JPH0481763B2 - - Google Patents
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- JPH0481763B2 JPH0481763B2 JP59271885A JP27188584A JPH0481763B2 JP H0481763 B2 JPH0481763 B2 JP H0481763B2 JP 59271885 A JP59271885 A JP 59271885A JP 27188584 A JP27188584 A JP 27188584A JP H0481763 B2 JPH0481763 B2 JP H0481763B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/44—Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
- G02B6/4479—Manufacturing methods of optical cables
- G02B6/4489—Manufacturing methods of optical cables of central supporting members of lobe structure
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
Description
≪産業上の利用分野≫
本発明は、光フアイバケーブルの要素として用
いられ、複数本の光フアイバを保護担持するスペ
ーサの製造方法に関する。 ≪従来技術とその欠点≫ 周知のように、電気通信に供せられる光フアイ
バを敷設する際に、抗張力線の外周に熱可塑性樹
脂により長手方向に種々の溝形状を形成したスペ
ーサが用いられており、その溝内にそれぞれ光フ
アイバを担持させ集合化している。従つて、スペ
ーサの溝形状の精度は光フアイバの伝送特性を左
右することになり厳格な精度が要求されている。 ところで、この種のスペーサの製造方法として
は、抗張力線の外周を、種々の口金形状のダイス
(もしくは抗張力線自体)を回転させながら、あ
るいは固定されたダイスから熱可塑性樹脂を溶融
押出して被覆し、冷却固化させてスペーサを製造
している。 ここで製品形状に対応したダイスによつてスペ
ーサ本体に溝部が形成され、ダイス(もしくは抗
張力線)を回転させる方法では、スペーサの長手
方向に螺旋状に溝が形成される。 このような方法で製造される光フアイバ用スペ
ーサの抗張力線径、スペーサ本体のリブ部の外
径、溝部の谷径およびこれらの数あるいは螺旋の
ピツチなどは、光フアイバの集合化のために使用
されるスペーサとしての仕様によつて決定され、
種々の抗張力線とスペーサ本体の寸法形状のもの
が使用されている。 しかしながら、上述した製造方法には、次のよ
うな欠点があつた。 すなわち、光フアイバ担持用スペーサとして、
要求される抗張力に対して決定される抗張力線径
d1と、スペーサ本体部分の溝部谷径d3との比
(d1/d3)が小なるときは、抗張力線の外周に一
段で熱可塑性樹脂を押出し被覆してスペーサ本体
を形成すると、スペーサ本体の溝部形状が不均一
となつたり、あるいは、スペーサ本体が著しく変
形したり所望の寸法形状、精度を得ることが難し
く、たとえ得られたとしても極めて歩留りが悪か
つた(第3図A参照)。 また、上述しな傾向は、熱可塑性樹脂に各種ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどの結晶性が樹脂
を用いた場合に顕著であつた。 この原因は、結晶性熱可塑性樹脂がダイスから
押出されて、冷却固化されるに際して、結晶化に
よつて急激に体積収縮するが、この収縮の開始が
スペーサのリブ部と溝部の内周部分で異なり、そ
の結果、冷却速度が遅く収縮に最も時間がかかる
溝部の内周部分が、冷却固化がかなり進行したリ
ブ部を引き込むような形で固化するためと思われ
る。 さらに、上述した方法のうち螺旋溝を形成する
ためにダイスを回転させると、応力の状態が直線
溝を形成するとき異なるため、均一な溝を形成す
ることが一層難しかつた。 本発明は、上述した従来の欠点に鑑みてなされ
たもであつて、その目的とするところは、中央に
抗張力線を配し、その外周に熱可塑性樹脂により
スペーサ本体を形成してなる光フアイバ担持用ス
ペーサの、溝部の幅、深さなどを断面方向および
長手方向に亘つて均一にするための新規な製造方
法を提供することにある。 ≪発明の構成≫ 上記目的を達成するため、本発明は、中央に抗
張力線配し、該抗張力線の外周に熱可塑性樹脂に
よつて予備被覆層を設け、該予備被覆層の外周に
結晶性熱可塑性樹脂によつて長手方向に延びる溝
