JPH047440A - プレキャストコンクリート版と板ガラスで構成される建築物の壁面における等圧排水方式カーテンウォール構法 - Google Patents

プレキャストコンクリート版と板ガラスで構成される建築物の壁面における等圧排水方式カーテンウォール構法

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JPH047440A
JPH047440A JP10917690A JP10917690A JPH047440A JP H047440 A JPH047440 A JP H047440A JP 10917690 A JP10917690 A JP 10917690A JP 10917690 A JP10917690 A JP 10917690A JP H047440 A JPH047440 A JP H047440A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプレキャストコンクリート版と板ガラスで構成
される建築物の壁面における等圧排水方式カーテンウオ
ール構法に関するものである。
〔従来の技術〕
建築物の外壁面として、プレキャストコンクリート版の
端部に板ガラスを取付けてなるカーテンウオールを構成
する場合、従来は第11図に示すように、板ガラスbを
挟んで隣合うプレキャストコンクリート版a間に少なく
とも枠溝材eを取付けるかまたは打ち込み、板ガラス押
縁材dにより取付けるか、一般的には更にガラス支持用
の方立てCを差し渡して、ガラス押縁部材dにより取付
けていた。
これらの場合には、板ガラス取付けにおけるプレキャス
トコンクリート版aの製作及び取付けの寸法精度及び板
ガラスbの切断精度による誤差を考慮すると、プレキャ
ストコンクリート版aの端部に板ガラスを取付ける為の
枠溝材e及び板ガラスbを挟んで固定するガラス押縁部
材d及び押縁の引掛は固定用の部分及び方立てCの取付
は及びサツシュ溝自体をプレキャストコンクリート版a
に取付けるための部分よりなる高級高価なアルミ、ステ
ンレス鋼等の金属製のサツシュが必要である。
また、単に現場打ちコンクリートまたはプレキャストコ
ンクリート版の端部に条溝を設け、板ガラスを嵌め込ん
だり、条溝の内または外を欠き取った形状としてこの部
分に押縁を取付けて板ガラスを固定することはまれには
行われるが、従来はガラスとコンクリート及び押縁間及
びコンクリート間の外部の各間隙を現場施工のシーリン
グ材で密封充填し水密気密を計るのみであり、この場合
、壁面内外の水密維持は単純にシーリング材でシールす
ることによって行われるが、この方法ではシールに欠陥
がある時、雨が壁面内部に侵入するおそれがある。
即ち、寒暑日射によるコンクリートか板ガラスの熱膨張
収縮、地震や風圧による目地の動き、シーリング材自体
の収縮や劣化により亀裂や剥離を生じると、この欠陥部
以外は壁面の内外がシールで隔絶されているので内外の
圧力に大きな差があり、壁面の表面に付着した水膜はシ
ーリング材の僅かな欠陥部からでも外側の圧力により大
量に侵入する。
即ち、超高層建物に必要な信頼性と耐久性を保持可能な
ように条溝内に計画的に外気を導入し、かつ浸入水を排
出する水受は材を設けた等圧排水機構を組み込むことは
なされていなかった。
ま□た、プレキャストコンクリート版に板ガラスが固定
されているために地震や風圧等による眉間変位に対して
、目地部分に応力が集中し、シーリング材に亀裂や損傷
が発生しやすい。
更に大きな眉間変位に対しては、板ガラスそのものの損
傷を招くというおそれがあった。
なお、「等圧排水機構」とはこの場合プレキャス1−コ
ンクリ−(・版間の内面側の気密材、板ガラスと条溝ま
たは押縁の室内側のシールまたは気密材により室内との
気密をある程度保ちつつ(外部の空気導入孔の1/10
程度の潮気は許容できる)板ガラス取付条溝に接合目地
部に設けた空気導入孔から外部の風圧力を当該条溝の中
に導入して、条溝の内外の風圧をほぼ等しくすることに
より、板ガラスと条溝の間に設けられたシール材等に欠
陥の発生した場合も、欠陥部分より条溝部分に浸入する
雨水を少な(すると同時に条溝内に浸入した雨水は条溝
から圧力差のない外部へ排水することによりガラス内側
のシール材、気密材には雨水を付着させないので、内外
の気密水密に欠陥が゛発生しても室内への漏水を防止で
きるという、高層大規模建物には望ましい方式である。
また、従来プレキャストコンクリート版に板ガラスを取
付ける安価な方法として、第12図に示すようなものが
ある。
即ち、プレキャストコンクリート版aの中央に窓開口e
を設け、開口部分の版小口の四周に連続したコンクリー
ト条溝fを設けてこの条溝fに予め窓枠状に成形した合
成ゴムのジソパーガスケソ1・gのゴムアンカーhを圧
入し、ガスケットgのガラス嵌込み溝iに板ガラスbを
挿入後ジンバーゴム条jを押し込んでゴムリップ部分に
でガラスbを挟み締めて固定する所謂ジンバーガスケッ
ト構法がとられていた。
しかし、この構法はコンクリ−1・条溝の寸法精度、窓
開口eの寸法精度、板ガラスbの切断精度等の誤差によ
り施工性、安全性が影響され易く、板ガラスbが嵌込め
なかったり、逆に緩すぎると風圧によるガスケットの変
形が大きくガラスの脱落の危険がある。
従って、ガラス開口部の寸法精度が工場製作精度により
定まり、プレキャストコンクリート版相互の取付誤差の
影響のない1枚のプレキャストコンクリート版aの中に
開けられた窓開口eにのみに限り注意して用いられてい
るのが現状である。
当然、プレキャストコンクリート版の中央に窓があると
いう形状以外のデザインは不可能であるという制約があ
り、また必然的にガラス周辺に黒色のジッパ−ゴムが突
出し、意匠的にも好ましいものではない。
更に、この構法はジッパ−の嵌込条溝、ガラス嵌込溝と
