JPH0479651B2 - - Google Patents

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JPH0479651B2
JPH0479651B2 JP58016614A JP1661483A JPH0479651B2 JP H0479651 B2 JPH0479651 B2 JP H0479651B2 JP 58016614 A JP58016614 A JP 58016614A JP 1661483 A JP1661483 A JP 1661483A JP H0479651 B2 JPH0479651 B2 JP H0479651B2
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JP
Japan
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cuff
signal
opening
valve
inlet port
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JP58016614A
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JPS59141934A (ja
Inventor
Masahiro Uemura
Norio Kawamura
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Colin Electronics Co Ltd
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Colin Electronics Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS59141934A publication Critical patent/JPS59141934A/ja
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、自動血圧測定装置における排気量調
節弁に関するものである。
従来の技術 従来より、所定の手順に従つて自動的に血圧値
を測定する形式の血圧測定装置においては、たと
えば被測定者の上腕に巻回されたカフはその被測
定者の最高血圧よりも高い所定の値まで昇圧され
た後、排気量調節弁によりカフからの排気量が調
節されることによりその圧迫圧が血圧測定に適し
た所定の速度で低下させられるようになつてい
る。そして、上記の排気量調節弁には、流量調節
する弁子を駆動するために電磁石が用いられる。
たとえば、実公昭56−41687号公報に記載された
電磁式排気量調節弁がそれである。
発明が解決すべき課題 ところで、近年の自動血圧測定装置では、特
に、携帯式或いは可搬式の装置において可及的に
小型にすることが要請されており、その排気量調
節弁は空気ポンプと共に比較的大きな容積を有し
ているため、可及的に小さくすることが望まれて
いる。しかしながら、従来の排気量調節弁では、
電磁石が、熱容量を確保するためにその定格出力
に対応する大きさが必要とされるので、排気量調
節弁を小型にすることができなかつた。
これに対し、前記実公昭56−41687号公報に記
載された電磁式排気量調節弁では、電磁石のコア
を縦通する排気通路の出口がその電磁石によつて
駆動される弁子によつて開閉されるようになつて
いるため、カフからの排気流によつて電磁石は多
少冷却されるかも知れないが、発熱原であるコイ
ルを直接冷却するものではないため、排気流によ
つて積極的且つ効果的に冷却することができず、
電磁石を充分に小型とすることはできなかつた。
また、上記形式の電磁式排気量調節弁では、コア
を縦通する排気通路の出口が弁子によつて開閉さ
れるように構成されていることから、電磁石で発
生した熱が排気流によつて弁子まで運搬されて弾
性体である弁子が熱的影響を受けるので、熱変形
などによつて弁子の弁座に対する密着性が変化し
て、弁の制御特性が変化するなどの不都合があつ
た。
本発明は、以上の事情を背景として為されたも
のであり、その目的とするところは、自動血圧測
定装置において、小型でありしかも電磁石の熱の
