JPH09299340A - 自動血圧測定装置 - Google Patents

自動血圧測定装置

Info

Publication number
JPH09299340A
JPH09299340A JP8117918A JP11791896A JPH09299340A JP H09299340 A JPH09299340 A JP H09299340A JP 8117918 A JP8117918 A JP 8117918A JP 11791896 A JP11791896 A JP 11791896A JP H09299340 A JPH09299340 A JP H09299340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cuff
pressure
pulse
change
cuff pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8117918A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Miwa
芳久 三輪
Chikao Harada
親男 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Colin Co Ltd
Original Assignee
Nippon Colin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Colin Co Ltd filed Critical Nippon Colin Co Ltd
Priority to JP8117918A priority Critical patent/JPH09299340A/ja
Publication of JPH09299340A publication Critical patent/JPH09299340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定者の脈拍発生間隔の不規則な変化によ
っても、脈拍1拍当たりのカフ圧変化速度が影響されな
い自動血圧測定装置を提供する。 【解決手段】 目標カフ圧変化速度決定手段77によ
り、血圧値を決定するためのカフ圧徐速変化期間に先立
って、脈拍間隔決定手段75により決定された生体の実
際の脈拍間隔に基づいて脈拍1拍当たりのカフ16の圧
迫圧力の変化量を予め設定された値とするための目標カ
フ圧変化速度VPTが予め決定され、カフ圧制御手段80
により、カフ圧徐速変化期間において、この目標カフ圧
変化速度と実際のカフ圧変化速度とが一致するようにカ
フ16の圧迫圧力が調節される。従って、カフ圧徐速変
化期間内の脈拍間隔に基づいて目標カフ圧変化速度VPT
を決定する場合と異なり、不整脈などによる脈拍間隔の
不規則な変化によっても、脈拍1拍当たりのカフ圧変化
速度が影響されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体の一部に巻回
されるカフを用いて、生体の血圧値を自動的に測定する
自動血圧測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カフを用いた自動血圧測定装置として
は、例えば、カフの圧迫圧力を所定速度で緩やかに変化
させる過程で、カフにおいて生体の動脈から発生するカ
フ脈波を逐次検出し、このカフ脈波の振幅値の変化に基
づいて生体の血圧値を決定するオシロメトリック式自動
血圧測定装置や、カフの圧迫圧力を所定速度で緩やかに
変化させる過程で、カフの押圧部位よりも下流側の動脈
上に装着されるマイクロホンにより所謂コロトコフ音を
逐次検出し、そのコロトコフ音の発生及び消滅に基づい
て生体の血圧値を決定するコロトコフ音式自動血圧測定
装置が知られている。
【0003】ところで、上述したカフを用いた自動血圧
測定装置においては、脈拍数の相違に拘らず、常に一定
の血圧測定精度が維持されるように、脈拍1拍当たりの
カフ圧変化量が常に最適な一定値となるようにカフの圧
迫圧力を制御することが望まれている。特開昭58−1
27634号公報に記載された自動血圧測定装置はその
一例である。
【0004】このような装置では、通常、カフ圧変化期
間内において所定のカフ脈波が入力されると、その所定
のカフ脈波の入力直前の区間(脈拍間隔)内において実
際のカフ脈波1拍当たりのカフ圧変化量を算出すると共
に、その実際のカフ脈波1拍当たりのカフ圧変化量が予
め設定された最適値と一致するように次のカフ脈波発生
間隔において用いるための、脈拍間隔よりも充分に短く
設定された単位時間当たりの目標変化速度を決定し、実
際の変化速度がその目標変化速度と一致するように、カ
フ圧変化速度を調節している。
【0005】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、そのような技
術においても、例えば不整脈が生じたような場合には、
カフ脈波1拍当たりのカフ圧変化量がカフ脈波の発生間
隔に応じて急に変化させられてしまうことから、次のカ
フ脈波発生間隔のための単位時間当たりの目標変化速度
が大幅にずれた値となるので、カフ圧変化曲線が乱され
て、正確な血圧値が測定できないおそれが存在したので
ある。
【0006】本発明は、以上のような事情を背景として
為されたものであり、その目的とするところは、被測定
者の脈拍数に応じて脈拍1拍当たりのカフ圧変化量が最
適値とされ、しかも、脈拍発生間隔の不規則な変化によ
っても、カフ圧変化速度が乱されない自動血圧測定装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨とするところは、生体の一部に巻回され
るカフの圧迫圧力を所定速度で変化させるカフ圧変化期
間において、生体の動脈から発生する脈拍同期信号の変
化に基づいて生体の血圧値を決定する自動血圧測定装置
において、(a)前記カフ圧変化期間に先立って、前記
生体の脈拍間隔を決定する脈拍間隔決定手段と、(b)
その脈拍間隔決定手段により決定された脈拍間隔に基づ
いて、脈拍1拍当たりのカフの圧迫圧力の変化量を予め
