JP7433619B1 - 吸音パネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、上記のようなフラッターエコーを生じさせないために、部屋の壁面に吸音材料を設置することが行われており、吸音材料として様々な提案がなされている。
また、吸音パネルはインテリアの一部となるため、美しい外観が求められる。しかし、例えば、パネル基体にクロス(装飾布)を張る場合、クロスを美しく張る手法が確立されておらず、このため吸音パネルの外観の仕上がりは、十分の満足できるものではなかった。
また、本発明の他の目的は、上記の点に加えて外観性にも優れた吸音パネルを製造することができる製造方法を提供することにある。
すなわち、工程(B)において、(i)パネル基体1の対向する辺部の長手方向で間隔をおいた複数箇所において、締付手段5によりパネル基体1を対向する辺部間で拘束して締め付けするとともに、対向する辺部間距離の寸法出しを行うために各締付手段5の締め付け強さを調整することにより、或いは、(ii)締付手段5として型枠11を備える締付治具5xを用い、その型枠11内にパネル基体1を嵌め込み、型枠11の内側寸法に合わせてパネル基体1を対向する辺部間で締め付けすることで、パネル基体1の対向する辺部間距離の寸法出しを行うことにより、パネルの強度と寸法精度をより高めることができる。
また、パネル基体1を構成する枠体2と吸音部材3の組み付け形態を最適化することにより、或いは、接着剤4が乾燥固化したパネル基体1にクロス6を張設する工程(D)を最適化することにより、パネルの外観性を特に高めることができる。
[1]薄板材(20)で構成される枠体(2)の内側に接着剤(4)を介してボード状の吸音部材(3)が嵌め込まれた平面多角形状のパネル基体(1)を得る工程(A)と、
接着剤(4)が乾燥固化する前のパネル基体(1)を、対向する辺部間で締付手段(5)により拘束して締め付けし、パネル基体(1)の対向する辺部間距離の寸法出しを行う工程(B)と、
パネル基体(1)を締付手段(5)で締め付けしたままで、接着剤(4)を乾燥固化させる工程(C)と、
接着剤(4)が乾燥固化したパネル基体(1)に、少なくともその前面および側面を覆うようにクロス(6)を張設する工程(D)を有することを特徴とする吸音パネルの製造方法。
工程(A)では、吸音部材(3)の各側端面に接着剤(4)を介して薄板材(20)を貼り付けることにより、枠体(2)の内側に接着剤(4)を介して吸音部材(3)が嵌め込まれたパネル基体(1)を得ることを特徴とする吸音パネルの製造方法。
[3]上記[2]の製造方法において、
工程(A)または工程(B)において、枠体(2)を構成する薄板材(20)のうち、隣り合う薄板材(20)の端部どうしを連結手段(21)で連結することを特徴とする吸音パネルの製造方法。
[4]上記[1]の製造方法において、
工程(A)では、予め作成された枠体(2)の内側に接着剤(4)を介して吸音部材(3)を嵌め込むことにより、枠体(2)の内側に接着剤(4)を介して吸音部材(3)が嵌め込まれたパネル基体(1)を得ることを特徴とする吸音パネルの製造方法。
工程(B)では、パネル基体(1)を、対向する辺部間で締付手段(5)により拘束して締め付けするに際し、
パネル基体(1)の対向する辺部の長手方向で間隔をおいた複数箇所において、締付手段(5)によりパネル基体(1)を対向する辺部間で拘束して締め付けするとともに、対向する辺部間距離の寸法出しを行うために各締付手段(5)の締め付け強さを調整することを特徴とする吸音パネルの製造方法。
[6]上記[5]の製造方法において、
締付手段(5)は、パネル基体(1)の対向する辺部間に巻き回してパネル基体(1)を縛ることにより締め付けする紐(5a)であることを特徴とする吸音パネルの製造方法。