も隙間なく堅く嵌合していることが安全の基本であり、
各々の条溝に外気を導入して等圧排水システムを用いる
ことが困難であり、欠陥があれば漏水は避けられない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明では、プレキャストコンクリート版と加工成形の
比較的簡単なゴム加工品と板ガラスと専門のサツシュメ
ーカーでない金属加工業者でも製作できるガラス押縁部
材のみの安価な材料とシール材による接着作業程度の簡
単な施工で、製造及び特に取付は誤差の大きいプレキャ
ストコンクリート版の端部に意匠的にもすっきりとした
ガラスを連続して取付ける方式を可能とし、かつ超高層
建物の外壁に必要な防水の信頼性の極めて高い等圧排水
方式を採用するとともに、超高層ビルに必要な清掃用の
ウオツシングゴンドラのガイドレールもその目的に利用
しようとするものである。
即ち、本発明はプレキャストコンクリート版、板ガラス
の接合部内面側に気密材を設けて壁面内外の気密を維持
するとともに、気密材の外面側において等圧排水用空間
を設けて、気密材まで水が到達することを防止し、気密
材の欠陥や壁面内外の圧力差に関係なく壁面内に水が侵
入することを防止するプレキャストコンクリート版と板
ガラスで構成される建築物の壁面における等圧排水方式
カーテンウオール構法の提供を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、プレキャストコン
クリート版と板ガラスで構成される建築物の壁面におい
て、板ガラス取付部に臨むプレキャストコンクリート版
の平行する上下または左右の2辺の端面に板ガラス取付
条溝を設けて板ガラスを取付け、該板ガラス取付条溝の
外面側端部と板ガラス外面側との間に雨除は材を設ける
とともに前記板ガラス取付条溝内面側端部と板ガラス内
面側との間に気密材または密封材を設けて気密化し、前
記板ガラス取付条溝内において板ガラス、前記雨除は材
及び気密材によって等圧排水用空間を構成し、隣接する
板ガラス間には板ガラス目地密封材を設け、隣接するプ
レキャストコンクリート版間には外面寄りに雨除は材を
設け、内面寄りにはプレキャストコンクリート版間気密
材を設けてプレキャストコンクリート版間端面、雨除は
材及びプレキャストコンクリート版間気密材によってプ
レキャストコンクリート版間等圧排水用空間を構成し、
前記等圧排水用空間、前記板ガラス目地密封材の中空及
び前記プレキャストコンクリート版間等圧排水用空間を
連通するとともに外気を導入し、かつ前記板ガラス取付
条溝の雨除は材の欠陥に浸入する雨水を、板ガラス取付
条溝及び隣接するプレキャストコンクリート版間の接続
目地部分との交差部分、または交差部分より下部に設け
られたゴム材質等のプレキャストコンクリート版の地震
による動き、熱膨張収縮に追随可能な機能を有する水受
は材で受け、更に前記板ガラス取付条溝より外面側の接
続目地部分を経て外部に排水する機構を有するプレキャ
ストコンクリート版と板ガラスで構成される建築物の壁
面における等圧排水方式カーテンウオール構法を構成す
るものである。
ここで、プレキャストコンクリート版の平行する上下の
端面に設けた板ガラス取付条溝の底部に外方向に雨水が
移動するように断面において外下がりの水勾配を、前記
板ガラス取付条溝の長手方向に排水方向に水勾配を設け
ることができる。
また、板ガラスの下方に位置するプレキャストコンクリ
ート版の板ガラス取付条溝底面に板ガラス下端面を支持
するセツティング部材を装着することができる。
また、先端が板ガラス外面側に当接する舌片状のゴムで
構成されたガラス目地雨除は材兼端部カバーをプレキャ
ストコンクリート版の板ガラス取付条溝の外面側端□部
に取付けることができ、先端がプレキャ゛ストコンクリ
ート版の板ガラス取付条溝の外面側に当接する舌片状の
ゴムで構成された雨除は材を板ガラス端部外面側に取付
けることも可能である。
更に、プレキャストコンクリート版の両端部または一端
部の板ガラス取付条溝の片側が外面側または内面側に切
欠かれた断面形状の切欠部を構成し、この切欠部にガラ
ス押縁部材を固定することにより一板ガラスを取付ける
ことができる。
このガラス押縁部材は断面略コ字状であり、ガラス取付
状溝の切欠部にボルト等で固着され、該押縁材にカバー
を被着して構成することができる。
また、板ガラス取付条溝内側側壁とガラス押縁部材外面
側にわたってゴム製気密片が設けられ、該気密片と坂ガ
ラス内面側との間に気密材または密封材が設けられて溝
部気密材を構成することもできるものである。
溝部気密材の気密片は、板ガラス取付条溝に接着して取
付けられる取付部またはガラス押縁部材によりプレキャ
ストコンクリート版端部に水密、気密的に圧締された取
付部と該取付部から垂設された気密片及び先端の挟持部
とからなり、ガラス押縁部材の外面側先端を挟持部によ
って摺動可能に挾持するように構成できる。
また、板ガラス取付条溝とガラス押縁部材間を通常のシ
ーリング材で室内側と水密気密にシールすることができ
る。
更に、板ガラス目地密封材がチューブ状のシリコーンゴ
ムで構成され、下端部外面側に排水兼外気導入孔を穿設
することができる。、 また、隣接するプレキャストコンクリート版間の外面寄
り上端部に上端部雨除は材を設け、外面寄り下端部には
外気に開放されるとともに、板ガラス端部とプレキャス
トコンクリート版端部より落下する浸入雨水を、板ガラ
ス取付条溝及びガラス外面より外側へ誘導排水する水受
は材を設けることができる。
更に、隣接するブレキー中ストコンクリート版間の内面
側の気密材がプレキャストコンクリート版の接合面の端
部において、板ガラス取付条溝の板ガラス内面側の気密
材または密封材及び板ガラス目地密封材と接合すること
により、室内側の気密材の連続性を完成させることがで
きる。
