JPH0480305B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0480305B2
JPH0480305B2 JP13154284A JP13154284A JPH0480305B2 JP H0480305 B2 JPH0480305 B2 JP H0480305B2 JP 13154284 A JP13154284 A JP 13154284A JP 13154284 A JP13154284 A JP 13154284A JP H0480305 B2 JPH0480305 B2 JP H0480305B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam member
pneumatic
switch means
solenoid valve
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13154284A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6111544A (ja
Inventor
Isao Yamamoto
Isao Futagami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kojima Press Industry Co Ltd filed Critical Kojima Press Industry Co Ltd
Priority to JP13154284A priority Critical patent/JPS6111544A/ja
Publication of JPS6111544A publication Critical patent/JPS6111544A/ja
Publication of JPH0480305B2 publication Critical patent/JPH0480305B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Flow Control Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、空気調和装置における風向板駆動装
置に係り、特に空気調和装置の空気吹出口に設け
られて、吹出し空気の風向を調整する風向板を自
動的に首振り運動せしめる駆動装置に関するもの
である。
従来技術 従来、空気調和装置、例えば自動車用空気調和
装置においては、その吹出口に配設された風向板
を必要に応じて手動操作することにより、吹出し
空気の風向を変え、車内温度の分布の偏りをなく
すようにしていたが、あくまでも風向の変更を手
動操作によつて行なうものであるところから、そ
の頻繁な風向変更操作は困難で、またその操作も
煩わしく、そのため車内の空気調和が局所的とな
る場合があつた。
このため、かかる空気吹出口に設けられた風向
板を、適当なモータにて駆動することが考えられ
ているが、この場合には減速機が必要となり、こ
のためかかる減速機の騒音がうるさく、運転者に
不快感を与えるのみならず、モータと減速機が必
要となるところから、装置が高価となる欠点を内
在している。
また、特開昭57−182042号公報等においては、
かかる風向板を、空気圧を利用して自動的に首振
り運動させるようにした風向板駆動装置の採用が
提案されており、そこでは空気圧源として自動車
エンジンの吸気マニホールド等に発生する負圧を
利用して、この負圧と大気圧とを、所定の機構に
より作動制御される応動弁によつて交互に切り換
え、ダイヤフラム等の空気圧作動機構に作用せし
め、そしてそれを往復動させることにより、風向
板を自動的に首振り運動させるようにしている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような空気圧を利用して自
動的に首振り運動させるようにした風向板駆動装
置にあつては、空気圧作動機構の往復動に従つて
応動弁を如何に円滑に作動せしめて、負圧と大気
圧との切換え操作を確実に行なわしめるかが大き
な問題であり、例えば上例の公報の装置にあつて
は、トグルスイツチ様のスイツチが用いられ、こ
のスイツチのレバーが操作腕にて移動せしめられ
る構成となつているが、これではスイツチの耐久
性やスイツチ作動の確実性等の点において問題が
あり、応動弁の切換え制御機構としては十分満足
するものではなかつたのである。
問題点を解決するための手段 ここにおいて、本発明に係る空気調和装置にお
ける風向板駆動装置は、かかる事情を背景として
