JPH0480216A - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0480216A
JPH0480216A JP19051190A JP19051190A JPH0480216A JP H0480216 A JPH0480216 A JP H0480216A JP 19051190 A JP19051190 A JP 19051190A JP 19051190 A JP19051190 A JP 19051190A JP H0480216 A JPH0480216 A JP H0480216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl
thermosetting resin
resin composition
vinyl ether
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19051190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3033151B2 (ja
Inventor
Tetsuro Agawa
哲朗 阿河
Hirobumi Takeda
竹田 博文
Haruhiko Murakami
治彦 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2190511A priority Critical patent/JP3033151B2/ja
Publication of JPH0480216A publication Critical patent/JPH0480216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3033151B2 publication Critical patent/JP3033151B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規にして有用なる熱硬化性樹脂組成物に関す
る。
さらに詳細には、必須の皮膜形成性高分子結合剤として
、自己架橋性の官能基を有するフルオロオレフィン共重
合体を含んで成る、とりわけ、顔料分散性および塗装作
業性にすくれ、かつ、表面光沢度、耐汚染性ならびに耐
衝撃性などにもすくれることは勿論、耐候性および耐ブ
ロッキング性にも、ならびに再塗装性(リコート性)お
よび経時的耐汚染性などにもすくれる、極めて有用なる
、ふっ素樹脂系の熱硬化性樹脂組成物に関する。
そして、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、とりわけ、塗
料用として、最適には、粉体塗料用として利用すること
ができるものである。
〔従来の技術〕
最近、粉体塗料は、無公害、省資源ならびに省力比とい
った面における長所から、金属塗装全般に、広く、使用
されており、とくに、耐候性の重要な橋梁、門扉、フェ
ンスまたは家屋用サイデイング材の如き道路の建築資材
や、自動車の車体または部品、あるいは家電製品などに
も、広く、利用されている。
また、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体から
なる熱可望性ふっ素樹脂粉末コーティング法も知られて
いる。(特開昭61−181567.61161571
号および61−161572号公報など。)ふっ素樹脂
(フルオロオレフィン共重合体)は、耐薬品性をはじめ
として、耐熱性、耐摩耗性、非粘着性および耐候性が良
好であるために、広範に利用されてはいるものの、その
反面で、融点が高い処から、粉砕に特殊な装置が必要と
なるし、高温での溶融焼付けもまた必要であるなどの不
都合があって、粉体塗料としての利用が殆んど為されて
はいない、というのが現状である。
一方、粉体塗装に用いられる熱硬化性粉体塗料としては
、ブロックイソシア2、−ト化合物やトリグリシジルイ
ソシアヌレートなどを硬化剤とするポリエステル樹脂系
粉体塗料と、二塩基酸とを硬化剤とするグリシジル基含
有アクリル樹脂系粉体塗料とがある。(「粉体と工業J
 、1984年2月号、第33〜42頁。) さらには、熱硬化性ふっ素樹脂粉体塗料が、特開平1−
103670号公報に開示されてはいるけれども、硬化
剤を配合しなければならない処から、ふっ素樹脂本来の
耐候性が損われるという虞れがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来の技術に従う限りは、ふっ素樹脂それ
自体の耐候性をフルに活用しうるような熱硬化性樹脂組
成物は劣か、粉体塗料などの塗料用樹脂組成物を得るこ
とは、極めて困難である。
そのために、本発明者らは、耐溶剤性、耐薬品性、耐熱