また、左右に隣接するプレキャストコンクリート版間の
外面寄りに一次雨除は材を設け、中央に位置して二次雨
除は材を設け、両雨除は材間を第1等圧排水用空間、二
次雨除は材とプレキャストコンクリート版間気密材間を
第2等圧排水用空間として構成することができる。
隣接するプレキャストコンクリート版間に取付けられた
ウオツシングゴンドラ用ガイドレールを介して板ガラス
取付条溝が外気と略等圧になるように通気し、または板
ガラス取付条溝よりの浸入雨水の排水を行うように構成
することもできる。
ウオツシングゴンドラ用ガイドレールの内部側に雨除は
材を設け、該雨除は材とウオツシングゴンドラ用ガイド
レールによって等圧排水用空間を構成させることができ
る。
また、ウオツシングゴンドラ用ガイドレールの内部側に
位置する雨除は材及びウオツシングゴンドラ用ガイドレ
ールの内部側に、板ガラス取付条溝内の等圧排水用空間
及びプレキャストコンクリート版間等圧排水用空間に等
圧通気するための等圧孔を配設することができる。
更に、プレキャストコンクリート版として、該プレキャ
ストコンクリート版に打ち込まれるか取付けられた石材
、セラミック材、ガラス質材等のサツシュとはめなされ
ない部材を含むものを利用でき、コンクリ−1・にプレ
ストレスを導入したプレストレスコンクリート版または
成形繊維補強セメントモルタル版を利用することもでき
る。
また、板ガラス取付条溝内に浸入した酸性の雨水がコン
クリートに浸透してコンクリ−1・の中性化を促進した
り、空気中の炭酸ガスによる中性化を防止するために、
板ガラス取付条溝内に含浸性の樹脂、コンクリート用塗
料、その他の中性化防止剤を施すことができる。
プレキャストコンクリート版に取付けられる板ガラスの
受ける風圧力の支持が板ガラスの上下にあたる板ガラス
取付条溝またはガラス押縁部材の2辺のみにより支持さ
れ、板ガラスの他の2辺は気密水密のシールまたは接着
されたゴムチューブによってのみ隣接する板ガラスとつ
ながるように構成することもでき、板ガラスを挟んで隣
合うプレキャストコンクリート版に差し渡して直接また
は取付金物を介して取付けられたガラス支持枠を設け、
板ガラスの受ける風圧力が板ガラスの3辺または4辺で
支持されるように構成することもできる。
〔作 用〕
本発明に係るプレキャストコンクリート版と板ガラスで
構成される建築物の壁面における等圧排水方式カーテン
ウオール構法は上述のようにしてなり、プレキ中ストコ
ンクリート版間の内面寄りに設けたプレキャストコンク
リート版間気密材、板ガラス間に設けた板ガラス目地密
封材、板ガラス取付条溝と板ガラス内面側に設けた気密
材等によって、壁面内外の気密を保ち、板ガラス取付条
溝と板ガラス外面側に設けられた雨除は材、隣接するプ
レキャストコンクリート版間に設けられた雨除は材等に
よって雨水の排除を保ち、両者あいまって壁面の水密性
を保持するものである。
この時、板ガラス取付条溝内において、板ガラス、雨除
は材及び気密材によって構成される等圧排水用空間、プ
レキャストコンクリート版間端面、雨除は材及びプレキ
ャストコンクリート版間気密材によって構成されるプレ
キャストコンクリート版間等圧排水用空間及び板ガラス
目地密封材の中空を連通して外気を導入し、等圧排水用
空間内の圧力を外気と等しくして、外部側の雨除は材の
欠陥よりの水の浸入を大きく削減するものである。
また特に、板ガラス取付条溝の外部雨除は材の欠陥より
の雨水を、板ガラス取付条溝及び隣接するプレキャスト
コンクリート版間の接続目地部分との交差部分または交
差部分より下部に設けられた水受は材によって受け、外
部に排水することにより、内部側の気密材には水を到達
させず内部側の気密材に欠陥が発生した後も水密性能を
保持するものである。
〔実施例〕
本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
第1図は、プレキャストコンクリート版と板ガラスで構
成される建築物の壁面の部分正面図である。
即ち、プレキャストコンクリート版1間適所に板ガラス
取付部2が設けられており、この板ガラス取付部2には
板ガラス3が嵌め込まれている。
第2図、第3図はそれぞれ第1図における■■断面図、
m−m断面図である。
第3図において11は板ガラス取付部2の下方に位置す
るプレキャストコンクリート版であり、上端面にはガラ
ス下部取付条溝4が設けられている。
ガラス下部取付条溝4の底面は外面側にむけて傾斜して
おり、ここにトンネル状の金属製のセツティング部材5
が載置されている。
ガラス下部取付条溝4の外面側上端には下部雨除は材6
が取付けられており、この下部雨除は材6は硬質シリコ
ーンゴム61と舌片状に形成された発泡シリコーンゴム
62とからなり、板ガラス3が取付けられた時発泡シリ
コーンゴム62の%[が板ガラス3の外面側に当接して
雨滴の侵入を防止するものである。
7は板ガラス下部内面側とガラス下部取付条溝4内面側
上端との間に設けられる下部気密材であり、シリコーン
ゴムで形成されたシーリング材71と発泡ポリエチレン
等でなる緩衝材72で構成され、特に緩衝材72の先端
部73は特に柔らかい高発泡の合成樹脂で構成されるも
のである。
第2図において、12はガラス取付部2の上方に位置す
るプレキャストコンクリート版であり、下端面にはガラ
ス上部取付条溝10とこれから内方に向けて連設される
切欠部14が設けられている。
また、ガラス上部取付条溝10の外面側下端には上部雨
除は材8が取付けられており、この上部雨除は材8は硬
質シリコーンゴム81と舌片状に形成された発泡シリコ
ーンゴム82とからなり、板ガラス3が取付けられた時
、発泡シリコーンゴム82の先端が板ガラス3の外面側
に当接するように構成されている。
21は、板ガラス3の上部を内面側より押圧するガラス
押縁部材であり、断面略コ字状でありガラス上部取付条
