JPH08256999A - 生体情報監視装置 - Google Patents

生体情報監視装置

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JPH08256999A
JPH08256999A JP7067273A JP6727395A JPH08256999A JP H08256999 A JPH08256999 A JP H08256999A JP 7067273 A JP7067273 A JP 7067273A JP 6727395 A JP6727395 A JP 6727395A JP H08256999 A JPH08256999 A JP H08256999A
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Susumu Oka
享 岡
Makoto Takakura
誠 高倉
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Nippon Colin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体情報の変化を速やかに且つ確実に監視す
ることが可能な生体情報監視装置を提供する。 【構成】 移動平均値算出手段80により、生体情報測
定手段78により連続的に測定される最高監視血圧値M
BPSYS の第1移動平均値PAV1 が逐次算出されると、
判断基準範囲設定手段82により、その第1移動平均値
AV1 に基づいて第1判断基準範囲が設定される。そし
て、異常判定手段84では、上記最高監視血圧値MBP
SYS が上記第1判断基準範囲を超えたか否かが判定さ
れ、その第1判断基準範囲を超えた場合には異常信号が
出力される。このため、最高監視血圧値MBPSYS が急
激に変化した場合には、たとえ比較的小さな変化量であ
ったとしても、速やかに且つ確実に監視することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体から繰り返し測定
される生体情報を監視するための生体情報監視装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、手術室或いは集中治療室にお
いて患者を監視するに際しては、血圧値、心拍数、血中
酸素飽和度、体温などの生体情報が繰り返し測定され、
それらの生体情報の値が予め設定された判断基準範囲を
超えると異常信号を出力して報知する生体情報監視装置
が提案されている。
【0003】一般に、上記のような従来の生体情報監視
装置では、測定された生体情報が予め設定された判断基
準範囲を超えたか否かを判定し、超えた場合には異常で
あることを示す異常信号を出力する異常判定手段が備え
られている。その異常判定手段による異常信号の出力
は、異常表示文字や測定値の点滅や表示色の変更、或い
は異常を示す音声の出力により行われる。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記の判断基準範
囲は、生体情報の正常値に対して余裕を少なく設定する
と異常信号が頻繁に出力されてその信頼性が得られない
ことから、その異常信号の信頼性を高めるために比較的
余裕を設けて判断基準範囲が設定されるのが一般的であ
る。しかしながら、そのように比較的余裕を設けて判断
基準範囲が設定されると、生体情報の急激な変化を知る
のが遅くなり、医療処置が遅れる可能性があった。たと
えば、手術中に投与される降圧剤の影響により血圧値が
急激に低下しても、そのような急激な低下の変化幅が前
記判断基準範囲を外れるまで知ることができなかったの
である。
【0005】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであり、その目的とするところは、生体情報の変
化を速やかに且つ確実に監視することが可能な生体情報
監視装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨とするところは、生体情報測定手段によ
り連続的に測定される生体情報を監視するための生体情
報監視装置であって、(a) 前記生体情報測定手段により
連続的に測定される生体情報値の移動平均値を逐次算出
する移動平均値算出手段と、(b) その移動平均値算出手