性、耐磨耗性、非粘着性ならびに耐候性などをフルに活
用しうるような、極めて有用なる、ふっ素樹脂系の熱硬
化性樹脂組成物を求めて、鋭意、研究に着手した。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、−にか
かって、従来型の粉体塗料を温かに凌駕する耐候性を有
し、しかも、前述したような種々の物性のバランスにも
すぐれる、極めて有用性の高い熱硬化性樹脂を提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは、前述した従来技術における種々
の欠点の存在に鑑み、併せて、上述した如き発明が解決
しようとする課題に照準を合わせて、常用されている硬
化条件で、つまり、汎用の粉体塗料におけると同様な硬
化条件で硬化可能な、ふっ素樹脂系熱硬化性樹脂組成物
を得ることを目的として、鋭意、検討を重ねた結果、特
定の分子量と軟化点を有し、しかも、反応性極性基(官
能基)を有する、いわゆる自己架橋性のフルオロオレフ
ィン共重合体を粉体塗料として用いることにより、硬化
性にもすくれるし、耐溶剤にもすくれるし、極めて耐候
性にすくれる粉体塗料を与えることを見い出して、本発
明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は必須の皮膜形成性高分子結合剤とし
て、自己架橋性の官能基を有するフルオロオレフィン共
重合体を含有することから成る、熱硬化性樹脂組成物を
提供しようとするものである。
ここにおいて、本発明の熱硬化性樹脂組成物に用いられ
る当該フルオロオレフィン共重合体は、フルオロオレフ
ィン単位と、架橋性反応基を有する単位とを必須成分と
して含有するものである。
それらのうち、かかる上記のフルオロオレフィン単位の
原料としては、テトラフルオロオレフィン、クロロトリ
フルオロエチレン、トリフルオロエチレン、ぶつ化ビニ
リデン、ヘキサフルオロプロピレンまたはペンタフルオ
ロプロピレンなどが特に代表的なものであり、これらの
フルオロオレフィンは、塗膜に要求される性状とか、他
の共重合成分または架橋性反応基含有単量体との組み合
わせに応じて、適宜、選択することができる。また、こ
れらのフルオロオレフィンは単独使用でも2種以上の併
用でもよい。
当該フルオロオレフィン共重合体の架橋性反応基として
は、水酸基、カルボキシル基、アミド結合、アミノ基、
メルカプト基、臭素もしくはヨウ素の如き活性ハロゲン
原子、または(ブロック)イソシアネート基などが挙げ
られるが、就中、ブロックイソシアネート基と水酸基と
の組み合わせになる系であり、あるいはN−メチロール
アクリルアミド結合なる自己架橋性の官能基などが好適
である。
まず、架橋性反応基として水酸基を有する単量体として
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ヒドロ
キシエチルビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビニル
エーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキ
シイソブチルビニルエーテル、ヒドロキシシクロヘキシ
ルビニルエーテルの如きヒドロキシ(シクロ)アルキル
ビニルエーテル類;ヒドロキシ酢酸ビニル、ヒドロキシ
プロピオン酸ビニル、ヒドロキシ酪酸ビニル、ヒドロキ
シ吉草酸ビニル、ヒドロキシイソ酪酸ビニル、ヒドロキ
シシクロヘキサンカルボン酸ビニルの如き、ヒドロキシ
(シクロ)アルキルカルボン酸とビニルアルコールとの
エステル類;ヒドロキシエチル了りルエーテル、ヒドロ
キシプロピルアリルエーテル、ヒドロキシブチルアリル
エーテル、ヒドロキシイソブチルアリルエーテル、ヒド
ロキシシクロへキシルアリルエーテルの如きヒドロキシ
(シクロ)アルキルアリルエーテル類;ヒドロキシエチ
ルアリルエステル、ヒドロキシプロピルアリルエステル
、ヒドロキシブチルアリルエステル、ヒドロキシイソブ
チルアリルエステル、ヒドロキシシクロへキシルアリル
エステルの如きヒドロキシ(シクロ)アリキルアリルエ
ステル類;2ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートの如き(メ
タ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル類などや
、これらの化合物中の水素原子が部分的に、ふっ素原子
で置換されたものなどである。
就中、フルオロオレフィンとの共重合性から、ビニル系
またはアリル系の化合物の使用が望ましい。
次いで、架橋性反応基としてカルボキシル基を有する単
量体として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸またはカルボキシ
ルアルキルアリルエーテルなどであるし、アミノ基を有
する単量体として特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、アミノアルキルビニルエーテルやアミノアル
キルアリルエーテルなどであるし、アミド結合を有する
単量体として特に代表的なもののみを例示するにとどめ
れば、(メタ)アクリルアミドやN−メチロールアクリ
ルアミドなどであるし、ニトリル基を有する単量体とし
て特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、(メ
タ)アクリロニトリルなどであるし、イソシアネート基
を有する単量体として特に代表的なもののみを例示する
にとどめれば、ビニルイソシアネートやイソシアネート
エチルアクリレートなどである。
また、ブロックイソシアネート基を有する単量体として
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、上掲さ
れた如きイソシアネート基含有単量体のイソシアネート
基を、オキシム、ラクタムまたはフェノールなどの公知
慣用のブロック化剤でブロックしたものなどである。
さらに、活性ハロゲン原子を有する単量体として特に代
表的なものには、塩化ビニルや塩化ビニリデンなどがあ
る。
さらにまた、共重合体の一部を分解せしめる方法として
は、重合後に加水分解可能なエステル基を有する単量体
を共重合せしめてから、共重合体を加水分解することに
より、共重合体中にカルボキシル基を生成せしめる方法
が例示される。
また、このようにエステルの加水分解を行わずに直接、
硬化反応において、エステル交換反応で架橋結合を形成
させることもできる。
共重合体に架橋性反応を与える化合物を反応せしめる方
法としては、水酸基含有共重合体に無水コハク酸などの
二価カルボン酸無水物を反応させることによりカルボキ
シル基を導入する方法などが、好適なものとして、採用
できる。
また、こうした架橋性反応部位を与える単量体としては
、フルオロオレフィンとの共重合性から、特に、ビニル
系ないしはアリル系の化合物を利用することが望ましい
さらに、本発明において用いられるフルオロオレフィン
共重合体は、前掲したフルオロオレフィン、および架橋
性反応基、とりわけ、自己架橋性官能基を有する単量体
という2種の単位のほかに、当該共重合体の融点または
ガラス転移点を下げ、塗装作業性を、−層、向上せしめ
るという、あるいは、塗膜に適度の硬度、可撓性または
光沢などの物性を付与せしめるという、そういった諸々
の目的に応して、これらの2種の成分と共重合可能な他
の共単量体成分をも用いて、共重合反応を行なうことが
できる。
かかる共単量体としては、フルオロオレフィンと共重合
可能な程度に活性な不飽和結合を有し、かつ、塗膜の耐
候性を著しく損わないようなものを用いるべきであり、
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、メチル
ビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピル
ビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブ
チルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、te
r tブチルビニルエーテル、n−ペンチルビニル、n
−ヘキシルビニルエーテル、n−オクチルビニルエーテ
ルもしくは2−エチルヘキシルビニルエーテルの如きア
ルキルビニルエーテル類;シクロペンチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテルもしくはメチルシク
ロヘキシルビニルエーテルの如きシクロアルキルビニル
エーテル類;ヘンシルビニルエーテルもしくはフェネチ
ルビニルエーテルの如きアラルキルビニルエーテル類;
2.2,3.3−テトラフルオロプロピルビニルエーテ
ル、2.2,3,3,4,4,5.5−オクタフルオロ
ペンチルビニルエーテル、2,2,3,3,4,4,5
,5,6,6,7,7,8,8゜9.9−へキサデカフ
ルオロノニルビニルエーテル、パーフルオロメチルビニ
ルエーテル、パーフルオロエチルビニルエーテル、パー
フルオロプロピルビニルエーテル、パーフルオロオクチ
ルビニルニーチルもしくはパーフルオロシクロヘキシル
ビニルエーテルの如キ(パー)フルオロアルキルビニル
エーテル類;または酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
n−mWビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、