溝10の切欠部14にボルト24で固着され、カバー2
3が被着されてボルト24が隠蔽されるものである。
9は、板ガラス3上部内面側とガラス押縁部材21との
間に設けられる溝部気密材であり、ガラス上部取付条溝
10に接着され、ガラス押縁部材21外面側にわたって
設けられるゴム製の気密片91と発泡ポリエチレン等の
発泡合成樹脂でなる緩衝材92及びシリコーンゴムでな
るシーリング材93で構成される。
気密片91はシリコーンゴムまたはエチレンプロピレン
ゴム等の弾性体でなり、ガラス上部取付条溝10に取付
けられる取付部94と取付部94から垂設され、下端が
内面側に折返された挟持部95とから構成され、ガラス
押縁部材21の外面側下端を挟持部95によって摺動可
能に挟持するものである。
緩衝材92は発泡ポリエチレン等の発泡合成樹脂で構成
されており、板ガラス3の内面側に接着される先端部9
6は特に柔らかい高発泡の合成樹脂が用いられるもので
ある。
ガラス上部取付条溝10の底面は外方に傾斜しており、
侵入した水滴を外方側に案内して排水を容易にするもの
である。
板ガラス取付部2の下方に位置するプレキャストコンク
リート版11のり[面側上縁部15は外方に向けて傾斜
しており、板ガラス取付部2の上方に位置するプレキャ
ストコンクリート版12の下縁の外面側寄りには水切用
凹溝16が設けられており、共に雨滴の侵入を防止し排
水を容易にしている。
このようにしたプレキャストコンクリート版1.1の板
ガラス取付部2に板ガラス3を取付ける方法を説明する
まず、ガラス押縁部材21が取り外された状況で、板ガ
ラス取付部2の下方に位置するプレキャストコンクリー
ト版11のガラス下部取付条溝4の底面に少なくとも2
つのセツティング部材5を載置する。
また、プレキャストコンクリート版11のガラス下部取
付条溝4の外面側上端に下部雨除は材6を接着剤で貼着
し、板ガラス取付部2の上方に位置するプレキャストコ
ンクリート版12のガラス上部取付条溝10の外面側下
端に上部雨除は材8を接着剤等で貼着する。
ここで、雨除は材6.8はゴム脚付きのものを利用し、
嵌合関係によって取付けることを併用してもよい。
更に、プレキャストコンクリート版12のガラス上部取
付条溝10の内面側に気密片91を接着剤等で貼着する
次に、板ガラス3の下部をプレキャストコンクリート版
11のガラス下部取付条溝4内に挿入して、セツティン
グ部材5上に載置するとともに、板ガラス3の上部を外
面側へセツティング部材5を中心にして回転移動させ、
気密片91のゴムを押し上げて板ガラス上部を上部雨除
は材8に当接するようにガラス上部取付条溝10にセッ
トする。
次にガラ・ス押縁部材21を気密片91の挟持部95に
引掛けてボルト24で固定する。
板ガラス3の上部及び下部で先端部96を有する緩衝材
92及び先端部73を有する緩衝材72を装着し、板ガ
ラス3を仮固定し位置決め後、71及び93のシーリン
グ材を打設または71及び93の気密材を接着装着し、
板ガラス3を弾性的に固定する。
この時、下部雨除は材6及び上部雨除は材8の先端は板
ガラス3の外面側に当接し、ガラス下部取付条溝4内に
おいて、板ガラス3下部、下部雨除は材6及び下部気密
材7によって下部等圧排水用空間17を構成し、ガラス
上部取付条溝10において、板ガラス3上部、上部雨除
は材8及び溝部気密材9によって上部等圧排水用空間1
8を構成するものである。
更に、ガラス押縁部材21に係合するカバー23を被着
し、ビス25により固着する。
左右方向に隣接する板ガラス3.3間は第1図における
IV−IV断面図を第4図に示すようにしてなるもので
ある。
即ち、板ガラス3間にはシリコーンゴム等でなり、内部
中空32を有する板ガラス目地密封材31を挿入し板ガ
ラス3に接着している。
この板ガラス目地密封材31の内部中空32は、板ガラ
ス3の上下に位置する等圧排水用空間17.18に連通
しており、外気の導入及びガラス上部取付る。
第1図における■−■断面図を第5図に示す。
即ち、左右に隣接するプレキャストコンクリート版l、
1の接合部において、外面寄り側端部にはシリコーンゴ
ムその他でなる一次雨除は材41.41が設けられてお
り、中央に位置して同様の材料でなる二次雨除は材42
.42が設けられている。
図示したものは、−次雨除は材41、二次雨除は材42
がともに側方に突出した舌片状のものがプレキャストコ
ンクリート版間中央位置付近で重合した形状でなるが、
一方のプレキャストコンクリート版側端部から他方のプ
レキャストコンクリート版側端部に当接する舌片状のも
のを用いてもよい。
また、雨除は材41.42の間隙より等正道気は十分供
給されるが、場合によっては一次、二次雨除は材41.
42に位置を喰い違わせた等正道気孔を設けて雨水の浸
入を防ぎつつ通気を増加することもできる。
43は、左右に隣接するプレキャストコンクリ−ト版間
の内面寄りに設けられるプレキャストコンクリート版間
気密材であり、発泡シリコーンゴム等で構成されるもの
である。
44は、プレキャストコンクリート版間気密材43の内
面側に充填される目地耐火用セラミックファイバーであ
る。
ここで、−次雨除は材41、二次雨除は材42間が第1
等圧排水用空間45を構成し、二次雨除は材42、プレ
キャストコンクリート版間気密材43間が第2等圧排水
用空間46を構成するものである。
第1等圧排水用空間45は下部等圧排水用空間17の給
気経路と排水経路であり、第2等圧排水用空間46は上
部等圧排水用空間18への給気経路となる。
第6図は、左右に隣接するプレキャストコンクリート版
1、■及び板ガラス3.3の接合部におけるガラス下部
取付部の側断面図である。
左右に隣接する板ガラス3.3間に挿入された板ガラス
目地密封材31の下端部には、外面側に排水兼外気導入
孔33が設けられている。
また、左右に隣接するプレキャストコンクリート版1.
