JPH0242253Y2 - - Google Patents

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JPH0242253Y2
JPH0242253Y2 JP1983173905U JP17390583U JPH0242253Y2 JP H0242253 Y2 JPH0242253 Y2 JP H0242253Y2 JP 1983173905 U JP1983173905 U JP 1983173905U JP 17390583 U JP17390583 U JP 17390583U JP H0242253 Y2 JPH0242253 Y2 JP H0242253Y2
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pressure
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案はカフの圧迫圧力を徐々に降下させつつ
血圧測定を行う形式の血圧測定装置に係り、特
に、そのカフの圧力降下速度を制御する装置に関
するものである。
従来技術 血圧測定に際して、身体の一部を圧迫するカフ
内の気体、液体等の流体を排出することにより、
そのカフの圧迫圧力を徐々に降下させる型式の血
圧測定装置が従来から提供されている。そして、
斯る型式の血圧測定装置においては、オシロメト
リツク方式、マイクロホン方式、或いは超音波方
式等の手段によつて、カフの圧力降下に伴つて変
化する脈波、コロトコフ音、或いは動脈表壁の拍
動等を検出し、最高血圧値、最血圧値等を決定す
るようになつている。したがつて、この種の装置
では、カフの圧力降下速度が早過ぎると各隣接脈
波間等の圧力変化量が大きくなつて血圧測定精度
が低下する一方、それが遅過ぎる場合には被測定
者にうつ血症状等が惹起され易くなるところか
ら、カフの圧力降下速度はそれ等の釣合いのとれ
た所定の速度に制御されることが望ましく、例え
ば日本循環器管理協議会においては2〜3mm
Hg/秒程度と定められている。
これに対し、カフの圧力降下速度を制御する装
置として、従来より、カフの流体排出路にードル
弁等の流量調節弁を設け、その流通面積を調節す
ることによつて流体の排出量を制御するようにし
たものが提案されている。しかしながら、このよ
うな装置においてカフの圧力降下速度を所定の速
度に制御するためには、カフの圧力降下とともに
流通面積をきめ細かく調節しなければならないと
ころから、高精度の流量調節弁やその流量調節弁
を微妙に制御する制御装置を必要としていた。こ
のため、装置が高価になるとともに、使用時にお
ける保守、管理等もきめ細かく実施する必要があ
つた。
これに対し、たとえば実願昭53−183439号公報
および実願昭56−27722号公報に記載されている
ように、、ゴム等の弾性体より成る弁座を備え、
圧力が高い状態では弁隙間が狭く、圧力が低くな
るに従つてその刻々の圧力値に応じて弁隙間が拡
大する排気制御弁が提案されている。この装置に
よれば、カフ内の流体の圧力に応じて弁座が変形
することにより流体の流通面積が自動的に調節さ
れるため、ほぼ一定のカフ圧降下曲線が得られる
利点がある。しかしながら、このような装置にお
いては、温度、湿度等の外的要因あるいは経時変
化による弁座の弾性力の変化や、弁座の加工精度
のばらつき等のため、流体の流通面積の調節が常
に一定ではなくなる不都合があつた。このためこ
のような装置においても、カフの圧力降下速度を
良好に制御することが困難であつたのである。
考案の目的 本考案は、以上の事情を背景として為されたも
のであり、その目的とするところは、前述した形
式の血圧測定装置において、特に微妙な制御を必
要とせず、しかもカフの圧力降下速度を良好に制
御し得るカフの圧力降下速度制御装置を提供する
ことにある。
考案の構成 斯かる目的を達成するための、本考案の要旨と
するところは、血圧測定に際して、身体の一部を
圧迫するカフ内の流体を排出することによりその
カフの圧迫圧力を徐々に降下させる形式の血圧測
定装置において、前記カフの流体排出路に、一定
容積の室を備え、カフ内の流体をその一定容積の