設定された値とするための単位時間当たりの目標カフ圧
変化速度を決定する目標カフ圧変化速度決定手段と、
(c)前記カフ圧変化期間において、その目標カフ圧変
化速度決定手段により決定された目標カフ圧変化速度と
実際の単位時間当たりのカフ圧変化速度とが一致するよ
うにカフの圧迫圧力を調節するカフ圧制御手段とを、含
むことにある。
【0008】
【発明の効果】このようにすれば、目標カフ圧変化速度
決定手段により、カフ圧変化期間に先立って、脈拍間隔
決定手段により決定された生体の実際の脈拍間隔に基づ
いて、脈拍1拍当たりのカフの圧迫圧力の変化量を予め
設定された値とするための単位時間当たりの目標カフ圧
変化速度が予め決定され、カフ圧制御手段により、カフ
圧変化期間において、この目標カフ圧変化速度と実際の
単位時間当たりのカフ圧変化速度とが一致するようにカ
フの圧迫圧力が調節されるのである。
【0009】したがって、被測定者の脈拍数に応じて脈
拍1拍当たりのカフ圧変化量が予め設定された最適値と
され、しかも、カフ圧変化期間内では、カフ圧変化速度
は脈拍間隔の変化に拘らず常に一定に保たれるため、脈
拍間隔が不規則に変化した場合、例えば不整脈が生じた
場合などにも、単位時間当たりのカフ圧変化速度が影響
を受けず、脈拍1拍当たりのカフ圧変化量が常に最適値
に保たれ、充分な血圧測定精度が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は、オシロメトリック式
自動血圧測定装置8の構成を示す斜視図である。
【0011】図1において、箱体10には、被測定者の
腕12を差し込むための貫通穴14が設けられており、
その貫通穴14内には、袋状の可撓性布およびゴム袋か
ら成るカフ16を内周面に備えて円筒状に保持されたベ
ルト18が配設されている。
【0012】また、箱体10の操作パネル20には、起
動スイッチ22、停止スイッチ24、プリンタ26、カ
ード挿入口28などが配設され、表示パネル30には、
最高血圧表示器32、最低血圧表示器34、脈拍数表示
器36、時刻表示器38がそれぞれ配設されている。
【0013】図2は、上記自動血圧測定装置8の回路構
成を説明するブロック線図である。図2において、カフ
16は、圧力センサ40、切換弁42、および空気ポン
プ44と配管46を介して接続されており、この切換弁
42は、カフ16内への圧力の供給を許容する圧力供給
状態、およびカフ16内を急速に排圧する急速排圧状態
の2つの状態に切り換えられるように構成されている。
【0014】また、そのカフ16を内周面に備えて円筒
状に巻回されたベルト18の一端は固定され、且つ他端
は減速機付きDCモータ48により駆動されるドラム5
0により引き締められるように構成されている。圧力セ
ンサ40は、カフ16内の圧力を検出してその圧力を表
す圧力信号SPを静圧弁別回路52および脈波弁別回路
54にそれぞれ供給する。
【0015】上記静圧弁別回路52はローパスフィルタ
を備え、圧力信号SPに含まれる定常的な圧力すなわち
カフ圧を表すカフ圧信号SKを弁別してそのカフ圧信号
SKをA/D変換器56を介して電子制御装置58へ供
給する。
【0016】上記脈波弁別回路54はバンドパスフィル
タを備え、圧力信号SPの振動成分である脈波信号SM
1 を周波数的に弁別してその脈波信号SM1 をA/D変
換器60を介して電子制御装置58へ供給する。この脈
波信号SM1 が表すカフ脈波は、被測定者の心拍に同期
して図示しない上腕動脈から発生してカフ15に伝達さ
れる圧力振動波である。
【0017】上記電子制御装置58は、CPU62、R
OM64、RAM66、および図示しないI/Oポート
等を備えた所謂マイクロコンピュータにて構成されてお
り、CPU62は、RAM66の一時記憶機能を利用し
つつ予めROM64に記憶された手順に従って入力信号
を処理して駆動信号や表示信号などを出力する。
【0018】すなわち、血圧測定に際しては、CPU6
2は、予め定められた手順に従って減速機付きDCモー
タ48を駆動することによりカフ16を生体の上腕部に
巻回し、その後空気ポンプ44を駆動することによりカ
フ16により徐々に上腕部を圧迫し、その徐速昇圧過程
において得られる脈波信号SM1 およびカフ圧信号SK
に基づいてオシロメトリック方式により血圧値を決定
し、その血圧値を最高血圧表示器32および最低血圧表
示器34に表示させると同時に、記憶装置68の血圧値
記憶領域69に順次記憶させる。なお、この記憶装置6
8は、磁気ディスク、磁気テープ、揮発性半導体メモ
リ、或いは不揮発性半導体メモリなどのよく知られた記
憶装置により構成されている。
【0019】図3は、上記電子制御装置58の制御機能
の要部を説明する機能ブロック線図である。図3におい
て、血圧測定手段72は、カフ16の圧迫圧力を緩やか
に昇圧させるカフ圧徐速昇圧期間において、圧力センサ
40を介して脈波弁別回路54により採取されるカフ脈
波の振幅値の変化に基づいて良く知られたオシロメトリ
ック法により被測定者の最高血圧値SBP及び最低血圧
値DBPを測定し、また、その血圧測定に用いられた脈
波の発生間隔に基づいて脈拍数HRを測定する。
【0020】一定出力手段74は、上記カフ圧徐速昇圧
期間(図4のt2 〜t3 間)に先立って、空気ポンプ4
4を予め設定された一定の回転数N1 (1/sec)で
カフ脈波が所定の拍数たとえば3拍検出されたことが判
定されるまで駆動させる。
【0021】脈拍間隔決定手段75は、上記カフ圧徐速
昇圧期間に先立って、生体の脈拍間隔を決定する。例え
ば、上記一定出力手段44によりカフ16の圧迫圧力が
一定の速度で上昇させられる期間(図4のt1 〜t
2 間)における3拍のカフ脈波の発生間隔をそれぞれ検
出し、その発生間隔の平均値から平均脈拍間隔TM を算
出するのである。
【0022】圧力変化値測定手段76は、一定出力手段
74によりカフ16の圧迫圧力が一定速度で昇圧させら
れる期間(図4のt1 〜t2 間)におけるカフ16の昇
圧値ΔP0 〔=(P2 −P1 )〕に基づいて、カフ脈波
1拍(脈拍1拍に相当する)に対するカフ16の圧迫圧
力の変化値ΔP1 (mmHg)〔=(ΔP0 /3)〕を