影響を受けない排気量調節弁を提供することにあ
る。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するための本発明の要旨とす
るところは、被測定者の身体の一部に取り付けら
れ、その身体の一部に対する圧迫状態を変化させ
るカフを備え、そのカフ内の圧迫圧力の変化に伴
つて発生する脈波の大きさの変化に基づいて血圧
測定を行う形式の血圧測定装置において、前記カ
フからの排気量を調節する排気量調節弁であつ
て、(a)弁室と、前記カフ内の空気をその弁室内へ
流入させる入口ポートと、その弁室内に流入した
空気を弁室外へ排出させる出口ポートとを有する
バルブハウジングと、(b)前記弁室内において前記
入口ポートの開口部に薄板状弾性弁体を介して対
向する閉塞部を有してその入口ポートの開口部を
閉塞可能に設けられ、その入口ポートからの空気
流を受けてその入口ポートの開口部を開く作動部
材と、(c)前記弁室内の前記入口ポートから出口ポ
ートに至る排気流路の途中に固設され、前記作動
部材を磁気力により駆動して前記入口ポートの開
口部を閉塞させる電磁石とを、含むことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、入口ポートの開口部を開閉
するための作動部材を磁気力により駆動する電磁
石がバルブハウジング内の弁室内において入口ポ
ートから出口ポートに至る排気流路の途中に固設
されていることから、入口ポートから弁室内に流
入し且つ出口ポートから大気へ排出されるカフか
らの排気流がその弁室内に収容された電磁石の表
面全体を直接的に冷却するので、電磁石やそれを
含む排気量調節弁を大幅に小型とすることができ
る。
また、電磁石によつて駆動される作動部材は、
弁室内に流入する排気流の上流側に位置する入口
ポートの開口部を開閉することによりカフからの
排気量を調節する一方、電磁石から発生した熱は
排気流により出口ポートを通して大気へ放出され
ることから、作動部材によつて開閉される入口ポ
ートの開口部において電磁石から発生する熱によ
る影響は全くなく、弁特性が変化しない。
しかも、作動部材は、その閉塞部が入口ポート
の開口部から流入する排気流を受けて開弁するの
で、その作動部材を開弁方向に付勢するスプリン
グが不要となり、排気量調節弁が一層小型となる
のである。
実施例 以下、本発明を一層具体的に明らかにするため
に、その一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、以下の実施例においては、本発明をオ
シロメトリツク方式の血圧測定装置に適用した場
合において説明するが、本発明が他の方式の、例
えばマイクロホン方式や超音波方式の血圧測定装
置に対しても適用し得ることは言うまでもないと
ころである。ただし、ここにおいて、オシロメト
リツク方式とは、動脈の振動に起因するカフ内圧
力の振動を脈波として血圧値を決定する方式をい
い、マイクロホン方式とは、マイクロホンで得た
コロトコフ(KOROTOKOFF)音を、また超音
波方式とは、動脈の振動に起因する超音脈のドツ
プラ変位量を、それぞれ脈波として血圧値を決定
する方式をいう。
先ず、第1図、本発明に係る排気量調節装置を
使用してなるオシロメトリツク方式の血圧測定装
置のブロツク線図である。
同図において、2は、被測定者の一部に取り付
けられて、当該部分を圧迫するための袋状のカフ
であつて、そのカフ2に圧力センサ4が接続され
ている。圧力センサ4はカフ2内の圧力を検出し
て、その圧力を表わす圧力信号SPを出力するも
のであつて、その圧力信号SPを増幅器6を介し
てローパスフイルタ8及びバンドパスフイルタ1
0に供給する。
ローパスフイルタ8は、圧力信号SP中から、
振動成分である脈波信号成分、雑音等を除去する
ようにされており、脈波信号成分等を含まない静
的な圧力値を表わす圧力値信号PVを出力し、こ
れを第1A/Dコンバータ12を介してI/Oポ
ート14に供給する。一方、バンドパスフイルタ
10は圧力信号SP中から、たとえば0.5〜200Hz
程度の脈波を表わす脈波信号成分を取り出し、こ
れを脈波信号SMとして第2A/Dコンバータ16
を介してI/Oポート14に供給するようにされ
ている。なお、I/Oポート14にはスタート押