室内に一旦流入させるとともにその一定容積の室
内の流体を排出する定容積型排出装置を設けると
ともに、前記カフの圧力降下量が予め定められた
目標値と一致するように定容積型排出装置の作動
回数を調節する排出制御装置を設けることによ
り、前記カフの圧迫圧力降下速度を制御するよう
にしたことにある。
考案の効果 このようにすれば、カフ内の流体を一定容積の
室内に一旦流入させるとともにその一定容積の室
内から排出させる定容積型排出装置の作動回数が
調節されることによりカフ圧の降下量が制御され
るので、ニードル弁などのように微妙に流通面積
を制御するための高精度の部品を必要としないの
である。それ故、高精度の部品を必要とすことな
く制御装置が容易に構成され得るとともに、使用
時における保守、管理が極めて容易となり、しか
もカフの圧力降下速度が良好に制御され得るので
ある。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図において、10は人体の腕部等を圧迫す
るための袋状のカフであつて、そのカフ10に
は、カフ10内の圧力を検出してその圧力を表す
圧力信号SPを出力する圧力センサ12、カフ1
0内に液体、気体等の流体を供給してカフ10を
昇圧する供給ポンプ14、カフ10内の圧力を血
圧測定終了時に急速に降下させるための急速排出
用電磁弁16、および血圧測定に際してカフ10
の圧力を徐々に降下させる定速排出用電磁弁18
が接続されている。
圧力センサ12から出力される圧力信号SPは、
ローパスフイルタ20およびバンドパスフイルタ
22にそれぞれ供給される。ローパスフイルタ2
0およびバンドパスフイルタ22は共に増幅器を
備えて構成され、ローパスフイルタ20において
は供給された圧力信号SPを増幅した後、人体の
脈拍に同期す脈波である振動成分を除去した圧力
信号SPをA/Dコンバータ24に供給する一方、
バンドパスフイルタ22においては供給された圧
力信号SPを増幅した後、その圧力信号SP中から
脈波成分のみを取出した脈波信号SMをA/Dコ
ンバータ24に供給する。そして、A/Dコンバ
ータ24においては、供給された圧力信号SPお
よび脈波信号SMをそれぞれデジタルコード化し
た圧力信号SPD、脈波信号SMDに変換した後、
I/Oポート26に供給する。
また、前記定速排出用電磁弁18には、カフ1
0内の流体を外部に排出する排出通路28が接続
されており、その排出通路28には流体の振動伝
達を抑制するためにたとえば一定容積の空室を備
えた緩衝器30が介在せしめられているととも
に、排出通路28の先端には一定容量の室を備
え、カフ10内の流体をその一定容積の室内に一
旦流入させるとともにその一定の容積の室内の流
体を排出する定容積型排出装置としての排出シリ
ンダ32が設けられている。
排出シリンダ32は、第2図に示されているよ
うに、有底円筒状を成すシリンダハウジング34
と、そのシリンダハウジング34内に摺動可能に
嵌合されているピストン36と、そのピストン3
6を往復駆動するモータ38と、ピストン36の
往復動に連動する電磁弁40とを備えて構成され
ている。シリンダハウジング34内にはピストン
36によつて流体室42が形成されており、その
流体室42には2個のポート44および46が設
けられている。そして、一方のポート44は電磁
弁40を介して排出通路28に接続されていると
ともに、他方のポート46は電磁弁40を介して
外部に連通せしめられている。また、電磁弁40
は、ピストン36が流体室42を膨張する方向す
なわち第2図において右方向へ移動する時には、
排出通路28と流体室42とを連通せしめるとと
もに、流体室42と外部との連通を遮断する。第
2図はこの状態を示している。一方、ピストン3
6が流体室42を収納する方向すなわち第2図に
おいて左方向へ移動する時には、排出通路28と
流体室42との連通を遮断するとともに、流体室
42と外部とを連通せしめるようになつている。
したがつて、ピストン36が図中右方向へ移動
させられる時に排出通路28から流体室42内へ
一定容積の流体が流入させられ、その流体はピス
トン36が図中左方向へ移動させられる時に外部