段により逐次算出される移動平均値に基づいて判断基準
範囲を設定する判断基準範囲設定手段と、(c) 前記生体
情報測定手段により測定された生体情報値が前記判断基
準範囲を超えたか否かを判定し、超えた場合には異常信
号を出力する異常判定手段とを、含むことにある。
【0007】
【作用】このようにすれば、移動平均値算出手段によ
り、生体情報測定手段により連続的に測定される生体情
報値の移動平均値が逐次算出されると、判断基準範囲設
定手段により、その移動平均値に基づいて判断基準範囲
が設定される。そして、異常判定手段では、生体情報測
定手段により測定された生体情報値が上記判断基準範囲
を超えたか否かが判定され、超えた場合には異常信号が
出力される。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、異常判
定のための判断基準範囲が生体情報値の移動平均値に基
づいて設定されることから、生体情報値が急激に変化し
た場合には、たとえ比較的小さな変化量であったとして
も好適に異常判定が行われるので、生体情報の変化を速
やかに且つ確実に監視することができるのである。
【0009】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記移動平均値
算出手段は、予め設定された比較的短い第1期間内の第
1移動平均値と、その第1期間よりも充分に長く設定さ
れた第2期間内の第2移動平均値とを算出するものであ
り、前記判断基準範囲設定手段は、前記第1移動平均値
に基づいて第1判断基準範囲を設定すると共に、前記第
2移動平均値に基づいて第2判断基準範囲を設定するも
のであり、前記異常判定手段は、前記生体情報測定手段
により測定された生体情報値が前記第1判断基準範囲を
超えた場合は第1異常信号を出力し、その生体情報値が
前記第2判断基準範囲を超えた場合は上記第1異常信号
とは異なる第2異常信号を出力するものである。このよ
うにすれば、生体情報の急激な変化および緩やかな変化
がそれぞれ判定される利点がある。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明が適用された血圧監視装置
8の構成を説明する図である。
【0011】図1において、血圧監視装置8は、ゴム製
袋を布製帯状袋内に有してたとえば患者の上腕部12に
巻回されるカフ10と、このカフ10に配管20を介し
てそれぞれ接続された圧力センサ14、切換弁16、お
よび空気ポンプ18とを備えている。この切換弁16
は、カフ10内への圧力の供給を許容する圧力供給状
態、カフ10内を徐々に排圧する徐速排圧状態、および
カフ10内を急速に排圧する急速排圧状態の3つの状態
に切り換えられるように構成されている。
【0012】圧力センサ14は、カフ10内の圧力を検
出してその圧力を表す圧力信号SPを静圧弁別回路22
および脈波弁別回路24にそれぞれ供給する。静圧弁別
回路22はローパスフィルタを備え、圧力信号SPに含
まれる定常的な圧力すなわちカフ圧を表すカフ圧信号S
Kを弁別してそのカフ圧信号SKをA/D変換器26を
介して電子制御装置28へ供給する。
【0013】上記脈波弁別回路24はバンドパスフィル
タを備え、圧力信号SPの振動成分である脈波信号SM
1 を周波数的に弁別してその脈波信号SM1 をA/D変
換器30を介して電子制御装置28へ供給する。この脈
波信号SM1 が表すカフ脈波は、患者の心拍に同期して
図示しない上腕動脈から発生してカフ10に伝達される
圧力振動波であり、上記カフ10、圧力センサ14、お
よび脈波弁別回路24は、血圧測定のための脈波センサ
として機能している。
【0014】上記電子制御装置28は、CPU29,R
OM31,RAM33,および図示しないI/Oポート
等を備えた所謂マイクロコンピュータにて構成されてお
り、CPU29は、ROM31に予め記憶されたプログ
ラムに従ってRAM33の記憶機能を利用しつつ信号処
理を実行することにより、I/Oポートから駆動信号を
出力して切換弁16および空気ポンプ18を制御する。
【0015】圧脈波検出プローブ34は、前記カフ10
が装着されているか或いは装着されていない上腕部12
の動脈下流側の手首42において、容器状を成すハウジ
ング36の開口端が体表面38に対向する状態で装着バ
