JP3817243B2 - 建築用断熱ボード及びこれを用いた断熱施工方法 - Google Patents

建築用断熱ボード及びこれを用いた断熱施工方法 Download PDF

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本発明は、建築用断熱ボード及びこれを用いた断熱施工方法に関する。
建物の壁、床、天井などに適用される建築用断熱材料としては、銀面加工をしたフィルムで覆ったグラスウールやポリウレタンフォームなどの石油科学系材料がよく知られている。
これに対し本出願人は先に下記特許文献1、2に示す段ボール製の建築用断熱材を開発し、実用に供している。
この断熱材は複数の段ボール紙をその波形コアの方向を横方向に一定に揃えて、厚み方向に複数層積層接着して所定厚みとした軽量硬質のボード状の製品であり、建物の床や、壁、屋根などの適用箇所に応じた高さ、幅及び厚みなどの定尺材として製造され、施工現場において部材間寸法に応じて端部をカットし、根太間、間柱間、柱−間柱間、垂木間などに嵌めつけるようにしている。
この断熱ボードは、資源再利用を可能とし、資材単価が安価であり、かつある程度の吸湿性があるため、結露が生じにくいなどの優れた特徴を有する。
また他の特徴は硬質であるため、グラスウール、ウレタンなどに比べてへたりがなく、施工に当たっては余分な支持構造を必要としない利点がある。
特開2002−13321号公報 特許第3032497号号公報
施工現場において前記断熱ボードをカットするときには、通常は替え刃式の大形カッターナイフなどを用いてカットしている。
しかし、波形コア方向に沿った方向のカットは比較的簡単で力を要せず、定規も要することはないが、波形コアと直交する方向をカットしようとした場合には、切断時の力が断熱ボードを構成する段ボールの層毎に断続することになり、定規を当ててカットしなければならず、また切断しづらく、力を要し、しかも切り口が不揃いになりやすかった。
またこのカット作業は、部材間寸法に応じた幅寸法に精度よくカットすること要求される。すなわち、波形コアの切り口端面側が部材に接するため、伸縮性が極めて小さい。このため、部材間寸法よりわずかに小さくなると、部材間に密着せず、断熱遮音効果が低減し、逆に部材間寸法よりわずかに大きい場合には、部材間にはめ込むのが困難となっていた。
そこで本発明は、以上の段ボール製断熱ボードに固有の課題を解決するものであり、施工現場における寸法あわせカット作業を容易とし、部材間に密着状態に嵌め付けできるようにした建築用断熱ボード及びこれを用いた断熱施工方法を提供するものである。
前記目的を達成するため、本発明は、図の実施の形態にも示すように、 中心に波形コア2bを備えた複数の段ボール紙をその波形コア2bの方向を横方向に一定に揃えて、厚み方向に複数層積層接着して所定厚みとした断熱ボード本体部2と、前記本体部2の両側部端面の少なくともいずれか一方の端面に接着された本体部と同前後幅同縦長の調整部3であって、波形コア3b方向が本体部の波形コアの方向と直交する縦方向とされた複数の段ボール紙を厚み方向に複数層積層接着した厚み方向に圧縮変形性のある調整部3と、からなるものである。
また本発明は、本体部の中間部がその波形コア方向と直交する切断線4により二分されるとともに、一面側に設けたヒンジ部5を介して折り畳み展開可能に結合されている構造とすることが望ましい。
本発明の施工方法は、請求項1記載の断熱ボードを建物の部材間に形成された空間部に装着するにあたり、部材間の距離寸法に応じて左右の調整部3を波形コア3bの縦方向に沿ってカットし、断熱ボード1全体の幅寸法を前記距離寸法よりわずかに幅広に整えるとともに、左右の調整部を圧縮変形させつつ柱間に嵌合装着するものである。
さらに本発明方法は、請求項2記載の断熱ボードを建物の部材12間に形成された空間部に装着するにあたり、ヒンジ部5を介してへの字形に折り畳んだ状態から部材12間側に押し付けることで、平坦化させつつ左右の調整部3を圧縮変形させつつ部材12間に嵌合装着するものである。
上記本発明の構造において、上記調整部3は、本体部2の一側部にのみ形成されていても良い。
したがって本発明のうち請求項1記載の発明によれば、断熱ボード本体の両側部又は一側部に寸法調整用の複数層のカット用調整部が形成され、調整部は容易に縦方向に切断でき、また、幅方向にクッション性(伸縮性)があることから、柱などの部材間への装着作業が容易で、隙間などが生じない。調整部の切断は、段ボール紙の層の紙面に沿った切断であって、切断方向に力が均等で連続し、複数の層を必要に応じて一枚づつ剥ぐように切断するものであるから、その作業と切断幅の調整が容易で能率的となる。
また、請求項2記載の発明によれば、部材間への装着作業が容易であって、隙間が生じない。
本発明方法のうち請求項3個記載の方法によれば、部材間寸法に応じた寸法調整時に調整部をその波形コアの紙面方向に沿ってカットすることで、定規を要することなく容易にカットでき、その調整幅は層毎の厚みに等しく正確に調整できる。また部材間寸法より大きい寸法にカットしておけば調整部の波形コアを圧縮変形しつつ部材間に嵌合できるため、部材間に密着した状態に取付が可能となる。
請求項4記載の方法によれば、折り畳み状態から部材間側に向けて押し付ける操作により、展開して密着できるため取付作業が容易となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態に付き添付図面を参照して説明する。図1の上部は本発明に係る断熱ボードの全体構成を示す斜視図、下部は同半断面斜視図である。なお図に示す断熱ボード1は単なるカットモデルであって、実際の大きさは、建物各部の使用箇所に応じた縦横厚さ寸法であり、次の定尺寸法に形成された状態で製品として出荷される。
床用断熱材:根太間に装着、長さ×幅×厚み=910×266×40mm
壁用断熱材:柱−間柱間、間柱間に装着、長さ×幅×厚み=910×386×50mm
or910×430×50mm
屋根用断熱材:垂木間に装着、長さ×幅×厚み=910×422×50mm
以上の定尺寸法は実際に使用する寸法より大きめであり、建築現場において現物合わせによって幅方向両側を部材間寸法に応じてカットし、圧入嵌合するようになっている。
このため、本発明による断熱ボード1は断熱ボード本体部2とその両側端面に一体に接着されたカットしろとなる調整部3とからなる。
本体部2は、図の一部に拡大して示すように、紙製ボード2aと横方向に配列した紙製波形コア2bとを厚み方向に交互に複数層積層接着し、前記の所用厚みに形成したものである。本体部2は、接着剤により固化されて各紙が一体化されており、厚み方向には多少のクッション性(伸縮性)があり、縦方向(紙製ボード2aの面方向)には、剛性を有し折れ曲がることはない。またその中央には縦方向に形成された切断線4により、幅方向に半分割しているとともに、背面側で粘着テープよりなるヒンジ部5により一体に連結され、外方に突出するように略への字形に開閉可能としている。
これに対し、調整部3は前記本体部2の厚みに等しい幅であって、同一高さの紙製ボード3aと前記波形コア2bと直交して縦方向配列された紙製波形コア3bを交互に複数層(4層程度)積層接着したものである。
なお、一層の厚みは実寸で5mm程度あることから、本体部2の両側にそれぞれ20mm程度のカットしろを得られることになり、最大で40mmの調整幅を得ることになる。
以上の断熱ボード1の成形にあたっては、無公害性の接着剤などを使用して各部一体化することが望ましく、また素材そのものあるいは加工後に難燃化材の含浸など二次加工も行うことができる。
次に、以上の断熱ボード1を壁用断熱材に適用した場合の施工手順を図2(a)〜(c)を用いて説明する。
図において10は土台または胴差し、12はこれの上部に所定間隔をおいて立設された間柱、14は間柱12の外側に仕上げられた外壁である。
まず、図2(b)に示すように、間柱12間の距離W1を測定し、これに差し込まれる断熱ボード1の概略の幅W2を決める。但しW2>W1であることが前提であり、この逆であると密着性が得られない。
これに基づき図2(a)に示すようにカッター16で調整部3をその層毎に縦方向に切り取る。この作業では特に定規を要することがなく、各層に沿って軽い力で切り離すことができる。一層あたりの厚みは約5mm程度であり、左右で約10mmの調整量となる。
その後整形された断熱ボード1を間柱12間に差し込めば、(c)に示すように、W2−W1=余長分だけ両側の調整部2の波形コア2bを扁平状態に圧縮しつつ間柱12間に差し込まれ、差込状態ではその圧縮回復力により密着状態が保たれる。
図3(a),(b)はその具体的差込方法を示すもので、(a)に示すように、ヒンジ部5をへの字形に折り曲げ、寸法を縮小した状態で中央を押して間柱12間に差し込む。これによって、調整部3の接触点で波形コアを圧縮しつつ間柱12巻に差し込まれ、完全に嵌合された状態では(b)に示すように、本体部2は直線状となり、調整部3は圧縮回復力により間柱12の側面を矢印のごとく圧した状態でこれに密着する。
なお、図中符号18は断熱ボード1と外壁14との間に形成される空気層である。また、本施工方法では密着状態に嵌合されるため特に支持手段は必要はないが、接着剤などを併用して完全接着することも可能である。
以上の断熱施工後は石膏ボードなどの内装材、内装仕上げ材を施工することで、建物の内側壁部が完成することになる。
本発明に係る断熱ボードの斜視図及び半断面斜視図である。 (a)〜(c)は同断熱ボードを壁用断熱材に適用した場合の施工手順を示す斜視図である。 (a),(b)は同取付手順を示す平面図である。
符号の説明
1 断熱ボード
2 断熱ボード本体部
2a ボード
2b 波形コア
3 調整部
3a ボード
3b 波形コア
4 切断線
5 ヒンジ部
12 間柱
16 カッター

