JPH0480847B2 - - Google Patents

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JPH0480847B2
JPH0480847B2 JP14133184A JP14133184A JPH0480847B2 JP H0480847 B2 JPH0480847 B2 JP H0480847B2 JP 14133184 A JP14133184 A JP 14133184A JP 14133184 A JP14133184 A JP 14133184A JP H0480847 B2 JPH0480847 B2 JP H0480847B2
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silicon
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diethyl ether
positive integer
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Masayoshi Ito
Hiroji Myagawa
Toshihiro Abe
Kaoru Inoe
Hiroshige Amita
Kyogo Koizumi
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕 本発明は、一般式SixHyOz(ただしxは1以上
の正の整数、yおよびzはそれぞれ2x+2、2x
を越えない正の整数でありどちらか一方は0でな
くまたx=1の場合はzは0ではない)で表わさ
れるケイ素化合物から、一般式SilH2l+2(ただしl
はx以下の1以上の正の整数)で表わされる水素
化ケイ素を製造する方法に関する。 〔背景技術〕 近年、エレクトロニクス工業の発展に伴い、多
結晶シリコンあるいはアモルフアスシリコン等の
半導体用シリコンの需要が急激に増大している。
水素化ケイ素はかかる半導体用シリコンの製造原
料として最近その重要性を増しており、特にシラ
ン(SiH4)、ジシラン(Si2H6)は太陽電池用半
導体の原料として、今後大幅な需要増加が期待さ
れている。 従来、水素化ケイ素の製造方法にはいくつかの
方法が知られているが、それらの中でケイ素化マ
グネシウムのごときシリコン合金と酸との反応に
よるたとえば下記式の方法は、特に実施容易で経
済的な方法として古くから知られている。 Mg2Si+4HClin H2O or biq NH3 ――――――――――――――――→ 2MgCl2+1/nSioH2o+2+(1−1/n)H2 しかしながら、この方法においては、利用価値
の高いSiH4、Si2H6以外にも高級シランが相当量
生成し、また例えば、水を溶媒に用いた場合に
は、常温常圧で反応が実施できるものの、Mg2Si
中のSipHqOr(pは3以上の正の整数、qおよび
rはそれぞれ2p+Siの実に約半分もが一般式2、
2pを越えない正の整数で、どちらか一方は0で
ない)で表わされる無価値なケイ素化合物となつ
てしまうため経済性に乏しい。 この他ケイ素のハロゲン化物を還元して水素化
ケイ素を製造する方法を採用した場合においても
かなりの量の高級シランが副生することが知られ
ている。例えば、 2Si2Cl6+3LiAlH4in ether ――――――――→ 3LiCl+AlCl3+2Si2H6 の反応によつてSi2H6を製造する場合において
は、Si3H8などの高級シランが相当量生成する。 一方、高級シランSinH2n+2(mは2以上の正の
整数)は、加熱分解あるいは無声放電等によりそ
の一部をSiH4やSi2H6に変え得ることが報告され
ているが、そのSiH4、Si2H6への転化率はきわめ
て低く未だ不充分である。 本発明者らは、上記の点に鑑み、鋭意検討した
ところ、従来法において副生する種々のケイ素化
合物は大部分SixHyOzなる一般式で表現されるも
のであつて特定の物質との反応処理を施すことに
よつて、高収率で所望のSiH4やSi2H6等の水素化
ケイ素に転化しうることを見い出した。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、上記のごとき従来法において
副生する種々のケイ素化合物をSiH4、Si2H6等の