1間の外面寄り上端面には、上端部雨除は材34が設け
られて、雨除は材41.42より内側の等圧排水用空間
45.46への水の浸入を防止している。
板ガラス3.3の接合部下方には、プレキャストコンク
リート版1.1のガラス下部取付条溝4に架設される水
受は材35が設けられている。
この水受は材35は、外面側に傾斜するとともに、外面
側中央に排水部36が設けられており、板ガラス3の下
部に位置する下部等圧排水用空間17と板ガラス取付部
2の下方に位置するプレキャストコンクリート版11の
第1等圧排水用空間45を連通して、上方または左右の
板ガラス3下部からの水を第1等圧排水用空間45に排
出するものである。
37は、左右に隣接するプレキャストコンクリート版1
.1間の内面寄り上端部に設けられる上端部気密材であ
り、プレキャストコンクリート版1.1間の気密を保つ
とともに、第2等圧排水用空間46の上端部の気密を維
持している。
この第2等圧排水用空間46は、第1等圧排水用空間4
5の内側にあり、水の浸入の危険が極めて少ないので、
上部等圧排水用空間18に上部より安全に等圧給気を供
給できる。
また、板ガラス目地密封材31の上端部は、左右に隣接
する板ガラス3.3の上端において開口を有しており、
ガラス取付部2の上方に位置するプレキャストコンクリ
ート版1.1間の第2等圧排水用空間46及び板ガラス
3の上部に位置する上部等圧排水用空間18と連通して
いるので外気と等圧となり、上部等圧排水用空間18に
浸入した水の排出が容易となるものである。
本発明はこのようにしてなり、板ガラス3の上部に位置
する上部等圧排水用空間18及び板ガラス取付部2の上
方に位置するプレキャストコンクリート版1.1間の第
2等圧排水用空間46を外気圧と略等しくする。
また、板ガラス取付部2の下方に位置するプレキャス1
へコンクリート版1.1間の第1等圧排水用空間45下
端部より外気を導入し、板ガラス下部に位置する下部等
圧排水用空間17を外気圧と略等しくする。
このことから、壁面の厚さ方向の中間部に外気圧と略等
しい等圧間隙が存在することとなり、外壁面に付着した
水膜や水滴が内部に侵入することを防止し、内面側に設
けたプレキャストコンクリート版間気密材43等に水が
到達することを防止している。
また、万一プレキャストコンクリート版1.1間の第2
等圧排水用空間46、板ガラス3の上部に位置する上部
等圧排水用空間18に浸入した水は、上部等圧排水用空
間18から板ガラス目地密封材31の内部中空32に集
められ、排水兼外気導入孔33より排水される。
また、一部は板ガラス上部と上部雨除は材8の間隙より
直接外部へ排水される。
また、板ガラス3下部に位置する下部等圧排水用空間1
7に侵入した水はプレキャストコンクリート版1.1間
の水受は材35に集められ、下方に位置するプレキャス
1−コンクリート版1.1間の第1等圧排水用空間45
を通って下端で排出される。
また、本発明ではプレキャストコンクリート版1.1と
板ガラス3.3で構成される建築物の壁面において、金
属製の枠材を必要とせず、コストの大幅な低減が可能で
ある。
また、ガラス押縁部材21により板ガラス3の取付を容
易に行うことができ、ガラス押縁部材21と溝部気密材
9により板ガラス上部と接合した気密片91が摺動する
ことにより地震、風圧等による層間変位により板ガラス
3が面内に変位することに対応させることが可能となる
のである。
更に、上部雨除は材8及び下部雨除は材6によって外部
からの雨滴の侵入を防止するとともに、上部及び下部等
圧排水用空間18.17によって内外の圧力差による水
の侵入を防止し、板ガラス3の内面側への水の到達を防
止するものである。
第7図は、板ガラス上部取付位置における他の実施例の
断面説明図である。
即ち、第1図の板ガラス取付部2の上方に位置するプレ
キャストコンクリート版12の下端面には、ガラス上部
取付条溝10とこれから内方に連設する切欠部14が設
けられている。
ガラス押縁部材21と板ガラス3上部内面側の間には溝
部気密材9が取付けられるものである。
上部気密材9は、ガラス押縁部材21と切欠部14の間
に取付けられる発泡シリコーンゴム気密材97とこれか
ら垂設される挟持部95を有するゴム製気密片91と発
泡ポリエチレン等の発泡合成樹脂でなる緩衝材92とシ
リコーンゴムでなるシーリング材93とよりなるもので
、緩衝材92及びシーリング材93の先端は接着剤等に
よりガラス板3の上部内面側に貼着されるものである。
緩衝材92の先端部96は特に柔らかい発泡シリコーン
ゴムで構成されており、緩衝性を高めている。
また、上部雨除は材8は板ガラス3の上部に接着剤等に
より貼着される水受けひれ86を有する貼着部83と外
面側に突出してガラス上部取付条溝10外面側に当接す
る舌片84.85を有するものである。
その化ガラス押縁部材21等は前述の実施例と同様のも
のが利用される。
この実施例でも、板ガラス3上部、上部雨除け材8及び
溝部気密材9によって形成される上部等圧排水用空間1
8に外気を導入することにより、内外の圧力差による水
の侵入を防止して、板ガラス3の内面側へ水が到達する
ことを防止している。
また、上部雨除は材8によって、外部からの水の侵入を
防止するとともに侵入した水をより容易にかつ確実に排
水可能とするものである。
ガラス押縁部材21と板ガラス取付条溝10との間は、
通常のシーリング材で室内側と水密気密に、シールする
ことができ、この場合万一等圧排水用空間に浸入した水
が室内側に到達することを防止するものである。
上述の実施例では、板ガラス3の上部内面側にガラス押
縁部材21を取付けた場合を示したが、板ガラス取付条
溝4の内面側に切欠部を設けてガラス押縁部材を取付け
てもよく、上部側、下部側両方にガラス押縁部材を設け
てもよい。
また、板ガラス3の外面側の上部、下部の一方または両
方に板ガラス取付条溝4.10の一方または両方の外面
側に切欠部を設け、この切欠部にガラス押縁部材を取付
けて板ガラス3の取付けを行うこともできる。
プレキャストコンクリート版1は、板ガラス取付条溝4
.10には、石材、セラミック材、ガラス質材等のサツ
シュとみなされない部材を打ち込むか取付けるかしたも