締付手段(5)は、内側にパネル基体(1)を嵌め込むための型枠(11)を備える締付治具(5x)(但し、実質的に締付治具(5x)が型枠(11)からなる場合を含む。)であり、
工程(B)では、締付治具(5x)の型枠(11)内にパネル基体(1)を嵌め込み、型枠(11)の内側寸法に合わせてパネル基体(1)を対向する辺部間で締め付けすることにより、パネル基体(1)の対向する辺部間距離の寸法出しを行うことを特徴とする吸音パネルの製造方法。
[8]上記[1]~[7]のいずれかの製造方法において、
パネル基体(1)において、枠体(2)の幅w(但し、パネル厚さ方向での幅)と吸音部材(3)の厚さtはt>wであり、パネル基体(1)の背面側では、吸音部材(3)の背面と枠体(2)の縁部は略面一であり、パネル基体(1)の前面側では、枠体(2)の縁部から吸音部材(3)の前面が突出していることを特徴とする吸音パネルの製造方法。
工程(C)では、パネル基体(1)を締付手段(5)で締め付けしたままで乾燥室に入れ、接着剤(4)を乾燥固化させることを特徴とする吸音パネルの製造方法。
[10]上記[1]~[9]のいずれかの製造方法において、
工程(D)は、
パネル基体(1)の側面全周に両面接着テープ(7)を、その片面側の接着面を介して貼り付ける工程(d1)と、
パネル基体(1)に、その前面を覆うようにクロス(6)を被せた後、クロス(6)の織目が枠体(2)の縁部の長手方向と一致するように位置合わせした状態で、パネル基体(1)の前面からはみ出したクロス(6)の部分をパネル基体(1)の側面側に折り込んで、その一部分を両面接着テープ(7)の他面側の接着面に貼り付け、クロス(6)をパネル基体(1)に仮止めする工程(d2)と、
パネル基体(1)の側面からはみ出したクロス(6)の部分を、パネル基体(1)の背面側に折り込んでパネル基体(1)の背面に接着剤を介して接着する工程(d3)を有することを特徴とする吸音パネルの製造方法。
工程(d3)では、パネル基体(1)の背面側に接着されたクロス(6)の部分を、クランプ板(9)でパネル基体(1)との間でクランプし、その状態で接着剤を乾燥固化させることを特徴とする吸音パネルの製造方法。
[12]上記[10]または[11]の製造方法において、
工程(D)は、さらに、パネル角部となるクロス(6)の部分の処理を行う工程(d4)を有し、
該工程(d4)では、パネル角部となるクロス(6)の部分の内側に接着剤を塗布して、当該クロス(6)の部分をパネル基体(1)に沿うように整形し、前記接着剤を乾燥固化させた後、余分なクロス(6)の部分を切除し、さらに、そのクロス切除部にほつれ防止用の接着剤を塗布することを特徴とする吸音パネルの製造方法。
[13]上記[1]~[12]のいずれかの製造方法において、
さらに、パネル背面に、必要に応じて化粧用の被覆材を張り付けた後、パネル取付手段(8)を設ける工程(E)を有することを特徴とする吸音パネルの製造方法。
[14]吸音パネルを製造する際に、薄板材で構成される枠体の内側に接着剤を介してボード状の吸音部材が嵌め込まれた平面多角形状のパネル基体を、その対向する辺部間で締め付けすることにより、パネル基体の対向する辺部間距離の寸法出しを行うための締付治具であって、
内側にパネル基体を嵌め込むための型枠(11)を備えることを特徴とする吸音パネル製造用の締付治具(但し、実質的に締付治具が型枠(11)からなる場合を含む。)。
また、本発明において、パネル基体(1)の対向する辺部間距離の寸法出しを行う工程(B)を最適化することにより、特に高い寸法精度を有する吸音パネルを製造することができる。
また、本発明において、パネル基体(1)を構成する枠体(2)と吸音部材(3)の組み付け形態を最適化することにより、或いは、接着剤(4)が乾燥固化したパネル基体(1)にクロス(6)を張設する工程(D)を最適化することにより、上記性能を有することに加えて、特に外観性に優れた吸音パネルを製造することができる。
