JP3501492B2 - 血圧値推定機能を備えた自動血圧測定装置 - Google Patents

血圧値推定機能を備えた自動血圧測定装置

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JP3501492B2 JP06711294A JP6711294A JP3501492B2 JP 3501492 B2 JP3501492 B2 JP 3501492B2 JP 06711294 A JP06711294 A JP 06711294A JP 6711294 A JP6711294 A JP 6711294A JP 3501492 B2 JP3501492 B2 JP 3501492B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動血圧測定装置のカ
フ徐速降圧時における血圧値の測定に先立って、カフの
急速昇圧時において血圧値を推定する血圧値推定機能を
備えた自動血圧測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体の血圧値を自動的に測定する自動血
圧測定装置が知られている。このような自動血圧測定装
置では、通常、動脈内の血流が阻止されるまで生体に対
するカフの圧迫圧力が急速に昇圧された後、カフの圧迫
圧力が所定速度たとえば2乃至3mmHg/sec程度の速度で
緩やかに降圧させられる期間で血圧測定が実行される。
この血圧決定の方式としてはオシロメトリック方式およ
びコロトコフ音方式がよく知られている。オシロメトリ
ック方式では、カフが緩やかに降圧させられる期間でカ
フに発生する圧力振動を脈波として検出し、その脈波振
幅の大きさの変化に基づいて最高血圧値および最低血圧
値が決定される。また、コロトコフ音方式では、カフが
緩やかに降圧させられる期間で動脈から発生する血流音
すなわちコロトコフ音をマイクロホンにより検出し、そ
のコロトコフ音の発生および消滅に基づいて最高血圧値
および最低血圧値が決定される。これらの血圧値決定方
式では脈波或いはコロトコフ音の発生間隔に相当するカ
フの圧力変化量が測定精度を左右することから、自動血
圧測定装置では、高精度で血圧値を測定するためにカフ
が緩やかに降圧させられる期間で血圧測定が自動的に実
行されるようになっているのである。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記従来の自動血
圧測定装置では、カフが緩やかに降圧させられる期間で
血圧測定が実行されることから、血圧値を得るために2
0秒程度の時間を必要とすることが避けられない。この
ため、そのようなカフの徐速降圧期間における血圧測定
に先立って、生体の血圧値を迅速に知ることができない
欠点があった。たとえば、救急患者に対して迅速な判断
を強いられる場合や、カフの急速昇圧中に生体の最高血
圧値よりも所定値だけ高い昇圧停止圧を決定する場合の
ように、カフの徐速降圧期間における血圧測定に先立っ
て生体の血圧値を大まかでもよいが迅速に知ることが望
まれるのである。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、カフの徐速降圧
期間における血圧測定に先立って生体の血圧値を推定で
きる血圧値推定機能を備えた自動血圧測定装置を提供す
ることにある。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための第1の手段】また、前記目的を
達成するための他の発明の要旨とするところは、生体に
対するカフの圧迫圧力を所定速度で緩やかに降圧させる
期間で血圧測定を実行する自動血圧測定装置において、
その所定速度の降圧に先立つカフの急速昇圧期間におい
て生体の血圧値を推定する自動血圧測定装置であって、
(a) 前記カフの圧迫圧力を検出する圧力検出手段と、
(b) 前記カフに発生する脈波を検出する脈波検出手段
と、(c) その脈波検出手段により検出された脈波の振幅
とその脈波が発生したときのカフの圧力とを記憶する脈
波振幅カフ圧記憶手段と、(d) 前記カフの急速昇圧期間
において脈波検出手段により検出された複数個の脈波の
振幅とその複数個の脈波が検出されたときのカフの圧力
との関係を表す包絡線を決定する包絡線決定手段と、
(e) 包絡線の最大値または最大傾斜点に対応するカフ圧
を血圧値とする予め設定された関係からその包絡線決定
手段により決定された包絡線に基づいて前記生体の血圧
値を推定する血圧値推定手段とを、含むことにある。
【0012】
【作用】このようにすれば、カフの急速昇圧期間におい
て脈波検出手段により検出された複数個の脈波の大きさ
とその複数個の脈波が検出されたときのカフの圧力との
関係を表す包絡線が、包絡線決定手段により決定され、
包絡線の最大値または最大傾斜点に対応するカフ圧を血
圧値とする予め設定された関係からその包絡線決定手段
により決定された包絡線に基づいて前記生体の血圧値が
血圧値推定手段により推定される。
【0013】
【第1発明の効果】したがって、本発明の自動血圧測定
装置によれば、カフの徐速降圧期間に先立つカフの急速
