JPH0471937A - 動力式シートスライド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は自動車に適する動力式シートスライド装置に
関する。

（従来の技術） 一般に自動車のシートは、シートスライド装置によって
、乗員の身長等に対応して最適なシトポジションが確保
できるようになっており、享動式と動力式がある。

動力式のシートスライド装置の概要は、例えば、実開昭
６１−９４４４０号公報に示すように車体パネル側に固
着されるロアレールとシート側に固着されるアッパレー
ルは前後にスライド自在に組付けられ、アッパレール側
には減速機構を備えた駆動モータによって駆動されるリ
ードスクリューが設けられる一方、リードスクリューの
ねじ部と噛み合うナツトを備えたナツトユニットはアッ
パレール側に設けられている。したがって、リードスク
リューの回転で、ロアレールに対しアッパレールの前後
動が可能となっている。

（発明が解決しようとする課題） 前記した如く動力式のシートスライド装置にあっては、
駆動モータからの動力を減速機構を介してリードスクリ
ューに伝達する所から、減速機構がロック機構として働
くため、別途ロック機構を設けなくても、スライド調整
完了時に駆動モ−夕の回転を停止すればアッパレール、
即ち、シートの拘束状態が得られるようになる。

反面、故障等により駆動モータが作動不能になるとシー
トのスライド調整が不可能となる。したがってシートス
ライド位置が自分のドライビングポジション以外のとこ
ろで故障した場合には修理工場まで不安定な姿勢を強い
られた状態での運転となり安全運転の面から好ましくな
い。また、スライド位置によっては取付はボルトが作業
者の死角位置となりシートの取外しに苦労することがあ
った。　そこで、この発明にあっては、駆動モータが動
かなくなっても、手動によるスライド移動を可能にした
動力式シートスライド装置を提供することを目的として
いる。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 前記目的を達成するために、この発明にあっては、相対
移動自在に組付けられたアッパレールとロアレールのい
ずれか一方に、正転・逆転可能な駆動モータからの動力
で駆動されるねじ部を備えたリードスクリューを、他方
に、前記リードスクリューと噛み合う分割可能なナツト
を備えたナツトユニットをそれぞれ設け、前記ナツトユ
ニットに、ナツトを分割してリードスクリューのねじ部
との噛み合いを解除する操作部を設けである。

（作用） かかる動力式シートスライド装置によれば、駆動モータ
もしくは制御回路の故障等により駆動モータが作動不能
になった際には、操作部によってナツトを分割し、リー
ドスクリューのねじ部との噛み合いを解除する。これに
より、リードスクリューに対してナツトユニットはフリ
ーの状態となるため手動によるシートのスライド移動が
可能となる。また、スライド移動完了後は、操作部によ
って再びナツトをリードスクリューのねじ部に噛み合せ
ることで拘束状態が得られるようになる。

（実施例） 以下、第１図乃至第３図の図面を参照しながらこの発明
の一実施例を詳細に説明する。

図中１はロアレール、３は前記ロアレール１と相対移動
自在に組付けられたアッパレールをそれぞれ示しており
、第１図に示す如く左右に配置されている。ロアレール
１は前後に設けられたブラケット５．５を介して車体（
フロアパネル）側に、アッパレール３はシート７のシー
トクツション７ａ側にそれぞれ固着可能となっている。

左右のアッパレール３．３の内、一方にはリードスクリ
ュー９とリードスクリュー９を駆動する駆動モータ１１
が設けられている。

駆動モータ１１は図外の手元スイッチにより正転・逆転
が可能となっており、伝導ケース１３と一体構造となっ
ている。

伝導ケース１３はアッパレール３から延長されたブラケ
ット１５に固定支持され、内部には駆動モータ１１から
の回転動力を減速して前記リードスクリュー９に伝達す
る減速機構（図示していない）が内蔵されている。

リードスクリュー９はほぼ全領域にわたってねじ部９ａ
が設けられ、一端は前記伝導ケース１３内の減速機構の
最終軸と連結している。他端はアッパレール３から延長
されたブラケット１７に自転自在に支持されている。