図1~図11は、本発明の製造方法の一実施形態を主に工程順に示したものである。この実施形態は、平面正方形状の吸音パネルを製造する場合を示している。
以下、この実施形態について説明する。
ボード状の吸音部材3は、吸音効果が得られるものであればよく、材質を問わないが、通常、例えば、SSボード、ポリエステル繊維やグラスウールなどの繊維集合体、好ましくは短繊維集合体などで構成される。この短繊維集合体は、ポリエステル繊維などの短繊維を所定の密度に圧縮して板状に成形したものである。具体的には、マトリックス繊維であるポリエステル繊維(例えば、中空ポリエステル繊維)と熱接着性繊維とを混綿し、熱処理により熱接着性繊維を溶融させ、その溶融物によりマトリックス繊維の繊維接点を接着させて得られる短繊維集合体が挙げられる。また、マトリックス繊維としては、ポリエステル繊維に羊毛を加えたものを用いてもよい。
また、吸音部材3は、2種以上の部材を組み合わせたものでもよく、また、実質的な吸音材(例えば上記短繊維集合体)とそれ以外の機能を有する部材(例えば補強部材、消臭シートなどの消臭材料)を組合わせたものでもよい。
薄板材20の片面側には接着剤4(例えば木工用接着剤)が塗布され、この接着剤4を介して薄板材20が吸音部材3の各側端面に貼り付けられる。
連結手段21の種類は問わないが、本実施形態ではタッカーが用いられている。タッカー両端の針が隣り合う薄板材20の両端部に打ち込まれ、薄板材20どうしが連結される。なお、後述するように、このタッカーなどの連結手段21による薄板材20の端部どうしの連結は、次の工程(B)で行ってもよい。
この実施形態でも、枠体2は、薄板材20を適当な連結手段(図示しないが、例えばタッカー)や接着剤を介して組付けることで構成されている。この枠体2の内側面に接着剤4が塗布され、そこに吸音部材3を嵌め込む。
ここで、パネル基体1の対向する辺部とは、平面正方形状である図2のパネル基体1の場合には、辺部100aと辺部100c、辺部100bと辺部100dである。また、パネル基体1の対向する辺部間距離の寸法出しとは、対向する辺部間の距離(長さ)が、当該辺部長手方向で一定(均等)となるようにすることであり、同時にパネル角度の精度も高められることになる。
ここで、紐5aは、例えばpp製の帯状の荷造りひも等のようなものでよい。
図3の場合には、対向する辺部間距離(長さ)L1,L2が辺部長手方向で一定(均等)となるようにするために、パネル基体1の対向する辺部の長手方向で間隔をおいた3箇所(長手方向中央とその両側位置の3箇所)を紐5aで縛って締め付けしている。
図13、図14は、それぞれ締付手段5である専用の締付治具の実施形態を示すもので、締付手段5を締付治具5b(図13)、締付治具5c(図14)で構成したものである。図13(a)は締付治具5bの側面図、図13(b)は同じく平面図であり、図14は締付治具5cの平面図である。
図13の締付治具5bは、細長の板状本体50の長手方向の一端部に、パネル基体1の対向する一方の辺部100(例えば図3の辺部100a)に当接する当接部51を設けるとともに、板状本体50の長手方向の他端部に、パネル基体1の対向する他方の辺部100(例えば図3の辺部100c)に当接する当接部材52を、当接部51に対して進退可能に設けたものであり、当接部材52を当接部51に対して進退させることにより、当接部51と当接部材52間でパネル基体1を拘束して締め付けするとともに、締め付け強さを調整できるようにしている。
なお、ネジ軸部521を回転させた際に、当接部520がネジ軸部521と一体的に回転しないようにするために、ネジ軸部521の先端部は当接部520に対して回転自在に接続されることが好ましい。