へ排出される。換言すれば、モータ38の一回転
毎に一定容積ずつの流体が排出通路28から外部
へ排出されるのである。
第1図に戻つて、前記I/Oポート26にはデ
ータバスラインを介してCPU50,RAM52,
ROM54が接続されており、CPU50はRAM
52の一時記憶機能を利用しつつROM54に予
め記憶されたプログラムに従つてI/Oポート2
6に供給される信号を処理し、供給ポンプ14、
排出シリンダ32、電磁弁16および18にそれ
ぞれ駆動信号PD1,PD2,MD1,MD2を供
給する。また、表示器56には表示信号DDが
I/Oポート26から供給されて、最高血圧値お
よび最低血圧値を数字表示するようになつてい
る。
次に本実施例の作動を説明する。
先ず、図示しない起動スイツチが操作される
と、CPU50が予めROM54に記憶されたプロ
グラムに従つて作動を開始し、電磁弁16および
18が閉じられるとともに供給ポンプ14が駆動
信号PD1に従つて作動させられる。このため、
カフ10内に気体、液体等の流体が供給されてカ
フ10の圧力が上昇させられ、カフ10が巻き付
けられた人体の一部が圧迫される。そして、圧力
信号SPDが表すカフ10内の実際の圧力が予め
設定された被測定者の最高血圧値よりも高い最高
圧力に到達すると供給ポンプ14の作動が停止さ
せられる。
次に、定速排出用電磁弁18が開放されるとと
もに、排出シリンダ32のモータ38が駆動信号
PD2に従つて作動させられる。このとき、モー
タ38の回転数Rは予め設定された初期値Rsと
されており、排出シリンダ32からはこの回転数
Rsに対応した量すなわちRs回分の流体が排出さ
れて、カフ10の圧力が徐々に降下させられるこ
ととなる。なお、この回転数Rはパルス等のデジ
タル信号でモータ38に供給されるようになつて
いる。そして、このカフ10の圧力降下に伴つて
変化する脈波を検出して最高血圧値、最低血圧値
が決定されるのであるが、この血圧測定と並行し
て第3図に示す排出制御ルーチンが所定の周期、
すなわちI/Oポート26に供給される脈波信号
SMDから1つの脈波が検出される毎に実行され
る。
以下、この排出制御ルーチンを第3図のフロー
チヤートに従つて説明する。
まず、ステツプS1が実行されて脈波が検出さ
れた時の圧力信号SPDが表すカフ10内の実際
の圧力Pnが読み込まれる。次に、ステツプS2
において1つ前の脈波検出時におけるカフ10内
の実際の圧力Pn-1がすでに読み込まれているか
否かが判断され、圧力Pn-1が読み込まれていな
い場合には直ちに排出制御ルーチンが終了する
が、圧力Pn-1が読み込まれている場合にはステ
ツプS3が実行される。ステツプS3において
は、圧力Pn-1と圧力Pnとの差圧△Pが算出され
る。この差圧△Pは、一脈波間あたりのカフ10
の圧力降下量を表している。そして、ステツプS
4においては、この圧力降下量△Pがめ定められ
た一脈波間あたりの目標圧力降下量A±αよりも
大きいか否かが判断される。この目標圧力降下量
A±αは、例えば2〜3mmHg程度の値に所定の
許容幅αを含んで定められている。
圧力降下量△Pと目標圧力降下量Aとの差(△
P−A)がαよりも大きい場合にはステツプS5
が実行され、モータ38の回転数Rが前記初期値
Rsから補正値r(△P)を減算した値に設定され
る。このため、排出シリンダ32から排出される
流体の排出量が低減せしめられて、カフ10の圧
力降下速度が遅くなる。一方、圧力降下量△Pと
目標圧力降下量Aとの差(△P−A)がαよりも
大きくない場合にはステツプS6が実行されて、
圧力降下量△Pと目標圧力降下量Aとの差(△P
−A)が−αよりも小さいか否かが判断され、小
さい場合にはステツプS7が実行される。ステツ
プS7においては、前述のステツプS5とは逆に
モータ38の回転数Rが初期値Rsに補正値r(△
P)を加算した値に設定される。これにより、排
出シリンダ32から排出される流体の排出量が増
加せしめられて、カフ10の圧力降下速度が早く
なる。なお、ここで補正値r(△P)は、予め一
定の値に設定されたものでも良いが、第4図に示
されるように実際の圧力降下量△Pと目標圧力降
