JP3529481B2 - シートのパワー式リクライニング装置 - Google Patents

シートのパワー式リクライニング装置

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JP3529481B2
JP3529481B2 JP08091495A JP8091495A JP3529481B2 JP 3529481 B2 JP3529481 B2 JP 3529481B2 JP 08091495 A JP08091495 A JP 08091495A JP 8091495 A JP8091495 A JP 8091495A JP 3529481 B2 JP3529481 B2 JP 3529481B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータの出力軸の回
転を減速して伝達し、減速した回転力のもとでシートバ
ックサイドのアームプレートをシートクッションサイド
のベースプレートに対して回動させるシートのパワー式
リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、シートクッションに対するシ
ートバックの傾斜角度(リクライニング角度)を任意に
調整、設定可能とするリクライニング装置が、自動車等
のシートに広く装着されている。
【0003】この種のリクライニング装置として、たと
えば、遊星歯車機構等を利用した減速装置からなる構成
が知られている。このような構成においては、たとえ
ば、駆動源として駆動軸等の入力サイドに連結された操
作ハンドルの回転力が、遊星歯車機構等での減速を経て
シートバックサイドのアームプレートに伝達され、この
減速された回転力により、アームプレートがシートクッ
ションサイドのベースプレートに対して対応する方向に
回動される。
【0004】このような減速装置からなるリクライニン
グ装置においては、遊星歯車機構等を構成する各種歯車
の歯部の噛合位置等によって、ベースプレートに対する
アームプレートの回動位置、つまりはシートクッション
に対するシートバックのリクライニング角度が調整、設
定されるため、無段階での微調整が容易に行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におけ
る、シートの姿勢制御装置のパワー化の傾向に従い、リ
クライニング装置のパワー化も当然行われている。モー
タの装着されたパワー式のリクライニング装置において
は、通常、上記のような減速装置からなる構成が利用さ
れ、モータを駆動源として入力サイドに連結し、モータ
を駆動制御することによって、シートバックのリクライ
ニング角度を任意に調整、設定可能としている。
【0006】ここで、上記のような、減速装置からなる
リクライニング装置は、通常、操作ハンドルによる駆動
に応じた減速比(30〜50程度)に構成されているため、
操作ハンドルによる手動タイプを単純に利用した場合に
おいては、モータの回転力に対する減速比がかなり小さ
く、ベースプレートに対するアームプレートの角度の調
整、設定に適した速度、つまりは回動量が得られない。
【0007】そこで、公知の構成においては、種々のギ
ヤの組み合わせ等からなる別体の減速手段をモータとリ
クライニング装置の入力端との間に介在させ、別体の減
速手段とリクライニング装置自体とによる2段階の減速
によって、リクライニング装置の出力に適した速度(回
動量)を得ている。
【0008】しかし、このような構成では、別体の減速
手段のためのスペースをリクライニング装置の外部に確
保しなければならないため、リクライニング装置の全体
的な配置スペースの大型化が避けられない。そして、別
体の減速手段を設けるため、部品点数の増加、および、
これに起因する構成の複雑化等により、リクライニング
装置の全体的なコストが上昇しやすい。
【0009】更に、別体の減速手段は、多数の歯車(ギ
ヤ)等の組み合わせを有するため、減速手段自体が重量
化しやすい。つまり、別体の減速手段を設けることで、
リクライニング装置の全体的な重量の増加が避けられな
い。
【0010】この発明は、大型化、重量化およびコスト
の上昇を招くことなく、リクライニング装置自体で大き
な減速比を確保可能としたシートのパワー式リクライニ