なお、この締付治具5bを用いる場合、例えば、パネル基体1を対向する辺部100a-100c間で拘束して締め付けする締付治具5bは、板状本体50がパネル基体1の前面101側に位置するようにパネル基体1に取り付けし、パネル基体1を対向する辺部100b-100d間で拘束して締め付けする締付治具5bは、板状本体50がパネル基体1の背面103側に位置するようにパネル基体1に取り付けすればよい。
なお、ネジ軸部551を回転させた際に、当接部550がネジ軸部551と一体的に回転しないようにするために、ネジ軸部551の先端部は当接部550に対して回転自在に接続されることが好ましい。
したがって、この締付治具5cでも、図3の紐5aと同様に、パネル基体1の対向する辺部の長手方向に沿った複数箇所において、パネル基体1を拘束して締め付けするとともに、対向する辺部間距離の寸法出しを行うために各当接部材55の締め付け強さを調整する。すなわち、対向する辺部間距離が辺部長手方向で一定(均等)となるように各当接部材55の締め付け強さを調整する。
なお、枠体54は底板付きのもの、すなわち上部が開放した浅い箱形のものであってもよい。
枠部材110a~110dは細長の四角柱状の部材である。また、支持板12には、型枠11の内側部分の一部に窓穴120が設けられ、軽量化が図られている。
支持板12や枠部材110a~110dの材質は問わないが、支持板12は木製または樹脂製が好ましく、枠部材110a~110dはアルミなどの金属製の角パイプで構成するのが好ましい。
なお、締付治具5xは、実質的に型枠11からなる構造(すなわち、型枠材のみで構成されるような構造)であってもよい。
なお、図17に示すように、この実施形態では工程(B)で型枠11内にパネル基体1を嵌め込んだ状態で、隣り合う薄板材20の両端部へのタッカーの打ち込み(連結手段21による薄板材20の端部どうしの連結)がなされる。
続く工程(D)では、接着剤4が乾燥固化したパネル基体1に、少なくともその前面101および側面102を覆うようにクロス6を張設する。
クロス6には、一般的な織布や不織布のほかに、例えば、ガラス繊維織物などの不燃性の織布を用いてもよい。
この工程(D)では、パネル基体1に綺麗にクロス6を張設することが望まれることから、例えば、以下のような工程(d1)~(d3)を順に行うことが好ましく、望ましくは、さらに工程(d4)を行うことが好ましい。
・工程(d2): パネル基体1に、その前面101を覆うようにクロス6を被せた後、図5に示すようにクロス6の織目が枠体2の縁部200の長手方向と一致するように位置合わせする。図5は、その状態を示す部分平面図である。
そして、そのように位置合わせした状態で、図6に示すように、パネル基体1の前面101からはみ出したクロス部分60をパネル基体1の側面102側に折り込んで、その一部分を両面接着テープ7の他面側の接着面に貼り付け、クロス6をパネル基体1に仮止めする。図6は、その状態を示すものであり、パネル基体1およびクロス6の一部の縦断面図である。
この場合、図8に示すように、パネル基体1の背面103側に接着されたクロス部分600を、クランプ板9でパネル基体1との間でクランプし、その状態で接着剤を乾燥固化させることが好ましい。図8は、接着されたクロス部分600をクランプ板9でクランプした状態を示す説明図(パネル基体1の背面図)である。
・工程(d4): パネル角部(コーナー部)となるクロス部分60の処理を行う。すなわち、パネル角部となるクロス部分60の内側に接着剤を塗布して、当該クロス部分60をパネル基体1の角部に沿うように整形(すなわち、パネル基体1の角部に沿った形に整形)する。そして、前記接着剤を乾燥固化させた後、余分な(不要な)クロス部分60を切除し、さらに、そのクロス切除部にほつれ防止用の接着剤を塗布し、この工程(d4)を完了する。