を有するスペーサ本体を形成する光フアイバ担持
用スペーサの製造方法であつて、該方法は、該予
備被覆層の被覆樹脂と該スペーサ本体形成用の熱
可塑性樹脂とは相互に相溶性を有するものを使用
するとともに、該予備被覆層の外径d2と該スペ
ーサの溝部のみなし外径d3との比が0.5<d2/d3
<0.98の関係式を満足するように設定して該スペ
ーサ本体を形成することを特徴とする。 なお、ここで、抗張力線の予備被覆層は、この
外周にさらにダイスを回転させながらスペーサ本
体被覆を施す場合には、真円状であいることが望
ましいが、回転して成形するスペーサ本体に形状
上の悪影響を及ぼさない程度であれば多角形状で
あつてもよい。 また、溝部の見なし外径d3は、形成しようと
するスペーサ本体の目標値であり、複数の溝間に
内接する円の直径であつて、例えば、1つのスペ
ーサに溝深さの異なる複数の溝を有する場合は、
最大深さの溝、すなわち予備被覆層に最も近い溝
間の内接円が対象となる。なぜならば、スペーサ
本体の形成は、予備被覆層の外周に、製品形状に
対応したダイスを回転させながら行う場合におい
ては、仮に最大深さの溝部の内接円の外径d3よ
りも大きな径の浅溝部の内接円の外径d′3を基準
として、予備被覆層の外径d2との径引d2/d′3を、
例えば、0.98側の値にするとすると、最大深さの
溝部の外径d3はd′3よりも小さいので、d3がd2よ
りも大きくなる場合が生じるからである。 なお、溝深さの異なる複数の溝部の内接円が対
象となる場合は、d2を最大深さ溝部のd3に近い
外径、すなわちd2/d3を0.98により近い値とし、
浅い溝の径d′3も0.5<d2/d3′<0.98の条件を満足
する範囲とすればより良形状のものがえられる。 上記構成により詳細に説明すると、上記抗張力
線としては、単鋼線、撚鋼線、強化プラスチツク
線状物およびそれらの撚線などが使用される。 また、上記抗張力線の被覆樹脂としては、直鎖
状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエ
チレン(HDPE)、接着性ポリエチレンなどの各
種変性ポリエチレンおよび共重合体、ポリプロピ
レンのホモポリマーおよび共重合体などが用いら
れ、上記スペーサ本体形成樹脂としては、前記樹
脂と同じものでもよく、また、前記抗張力線の被
覆樹脂と相互に相溶度が大きく、融着接合が可能
なものであつてもよい。 ≪発明の作用≫ 上記構成からなる本発明の製造方法において
は、抗張力線の外周に熱可塑性樹脂によつて予備
被覆層を設け、この予備被覆層の外径d2と、ス
ペーサ本体の溝部の見なし外径d3との比(d2/
d3)が0.5より大きくかつ0.98よりも小さく設定
されているため、その外周に形成されたスペーサ
本体を冷却する際に、溝部の内周部分の冷却が相
対的に速くなつてスペーサのリブ部と溝部の内周
部分との間で冷却速度の遅れが殆どなくなり、溝
部の内周部分がリブ部を引込むことが防止され、
この結果としてスペーサ本体の溝部の変形を防止
して所望の寸法形状、精度を有するスペーサが得
られる。 なお、予備被覆層を有する抗張力線すなわち被
覆抗張力線は、この被覆抗張力線の予備被覆樹脂
と、本体形成用の樹脂とを、相互に相溶度が大き
いものを用いれば、これらがダイで接触した際に
相互に融合し、双方の樹脂を融着しつつ接合で
き、上述の効果に加え、特に撚り構造の抗張力線
の外周にスペーサ本体を直接形成する場合と比
べ、抗張力線の凹凸状の撚構造の影響が排除さ
れ、より寸法形状が安定し、精度が向上する。 上述した外径の比(d2/d3)は、後述するよ
うに本発明者らの実験によつて確認・設定された
ものであつて、d2/d3が0.5より小さいとスペー
サの溝部の内周部分が肉厚となつて上記作用が得
られず、一方、d2/d3が0.98よりも大きいと溝部
の内周部分が肉薄になりすぎてリブ部の起立性や
強度に問題が生ずるし、被覆抗張力線がダイ部を
通過する際、ノズルの透孔に擦過して引き取りテ
ンシヨンのむらが生ずるなどの問題もおこる。 ≪実施例≫ 以下、この発明の好適な実施例について添附図
面を参照にして詳細に説明する。 第1図は、この発明の実施に使用される装置類
の概略説明図であつて、ボビン1に捲回された予
備被覆層を有する被覆抗張力線2を、第2図に示
すスペーサ本体9の目標とする断面形状に相応す
るノズル4を有するクロスヘツドダイ3に挿通
し、ノズル4を回転させながら被覆抗張力線2の
外周に溶融した結晶性の熱可塑性樹脂を押出して
被覆し、しかる後空気もしくは水などの冷媒によ
る冷却槽5に導き冷却固化させた後、巻取ボビン
6に巻付け、第2図に示すように、被覆抗張力線
2の外周に長手方向に延びる複数条の螺旋溝7