完成されたものであつて、その要旨とするところ
は、(a)第一の空気圧と第二の空気圧との交互の印
加により往復動して、空気調和装置の吹出口に配
設された風向板を首振り運動せしめる空気圧作動
機構と、(b)該空気圧作動機構に供給される空気圧
の通路上に設けられ、該空気圧作動機構への第一
の空気圧の印加と第二の空気圧の印加とを交互に
切り換える電磁弁と、(c)入力部の押圧並びにその
開放によつて、該電磁弁への通電を制御し、その
断続によつて該電磁弁による前記切換え操作を制
御するスイツチ手段と、(d)所定の摩擦抵抗をもつ
て静止部材に摺接せしめられ、且つ前記空気圧作
動機構の往復動に関連して間欠的に往復摺動せし
められると共に、その摺動端位置を保持して、該
間欠的摺動によつて前記スイツチ手段の入力部の
押圧並びにその開放を交互に行なわしめるカム部
材と、(e)前記電磁弁に対して並列に設けられ、前
記スイツチ手段の切換え作動によつて通電が遮断
されてもなお該電磁弁に対する電力の供給を所定
時間の間行い、該電磁弁の延長された作動による
前記カム部材の更なる押圧作動によつて前記スイ
ツチ手段の入力部に充分なストロークを与えるコ
ンデンサ手段とを、含むことにある。
作用および効果 かくして、かくの如き本発明に従えば、風向板
駆動装置の空気圧作動機構を切換え操作する電磁
弁は、所定の摩擦抵抗下に間欠的に往復摺動せし
められるカム部材によつて、プツシユ式の簡単な
スイツチ手段をON,OFF作動せしめることによ
り、円滑に且つ効果的に制御され得ることとな
り、これによつて空気吹出口の風向板を自動的に
且つ円滑に首振り運動させることが出来る、信頼
性の高い装置が提供され得たのであり、従来のよ
うな煩雑な手動操作も必要ではなく、モータ式の
場合におけける減速機の作動音の発生等の不具合
もなく、室内の温度分布の偏りを解消して、快適
な空気調和を行なうことが出来、また構造的にも
簡単となり、このため設計が容易で、耐久性も向
上され、更には経済的にも有利となる等の優れた
効果を奏し得たのである。
しかも、スイツチ手段の入力部の押圧並びにそ
の開放が、巧みに間欠作動せしめられるカム部材
によつて効果的に且つ確実に為され得るところか
ら、そのスイツチ作動の安定性は著しく向上せし
められ、従来のスイツチレバーを操作腕にて移動
せしめる構造のものに比して、作動もスムーズで
あり、故障が少なく、また耐久性においても優れ
ているのである。
加えて、かかる構造においては、電磁弁に対し
てコンデンサ手段が並列に設けられ、スイツチ手
段の切換え操作によつて通電が遮断されても、電
磁弁に対する電力の供給がさらに所定時間の間行
われて、スイツチ手段の入力部に充分なストロー
クが与えられるようになつているところから、か
かるスイツチ手段のON,OFF作動がより確実に
行なわれ得ることとなるのである。
すなわち、カム部材のみにてスイツチ手段の入
力部の押圧、開放を行なわしめる場合にあつて
は、かかるカム部材の摺動、当接によりスイツチ
手段の入力部が押圧され、該スイツチ手段内部の
接点が離れることにより、電磁弁の切換作動、そ
して空気圧作動機構の停止、ひいてはカム部材の
摺動の停止が直ちに惹起され、かかるカム部材に
よる入力部の充分な押圧作動を行ない得ないため
に、かかるスイツチ手段が、外部の振動(微動)
により、非常に短い周期でON,OFFを繰り返す
問題を生じるのであるが、本発明にあつては、ス
イツチ手段により通電が遮断された後にも、コン
デンサ手段からの放電電流によつて、電磁弁が所
定の時間の間通電駆動されるので、かかるスイツ
チ手段の入力部に更なる押圧力が作用させられ、
該入力部に充分なストロークが与えられて、その
ような現象の発生が良好に回避され得ることとな
つたのである。
実施例 以下、本発明を更に具体的に明らかにするため
に、その一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
ることとする。
先ず、第1図において、2は、自動車用空気調
和装置として空気吹出口に設けられる風向板であ
り、枢軸4を中心に回動自在に設けられており、
この風向板2の向きに沿つて吹出し空気が車室内
に吹き出されるようになつている。また、風向板
2の一端は、それぞれピン6によつて連結バー8
に枢支され、更にかかる連結バー8はピン10に
よつてケーブル12の一端に連結されている。そ
して、ケーブル12の他端は、ピン14を介して
取付ブラケツト16に連結され、且つこの端部近
傍のアウタケーブル18が、ケーブルクランプ2
0にて静止部材であるベース22に固定されてい
るのである。
一方、第1図において、24はダイヤフラム機