図9(ア)は、工程(d3)において、パネル基体1の辺部100a(および辺部100c)側のクロス部分600xをパネル基体1の背面103側に折り込んでパネル基体1の背面103に接着剤を介して接着した状態を示している。図9(ア)には図示しないが、このクロス部分600xの接着の際には、図8(a)に示すようにクランプ板9でクロス部分600xをクランプした状態で接着剤を乾燥固化させる。接着剤が乾燥固化したら、図9(イ)に示すように、クロス部分600のコーナー部分(図中二点鎖線で囲った四角形の部分)を切除する。
接着剤が乾燥固化したら、図9(キ)に示すように、クロス部分600y0(図中二点鎖線で囲った部分)を切除し,さらに、そのクロス切除部gにほつれ防止用の接着剤を塗布し、この接着剤を乾燥固化させることでパネル角部のクロス6の処理を完了する。
なお、吸音パネルを取り付ける壁面とは、狭義の壁面だけでなく天井面やパーテーションの壁面などを含む。
本実施形態では、以上のような工程により吸音パネルが製造される。
なお、吸音部材3には、(i)抗菌・抗ウイルス剤成分を付着させることで抗菌・抗ウイルス機能を付加する、(ii)消臭剤成分を付着させることで消臭機能を付加する、のいずれか若しくは両方を施すことができる。これらの場合、吸音部材に抗菌・抗ウイルス剤や消臭剤を含浸させたり、スプレー塗布することなどにより、それぞれの成分を吸音部材に付着させることができる。
2 枠体
3 吸音部材
4 接着剤
5 締付手段
5a 紐
5b,5c,5x 締付治具
6 クロス
7 両面接着テープ
8 パネル取付手段
9 クランプ板
10 締結手段
11 型枠
12 支持板
13 スペース
20 薄板材
21 連結手段
50 板状本体
51 当接部
52 当接部材
53 ネジ孔
54 枠体
55 当接部材
56 ネジ孔
60 クロス部分
80 マグネット
100a,100b,100c,100d 辺部
101 前面
102 側面
103 背面
110a,110b,110c,110d 枠部材
120 窓穴
200 縁部
500,501 立ち上がり部
520 当接部
521 ネジ軸部
522 摘み
540a,540b,540c,540d 側壁部
550 当接部
551 ネジ軸部
552 摘み
600,600x,600y,600y0 クロス部分
e 外縁部
g クロス除去部
Claims (14)
- 薄板材(20)で構成される枠体(2)の内側に接着剤(4)を介してボード状の吸音部材(3)が嵌め込まれた平面多角形状のパネル基体(1)を得る工程(A)と、
接着剤(4)が乾燥固化する前のパネル基体(1)を、対向する辺部間で締付手段(5)により拘束して締め付けし、パネル基体(1)の対向する辺部間距離の寸法出しを行う工程(B)と、
パネル基体(1)を締付手段(5)で締め付けしたままで、接着剤(4)を乾燥固化させる工程(C)と、
接着剤(4)が乾燥固化したパネル基体(1)に、少なくともその前面および側面を覆うようにクロス(6)を張設する工程(D)を有することを特徴とする吸音パネルの製造方法。 - 工程(A)では、吸音部材(3)の各側端面に接着剤(4)を介して薄板材(20)を貼り付けることにより、枠体(2)の内側に接着剤(4)を介して吸音部材(3)が嵌め込まれたパネル基体(1)を得ることを特徴とする請求項1に記載の吸音パネルの製造方法。
- 工程(A)または工程(B)において、枠体(2)を構成する薄板材(20)のうち、隣り合う薄板材(20)の端部どうしを連結手段(21)で連結することを特徴とする請求項2に記載の吸音パネルの製造方法。
- 工程(A)では、予め作成された枠体(2)の内側に接着剤(4)を介して吸音部材(3)を嵌め込むことにより、枠体(2)の内側に接着剤(4)を介して吸音部材(3)が嵌め込まれたパネル基体(1)を得ることを特徴とする請求項1に記載の吸音パネルの製造方法。
- 工程(B)では、パネル基体(1)を、対向する辺部間で締付手段(5)により拘束して締め付けするに際し、
