JPH0140617B2 - - Google Patents

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JPH0140617B2
JPH0140617B2 JP57009717A JP971782A JPH0140617B2 JP H0140617 B2 JPH0140617 B2 JP H0140617B2 JP 57009717 A JP57009717 A JP 57009717A JP 971782 A JP971782 A JP 971782A JP H0140617 B2 JPH0140617 B2 JP H0140617B2
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pressure
signal
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amount
pulsation
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JP57009717A
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JPS58127634A (ja
Inventor
Satoru Taniguchi
Norio Kawamura
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NIPPON KOORIN KK
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NIPPON KOORIN KK
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Publication of JPH0140617B2 publication Critical patent/JPH0140617B2/ja
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はオシロメトリツク式自動血圧測定装置
に関し、特に、マンシエツトの圧力制御技術に関
するものである。
従来の技術 自動血圧計においては、通常、マンシエツトの
圧力を徐々に降下させる過程で血圧値の自動測定
が実行されるようになつている。このマンシエツ
トの圧力降下速度は一定の値、たとえば1秒あた
り2乃至3mmHg程度とされるのが一般的である。
しかし、このように一定の圧力降下速度にてマン
シエツトの圧力を変化させると、被測定者の脈拍
数が変化すると1拍あたりの圧力降下量が変化
し、高い血圧測定精度が広範囲に得られなかつ
た。
特開昭56−60533号に記載されているように、
マイクロホンを通して検出されたコロトコフ音に
基づいて血圧値を自動的に測定すると同時に、そ
のコロトコフ音に基づいて被測定者の脈拍数を算
出し、脈拍数を表示させる自動血圧測定装置が提
供されているが、この装置では、被測定者の脈拍
数が単に生理学的パラメータとして表示されるに
留まつている。
これに対し、1拍あたりの圧力降下量を表示器
に表示させ、この表示器に表示された1拍あたり
の圧力降下量が好適な値となるように排気弁(漏
洩弁)を手動操作し、そのようなマンシエツトの
圧力変化過程で血圧値を血管音に基づいて自動的
に測定する形式の自動血圧計が案出されている。
たとえば、特開昭55−29304号公報に記載された
自動血圧計がそれである。
発明が解決しようとする課題 ところで、上記従来の自動血圧計によれば、排
気弁を手動操作することによりマンシエツトの圧
力変化速度を調節するように構成されていること
から、マンシエツトの圧力降下にともなつて排気
弁を徐々に開くという本来的な排気弁操作に加え
て、表示器に表示されている1拍あたりの圧力変
化量が所定値となるようにする排気弁操作が必要
とされるので、マンシエツトの圧力変化に伴う脈
波振幅の変化に着目して血圧値を決定するオシロ
メトリツク法(振動法)を採る自動血圧測定装置
では、上記のように手動にて排気弁操作するとマ
ンシエツトの急な圧力変動を発生させやすく、そ
れが血圧値の決定に影響を与えて血圧値の測定誤
差を発生させる欠点があつた。また、上記従来の
血圧計によれば、マンシエツトに設けたマイクロ
ホンとは別に、脈拍検出器を設ける必要があるた