下量Aとの差の大きさ(|△P−A|)に従つて
変化するように設定すれば、カフ10の圧力降下
速度が一層迅速に制御され得ることとなる。
上記ステツプS6において、圧力降下量△Pと
目標圧力降下量Aとの差(△P−A)が−αより
も小さくない場合、すなわち圧力降下量△Pが予
め所定の許容幅を含んで設定された目標圧力降下
量A±αの範囲内にある場合には、ステツプS8
が実行される。ステツプS8においては、モータ
38の回転数Rが初期値Rsのままに維持され、
カフ10の圧力降下速度は変更されない。
そして、以上の排出制御ルーチンは脈波信号
SMDから脈波が検出される毎に繰り返し実行さ
れ、圧力降下量△Pが目標圧力降下量A+αより
大きい場合にはステツプS5においてモータ38
の回転数Rが補正値r(△P)だけ減算される一
方、圧力降下量△Pが目標圧力降下量A−αより
小さい場合にはステツプS7においてモータ38
の回転数Rが補正値r(△P)だけ加算されるこ
とにより、各々の脈波間におけるカフ10の圧力
降下量△Pが目標圧力降下量A±αと一致するよ
うに制御されるのである。従つて、上記排出制御
ルーチンが、本考案の排出制御手段を構成してい
る。なお、排出シリンダ32の作動に伴う脈動
は、排出シリンダ32とカフ10との間に緩衝器
30が設けられていることにより、カフ10内の
圧力に対して殆ど影響しないのである。
カフ10の圧力がこのように所定の速度で降下
させられる際に、図示しないプログラムに従つて
血圧測定が実行される。この血圧測定は、前述し
たようにカフ10の圧力降下に伴う脈波の大きさ
の変化から最高血圧値、最低血圧値を決定するる
オシロメトリツク方式によつて為され、その最高
血圧値および最低血圧値が表示器56に数字表示
される。その後、急速排出用電磁弁16が開放さ
れて、カフ10内の流体が急速に排出される。
したがつて、本実施例の血圧測定装置によれ
ば、カフ10の圧力降下量が予め定められた目標
値と一致するように排出シリンダ32の作動回数
が調節されることにより、カフ10の圧力降下度
が所定の値に制御されるため、圧力降下速度のば
らつきによる血圧測定精度の低下が防止され得
る。しかも、カフ10の圧力降下速度が、被測定
者の一脈波間あたりの圧力降下量△Pに基づくも
のであるため、被測定者の脈拍数の多少に拘らず
高精度の血圧測定が可能なのである。
ここで、カフ10の圧力降下速度は、カフ10
内の実際の圧力降下量△Pが予め定められた目標
圧力降下量A±αと一致するようにモータ38の
回転数Rを調節し、排出シリンダ32から一定容
量ずつ排出する流体の排出回数をデジタル的に制
御することによつて、所定の降下速度に保持され
るようになつているため、ニードル弁型式等の排
気流量制御弁を用いた従来の場合に比較して、弁
子および弁座の高精度の加工をしたり、あるいは
弁子の位置を微妙に変化させる高精度の駆動制御
装置を必要としないのである。
また、排気流量制御弁を用いた従来の場合に
は、弁子および/または弁座の摩耗に起因する排
気特性の変化や弁子の初期位置(零点位置)のず
れが発生することが避けられなかつたのである
が、本実施例によれば、そのようなことが全く解
消される。
このように、本実施例において採用する排出シ
リンダ32は、その構造面、機能面における高い
精度を必要とせず、しかもその制御がデジタル的
に比較的単純に行われ得るため、装置が比較的安
価に構成され得るとともに、使用者における保
守、管理が極めて容易となるのである。
加えて、本実施例においては、排出通路28か
ら排出される流体は一旦流体室42内に収容され
るのであるが、この流体室42の容積はピストン
36の移動に伴つてサイン曲線状に増量させられ
るため、排出通路28から流体室42内へ流入す
る流体の流量もサイン曲線に沿つて変化すること
となる。それ故、排出シリンダ32の作動に伴う
流体の圧力変化は、第5図に示すような滑らかな
曲線となり、しかも、排出シリンダ32の作動に
伴う流体の振動伝達は緩衝器30によつて極めて
良好に解消され得るのである。
因みに、排出シリンダ32を設けることなく、
単に排出通路28の先端に開閉弁を設けただけの
場合には、その開閉弁の開閉時において排出通路