構であつて、前記ベース22に固定されている。
このダイヤフラム機構24は、第2図及び第3図
に詳細に示されるように、罐体状のハウジング2
8内を負圧室29と大気圧室31との二つの室に
仕切る伸縮自在なダイヤフラム30と、負圧室2
9内に収容された圧縮コイルスプリング32とを
有しており、ダイヤフラム30がスプリング32
によつて常時大気圧室31側(第3図矢印A方
向)に向かつて付勢されるようになつている。そ
して、大気圧室31を貫通し、ダイヤフラム30
を挟むダイヤフラムサポータ34及びロツドサポ
ータ36に一端を支持されて、ダイヤフラムシヤ
フト26がその軸心方向に進退可能に取り付けら
れ、その先端部に、前記取付ブラケツト16がネ
ジにて連結されて、このダイヤフラムシヤフト2
6の進退に従つて、前記ケーブル12が押出しま
たは引張されるようになつている。
なお、大気圧室31はハウジング28に形成さ
れた大気連通孔40により大気に連通され、負圧
室29はオリフイス部42を介し、ホース43に
よつて後述の電磁弁70に連通させられている。
また、ハウジング28は、ダイヤフラムシヤフト
26を案内するロツドガイド部38において、ベ
ース22に対してネジ止め固定されている。
ところで、前記取付ブラケツト16には、第4
図〜第6図に示されるように、ダイヤフラム機構
24側の端部となる後方の端部に、ダイヤフラム
シヤフト26の先端部が嵌挿せしめられる取付穴
44が設けられており、この取付穴44内にダイ
ヤフラムシヤフト26の先端部が挿入されて、ネ
ジ穴46を通じて螺入されるネジによつて固定さ
れるようになつている。また、取付ブラケツト1
6の前方端、すなわちケーブル12側の端部に
は、その平面形態がT字形を与えるように(第4
図参照)、その両側部から側方に延び、且つ端部
において下方に相対向してコ字形に屈曲せしめら
れた状態で、一対の第一のアーム部48がそれぞ
れ一体的に設けられている。なお、ケーブル12
の先端が係止されるピン14は、かかる第一のア
ーム部48と前記取付穴44形成部分との間の部
分に立設せしめられている。
上記両側部の第一のアーム部48,48は、第
6図に示されるように、ベース22の両側部のフ
ランジ50にそれを抱きかかえるようにして係合
し、ダイヤフラムシヤフト26の上下、左右方向
への移動を阻止せしめ、該ダイヤフラムシヤフト
26を、単にその往復動方向にのみ案内し、移動
せしめ得るようになつている。また、かかる取付
ブラケツト16の後方側端部の側面から側方に所
定長さで延びる第二のアーム部52が設けられて
いる。
また、この取付ブラケツト16に設けられた第
一のアーム部48及び第二のアーム部52の間に
配され、それらアーム部による押圧移動作用を受
けるピン54が立設された、カム部材を構成する
ロツドカム56は、第7図〜第9図に示されるよ
うに、矩形断面の本体58を有しており、この本
体58の一方の側面がベース22の周縁部に立設
せしめられたフランジ50の内面51に当接せし
められ、そしてこの内面51に沿つて、第7図に
おいて左右方向に移動せしめられ得るようになつ
ている。また、かかるロツドカム56は、ベース
22に取り付けられた付勢手段としての板バネ6
0によつて付勢力を受け、その側面がフランジ5
0の内面51に押し付けられるようになつてい
る。つまり、ロツドカム56は、板バネ60の付
勢力によつて惹起される所定の摩擦抵抗をもつ
て、第7図において左右方向に往復摺動せしめら
れるようになつているのである。
なお、かかるロツドカム56の本体58の下側
の面には、逆T字状形の脚部62が一体的に設け
られ、この脚部62がベース22の底部に設けら
れたガイド穴64に係合して、上述の如き摩擦摺
動方向への案内が行なわれ得るようになつてい
る。また、ガイド穴64の端部には、大穴部65
が設けられ、この大穴部65にロツドカム56の
脚部62が挿入されることによつて、かかるロツ
ドカム56がベース22に装着せしめられるよう
になつている。
そして、かかるロツドカム56の往復移動によ
つてON,OFF作動せしめられるマイクロスイツ
チ66が、第1図〜第3図に示される如く、ベー
ス22に固定されている。このマイクロスイツチ
66は、ロツドカム56の往復動に伴つて、入力
部68がロツドカム56の本体58の後端面(ダ
イヤフラム機構24側端面)により押圧並びに開
放され得る姿勢で固定されており、そのロツドカ
ム56による入力部68の押圧並びにその開放に
よつて、ON,OFF作動せしめられるようになつ
ている。なお、本実施例では、マイクロスイツチ
66は、入力部68が押圧されたときにOFF作
動し、そして開放されたときにはON作動するよ