め、装置が複雑且つ高価となる欠点があつた。な
お、前記特開昭56−60533号に記載された自動血
圧測定装置においては、マイクロホンを通して検
出されたコロトコフ音に基づいて脈拍数が算出さ
れるため、脈拍検出器を別途設ける必要がない
が、このような場合の脈拍数は最初のコロトコフ
音が発生するまで算出され得ない不都合がある。
本発明は以上の事情を背景として為されたもの
であり、その目的とするところは、被測定者の脈
拍数に拘わらず、高精度の血圧測定が行われ得る
とともに、排気操作により血圧値の決定が影響さ
れず、また簡単且つ安価に構成される自動血圧測
定装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 斯る目的を達成するための本発明の要旨とする
ところは、血圧測定に際して、生体の一部を圧迫
するためのマンシエツトからの気体排出量または
マンシエツトへの気体供給量を調節し、そのマン
シエツトの圧力変化過程において得られる脈波の
大きさの変化に基づいて血圧値を決定する形式の
オシロメトリツク式自動血圧測定装置であつて、
(a)前記マンシエツト内の圧力を検出し、その圧力
を表す圧力信号を出力する圧力センサと、(b)その
圧力センサの圧力信号の脈動に基づいて前記生体
の拍動を検出し、その拍動に同期した拍動信号を
出力する拍動検出器と、(c)前記マンシエツトから
の気体排出量またはそのマンシエツトへの気体供
給量を変化させる流量調節装置と、(d)前記圧力信
号および拍動信号に基づいて、一拍動当りの前記
マンシエツトの実際圧力変化量を算出し、次に実
際圧力変化量と予め定められた一定の一拍動あた
りの目標圧力変化量とに基づいて、実際圧力変化
量が目標圧力変化量に等しくなるように変化量信
号を決定し、前記流量調節装置に、変化量信号に
従つて圧力変化速度を調節させる制御装置とを、
含むことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、拍動検出器により圧力セン
サからの圧力信号の脈動に基づいて生体の拍動が
検出される一方、制御装置により、圧力信号およ
び拍動信号に基づいて、1拍あたりのマンシエツ
トの圧力変化量が目標圧力変化量と一致するよう
に排気弁が自動的に操作されるので、被側定者の
脈拍数に拘わらず、理想的なマンシエツト圧力変
化速度が得られて、高精度の血圧測定が行われ得
る。また、マンシエツトの圧力降下にともなつて
排気弁を徐々に開くという本来的な排気弁操作、
および、表示器に表示されている1拍あたりの圧
力変化量が所定値となるようにする排気弁操作が
不要となるので、手動の排気弁操作に起因するマ
ンシエツトの急な圧力変動およびそれによる血圧
値の測定誤差が全く解消されるのである。しか
も、マンシエツトの圧力を検出する圧力センサか
らの圧力信号の脈動に基づいて生体の拍動が検出
されるので、脈拍検出器を別途設ける必要が解消
されて、被測定者への装着が簡単となる一方、被
測定者からの脈拍検出器の外れに起因する自動血
圧測定の停止が解消されるとともに、装置が簡単
且つ安価に構成されるのである。
実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
第1図において、人体の一部を圧迫するための
袋状のマンシエツト10には、マンシエツト10
内の圧力を検出しその圧力を表わす圧力信号SP
を出力する圧力センサ12が接続されており、そ
の圧力信号SPが拍動検出器14およびA/Dコ
ンバータ16に供給される。拍動検出器14はバ
ンドパスフイルタとA/Dコンバータとから構成
され、圧力信号SP中に含まれる脈波(振動成分)
を検出するとともにその脈波の大きさを表わし且
つその脈波に同期した脈波信号SMをI/Oポー
ト18に出力する。A/Dコンバータ16はロー
パスフイルタを備え、圧力信号SPをデジタルコ
ード化された圧力信号SPDに変換してI/Oポ
ート18に出力する。一方、測定開始を指令する
ためのスタート押釦SW1が設けられておりスタ
ート押釦SW1が押圧操作させるとスタート信号
SSがI/Oポート18に供給されるようになつ
ている。
I/Oポート18はデータバスラインを介して
CPU(演算処理装置)20、RAM22および
ROM24に接続されており、CPU20からの指
令に従つて圧力信号SPD、脈波信号SMおよびス
タート信号SSをデータバスラインに供給する。