測定する。
【0023】目標カフ圧変化速度決定手段77は、上記
カフ圧徐速昇圧期間に先立って、脈拍1拍当たりのカフ
16の圧迫圧力の変化量が予め設定された最適値、例え
ば2〜3mmHg/拍となるような単位時間当たりの目
標カフ圧変化速度VPTを平均脈拍間隔TM に基づいて算
出する。その単位時間は、例えば200msec程度の
生体の脈拍発生間隔よりも充分小さい値が用いられる。
【0024】初期ポンプ出力決定手段78は、圧力変化
値測定手段76により測定されたカフ脈波1拍毎のカフ
16の圧迫圧力の変化値ΔP1 (mmHg)から、予め
設定される図5に示されるような表に基づいて、カフ脈
波1拍毎のカフ16の圧迫圧力の変化値が前記血圧測定
手段72による血圧測定に最適な所定値、たとえば10
(mmHg/1拍)となるようなカフ16の圧迫圧力の
昇圧速度を達成するための空気ポンプ44の初期回転数
X (1/sec)を決定する。
【0025】カフ圧制御手段80は、カフ圧徐速昇圧期
間において、当初は上記初期回転数NX で空気ポンプ4
4を駆動すると共に、目標カフ圧変化速度決定手段77
により決定された目標カフ圧変化速度VPTと実際のカフ
圧変化速度VP とが一致するように空気ポンプ44の回
転数を所定の制御式に従ってフィードバック制御する。
【0026】図6は、上記電子制御装置58の制御作動
の要部を説明するフローチャートである。図のステップ
SA1(以下、ステップを省略する。)では、カード読
込み装置70のカード挿入口28へ磁気カード71が挿
入されたか否かが判断される。このステップSA1の判
断が否定された場合には本ルーチンが終了させられる
が,肯定された場合にはSA2において磁気カード71
に記録されたID信号が読み込まれる。
【0027】続くSA3では、読み込まれたID信号が
記憶装置68の記憶領域に予め登録されたものであるか
否かが判断される。このSA3の判断が否定された場合
すなわち磁気カード71に記録されたID信号が未登録
である場合は,後述のSA19が実行されてカード挿入
口28から磁気カード71が送り出される。しかし、こ
のSA3の判断が肯定された場合すなわち磁気カード7
1に記録されたID信号が登録済である場合は、続くS
A4において血圧測定のための起動スイッチ22が操作
されたか否かが判断される。
【0028】このSA4の判断が否定されると肯定され
るまで待機させられる。しかし、このSA4の判断が肯
定された場合は、SA5において、切換弁42が圧力供
給状態に切り換えられると共に空気ポンプ44がたとえ
ば最大回転数で駆動されて、図4に示されるようにカフ
圧Pが予め設定された初期昇圧値P1 (例えば20mm
Hg程度の圧力)まで昇圧させられる。図4のt1 時点
はこの状態を示している。このように初期昇圧値P1
で昇圧されるのは、次のSA6の実行に際してカフ圧を
一定に保つなどの初期条件を整えるためであり、初期昇
圧値P1 は初期条件を整えるために必要な最低限の圧力
値に設定される。
【0029】次に一定出力手段74に対応するSA6及
びSA7が実行される。まず、SA6において、空気ポ
ンプ44が予め設定された一定の回転数N1 (1/se
c)で駆動されることによりカフ16の圧迫圧力が一定
速度で昇圧させられる。次にSA7において、カフ脈波
が3拍検出されたか否かが判断される。
【0030】この判断が否定された場合は引き続きSA
6乃至SA7が繰り返されるが、このSA7の判断が肯
定された場合は、続く脈拍間隔決定手段75及び圧力変
化値測定手段76に対応するSA8において、3拍のカ
フ脈波から被測定者の平均脈拍間隔TM (msec)が
算出されると共に、カフ脈波が3拍検出された期間にお
けるカフ16の圧迫圧力の変化値ΔP0 からその平均値
が算出されることにより、カフ脈波1拍当たりのカフ1
6の圧迫圧力の変化値ΔP1 が算出される。図4のt2
時点はこの状態を示している。
【0031】次に、目標カフ圧変化速度決定手段73及
び初期ポンプ出力決定手段78に対応するSA9におい
て、カフ脈波1拍当たりのカフ圧変化速度が予め定めら
れた最適値ΔPT (mmHg/拍)となるように上記平
均脈拍間隔TM に基づいて単位時間TS (=200ms
ec)当たりの目標カフ圧変化速度VPT(=ΔPT ・T
S /TM )が決定される一方、変化値ΔP1 から予め設
定される図5に示されるような表に基づいて、カフ脈波
1拍毎のカフ16の圧迫圧力の変化値が前記血圧測定手
段72による血圧測定に最適なカフ脈波1拍当たりのカ
フ圧変化値、例えば10(mmHg/1拍)となるよう
なカフ16の圧迫圧力の変化速度を達成するための空気
ポンプ44の初期回転数NX (1/sec)が決定され
る。
【0032】続いて、カフ圧制御手段80に対応するS
A10において、空気ポンプ44が初期回転数NX で駆
動されることにより、前記一定の回転数N1 で空気ポン
プ44が駆動させられた期間に続く徐速昇圧期間におい
て、カフ16の圧迫圧力が血圧測定に最適な一定速度で
昇圧させられる。
【0033】続くSA11において、所定時間TS 、例
えば200(msec)が経過したか否かが判断され
る。この判断が否定された場合には、SA13以下が実
行されるが、この判断が肯定された場合には、続くSA
12が実行される。
【0034】カフ圧制御手段80に対応するSA12に
おいては、上記所定時間TS が経過する間の実際の単位
時間当たりのカフ圧変化速度VP (mmHg/200m
sec)が測定されると共に、その実際のカフ圧変化速
度VP と前記目標カフ圧変化速度VPTとが一致するよう
に、空気ポンプ44の回転数を変化させるフィードバッ
ク制御が、例えばよく知られた速度制御型の制御式に従
って行われる。
【0035】続いて、SA13においては、脈波信号S
1 が読み込まれてカフ脈波が1拍検出されたか否かが
判断される。この判断が否定された場合にはSA11乃
至SA13が繰り返し実行されるが、肯定された場合に
は、血圧測定手段72に対応するSA14の血圧値決定
ルーチンが実行される。
【0036】この血圧値決定ルーチンにおいては、カフ