うになつている。
一方、第1図において、70は電磁弁であつ
て、3個のポート(図示せず)を備えており、そ
の一つのポート(第一)は、前述のようにホース
43にてダイヤフラム機構24のオリフイス部4
2のポートに接続され、かかるダイヤフラム機構
24の負圧室29に連通せしめられている。ま
た、他の一つのポート(第二)は、ホース72に
てバキユームタンク74を経て、図示しない自動
車エンジンの吸気マニホールド部に接続されてい
る。更に、他の一つのポート(第三)は、大気中
に開放されている。そして、かかる電磁弁70
は、励磁コイル76(第10図参照)が励磁され
ると、前記第一のポートが第二のポートに連通せ
しめられ、また励磁コイル76が励磁されない時
は、第一のポートが第三のポートに連通せしめら
れるようになつている。
そして、本実施例では、第10図にその励磁コ
イル76の励磁回路が示されているように、かか
る電磁弁74の励磁コイル76に並列にコンデン
サ78が接続されているとともに、その励磁コイ
ル76とコンデンサ78とが並列に接続された回
路に、電源であるバツテリ80、作動スイツチ8
2および前記マイクロスイツチ66が直列に接続
され、バツテリ80から作動スイツチ82および
マイクロスイツチ66を介して電力が供給される
ようになつている。
なお、かかる構成の風向板駆動装置は、次のよ
うにして作動せしめられることとなる。
すなわち、今、第3図に示されるようにダイヤ
フラム機構24の停止状態において、マイクロス
イツチ66がONである場合、つまりその入力部
68がロツドカム56にて押圧されていない開放
状態にある場合、作動スイツチ手段82をONに
すると、電磁弁70の励磁コイル76が励磁され
て、前記第一のポートと第二のポートとが連通さ
せられる。その結果、ダイヤフラム機構24の負
圧室29に、ホース43を介してバキユームタン
ク74の所定の負圧が作用させられ、これによつ
てダイヤフラム30が、つまりダイヤフラムシヤ
フト26がスプリング32の付勢力に抗して前記
矢印Aとは反対側の方向に移動させられ、終には
その極限の位置まで移動させられる。この際、ピ
ン54は、取付ブラケツト16の第一のアーム部
48が当接するまでは静止しているが、その当接
後においては、板バネ60の付勢下におけるロツ
ドカム56の、ベース22のフランジ内面51に
対する摺接摩擦抵抗に抗して、矢印Aとは反対側
の方向に押し動かされることとなり、これにより
ロツドカム56がマイクロスイツチ66の入力部
68に当接して、該入力部68を押圧せしめ、以
てマイクロスイツチ66がOFFとされるのであ
る。
このようにマイクロスイツチ66がOFF状態
になると、電磁弁70の励磁コイル76は励磁さ
れず、したがつて第一のポートには第三のポート
が連通させられて、負圧室78には大気圧が作用
することとなる。このため、ダイヤフラムシヤフ
ト26はスプリング32の付勢力によつて、矢印
A方向に移動せしめられるようになる。この時、
ダイヤフラムシヤフト26の移動に伴つて取付ブ
ラケツト16も矢印A方向へ移動し、したがつて
第二のアーム部52も矢印A方向へ移動するが、
ロツドカム56はピン54に第二のアーム部52
が当接するまでは静止している。そして、ロツド
カム56は、ピン54に第二のアーム部52が当
接すると、それ以後、第二のアーム部52の移動
に伴い、所定の摺動抵抗に抗して、矢印A方向に
移動させられ、その結果マイクロスイツチ66の
入力部68の押圧が解除され、マイクロスイツチ
66がONとされる。
つまり、電磁弁70の励磁コイル76が再び励
磁されて、ダイヤフラム機構24の負圧室29に
負圧が作用され、ダイヤフラムシヤフト26が再
び矢印A方向とは反対側の方向へ移動させられる
のであり、このような作動の繰り返しによつて、
取付ブラケツト16が左右に移動せしめられるこ
とにより、これに連結されたケーブル12が連結
バー8を連続して左右に往復移動させ、それ故風
向板2は、枢軸4の回りに反時計方向並びに時計
方向へ交互に首振り運動させられることとなるの
である。上述の説明から明らかなように、本実施
例では、ダイヤフラム機構24が空気圧作動機構
とされ、ダイヤフラム機構24の負圧室29に作
用せしめられる負圧および大気圧が第一および第
二の空気圧とされているのである。
なお、上述のような風向板2の駆動状態から作
動スイツチ82がOFFとされると、電磁弁70
の励磁コイル76が励磁されず、したがつて前述
のように第一のポートと第三のポートとが連通せ
しめられ、ダイヤフラム機構24の負圧室29に
大気圧が作用せしめられて、ダイヤフラムシヤフ
ト26が矢印A方向に移動され、第3図に示され