と、これを隔成するリブ8とを有するスペーサ本
体9を形成する。ここで、上記被覆抗張力線2
は、単線、撚線の抗張力線2aに予備被覆層2b
を形成したものであつて、予備被覆層2bを形成
する際には、上記ボビン1を予備被覆前の抗張力
線とし、このボビン1とクロスヘツドダイ3との
間に予備被覆用の別のダイスを設け、予備被覆層
2bとスペーサ本体9の形成が連続的に行えるよ
うにしてもよい。 また、ここで注意を要することは、予備被覆層
2bを形成した被覆抗張力線2の外径d2と、ス
ペーサ本体9の溝部7の目標とする外径d3との
比d2/d3が、0.5<d2/d3<0.98の関係式を満足
するように被覆抗張力線2の外径d2を設定する
ことである。 実施例 1 抗張力線2aとして直径0.38mmの鋼線を9本
(中心部に3本配置しその外側に6本配置したも
の)撚り合わせた撚鋼線(見かけの外径d1=1.2
mm)を使用し、アセトンで脱脂処理後、クロスヘ
ツドダイに挿通してLLDPE(MI=1.0)によつて
予備被覆層2bを形成し、冷却固化後、被覆外径
d2が2.8mmの被覆抗張力線2を得た。 そして、この被覆抗張力線2の外周にHDPE
(MI=0.2)によつて、等間隔に6条のリブ8を、
その外径のd4の目標値が5.7mmで、溝部7の外径
d3の目標値を3mmとし3螺旋ピツチが150mmとな
るようにしてスペーサ本体9を形成した。 その結果、リブ8の山径は5.5〜5.65mm、溝部
7の谷径は2.8〜2.9mmであつた。 このスペーサ本体9と被覆抗張力線2との見か
けの外径比d2/d3は、0.93であつて、溝幅の内外
周でのばらつき、および溝深さのばらつきは、約
0.1程度であつて、ほぼ同じ構成の比較例1と比
べてばらつきが小さく、且つ断面形状にも変形が
なく良好な結果が得られた。 実施例 2 被覆抗張力線2として上記実施例1と同じもの
を用い、予備被覆層2bにHDPEを使用し、その
外径d2が2.0mmとなるようにした。 また、スペーサ本体9はHDPEで形成し、リブ
8の山径d4の目標値を5.6mmとし、同溝部7の外
径d3の目標値を3mmとし、螺旋ピツチは155mmと
した。 その結果リブ8の山径は5.8〜5.9mm、溝部7の
谷径は3.0〜3.1mmとなつた。 この場合、外径の比d2/d3は0.67であり、上記
実施例1よりも溝幅などのばらつきは大きいが、
実用上支障がない程度の結果が得られた。 実施例 3 抗張力線2aとして、外径0.6mmの単鋼線によ
る(1+6)本の撚鋼線(見かけの外径d1=1.8
mm)を使用し、その外周にHDPEで外径d2が4
mmとなるように予備被覆層2bを形成した。 スペーサ本体9はHDPEを用い、等間隔に5条
のリブ8が形成されるように、その目標外径d4
が約0.9mm、溝部7の目標外径が4.2mm、螺旋ピツ
チ400mmとなるように設定した。 その結果、リブ8の山径は8.7〜8.8mm、溝部7
の谷径は4.15〜4.25mmであつて、外径比d2/d3は
約0.95となり、溝幅と溝深さは2.0〜2.2の範囲内
でばらつきが少く、また、形状の変形も殆ど認め
られなかつた。 実施例 4 抗張力線2aとして、見かけの外径d1は3.5mm
のガラス繊維強化合成樹脂(GFRP)を使用し、
その外周にLLDPEの予備被覆層2bを形成し、外
径d2が5.5mmとなるようにした。 スペーサ本体9の形成樹脂はHDPE、リブ8の
目標外径d4が9.5mm、溝部7の目標外径d3が7mm、
条数は12条とし螺旋ピツチは300mmに設定した。 この場合の外径比d2/d3は0.79となるが、形成
されたリブ8の山径は9.69〜9.75mm、溝部7の谷
径は6.68〜6.73mm、溝の寸法のバラツキおよび形
状変形の少いものが得られた。 実施例 5 抗張力線2aとして、見かけの外径がd1が2.0
mmのガラス繊維強化合成樹脂(GFRP)を使用
し、その外周にLLDPEとHDPEの混合物で予備
被覆層2bを形成し、外径d2が4.0mmとなるように
した。 スペーサ本体9の形成樹脂はHDPE、リブ8の
目標外径d4が9.5mm、溝部7の目標外径d3が7.0
mm、条数は12条とし螺旋ピツチは250mmに設定し
た。 結果として、形成されたリブ8の山形は9.73〜
9.83mm、溝部7の谷径は6.68〜7.05mmであつた。 この場合の外径比d2/d3は0.57となるが、溝の
寸法のバラツキおよび形状変形の少いものが得ら
れた。 比較例 1 抗張力線2aとして、見かけの外径d1が2.0mm
のガラス繊維強化合成樹脂(GFRP)を使用し、
その外周にLLDPEの予備被覆層2bを形成し、外
径d2が3.0mmとなるようにした。 スペーサ本体9の形成樹脂はHDPE、リブ8の
目標外径d4が9.5mm、溝部7の目標外径d3が約7.0