経済的に価値のある水素化ケイ素に高収率で変換
する方法を提供することである。 〔発明の開示〕 本発明に従つて、一般式SixHyOz(ただしxは
1以上の正の整数、yおよびzはそれぞれ2x+
2、2xを越えない正の整数でありどちらか一方
は0でなくまたx=1の場合はzは0ではない)
で表わされるケイ素化合物を、一般式M′aM″bHc
(ただしM′はアルカリ金属、アルカリ土類金属あ
るいはZnを、M″は周期律表における第B族金
属を、Hは水素原子をそれぞれ示し、a、b、c
は正の正数でM′がアルカリ金属の場合にはa+
3b−c=0、M′がアルカリ土類金属又はZnの場
合には、2a+3b−c=0)で表わされる複合金
属水素化物とを接触し、反応させることにより、
一般式SilH2l+2(ただしlはx以下の1以上の正の
整数)で表わされる水素化ケイ素を製造する方法
が提供される。 〔発明の詳細な開示〕 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明において原料として用いられるケイ素化
合物とは、一般式SixHyOz(ただしxは1以上の
正の整数、yおよびzはそれぞれ2x+2、2xを
越えない正の整数であり、どちらか一方は0でな
い)で表わされるものである。具体的には例え
ば、ジシラン(Si2H6)(通常はジシランはそれ
自体有用であり、転化の必要はないが、モノシラ
ンが特に必要なときはジシランを原料としてモノ
シランとする意義がある)、トリシラン
(Si3H8)、n−テトラシラン(Si4H10)、イソテ
トラシラン(Si4H10)、シクロヘキサシラン
(Si6H12)、プロシロキサン(SiH2O)、ポリシレ
ンSiH3(―SiH2)―o、SiH3、ジシロキサン
(Si2H6O)、トリシロキサン(Si3H8O2)、テトラ
シロキサン(Si4H10O3)、シロキセン((Si2H2O)
n)などがあげられる。これらは単独でまたは2
種以上混合して用いることも可能である。またこ
れらは後述するようにアルコール、エーテル、炭
化水素あるいはハロゲン化炭化水素などの希釈剤
に溶解あるいは懸濁して使用することも可能であ
る。また、後記するごとく反応の相系に応じて気
相、液相、固相のいずれにおいても用い得る。 本発明で使用する複合金属水素化物とは、一般
式M′aM″bHcで表わされるものであつて、M′は
Li、Na、K、Rb、Cs、Fr等のアルカリ金属;
Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra等のアルカリ土類金
属;もしくはZnを示し、M″はB、Al、Ga、In、
Tl等の周期律表における第B族金属を示し、
Hは水素原子をそれぞれ示す。ただし、a、b、
cはM′がアルカリ金属の場合にはa+3b−c=
0、アルカリ土類金属又はZnの場合には2a+3b
−c=0なる関係を満足する正の整数である。か
かる複合金属水素化物(以下単に水素化物とい
う)としては、たとえばLiBH4、LiAlH4
Li3AlH6、LiAl4H13、NaBH4、NaAlH4
KBH4、KB5H8、KB6H9、Mg(AlH42、Ca
(BH42、Zn(BH42、K2Zn3(BH48などが好ま
しいものとしてあげられる。これらは固体状態で
用いることもできるが、後述する種々の有機溶媒
中に溶解あるいは懸濁させて用いることが望まし
い。 これら水素化物の使用割合は特に制限はない
が、原料のケイ素化合物中のケイ素に対して概し
て0.0001乃至100倍モルの範囲であることが好ま
しい。 水素化物の使用量が0.0001モル比未満である反
応速度が極めて遅くなりしたがつて通常の反応時
間では転化率が低くすぎて実際的でなく、また
100倍モルを越えて使用しても効果は同じてあり、
意味がない。 又これらの水素化物は2種以上併用することも
可能であり、さらにアルカリ金属および/または
アルカリ土類金属の水素化物と併用することもで
きる。アルカリ金属、アルカリ土類金属の水素化
物としては例えばLiH、NaH、BeH2、MgH2
CaH2などがあげられ、これらの使用割合は通常
複合金属水素化物に対して0.1乃至100倍モルの範
囲である。 本発明に要するに、上記のごとき原料たるケイ
素化合物を上記のごとき特定の水素化物と接触せ
しめて所望の水素化ケイ素へと転化せしめるもの