28から流出する流体の流量が急激に変化するた
め、流体の圧力変化も第6図に示すような折れ線
となつてしまうのである。尚、第5図、第6図、
および後述の第9図には理解を容易にするために
圧力変化が誇張して示されている。
なお、上述した実施例では定容積型排出装置と
して排出シリンダ32が用いられているが、第7
図或いは第8図に示すよな装置を用いることも可
能であり、以下これ等の装置について説明する。
先ず、第7図に示した装置はベーンポンプ58
で、円筒状を成すハウジング60内には、そのハ
ウジング60と偏心した状態でロータ62が設け
られている。ロータ62には等角度間隔に4個の
ベーン64が配設されていて、それ等のベーン6
4はロータ62の外周面から半径方向へ突き出す
ように付勢され、その先端部がハウジング60の
内周面に当接せしめられている。また、ハウジン
グ60には、排出通路28に接続されるポート6
8と外部に連通せしめられるポート70が設けら
れている。したがつて、ハウジング60内には、
それ等4個のベーン64およびロータ62によつ
て、カフ10内の流体を排出通路28から一旦流
入するとともにその流体を外部に排出する、一定
容積の4個の流体室66が形成されることとな
る。
このように構成されたベーンポンプ58によれ
ば、ロータ62の1/4回転毎に一定容積ずつの流
体が排出通路28から外部に排出されることとな
り、このロータ62の回転数を前述の実施例と同
様の排出制御ルーチンにより調節することによつ
て流体の排出量、換言すればカフ10の圧力降下
速度を良好に制御し得る。しかも、排出通路28
からは殆ど連続的に流体が排出せしめられるた
め、流体の圧力変化が第9図に示すように極めて
円滑となり、緩衝器30を必ずしも設けなくても
良いのである。
また、第8図に示した装置は定量ボツクス72
および切換弁74から構成されており、切換弁7
4はI/Oポート26から供給される駆動信号に
従つて、定量ボツクス72を排出通路28或いは
外部と択一的に連通せしめるようになつている。
そして、先ず排出通路28と定量ボツクス72と
が連通せしめられることによつて、排出通路28
から一定容量の流体が定量ボツクス72内に流入
し、その後切換弁74が切り換えられることによ
つて定量ボツクス72から外部に排出される。
したがつて、カフ10内の流体は、切換弁74
の作動に従つて一定容量ずつ外部に排出させるこ
ととなり、切換弁74の作動回数が前述の実施例
と同様の排出制御ルーチンにより調節されること
によつてカフ10の圧力降下速度が良好に制御さ
れ得るのである。
以上、本考案のいくつかの実施例を面に基づい
て説明したが、本考案はその他の態様においても
実施され得る。
たとえば、前述の実施例では何れもオシロメト
リツク方式の血圧測定装置に本考案が適用された
場合について説明したが、マイクロホンによつて
検出したコロトコフ(KOROTOKOFF)音に基
づいて血圧値を決定するマイクロホン方式、或い
は動脈の拍動に起因する超音波のドツプラ変位量
に基づいて血圧値を決定する超音波方式等、その
他の方式の血圧測定装置に対しても本考案が適用
され得ることは勿論である。
また、カフ10から流体を排出する際の初期段
階において、モータ38の回転数Rが被測定者に
拘らず一定の初期値Rsに設定されるようになつ
ているが、カフ10内へ流体を供給する昇圧過程
において脈波を検出し、この脈波に基づいて排出
初期における回転数Rの初期値Rsを設定するこ
とも可能である。
さらに、カフ10内の圧力降下速度が一脈波間
あたりの圧力降下量△Pに基づいて制御されるよ
うになつているが、一定時間あたりの圧力降下量
に基づいて圧力降下速度を制御するようにしても
良い。
加えて、第7図に示すベーンポンプ58、或い
は第8図に示す切換弁74の密閉精度が高い場合
には、定速排出用電磁弁18を必ずしも設ける必
要はないのである。
その他、本考案はその精神を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を
施した態様で実施し得るものであることは言うま