mm、条数は12条とし螺旋ピツチは300mmに設定し
た。 この場合の外径比d2/d3は0.43となり、形成さ
れたリブ8の山径は9.65〜9.85mm、溝部7の谷径
は7.13〜7.28mmであつたが、溝の寸法のバラツキ
および形状のいずれも満足すべき結果が得られな
かつた。 比較例 2 抗張力線2aとして、見かけの外径d1が2.0mm
のガラス繊維強化合成樹脂(GFRP)を使用し、
その外周にHDPEの予備被覆層2bを形成し、外
径d2が3.0mmとなるようにした。 スペーサ本体9の形成樹脂はHDPE、リブ8の
目標外径d4が13mm、溝部7の目標外径d3が6.5mm、
条数は6条とし螺旋ピツチは330mmに設定した。 この場合の外径比d2/d3は0.46となり、形成さ
れたリブ8の山径は13.0〜13.4mm、溝部7の谷径
は6.5〜13.4であつたが、溝の寸法のばらつきお
よび形状のいずれも満足すべき結果が得られなか
つた。 参考例 1 抗張力線として上記実施例1と同じ撚鋼線を用
い、これを脱着した後、直接これにHDPEでスペ
ーサ本体9を形成した。 スペーサ本体9の目標寸法は、リブ8の外径
d4が5.7mm、溝部8の外径d3が3.0mm、螺旋ピツチ
を150mmとした。 その結果、リブ8の山径は5.5〜5.7mm、溝部7
の谷径は2.9〜3.3mmとなつた。 この場合の外径の比d1/d3は、0.4となり、外
周溝幅は0.9〜1.5mmまで大きくばらつき、特に溝
深さは変形のため測定できなかつた。 参考例 2 抗張力線2aとして見かけの外径d1が1.8mmの
撚鋼線を使用し、スペーサ本体9は、HDPEを使
用し、リブ8の目標外径d4が9.0mm、溝部7の目
標外径d3が4.5mm、条数5でピツチ400mmの螺旋溝
となるように設定した。 その結果、リブ8の山径は8.7〜9.0mm、溝部7
の目標外径は測定不可能な状態であつた。 外径比d1/d3は0.4となり、溝寸法にばらつき
が大きく、形状も大きな変形が認められた。 上記実施例1〜5と比較例1〜2、参考例1〜
2のまとめたものが以下に示す表である。
いられ、複数本の光フアイバを保護担持するスペ
ーサの製造方法に関する。 ≪従来技術とその欠点≫ 周知のように、電気通信に供せられる光フアイ
バを敷設する際に、抗張力線の外周に熱可塑性樹
脂により長手方向に種々の溝形状を形成したスペ
ーサが用いられており、その溝内にそれぞれ光フ
アイバを担持させ集合化している。従つて、スペ
ーサの溝形状の精度は光フアイバの伝送特性を左
右することになり厳格な精度が要求されている。 ところで、この種のスペーサの製造方法として
は、抗張力線の外周を、種々の口金形状のダイス
(もしくは抗張力線自体)を回転させながら、あ
るいは固定されたダイスから熱可塑性樹脂を溶融
押出して被覆し、冷却固化させてスペーサを製造
している。 ここで製品形状に対応したダイスによつてスペ
ーサ本体に溝部が形成され、ダイス(もしくは抗
張力線)を回転させる方法では、スペーサの長手
方向に螺旋状に溝が形成される。 このような方法で製造される光フアイバ用スペ
ーサの抗張力線径、スペーサ本体のリブ部の外
径、溝部の谷径およびこれらの数あるいは螺旋の
ピツチなどは、光フアイバの集合化のために使用
されるスペーサとしての仕様によつて決定され、
種々の抗張力線とスペーサ本体の寸法形状のもの
が使用されている。 しかしながら、上述した製造方法には、次のよ
うな欠点があつた。 すなわち、光フアイバ担持用スペーサとして、
要求される抗張力に対して決定される抗張力線径
d1と、スペーサ本体部分の溝部谷径d3との比
(d1/d3)が小なるときは、抗張力線の外周に一
段で熱可塑性樹脂を押出し被覆してスペーサ本体
を形成すると、スペーサ本体の溝部形状が不均一
となつたり、あるいは、スペーサ本体が著しく変
形したり所望の寸法形状、精度を得ることが難し
く、たとえ得られたとしても極めて歩留りが悪か
つた(第3図A参照)。 また、上述しな傾向は、熱可塑性樹脂に各種ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどの結晶性が樹脂
を用いた場合に顕著であつた。 この原因は、結晶性熱可塑性樹脂がダイスから
押出されて、冷却固化されるに際して、結晶化に
よつて急激に体積収縮するが、この収縮の開始が
スペーサのリブ部と溝部の内周部分で異なり、そ
の結果、冷却速度が遅く収縮に最も時間がかかる
溝部の内周部分が、冷却固化がかなり進行したリ
ブ部を引き込むような形で固化するためと思われ
る。 さらに、上述した方法のうち螺旋溝を形成する
ためにダイスを回転させると、応力の状態が直線
溝を形成するとき異なるため、均一な溝を形成す