圧Pの徐速昇圧過程で逐次検出されたカフ脈波の振幅の
変化に基づいて、良く知られたオシロメトリック方式の
血圧値決定アルゴリズムに従って最高血圧値SBP、最
低血圧値DBP、および平均血圧値MBPが決定される
と共に、カフ脈波の発生間隔に基づいて脈拍数HRが決
定される。
【0037】次に、SA15において、最高血圧値SB
Pおよび最低血圧値DBPが決定されたか否かが判断さ
れる。この判断が否定された場合にはSA11乃至SA
15が繰り返し実行される。しかし、この判断が肯定さ
れた場合には、続くSA16において、測定された上記
最高血圧値SBP1 、最低血圧値DBP1 、平均血圧値
MBP1 、および脈拍数HR1 と測定日時とが記憶装置
68の血圧値記憶領域69内に被測定者毎に記憶される
と共に最高血圧表示器32、最低血圧表示器34、脈拍
数表示器36にそれぞれ表示される。
【0038】そして、続くSA17において、切換弁4
2が急速排圧状態に切り換えられることにより、カフ1
6内の急速排圧が開始される。次にSA18において、
前記最高血圧値SBP1 等が、プリンタ26により記録
紙上に表示出力される。続いてSA19が実行されるこ
とにより、磁気カード71がカード挿入口28から送り
出される。
【0039】上述のように、本実施例によれば、目標カ
フ圧変化速度決定手段77により、カフ圧徐速昇圧期間
に先立って、脈拍間隔決定手段75により決定された生
体の平均脈拍間隔TM に基づいて、脈拍1拍当たりのカ
フ16の圧迫圧力の変化量を予め設定された最適値ΔP
T (mmHg/拍)とするための単位時間当たりの目標
カフ圧変化速度VPT(mmHg/200msec)が予
め決定され、カフ圧制御手段80により、カフ圧徐速昇
圧期間において、この目標カフ圧変化速度VPTと実際の
単位時間当たりのカフ圧変化速度VP (mmHg/20
0msec)とが一致するようにカフ16の圧迫圧力が
調節されるのである。
【0040】従って、被測定者の脈拍数に応じて1拍当
たりのカフ圧変化量が予め設定された最適値ΔPT (m
mHg/拍)とされると共に、カフ圧徐速昇圧期間内で
は、カフ圧変化速度が脈拍間隔の変化に拘らず常に一定
に保たれるため、脈拍間隔が不規則に変化した場合、例
えば不整脈が生じた場合などにも、カフ圧変化速度が影
響を受けず、脈拍1拍当たりの変化量が最適の値とされ
ることから、充分な血圧測定精度が得られる。
【0041】また、本実施例によれば、一定出力手段7
4によりカフ圧徐速昇圧期間に先立って、カフ脈波が3
拍検出されるまで、空気ポンプ44が一定の回転数N1
で駆動され、圧力変化値測定手段76によりこの期間の
カフ16の圧迫圧力の変化値ΔP0 から、カフ脈波1拍
毎のカフ16の圧迫圧力の変化値ΔP1 が測定される
と、初期ポンプ出力決定手段78により、予め設定され
た関係からこの変化値ΔP1 に基づいて、カフ脈波1拍
当たりのカフ16の圧迫圧力の変化値が血圧測定に最適
な所定値となるような最適なカフ16の圧迫圧力の昇圧
速度を達成するための空気ポンプ44の初期回転数NX
が決定される。そして、カフ圧制御手段80により、カ
フ圧徐速昇圧期間の当初に、この初期回転数NX で空気
ポンプ44が駆動させられる。従って、カフ圧徐速昇圧
期間において当初、実際のカフ圧変化速度VP が目標カ
フ圧変化速度VPTに非常に良く一致してフィードバック
制御が安定するため、血圧測定精度が向上する。
【0042】また、本実施例によれば、カフ圧徐速昇圧
期間に先立って決定される最適なカフ圧変化速度で、カ
フ圧徐速昇圧期間内においてカフ16の圧迫圧力が変化
させられることから、血圧測定に際して常に一定数以上
のカフ脈波が検出されるため、包絡線を常に正確に決定
することが可能となり、常に一定の血圧測定精度が維持
される。
【0043】次に、本発明の他の実施例について図面に
基づいて詳細に説明する。
【0044】図7は、コロトコフ音式自動血圧測定装置
90の構成を示す斜視図である。図7において、本体9
2には、袋状の可撓性布およびゴム袋から成るカフ94
がエアホース95を介して接続されている。カフ94の
内周面にはマイクロホン96が配設されており、リード
線97を介して本体92に接続されている。また、本体
92には、リード線等を介して一対の電極146も接続
されている。
【0045】また、本体92の操作パネル98には、起
動スイッチ100、停止スイッチ102、プリンタ10
4、カード挿入口106などが配設され、表示パネル1
08には、最高血圧表示器110、最低血圧表示器11
2、脈拍数表示器114、時刻表示器116がそれぞれ
配設されている。
【0046】図8は、上記コロトコフ音式自動血圧測定
装置90の回路構成を説明するブロック線図である。図
8において、カフ94は、圧力センサ118、切換弁1
20、および空気ポンプ122とエアホース95を介し
て接続されており、この切換弁120は、カフ94内へ
の圧力の供給を許容する圧力供給状態、カフ94内の圧
力を緩やかに排圧する徐速排圧状態、及びカフ94内の
圧力を急速に排圧する急速排圧状態の3つの状態に切り
換えられるように構成されている。
【0047】圧力センサ118は、カフ94内の圧力を
検出してその圧力を表す圧力信号SPを静圧弁別回路1
24に供給する。マイクロホン96は、被測定者の腕か
ら逐次検出される音声を表す音声信号SSをリード線9
7を介して接続されるコロトコフ音弁別回路126に供
給する。
【0048】上記静圧弁別回路124はローパスフィル
タを備え、圧力信号SPに含まれる定常的な圧力すなわ
ちカフ圧を表すカフ圧信号SCを弁別してそのカフ圧信
号SCをA/D変換器128を介して電子制御装置13
0へ供給する。
【0049】コロトコフ音弁別回路126はバンドパス
フィルタを備え、音声信号SSに含まれるコロトコフ音
を表すコロトコフ音信号SKを弁別してそのコロトコフ
音信号SKをA/D変換器132を介して電子制御装置
130へ供給する。
【0050】心電誘導装置144は、被測定者の体表面
上に装着される一対の電極146から、被測定者の心筋
の活動電位を示す心電誘導波形、所謂心電図を検出し、
心電信号SHとして電子制御装置130へ供給する。こ
