JPH0474403B2 - - Google Patents

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JPH0474403B2
JPH0474403B2 JP58134083A JP13408383A JPH0474403B2 JP H0474403 B2 JPH0474403 B2 JP H0474403B2 JP 58134083 A JP58134083 A JP 58134083A JP 13408383 A JP13408383 A JP 13408383A JP H0474403 B2 JPH0474403 B2 JP H0474403B2
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electrical contact
sintered
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【発明の詳細な説明】
本発明は電気接点材料の製造方法、特に、耐溶
着性に優れた無害な電気接点用焼結材料の製造方
法に関する。 従来、中負荷領域の電気接点材料として汎用さ
れているAgCdO系焼結材料は、優れた接点性能
を有しているが、有害なCdを材料とするためそ
の製造工程および使用中にCdを含有する粉塵と
なつて公害を発生する恐れがあり、しかもAg含
有量が多い為コストが高いという欠点もあつた。
他方、Cdを含有しない無害な電気接点材料とし
てAgNi系焼結材料が実用化されているが、この
AgNi系焼結材料はAgCdO系のものに比べ耐溶着
性において劣るという問題があつた。 本発明は、従来のAgNi系焼結材料の欠点であ
る耐溶着性を向上させると共に、AgCdO系電気
接点材料と同等以上の接点性能を有する安価な電
気接点材料を製造できるようにすることを目的と
するものである。 本発明の要旨は、Ni10〜30%、In酸化物In換
算で1.7〜5%、残部実質的にAgからなる混合粉
末を加圧成形した後、中性もしくは還元性雰囲気
中で焼結させるとともに、前記酸化物の少なくと
も一部を還元して、AgおよびNi中に金属の形態
で固溶させることを特徴とする電気接点材料の製
造方法にある。 本発明に係る電気接点用焼結材料の成分組成を
前記のように限定した理由について説明すると、
Niは耐消耗性を向上させるために添加されるが、
Niが10%未満ではその効果が得られず、また30
%を越えると加工性が悪くなるので、10〜30%と
した。また、In酸化物は接触抵抗を安定させ、か
つアークを減少させるために添加されるもので、
その添加量が金属Inに換算して1.7%未満ではそ
の添加効果が充分に達成されず、5%を越えると
接触抵抗が増大し耐溶着性が悪くなるので、1.7
〜5%とした。 前記成分組成の本発明方法に係る電気接点材料
は、従来のAgNi系焼結材料に比べ耐溶着性が大
幅に改善され、AgCdO系焼結材料と同等の耐溶
着性を示す。また、接触抵抗および耐消耗性に関
しては、AgNi系のものと同等であり、AgCdO系
のものに比べて弱干劣るが実用上問題となる程度
の差ではない。しかも、本発明方法に係る電気接
点材料は、AgCdO系焼結材料に比べAg含有量を
低減できるので安価に製造することができ、有害
なCdを含有しないので公害発生の原因となるこ
とがない。 前記電気接点材料は、本発明によれば、原料と
してAg、NiおよびIn酸化物の各微粉末を用い、
これらを所定比で配合し、加圧成形後、分解アン
モニアガス(N2+H2)などの還元性雰囲気中
700〜800℃で1〜20時間焼結する方法により製造
されるが、これは原料としてAg、Niおよび金属
Inを用いた場合に比べ、焼結過程で前記酸化物の
少なくとも一部が還元されてNi中に固溶し、Ni
合金の微細化加工が行なわれるため、より微細な
Ni合金粒子のAgマトリツクスへの分散を得るこ
とができるからである。なお、還元されたInの一
部はAg中にも固溶し、純Agに比べて若干抵抗を
増大させるが、電気接点材料として特に問題とな
ることはない。また、焼結後、得られた焼結体に
サイジング、コイニングなどの再加工を施すのが
好ましい。 原料粉末としては、通常、0.1〜103μ、好まし
くは0.5〜20μのものが使用できるが、これらは市
販のものをそのまま使用すればよい。 以下、本発明の実施例について説明する。 実施例 原料粉末をAg(平均粒径:1.08μ)70重量%、
Ni(平均粒径:2.2μ)25重量%、In2O3(平均粒
径:5μ)5重量%(In換算)の割合で配合してボ
ールミルにて均一に混合し、その混合粉末を4t/
cm2の圧力下で直径20mm、長さ30mmに成形し、得ら
れた成形体を還元性ガス雰囲気(N2+H2)中
750℃で2時間加熱して焼結させ電気接点用焼結
体を得た。この焼結体を700〜800℃に加熱し、押
出機を用いて直径6mmの棒状体に成形した後、伸
線ヘツダーにて加工して得た接点をリレーに組み
込み、供試品とした。 比較例 1 原料として実施例で用いたAgとCdOとの粉末
を用い、実施例と同様にしてAg−12%CdOから
なる焼結体を得て接点となし、これをリレーに組
み込み供試品とした。 比較例 2 原料として実施例で用いたAgおよびNiの粉末
を用い、これらをAg70%、Ni30%の重量比で混
合し、実施例と同様にしてAgNi系焼結体を得て
接点となし、これをリレーに組み込み供試品とし
た。 比較例 3 実施例で用いた原料粉末AgおよびNiを金属In
とともにAg70%、Ni25%、In金属分(平均粒
径:5μ)5%の重量比で混合し、実施例と同様
にして焼結体を得て接点となし、これをリレーに
組み込み供試品とした。 前記各実施例および比較例で得た供試品につい
て、下記の条件で接触抵抗、耐消耗性および溶着
特性を測定した。それらの結果を表に示す。な
お、耐消耗性については35万回開閉動作させた
時、接点の接触力が5g以下になつたリレーの個
数で表わしてある。 [試験条件] 供試品:リレー(2C)各5個 電 圧:AC220V 電 流:4A 負 荷:抵抗負荷 接触力:初期20〜30g 開閉頻度:30回/分
【表】 表1に示す結果から明らかなように、本発明に
係る電気接点材料は、比較例2や比較例3のもの
に比べ耐溶着性が大幅に改善され、比較例1のも
のと同等の特性を示している。また、接触抵抗や
耐消耗性については、比較例1のものに比べてわ
ずかに劣るものの、実用上あまり問題とならない
程度の差であることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Ni10〜30%、In酸化物In換算で1.7〜5%、
    残部実質的にAgからなる混合粉末を加圧成形し
    た後、中性もしくは還元性雰囲気中で焼結させる
    とともに、前記酸化物の少なくとも一部を還元し
    て、AgおよびNi中に金属の形態で固溶させるこ
    とを特徴とする電気接点材料の製造方法。
JP58134083A 1983-07-21 1983-07-21 電気接点材料の製造方法 Granted JPS6026622A (ja)

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JPS6026622A JPS6026622A (ja) 1985-02-09
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JPH0689420B2 (ja) * 1986-04-04 1994-11-09 株式会社徳力本店 電気接点材料

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JPS6026622A (ja) 1985-02-09

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