CPU20は予めROM24に記憶されたプログラ
ムに従つてRAM22の一時記憶機能を利用しつ
つ信号処理を実行し、I/Oポート18を介して
ポンプ駆動信号SAおよび排出量信号SEをポンプ
駆動回路26およびパルスモータ駆動回路28に
供給する。
ポンプ駆動回路28は、ポンプ駆動信号SAを
受けている間、マンシエツト10に接続された電
動ポンプ30に駆動電力を供給し、マンシエツト
10に空気を圧送させる。パルスモータ駆動回路
28は排気量信号SEに基づいて、排気量信号SE
が表わす排出量(弁開度)が得られるように、所
定の回転角度を駆動するための駆動パルス信号
SDを調節弁32のパルスモータ34に供給する。
この調節弁32はマンシエツト10の排気路36
に直列的に接続され、その弁開度を変化させるこ
とによつてマンシエツト10の気体排出量を調節
するものである。すなわち、その調節弁32およ
びパルスモータ駆動回路28が排気量信号SEに
従つてマンシエツト10からの気体排出量を調節
する流量調節装置38である。また、前記CPU
20、RAM22およびROM24は圧力信号
SPDおよび脈波信号SMに基づいて排気量信号SE
を出力する制御装置を成している。
調節弁32は、第2図に示されるように、ブロ
ツク状の本体40とパルスモータ34とから成
り、本体40に接続された排気路36の排気量が
パルスモータ34の出力軸の回動量に応じて連続
的に調節されるようになつている。すなわち、本
体40には、円柱状のプランジヤ42が摺動可能
に嵌め入れられた有底円孔状のシリンダボア44
とそのシリンダボア44に続く小径有底円孔状の
弁室46とが形成されている。その弁室46は排
気ポート48と排気路36が接続された接続ポー
ト49に連通させられており、排気ポート48に
連通する通路が弁室46内に開口する部分には弁
座50が形成されている。プランジヤ42の弁室
46側には弁室46に嵌合する小径部52と小径
部52に続いてテーパ状を成すニードル弁部54
とが形成されており、プランジヤ42の軸方向の
移動位置によつて弁座50とニードル弁部54と
の間の流動断面積が変化させられるようになつて
いる。そして、本体40には、ブラケツト56を
介してパルスモータ34が固定されるとともに、
プランジヤ42の軸方向に対して直角を成すその
出力軸にはカム60が固定され、シリンダボア4
4内に介挿された圧縮コイルスプリング62によ
つてプランジヤ42の端部がカム60に係合させ
られている。
尚、I/Oポート18から表示信号DDが表示
器61に出力され、血圧測定値が数字表示される
ようになつている。
以下、本実施例の作動を説明する。
図示しない電源スイツチが投入されると装置の
各部に電源が供給され、CPU20が予めROM2
4に記憶されたメインプログラムを示す第3図の
フローチヤートに従つて制御作動を為す。
先ず、ステツプS1が実行され、スタート押釦
SW1の操作状態が判断される。スタート押釦
SW1が操作されない間はステツプS1の実行が繰
返されるが、血圧測定開始のためにスタート押釦
SW1が押圧操作されると次のステツプS2および
S3が実行される。すなわち、ステツプS2におい
てポンプ駆動信号SAがポンプ駆動回路26に供
給されて電動ポンプ30からマンシエツト10内
に空気が圧送開始されるとともに、ステツプS3
において圧力信号SPDが表わすマンシエツト1
0内の実際の圧力Pが予め設定されたた目標上限
圧力よりも大きいか否かが判断される。実際の圧
力Pが目標上限圧力PMよりも未だ小さい間はス
テツプS3が繰返されるが、反対に実際の圧力P
が目標上限圧力PMを上回つた場合には直ちにス
テツプS4乃至S5が実行される。すなわち、ステ
ツプS4においてポンプ駆動信号SAの出力が解消
されて電動ポンプ30が停止させられるととも
に、ステツプS5において排出量信号SEがパルス
モータ駆動回路28に供給されてパルスモータ3
4が駆動され、それまで全閉状態とされていた調
節弁32が予め設定された初期排気に適する量だ
け開かれる。
その後ステツプS6において図示しない測定回
路からの測定完了信号が供給されているか否かが
判断され、供給されている場合には直ちにマンシ
エツト10が排気されてメインプログラムが終了
するが、血圧測定が未だ完了せず測定完了信号が
供給されていない場合にはステツプS7が実行さ
れ、脈波信号SMが供給されているかか否かが判
断される。脈波信号SMが未だ供給されていない