の心電信号SHは、被測定者の脈拍を表す役割を担って
いる。
【0051】上記電子制御装置130は、CPU13
4、ROM136、RAM138、および図示しないI
/Oポート等を備えた所謂マイクロコンピュータにて構
成されており、CPU134は、RAM138の一時記
憶機能を利用しつつ予めROM136に記憶された手順
に従って入力信号を処理して駆動信号や表示信号などを
出力する。
【0052】すなわち、血圧測定に際しては、CPU1
34は切換弁120を圧力供給状態に切り換え、空気ポ
ンプ122を駆動することによって、予め生体の上腕部
に巻回されたカフ94により上腕部を圧迫し、次いで空
気ポンプ122を逆方向に駆動することによりカフ94
の圧迫圧力を徐々に降圧させ、その徐速降圧過程におい
て得られるコロトコフ音信号SKの発生時点におけるカ
フ圧信号SCに基づいて最高血圧値を、コロトコフ音信
号SKの消滅時点におけるカフ圧信号SCに基づいて最
低血圧値を決定し、それらの血圧値を最高血圧表示器3
2および最低血圧表示器34に表示させると同時に、記
憶装置140の血圧値記憶領域142に順次記憶させ
る。なお、この記憶装置140は、磁気ディスク、磁気
テープ、揮発性半導体メモリ、或いは不揮発性半導体メ
モリなどのよく知られた記憶装置により構成されてい
る。
【0053】図9は、上記電子制御装置130の制御機
能の要部を説明する機能ブロック線図である。図9にお
いて、血圧測定手段150は、よく知られたコロトコフ
音方式により、カフ94の圧迫圧力を緩やかに降圧させ
るカフ圧徐速降圧期間において、マイクロホン96を介
して検出されるコロトコフ音信号SKの発生時点におけ
るカフ圧信号SCの表すカフ94の圧力値を最高血圧値
として決定し、コロトコフ音信号SKの消滅時点におけ
るカフ圧信号SCの表すカフ94の圧力値を最低血圧値
として決定するものである。
【0054】一定出力手段152は、上記カフ圧徐速降
圧期間(図10のt2 〜t3 間)に先立って、空気ポン
プ122を予め設定された一定の回転数N1 (1/se
c)で心電信号SHが所定の拍数たとえば3拍検出され
たことが判定されるまで駆動させる。
【0055】脈拍間隔決定手段153は、上記カフ圧徐
速降圧期間に先立って、生体の脈拍間隔を決定する。例
えば、上記一定出力手段44によりカフ94の圧迫圧力
が一定の速度で上昇させられる期間(図10のt1 〜t
2 間)における3拍の心電信号SHの発生間隔をそれぞ
れ検出し、その発生間隔の平均値から平均脈拍間隔T M
を算出するのである。
【0056】圧力変化値測定手段154は、一定出力手
段152によりカフ94の圧迫圧力が一定速度で降圧さ
せられる期間(図10のt1 〜t2 間)におけるカフ9
4の降圧値ΔP0 〔=(Pt −P1 )〕に基づいて、心
電信号SH1拍に対するカフ94の圧迫圧力の変化値Δ
1 (mmHg)〔=(ΔP0 /3)〕を測定する。
【0057】目標カフ圧変化速度決定手段155は、上
記カフ圧徐速降圧期間に先立って、心電信号SH1拍当
たりのカフ94の圧迫圧力の変化量が予め設定された最
適値、例えば2〜3mmHg/拍となるような単位時間
当たりの目標カフ圧変化速度VPTを平均脈拍間隔TM
基づいて算出する。その単位時間は、例えば200ms
ec程度の生体の脈拍発生間隔よりも充分に小さい値が
用いられる。
【0058】初期ポンプ出力決定手段156は、圧力変
化値測定手段154により測定された心電信号SH1拍
毎のカフ94の圧迫圧力の変化値ΔP1 (mmHg)か
ら、予め設定される図11に示されるような表に基づい
て、心電信号SH1拍毎のカフ94の圧迫圧力の変化値
が前記血圧測定手段150による血圧測定に最適な所定
値、たとえば2(mmHg/1拍)となるようなカフ9
4の圧迫圧力の降圧速度を達成するための空気ポンプ1
22の初期回転数NX (1/sec)を決定する。
【0059】カフ圧制御手段158は、カフ圧徐速降圧
期間において、当初は上記初期回転数NX で空気ポンプ
122を駆動すると共に、目標カフ圧変化速度決定手段
155により決定された目標カフ圧変化速度VPTと実際
のカフ圧変化速度VP とが一致するように空気ポンプ1
22の回転数を所定の制御式に従ってフィードバック制
御する。
【0060】図12は、上記電子制御装置130の制御
作動の要部を説明するフローチャートである。図12の
ステップSB1乃至SB4(以下、ステップを省略す
る。)は、図6のSA1乃至SA4と同様に実行され
る。SB5においては、切換弁120が圧力供給状態に
切り換えられて、空気ポンプ122がたとえば最大回転
数で駆動させられることにより、カフ94の圧力値が図
10に示される目標昇圧値Pt (例えば、180mmH
g程度の圧力値)まで昇圧させられる。
【0061】次に一定出力手段152に対応するSB6
乃至SB7が実行される。まずSB6において、空気ポ
ンプ44が予め設定された一定の回転数N1 で駆動させ
られることにより、カフ94の圧迫圧力が一定速度で降
圧させられる。次にSB7において、心電信号SHが3
拍検出されたか否かが判断される。
【0062】この判断が否定された場合は引き続きSB
6乃至SB7が繰り返されるが、このSB7の判断が肯
定された場合は、続く脈拍間隔決定手段153及び圧力
変化値測定手段154に対応するSB8において、3拍
の心電信号SHから被測定者の平均脈拍間隔TM (ms
ec)が算出されると共に、心電信号SHが3拍検出さ
れた期間におけるカフ94の圧迫圧力の変化値ΔP0
らその平均値が算出されることにより、心電信号SH1
拍当たりのカフ94の圧迫圧力の変化値ΔP1(mmH
g)が算出される。図10のt2 時点はこの状態を示し
ている。
【0063】次に、目標カフ圧変化速度決定手段155
及び初期ポンプ出力決定手段156に対応するSB9に
おいて、心電信号SH1拍当たりのカフ圧変化速度が予
め定められた最適値ΔPT (mmHg/拍)となるよう
に上記平均脈拍間隔TM に基づいて単位時間TS (=2
00msec)当たりの目標カフ圧変化速度VPT(=Δ
T ・TS /TM )が決定される一方、変化値ΔP1