昇圧期間において得られた包絡線に基づいて生体の血圧
値が推定され、大まかな生体の血圧値を迅速に得ること
ができる。
【0014】ここで、好適には、前記血圧値推定手段に
より推定された血圧値に基づいて前記急速昇圧期間の最
大昇圧圧力を決定する最大昇圧圧力決定手段と、前記カ
フの圧力がその最大昇圧圧力に到達したら、カフの徐速
降圧を開始させる圧迫圧力制御手段とがさらに含まれ
る。このようにすれば、カフがその急速昇圧期間におい
て最大昇圧圧力まで昇圧されることで、カフが必要かつ
充分な値すなわち生体の最高血圧値よりも所定値だけ高
い値まで昇圧されるので、不要に高い圧にカフを昇圧し
たり或いは再昇圧をしたりすることが解消されて生体に
対する負担が軽減される。
【0015】また、好適には、前記血圧値推定手段によ
り推定された血圧値と予め設定された判断基準値とを比
較することにより前記生体の血圧異常を判定する血圧異
常判定手段と、その血圧異常判定手段により生体の血圧
異常が判定された場合には、血圧異常を表示する異常表
示手段とが、さらに含まれる。このようにすれば、カフ
がその急速昇圧期間において生体の血圧値が異常である
か否かを知ることができ、生体に対する医療措置につい
て迅速な判断が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例である血圧値推定機
能を備えた自動血圧測定装置を図面に基づいて詳細に説
明する。
【0017】図1において、生体の上腕などを圧迫する
ためにそれに巻回されるカフ10は、ゴムシート或いは
ビニールシートのような弾性膜などにより構成された膨
張袋10aが伸縮不能な腕帯10b内に収容されること
により構成されている。このカフ10の膨張袋10a
は、たとえば半導体圧力検出素子を備えた圧力センサ1
2、電動式の空気ポンプ14、および圧力制御弁16と
空気配管18を介して接続されている。この圧力制御弁
16はカフ10の圧迫圧力を演算制御装置26からの指
令に従って制御するものであり、後述の圧迫圧力制御手
段54として機能している。
【0018】上記圧力センサ12は、後述の圧力検出手
段50に対応するものであり、カフ10内の圧力を検出
し、その圧力を表す圧力信号SPをローパスフィルタ2
0、第1バンドパスフィルタ22、第2バンドパスフィ
ルタ23へ供給する。ローパスフィルタ20は、圧力信
号SPに含まれる直流成分を弁別してカフ10の圧力
(静圧)PC を取り出すものであり、カフ圧信号SKと
してA/D変換器24へ出力する。また、第1バンドパ
スフィルタ22は、圧力信号SPに含まれるたとえば1
乃至10Hzの周波数成分を弁別して脈波成分を取り出
し、脈波信号SM1としてA/D変換器24へ出力す
る。生体の上腕などに巻回されるカフ10には、動脈の
脈動に基づいて心拍に同期した圧力変動が発生するので
ある。そして、第2バンドパスフィルタ23は、圧力信
号SPに含まれる0.5乃至20Hzの周波数成分を弁別
して脈波成分を取り出し、脈波信号SM2としてA/D
変換器24へ出力する。第1バンドパスフィルタ22
は、血圧測定のためのカフ10の圧力の徐速圧力変化
(2乃至3mm/Hg )中において心拍に同期してカフ10
に発生する圧力振動すなわち脈波振幅をモーションアー
チファクトノイズなどのノイズの影響なく取り出すこと
を目的とする狭い周波数特性を備えているのに対し、第
2バンドパスフィルタ23は、より正確な脈波を採取す
るためのカフ10の圧力の保持中において動脈内に発生
する圧脈波と同様の形状の脈波をカフ10から正確に取
り出すことを目的とする比較的広い周波数特性を備えて
いるのである。なお、上記A/D変換器24には、上記
3種類の入力信号を時分割するマルチプレクサが含まれ
ており、それら3種類の入力信号を並列的にA/D変換
する機能を備えている。上記第1バンドパスフィルタ2
2および第2バンドパスフィルタ23は後述の脈波形状
検出手段58に対応している。
【0019】演算制御装置26は、CPU28、RAM
30、ROM32、出力インターフェース34、表示用
インターフェース36を含む所謂マイクロコンピュータ
であり、CPU28は、A/D変換器24から入力され
た信号を、RAM30の一時記憶機能を利用しつつ、予
めROM32に記憶されたプログラムに従って処理し、
出力インターフェース34を介して空気ポンプ14およ
び圧力制御弁16を駆動制御するとともに、表示用イン
ターフェース36を介して表示器38を駆動制御する。
この表示器38には、多数の画素によって数値や波形を
表示できる画像表示板が備えられるとともに、必要に応
じてインクによって紙面上に数値および波形を表示でき
る印字機が備えられる。本実施例では、上記表示器38
が後述の異常表示手段66に対応している。
【0020】モード切替スイッチ40は、1回測定モー
ドと連続監視モードとを切り替えるために操作されるも
のであり、1回測定モードまたは連続監視モードを指令
する信号を選択的にCPU28に供給する。また、起動
/停止スイッチ42は、その押圧操作毎に起動および停
止を交互に指令する信号をCPU28に供給する。
【0021】図2は、上記演算制御装置26の制御機能