るように、マイクロスイツチ66の入力部68が
解放された状態で装置が停止する。
このように、ダイヤフラムシヤフト26とケー
ブル12を繋ぐ取付ブラケツト16の往復動に伴
つて、ロツドカム56は、その軸方向に間欠的
に、且つ交互に逆方向に移動せしめられることと
なり、以てマイクロスイツチ66の入力部68の
押圧並びにその開放が効果的に行なわれ得るので
ある。そして、これによつて、電磁弁74による
ダイヤフラム機構24に対する負圧及び大気圧の
交互の印加の切換制御が効果的に且つ確実に行な
われ、以てその切換制御が安定化せしめられ得る
ために、作動がスムーズになり、故障も少なく為
し得ることとなつたのである。そして、このよう
なロツドカム56によるマイクロスイツチ66の
作動機構は、従来のものに比して、構造が簡単で
あり、それ故耐久性も良く、更には設計が容易で
あるという特徴を有すると共に、コスト的にも安
価である等の利点を有しているのである。
特に、前述のように、コンデンサ78が電磁弁
70の励磁コイル76に並列に接続されているこ
とから、マイクロスイツチ66がOFF作動せし
められた後も、コンデンサ76の容量;Cと励磁
コイル76の抵抗分;Rで定まる時定数;τ(=
C・R)の間、第11図に示されるように、励磁
コイル76が引き続いて励磁され、ダイヤフラム
機構24への負圧の供給が持続されて、ダイヤフ
ラムシヤフト26の矢印A方向とは反対側への引
込み動作が継続され、以てかかる入力部68の押
込み作動が充分なストロークをもつて為されるの
で、マイクロスイツチ66の振動(微動)現象を
効果的に回避して、空気圧作動機構としてのダイ
ヤフラム機構24の作動を確実に行なわしめ得る
こととなつたのである。
すなわち、コンデンサ78を励磁コイル76に
並列に設けない場合には、マイクロスイツチ66
の入力部68へのロツドカム56の当接によりマ
イクロスイツチ66がOFF状態とされると、電
磁弁70の切換制御によつてダイヤフラム機構2
4が直ちに大気に連通せしめられるため、ダイヤ
フラムシヤフト26、ひいては取付ブラケツト1
6の移動が、入力部68がマイクロスイツチ66
の切換作動に充分な距離移動する前に停止させら
れてしまうことから(実線によれば、一般に1/
1000〜2/1000mm程度移動した時点で入力部68
の移動が停止されることが確認されている。)、マ
イクロスイツチ66の内部の可動接点が不安定な
位置で停止され、外部から与えられる振動によつ
て可動端子が20〜200Hz程度の周波数で微振動し
て、マイクロスイツチ66がON,OFF状態を繰
り返し、この微振動によつて風向板2の首振り作
動に支障を来したり、さらには振動音を発生して
運転者に不快感を与えたりすることがあつたので
あるが、前述のように励磁コイル76にコンデン
サ78が並列に接続され、マイクロスイツチ66
の入力部68に充分なストロークが与えられるこ
とによつて、そのような不都合が全て解消される
こととなつたのである。
また、本実施例では、前述のように、ダイヤフ
ラムシヤフト26がその基端部においてダイヤフ
ラム機構24のロツドガイド38に支持され、ま
た先端部がそこに取り付けられた取付ブラケツト
16によつて往復動方向にのみ案内されるように
なつていることから、ダイヤフラムシヤフト26
の往復動作動が極めてスムーズに行なわれること
となつたのであり、またこれによつて、その作動
耐久性も効果的に向上され、さらにはダイヤフラ
ムシヤフト26がガタによつて生ずる負荷に起因
する故障も、良好に回避し得ることとなつたので
ある。
さらに、上例の構造にあつては、かかる取付ブ
ラケツト16のベース22のフランジ50への係
合により、該ダイヤフラムシヤフト26の軸心回
りの回動も規制せしめられ、これによつて、ダイ
ヤフラム機構24のダイヤフラム30に対するね
じり作用に基づく作動への悪影響を解消せしめ、
またダイヤフラム30が破れる等の問題も悉く解
消されるに至つたのである。
さらに、上例の実施例においては、取付ブラケ
ツト16の両側部に設けられ、ベース22に係合
せしめられる第一のアーム部48が、マイクロス
イツチ66の入力部68を押圧あるいは開放せし
めるロツドカム56を移動せしめる一方のアーム
とされ、別途取付ブラケツト16の側部に設けら
れた第二のアーム部52と共に、かかるロツドカ
ム56の間欠的な往復移動を効果的に行い得るよ
うになつており、これにより簡単な構造にてロツ
ドカム56を移動せしめ、またマイクロスイツチ
66をスイツチ作動せしめ得ることとなつたので
ある。
なお、上述の実施例においては、自動車用空気
調和装置に適用され、大気圧と負圧源からの負圧