基づいて予め設定される図11に表されるような表か
ら、心電信号SH1拍当たりのカフ94の圧迫圧力の変
化値が、前記血圧測定手段150による血圧測定に最適
な心電信号SH1拍当たりのカフ圧変化値、たとえば2
(mmHg/1拍)となるようなカフ94の圧迫圧力の
降圧速度を達成するための空気ポンプ44の初期回転数
X (1/sec)が決定される。
【0064】続いて、カフ圧制御手段158に対応する
SB10において、空気ポンプ44が初期回転数NX
駆動されることにより、前記一定の回転数N1 で空気ポ
ンプ44が駆動させられた期間に続く徐速降圧期間にお
いて、カフ94の圧迫圧力が血圧測定に最適な一定速度
で降圧させられる。
【0065】続くSB11において、所定時間、例えば
200(msec)が経過したか否かが判断される。こ
の判断が否定された場合には、SB13以下が実行され
るが、この判断が肯定された場合には、続くSB12が
実行される。
【0066】カフ圧制御手段158に対応するSB12
においては、上記所定時間が経過する間の実際の単位時
間当たりのカフ圧変化速度VP (mmHg/200ms
ec)が測定されると共に、その実際のカフ圧変化速度
P と前記目標カフ圧変化速度VPTとが一致するよう
に、空気ポンプ122の回転数を変化させるフィードバ
ック制御が、例えばよく知られた速度制御型の制御式に
従って行われる。
【0067】続いて、血圧測定手段150に対応するS
B13の血圧値決定ルーチンが実行される。この血圧値
決定ルーチンにおいては、よく知られたコロトコフ音方
式により、カフ94の圧迫圧力が緩やかに降圧されるカ
フ圧徐速降圧期間において、マイクロホン96を介して
検出されるコロトコフ音信号SKの発生時点におけるカ
フ圧信号SCの表すカフ圧値が最高血圧値SBPとして
決定され、コロトコフ音信号SKの消滅時点におけるカ
フ圧信号SCの表すカフ圧値が最低血圧値DBPとして
決定される。
【0068】次に、SB14において、最高血圧値SB
Pおよび最低血圧値DBPが決定されたか否かが判断さ
れる。この判断が否定された場合にはSB11乃至SB
14が繰り返し実行される。しかし、この判断が肯定さ
れた場合には、続くSB15において、測定された上記
最高血圧値SBP、最低血圧値DBP、平均血圧値MB
P、および脈拍数HRと測定日時とが記憶装置140の
血圧値記憶領域142内に被測定者毎に記憶されると共
に最高血圧表示器110、最低血圧表示器112、脈拍
数表示器114にそれぞれ表示される。
【0069】そして、続くSB16において、切換弁1
20が急速排圧状態に切り換えられることにより、カフ
94内の急速排圧が開始される。次にSB17におい
て、前記最高血圧値SBP等が、プリンタ104により
記録紙上に表示出力される。続いてSAB18が実行さ
れることにより、磁気カード148がカード挿入口10
6から送り出される。
【0070】上述のように、本実施例によれば、目標カ
フ圧変化速度決定手段155により、カフ圧徐速降圧期
間に先立って、脈拍間隔決定手段153により決定され
た生体の平均脈拍間隔TM に基づいて、心電信号SH1
拍当たりのカフ94の圧迫圧力の変化値を予め設定され
た最適値ΔPT (mmHg/拍)とするための単位時間
当たりの目標カフ圧変化速度VPT(mmHg/200m
sec)が予め決定され、カフ圧制御手段158によ
り、カフ圧徐速降圧期間において、この目標カフ圧変化
速度VPTと実際の単位時間当たりのカフ圧変化速度VP
(mmHg/200msec)とが一致するようにカフ
94の圧迫圧力が調節されるのである。
【0071】従って、被測定者の脈拍数に応じて1拍当
たりのカフ圧変化量が予め設定された最適値ΔPT (m
mHg/拍)とされると共に、カフ圧徐速降圧期間内で
は、カフ圧変化速度が脈拍間隔の変化に拘らず常に一定
に保たれるため、脈拍間隔が不規則に変化した場合、例
えば不整脈が生じた場合などにも、カフ圧変化速度が影
響を受けず、脈拍1拍当たりの変化量が最適の値とされ
ることから、充分な血圧測定精度が得られる。
【0072】また、本実施例によれば、一定出力手段1
52によりカフ圧徐速降圧期間に先立って、心電信号S
Hが3拍検出されるまで、空気ポンプ122が一定の回
転数N1 で駆動され、圧力変化値測定手段154により
この期間のカフ94の圧迫圧力の変化値ΔP0 から、心
電信号SH1拍毎のカフ94の圧迫圧力の変化値ΔP 1
が測定されると、初期ポンプ出力決定手段156によ
り、予め設定された関係からこの変化値ΔP1 に基づい
て、心電信号SH1拍当たりのカフ94の圧迫圧力の変
化値が血圧測定に最適な所定値となるような最適なカフ
94の圧迫圧力の降圧速度を達成するための空気ポンプ
122の初期回転数NX が決定される。そして、カフ圧
制御手段158により、カフ圧徐速降圧期間の当初に、
この初期回転数NX で空気ポンプ122が駆動させられ
る。従って、カフ圧徐速降圧期間において当初、実際の
カフ圧変化速度VP が目標カフ圧変化速度VPTに非常に
良く一致してフィードバック制御が安定するため、血圧
測定精度が向上する。
【0073】また、本実施例によれば、カフ圧徐速降圧
期間に先立って決定される最適なカフ圧変化速度で、カ
フ圧徐速降圧期間内においてカフ94の圧迫圧力が変化
させられることから、コロトコフ音の発生及び消滅が実
際よりも低いカフ圧値で検出されて血圧値が常に低めに
測定されることが無くなり、常に一定の血圧測定精度が
維持される。
【0074】また、本実施例のコロトコフ音式自動血圧
測定装置90によれば、前述のオシロメトリック式自動
血圧測定装置8のような、測定期間内に血圧値の変動が
生じると正確な血圧値決定が行えなくなるといった欠点
が存在せず、運動時などの血圧値が逐次変動しているよ
うな場合にも用いることができる。したがって、たとえ
ばトレッドミルなどの室内運動器具の使用時に、被測定
者の血圧変動を監視する場合などにも有効に利用され得
る。
【0075】以上、本発明の様々な実施例を図面に基づ
いて詳細に説明したが、本発明はその他の態様において
も適用される。
【0076】例えば、前述の実施例においては、血圧測
定に最適なカフ圧変化速度を達成させるために、空気ポ