釦18が接続されており、スタート押釦18の押
圧操作によつてスタート信号SSがI/Oポート
14に供給されるようになつている。
I/Oポート14はデータバスラインを介して
CPU(演算処理装置)20、RAM22および
ROM24に接続されており、CPU20からの指
令に従つて圧力値信号PV、脈波信号SMおよび
スタート信号SSをデータバスラインに供給する。
CPU20は予めROM24に記憶されたプログラ
ムに従つてRAM22の一時記憶機能を利用しつ
つ信号処理を実行し、I/Oポート14を介して
ポンプ駆動信号SAをポンプ駆動回路26に、ま
たリセツト信号SRおよび排気量設定信号SEを排
気量制御回路28にそれぞれ供給する一方、信号
処理結果である血圧値を表わす表示信号DDを表
示器29に供給し、血圧測定値を数値表示せしめ
る。
ポンプ駆動回路26は、ポンプ駆動信号SAを
受けている間、カフ2に接続された電動ポンプ3
0に駆動電力を供給し、カフ2内に空気を圧送す
る。
排気量制御回路28は、前述のCPU20,
RAM22,ROM24とともに、排気量調節装
置の制御装置をなすものであつて、それらと共同
して脈波間におけるカフ2の実際の圧力変化量
と、予め定められた一脈波あたりの目標圧力変化
量とに基づいて、続く脈波間における実際の圧力
変化量が目標圧力変化量に等しくなるように、後
述の電磁作動手段を制御するようにされる。
すなわち、排気量制御回路28は、例えば第2
図に示されるような構成とされており、上記I/
Oポート14からのリセツト信号SR、排気量設
定信号SEを受けて、カフ2に接続された排気量
調節弁32に開度制御信号SOを供給するように
されているのである。
第2図において、34はカウンタであつて、こ
のカウンタ34のリセツト端子およびクロツク端
子に上記I/Oポート14からのリセツト信号
SRおよび排気量設定信号SEがそれぞれ供給され
るようになつている。
リセツト信号SRは、スタート押釦18の押圧
操作によるスタート信号SSの発生に基づいて、
ポンプ駆動信号SAの発生前にカウンタ34に供
給されるようになつており、従つてカウンタ34
はそのリセツト信号SRによつてカフ2内への空
気圧送前にカウント出力をリセツトされる。
一方、排気量設定信号SEは、ポンプ駆動信号
SAのポンプ駆動回路26への供給停止後、カウ
ンタ34に供給されるようになつており、排気量
設定信号SEを構成するパルス列がカウンタ34
のカウント動作を行なうようにされている。
上記排気量設定信号SEを構成するパルス列は、
脈波信号SM中から各脈波が検出される毎に、即
ち各隣接脈波間毎に、その周波数が制御されるよ
うになつており、この隣接脈波間毎の周波数制御
によつて各隣接脈波間における目標圧力変化量が
脈波間間隔の変動に拘らず予め定められた所定量
に設定されるようになつている。すなわち、排気
量設定信号SEの周波数は、相隣り合う隣接脈波
間の間隔がほぼ等しいところから、前回の隣接脈
波間隔から次回の隣接脈波間間隔を予測し、その
予測した次回の隣接脈波間間隔内に予め設定され
た目標圧力変化量に対応するパルス数のパルスが
含まれるように制御されるのである。なお、脈波
が検出されず、次回の隣接脈波間間隔を予測し得
ない血圧測定初期の段階においては、排気量設定
信号SEの周波数は一時的に平均的な脈拍数の脈
波間間隔に対応して設定されている。
リセツト信号SRおよび排気量設定信号SEが上
述のように制御され、供給される結果、カウンタ
34はそのカウント出力信号SCにおいて、各時
点におけるカフ2内の目標圧力値を表わすことと
なる。この目標圧力値を表わすカウント出力信号
SCはD/Aコンバータ36に供給されて、そこ
でアナログ信号たる目標圧力値信号OVに変換さ
れ、増幅器38を介して加算回路40に供給され
る。
この加算回路40にはカフ2内の実際の圧力を
表わす圧力値信号PVも供給されており、前記目
標圧力値信号OVはこの加算回路40で実際の圧
力値信号PVに加算され、その絶対値の差が誤差
信号SDとして出力されるようになつている。す
なわち、目標圧力値信号OVは増幅回路38で実
際の圧力値信号PVとはその極性が異なるように
されているのであり、一方加算回路40に供給さ
れる圧力値信号PVは、カフ2内の圧力が最大と
される予め定められた目標上限圧力PMにおける