のを利用することができる。
また、近年酸性雨が問題となっているが、このような雨
水が板ガラス取付条溝内に浸入した場合には、コンクリ
ートに浸透してコンクリートの中性化を促進し劣化が早
まる。
また、空気中の炭酸ガスによってもコンクリートの中性
化が促進するので、これを防止するために、板ガラス取
付条溝4.10内に中性化防止剤を施すことが考えられ
る。
この中性化防止剤としては、含浸性の樹脂、コンクリー
ト用塗料、その他が採用されるものである。
超高層の建築物では、外壁面に清掃用のウオツシングゴ
ンドラが案内されるガイドレールを設けるが、このガイ
ドレールを利用して等圧排水用空間に外気を導入するこ
とが考えられる。
第8図は、ウオツシングゴンドラ用ガイドレールが設け
られたプレキャストコンクリート版の接合の断面説明図
である。
即ち、51はプレキャストコンクリート版1.1間に設
けられたウオツシングゴンドラ用ガイドレールであり、
内部にゴンドラ案内部52を有し、更にその内部側には
、ひれ状の雨除は材53.54が設けられている。
雨除は材53の内方は、等圧排水用空間55を構成して
おり、板ガラス取付条溝4.10内の等圧排水用空間1
7.18及びプレキャストコンクリート版間等圧排水用
空間45に連通されている。
ウオツシングゴンドラ用ガイドレール51の内方側には
、雨除は材53を取付けるための突条56が設けられて
おり、この突条56及び雨除は材53には外気を導入す
るための等正孔57が穿設されている。
このようにした場合、清掃用のウオツシングゴンドラを
案内するためのウオツシングゴンドラ用ガイドレール5
1を利用して、等圧排水用空間に外気を導入でき、雨滴
の浸入を防止できるとともに、容易に排水可能としてい
る。
上述の実施例では板ガラス3が横に連設された横連窓の
場合を示したが、板ガラス3を縦に連設する場合にも同
様に構成することができる。
即ち、第9図は縦連窓のカーテンウオールの一部正面図
、第10図は要部説明図である。
即ち、縦に連設されたプレキャストコンクリート版1、
■の横方向に隣接して板ガラス3.3が取付けられるも
のである。
プレキャストコンクリート版1の左右端部には板ガラス
取付条溝26が設けられており、この板ガラス取付条溝
26の底部下端にはL字形状のセツティング部材27が
ボルト24により固定されている。
この27は上方にのみ摺動可能なルースホール28を有
することも可能であり、地震により建物の眉間変位によ
り、上下にロッキングする下部ガラスが中空ガラス目地
密封材28を変形させた後、セツティング部材27に衝
突した場合、セツティング部材27が上方に逃げる余地
を予め設けである。
板ガラス3はこのセツティング部材27上に設置されて
取付けられるものである。
板ガラス3・外面側と板ガラス取付条溝26の間には雨
除は材が設けられ、板ガラス3内面側と板ガラス取付条
溝26の間には気密材または密封材が設けられてなり、
板ガラス取付条溝26内において等圧排水用空間を構成
するものである。
この時、板ガラス取付条溝26の内面側または外面側に
切欠部を設け、これにガラス押縁部材を取付けて板ガラ
ス3を取付けることが可能である。
また、縦に隣接した板ガラス3.3間には、内部中空を
有する板ガラス目地密封材28が挿入されて接着固定さ
れている。
このようにした縦連窓の場合にも、横連窓の場合と同様
に、板ガラス取付条溝26内の等圧排水用空間、板ガラ
ス目地密封材28の中空等に外気を導入して、外部から
の雨滴の浸入を防止するとともに、万−水が浸入した場
合にも排水を容易とし、かつ耐震的に安全にすることが
できる。
〔発明の効果〕
本発明に係るプレキャストコンクリート板と板ガラスで
構成される建築物の壁面における等圧排水方式カーテン
ウオール構法は上述のようにしてなり、板ガラス取伺部
に臨むプレキャストコンクリート板の端面に板ガラス取
付条溝を構成し、これを利用して等圧排水用空間とし、
隣接するプレキャストコンクリート板間の等圧排水用空
間及び隣接する板ガラス間に設けた板ガラス目地密封材
の中空と連通ずるとともに外気を導入して、これら空間
を外気と略等しくし、水の侵入を防止し、内面側の気密
材に水が到達することを防止するものでる。
また、プレキャストコンクリート板に板ガラスを直打ち
することを可能とし、このため、金属製の枠材が不要で
あり、工数、コストを大幅に軽減することができ、また
目地におけるシーリング材による壁面の汚損をなくすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はプレキャストコンクリート板とガラス板で構成
される建築物の壁面の部分正面図、第2図、第3図、第
4図、第5図はそれぞれ第1図のn−n断面図、I−1
[[断面図、IV−IV断面図、■−V断面図、第6図
は左右に隣接するプレキャス1−コンクリー]−板及び
ガラス板の接合部におけるガラス下部取付位置の側断面
図、第7図は他の実施例の■−■断面図、第8図はウオ
ツシングゴンドラ用ガイドレールが設けられたプレキャ
ストコンクリート板接合部の断面説明図、第9図は縦連
窓のカーテンウオールの一部正面図、第10図は縦連窓
の要部説明図、第11図、第12図は従来例説明図であ
る。 1:プレキャストコンクリート板、 2ニガラス板取付部、3:板ガラ゛ス、4ニガラス下部
取付条溝、 5:セツティング部材、 6:下部雨除は材、 7:下部気密材、8:上部雨除は
材、 9:上部気密材、10ニガラス上部取付条溝、 11:プレキャストコンクリート板、 12:プレキャストコンクリート板、 14:切欠部、    15:外方上縁部、16:水切
用凹溝、 17:下部等圧排水用空間、 工8:上部等圧排水用空間、 21ニガラス押縁材、 23:カバ−24=ボルト、 25:ビス、     26:板ガラス取付条溝、27
:セテイング部材、28:板ガラス目地密封材、31:
板ガラス目地密封材、 32:内部中空、   33:排水兼外気導入孔、34
:上端部雨除は材、35:水受排水材、36:排水部、
    37:上端部気密材、38:縦ルースホール、 41ニ一次雨除は材、 42:二次雨除は材、43:プ
レキャストコンクリート板間気密材、44:セラミック