ンプ44の最適な回転数NX (1/sec)が求められ
ていたが、例えば、空気ポンプ44の回転数は一定のま
まで、空気ポンプ44の前段に接続されている切換弁4
2の最適な排気弁開度を求めることにより最適なカフ圧
変化速度を達成するように構成されていても構わない。
【0077】また、前述の図2のオシロメトリック式自
動血圧測定装置8においては、カフ94の圧迫圧力が緩
やかに昇圧させられる過程において血圧測定が行われて
いたが、カフ94の圧迫圧力が緩やかに降圧させられる
過程において血圧測定が行われるように構成されていて
もよい。勿論、コロトコフ音式自動血圧測定装置90に
おいても同様である。このようにしても同様の効果が達
成され得る。
【0078】また、前述の実施例のSA7或いはSB7
においては、生体の脈拍を表す信号としてカフ脈波或い
は心電信号SHが用いられていたが、生体の脈拍を表す
信号であれば、オキシメータのプローブから発生する光
電脈波など様々な信号が利用され得る。
【0079】また、前述の実施例においては、オシロメ
トリック方式とコロトコフ音方式の自動血圧測定装置が
説明されていたが、カフを用いた自動血圧測定装置であ
れば、超音波ドップラー方式などその他様々なものが考
えられ得る。
【0080】本発明はその主旨を逸脱しない範囲におい
て、その他種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるオシロメトリック式自
動血圧測定装置8を説明する斜視図である。
【図2】図1の実施例の回路構成を説明するブロック線
図である。
【図3】図1の実施例の電子制御装置58の制御機能の
要部を説明する機能ブロック線図である。
【図4】図1の実施例の電子制御装置58の制御作動に
より変化させられるカフ圧Pを示すタイムチャートであ
る。
【図5】図1の実施例の電子制御装置58の制御作動に
よりカフ脈波1拍毎のカフの圧迫圧力の変化値ΔP1
ら求められる空気ポンプの初期回転数NX を示す図であ
る。
【図6】図1の実施例の電子制御装置58の制御作動の
要部を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施例であるコロトコフ音式自動
血圧測定装置90を説明する斜視図である。
【図8】図7の実施例の回路構成を説明するブロック線
図である。
【図9】図7の実施例の電子制御装置130の制御機能
の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図10】図7の実施例の電子制御装置130の制御作
動により変化させられるカフ圧Pを示すタイムチャート
である。
【図11】図7の実施例の電子制御装置130の制御作
動により心電信号SH1拍当たりのカフの圧迫圧力の変
化値ΔP1 から求められる空気ポンプ122の初期回転
数NX を示す図である。
【図12】図7の実施例の電子制御装置130の制御作
動の要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
8:オシロメトリック式自動血圧測定装置 16:カフ 75:脈拍間隔決定手段 77:目標カフ圧変化速度決定手段 80:カフ圧制御手段 90:コロトコフ音式自動血圧測定装置 94:カフ 153:脈拍間隔決定手段 155:目標カフ圧変化速度決定手段 158:カフ圧制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の一部に巻回されるカフの圧迫圧力
    を所定速度で変化させるカフ圧変化期間において、該生
    体の動脈から発生する脈拍同期信号の変化に基づいて該
    生体の血圧値を決定する自動血圧測定装置において、 前記カフ圧変化期間に先立って、前記生体の脈拍間隔を
    決定する脈拍間隔決定手段と、 該脈拍間隔決定手段により決定された脈拍間隔に基づい
    て、脈拍1拍当たりの該カフの圧迫圧力の変化量を予め
    設定された値とするための単位時間当たりの目標カフ圧
    変化速度を決定する目標カフ圧変化速度決定手段と、 前記カフ圧変化期間において、該目標カフ圧変化速度決
    定手段により決定された目標カフ圧変化速度と実際の単
    位時間当たりのカフ圧変化速度とが一致するようにカフ
    の圧迫圧力を調節するカフ圧制御手段とを、含むことを
    特徴とする自動血圧測定装置。
JP8117918A 1996-05-13 1996-05-13 自動血圧測定装置 Pending JPH09299340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8117918A JPH09299340A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 自動血圧測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8117918A JPH09299340A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 自動血圧測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09299340A true JPH09299340A (ja) 1997-11-25

Family

ID=14723409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8117918A Pending JPH09299340A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 自動血圧測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09299340A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122513A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Nippon Seimitsu Sokki Kk 電子血圧計の圧力制御方法