ることが一層難しかつた。 本発明は、上述した従来の欠点に鑑みてなされ
たもであつて、その目的とするところは、中央に
抗張力線を配し、その外周に熱可塑性樹脂により
スペーサ本体を形成してなる光フアイバ担持用ス
ペーサの、溝部の幅、深さなどを断面方向および
長手方向に亘つて均一にするための新規な製造方
法を提供することにある。 ≪発明の構成≫ 上記目的を達成するため、本発明は、中央に抗
張力線配し、該抗張力線の外周に熱可塑性樹脂に
よつて予備被覆層を設け、該予備被覆層の外周に
結晶性熱可塑性樹脂によつて長手方向に延びる溝
を有するスペーサ本体を形成する光フアイバ担持
用スペーサの製造方法であつて、該方法は、該予
備被覆層の被覆樹脂と該スペーサ本体形成用の熱
可塑性樹脂とは相互に相溶性を有するものを使用
するとともに、該予備被覆層の外径d2と該スペ
ーサの溝部のみなし外径d3との比が0.5<d2/d3
<0.98の関係式を満足するように設定して該スペ
ーサ本体を形成することを特徴とする。 なお、ここで、抗張力線の予備被覆層は、この
外周にさらにダイスを回転させながらスペーサ本
体被覆を施す場合には、真円状であいることが望
ましいが、回転して成形するスペーサ本体に形状
上の悪影響を及ぼさない程度であれば多角形状で
あつてもよい。 また、溝部の見なし外径d3は、形成しようと
するスペーサ本体の目標値であり、複数の溝間に
内接する円の直径であつて、例えば、1つのスペ
ーサに溝深さの異なる複数の溝を有する場合は、
最大深さの溝、すなわち予備被覆層に最も近い溝
間の内接円が対象となる。なぜならば、スペーサ
本体の形成は、予備被覆層の外周に、製品形状に
対応したダイスを回転させながら行う場合におい
ては、仮に最大深さの溝部の内接円の外径d3よ
りも大きな径の浅溝部の内接円の外径d′3を基準
として、予備被覆層の外径d2との径引d2/d′3を、
例えば、0.98側の値にするとすると、最大深さの
溝部の外径d3はd′3よりも小さいので、d3がd2よ
りも大きくなる場合が生じるからである。 なお、溝深さの異なる複数の溝部の内接円が対
象となる場合は、d2を最大深さ溝部のd3に近い
外径、すなわちd2/d3を0.98により近い値とし、
浅い溝の径d′3も0.5<d2/d3′<0.98の条件を満足
する範囲とすればより良形状のものがえられる。 上記構成により詳細に説明すると、上記抗張力
線としては、単鋼線、撚鋼線、強化プラスチツク
線状物およびそれらの撚線などが使用される。 また、上記抗張力線の被覆樹脂としては、直鎖
状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエ
チレン(HDPE)、接着性ポリエチレンなどの各
種変性ポリエチレンおよび共重合体、ポリプロピ
レンのホモポリマーおよび共重合体などが用いら
れ、上記スペーサ本体形成樹脂としては、前記樹
脂と同じものでもよく、また、前記抗張力線の被
覆樹脂と相互に相溶度が大きく、融着接合が可能
なものであつてもよい。 ≪発明の作用≫ 上記構成からなる本発明の製造方法において
は、抗張力線の外周に熱可塑性樹脂によつて予備
被覆層を設け、この予備被覆層の外径d2と、ス
ペーサ本体の溝部の見なし外径d3との比(d2/
d3)が0.5より大きくかつ0.98よりも小さく設定
されているため、その外周に形成されたスペーサ
本体を冷却する際に、溝部の内周部分の冷却が相
対的に速くなつてスペーサのリブ部と溝部の内周
部分との間で冷却速度の遅れが殆どなくなり、溝
部の内周部分がリブ部を引込むことが防止され、
この結果としてスペーサ本体の溝部の変形を防止
して所望の寸法形状、精度を有するスペーサが得
られる。 なお、予備被覆層を有する抗張力線すなわち被
覆抗張力線は、この被覆抗張力線の予備被覆樹脂
と、本体形成用の樹脂とを、相互に相溶度が大き
いものを用いれば、これらがダイで接触した際に
相互に融合し、双方の樹脂を融着しつつ接合で
き、上述の効果に加え、特に撚り構造の抗張力線
の外周にスペーサ本体を直接形成する場合と比
べ、抗張力線の凹凸状の撚構造の影響が排除さ
れ、より寸法形状が安定し、精度が向上する。 上述した外径の比(d2/d3)は、後述するよ
うに本発明者らの実験によつて確認・設定された
ものであつて、d2/d3が0.5より小さいとスペー
サの溝部の内周部分が肉厚となつて上記作用が得
られず、一方、d2/d3が0.98よりも大きいと溝部
の内周部分が肉薄になりすぎてリブ部の起立性や
強度に問題が生ずるし、被覆抗張力線がダイ部を
通過する際、ノズルの透孔に擦過して引き取りテ
ンシヨンのむらが生ずるなどの問題もおこる。 ≪実施例≫ 以下、この発明の好適な実施例について添附図
面を参照にして詳細に説明する。 第1図は、この発明の実施に使用される装置類