ング装置の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、シートクッションサイドのベー
スプレートが、大、中、小の少なくとも3段の円形段部
を同心軸上に有して形成され、大、小の円形段部に、所
定数の歯数の大径内歯車、小径内歯車がそれぞれ設けら
れるとともに、ベースプレートの大径内歯車と同径で、
当該大径内歯車の歯数より少ない歯数の内歯車が、シー
トバックサイドのアームプレートに設けられている。
【0012】また、ベースプレートの小径内歯車と同径
で、当該小径内歯車の歯数より少ない歯数の内歯車を持
つ円板状のカムプレートが、ベースプレートの中径段部
の内周面への摺接により回転自在、かつ、駆動軸に対し
て主軸部の軸線方向に移動可能に配設されている。この
カムプレート、および、ベースプレート、アームプレー
トを同心軸上で回動自在に支持して、少なくともモータ
の駆動のもとで直接的に回転される駆動軸は、偏心部を
一体的に有してそれぞれ形成されている。
【0013】そして、カムプレートの内歯車の歯数より
更に少ない歯数の外歯車状の第1駆動輪が、ベースプレ
ートの小径内歯車、カムプレートの内歯車の双方に部分
的に噛合する偏心歯車として、駆動軸の偏心部に回転自
在に支持されるとともに、アームプレートの内歯車の歯
数より更に少ない歯数の外歯車状の第2駆動輪が、ベー
スプレートの大径内歯車、アームプレートの内歯車の双
方に部分的に噛合する偏心歯車として、カムプレートの
偏心部に回転自在に支持されている。
【0014】また、カムプレートの中空延出部の延出端
に、操作ハンドルが一体的に回転可能に設けられてい
る。そして、操作ハンドルによる、駆動軸の軸線方向へ
のカムプレートの移動によって、第1駆動輪に対するカ
ムプレートの内歯車の噛合を解除可能とするとともに、
噛合解除位置での操作ハンドルの回転操作により、駆動
軸と無関係に、カムプレートを回転可能としている。
【0015】
【作用】この発明によれば、リクライニング装置自体に
おいて大きな減速比が確保できるため、駆動軸の回転力
が、大きく減速された後に、アームプレートに伝達され
る。従って、モータによる駆動軸の直接的な回転が可能
となり、別体の減速手段を削除しても、シートバックの
リクライニング角度の調整、設定に適した回動量が、ア
ームプレートにおいて容易に確保できる。
【0016】そして、操作ハンドルの操作のもとで、カ
ムプレートの内歯車を第1駆動輪から噛合解除させ、解
除の後、操作ハンドルを回転操作すれば、駆動軸の回転
と無関係に、カムプレートが直接的に回転されるため、
駆動軸の回転によって得られる減速比に比較して、十分
に小さい減速比が得られる。従って、モータによる駆動
に加えて、操作ハンドルによる手動操作も可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0018】図1、図2に示すように、この発明に係る
シートのパワー式リクライニング装置10においては、シ
ートクッションサイドに固定されるベースプレート12
と、シートバックサイドに固定されるアームプレート14
とが、駆動軸16を介して、同心軸上を回動自在に連結さ
れている。
【0019】ベースプレート12、アームプレート14は、
たとえば、対向面サイドに同心の円形凹部12a、14a を有
してそれぞれ形成されている。この発明においては、ベ
ースプレートの円形凹部12a が、たとえば、大、中、小
の3段の円形段部18、20、22を有する形状に形成され、
大、小の段部の周面が、所定数の歯数の大径内歯車、小
径内歯車として、それぞれ形成されている。
【0020】これに対して、アームプレートの円形凹部
14a は、たとえば、ベースプレートの大径内歯車(大径
段部)18と同径の大径段部24および小径の円形凹部26の
組み合わせとして形成され、ベースプレートの大径内歯
車の歯数より少ない歯数の内歯車が、凹部周面を利用し
て、アームプレート14に設けられている。たとえば、ベ
ースプレートの大径内歯車18の歯数を50とした場合、ア
ームプレートの内歯車24の歯数は、ベースプレートより
1つだけ少ない49に設定される。
【0021】なお、図1、図2に示すように、ベースプ
レート、アームプレートの円形凹部12a、14a の底面に、
駆動軸16の主軸部16a の遊挿可能な挿通孔27、28 がそれ