であつて基本的には、ケイ素化合物と水素化物等
を気相、液相、固相(気−固、液−固等、異相系
反応も含む)のいずれかの状態で接触させること
によつて反応は実質的に進行する。 なお、具体的には最も実施し易い方法として、
例えば以下のような方法を採用できる。 (1) 溶媒中にケイ素化合物と水素化物を溶解、あ
るいは懸濁させ、反応させる方法。 (2) 固体上、あるいは溶媒に溶解又は懸濁させた
水素化物にガス状のケイ素化合物を流通させる
方法。 しかしながら、本発明は、これらの方法に限定
されるものでないことはもちろんである。 この場合用いられる溶媒としては、例えばエー
テル、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エステ
ル、アミン、水あるいはアルコールなどがあげら
れるが、これらの中ではケイ素化合物および金属
水素化物に対する溶解性にすぐれているエーテル
が特に好ましい。 更に具体的にこれらを例示すれば、ジエチルエ
ーテル、ジ−n−ブチルエーテル、エチル−1−
クロロエチルエーテル、エチレングリコールジメ
チルエーテル、テトロヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジフエニルエーテル、1,1−ジエトキシエ
タン、アニソール、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、1−ヘプタン、シクロ
ヘキサン、シクロヘキセン、トルエン、塩化メチ
ル、三フツ化三塩化エタン、二フツ化エタン、四
フツ化二塩化エタン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソブチル、プロ
ピオン酸メチル、メチルアミン、エチルアミン、
イソプロピルアミン、エチレンジアミン、ピリジ
ン、アニリン、ジメチルホルムアミド、水、メタ
ノール、エタノール、2−プロパノール、グリセ
リン、フエノール、シリコーンオイルなどがあげ
られる。これらは2種以上混合して用いることも
できる。 本発明を実施する場合の反応温度については特
に制限はなく、0℃〜100℃程度が通常採用され
るが、液相で反応を行う場合には室温で反応は充
分進行する。反応中に用いる雰囲気ガスとして
は、該ケイ素化合物あるいは水素化ケイ素と反応
しないものが望ましく、例えば水素、ヘリウム、
アルゴン、チツ素などが好適なものとして用いら
れる。又本反応は通常、常圧下にて行なうが、加
圧下にても行ない得る。 〔発明を実施するための好ましい形態〕 以下、本発明を実施例によつてより具体的に説
明する。 実施例 1 容量4のセパラブルフラスコに、濃度20wt
%の塩酸水溶液2、ジエチルエーテル300gを
装入した。水素ガス雰囲気中、上記混合液が還流
している条件下(反応温度35℃)で更にケイ化マ
グネシウム60gを(粒度100乃至200メツシユ、
782mmol−Si)撹拌しながら200分かけて、0.3
g/minの一定速度で加え続けた。反応終了後
(ケイ化マグネシウム投入終了後)、反応液を0℃
に冷却し、静置後、ジエチルエーテル層約0.4
を分離した。反応器中の酸性水溶液は80℃にまで
昇温し、溶解している少量のジエチルエーテルを
追出し、上記二層分離したジエチルエーテル層と
混合した。反応中、二層分離および酸性水溶液の
加熱処理の操作の間に生成したガスは初め−70℃
に冷却したジエチルエーテルの入つたトラツプ
(トラツプ())にて、次に液体チツ素温度で冷
却したトラツプ(トラツプ())にて捕集した。 次に二層分離後のジエチルエーテル層およびト
ラツプ()中のエーテルを混合したものを、実
段数約3段の蒸留塔にて蒸留し、SiH4、Si2H6
蒸留分離し、SiH4(bp−112℃)、Si2H6(bp−14.5
℃)を液体チツ素温度で冷却したトラツプ()
中に追加、捕集した。トラツプ()および蒸留
後のジエチルエーテル層に残つたSiH4、Si2H6
Si4H10、Si3H8の量は、ガスクロマトグラフによ
り分析、定量した。 トラツプ()およびジエチルエーテル層中の
シラン類の量は以下に示す値であつた。
【表】 またジエチルエーテル層中のSi量を比色分析し
たところ含有量333mmolであつた。またIRスペ
クトルにより、該ケイ素化合物中には、Si−Si結