絶対値がカウンタ34のリセツト時における目標
圧力値信号OVの絶対値と等しく、カフ2内の圧
力が0における絶対値がカウンタ34のフルカウ
ント時の目標圧力値信号OVの絶対値と等しくな
るように、予め設定されているのであり、結果と
してそれらの絶対値の差に応じた大きさの誤差信
号(極性は絶対値の大きい方の信号に支配され
る)SDが出力されることとなるのである。
そして、加算回路40で出力された上述のよう
な誤差信号SDが、増幅器42を介して電磁石励
磁回路44に供給される。電磁石励磁回路44は
誤差信号SDの大きさ並びに極性に基づいてその
出力である開度制御信号SOの大きさを制御し、
これを排気量調節弁32に供給する。なお、この
場合、開度制御信号SOは、実際の圧力値信号PV
の絶対値が目標圧力値信号OVのそれよりも小さ
いときにはその差に応じて大きくされ、それらの
絶対値の大小関係が逆のときにはその差に応じて
小さくされ、また、それらの絶対値が等しいとき
には現状の大きさが維持されるように制御され
る。
そして、上述のように制御された開度制御信号
SOが排気量調節弁32に供給されることによつ
て、カフ2からの排気量が排気量調節弁32で調
節され、カフ2内の実際の圧力Pが目標圧力値信
号OVに追随するように制御される。
すなわち、排気量調節弁32は、第3図及び第
4図に示されるような構成とされているのであ
る。
これらの図において、46および48はバブル
ハウジングを構成するためのハウジング本体およ
び蓋体であつて、これらがシール50を挾んで固
着されることによつて、その内部に外部空間から
気密に隔てられた直方体形状の弁室52を形成し
ている。ハウジング本体46の相対向する側壁に
は入口および出口ポート54および56が形成さ
れており、入口ポート54が図示しないチユーブ
によつてカフ2に接続されるとともに、出口ポー
ト56が大気中に開放させられることによつて、
弁室52がカフ2および大気に連通させられてい
る。入口ポート54の内側開口部58は弁室52
内にわずかに突出して形成されており、その開口
部58を閉塞し得るように弁体60が配置されて
いる。
弁体60は薄板状のシリコンゴム等の伸縮性を
有する弾性材料からなつており、ハウジング本体
46の内壁に沿つてL字形状に曲げられた状態
で、且つハウジング本体46のコーナー部に形成
されたコーナー突起62と、入口ポート54の開
口部58を挾んでコーナー突起62とは反対側の
ハウジング本体46内壁に形成された突起64と
でハウジング本体46内壁からわずかに離隔させ
られた状態で、入口ポート54の開口部58を完
全に閉塞可能に配設されている。そして、かかる
弁体60を開口部58に押圧し得るように、弁体
60を挾んで開口部58に対向する位置に作動部
材66が配設されているのである。
作動部材66は磁性材料からなるものであつ
て、弁体60に沿つて、即ちハウジング本体46
の内壁に沿つてL字形状に曲げられた形状とされ
ており、その一方の閉塞部68が前述のように開
口部58に対向させられているとともに、他方の
被磁着部70が弁室52内に配置された電磁作動
手段としての電磁石72の磁着部74に対向させ
られている。一方、作動部材66のコーナー部
(折曲げ部)76は、電磁石72と一体的に設け
られたブラケツト78とハウジング本体46のコ
ーナー突起62とで、弁体60を介して挾まれる
ように支持されており、作動部材66はコーナー
部76がそのように支持されることによつて、そ
のコーナー部76を中心に左右回りにわずかに回
動し得るようにされている。
すなわち、作動部材66は弁体60を介して閉
塞部68に受けるカフ2からの空気の吹出力に基
づくモーメントと被磁着部70に受ける電磁石7
2からの磁着力に基づくモーメントとのバランス
によつて、コーナー部76回りの回動の状態が制
御されるようになつているのであり、これによつ
て入口ポート54の開口部58の開度が、ひいて
はカフ2からの排気量が調節されるようになつて
いるのである。
したがつて、電磁石72の磁着力を、カフ2か
らの空気の吹出力、即ちカフ2内の圧力Pに応じ
て増減制御することにより、カフ2からの排気量
を調節できるのであり、本実施例では電磁石72
のコイルが前記排気量制御回路28の電磁石励磁
回路44に接続されてそこから前述の如き開度制