状態においては上記ステツプS6およびS7の実行
が繰り返されるが、拍動に伴う圧力信号SPの振
動波形(比較的低い周波数帯域の交流成分)が拍
動検出器14にて検知されて脈波信号SMがI/
Oポート18に供給されるとステツプS8の排気
制御ルーチンが実行され、その後再びステツプ
S6が実行される。
排気制御ルーチンは第4図のフローチヤートに
従つて実行される。先ず、ステツプSR1におい
て、脈波信号SMが供給された時の圧力信号SPD
が表わす実際のマンシエツト10内の圧力P2
読込まれ、次のステツプSR2においてすぐ前の脈
波信号SMの発生時にマンシエツト10内の実際
の圧力P1が記憶されいるかが判断される。圧力
P1が記憶されていない場合には直ちに排気制御
ルーチンが終了し、再びメインプログラムのステ
ツプS6が実行されるが、圧力P1が記憶されてい
る場合にはステツプSR3が実行されて、圧力P1
圧力P2の差圧ΔPが算出される。この差圧ΔPは脈
波信号SMの一間隔、換言すれば人体の一拍動あ
たりのマンシエツト10の実際圧力降下(変化)
量である。そして、ステツプSR4においてその実
際圧力降下量ΔPが予め設定された一定の一迫動
あたりの目標圧力降下量Aよりも大きいか否かが
判断される。この目標圧力降下量Aは、たとえば
日本循環管理協議会において最も望ましいとされ
る2〜3mmHg程度の値に定められる。尚、血圧
測定時の圧力降下量において2〜3mmHg/秒と
いう表現方法を用いている場合が多く見られる
が、これは測定する人の脈拍数の違いにより一拍
当りの圧力降下量を一定とする事が困難な為に平
均的な値として表示されているものである。
実際圧力降下量ΔPが目標圧力降下量Aよりも
大きい場合にはステツプSR5が実行されて排気量
を一定量小さくするための排出量信号SEがパル
スモータ駆動回路28に供給され、パルスモータ
34の出力軸が一定角度回転駆動(第2図中右回
り方向に)されて調節弁32の弁開度が一定量だ
け小さくされる。一方、実際圧力降下量ΔPが目
標圧力降下量Aよりも小さい場合にはステツプ
SR6が実行され、ステツプS5と逆の作動に従つて
調節弁32の弁開度が一定量だけ大きくされてマ
ンシエツト10の空気排出量が多くされる。すな
わち、ステツプSR1乃至SR3において予め脈波信
号間におけるマンシエツト10の実際圧力降下量
ΔPが算出され、ステツプSR4乃至SR6において
その実際圧力降下量ΔPと目標圧力降下量Aとに
基づいて、次の、脈波間における実際圧力降下量
が目標圧力降下量Aに接近する方向に、マンシエ
ツト10の空気排出量が制御されるのである。
ステツプSR5またはSR6の実行が完了するとメ
インプログラムのステツプS6以下が再び実行さ
れる。そして、以上の排気制御ルーチンのステツ
プSR1乃至SR6が続く脈波信号SMの発生毎に繰
り返され、各々の脈波信号SM間におけるマンシ
エツト10の実際圧力降下量ΔPが目標圧力降下
量Aに等しくなるように制御されるのである。
尚、血圧測定は、図示しないプログラムに従つ
て隣り合つた脈波信号SMの大きさ(ピーク値)
が急激に増加した時点のマンシエツト10の圧力
を最高血圧、急激に減少した時点のマンシエツト
10の圧力を最低血圧として為され、その値が表
示器61に表示される。このようなオシロメトリ
ツク法に従う場合には、血圧測定が為される前か
ら脈波信号SMが連続的に発生しているので、血
圧測定が為される圧力範囲において、すでに一拍
動間のマンシエツト10の圧力降下量が一定に制
御されている。
このように、本実施例によれば、マンシエツト
10の一脈波信号SMたりの圧力降下量が予め定
められた一定の目標圧力降下量Aに制御されるの
で、被測定者の脈拍数に拘らず常に高い測定精度
が得られるとともに、被測定者に対するマンシエ
ツト10の圧迫時間が必要且つ最小限とされる。
また、本実施例の調節弁32は、パルスモータ
34の回転駆動によつて弁開度が滑らか且つ連続
的に調節されるので、排気弁の開口を断続的に繰
返し開閉し、開閉の時間比率(デユーテイ)を変
更することによつて空気排出量を調節する構造や
手動操作により調節する構造の従来の調節弁に比
較して、自動血圧測定の精度を低下させるような
調節弁の作動によるマンシエツト10内の圧力変
動が解消されるとともに、コロトコフ音を確認し
難い特に微弱な拍動を有する老人、幼児および重
症患者に対しても確実な血圧測定が可能となる。