とによりダイヤフラム機構が駆動された例を示し
たが、本発明は何等これに限定されるものではな
く、自動車以外でも空気圧源があるものであれ
ば、何れも適用可能であり、また第一および第二
の空気圧として必ずしも負圧と大気圧とを採用す
る必要はなく、空気圧の異なるものであれば、正
圧あるいは負圧に拘わらず、第一空気圧および第
二空気圧として採用でき、さらに空気圧作動機構
としてはダイヤフラム機構24の代わりにシリン
ダ、その他の空気圧作動機構をも使用することが
可能である。
また、上例の装置においては、カム部材として
板バネ60の付勢作用にて摺動抵抗(摩擦抵抗)
の高められたロツドカム56が用いられ、これが
上記摺動抵抗によりその移動端(摺動端)位置に
保持されるとともに、取付ブラケツト16の第一
のアーム部48、第二のアーム部52によつて間
欠的に往復移動せしめられることにより、マイク
ロスイツチ66の入力部68の押圧並びにその開
放が交互に行われるようになつていたが、このよ
うな構造のものに限られることなく、同様の機能
を有する他の構造のもの、例えばシリンダとこれ
に所定の摺動抵抗をもつて出入りし得るピストン
をピンにて往復移動せしめるようにした機構のも
の等、各種の構造のものを用いることが可能であ
り、更にスイツチ手段としてもマイクロスイツチ
66の他、各種のスイツチ機構を採用することが
可能である。
さらに、前記実施例では、電磁弁の励磁コイル
76とそれに並列に接続されたコンデンサ78と
は、マイクロスイツチ66および作動スイツチ8
2を介して電源であるバツテリ80の陽極側に接
続されるようになつていたが、それらは電源に対
して互いに直列に接続されていれば、その接続順
序は何れでもよいのである。
その他、一々列挙はしないが、本発明には、そ
の趣旨を逸脱しない範囲内において、当業者の知
識に基づいて種々なる変形、改良、修正等を加え
得ること、言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る空気調和装置における風
向板駆動装置の一実施例を概略的に示す系統図で
あり、第2図は第1図に示される風向板駆動装置
の要部拡大図であり、第3図は第2図における
−方向断面図であり、第4図は第1図の装置に
用いられる取付ブラケツトの平面図、第5図は同
じくその正面図、第6図は同じくその右側面図で
あり、第7図は第1図の装置におけるロツドカム
およびそれを付勢する板バネの組み付け状態を示
す平面図、第8図は同じくその右側面図、第9図
は同じくその正面図であり、第10図は第1図の
電磁弁の励磁コイルを励磁するための回路図であ
り、第11図は第10図におけるマイクロスイツ
チのOFF作動時のコンデンサ端子電圧を示す波
形図である。 2:風向板、12…ケーブル、16:取付ブラ
ケツト、22:ベース(静止部材)、24:ダイ
ヤフラム機構(空気圧作動機構)、26:ダイヤ
フラムシヤフト、28:ハウジング、30:ダイ
ヤフラム、48:第一のアーム部、52:第二の
アーム部、56:ロツドカム(カム部材)、6
0:板バネ(付勢手段)、66:マイクロスイツ
チ(スイツチ手段)、68:入力部、70:電磁
弁、76:励磁コイル、78:コンデンサ、8
2:作動スイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第一の空気圧と第二の空気圧との交互の印加
    により往復動して、空気調和装置の吹出口に配設
    された風向板を首振り運動せしめる空気圧作動機
    構と、 該空気圧作動機構に供給される空気圧の通路上
    に設けられ、該空気圧作動機構への第一の空気圧
    の印加と第二の空気圧の印加とを交互に切り換え
    る電磁弁と、 入力部の押圧並びにその開放によつて該電磁弁
    への通電を制御し、その断続によつて該電磁弁に
    よる前記切換え操作を制御するスイツチ手段と、 所定の摩擦抵抗をもつて静止部材に摺接せしめ
    られ、且つ前記空気圧作動機構の往復動に関連し
    て間欠的に往復摺動せしめられると共に、その摺
    動端位置を保持して、該間欠的摺動によつて前記
    スイツチ手段の入力部の押圧並びにその開放を交
    互に行なわしめるカム部材と、 前記電磁弁に対して並列に設けられ、前記スイ
    ツチ手段の切換え作動によつて通電が遮断されて
    もなお該電磁弁に対する電力の供給を所定時間の
    間行い、該電磁弁の延長された作動による前記カ
    ム部材の更なる押圧作動によつて前記スイツチ手
    段の入力部に充分なストロークを与えるコンデン