の要部を説明する機能ブロック線図である。図の自動血
圧測定装置は、生体の一部に巻回されたカフ10の圧迫
圧力を検出する圧力検出手段50と、カフ10が徐速降
圧させられたときに発生する圧力振動すなわち一連の脈
波の振幅の大きさの変化に基づいて生体の血圧値を測定
する血圧測定手段52と、血圧測定の開始時にはカフ1
0の圧迫圧力を予め定められた最大昇圧圧力まで急速に
昇圧させた後に徐速降圧させ、この徐速降圧期間におい
て血圧値が決定されるとカフ10の圧迫圧力を解放する
圧迫圧力制御手段54とを備えている。関係決定手段5
6は、血圧測定手段52による血圧測定に際して得られ
た脈波の形状と前記生体の血圧値とに基づいて、カフ1
0に発生する脈波の形状とその脈波の発生時のカフの圧
迫圧力と生体の血圧値との間の生体固有の関係を予め決
定する。脈波形状検出手段58は、カフ10の急速昇圧
期間においてカフ10に発生する脈波の形状を検出す
る。血圧値推定手段60は、上記の関係から脈波形状検
出手段58により検出された実際の脈波の形状およびそ
の脈波の発生時のカフ10の圧迫圧力に基づいて生体の
血圧値を推定する。
【0022】心拍に同期してカフ10に発生する圧力信
号である脈波の形状は、カフ10の圧迫圧力が生体の最
高血圧値付近の高い状態、平均血圧値付近の状態、最低
血圧値付近の低い状態へ順次変化するに伴って、図3の
(a) 、(b) 、(c) に示すように、立ち上がりの傾斜、波
形の幅、反射波の位置および形状などが順次変化する性
質があることから、その脈波の形状とカフ圧(血圧値)
との関係を予め求め、その関係からカフ10の急速昇圧
期間において検出された実際の波形に基づいて血圧値が
推定され得るのである。
【0023】図2において、前記血圧値推定手段60に
より推定された血圧値に基づいて前記急速昇圧期間の最
大昇圧圧力を決定する最大昇圧圧力決定手段62がさら
に含まれており、前記圧迫圧力制御手段54は、カフ1
0の圧力がその最大昇圧圧力に到達したら、カフ10の
徐速降圧を開始させる。また、前記血圧値推定手段60
により推定された血圧値と予め設定された判断基準値と
を比較することにより前記生体の血圧異常を判定する血
圧異常判定手段64と、その血圧異常判定手段64によ
り生体の血圧異常が判定された場合には、血圧異常を表
示する異常表示手段66とが、さらに含まれる。
【0024】図4および図5は、上記演算制御装置26
の制御作動を説明するフローチャートである。図のステ
ップSA1(以下、フローチャートの特定のステップを
示す場合には「ステップ」を省略して符号のみをいう)
では、自動血圧測定装置の起動操作が行われたか否かが
起動/停止スイッチ42からの信号に基づいて判断され
る。このSA1の判断が否定された場合には待機させら
れるが、肯定された場合には、SA2において空気ポン
プ14および圧力制御弁16によりたとえば30乃至4
0mmHg/sec程度の速度でカフ10が急速に昇圧される。
【0025】続くSA3では、カフ圧PC がたとえば1
80mmHg程度に予め設定された最大圧迫圧力PCMに到達
したか否かが判断される。このSA3の判断が否定され
た場合には、SA2以下が繰り返し実行されるが、肯定
された場合には、SA4において空気ポンプ14が停止
され且つ圧力制御弁16の開度が制御されることにより
カフ10の徐速排気が開始され、カフ圧PC がたとえば
2乃至3mmHg/秒程度の血圧測定に適した速度にて徐速
降圧させられる。そして、SA5では、1つの脈波が入
力されたか否かが脈波信号SM1に基づいて判断され
る。このSA5の判断が否定された場合にはSA4以下
が繰り返し実行される。
【0026】しかし、上記SA5の判断が肯定された場
合には、SA6において脈波の形状がRAM30の脈波
形状記憶領域44に記憶された後、SA7においてオシ
ロメトリック方式の血圧値決定アルゴリズムによる血圧
値決定ルーチンが実行され、SA8において血圧値の決
定が完了したか否かが判断される。上記血圧測定期間に
おけるカフ10の徐速降圧期間では、脈波信号SM1に
基づく脈波振幅は、図6に示すように、当初は順次増加
するがその後は順次減少する性質があり、上記血圧値決
定アルゴリズムでは、たとえば脈波の振幅が急激に増加
したときのカフ圧値が最高血圧値Psys 、脈波の振幅が
最大となったときのカフ圧値が平均血圧値Pmean、脈波
の振幅が急激に減少したときのカフ圧値が最低血圧値P
dia としてそれぞれ決定される。
【0027】上記SA8における判断が否定された場合
には、SA4以下が繰り返し実行されるが、肯定された
場合には、SA9において各血圧値Psys 、Pmean、P
diaがRAM30の血圧値記憶領域46にそれぞれ記憶
され且つ表示器38に数字表示されるとともに、SA1
0において圧力制御弁16が開かれてカフ10が急速に
排気され、カフ10による圧迫が解消される。本実施例
では、血圧測定を自動的に実行する上記SA4乃至S8
が、前記血圧測定手段52に対応している。
【0028】そして、SA11においてフラグFk の内
容が「1」であるか否かが判断される。このフラグFk
は、その内容が「1」であるときに血圧推定のための関