合、Si−H結合の他にSi−O−Si結合が相当量存
在することが認められた。これに更にジエチルエ
ーテルを追加し、ジエチルエーテル溶液()
0.5(含水量1.1wt%)を得た。この溶液()
中のSi濃度は0.661mmol Siatn/ml soln、また
Si3H8、Si4H10の濃度はそれぞれ0.038mmol/ml
soln、0.024mmol/ml solnであつた。 次にこのエーテル溶液()をモレキユラシー
ブ−3A 55gにて脱水処理することにより、Si濃
度0.651mmol Siatm/ml soln。のジエチルエ
ーテル溶液()を得た。この溶液中のSi3H8
Si4H8の濃度はそれぞれ0.034mmol/mll
soln.、0.020mmol/mll soln.、また含水量は
8ppmであつた。 −15℃に設定した還流コンデンサーを取付けた
内容積約50mlの反応器に、LiAlH4のジエチルエ
ーテル溶液(LiAlH4濃度5.5mmol/ml)を8.5ml
装入し、その後上記のケイ素化合物を含むジエチ
ルエーテル溶液()10mlを加え、室温下にて反
応を行なつた。反応は撹拌しながら行ない、また
雰囲気ガスは水素とし、生成したガスは液体チツ
素温度で冷却したトラツプ中に捕集した。30分後
反応を終了し、捕集したSiH4、Si2H6の量をガス
クロマトグラフにより分析、定量した。 SiH4、Si2H6の量は、それぞれ4.43mmol、
1.65mmolで、これは反応液として用いたジエチ
ルエーテル中のケイ素の92.1%に相当する。また
SiH4とSi2H6の生成割合は、ケイ素アトムベース
で(SiH4/Si2H6=2.7)であつた。 実施例 2、3 実施例1において、LiAlH4のジエチルエーテ
ル溶液のかわりに、LiAlH4のテトラヒドロフラ
ン溶液(濃度2.5mmol/ml)およびエチレング
リコールジメチルエーテル溶液(濃度1.5m
mol/mllをそれぞれ19ml、32ml用いた以外は実
施例1と同様に実験を行なつた。 結果を第1表に示す。 実施例 4乃至11 実施例1において、LiAlH4のジエチルエーテ
ル溶液のかわりに、NaBH4の水溶液(濃度6.0m
mol/ml)を80ml、NaBH4のイソプロパノール
懸濁液(濃度3.0mmol/ml)を15.5ml、NaBH4
のジエチルグリコールジメチルエーテル溶液(濃
度2.0mmol/ml)を23.0ml、NaBH4のジメチル
ホルムアミド溶液(濃度4.3mmol/ml)を11.0
ml、NaAlH4のジエチルエーテル溶液(濃度3.5
mmol/ml)を13.5ml、KBH4の水−メタノール
混合溶液(重量比 水/メタノール=4/1、濃
度2.0mmol/ml)を23.0ml、Mg(AlH42のジエ
チルエーテル懸濁液(濃度2.0mmol/ml)を23.0
ml、Zn(BH42のジエチルエーテル懸濁液(濃度
2.0mmol/mlを23.0mlそれぞれ用いた以外は実施
例1と同様に実験を行なつた。 結果を第1表に示す。 実施例 12 実施例1において、LiAlH4のジエチルエーテ
ル溶液のかわりに、NaBH4のジエチレングリコ
ールジメチルエーテル溶液(濃度0.1mmol/ml)
10mlとNaHのジエチレングリコールジメチルエ
ーテル懸濁液(濃度2.0mmol/ml)25mlの両方
を加えて反応を行なつた以外は実施例1と同様に
実験を行なつた。 結果を第1表に示す。 比較例 1 実施例12においてNaBH4のジエチレングリコ
ールジメチルエーテル溶液を用いなかつた以外
は、実施例12と同様に実験を行なつた。 結果を第1表に示す。 実施例 13、14 実施例1において、ケイ化マグネシウムと塩酸
との反応をジエチルエーテルのかわりに、テトラ
ヒドロフラン、ペンタンを用いて行ない、更に得
られた各溶液をモレキユラシーブー3Aにて脱水
処理することによりそれぞれ下記に示すケイ素化
合物の溶液を得た。
【表】 実施例1において、ジエチルエーテル溶液(1)の
かわりにそれぞれ上記の液を用いた以外は実施例
1と同様に実験を行なつた。 結果を第1表に示す。 実施例 15 実施例13で用いたテトラヒドロフラン溶液(Si
濃度0.652Simmol/ml soln.)10mlを反応液と
し、NaAlH4のテトラヒドロフラン溶液(濃度1
mmol/ml)1mlとNaHのテトラヒドロフラン