パネル基体(1)の対向する辺部の長手方向で間隔をおいた複数箇所において、締付手段(5)によりパネル基体(1)を対向する辺部間で拘束して締め付けするとともに、対向する辺部間距離の寸法出しを行うために各締付手段(5)の締め付け強さを調整することを特徴とする請求項1に記載の吸音パネルの製造方法。 - 締付手段(5)は、パネル基体(1)の対向する辺部間に巻き回してパネル基体(1)を縛ることにより締め付けする紐(5a)であることを特徴とする請求項5に記載の吸音パネルの製造方法。
- 締付手段(5)は、内側にパネル基体(1)を嵌め込むための型枠(11)を備える締付治具(5x)(但し、実質的に締付治具(5x)が型枠(11)からなる場合を含む。)であり、
工程(B)では、締付治具(5x)の型枠(11)内にパネル基体(1)を嵌め込み、型枠(11)の内側寸法に合わせてパネル基体(1)を対向する辺部間で締め付けすることにより、パネル基体(1)の対向する辺部間距離の寸法出しを行うことを特徴とする請求項1に記載の吸音パネルの製造方法。 - パネル基体(1)において、枠体(2)の幅w(但し、パネル厚さ方向での幅)と吸音部材(3)の厚さtはt>wであり、パネル基体(1)の背面側では、吸音部材(3)の背面と枠体(2)の縁部は略面一であり、パネル基体(1)の前面側では、枠体(2)の縁部から吸音部材(3)の前面が突出していることを特徴とする請求項1に記載の吸音パネルの製造方法。
- 工程(C)では、パネル基体(1)を締付手段(5)で締め付けしたままで乾燥室に入れ、接着剤(4)を乾燥固化させることを特徴とする請求項1に記載の吸音パネルの製造方法。
- 工程(D)は、
パネル基体(1)の側面全周に両面接着テープ(7)を、その片面側の接着面を介して貼り付ける工程(d1)と、
パネル基体(1)に、その前面を覆うようにクロス(6)を被せた後、クロス(6)の織目が枠体(2)の縁部の長手方向と一致するように位置合わせした状態で、パネル基体(1)の前面からはみ出したクロス(6)の部分をパネル基体(1)の側面側に折り込んで、その一部分を両面接着テープ(7)の他面側の接着面に貼り付け、クロス(6)をパネル基体(1)に仮止めする工程(d2)と、
パネル基体(1)の側面からはみ出したクロス(6)の部分を、パネル基体(1)の背面側に折り込んでパネル基体(1)の背面に接着剤を介して接着する工程(d3)を有することを特徴とする請求項1に記載の吸音パネルの製造方法。 - 工程(d3)では、パネル基体(1)の背面側に接着されたクロス(6)の部分を、クランプ板(9)でパネル基体(1)との間でクランプし、その状態で接着剤を乾燥固化させることを特徴とする請求項10に記載の吸音パネルの製造方法。
- 工程(D)は、さらに、パネル角部となるクロス(6)の部分の処理を行う工程(d4)を有し、
該工程(d4)では、パネル角部となるクロス(6)の部分の内側に接着剤を塗布して、当該クロス(6)の部分をパネル基体(1)に沿うように整形し、前記接着剤を乾燥固化させた後、余分なクロス(6)の部分を切除し、さらに、そのクロス切除部にほつれ防止用の接着剤を塗布することを特徴とする請求項10または11に記載の吸音パネルの製造方法。 - さらに、パネル背面に、必要に応じて化粧用の被覆材を張り付けた後、パネル取付手段(8)を設ける工程(E)を有することを特徴とする請求項1に記載の吸音パネルの製造方法。
- 吸音パネルを製造する際に、薄板材で構成される枠体の内側に接着剤を介してボード状の吸音部材が嵌め込まれた平面多角形状のパネル基体を、その対向する辺部間で締め付けすることにより、パネル基体の対向する辺部間距離の寸法出しを行うための締付治具であって、
内側にパネル基体を嵌め込むための型枠(11)を備えることを特徴とする吸音パネル製造用の締付治具(但し、実質的に締付治具が型枠(11)からなる場合を含む。)。
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