でもないところである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用された血圧測定装置の一
実施例を説明するブロツク線図である。第2図は
第1図の実施例に備えられた定容積型排出装置の
断面図である。第3図は第1図の実施例における
カフの圧力降下速度を制御する作動を説明する、
本実施例の排出制御手段に対応するフローチヤー
トである。第4図は第3図のフローチヤートにお
ける補正値r(△P)を説明する図である。第5
図は第2図に示す定容積型排出装置の作動に伴う
圧力変化を示すグラフである。第6図は開閉弁を
用いて流体を排出する場合における圧力変化を示
すグラフで、第5図に対応するものである。第7
図及び第8図は、それぞれ本考案の他の実施例に
おける定容積型排出装置を示す断面図である。第
9図は第7図に示す定容積型排出装置の作動に伴
う圧力変化を示すグラフで、第5図及び第6図に
対応するものである。 10……カフ、28……排出通路(流体排出
路)、32……排出シリンダ(定容積型排出装
置)、56……ベーンポンプ(定容積型排出装
置)、72……定量ボツクス(定容積型排出装
置)、74……切換弁(定容積型排出装置)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 血圧測定に際して、身体の一部を圧迫するカフ
    内の流体を排出することにより該カフの圧迫圧力
    を徐々に降下させる形式の血圧測定装置におい
    て、 前記カフの流体排出路に、一定容積の室を備
    え、該カフ内の流体を該一定容積の室内に一旦流
    入させるとともに該一定容積の室内の流体を排出
    する定容積型排出装置を設けるとともに、前記カ
    フの圧力降下量が予め定められた目標値と一致す
    るように該定容積型排出装置の作動回数を調節す
    る排出制御手段を設けることにより、前記カフの
    圧迫圧力降下速度を制御するようにしたことを特
    徴とする血圧測定装置におけるカフの圧力降下速
    度制御装置。
JP17390583U 1983-11-10 1983-11-10 血圧測定装置におけるカフの圧力降下速度制御装置 Granted JPS6081504U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17390583U JPS6081504U (ja) 1983-11-10 1983-11-10 血圧測定装置におけるカフの圧力降下速度制御装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17390583U JPS6081504U (ja) 1983-11-10 1983-11-10 血圧測定装置におけるカフの圧力降下速度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6081504U JPS6081504U (ja) 1985-06-06
JPH0242253Y2 true JPH0242253Y2 (ja) 1990-11-09

Family

ID=30378729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17390583U Granted JPS6081504U (ja) 1983-11-10 1983-11-10 血圧測定装置におけるカフの圧力降下速度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6081504U (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55101103U (ja) * 1978-12-29 1980-07-14
JPS57142507U (ja) * 1981-02-28 1982-09-07

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JPS6081504U (ja) 1985-06-06

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