また、リードスクリュー９には、ナツトユニット１９が
装着されている。

ナツトユニット１９は、リードスクリュー９のねし部９
ａと噛み合うナツト２１と、ナツト２１を挟持する一対
のハウジング２３．２３と、ハウジング２３．２３を支
持する支持ブラケット２５を有し、支持ブラケット２５
は前記ロアレール１に固着されている。

ナツト２１はリードスクリュー９の軸線方向に沿って２
分割されていて一方のナツト部２１ａは右側のハウジン
グ２３に、他方のナツト部２１ｂは左側ハウジング２３
にそれぞれ固着されている。

ハウジング２３．２３の下端側は、下方に突出し、前記
支持ブラケット２５に設けられたガイド孔２７に対して
スライド自在に係合している。

また、ハウジング２３．２３の上端側はナット２１より
上方に突出し、そのねじ孔２９．２９にはロッド状に形
成された操作部３１のねじ部３３が螺合している。操作
部３１の一端はハンドル部３５となっておりシートクツ
ション７ａの側方に突出し、該ハンドル部３５を把持し
て手動回転操作できるようになっている。また、他端は
前記支持ブラケットの立上り壁２５ａに回転自在に支持
されいる。

また、操作部３１のねじ部３３は、第３図に示す如く第
１ねじ部３３ａと第２ねじ部３３ｂとから成り、第１ね
し部３３ａは左側のハウジング２３のねじ孔２９に、第
２ねじ部３３ｂは右側のハウジング２３のねじ孔２９に
それぞれ螺合している。第１．第２ねじ部３３ａ、３３
ｂは、操作部３１の右回転（矢印イ）の時に、ナツト部
２１ａとナツト部２１ｂがリードスクリュー９から離れ
ていき、左回転（矢印口）の時にナツト部２１ａとナツ
ト部２１ｂがリードスクリュー９に対して接近するねじ
の関係に設定されている。

このように構成された動力式シートスライド装置によれ
ば、駆動モータ１１の正転又は逆転によりその回転動力
は、リードスクリュー９に伝達される。この時、リード
スクリュー９のねじ部９ａはナツト２１と噛み合ってい
るためリードスクリュー９は前後に相対移動する。これ
により、アッパレール３の前方又は後方へのスライド調
整が行なえるようなる。

駆動モータ１１の故障もしくはその制御回路の故障等に
より駆動モータ１１が作動不能になった際は、操作部３
１を操作してナツト部２１ａとナツト部２１ｂを分割し
、リードスクリュー９のねじ部９ａに対して噛み合いを
解除する（第３図）。

これにより、フリーの状態となるからシート７を所定の
位置へスライドした後、再び操作部３１を操作してナツ
ト部２１ａとナツト部２１ｂを接近させリードスクリュ
ー９のねじ部９ａに噛み合せる。これにより手動による
シート７のスライド移動と併せて拘束状態が得られるよ
うになる。

なお、この実施例では、ナツトユニット１９をロアレー
ル３側に設けた説明となっているがアッパレール１側に
設けてもよい。この場合、リードスクリュー９はロアレ
ール１側に設けられるようになる。

また、ナツト２１の分割は２分割タイプとなっているが
３分割、４分割タイプであってもよい。

［発明の効果］ 以上、説明したように、この発明の動力式シトスライド
装置によれば、操作部によってナツトを分割しリードス
クリューのねじ部に対して噛み合い解除状態にできるた
め、故障しても手動によりシートを最適なポジションに
確保することができるようになる。この結果、無理な運
転姿勢を強いられることがなく安全運転の面で大変好ま
しいものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の動力式シートスライド装置全体の斜
視図、第２図と第３図は要部の動作説明図である。 ３・・・アッパレール ９・・・リードスクリュ ９ａ・・・ねじ部 １１・・・駆動モータ １９・・・ナツトユニット ２１・・・ナツト ３１・・・操作部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 相対移動自在に組付けられたアッパレールとロアレール
   のいずれか一方に、正転・逆転可能な駆動モータからの
   動力で駆動されるねじ部を備えたリードスクリューを、
   他方に、前記リードスクリューと噛み合う分割可能なナ
   ットを備えたナットユニットをそれぞれ設け、前記ナッ
   トユニットに、ナットを分割してリードスクリューのね
   じ部との噛み合いを解除する操作部を設けたことを特徴
   とする動力式シートスライド装置。