カプロン酸ビニル、パーサティック酸ビニル、ラウリン
酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、p 
−tert−ブチル安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル
もしくはシクロヘキサンカルボン酸ビニルの如きカルボ
ン酸ビニルエステル類などが挙げられるし、さらには、
エチレン、プロピレン、または各種(メタ)アクリル酸
エステル類なども使用することができる。
これらの各種の共重合可能な他の単量体のうち、目的共
重合体の調製時における重合率の向上および塗膜の耐候
性の向上化などの面から、アルキルビニルエーテル類;
シクロアルキルビニルエーテル類およびカルボン酸ビニ
ルエステル類よりなる群から選ばれる少なくとも1種を
用いるのが望ましいし、就中、得られる塗料の貯蔵安定
性(耐ブロッキング性)や塗膜の硬度などの面から、シ
クロアルキルビニルエーテル類あるいはシクロヘキサン
カルボン酸ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニルもしく
はp −tert−ブチル安息香酸ビニル、または第三
級炭素原子に結合したカルボキシル基を有する05〜C
I8なる脂肪族カルボン酸のビニルエステル類よりなる
群から選ばれる少なくとも1種を用いるのが望ましい。
以上に掲げられた各種の反応成分を用いて目的とする当
該フルオロオレフィン共重合体を得るには、フルオロオ
レフィンの15〜70重量%と、架橋性反応基含有単量
体(架橋性単量体)の1〜30重量%と、共重合可能な
他の単量体(共重合性単量体)の5〜84重量%とを、
好ましくは、フルオロオレフィンの20〜60重量%と
、架橋性単量体の2〜25重量%と、共重合性単量体の
10〜77重量%とを、これら全反応成分の合計量が1
00重量%となるように、共重合反応を行なえばよい。
フルオロオレフィンの使用量が15重量%未満ノ場合に
は、どうしても、耐候性が不十分となるし、一方、70
重量%を超える場合には、どうしても、塗膜の光沢が低
くなり易(なるので、いずれの場合も好ましくなく、ま
た、架橋性単量体の使用量が1重量%未満の場合には、
どうしても硬化性が低く、したがって、得られる塗膜の
耐溶剤性などが不十分となるし、一方、30重量%を超
える場合には、どうしても、耐候性の低下を招くことに
なるので、いずれの場合も好ましくなく、さらに、共重
合性単量体の使用量が5重量%未満の場合には、どうし
ても、塗膜の光沢が不十分となり易く、一方、84重量
%を超える場合には、フルオロオレフィンの使用量に影
響し、その結果、どうしても耐候性が低下するようにな
るので、いずれの場合も好ましくない。
そして、当該フルオロオレフィン共重合体を調製するに
は、また、ラジカル重合開始剤の存在下で、塊状重合、
溶液(加圧)重合、懸濁重合または乳化重合などの公知
の方法により、回分式、半連続式または連続式のいずれ
かの操作で行なえばよい。
上記したラジカル重合開始剤としては、アセチルパーオ
キサイドもしくはベンゾイルパーオキサイトムの如きジ
アシルパーオキサイド類;メチルエチルケトンパーオキ
サイドもしくはシクロヘキサノンパーオキサイドの如き
ケトン系パーオキサイド類;過酸化水素もしくはter
t−ブチルハイドロパーオキサイドの如きハイドロパー
オキサイド類;ジーter t−ブチルパーオキサイド
もしくはジクミルパーオキサイドの如きジアルキルパー
オキサイド類; tert−ブチルパーオキシアセテー
トもしくはter t−ブチルパーオキシピバレートの
如きアルキルパーオキシエステル類;または過硫酸カリ
ウムもしくは過硫酸アンモニウムの如き過硫酸塩;ある
いはアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソブチロ
ニトリルの如きアゾ系化合物などが代表的なものである
が、これらは必要に応して、亜硫酸水素ナトリウムもし
くはピロ亜硫酸ナトリウムの如き無機系還元剤、または
ナフテン酸コバルトもしくはジメチルアニリンの如き有
機系還元剤と組み合わせた形で用いてもよい。
また、かかるラジカル重合開始剤として、たとえば、特
開平1−245066号公報や特開平1252611号
公報などに開示されている部類の、いわゆる高分子アゾ
開始剤を用いることができ、それによって、多機能性を
発揮することができるようになる。
共重合反応方法としては、前掲した如き各種の方法のう
ち、溶液重合法が最も簡便である。そのさいに用いられ
る溶剤として代表的なものにはトルエン、キシレン、シ
クロヘキサン、n−ヘキサンもしくはオクタンの如き炭
化水素系;酢酸メチル、酢酸エチルもしくは酢酸ブチル