懸濁液(濃度4mmol/ml)15mlとで反応させた
以外は実施例1と同様に実験を行なつた。 結果を第1表に示す。 実施例 16、17 実施例1において、ジエチルエーテル溶液
()のかわりにSi3H8およびSiH3OSiH2OSiH3
をそれぞれ0.222mmol/ml soln、0.235mmol/
mlSoln.含むジエチルエーテル溶液を用いた以外
は実施例1と同様に実験を行なつた。 結果を第1表に示す。 実施例 18 −15℃に設定した還流コンデンサーを取付けた
内容積約50mlの円筒形の反応器に、LiAlH4のジ
エチルエーテル溶液(LiAlH4濃度5.5mmol/ml)
を10ml装入し、これに水素ガスで希釈したSi3H8
のガス(濃度5.5vol%)を1mmol/hrの一定速
度で室温下にて6時間吹込んだ。生成ガスは液体
チツ素で冷却したトラツプ中に捕集し、反応終了
後ガスクロマトグラフによりSiH4、Si2H6の量を
定量した。 結果を第1表に示す。 実施例 19 内容積300mlのオートクレーブにテトラヒドロ
フランを120ml、NaAlH417g仕込んだ。これに
Si3H8のジエチルエーテル溶液(濃度0.222m
mol/ml)を1ml/minの一定速度で1時間装入
し続けた。この間、内温は180℃とし、又水素ガ
スを100ml/minの一定速度で吹込むことにより
内圧を100Kg/cm2absに保つた。オートクレーブ
からの生成ガスは、液体チツ素で冷却したシリン
ダー中に捕集し、反応終了後ガスクロマトグラフ
により分析、定量した。 結果を第1表に示す。
〔産業上の利用可能性〕
以上のごとく、本発明は、種々の方法により、
例えばSiH4、Si2H6などの水素化ケイ素を製造す
る場合において、副生する一般式SixHyOzで表わ
される高級なケイ素化合物を一般式M′aM″bHc
表わされる複合金属水素化物と接触し、反応させ
ることにより、きわめて容易にかつ収率良く有用
なSiH4、Si2H6等に変え得るもので、その産業上
の利用可能性はきわめて高いといわねばならな
い。なお、本発明の方法を従来のSiH4、Si2H6
の水素化ケイ素の製造プロセスの一部において適
用することにより、該プロセス自体の経済性が大
幅に向上することはいうまでまない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式SixHyOz(ただしxは1以上の正の整
    数、yおよびzはそれぞれ2x+2、2xを越えな
    い正の整数でありどちらか一方は0でなくまたx
    =1の場合はzは0ではない)で表わされるケイ
    素化合物を、一般式M′aM″bHc(ただしM′はアル
    カリ金属、アルカリ土類金属あるいはZnを、
    M″は周期律表における第B族金属を、Hは水
    素原子をそれぞれ示し、a、b、cは正の整数で
    M′がアルカリ金属の場合にはa+3b−c=0、
    M′がアルカリ土類金属又はZnの場合には2a+3b
    −c=0)で表わされる複合金属水素化物とを接
    触し、反応させることにより、一般式SilH2l+2(た
    だしlはx以下の1以上の正の整数)で表わされ
    る水素化ケイ素を製造する方法。 2 ケイ素化合物(SixHyOz)が一般式SixH2x+2
    (xは2以上の正の整数)で表わされるケイ素化
    合物である特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3 水素化ケイ素(SilH2l+2)がSiH4あるいは
    Si2H6である特許請求の範囲第1項もしくは第2
    項に記載の方法。 4 ケイ素化合物が有機溶媒に溶解している状態
    で複合金属水素化物と接触せしめられる特許請求
    の範囲第1項に記載の方法。 5 アルカリ金属および/またはアルカリ土類金
    属の水素化物の共存下にて反応を行なうことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。
JP14133184A 1984-07-10 1984-07-10 水素化ケイ素の製造方法 Granted JPS6121907A (ja)

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