また、本実施例においては、拍動検出器14に
より、被測定者の拍動がマンシエツト10の圧力
振動に基づいて検出されるので、拍動を検出する
ための検出器を別に設ける必要が解消されて、被
測定者への装着が簡単となる一方、被測定者から
の拍動検出器の外れに起因する自動血圧測定の停
止が解消されるとともに、血圧測定装置が簡単且
つ安価に構成される。
次に、本発明の他の実施例を説明する。尚、以
下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
第4図の排気制御ルーチンにおけるステツプ
SR4乃至SSR6は、第5図のステツプSR4′、
SR4″、SR5およびSR6のように構成されてもよ
い。すなわち、目標圧力降下量Aを上限値A1と
下限値A2とを有する一定幅の値とし、実際圧力
降下量ΔPがそれ等上限値A1と下限値A2との
間にあれば排出量信号SEを出力しないが、実際
圧力降下量ΔPが上限値A1を超えたときステツ
プSR5を、実際圧力降下量ΔPが下限値A2を下
回つたときステツプSR6を実行するのである。本
実施例によれば、目標圧力降下量Aが上限値A1
と下限値A2との間の幅(不感帯)を有するので
制御が安定する利点がある。
同様に、第4図の排気制御ルーチンにおけるス
テツプSR4乃至SR6は、第6図のステツプSR7お
よびSR8のように構成されても良い。すなわち、
ステツプSR7において実際圧力降下量ΔPと目標
圧力降下量Aとの偏差ΔEを算出するとともに、
ステツプSR8においてその偏差ΔEに比例した量
で調節弁32の弁開度が調節される。たとえば、
実際圧力降下量ΔPが目標圧力降下量Aよりも僅
かに上回つている場合(ΔEが正)には調節弁3
2の弁開度が僅かに大きくされ、実際圧力降下量
ΔPが目標圧力降下量よりも大きく下回つている
場合(ΔEが負)には調節弁32の弁開度が大幅
に小さくされ、偏圧ΔEが零となるように制御さ
れるのである。本実施例によれば、少数の脈波信
号SMの入力によつて直ちに実際圧力降下量ΔP
が目標圧力降下量Aと同じになるように制御され
る利点がある。
調節弁32は、第7図に示されるように構成さ
れても良い。すなわち、本体64には有底円孔状
の穴66が形成されるとともに、排気ポート68
に連通する挿入口70が穴66の底部と直交する
状態で形成され、その挿入口70には軟質弾性管
である排気路36の一端が挿入されている。穴6
6には排気路36に向つて押圧突起72が形成さ
れた円柱部材74が螺合され、本体64にブラケ
ツト76を介して固定されたパルスモータ34の
出力軸と円柱部材74とが直列的に連結されてい
る。
すなわち、パルスモータ34の出力軸の回転に
伴つて押圧突起72が排気路36の流通断面積を
変化させるピンチバルブが構成されている。
以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて
説明したが本発明はその他の態様においても適用
される。
たとえば、前記の実施例においては、マンシエ
ツト10の圧力が予め定められ、その圧力降下過
程において血圧測定が為される際の圧力降下速度
が制御されるようになつているが、マンシエツト
の圧力上昇過程において血圧測定が為され、その
上昇過程における圧力上昇速度が制御されても良
いのである。この場合の流量調節装置は、マンシ
エツト10への給気量を調節する調節弁や電動ポ
ンプ30の回転数を調節するポンプ駆動回路等に
よつて構成される。
前述の実施例におけるA/Dコンバータ16お
よび拍動検出器14に含まれるA/Dコンバータ
は、多チヤンネルを備えて時分割駆動される単一
のA/Dコンバータによつても構成され得る。
前記脈波信号SMが表わす脈波の周期が±25%
を超えたような場合には不整脈が発生したとして
判断するプログラムを予め備え、不整脈が発生し
た場合には前記排気制御ルーチンにおけるステツ
プSR5およびSR6の実行がキヤンセルされるよう
にしてもよい。同様に、ノイズ検出回路を設け、
脈波信号SM中にノイズが混入した場合には排気
制御ルーチンの作動が停止されるようにしてもよ
いのである。
前述の実施例における拍動検出器14に含まれ
て、マンシエツト10の圧力振動である脈波を取
り出すフイルタは、アナログフフイルタのみなら
ずデジタルフイルタ素子によつても構成されると
ともに、予め記憶されたプログラムに従うデジタ
ルフイルタ処理によつてコード信号化された圧力