の如きエステル系;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノンの如き
ケトン系;ジメチルホルムアミドもしくはジメチルアセ
トアミドの如きアミド系;またはメタノール、エタノー
ル、イソプロパツール、n−ブタノール・イソブタノー
ル、5ee−ブタノールもしくはエチレングリコールモ
ノアルキルエーテルの如きアルコール系溶剤、あるいは
これらの混合物などがある。
また、こうした共重合反応を行なうにさいしては、分子
量調節剤としてラウリルメルカプタン、オクチルメルカ
プクン、2−メルカプトエフノールまたはα−メチルス
チレン・ダイマーの如き各種の連鎖移動剤をも使用する
ことができる。
共重合反応を行なうにさいしては、また、−20℃より
150℃なる範囲内の温度が適当であるし、概ね100
kg/cm”以下の反応圧力が適当である。
このようにして得られるフルオロオレフィン共重合体の
分散液または溶液から、媒質である水または溶剤を除去
する方法としては、公知の方法のいずれもが利用できる
が、とりわけ、減圧下に加熱留出せしめるという方法が
推奨できる。
そして、得られる当該共重合体ωの数平均分子量として
は、通常、i、ooo〜100,000 、好ましくは
、3.000〜20.000なる範囲内が適切である。
さらに、当該フルオロオレフィン共重合体の軟化点とし
ては、通常、60〜150℃、好ましくは、80〜13
0℃なる範囲内が適切である。
この軟化点が60℃未満である場合には、粉体塗料の耐
ブロッキング性に融点が現われ易くなるし、一方、15
0℃を超えて余りに高(なると、どうしても、塗膜の平
滑性などが劣るようになるので、いずれも好ましくない
かくして得られる本発明の熱硬化性樹脂組成物には、さ
らに必要に応じて、顔料、各種樹脂類、流動調整剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤またはシランカップリング剤な
どの、公知慣用の各種添加剤を加えることができるのは
勿論である。
そして、本発明の組成物は、前掲された如きそれぞれの
成分を、熱ロールやコニーダーなどの混練機により、8
0〜150℃程度の温度で溶融混練し、次いで粉砕する
ことによって得られる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物の調合は、公知の熱硬化性
粉体塗料の製造法と同様の方法で実施することができる
以上にようにして調製された熱硬化性樹脂組成物は、4
00μl以下の粒径を有し、鉄、アルミニウム、銅また
は亜鉛、あるいは不銹鋼または真ちゅうの如き合金類な
どの各種の金属に、たとえば、市販の静電粉体塗装機や
流動浸漬装置などによって均一に塗装されたのち、熱風
炉、赤外炉または誘電加熱炉などで焼付けることによっ
て、良好な塗膜を形成することができる。
〔実施例〕
次に、本発明を参考例、実施例および比較例により、−
層、具体的に説明するが、以下において、部および%は
特に断りのない限り、すべて重量基準であるものとする
参考例1〜6 〔フルオロオレフィン共重合体の調製例
〕 内容積が11なるステンレス類の耐圧容器内に、メチル
イソブチルケトンの400gと、「バーブチルPVJ 
 (日本油脂(株)製の過酸化物系ラジカル重合開始剤
〕の8gと、ビス(1,2,2,6,6ペンタメチルー
4−ピペリジニル)セパケートの5gと、第1表に示さ
れている通りのエチルビニルエーテル(EVE) 、シ
クロヘキシルビニルエーテル(C)IVE) 、4−ヒ
ドロキシブチルビニルエーテル(HBVE) 、ビニル
イソシアネートのε−カプロラクタム・ブロック(VI
B)、N−メチロールアクリルアミド(N−MAM)、
ブチルエーテル化N−メチロールヒ゛ニルアミド(N−
MAM−BE) 、クロトン酸(CTA) 、rベオバ
9」 (オランダ国シェル社製の、第三級炭素原子に結
合したカルボキシル基を有する、C9の脂肪族カルボン
酸のビニルエステル;以下、VV−9と略記する。)ま
たはp −tert−ブチル安息香酸ビニル(VPTB
Z)を仕込んで、ドライアイス/メタノール浴で、−7
0℃に冷却し、窒素ガスを吹き込んで、耐圧容器内の空
気を置換した。
次いで、液化採取したクロルトリフルオロエチレン(C
TFE)または、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)
を、同表に示される通りの重量比で仕込んで封管したし
、一方、テトラフルオロエチレン(TFE)を用いる場
合には、バルブ付きの耐圧容器を使用し、上述したと同
様に、各原料の仕込みを行なったのち、TFEボンベか
ら、このTFEを加圧封入してから、バルブを閉めた。
しかるのち、これらのそれぞれの耐圧容器を、60℃に
加温された回転式恒温水槽に入れて、16時間のあいだ