御信号SOを供給されることによつて、カフ2か
らの排気量の調節が為されるのである。
以下、本実施例の作動をオシロメトリツク方式
の血圧測定装置の作動とともに説明する。
図示しない電源スイツチが投入されると装置の
各部に電源が供給され、CPU20が予めROM2
4に記憶された第5図に示されるメインプログラ
ムのフローチヤートに従つて制御作動を為す。
先ず、ステツプS1が実行されてスタート押釦
18の押圧操作が判断され、その押圧操作がなさ
れてスタート信号SSの発生が確認されると、ス
テツプS2及びS3が引き続いて実行される。
ステツプS2においては、リセツト信号SRが
カウンタ34に供給されてこれをリセツトし、加
算回路40に供給される目標圧力値信号OVを目
標上限圧力PMに応じた値に設定する。このステ
ツプS2が実行される以前の段階においては、カ
フ2内の実際の圧力Pが大気圧に等しく、加算回
路40に供給される圧力値信号PVは大気圧に応
じた値を示しているため、ステツプS2が実行さ
れるとその実際の圧力値信号PVと目標圧力値信
号OVの絶対値差は瞬間的に極めて大きくなり、
電磁石励磁回路44から電磁石72に供給される
開度制御信号SOも瞬時に大きくされて電磁石7
2の磁着力が大きくされる。この結果、作動部材
66の被磁着部70が電磁石72の磁着部74に
瞬時にして吸着され、閉塞部68が弁体60を介
して弁室52の入口ポート54の開口部58を押
圧してこれを閉塞する。
なお、この開口部58の閉塞状態は、実際の圧
力値信号PVが目標圧力値信号OVよりもその絶
対値が大きくなるまで維持されるのであり、この
間、弾性材料からなる弁体60が開口部58に押
し続けられることによつて、カフ2内の空気の外
部への漏洩が完全に防止される。
ステツプS3においては、ポンプ駆動信号SA
がポンプ駆動回路26に供給され、電動ポンプ3
0によつてカフ2内への空気の圧送が開始され
る。
ステツプS3終了後、ステツプS4が直ちに実
行されて、第1A/Dコンバータ12を介して供
給される圧力値信号PVが表わす実際の圧力Pが、
予め設定された目標上限圧力PMよりも大きいか
否かが判断される。実際の圧力Pが目標上限圧力
PMよりも未だ小さい間はステツプS4が繰返さ
れるが、実際の圧力Pが目標上限圧力PMを上回
つた場合には直ちにステツプS5が実行され、ポ
ンプ駆動信号SAの出力が解消されて電動ポンプ
30によるカフ2内への空気の圧送が停止され
る。なお、この時点においては、加算回路40に
入力される両圧力値信号PVおよびOVの絶対値
はほぼ同じであり、従つて加算回路40からの誤
差信号SDは出力されていない状態と同様の状態
とされる。
ステツプS5の実行後、直ちにステツプS6が
実行される。このステツプS6においては、平均
的な脈拍数の脈波間隔に対応して予め定められた
周波数に設定された排気量設定信号SEがカウン
タ34に供給を開始される。すなわち、これによ
つて目標圧力値信号OVの絶対値がその初期の設
定周波数に応じて順次大きくされるのであり、か
かる操作により加算回路40に入力される両圧力
値信号OVおよびPVに生じた絶対値差に基づい
て、電磁石72に供給される開度制御信号SOの
大きさの制御が、即ち作動部材66による入口ポ
ート54の開口部58の開口制御が開始され、カ
フ2からの排気量の調節が開始されるのである。
ステツプS6の終了後、引き続いてステツプS
7およびS8が実行される。ステツプS7におい
ては、図示しないプログラムに従つて脈波信号
SM中の脈波が決定されるとともに、その大きさ
(ピーク値)が算出される。そして、ステツプS
8においては、ステツプS7で得られる各脈波の
大きさに基づいて図示しないプログラムに従つて
所定の血圧値が計算され、所定の血圧値が全て算
出された場合にはステツプS9が、脈波のデータ
が不足で未だ算出し得ない場合にはステツプS1
0がそれぞれ直ちに実行される。
なお、上記血圧値の算定は、隣り合つた脈波の
大きさが急激に増加した時点のカフ2内の圧力を
最高血圧、急激に減少した時点のカフ2内の圧力
を最低血圧として為され、その値が表示器29に
表示される。
所定の血圧値が全て算出、表示された後に実行
されるステツプS9においては、排出量設定信号
SEは予め定められた極めて高い周波数に設定さ
れ、カウンタ34がフルカウント状態になるまで