ンド40により手首42に着脱可能に取り付けられるよ
うになっている。ハウジング36の内部には、ダイヤフ
ラム44を介して圧脈波センサ46が相対移動可能かつ
ハウジング36の開口端からの突出し可能に設けられて
おり、これらハウジング36およびダイヤフラム44等
によって圧力室48が形成されている。この圧力室48
内には、空気ポンプ50から調圧弁52を経て圧力エア
が供給されるようになっており、これにより、圧脈波セ
ンサ46は圧力室48内の圧力に応じた押圧力PHDで前
記体表面38に押圧される。
【0016】上記圧脈波センサ46は、たとえば、単結
晶シリコン等から成る半導体チップの押圧面54に多数
の半導体感圧素子(図示せず)が配列されて構成されて
おり、手首42の体表面38の撓骨動脈56上に押圧さ
れることにより、撓骨動脈56から発生して体表面38
に伝達される圧力振動波すなわち圧脈波を検出し、その
圧脈波を表す圧脈波信号SM2 をA/D変換器58を介
して電子制御装置28へ供給する。
【0017】また、前記電子制御装置28のCPU29
は、ROM31に予め記憶されたプログラムに従って、
空気ポンプ50および調圧弁52へ駆動信号を出力し、
圧力室48内の圧力すなわち圧脈波センサ46の皮膚に
対する押圧力を調節する。これにより、血圧監視に際し
ては、圧力室48内の圧力変化過程で逐次得られる圧脈
波に基づいて圧脈波センサ46の最適押圧力PHDP が決
定され、圧脈波センサ46の最適押圧力PHDP を維持す
るように調圧弁52が制御される。
【0018】図3は、上記血圧監視装置8における電子
制御装置28の制御機能の要部を説明する機能ブロック
線図である。図において、血圧測定手段72は、患者の
最高血圧より高く設定された昇圧目標値たとえば180
mmHg程度の値までカフ10を昇圧させた後に、3mmHg/s
ec程度の速度で緩やかに降圧させ、その圧迫圧力緩速変
化過程において脈波弁別回路24により採取される脈波
の大きさの変化に基づいて良く知られたオシロメトリッ
ク法(JIS T 1115)により患者の最高血圧値SAPおよ
び最低血圧値DAPを測定し、血圧測定が終了するとカ
フ10の圧力を解放させる。
【0019】圧脈波センサ46は、好ましくは患者のカ
フ10が装着される腕と異なる腕の手首に押圧されるこ
とによりその手首の撓骨動脈から発生する圧脈波を検出
する。圧脈波血圧対応関係決定手段74は、圧脈波セン
サ46により検出される圧脈波の大きさPM と血圧測定
手段72により測定された血圧値(監視血圧値MBP)
との間の対応関係を所定の患者について予め決定する。
この対応関係は、たとえば図2に示すものであり、MB
P=A・PM +B式により表される。但し、Aは傾きを
示す定数、Bは切片を示す定数である。監視血圧値決定
手段76は、その対応関係から圧脈波センサ46により
検出される圧脈波の大きさPM すなわち最高値(上ピー
ク値)PM2max および最低値(下ピーク値)PM2min
基づいて最高監視血圧値MBPSYS および最低監視血圧
値MBPDIA (モニタ血圧値)を逐次決定し、その決定
した監視血圧値MBPを表示器32に出力させると同時
に、血圧値に較正された圧脈波すなわち連続血圧波形を
出力させる。上記圧脈波センサ46、血圧測定手段7
2、圧脈波血圧対応関係決定手段74、および監視血圧
値決定手段76は、生体情報の一種である血圧波形を連
続的に測定する生体情報測定手段78を構成している。
【0020】移動平均値算出手段80は、上記生体情報
測定手段78により連続的に測定される生体情報値の移
動平均値を逐次算出する。判断基準範囲設定手段82
は、その移動平均値算出手段80により逐次算出される
移動平均値に基づいて判断基準範囲を設定する。そし
て、異常判定手段84は、上記生体情報測定手段78に
より測定された生体情報値が上記判断基準範囲を超えた
か否かを判定し、超えた場合には表示器32などにおい
て異常信号を視覚的に出力し、さらにその異常信号を音
声により出力する。
【0021】ここで、好適には、上記移動平均値算出手
段80は、予め設定された比較的短い第1期間内たとえ
ば十数秒乃至数十秒程度の期間内の生体情報の移動平均
値(第1移動平均値)PAV1 と、その移動平均値PAV1
よりも充分に長く設定された第2期間内たとえば数十分
程度の期間内の生体情報の移動平均値(第2移動平均