の概略説明図であつて、ボビン1に捲回された予
備被覆層を有する被覆抗張力線2を、第2図に示
すスペーサ本体9の目標とする断面形状に相応す
るノズル4を有するクロスヘツドダイ3に挿通
し、ノズル4を回転させながら被覆抗張力線2の
外周に溶融した結晶性の熱可塑性樹脂を押出して
被覆し、しかる後空気もしくは水などの冷媒によ
る冷却槽5に導き冷却固化させた後、巻取ボビン
6に巻付け、第2図に示すように、被覆抗張力線
2の外周に長手方向に延びる複数条の螺旋溝7
と、これを隔成するリブ8とを有するスペーサ本
体9を形成する。ここで、上記被覆抗張力線2
は、単線、撚線の抗張力線2aに予備被覆層2b
を形成したものであつて、予備被覆層2bを形成
する際には、上記ボビン1を予備被覆前の抗張力
線とし、このボビン1とクロスヘツドダイ3との
間に予備被覆用の別のダイスを設け、予備被覆層
2bとスペーサ本体9の形成が連続的に行えるよ
うにしてもよい。 また、ここで注意を要することは、予備被覆層
2bを形成した被覆抗張力線2の外径d2と、ス
ペーサ本体9の溝部7の目標とする外径d3との
比d2/d3が、0.5<d2/d3<0.98の関係式を満足
するように被覆抗張力線2の外径d2を設定する
ことである。 実施例 1 抗張力線2aとして直径0.38mmの鋼線を9本
(中心部に3本配置しその外側に6本配置したも
の)撚り合わせた撚鋼線(見かけの外径d1=1.2
mm)を使用し、アセトンで脱脂処理後、クロスヘ
ツドダイに挿通してLLDPE(MI=1.0)によつて
予備被覆層2bを形成し、冷却固化後、被覆外径
d2が2.8mmの被覆抗張力線2を得た。 そして、この被覆抗張力線2の外周にHDPE
(MI=0.2)によつて、等間隔に6条のリブ8を、
その外径のd4の目標値が5.7mmで、溝部7の外径
d3の目標値を3mmとし3螺旋ピツチが150mmとな
るようにしてスペーサ本体9を形成した。 その結果、リブ8の山径は5.5〜5.65mm、溝部
7の谷径は2.8〜2.9mmであつた。 このスペーサ本体9と被覆抗張力線2との見か
けの外径比d2/d3は、0.93であつて、溝幅の内外
周でのばらつき、および溝深さのばらつきは、約
0.1程度であつて、ほぼ同じ構成の比較例1と比
べてばらつきが小さく、且つ断面形状にも変形が
なく良好な結果が得られた。 実施例 2 被覆抗張力線2として上記実施例1と同じもの
を用い、予備被覆層2bにHDPEを使用し、その
外径d2が2.0mmとなるようにした。 また、スペーサ本体9はHDPEで形成し、リブ
8の山径d4の目標値を5.6mmとし、同溝部7の外
径d3の目標値を3mmとし、螺旋ピツチは155mmと
した。 その結果リブ8の山径は5.8〜5.9mm、溝部7の
谷径は3.0〜3.1mmとなつた。 この場合、外径の比d2/d3は0.67であり、上記
実施例1よりも溝幅などのばらつきは大きいが、
実用上支障がない程度の結果が得られた。 実施例 3 抗張力線2aとして、外径0.6mmの単鋼線によ
る(1+6)本の撚鋼線(見かけの外径d1=1.8
mm)を使用し、その外周にHDPEで外径d2が4
mmとなるように予備被覆層2bを形成した。 スペーサ本体9はHDPEを用い、等間隔に5条
のリブ8が形成されるように、その目標外径d4
が約0.9mm、溝部7の目標外径が4.2mm、螺旋ピツ
チ400mmとなるように設定した。 その結果、リブ8の山径は8.7〜8.8mm、溝部7
の谷径は4.15〜4.25mmであつて、外径比d2/d3は
約0.95となり、溝幅と溝深さは2.0〜2.2の範囲内
でばらつきが少く、また、形状の変形も殆ど認め
られなかつた。 実施例 4 抗張力線2aとして、見かけの外径d1は3.5mm
のガラス繊維強化合成樹脂(GFRP)を使用し、
その外周にLLDPEの予備被覆層2bを形成し、外
径d2が5.5mmとなるようにした。 スペーサ本体9の形成樹脂はHDPE、リブ8の
目標外径d4が9.5mm、溝部7の目標外径d3が7mm、
条数は12条とし螺旋ピツチは300mmに設定した。 この場合の外径比d2/d3は0.79となるが、形成
されたリブ8の山径は9.69〜9.75mm、溝部7の谷
径は6.68〜6.73mm、溝の寸法のバラツキおよび形
状変形の少いものが得られた。 実施例 5 抗張力線2aとして、見かけの外径がd1が2.0
mmのガラス繊維強化合成樹脂(GFRP)を使用
し、その外周にLLDPEとHDPEの混合物で予備
被覆層2bを形成し、外径d2が4.0mmとなるように
した。 スペーサ本体9の形成樹脂はHDPE、リブ8の
目標外径d4が9.5mm、溝部7の目標外径d3が7.0
mm、条数は12条とし螺旋ピツチは250mmに設定し