係式が決定されたことを示すものであり、自動血圧測定
装置の起動操作時に「0」にクリアされる。当初は上記
SA11の判断が否定されるので、前記関係決定手段5
6に対応するSA12においてカフ10が巻回されてい
る生体に関して脈波の形状すなわち波形解析値とカフ圧
C と血圧値との関係が決定される。次いで、SA13
において上記フラグFk の内容が「1」にセットされ
る。上記SA12において関係式が一旦決定されてフラ
グFk の内容が「1」とされると、次のサイクルにおい
てはSA11の判断が肯定されるので、直接SA14が
実行される。
【0029】上記SA12では、SA6において脈波形
状記憶領域44に記憶された各脈波の形状が、たとえば
脈波の振幅値b、Slope 値、%MAP 値、立上り%値、ピ
ークインデックスPI値などの波形解析値によりそれぞれ
表される。ここで、図7に示すように、上記脈波の振幅
値bは脈波の上ピーク値と下ピーク値との差(=上ピー
ク値SAP−下ピーク値DAP)であり、脈波の高さ形
状を示す。上記Slope値は脈波の立ち上がり部分の微分
値の最大値(dP/dt)max として定義されるものであり、
脈波の立ち上がり部分の最大傾斜を示す。上記%MAP 値
は脈波振幅値bに対する脈波面積の重心位置の高さa
(=重心値MAP−下ピーク値DAP)の割合(=100
×a/b)として定義されるものであり、脈波の形状の
尖り具合を示す。上記立上り%値は脈波周期T(sec)に
対する脈波の立ち上がり時間Tdsの割合(=100 ×Tds
/T)として定義されるものであり、脈波の偏りの程度
を示す。上記ピークインデックスPI値は脈波周期T(se
c)に対する最大ピークとその次のピークとの間隔Tsh
割合(=100 ×Tsh/T)として定義されるものであ
り、反射波の位置を示す。
【0030】上記SA12では、上記のように波形解析
値が算出されることにより、たとえば図8に示すような
各波形解析値と実際の血圧値(血圧測定時のカフ圧
C )との関係を示すデータが得られるので、そのデー
タから各波形解析値について、波形解析値とカフ圧PC
と血圧値との関係すなわち血圧値をパラメータとする波
形解析値とカフ圧PC との複数種類の関係が図9、図1
0、図11、図12、図13に示すように決定される。
これらの図9乃至図13において、測定された血圧値以
外の血圧値をパラメータとする曲線は、実際の測定され
た曲線に基づき、予め血圧値毎に所定の相互間隔で設定
された複数本の曲線パターンを修正することにより決定
される。なお、上記図9、図10、図11、図12、図
13の関係における血圧値は、最高血圧値、平均血圧
値、および最低血圧値のいずれであってもよい。
【0031】続くSA14では、連続監視モードである
か否かがモード切替スイッチ40からの信号に基づいて
判断される。このSA14の判断が否定された場合には
1回測定モードであるので、本ルーチンが終了させられ
て、再びSA1以下が実行される。しかし、上記SA1
4における判断が肯定された場合すなわち連続監視モー
ドである場合には、SA15においてタイマーカウンタ
1 の内容がクリアされた後、SA16において停止操
作が行われたか否かが起動/停止スイッチ42からの信
号に基づいて判断される。このSA16の判断が肯定さ
れた場合には本ルーチンが終了させられて、再びSA1
以下が実行される。
【0032】しかし、SA16の判断が否定された場合
には、SA17においてタイマーカウンタT1 の内容に
「1」が加算された後、SA18においてタイマーカウ
ンタT1 の内容が予め設定された判断基準値T1Mに到達
したか否かが判断される。この判断基準値T1Mは、本実
施例の自動血圧測定装置の測定周期であり、たとえば数
分乃至数十分の範囲内で設定される。当初は上記SA1
8の判断が否定されるので、SA16以下が再び実行さ
れるが、肯定されると、SA19以下においてカフ10
の急速昇圧期間において血圧値を推定するための一連の
ルーチンが実行される。
【0033】SA19では前記SA2と同様にしてカフ
10の急速昇圧が実行され、SA20では1つの脈波が
発生したか否かが判断される。このSA20の判断が否
定された場合にはSA19以下が再び実行されてカフ1
0の急速昇圧が継続されるが、肯定された場合には、S
A21において脈波の形状が脈波形状記憶領域44に記
憶される。次いで、前記血圧値推定手段60に対応する
SA22の血圧値推定ルーチンが実行され、カフ10が
巻回された生体に関した予め決定された関係から、実際
の脈波の形状に基づいて血圧値が推定される。すなわ
ち、SA22では、SA21において脈波形状記憶領域
44に記憶された脈波の形状を表す波形解析値、たとえ
ば脈波の振幅値b、Slope 値、%MAP 値、立上り%値、
ピークインデックスPI値が算出され、図9、図10、図
11、図12、図13にそれぞれ示す複数種類の関係か
らそれら波形解析値とその波形解析値が示す波形の脈波
が発生したときのカフ圧PC とに基づいて複数の血圧値
がそれぞれ算出され、各算出された複数の値から所定の
算出式に従って血圧値が推定されるのである。
【0034】なお、上記関係のパラメータである血圧値