値)PAV2 とを算出する。前記判断基準範囲設定手段8
2は、上記第1移動平均値PAV1 に基づいて第1判断基
準範囲たとえば(PAV1 −α)乃至(PAV1 +α)の範
囲を設定すると共に、上記第2移動平均値PAV2 に基づ
いて第2判断基準範囲たとえば(PAV2 −β)乃至(P
AV2 +β)の範囲を設定する。そして、異常判定手段8
4は、生体情報測定手段78により測定された生体情報
値が上記第1判断基準範囲を超えた場合は第1異常信号
を出力するものであり、その生体情報値が前記第2判断
基準範囲を超えた場合は第1異常信号とは異なる第2異
常信号を出力する。たとえば、第1異常信号が比較的低
い周波数の音声出力であれば、第2異常信号は比較的高
い周波数の音声信号とされる。
【0022】図4は、上記電子制御装置28の制御作動
の要部を説明するフローチャートである。図のステップ
SA1(以下、ステップを省略する。)では、圧力室4
8内が徐速昇圧させられ、この圧力室48内の徐速昇圧
過程で圧脈波センサ46により逐次検出される圧脈波の
振幅が最大となる圧力室48内の圧力すなわち圧脈波セ
ンサ46の最適押圧力PHDP が決定されるとともに、圧
力室48内の圧力がその最適押圧力PHDP に保持される
ことにより、圧脈波センサ46の押圧力が最適な一定値
にホールドされる。
【0023】次いで、SA2では、血圧測定のためにカ
フ10の昇圧が開始される。次いで、血圧測定手段72
に対応するSA3において血圧測定アルゴリズムが実行
される。すなわち、切換弁16を圧力供給状態に切り換
え且つ空気ポンプ18を作動させてカフ10内の圧力を
患者の予想される最高血圧値よりも高い目標圧力(たと
えば180mmHg)までSA2の昇圧に引き続いて昇圧さ
せた後、空気ポンプ18を停止させ且つ切換弁16を徐
速排圧状態に切り換えてカフ10内の圧力を予め定めら
れた3mmHg/sec程度の緩やかな速度で下降させることに
より、この徐速降圧過程で逐次得られる脈波信号SM1
が表す脈波の振幅の変化に基づいて、良く知られたオシ
ロメトリック方式の血圧値決定アルゴリズムに従って最
高血圧値SAP、平均血圧値MAP、および最低血圧値
DAPが測定されるとともに、脈波間隔に基づいて脈搏
数などが決定されるのである。そして、その測定された
血圧値および脈搏数などが表示器32に表示されるとと
もに、切換弁16が急速排圧状態に切り換えられてカフ
10内が急速に排圧される。
【0024】次に、前記圧脈波血圧対応関係決定手段7
4に対応するSA4では、圧脈波センサ46からの圧脈
波の大きさ(絶対値すなわち圧脈波信号SM2 の大き
さ)と上記SA3において測定されたカフ10による血
圧値SAP、DAPとの間の対応関係が求められる。す
なわち、圧脈波センサ46からの圧脈波が1拍読み込ま
れ且つその圧脈波の最高値PM2max および最低値P
M2min が決定されるとともに、それら圧脈波の最高値P
M2max および最低値PM2min とSA3にてカフ10によ
り測定された最高血圧値SAPおよび最低血圧値DAP
とに基づいて、図2に示す圧脈波の大きさPM と血圧値
との間の対応関係が決定されるのである。
【0025】上記のようにして圧脈波血圧対応関係が決
定されると、SA5において1つの脈波が入力されたか
否かが判断される。このSA5の判断が否定された場合
には1つの脈波が入力されるまで待機させられるが、S
A5の判断が肯定された場合には、前記監視血圧値決定
手段76に対応するSA6およびSA7において、前記
最適押圧力PHDP における圧脈波センサ46からの圧脈
波の最高値PM2max (上ピーク値)および最低値P
M2min (下ピーク値)がそれぞれ決定され、次いでSA
4にて求められた図2の圧脈波血圧対応関係から、上記
圧脈波の最高値PM2 max および最低値PM2min に基づい
て最高監視血圧値MBPSYS および最低監視血圧値MB
DIA が決定され、図5或いは図6に示すように、表示
器32において逐次トレンド表示される。
【0026】次いで、前記移動平均値算出手段80に対
応するSA8では、上記SA7において決定された血圧
値たとえば最高監視血圧値MBPSYS のトレンドにおい
て最新の測定値を含む予め設定された一定の第1期間内
たとえば十数秒乃至数十秒程度の期間内の生体情報の移
動平均値(第1移動平均値)PAV1 と、その移動平均値
AV1 よりも充分に長く設定された一定の第2期間内た
とえば数十分程度の期間内の生体情報の移動平均値(第
2移動平均値)PAV2 とがそれぞれ算出される。
【0027】次に、前記判断基準範囲設定手段82に対
応するSA9では、上記第1移動平均値PAV1 に基づい
て第1判断基準範囲が設定され、上記第2移動平均値P
AV2に基づいて第2判断基準範囲が設定される。第1判
断基準範囲は、比較的急速な血圧値変化を示す異常を速
やかに判定するためのものであり、たとえば図5に示す
ように(PAV1 −α)乃至(PAV1 +α)の範囲に設定
される。ここで、αは第1移動平均値PAV1 に対して数
%乃至十数%の値である。また、上記第2判断基準範囲
は、比較的緩やかな血圧値変化を示す異常を判定するた
めのものであり、たとえば図6に示すように(PAV2
β)乃至(PAV2 +β)の範囲に設定される。ここで、
βは第2移動平均値PAV2 に対して数%乃至十数%の値
である。
【0028】次いで、前記異常判定手段84に対応する
SA10では、実際の最高監視血圧値MBPSYS が上記
第1判断基準範囲内および第2判断基準範囲内にあるか
否かが判断される。このSA10の判断が否定された場
合には、SA11において異常の内容毎に異なる異常出
力が行われる。たとえば、実際の最高監視血圧値MBP
SYS が上記第1判断基準範囲を超えた(第1判断基準範
囲から外れた)場合には、比較的急激な血圧値の変化を
示す第1異常信号が画像および音声により出力される。
また、実際の最高監視血圧値MBPSYS が上記第2判断
基準範囲を超えた(第2判断基準範囲から外れた)場合
には、比較的緩やかな血圧値の変化(ドリフト)を示す
第2異常信号が画像および音声により出力される。この
第2異常信号は第1異常信号に対して明確に異なる画像
或いは音色により容易に識別可能なものとされている。
【0029】そして、上記SA11の次にSA12が実
行される。このSA12は、前記SA10の判断が肯定
された場合は直ちに実行される。SA12では、前記ス
テップSA3においてカフ10による血圧測定が行われ
てからの経過時間が予め設定された設定周期たとえば数
十分程度のキャリブレーション周期を経過したか否かが
判断される。このSA12の判断が否定された場合に
は、前記SA5以下の血圧監視ルーチンが繰り返し実行
され、最高監視血圧値MBPSYS および最低監視血圧値
MBPDIA が1拍毎に連続的に決定され且つ表示され
る。しかし、このSA12の判断が肯定された場合に
は、前記対応関係を再決定するために前記SA2以下が
再び実行される。
【0030】上述のように、本実施例によれば、移動平
均値算出手段80に対応するSA8により、生体情報測
定手段78に対応するSA2乃至SA7により連続的に
測定される最高監視血圧値MBPSYS の第1移動平均値
AV1 が逐次算出されると、判断基準範囲設定手段82
に対応するSA9により、その第1移動平均値PAV1
基づいて第1判断基準範囲が設定される。そして、異常
判定手段84に対応するSA10では、上記最高監視血
圧値MBPSYS が上記第1判断基準範囲を超えたか否か
が判定され、その第1判断基準範囲を超えた場合には異
常信号が出力される。このように、最高監視血圧値MB
SYS の異常判定のための第1判断基準範囲がその最高
監視血圧値MBPSYS の第1移動平均値PAV1 に基づい
て設定されることから、たとえば最高監視血圧値MBP
SYS が急激に変化した場合には、たとえ比較的小さな変
化量であったとしても、最高監視血圧値MBPSYS の変
化を速やかに且つ確実に監視することができる。
【0031】また、本実施例では、移動平均値算出手段
80に対応するSA8は、予め設定された比較的短い第
1期間内の第1移動平均値PAV1 と、その第1期間より
も充分に長く設定された第2期間内の第2移動平均値P
AV2 とを算出するものであり、判断基準範囲設定手段8
2に対応するSA9は、第1移動平均値PAV1 に基づい
て第1判断基準範囲(PAV1 −α)乃至(PAV1 +α)
を設定すると共に、第2移動平均値PAV2 に基づいて第
2判断基準範囲(PAV2 −β)乃至(PAV2 +β)を設
定するものであり、異常判定手段84に対応するSA1
0は、最高監視血圧値MBPSYS が上記第1判断基準範
囲(PAV1 −α)乃至(PAV1 +α)を超えた場合は第
1異常信号を出力し、最高監視血圧値MBPSYS が上記
第2判断基準範囲(PAV2 −β)乃至(PAV2 +β)を
超えた場合はその第1異常信号とは異なる第2異常信号
を出力するので、最高監視血圧値MBPSYS の急激な変
化および緩やかな変化がそれぞれ判定される利点があ
る。
【0032】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0033】たとえば、前述の実施例では、監視される
生体情報として最高監視血圧値MBPSYS が用いられて
いたが、最低監視血圧値MBPDIA や平均監視血圧値で
あってもよいし、心拍数、体温、血中酸素飽和度、或い
はそれらのゆらぎ(所定周波数における周波数解析値)
などが用いられてもよい。
【0034】また、前述の実施例では、2つの第1移動
平均値PAV1 および第2移動平均値PAV2 が求められ、
それらに基づく第1判断基準範囲(PAV1 −α)乃至
(PAV 1 +α)および第2判断基準範囲(PAV2 −β)
乃至(PAV2 +β)内に最高監視血圧値MBPSYS があ
るか否かが判定されていたが、それらの判定のいずれか
一方が実施されるようにしてもよい。
【0035】また、前述の実施例において、前記血圧測
定手段72は、所謂オシロメトリック法に従い、カフ1
0の圧迫圧力に伴って変化する圧脈波の大きさの変化状
態に基づいて血圧値を決定するように構成されていた
が、所謂コロトコフ音法に従い、カフ10の圧迫圧力に
伴って発生および消滅するコロトコフ音に基づいて血圧
値を決定するように構成されてもよい。
【0036】その他、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である血圧監視装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の実施例において用いられる対応関係を例
示する図である。
【図3】図1の実施例の制御装置の制御機能の要部を説
明する機能ブロック線図である。
【図4】図1の実施例の制御装置の制御作動の要部を説
明するフローチャートである。
【図5】図4の制御作動によって得られる表示例であっ
て第1判断基準範囲を説明する図である。
【図6】図4の制御作動によって得られる他の表示例で
あって第2判断基準範囲を説明する図である。
【符合の説明】
8:血圧監視装置(生体情報監視装置) 78:生体情報測定手段 80:移動平均値算出手段 82:判断基準範囲設定手段 84:異常判定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体情報測定手段により連続的に測定さ
    れる生体情報を監視するための生体情報監視装置であっ
    て、 前記生体情報測定手段により連続的に測定される生体情
    報値の移動平均値を逐次算出する移動平均値算出手段
    と、 該移動平均値算出手段により逐次算出される移動平均値
    に基づいて判断基準範囲を設定する判断基準範囲設定手
    段と、 前記生体情報測定手段により測定された生体情報値が前
    記判断基準範囲を超えたか否かを判定し、超えた場合に
    は異常信号を出力する異常判定手段とを含むことを特徴
    とする生体情報監視装置。
  2. 【請求項2】 前記移動平均値算出手段は、予め設定さ
    れた比較的短い第1期間内の第1移動平均値と、該第1
    期間よりも充分に長く設定された第2期間内の第2移動
    平均値とを算出するものであり、 前記判断基準範囲設定手段は、前記第1移動平均値に基
    づいて第1判断基準範囲を設定すると共に、前記第2移
    動平均値に基づいて第2判断基準範囲を設定するもので
    あり、 前記異常判定手段は、前記生体情報測定手段により測定
    された生体情報値が前記第1判断基準範囲を超えた場合
    は第1異常信号を出力するものであり、該生体情報値が
    前記第2判断基準範囲を超えた場合は該第1異常信号と
    は異なる第2異常信号を出力するものである請求項1の
    生体情報監視装置。
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