反応を行なってから、内容物を取り出し、さらに減圧、
加熱条件下に、溶剤および揮発分を留去して、各種の目
的共重合体を得た。
それぞれのフルオロオレフィン共重合体について、各特
性値を測定した処、同表に示されるような結果が得られ
た。
′−) 実施例1〜7 各参考例で得られた、それぞれのフルオロオレフィン共
重合体を、第2表に示されている通りの重量比で、硬化
触媒および充填剤などを混合し、冷却し、粉砕してから
、150メソシユの金網にて分級して粉体塗料を得た。
次いで、それぞれの粉体塗料を0.8 m厚のボンデラ
イト処理鋼板に、焼付後の膜厚が60〜70ミクロンと
なるように各別に静電塗装し、200℃で20分間焼付
を行なって、各種の硬化塗膜を得た。
それぞれの塗膜について諸物性の評価を行なった処、同
表に示されるような結果が得られた。
なお、各物性の評価の要領ならびに基準は、次に示す通
りである。
平 滑 性・・・目視により判定 光   沢・・・JIS K5400の6・7項に準拠
エリクセン・・・JIS Z−2247に準拠このエリ
クセン値が大きいほど、 可撓性にすく れるごとを意味する。
耐候性・・・アユパネル光コントロール・ウェザオメー
ターにかけて、3.000時間後における光沢の保持率
(%)を以て表示し、この数値が高いものほど、耐候性
にすくれていることを意味する。
比較例1および2 市販の硬化剤硬化型粉体塗料用ポリエステル樹脂:「フ
ァインデイックA−223S J  (大日本インキ化
学工業(株)製のグリシジル基アクリル樹脂〕または「
ファインデイックM−8020J  (同上社製の水酸
基含有ポリエステル樹脂)と、硬化剤などとを、第2表
に示されるような割合で配合するように変更した以外は
、実施例1〜6と同様にして、対照用の熱硬化性樹脂組
成物を得、次いで、粉砕し分級して、対照用の粉体塗料
を得た。
以後も、実施例1〜6と同様にして塗装し、焼付けを行
なって、対照用の硬化塗膜を得た。
それぞれの塗膜について、諸塗膜性能の評価を行なった
。それらの結果は、まとめて、同表に示す。
う / 〔発明の効果〕 以上のように、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、従来型
の樹脂組成物を遥かに凌駕する耐候性を有すると共に、
種々の物性のバランスにもすぐれるものであることが知
れる。
代 理 人

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、自己架橋性の官能基を有するフルオロオレフィン共
    重合体を、皮膜形成性高分子結合剤として含有すること
    を特徴とする、熱硬化性樹脂組成物。 2、前記した自己架橋性の官能基を有するフルオロオレ
    フィン共重合体が、1,000〜100,000なる数
    平均分子量を有し、かつ、60〜150℃なる、環球法
    による軟化点を有するものである、請求項1に記載の熱
    硬化性樹脂組成物。 3、前記した自己架橋性の官能基を有するフルオロオレ
    フィン共重合体が、ブロックイソシアネート基と水酸基
    との組み合わせになる官能基を有するものである、請求
    項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。 4、前記した自己架橋性の官能基を有するフルオロオレ
    フィン共重合体が、N−メチロールアクリルアミド結合
    である、請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
JP2190511A 1990-07-20 1990-07-20 熱硬化性樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3033151B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2190511A JP3033151B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 熱硬化性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2190511A JP3033151B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 熱硬化性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0480216A true JPH0480216A (ja) 1992-03-13
JP3033151B2 JP3033151B2 (ja) 2000-04-17

Family