は最高血圧値、平均血圧値、および最低血圧値のいずれ
でもよく、前記SA22において推定される血圧値は上
記関係のパラメータに応じた血圧値となる。また、上記
算出式は、平均値算出式、各算出された値から重み付平
均値算出式、最大値および最小値を除外した後の値から
の平均値算出式などが用いられるが、入力された脈波の
形状が異常であると判定された場合には、血圧値の算出
は行われないため、続くSA23の判断が否定されるこ
とになる。この異常判定も、上記各波形解析値が予め設
定された判断基準範囲内であるか否かに従って判断され
る。カフ10の急速昇圧期間において最初に発生した脈
波が正常なものであれば、SA22においてはその1つ
の脈波の形状に基づいて血圧値の推定が行われるので、
続くSA23の判断が肯定される。
【0035】次いでSA23では、上記SA22による
血圧値の算出すなわち血圧値の推定が完了したか否かが
判断される。このSA23の判断が否定された場合は前
記SA19以下が再び実行されてカフ10の急速昇圧が
継続される。しかし、肯定された場合は、前記血圧異常
判定手段64に対応するSA24において、推定された
血圧値が異常であるか否かすなわち予め設定された判断
基準範囲以内であるか否かが判断される。たとえば、推
定された最高血圧値が200以上或いは100以下であ
るか否か、または推定された最低血圧値が150以上或
いは50以下であるか否かが判断される。
【0036】上記SA24の判断が肯定された場合に
は、SA25において血圧値の異常内容が表示器38に
表示される。本実施例では、その表示器38が前記異常
表示手段66として機能している。しかし、上記SA2
4の判断が否定されると、前記最大昇圧圧力決定手段6
2に対応するSA26において最大昇圧圧力PCMR が決
定される。そして、SA27では、カフ圧PC が上記最
大昇圧圧力PCMR に所定の余裕値αを加えた値(PCMR
+α)に到達したか否かが判断される。このSA27の
判断が否定された場合には、前記SA19以下が実行さ
れてカフ10の急速昇圧が継続されるが、肯定された場
合には、前記SA4以下が実行されることにより、カフ
の急速昇圧から徐速降圧に切り換えられて通常の血圧測
定が実行される。
【0037】上述のように、本実施例によれば、関係決
定手段56に対応するSA12により図9、図10、図
11、図12、図13にそれぞれ示す各関係が予め決定
される一方、血圧値推定手段60に対応するSA22に
よって、その関係からカフ10の急速昇圧期間において
脈波形状検出手段58に対応するバンドパスフィルタ2
2または23により検出された実際の脈波の形状を示す
波形解析値とその脈波が発生したときのカフ圧PC とに
基づいて血圧値(最高血圧値、平均血圧値、または最低
血圧値)が推定される。したがって、カフ10の徐速降
圧期間に先立つカフの急速昇圧期間において得られた少
なくとも1拍の脈波の波形解析値とその脈波発生時のカ
フ圧PC とに基づいて生体の血圧値が推定され、大まか
な生体の血圧値を迅速に得ることができる。
【0038】また、本実施例によれば、SA22では、
SA12において決定された複数種類の関係から複数の
血圧値が算出されるとともにそれ等の複数の血圧値に基
づいて前記生体の血圧値が推定されるので、推定される
血圧値の信頼性が高められる。
【0039】また、本実施例によれば、上記SA22に
より推定された血圧値に基づいてカフ10の急速昇圧の
最大昇圧圧力PCMR を決定する最大昇圧圧力決定手段
(SA26)62と、カフ10の圧力PC がその最大昇
圧圧力PCMR に到達したら、カフ10の徐速降圧を開始
させる圧迫圧力制御手段(圧力制御弁16)54とが、
設けられていることから、カフ10がその急速昇圧期間
において最大昇圧圧力P CMR まで昇圧されることによ
り、カフ10が必要かつ充分な値すなわち生体の最高血
圧値よりも所定の余裕値αだけ高い値まで昇圧されるの
で、不要に高い圧にカフ10を昇圧したり或いは再昇圧
をしたりすることが解消されて生体に対する負担が好適
に軽減される。
【0040】また、本実施例によれば、上記SA22に
より推定された血圧値と予め設定された判断基準値とを
比較することにより生体の血圧異常を判定する血圧異常
判定手段(SA24)64と、その血圧異常判定手段6
4により生体の血圧異常が判定された場合には、血圧異
常を表示する異常表示手段(表示器38)66とが設け
られていることから、カフ10がその急速昇圧期間にお
いて生体の血圧値が異常であるか否かを知ることがで
き、生体に対する医療措置について迅速な判断が可能と
なる。
【0041】次に、前記演算制御装置26の他の制御作
動例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施
例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0042】図14は、本実施例における演算制御装置
26の制御機能を説明する機能ブロック線図である。図
の自動血圧測定装置では、圧力検出手段50が生体の一
部に巻回されたカフ10の圧迫圧力を検出すると、脈波