た。 結果として、形成されたリブ8の山形は9.73〜
9.83mm、溝部7の谷径は6.68〜7.05mmであつた。 この場合の外径比d2/d3は0.57となるが、溝の
寸法のバラツキおよび形状変形の少いものが得ら
れた。 比較例 1 抗張力線2aとして、見かけの外径d1が2.0mm
のガラス繊維強化合成樹脂(GFRP)を使用し、
その外周にLLDPEの予備被覆層2bを形成し、外
径d2が3.0mmとなるようにした。 スペーサ本体9の形成樹脂はHDPE、リブ8の
目標外径d4が9.5mm、溝部7の目標外径d3が約7.0
mm、条数は12条とし螺旋ピツチは300mmに設定し
た。 この場合の外径比d2/d3は0.43となり、形成さ
れたリブ8の山径は9.65〜9.85mm、溝部7の谷径
は7.13〜7.28mmであつたが、溝の寸法のバラツキ
および形状のいずれも満足すべき結果が得られな
かつた。 比較例 2 抗張力線2aとして、見かけの外径d1が2.0mm
のガラス繊維強化合成樹脂(GFRP)を使用し、
その外周にHDPEの予備被覆層2bを形成し、外
径d2が3.0mmとなるようにした。 スペーサ本体9の形成樹脂はHDPE、リブ8の
目標外径d4が13mm、溝部7の目標外径d3が6.5mm、
条数は6条とし螺旋ピツチは330mmに設定した。 この場合の外径比d2/d3は0.46となり、形成さ
れたリブ8の山径は13.0〜13.4mm、溝部7の谷径
は6.5〜13.4であつたが、溝の寸法のばらつきお
よび形状のいずれも満足すべき結果が得られなか
つた。 参考例 1 抗張力線として上記実施例1と同じ撚鋼線を用
い、これを脱着した後、直接これにHDPEでスペ
ーサ本体9を形成した。 スペーサ本体9の目標寸法は、リブ8の外径
d4が5.7mm、溝部8の外径d3が3.0mm、螺旋ピツチ
を150mmとした。 その結果、リブ8の山径は5.5〜5.7mm、溝部7
の谷径は2.9〜3.3mmとなつた。 この場合の外径の比d1/d3は、0.4となり、外
周溝幅は0.9〜1.5mmまで大きくばらつき、特に溝
深さは変形のため測定できなかつた。 参考例 2 抗張力線2aとして見かけの外径d1が1.8mmの
撚鋼線を使用し、スペーサ本体9は、HDPEを使
用し、リブ8の目標外径d4が9.0mm、溝部7の目
標外径d3が4.5mm、条数5でピツチ400mmの螺旋溝
となるように設定した。 その結果、リブ8の山径は8.7〜9.0mm、溝部7
の目標外径は測定不可能な状態であつた。 外径比d1/d3は0.4となり、溝寸法にばらつき
が大きく、形状も大きな変形が認められた。 上記実施例1〜5と比較例1〜2、参考例1〜
2のまとめたものが以下に示す表である。
【表】
表からも明らかなように、被覆抗張力線2の外
径d2とスペーサ本体9の溝部7の目標外径d3と
の比d2/d3を、0.5から0.98の範囲内に設定して
スペーサ本体9を製造すると、溝の寸法精度にば
らつきが少く、且つ形状も変形が殆どなく安定
し、光フアイバの担持に適した所望のスペーサが
製造できる。 なお、第3図Aは上記比較例2で製造したスペ
ーサの断面拡大図であつて、溝部7が大きく変形
していた。 また、第3図Bは上記実施例3で製造したスペ
ーサの断面拡大図であつて、溝部7は殆ど変形が
認められなかつた。 また、上記実施例では、すべて螺旋溝を形成す
るスペーサを例示したが、本発明は直線溝にも適
用でき、同じ作用効果が得られることは言うまで
もない。 ≪発明の効果≫ 以上、実施例で詳細に説明したように、本発明
に係る光フアイバ担持用スペーサの製造方法によ
れば、スペーサ本体の形成樹脂の冷却固化時に生
ずる収縮の速度がリブ部及び内周部で部分的に異
なることや、螺旋溝を施す際の応力の影響を排除
して、寸法精度に優れかつ軽量なスペーサが得ら
れる。
径d2とスペーサ本体9の溝部7の目標外径d3と
の比d2/d3を、0.5から0.98の範囲内に設定して
スペーサ本体9を製造すると、溝の寸法精度にば
らつきが少く、且つ形状も変形が殆どなく安定
し、光フアイバの担持に適した所望のスペーサが
製造できる。 なお、第3図Aは上記比較例2で製造したスペ
ーサの断面拡大図であつて、溝部7が大きく変形
していた。 また、第3図Bは上記実施例3で製造したスペ
ーサの断面拡大図であつて、溝部7は殆ど変形が
認められなかつた。 また、上記実施例では、すべて螺旋溝を形成す
るスペーサを例示したが、本発明は直線溝にも適
用でき、同じ作用効果が得られることは言うまで
もない。 ≪発明の効果≫ 以上、実施例で詳細に説明したように、本発明
に係る光フアイバ担持用スペーサの製造方法によ
れば、スペーサ本体の形成樹脂の冷却固化時に生
ずる収縮の速度がリブ部及び内周部で部分的に異
なることや、螺旋溝を施す際の応力の影響を排除