カウンタ34に供給された後、その供給が停止さ
れる。すなわち、これによつて目標圧力値信号
OVの大きさが大気圧に相当するように設定され
るのであり、これによつて最終的に、電磁石72
に供給される開度制御信号SOの大きさが0とな
り、作動部材66に作用する磁着力が解消され
て、入口ポート54の開口部58の開度は最大と
される。
ステツプS9の実行後、メインプログラムは直
ちに終了されることとなる。
一方、血圧値の算定が未だ完了しない場合に
は、ステツプS10が実行されることとなる。ス
テツプS10ではステツプS7において検出され
た脈波の数が計算され、既に検出された脈波の数
が2以上になつたか否かが判断される。脈波の数
が未だ2に達しない間はステツプS6乃至ステツ
プS8が繰返されるが、脈波の数が2以上になつ
たときには、ステツプS11が引き続いて実行さ
れる。
すなわち、ステツプS11において、直前の隣
接脈波間間隔に応じて排気量設定信号SEの周波
数が変更され、被測定者の実際の脈拍数に応じて
目標圧力値信号OVが設定されるのであり、この
被測定者に応じた目標圧力値信号OVが実際の圧
力値信号PVに加算されることにより、開度制御
信号SOが、ひいては入口ポート54の開口部5
8の開度が制御され、カフ2からの排気量が被測
定者に応じた最適の排気量に調節されるのであ
る。
ステツプS11終了後は、ステツプS8で血圧
値が算定されるまでステツプS7,S8及びS1
0が繰返されるが、所定の血圧値が算定される
と、前述のようにステツプS9が実行されてカフ
2内の空気が急速に排出され、メインプログラム
が終了する。
以上説明したように、本実施例の排気量調節装
置を適用した血圧測定装置にあつては、初期の極
めて短い期間を除いて、被測定者の実際の脈波発
生状況に応じてカフ2内の排気量を調節すること
が可能であり、被測定者の脈拍数に拘らず常に高
い測定精度が得られるとともに、被測定者に対す
るカフ2による圧迫時間を必要且つ最小限とする
ことが可能である。
また、本実施例の排気量調節装置は、弁室52
とその入口ポート54の開口部58を閉塞する作
動部材66との間に、弾性材料からなる弁体60
を有しているので、前述のように、目標圧力値信
号OVがデジタル的に制御され、それにつれて開
口部58の開度がデジタル的に制御される場合に
も、弁体60が一種の緩衝材的な役割を果して、
カフ2からの排気量の急激な変動を防止し、ひい
てはカフ2内の圧力の急激な変動を防止する。す
なわち、弁体60の存在によつて、作動部材66
による開口部58のデジタル的な開度制御がアナ
ログ的な制御に擬制されるのであり、これによつ
てカフ2内からの排気量が確実に、しかもカフ2
内に不要な圧力振動を伴なわない状態で良好に調
節されることとなつたのである。
また、カフ2の実際の圧力が目標上限圧力に到
達するまでは入口ポート54の開口部58が完全
閉塞状態に維持されるため、カフ2に供給される
べき気体の漏洩が全く解消されて、給気能力の比
較的低い電動ポンプ30でカフ昇圧を能率良く行
い得る。このため、給気能力の高い昇圧ポンプを
血圧測定装置に備える必要がないのである。
更に、本実施例においては、入口ポート54の
開口部58の閉塞時において、弁体60がハウジ
ング本体46に形成されたコーナー突起62と突
起64とでハウジング本体46内壁面から離され
た状態とされているので、閉塞状態から開口状態
への移行が、弁体60とハウジング本体46との
密着力による影響を受けず、スムーズに行なわれ
ることとなり、カフ2からの排気量の測定初期に
おける制御も極めて良好に行なわれる。
加えて、本実施例の排気量調節装置では、停電
時、電気回路の故障時等において電磁石72の磁
着力がなくなつた場合、入口ポート54の開口部
58を閉塞しようとする力が作動部材66から自
動的に除かれるので、カフ2内の圧力が高いまま
維持されて、被測定者にうつ血症状が惹起される
恐れがない。
また、本実施例の排気量調節弁32では、入口
ポート54の開口部58を開閉するための作動部
材66を磁気力により駆動する電磁石72がバル
ブハウジング内の弁室52において入口ポート5
4から出口ポート56へ至る排気流路の途中に固
設されていることから、入口ポート54から弁室
52内に流入し且つ出口ポート56から大気へ排