検出手段70はその圧力検出手段50により検出された
カフ10の圧力振動である脈波を検出する。この脈波検
出手段70は前記のバンドパスフィルタ22または23
に対応している。血圧測定手段52はカフ10が徐速降
圧させられたときに発生する一連の脈波の振幅の大きさ
の変化に基づいて生体の血圧値を測定する。圧迫圧力制
御手段54は、血圧測定の開始時にはカフ10の圧迫圧
力を予め定められた最大昇圧圧力まで急速に昇圧させた
後に徐速降圧させ、この徐速降圧期間において血圧値が
決定されるとカフ10の圧迫圧力を解放する。脈波振幅
カフ圧記憶手段72は、脈波検出手段70により検出さ
れた脈波の大きさおよびその脈波発生時のカフの圧力を
順次記憶する。包絡線決定手段74は、血圧測定に先立
つカフ10の急速昇圧期間において上記脈波検出手段7
0により検出された複数個の脈波の大きさとその複数個
の脈波が検出されたときのカフの圧力との関係を表す包
絡線を決定する。血圧値推定手段76は、予め設定され
た関係から、上記包絡線決定手段74により決定された
包絡線に基づいて前記生体の血圧値を推定する。
【0043】上記包絡線決定手段74は、血圧測定手段
52による血圧測定時において用いられた複数個の脈波
の振幅およびその脈波の発生時のカフの圧力に基づいて
包絡線を予め求めている。この予め求めた包絡線は、血
圧測定時に発生した比較的多くの脈波に基づくものであ
るから、比較的精度の高い曲線であるとともに、生体固
有の曲線パターンを描いている。血圧値推定手段76
は、その予め求めた包絡線と同様の固有の曲線パターン
を描くように、急速昇圧期間において得られる比較的少
ない個数の脈波の振幅およびその脈波発生時のカフの圧
力を示す点を通る包絡線を新たに作成し、その新たな包
絡線に基づいて血圧値を決定する。たとえば、オシロメ
トリック方式と同様に、その新たな包絡線の最大値に対
応するカフ圧が平均血圧値として決定され、その新たな
包絡線の最大傾斜点に対応する一対のカフ圧のうちの低
圧側の値および高圧側の値が最低血圧値および最高血圧
値としてそれぞれ推定されるのである。
【0044】図14においても、上記血圧値推定手段7
6により推定された血圧値に基づいて前記急速昇圧期間
の最大昇圧圧力を決定する最大昇圧圧力決定手段62が
さらに含まれており、圧迫圧力制御手段54は、カフ1
0の圧力がその最大昇圧圧力に到達したら、カフ10の
徐速降圧を開始させる。また、上記血圧値推定手段76
により推定された血圧値と予め設定された判断基準値と
を比較することにより前記生体の血圧異常を判定する血
圧異常判定手段64と、その血圧異常判定手段64によ
り生体の血圧異常が判定された場合には、血圧異常を表
示する異常表示手段66とが、さらに含まれる。
【0045】図15および図16は、本実施例における
演算制御装置26の制御作動を説明するフローチャート
である。図のSB1乃至SB5では、前述の図4のSA
1乃至SA5と同様に、カフ10が急速昇圧された後に
徐速降圧させられる期間で脈波が入力したか否かが判断
される。次いで、SB6では、入力された脈波の振幅お
よびその脈波発生時のカフ圧PC が前記脈波振幅カフ圧
記憶手段72に対応するRAM30の脈波振幅カフ圧記
憶領域80に記憶される。そして、血圧測定手段52に
対応するSB7では前記図4のSA7と同様に血圧測定
が実行され、続くSB8乃至SB10では、前記図4の
SA8乃至SA10と同様に、血圧測定の完了が判断さ
れると、血圧値が表示されるとともにカフ10の圧迫が
解放される。
【0046】上記血圧測定の完了時点では、血圧測定の
ために採取された比較的多数の脈波の振幅およびその脈
波発生時のカフ圧PC が脈波振幅カフ圧記憶領域80に
記憶されているので、続くSB11では、その脈波振幅
カフ圧記憶領域80に記憶された脈波の振幅およびその
脈波発生時のカフ圧PC をそれぞれ示す点を通過する包
絡線H1 が図17に示すように予め決定される。この包
絡線H1 は、血圧測定のために採取された比較的多数の
脈波に基づいて形成されているため比較的正確であり、
また、生体固有の曲線パターンを示している。
【0047】続くSB12では、SA14と同様に連続
監視モードであるか否かが判断される。このSB12の
判断が肯定された場合には、前述のSA15乃至SA2
0と同様のSB13乃至SB18が実行されて、カフ1
0が急速昇圧されるとともに、その急速昇圧期間におい
て脈波が入力されたか否かが判断される。このSB18
において脈波が入力されたという判断は、脈波間隔が所
定の範囲内たとえば20%以内のものについての入力信
号が対象とされ、その他のものはノイズとして除去され
る。SB18の判断が肯定された場合は、SB19にお
いてその脈波振幅およびそのときのカフ圧PC が脈波振
幅カフ圧記憶領域80に記憶された後、前記包絡線決定
手段74に対応するSB20において、急速昇圧時の脈
波の振幅とその脈波の発生時のカフの圧力との関係を表
す包絡線H2 が決定される。このSB20における包絡
線決定アルゴリズムでは、前記SB11において決定さ
れた包絡線H1 と同じパターンの曲線が急速昇圧時に入