信号SPから脈波信号SMが取り出されるようにし
ても良いのである。
また、調節弁32は、サーボモータ、ソレノイ
ド等のアクチユエータによつて空気排出量を調節
するように構成されたものでも差支えないのであ
る。
更に、CPU20、RAM22、ROM24およ
びI/Oポート18は、所謂1チツプまたは1ボ
ードマイクロコンピユータによつても構成され得
る。
尚、上述したのはあくまでも本発明の一実施例
であり、本発明はその精神を逸脱しない範囲にお
いて種々変更され得るものである。
以上詳記したように、本発明の血圧測定装置に
おけるマンシエツトの排気装置によれば、マンシ
エツトの一脈波あたりの圧力降下量が予め定めら
れた一定量に制御されるので、被測定者の脈拍数
に拘らず、常に高い精度にて血圧測定が為され得
るとともに、被測定者に対するマンシエツトの圧
迫時間が必要最小限とされるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を説明する図
である。第2図は第1図の実施例における調節弁
の構成を示す図である。第3図は第1図の作動を
説明するフローチヤートである。第4図は第3図
の排気制御ルーチンを示すフローチヤートであ
る。第5図および第6図は本発明の他の実施例を
示すフローチヤートである。第7図は本発明の他
の実施例を示す第2図に相当する図である。 10:マンシエツト、12:圧力センサ、1
4:拍動検出器、{20:CPU、22:RAM、
24:ROM}制御装置、38:流量調節装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 血圧測定に際して、生体の一部を圧迫するた
    めのマンシエツトからの気体排出量または該マン
    シエツトへの気体供給量を調節し、該マンシエツ
    トの圧力変化過程において得られる脈波の大きさ
    の変化に基づいて血圧値を決定する形式のオシロ
    メトリツク式自動血圧測定装置であつて、 前記マンシエツト内の圧力を検出し、該圧力を
    表わす圧力信号を出力する圧力センサと、 該圧力センサからの圧力信号の脈動に基づいて
    前記生体の拍動を検出し、該拍動に同期した拍動
    信号を出力する拍動検出器と、 前記マンシエツトから気体排出量または該マン
    シエツトの気体供給量を変化させる流量調節装置
    と、 前記圧力信号および拍動信号に基づいて、一拍
    動当りの前記マンシエツトの実際圧力変化量を算
    出し、次に該実際圧力変化量と予め定められた一
    定の一拍動あたりの目標圧力変化量とに基づい
    て、実際圧力変化量が該目標圧力変化量に等しく
    なるように変化量信号を決定し、前記流量調節装
    置に、該変化量信号に従つて圧力変化速度を調節
    させる制御装置と、 を含むことを特徴とするオシロメトリツク式自動
    血圧測定装置。 2 前記変化量信号が、圧力降下方向の一拍動あ
    たりの変化量が前記目標圧力変化量に等しくなる
    ように定められたものであるとともに、前記流量
    調節装置が排気弁であり、前記実際圧力変化量が
    前記目標圧力変化量を上回る場合には該排気弁の
    排気流通面積が一定量だけ小さくされ、該実際圧
    力変化量が該目標圧力変化量を下回る場合には該
    排気流通面積が一定量だけ大きくされる特許請求
    の範囲第1項記載のオシロメトリツク式自動血圧
    測定装置。 3 前記目標圧力変化量が一定幅の値に設定さ
    れ、前記実際圧力変化量が該一定幅内にあるとき
    には、前記変化量信号が決定されないようにした
    特許請求の範囲第2項記載のオシロメトリツク式
    自動血圧測定装置。 4 前記変化量信号が、前記実際圧力変化量信号
    と前記目標圧力変化量信号との偏差に比例して前
    記排気弁の排気流通面積の大きさが調節されるよ
    うに決定されるものである特許請求の範囲第2項
    記載のオシロメトリツク式自動血圧測定装置。 5 前記排気弁がパルスモータを備え、該パルス
    モータを駆動することによつて前記マンシエツト
    の空気排出量を連続的に変化させるものである特
    許請求の範囲第2項記載のオシロメトリツク式自
    動血圧測定装置。
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