    サ手段とを、 含むことを特徴とする空気調和装置における風向
    板駆動装置。 2 前記カム部材が軸方向に往復移動せしめられ
    る矩形断面のロツドであり、その一側面が前記静
    止部材に摺接せしめられるようになされると共
    に、その端部において前記スイツチ手段の押圧並
    びにその開放が行われる特許請求の範囲第1項記
    載の風向板駆動装置。 3 前記所定の摩擦抵抗が、前記静止部材に対す
    る前記カム部材の所定の付勢手段による押付け作
    用によつて惹起せしめられる特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の風向板駆動装置。
JP13154284A 1984-06-26 1984-06-26 空気調和装置における風向板駆動装置 Granted JPS6111544A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13154284A JPS6111544A (ja) 1984-06-26 1984-06-26 空気調和装置における風向板駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13154284A JPS6111544A (ja) 1984-06-26 1984-06-26 空気調和装置における風向板駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6111544A JPS6111544A (ja) 1986-01-18
JPH0480305B2 true JPH0480305B2 (ja) 1992-12-18

Family

ID=15060510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13154284A Granted JPS6111544A (ja) 1984-06-26 1984-06-26 空気調和装置における風向板駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6111544A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5954579A (en) * 1996-09-13 1999-09-21 Denso Corporation Of Kariya Device for automatically changing air direction

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6111544A (ja) 1986-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108058138B (zh) 用于气弹簧紧固件驱动器的驱动深度调节机构
WO2014087934A1 (ja) 打込み工具
JPH0480305B2 (ja)
JPH0459536B2 (ja)
JPS6080923A (ja) 空気調和装置における風向板駆動装置
JPH10196412A (ja) 往復動機構の位置戻し或いは保持装置
JPS6023741A (ja) 空気調和装置における風向板駆動装置
JPS6029542A (ja) 空気調和装置における風向板駆動装置
JPS6017655A (ja) 空気調和装置における風向板駆動装置
JPS6020041A (ja) 空気調和装置における風向板駆動装置
JP3366668B2 (ja) 多頭式ミシンの針棒駆動解除装置
JPS58184440A (ja) 空気調和装置における風向板駆動装置
JPS589296Y2 (ja) バキュ−ムアクチュエ−タのストロ−ク制御装置
JP3081646U (ja) ストッパ装置
JPS59114119A (ja) 空気吹出口の風向板駆動装置
JPS6029541A (ja) 自動風向調整装置における作動方法
JP4295040B2 (ja) 車両用空気吹出口装置
HK1074227A1 (en) Improved motor-driven gripper opening device
JPH11223135A (ja) 自動車用エンジンの制御装置
JPH0610744U (ja) 車両用空気吹出口装置
JPH07329717A (ja) 車両用ロック装置
JP2541054Y2 (ja) エア連桿装置
JP2535319Y2 (ja) 可搬式の空気圧縮機
JP2001170966A (ja) 射出成形機のノズルタッチ機構
JP2963358B2 (ja) 車両用空気吹出口装置