JP2013042840A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Citizen Holdings Co Ltd 電子血圧計
JP2013188307A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Terumo Corp 血圧計及びその制御方法
US8784325B2 (en) 2008-11-03 2014-07-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for measuring blood pressure

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58127634A (ja) * 1982-01-25 1983-07-29 コーリン電子株式会社 オシロメトリック式自動血圧測定装置
JPS58188428A (ja) * 1982-04-27 1983-11-02 オムロン株式会社 血圧計
JPS63281622A (ja) * 1987-05-14 1988-11-18 Nippon Denki Sanei Kk 電子式非観血血圧計

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58127634A (ja) * 1982-01-25 1983-07-29 コーリン電子株式会社 オシロメトリック式自動血圧測定装置
JPS58188428A (ja) * 1982-04-27 1983-11-02 オムロン株式会社 血圧計
JPS63281622A (ja) * 1987-05-14 1988-11-18 Nippon Denki Sanei Kk 電子式非観血血圧計

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122513A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Nippon Seimitsu Sokki Kk 電子血圧計の圧力制御方法
JP4607546B2 (ja) * 2004-10-29 2011-01-05 日本精密測器株式会社 電子血圧計の圧力制御方法
US8784325B2 (en) 2008-11-03 2014-07-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for measuring blood pressure
JP2013042840A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Citizen Holdings Co Ltd 電子血圧計
JP2013188307A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Terumo Corp 血圧計及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6068601A (en) Blood pressure measuring apparatus
US5836887A (en) Physical information monitor system having means for determining reference range for abnormality determination, based on moving average of previously obtained values
JPH09173305A (ja) 動脈弾性度評価装置
US6406434B2 (en) Blood-pressure measuring apparatus for patient under blood-dialysis treatment
EP0482242B1 (en) Method and apparatus for automatic blood pressure monitoring
JP3568296B2 (ja) 心電誘導波形検出装置
US5752913A (en) Physical information monitor system having means for determining reference range for abnormality determination of the monitored information
JP2002360526A (ja) 心機能評価機能付き血圧測定装置
JP3697230B2 (ja) 血圧監視装置
JPH09299340A (ja) 自動血圧測定装置
JPS58127634A (ja) オシロメトリック式自動血圧測定装置
JP2006247216A (ja) オシロメトリック式自動血圧測定装置
US5261413A (en) Blood pressure measure system
JP3599858B2 (ja) 脈波伝播速度測定装置
JPS61122840A (ja) カフ圧力制御装置
JPH09220206A (ja) 自動血圧測定装置
JP3621187B2 (ja) オシロメトリック式自動血圧測定装置
JP3558431B2 (ja) 脈波伝播速度測定機能付き自動血圧測定装置
JP2938237B2 (ja) 動脈硬化度測定装置
JP3501492B2 (ja) 血圧値推定機能を備えた自動血圧測定装置
JPH08256999A (ja) 生体情報監視装置
JPH09220205A (ja) 自動血圧測定装置
JP3643561B2 (ja) 下肢上肢血圧指数測定装置
JPH10328150A (ja) 脈波伝播速度情報測定装置
JPH10314130A (ja) 脈波伝播速度情報測定機能付き自動血圧測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050412

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050802