ファイバー 45:第1等圧排水用空間、 46:第2等圧排水用空間、 51:ウオツシングゴンドラ用ガイドレール、52;ゴ
ンドラ案内部、53:雨除は材、54:雨除は材、  
 55:等圧排水用空間、56:突条、     61
:シリコーンゴム、62二発泡シリコーンゴム、 71ニジ−リング材、 72:緩衝材、73:先端部、
    81:シリコーンゴム、82:発泡シリコーン
ゴム、 83:貼着部、    84:舌片、 85:舌片、     86:水受けひれ、91:気密
片、    92:緩衝材、93ニジ−リング材、 9
4:取付部、95:挟持部、    96:先端部、9
7:発泡シリコーンゴム気密材。 特許出願人  株式会社 日建設計 第 図 第 瀉 第 図 第12 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)プレキャストコンクリート版と板ガラスで構成され
    る建築物の壁面において、 板ガラス取付部に臨むプレキャストコンクリート版の平
    行する上下または左右の2辺の端面に板ガラス取付条溝
    を設けて板ガラスを取付け、該板ガラス取付条溝の外面
    側端部と板ガラス外面側との間に雨除け材を設けるとと
    もに前記板ガラス取付条溝内面側端部と板ガラス内面側
    との間に気密材または密封材を設けて気密化し、前記板
    ガラス取付条溝内において板ガラス、前記雨除け材及び
    気密材によって等圧排水用空間を構成し、隣接する板ガ
    ラス間には内部中空を有する板ガラス目地密封材を設け
    、隣接するプレキャストコンクリート版間には外面寄り
    に雨除け材を設け、内面寄りにはプレキャストコンクリ
    ート版間気密材を設けてプレキャストコンクリート版間
    端面、雨除け材及びプレキャストコンクリート版間気密
    材によってプレキャストコンクリート版間等圧排水用空
    間を構成し、前記等圧排水用空間、前記板ガラス目地密
    封材の中空及び前記プレキャストコンクリート版間等圧
    排水用空間を連通するとともに外気を導入し、かつ前記
    板ガラス取付条溝の雨除け材に発生する恐れのある欠陥
    より浸入する雨水を、板ガラス取付条溝及び隣接するプ
    レキャストコンクリート版間の接続目地部分との交差部
    分に、または交差部分より下部に設けられたゴム材質等
    のプレキャストコンクリート版の地震による動き、熱膨
    張収縮に追随可能な機能を有する水受け材で受け、更に
    前記板ガラス取付条溝より外面側の接続目地部分を経て
    外部に排水する機構を有するプレキャストコンクリート
    版と板ガラスで構成される建築物の壁面における等圧排
    水方式カーテンウォール構法。 2)プレキャストコンクリート版の平行する上下の端面
    に設けた板ガラス取付条溝の底部に外方向に雨水が移動
    するように断面において外下がりの水勾配を、前記板ガ
    ラス取付条溝の長手方向に排水方向に水勾配を設けた、
    または特に水勾配を設けない特許請求の範囲第1項記載
    のプレキャストコンクリート版と板ガラスで構成される
    建築物の壁面における等圧排水方式カーテンウォール構
    法。 3)板ガラスの下方に位置するプレキャストコンクリー
    ト版の板ガラス取付条溝底面に板ガラス下端面を支持す
    るセッティング部材を装着してなる特許請求の範囲第1
    項または第2項記載のプレキャストコンクリート版と板
    ガラスで構成される建築物の壁面における等圧排水方式
    カーテンウォール構法。 4)先端が板ガラス外面側に当接する舌片状のゴムで構
    成されたガラス目地雨除け材兼端部カバーがプレキャス
    トコンクリート版の板ガラス取付条溝の外面側端部に取
    付けられてなる特許請求の範囲第1項〜第3項記載のプ
    レキャストコンクリート版と板ガラスで構成される建築
    物の壁面における等圧排水方式カーテンウォール構法。 5)先端がプレキャストコンクリート版の板ガラス取付
    条溝の外面側に当接する舌片状のゴムで構成された雨除
    け材が、板ガラス端部外面側に取付けられてなる特許請
    求の範囲第1項〜第3項記載のプレキャストコンクリー
    ト版と板ガラスで構成される建築物の壁面における等圧
    排水方式カーテンウォール構法。 6)プレキャストコンクリート版の両端部または一端部
    の板ガラス取付条溝の片側が外面側または内面側に切欠
    かれた断面形状の切欠部を構成し、この切欠部にガラス
    押縁部材を固定することにより板ガラスを取付けてなる
    特許請求の範囲第1項〜第5項記載のプレキャストコン
    クリート版と板ガラスで構成される建築物の壁面におけ
    る等圧排水方式カーテンウォール構法。 7)ガラス押縁部材が断面略コ字状であり、板ガラス取
    付条溝の切欠部にボルト等で固着されるガラス押縁部材
    にカバーが被着されてなる特許請求の範囲第6項記載の
    プレキャストコンクリート版と板ガラスで構成される建
    築物の壁面における等圧排水方式カーテンウォール構法
    。 8)板ガラス取付条溝内側側壁とガラス押縁部材外面側
    にわたってゴム製気密片が設けられ、該気密片と板ガラ
    ス内面側との間に気密材または密封材が設けられて溝部
    気密材を構成する特許請求の範囲第6項または第7項記
    載のプレキャストコンクリート版と板ガラスで構成され
    る建築物の壁面における等圧排水方式カーテンウォール
    構法。 9)溝部気密材の気密片が、板ガラス取付条溝に接着し
    て取付けられる取付部またはガラス押縁部材によりプレ
    キャストコンクリート版端部に水密、気密的に圧締され
    た取付部と、該取付部から垂設された気密片及び先端の
    挟持部とからなり、ガラス押縁部材の外面側先端を挾持
    部によって挟持または摺動可能に挾持してなる特許請求
    の範囲第8項記載のプレキャストコンクリート版と板ガ