力された上記脈波の振幅およびその脈波発生時のカフ圧
を示す点を通過するようにその形状が修正されることに
よって包絡線H2 が決定されるのである。図18(a) 、
(b) 、(c) 、(d) はそのようにして決定された包絡線H
2 の例をそれぞれ示している。
【0048】次いで、前記血圧値推定手段76に対応す
るSB21では、上記SB20において決定された急速
昇圧時の包絡線H2 に基づいて生体の血圧値が推定され
る。すなわち、オシロメトリック方式と同様に、その急
速昇圧時の包絡線H2 の最大値に対応するカフ圧が平均
血圧値として決定され、その包絡線H2 の最大傾斜点に
対応する一対のカフ圧のうちの低圧側の値および高圧側
の値が最低血圧値および最高血圧値としてそれぞれ推定
されるのである。
【0049】続くSB22では血圧値の推定が完了した
か否かが判断される。このSB22の判断が否定された
場合には、さらなる脈波を読み込むために前記SB17
以下が実行されるが、肯定された場合には、前記図5の
SA24乃至SA27と同様のSB23乃至SB26が
実行されて、血圧異常であると判断された場合にはその
異常内容が表示器38に表示される一方、異常でないと
判断された場合には、最大昇圧圧力PCMR が決定され、
実際のカフ圧PC がその最大昇圧圧力PCMR に余裕圧α
を加えた値(PCMR +α)に到達すると、前記SB4以
下が再び実行される。
【0050】本実施例では、カフ10の急速昇圧期間に
おいて脈波検出手段70により検出された複数個の脈波
の大きさとその複数個の脈波が検出されたときのカフ1
0の圧力との関係を表す包絡線H2 が、包絡線決定手段
74に対応するSB20により決定され、血圧値推定手
段76に対応するSB21により、予め設定された関係
から、そのSB20により決定された包絡線H2 に基づ
いて生体の血圧値が推定される。したがって、本実施例
の血圧測定装置によれば、カフの徐速降圧期間に先立つ
カフの急速昇圧期間において得られた包絡線H2 に基づ
いて生体の血圧値が推定され、大まかな生体の血圧値を
迅速に得ることができる。
【0051】また、本実施例によれば、SB18の判断
の対象が脈波間隔が所定の範囲内の入力信号のみに限定
されることによりノイズが除去されるので、推定される
血圧値の信頼性が高められる。
【0052】また、本実施例によれば、上記SB21に
より推定された血圧値に基づいてカフ10の急速昇圧の
最大昇圧圧力PCMR を決定する最大昇圧圧力決定手段
(SB25)62と、カフ10の圧力PC がPCMR +α
に到達したら、カフ10の徐速降圧を開始させる圧迫圧
力制御手段(圧力制御弁16)54とが、設けられてい
ることから、カフ10がその急速昇圧期間において最大
昇圧圧力PCMR まで昇圧されることにより、カフ10が
必要かつ充分な値すなわち生体の最高血圧値よりも所定
の余裕値αだけ高い値まで昇圧されるので、不要に高い
圧にカフ10を昇圧したり或いは再昇圧をしたりするこ
とが解消されて生体に対する負担が好適に軽減される。
【0053】また、本実施例によれば、上記SB21に
より推定された血圧値と予め設定された判断基準値とを
比較することにより生体の血圧異常を判定する血圧異常
判定手段(SB23)64と、その血圧異常判定手段6
4により生体の血圧異常が判定された場合には、血圧異
常を表示する異常表示手段(表示器38)66とが設け
られていることから、カフ10がその急速昇圧期間にお
いて生体の血圧値が異常であるか否かを知ることがで
き、生体に対する医療措置について迅速な判断が可能と
なる。
【0054】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0055】たとえば、前述の図4および図5の実施例
の連続監視モードにおいては、最初の血圧測定後のSA
12において一旦関係式が決定されると、それ以後の監
視サイクルではその関係式が更新されず用いられるよう
に構成されていたが、連続監視モードにおいて予め設定
された周期に従って上記関係式が更新されるようにして
もよい。
【0056】また、前述の実施例では、カフ10の急速
昇圧期間において採取される脈波はカフ10の圧力PC
が急速に変化する過程で入力されていたが、予め定めら
れた複数種類の圧力でカフ10の圧力PC が保持される
ようにカフ10の圧力PC を階段状に急速に昇圧させる
ようにし、カフ10の圧力PC が保持されたときに脈波
が入力されるようにしてもよい。このようにすれば、脈
波の形状が一層正確に得られる利点がある。
【0057】また、前述の図16の実施例のSB21で
は、包絡線H2 からオシロメトリック法により血圧値が
決定されていたが、その包絡線H2 からより簡易的に血
圧値が決定されてもよい。たとえば、図18(a) の破線
に示すように所定の脈波振幅値を示す線と上記包絡線H
2 との交点を最高血圧値としてもよいのである。
【0058】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血圧測定装置の一実施例の構成を説明
するブロック線図である。
【図2】図1の演算制御回路の制御機能の要部を説明す
る機能ブロック線図である。