して、寸法精度に優れかつ軽量なスペーサが得ら
れる。
第1図は本発明による光フアイバ担持用スペー
サの製造方法の一実施例を示す概略図、第2図は
同方法で製造されたスペーサの断面図(同図A)、
斜視図(同図B)である。第3図Aは従来方法で
製造したスペーサの拡大断面図、第3図Bは本発
明の方法で製造したスペーサの拡大断面図であ
る。 1……ボビン、2……被覆抗張力線、3……ク
ロスヘツドダイ、4……ノズル、5……冷却槽、
6……巻取ボビン、7……螺旋溝、8……リブ、
9……スペーサ本体。
サの製造方法の一実施例を示す概略図、第2図は
同方法で製造されたスペーサの断面図(同図A)、
斜視図(同図B)である。第3図Aは従来方法で
製造したスペーサの拡大断面図、第3図Bは本発
明の方法で製造したスペーサの拡大断面図であ
る。 1……ボビン、2……被覆抗張力線、3……ク
ロスヘツドダイ、4……ノズル、5……冷却槽、
6……巻取ボビン、7……螺旋溝、8……リブ、
9……スペーサ本体。
Claims (1)
- 1 中央に抗張力線を配し、該抗張力線の外周に
熱可塑性樹脂によつて予備被覆層を設け、該予備
被覆層の外周に結晶性熱可塑性樹脂によつて長手
方向に延びる溝を有するスペーサ本体を形成する
光フアイバ担持用スペーサの製造方法であつて、
該方法は、該予備被覆層の被覆樹脂と該スペーサ
本体形成用の熱可塑性樹脂とは相互に相溶性を有
するものを使用するとともに、該予備被覆層の外
径d2と該スペーサ本体の溝部のみなし外径d3と
の比が0.5<d2/d3<0.98の関係式を満足するよ
うに設定して該スペーサ本体を形成することを特
徴とする光フアイバ担持用スペーサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59271885A JPS61149910A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | 光フアイバ担持用スペ−サの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59271885A JPS61149910A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | 光フアイバ担持用スペ−サの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61149910A JPS61149910A (ja) | 1986-07-08 |
JPH0481763B2 true JPH0481763B2 (ja) | 1992-12-24 |
Family
ID=17506258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59271885A Granted JPS61149910A (ja) | 1984-12-25 | 1984-12-25 | 光フアイバ担持用スペ−サの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61149910A (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53111490A (en) * | 1977-03-09 | 1978-09-29 | Fujikura Ltd | Production method of self-supporting cable |
JPS58108404U (ja) * | 1982-01-16 | 1983-07-23 | 日本電信電話株式会社 | スペ−サ型光フアイバケ−ブル |
JPS58188607U (ja) * | 1982-06-10 | 1983-12-15 | 日本電信電話株式会社 | 光フアイバ−ケ−ブル |
JPS59114501U (ja) * | 1983-01-20 | 1984-08-02 | 日本電信電話株式会社 | 光フアイバケ−ブル用スペ−サ |
JPS6168216A (ja) * | 1984-09-13 | 1986-04-08 | Fanuc Ltd | ノズルタッチ機構 |
JPS6168216U (ja) * | 1984-10-11 | 1986-05-10 |
-
1984
- 1984-12-25 JP JP59271885A patent/JPS61149910A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61149910A (ja) | 1986-07-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |