JPH0475128B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は住宅やリスニングルーム等の壁材或い
は天井の内装材として使用される吸音化粧板及び
その製造方法に関するものである。

（従来技術の構成とその問題点） 従来からこの種の吸音板としては、第３図に示
すように繊維板等の吸音材ａの表面に無数の孔ｂ
をランダムに穿設したものや第４図に示すよう
に、吸音材ａの表面に多数の貫通孔ｃを設けた化
粧材ｄを装着したものが広く用いられている。

しかしながら、前者の吸音板によれば材料その
ものが脆いために壁材のような衝撃を受け易い部
分には使用できなく、後者の吸音板によれば表面
強度は一応、表面化粧材ｄによつて得られるが、
吸音面積が小さくて吸音性に劣るという問題点が
ある。

又、これらの化粧板では、表面から下地等に釘
打ちして取付けると、釘頭が化粧面に露呈して外
観を損うという問題点があつた。

（発明の目的） 本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、表面強度及び化粧性、吸音性に優れ、且つ
釘打ち施工によつても外観を損うことがない吸音
化粧板及びその製造方法を提供するものである。

（発明の構成） 上記目的を達成するために本発明は、繊維板等
の吸音板表面に適宜厚さの棒状スペーサ部材を複
数本、適宜間隔毎に平行に配設、固着し、これら
の棒状スペーサ部材に表面化粧板の裏面を一体に
接着し、該表面化粧板に棒状スペーサ部材と交叉
する方向にスリツト状開口部を表裏面間に貫通さ
せて穿設したものである。

このように構成したことによつて、全体の吸音
面積を広くすると共に吸音板と表面化粧板間の空
間部で形成される空気層での音の反射を利用して
音の減衰を行わせて吸音性を高め、又、表面化粧
板に棒状スペーサ部材と交叉する方向にスリツト
状開口部に設けたことにより、このスリツト状開
口部分に現われた棒状スペーサ部材を利用して表
面から釘打ちを行うことで、釘頭を表面化粧板に
露呈しないようにしたものである。

（実施例の説明） 本発明の実施例を図面について説明すると、短
形状の吸音板１の表面に木製等の釘打ち可能な材
料からなる棒状のスペーサ部材２，２…２を複数
本、上下方向に所望間隔毎に平行にして接着剤で
固着する。

吸音板１としては、有機或いは無機質の繊維
板、又は発泡材よりなる板状物等が用いられ、あ
るいは、合板等の表面に吸音性の高い布状物を貼
着するか或いは繊維状物を付着させたものであつ
てもよい。さらに、上記吸音板表面に貫通孔又は
半貫通孔等の吸音孔を設けておいてもよい。

又、角棒状のスペーサ部材２は、図においては
吸音板１の巾と同長のものを使用しているが、複
数分割された短寸のものを不連続に固着してもよ
い。

このように吸音板１の表面に棒状スペーサ部材
２，２…２を並設固着したのち、次に、吸音板１
の長さに等しい長さを有する表面化粧板３を棒状
スペーサ部材２，２表面に架設するようにしてそ
の裏面をスペーサ部材２に接着することにより吸
音板１を被覆する。

この表面化粧板３としては化粧合板、化粧シー
ト貼りケイ酸カルシウム板等の切断可能な建築用
化粧板が使用される。

表面化粧板３は吸音板１と同大、同形のものを
棒状スペーサ部材２，２…２に接着したのち、棒
状スペーサ部材２と交叉する方向、即ち、縦方向
に複数分割するようなスリツト状開口部４、さら
には不連続なスリツト状開口部５を丸ノコ或いは
ルータ等の適宜な切削装置で切り込み、裏面にま
で貫通させて形成する。

なお、上記製造方法において、吸着板１の表面
に棒状スペーサ部材２，２を接着する工程と、該
棒状スペーサ２，２に表面化粧板３を接着する工
程、および表面化粧板３にスリツト状の開口部４
を穿設する工程とは、互いにその順序を入れ替え
て実施してもよいものであり、特に、その手順は
限定しないが、開口部４を表面化粧板３の端部ま
で連続して設ける場合は、棒状スペーサ２，２と
表面化粧板３を接着した後に開口部４を設けるよ
うにすると表面化粧材がバラバラになることがな
く好ましい。

さらに、スリツト状開口部は前述したように表
面化粧材の端部まで連続させても又、不連続に形
成してもよいが、少なくともその開口部の一部に
前記スペーサ部材２の一部が現出するように設け
られるものである。

又、このスリツト状開口部はスペーサ部材２に
直交する方向に設けることに限らず、斜めに交叉
する方向に設けてもよく、その形状は直線状、曲
線状であつてもよいものであり、吸音化粧材の意
匠性に鑑みてその形状、長さ、数、方向等を設定
すればよい。

なお、このように構成された吸音化粧材におい
て、吸音板１の裏面に遮音シート等を貼着するこ
とにより遮音性を付与することもできる。

又、吸音板１の両側端面に実加工６，７を施し
て本実、木目決り、雇い実等の接合ができるよう
にし、吸音化粧材を連設した時にその接合部の気
密性を高めて音の漏れを防ぐように形成しておい
てもよい。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、繊維板等の吸音
板表面に複数本の並設棒状スペーサ部材を介し
て、該棒状スペーサ部材と交叉する方向にスリツ
ト状開口部を穿設し表面化粧板を一体に接着して
いるので、棒状スペーサ部材によつて吸音板と表
面化粧板との間に空気層が設けられ、この空気層
によつて吸音面積が広くなると共に音の減衰が行
われて優れた吸音性を発揮することができ、さら
に、表面化粧材に設けたスリツト状開口部に現出
する棒状スペーサ部材を利用して釘打ちができる
ので、釘頭がスリツト状開口部内に隠れて目立ち
難く、仕上りの外観が良好となるものであり、そ
の上、釘の固着力が弱い吸音板を棒状スペーサ部
材を介して下地材に強固に取付けが行えて、取付
強度が増大するものである。

さらに、脆い吸音板が表面化粧材によつて保護
されて外部からの衝撃等によつても損傷すること
がなく、又、吸音板が該吸音板と表面化粧板間の
空間部からスリツト状開口部を通して見えるの
で、外観が立体的となり、意匠的効果に優れるも
のである。

さらに、本発明の製造方法によれば、吸音板に
固着した棒状スペーサ部材に化粧板を接着したの
ちスリツト状開口部を形成すれば、自由な化粧を
施すことができ、その上、予め小巾に切断したり
スリツト状開口部を設けておいた細巾化粧板に比
べて一枚の大版の板材として取扱うことができる
ので、棒状スペーサ部材表面に対する接着作業が
容易となり、又、保管時の変形や破損も少なくな
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す吸音化粧材の斜
視図第２図はその製造工程の一実施例を示す斜視
図、第３図及び第４図は従来の吸音板の簡略断面
図である。 １……吸音板、２……棒状スペーサ部材、３…
…表面化粧板、４，５……スリツト状開口部。

【特許請求の範囲】

１ 基板と、 マンドレルと、 前記マンドレルを回転自在に支持するための前
記基板上のマンドレル支持手段にして、該基板上
で位置調整可能なマンドレル支持手段と、 前記マンドレルを回転駆動するための駆動手段
であつて、前記基板に取付けられるピニオン歯
車、前記マンドレル支持手段により該ピニオン歯
車と係合可能でありそして該マンドレルの後端部
に取付けられる歯車及び該ピニオン歯車を駆動す
るためのモータを含むマンドレル駆動手段と、 可撓性ストリツプ材料を前記マンドレル上に送
給するための可撓性ストリツプ材料送給手段と、 前記可撓性ストリツプ材料をらせん行路に沿つ
てマンドレル上に隣り合う巻回部同志の緑辺部が
重なり合つた状態で巻き付けるための巻付け手段
と、 所定のコイル直径を生成するべくワイヤを変形
するためのワイヤ変形手段及び該ワイヤ変形手段
から前記可撓性ストリツプ材料の重なり合つた縁
辺部間までワイヤを実質一定のらせん行路におい
て案内しそして保持するため一定ピツチ及び直径
の実質一定のらせん行路を形成するワイヤ案内手
段を含むワイヤ送給手段と、 前記ワイヤを間に挟持する前記可撓性ストリツ