【図3】図1のカフの圧迫圧力の変化に伴って変化する
脈波の形状を説明する図であって、(a) はカフの圧迫圧
力が最高血圧値付近の脈波の形状を示し、(b) はカフの
圧迫圧力が平均血圧値付近の脈波の形状を示し、(c) は
カフの圧迫圧力が最低血圧値付近の脈波の形状を示して
いる。
【図4】図1の演算制御回路の制御作動の一部を説明す
るフローチャートである。
【図5】図1の演算制御回路の制御作動の一部を説明す
るフローチャートである。
【図6】図1の実施例において、血圧測定時におけるカ
フの圧迫圧力の変化とそのカフの圧迫圧力の変化に伴っ
て発生する脈波の大きさの変化を示す図である。
【図7】図1の実施例における脈波の形状を示す各波形
解析値の定義を説明する図である。
【図8】各波形解析値と血圧値(血圧測定時のカフの圧
迫圧力)との関係を説明する図である。
【図9】脈波振幅値bとカフの圧迫圧力との関係を説明
する図である。
【図10】Slope 値とカフの圧迫圧力との関係を説明す
る図である。
【図11】%MAP 値とカフの圧迫圧力との関係を説明す
る図である。
【図12】立上り%値とカフの圧迫圧力との関係を説明
する図である。
【図13】ピークインデックスPI値とカフの圧迫圧力と
の関係を説明する図である。
【図14】本発明の他の実施例における演算制御回路の
制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図15】図14の実施例における演算制御回路の制御
作動を説明するフローチャートである。
【図16】図14の実施例における演算制御回路の制御
作動を説明するフローチャートである。
【図17】図14の実施例においてカフの徐速降圧期間
において採取された脈波の振幅およびその脈波の発生時
のカフ圧との関係を示す包絡線H1 を説明する図であ
る。
【図18】図14の実施例におけるカフの急速昇圧期間
において採取された脈波の振幅およびその脈波の発生時
のカフ圧との関係を示す包絡線H2 を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10:カフ 50:圧力検出手段 52:血圧測定手段 54:圧迫圧力制御手段 56:関係決定手段 58:脈波形状検出手段 60:血圧値推定手段 62:最大昇圧圧力決定手段 64:血圧異常判定手段 66:異常表示手段 70:脈波検出手段 72:脈波振幅カフ圧記憶手段 74:包絡線決定手段 76:血圧値推定手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−152933(JP,A) 特開 平4−261639(JP,A) 特開 平4−312443(JP,A) 特開 平5−31084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/022 A61B 5/0225

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体に対するカフの圧迫圧力を所定速度
    で緩やかに降圧させる期間で血圧測定を実行する自動血
    圧測定装置において、該所定速度の降圧に先立つカフの
    急速昇圧期間において該生体の血圧値を推定する血圧値
    推定機能を備えた自動血圧測定装置であって、 前記カフの圧迫圧力を検出する圧力検出手段と、 前記カフに発生する脈波の形状を検出する脈波検出手段
    と、 該脈波検出手段により検出された脈波の振幅およびその
    脈波が発生したときのカフの圧力を記憶する脈波振幅カ
    フ圧記憶手段と、 前記カフの急速昇圧期間において前記脈波検出手段によ
    り検出された複数個の脈波の振幅と該複数個の脈波の発
    生時のカフの圧力との関係を表す包絡線を決定する包絡
    線決定手段と、包絡線の最大値または最大傾斜点に対応するカフ圧を血
    圧値とする 予め設定された関係から、該包絡線決定手段
    により決定された包絡線に基づいて前記生体の血圧値を
    推定する血圧値推定手段と、 を含むことを特徴とする血圧値推定機能を備えた自動血
    圧測定装置。
  2. 【請求項2】 前記血圧値推定手段により推定された血
    圧値に基づいて前記急速昇圧期間の最大昇圧圧力を決定
    する最大昇圧圧力決定手段と、前記カフの圧力が該最大
    昇圧圧力決定手段により決定された最大昇圧圧力に到達
    したら、該カフの徐速降圧を開始させる圧迫圧力制御手
    段とをさらに含むものである請求項1の血圧値推定機能
    を備えた自動血圧測定装置。
  3. 【請求項3】 前記血圧値推定手段により推定された血
    圧値と予め設定された判断基準値とを比較することによ
    り前記生体の血圧異常を判定する血圧異常判定手段と、
    該血圧異常判定手段により生体の血圧異常が判定された
    場合には、血圧異常を表示する異常表示手段とをさらに
    含むものである請求項1の血圧値推定機能を備えた自動
    血圧測定装置。
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