ID=16259308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2190511A Expired - Fee Related JP3033151B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 熱硬化性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3033151B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999057208A1 (fr) * 1998-05-01 1999-11-11 Daikin Industries, Ltd. Composition de revetement a base de poudre tehrmodurcissable
JP2017115039A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社フロロテクノロジー プリント配線板用保護コーティング剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999057208A1 (fr) * 1998-05-01 1999-11-11 Daikin Industries, Ltd. Composition de revetement a base de poudre tehrmodurcissable
US6673454B1 (en) 1998-05-01 2004-01-06 Daikin Industries, Ltd. Thermosetting powder coating composition
JP2017115039A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社フロロテクノロジー プリント配線板用保護コーティング剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP3033151B2 (ja) 2000-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05247380A (ja) 熱硬化性粉体塗料組成物
KR101502710B1 (ko) 아크릴-불소 복합 중합체 입자
JPH01103670A (ja) 熱硬化性粉体塗料組成物
JP3489690B2 (ja) 熱硬化性粉体塗料組成物
JP3711624B2 (ja) 熱硬化性粉体塗料用樹脂組成物
JP3716946B2 (ja) 熱硬化性粉体塗料用樹脂組成物
JP2782726B2 (ja) 粉体塗料用樹脂組成物
JPWO2002100956A1 (ja) 熱硬化型粉体塗料組成物
JP3131985B2 (ja) 含フッ素共重合体および該重合体を含む塗料用組成物
JPH0662910B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
JPH0480216A (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JP2956166B2 (ja) 含ふっ素ビニル重合体組成物
JP2932623B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JP3867879B2 (ja) 硬化塗膜の形成方法
JP3097093B2 (ja) 含フッ素共重合体およびそれを用いた硬化用組成物
JP2840843B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH03292347A (ja) 樹脂組成物
AU776751B2 (en) Method of rust inhibition with thermosetting fluororesin powder coating composition
JPH073201A (ja) 塗料用の硬化性樹脂組成物
JPH0625591A (ja) 含ふっ素樹脂組成物
JP2004137408A (ja) Oh基含有含フッ素共重合体からなる組成物
JPH0873534A (ja) 塗料用樹脂および組成物
JPH0517650A (ja) 樹脂組成物
JPH11140375A (ja) 塗料用組成物
JPH02235969A (ja) 熱硬化性粉体塗料用樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090218

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100218

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees