計で測定した所
、いずれも130センチポイズであった。
次に、ソフトコンタクトレンズをC及びDで洗浄した後
、静止した生理食塩水中へ1秒間浸漬しては引き上げる
操作を繰り返して、何回の浸漬操作によって二酸化チタ
ン等のクリーナー成分が洗い落とせるかの試験を行った
所、Cでは8回で完全に洗えたのに対し、Dでは20回
必要であった。
実施例3 ペースト状のクリーナーを以下の処方により作成した。
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム6部、シリカ(平均粒
径9μ)5部、微粒化セルロースの水懸濁液(20部濃
度、積算体積50%の粒径4.89μ、3μ以下の粒子
の積算体積割合28゜1%)89部をニーダ−で混練し
、ペースト状クリーナーEを得た。このクリーナーの2
0℃でのB型粘度計での粘度は170.000センチポ
イズであった。
(発明の効果) 本発明のコンタクトレンズ洗浄用クリーナーは、研磨剤
の混入によって起こる問題点(■研磨剤の沈鋒凝集、■
繰り返し洗浄することによって発生するレンズの光学特
性の低下)が無(、かつクリーナー成分を容易に洗い落
とせるすばらしい性能を兼ねそなえたクリーナーである
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1及び比較例1で得られたクリ
ーナーA、Bの使用によるコンタクトレンズの重量変化
を示すグラフである。 帛1図 こすり洗い回数

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)積算体積50%粒径が0.3〜6μであり、かつ
    3μ以下の粒子の積算体積割合が25%以上の微粒化セ
    ルロースと研磨剤を少なくとも含有してなるコンタクト
    レンズ洗浄用クリーナー。
  2. (2)微粒化セルロースの含有量が0.3〜20重量%
    であることを特徴とする、請求項(1)記載のクリーナ
    ー。
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