出されるカフ2からの排気流がその弁室52内に
収容された電磁石72の表面全体を直接的に冷却
するので、電磁石72やそれを含む排気量調節弁
を大幅に小型とすることができる。
また、電磁石72によつて駆動される作動部材
66は、弁室52内に流入する排気流の上流側に
位置する入口ポート54の開口部58を開閉する
ことによりカフ2からの排気量を調節する一方、
電磁石72から発生した熱は排気流により出口ポ
ート56を通して大気へ放出されることから、作
動部材66によつて開閉される入口ポート54の
開口部58において電磁石72から発生する熱に
よる影響は全くなく、弁特性が変化しない。
しかも、作動部材66は、その閉塞部68が入
口ポート54の開口部58から流入する排気流を
受けて開弁するので、その作動部材66を開弁方
向に付勢するスプリングが不要となり、排気量調
節弁が一層小型となる。
なお、前記実施例では、制御装置は、カウンタ
34がアツプカウンタとされ、D/Aコンバータ
36の出力である目標圧力値信号OVの絶対値が
徐々に大きくなる過程において実際の圧力値信号
PVと加算、比較されるようになつていたが、ダ
ウンカウンタを使用して目標圧力値信号OVの絶
対値が徐々に小さくされる過程において、カフ2
内の圧力が上昇するに従つて絶対値が大きくなる
圧力値信号PVと比較されるようにしてもよく、
また、カウンタ34、D/Aコンバータ36およ
び加算回路40の有する機能をCPU20にもた
せ、その処理結果のみをD/Aコンバータを介し
て電磁石励磁回路44に供給するようにしてもよ
い。
更に、前記実施例においては、測定初期の段階
の排気量設定信号SEは被測定者に拘らず一定の
周波数に設定されるようになつていたが、カフ2
内への空気の圧送過程で脈波を検出して、かかる
脈波に基づいて測定初期の周波数を設定するよう
にし、測定全期間を通じてその排気量を被測定者
個々に対応して調節することも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る排気量調節装置を使用し
てなるオシロメトリツク方式の血圧測定装置を示
すブロツク線図であり、第2図は第1図に示す排
気量調節装置の制御装置の主要部を構成する排気
量制御回路のブロツク線図である。第3図および
第4図はそれぞれ第1図に示す排気量調節装置の
主要部を構成する排気量調節弁の正面図およびそ
の−断面要部切欠図であり、第5図は第1図
に示す血圧測定装置の作動を説明するためのフロ
ーチヤートである。 2:カフ、32:排気量調節弁、{46:ハウ
ジング本体、48:蓋体}(バルブハウジング)、
52:弁室、54:入口ポート、56:出口ポー
ト、58:開口部、60:弁体(薄板状弾性弁
体)、66:作動部材、68:閉塞部、72:電
磁石。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被測定者の身体の一部に取り付けられ、該身
    体の一部に対する圧迫状態を変化させるカフを備
    え、該カフ内の圧迫圧力の変化に伴つて発生する
    脈波の大きさの変化に基づいて血圧測定を行う形
    式の血圧測定装置において、前記カフからの排気
    量を調節する排気量調節弁であつて、 弁室と、前記カフ内の空気を該弁室内へ流入さ
    せる入口ポートと、該弁室内に流入した空気を該
    弁室外へ排出させる出口ポートとを有するバルブ
    ハウジングと、 前記弁室内において前記入口ポートの開口部に
    薄板状弾性弁体を介して対向する閉塞部を有して
    該入口ポートの開口部を閉塞可能に設けられ、該
    入口ポートからの空気流を受けて該入口ポートの
    開口部を開く作動部材と、 前記弁室内の前記入口ポートから出口ポートに
    至る排気流路の途中に固設され、前記作動部材を
    磁気力により駆動して前記入口ポートの開口部を
    閉塞させる電磁石と、 を含むことを特徴とする血圧測定装置の排気量調
    節弁。
JP58016614A 1983-02-03 1983-02-03 血圧測定装置における排気量調節装置 Granted JPS59141934A (ja)

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