Claims (4)

  1. 中心に波形コアを備えた複数の段ボール紙をその波形コアの方向を横方向に一定に揃えて、厚み方向に複数層積層接着して所定厚みとした断熱ボード本体部と、
    前記本体部の両側部端面の少なくともいずれか一方の端面に接着された本体部と同前後幅同縦長の調整部であって、波形コア方向が本体部の波形コアの方向と直交する縦方向とされた複数の段ボール紙を厚み方向に複数層積層接着した厚み方向に圧縮変形性のある調整部と、からなることを特徴とする建築用断熱ボード。
  2. 請求項1において、本体部の中間部がその波形コア方向と直交する切断線により二分されるとともに、一面側に設けたヒンジ部を介して折り畳み展開可能に結合されていることを特徴とする建築用断熱ボード。
  3. 請求項1又は2記載の断熱ボードを建物の部材間に形成された空間部に装着するにあたり、部材間の距離寸法に応じて調整部の左右の少なくともいずれか一方を波形コア方向に沿って縦方向にカットし、調整部の左右の少なくともいずれか一方を圧縮変形させつつ柱間に嵌合装着することを特徴とする建築用断熱ボードを用いた断熱施工方法。
  4. 請求項2記載の断熱ボードを建物の部材間に形成された空間部に装着するにあたり、ヒンジ部を介してへの字形に折り曲げた状態から部材間側に押圧挿入し、調整部を圧縮変形させつつ部材間に嵌合装着することを特徴とする建築用断熱ボードを用いた断熱施工方法。
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