    ラスで構成される建築物の壁面における等圧排水方式カ
    ーテンウォール構法。 10)板ガラス取付条溝とガラス押縁部材間が通常のシ
    ーリング材で室内側と水密気密にシールされた特許請求
    の範囲第8項または第9項記載のプレキャストコンクリ
    ート版と板ガラスで構成される建築物の壁面における等
    圧排水方式カーテンウォール構法。 11)板ガラス目地密封材がチューブ状のシリコーンゴ
    ムで構成され、下端部外面側に排水兼外気導入孔を穿設
    してなる特許請求の範囲第1項〜第10項記載のプレキ
    ャストコンクリート版と板ガラスで構成される建築物の
    壁面における等圧排水方式カーテンウォール構法。 12)隣接するプレキャストコンクリート版間の外面寄
    り上端部に上端部雨除け材が設けられ、外面寄り下端部
    は外気に開放されるとともに、板ガラス端部とプレキャ
    ストコンクリート版間に上部より落下する浸入雨水を、
    板ガラス取付条溝及びガラス外面より外側へ誘導排水す
    る水受け材を設けてなる特許請求の範囲第1項〜第11
    項記載のプレキャストコンクリート版と板ガラスで構成
    される建築物の壁面における等圧排水方式カーテンウォ
    ール構法。 13)隣接するプレキャストコンクリート版間の内面側
    の気密材がプレキャストコンクリート版の接合面の端部
    において、板ガラス取付条溝の板ガラス内面側の気密材
    または密封材及び板ガラス目地密封材と接合することに
    より、室内側の気密材の連続性を完成させることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項〜第12項記載のプレキャ
    ストコンクリート版と板ガラスで構成される建築物の壁
    面における等圧排水方式カーテンウォール構法。 14)左右に隣接するプレキャストコンクリート版間の
    外面寄りに一次雨除け材を設け、中間に位置して二次雨
    除け材を設け、両雨除け材間を第1等圧排水用空間、二
    次雨除け材とプレキャストコンクリート版間気密材間を
    第2等圧排水用空間としてなる特許請求の範囲第1項〜
    第13項記載のプレキャストコンクリート版と板ガラス
    で構成される建築物の壁面における等圧排水方式カーテ
    ンウォール構法。 15)隣接するプレキャストコンクリート版間に取付け
    られたウォッシングゴンドラ用ガイドレールを介して板
    ガラス取付条溝が外気と略等圧になるように通気し、ま
    たは板ガラス取付条溝よりの浸入雨水の排水を行う特許
    請求の範囲第1項〜第14項記載のプレキャストコンク
    リート版と板ガラスで構成される建築物の壁面における
    等圧排水方式カーテンウォール構法。 16)ウォッシングゴンドラ用ガイドレールの内部側に
    雨除け材を設けた雨除け区画が設けられ、該雨除け区画
    とウォッシングゴンドラ用ガイドレールによって等圧排
    水用空間を形成してなる特許請求の範囲第15項記載の
    プレキャストコンクリート版と板ガラスで構成される建
    築物の壁面における等圧排水方式カーテンウォール構法
    。 17)ウォッシングゴンドラ用ガイドレールの内部側に
    位置す雨除け材、ウォッシングゴンドラ用ガイドレール
    の内部側壁、雨除け区画壁に板ガラス取付条溝内の等圧
    排水用空間及びプレキャストコンクリート版間等圧排水
    用空間に等圧通気するための等圧孔を配設してなる特許
    請求の範囲第15項または第16項記載のプレキャスト
    コンクリート版と板ガラスで構成される建築物の壁面に
    おける等圧排水方式カーテンウォール構法。 18)プレキャストコンクリート版として、該プレキャ
    ストコンクリート版に打ち込まれるか取付けられた石材
    、セラミック材、ガラス質材等のサッシュとはみなされ
    ない部材を含む特許請求の範囲第1項〜第17項記載の
    プレキャストコンクリート版と板ガラスで構成される建
    築物の壁面における等圧排水方式カーテンウォール構法
    。 19)プレキャストコンクリート版として、コンクリー
    トにプレストレスを導入したプレストレスコンクリート
    版または成形繊維補強セメントモルタル版を用いてなる
    特許請求の範囲第1項〜第18項記載のプレキャストコ
    ンクリート版と板ガラスで構成される建築物の壁面にお
    ける等圧排水方式カーテンウォール構法。 20)板ガラス取付条溝内に浸入した酸性の雨水がコン
    クリートに浸透してコンクリートの中性化を促進したり
    、空気中の炭酸ガスによる中性化を防止するために、板
    ガラス取付条溝内に含浸性の樹脂、コンクリート用塗料
    、その他の中性化防止剤を施した特許請求の範囲第1項
    〜第19項記載のプレキャストコンクリート版と板ガラ
    スで構成される建築物の壁面における等圧排水方式カー
    テンウォール構法。 21)プレキャストコンクリート版に取付けられる板ガ
    ラスの受ける風圧力の支持が板ガラスの上下にあたる板
    ガラス取付条溝またはガラス押縁部材の2辺のみにより
    支持され、板ガラスの他の2辺は気密水密のシールまた
    は接着されたゴムチューブによってのみ隣接する板ガラ
    スとつながる特許請求の範囲第5項〜第20項記載のプ
    レキャストコンクリート版と板ガラスで構成される建築
    物の壁面における等圧排水方式カーテンウォール構法。 22)板ガラスを挟んで隣合うプレキャストコンクリー
    ト版に差し渡して直接または取付金物を介して取付けら
    れたガラス支持枠を設け、板ガラスの受ける風圧力が板
    ガラスの3辺または4辺で支持される特許請求の範囲第
    21項記載のプレキャストコンクリート版と板ガラスで
    構成される建築物の壁面における等圧排水方式カーテン
    ウォール構法。
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