ぞれ穿設され、各挿通孔への主軸部の挿通によって、ベ
ースプレート12、アームプレート14が、駆動軸の同心軸
上にそれぞれ支持されている。
【0022】この発明においては、駆動軸16が、偏心部
16b を一体的に有して形成されている。図1を見るとわ
かるように、駆動軸の偏心部16b は、主軸部16a の軸線
(同心軸)01から距離e だけずれた偏心軸02を中心とす
る偏心円として、主軸部の回りに一体的に設けられてい
る。
【0023】また、図1、図2に示すように、ベースプ
レートの小径内歯車(小径段部)22と同径の内歯車30を
有するカムプレート32が、ベースプレートの中径段部20
への摺接により回転自在に配設されている。カムプレー
トの内歯車30の歯数は、たとえば、ベースプレートの小
径内歯車22の歯数より1つだけ少ない数、つまり、小径
内歯車の歯数を50とした場合においては49に形成され
る。
【0024】なお、カムプレート32は、駆動軸の主軸部
16a の挿通可能な中空延出部32a を一体的に有して形成
され、中空延出部内への主軸部の挿通により、同心軸01
を中心として回動自在に、駆動軸16の回りに配設されて
いる。
【0025】そして、カムプレート32は、駆動軸16と同
様に、偏心部32b を一体的に有して形成されている。図
1に示すように、カムプレートの偏心部32b は、駆動軸
の偏心部16a と同様に、たとえば、主軸部の軸線(同心
軸)01から距離e だけずれた偏心軸02を中心とする偏心
円として、中空延出部32a の回りに一体的に設けられて
いる。
【0026】更に、図1、図2に示すように、カムプレ
ートの内歯車30の歯数より更に少ない歯数の外歯車状の
第1駆動輪34が、ベースプレートの小径内歯車22、カム
プレートの内歯車の双方に部分的に噛合する偏心歯車と
して、駆動軸の偏心部16b に回転自在に支持されてい
る。そして、これと同様に、アームプレートの内歯車24
の歯数より更に少ない歯数の外歯車状の第2駆動輪36
が、ベースプレートの大径内歯車18、アームプレートの
内歯車の双方に部分的に噛合する偏心歯車として、カム
プレートの偏心部32b に回転自在に支持されている。
【0027】第1駆動輪34の歯数は、たとえば、カムプ
レートの内歯車30の歯数より1つだけ少ない数、つま
り、カムプレートの内歯車の歯数を49とした場合におい
ては48に形成される。また、これと同様に、第2駆動輪
36の歯数は、たとえば、アームプレートの内歯車24の歯
数より1つだけ少ない数、つまり、アームプレートの内
歯車の歯数を49とした場合においては48に形成される。
【0028】ここで、この発明においては、カムプレー
ト32が、駆動軸の主軸部16a に対して軸線方向に移動自
在に配設され、アームプレートの小径凹部26の内部への
偏心部32b の挿入のもとで、カムプレートの内歯車30を
第1駆動輪34から離反可能、つまり、当該内歯車と第1
駆動輪との間の噛合を解除可能に構成されている(図3
参照)。
【0029】図1、図2に示すように、カムプレートの
中空延出部32a は、アームプレート14から外方に延出さ
れ、その延出端に、たとえば、操作ハンドル38の基部38
a が一体的に回転可能に固定されている。カムプレート
の中空延出部32a の端末、および、操作ハンドルの基部
38a の挿通孔39は、それぞれ対応する非円形の回り止め
形状に形成され、中空延出部の端末への止め部材40の嵌
着によって、操作ハンドルの基部が、カムプレート32に
対して離脱不能に連結、固定されている。
【0030】そして、第1駆動輪34と内歯車30との噛合
方向への偏倚力をカムプレート32に付与するリターンば
ね42が設けられている。リターンばね42として、たとえ
ば、圧縮コイルばねが利用でき、リターンばねは、操作
ハンドルの基部38a と、駆動軸の主軸部16a の端末にC
リング44の嵌着等のもとで固定された支持リング46との
間で、駆動軸の主軸部の回りに巻装されている。
【0031】なお、図1に示すように、カムプレート32
への操作ハンドルの基部38a の固定、および、操作ハン
ドルの基部内でのリターンばねの巻装後、操作ハンドル
の基部の回りへの装飾部材48の固定等によって、回転操
作および牽引操作の可能な操作ハンドル38が形成され
る。
【0032】このような構成では、図1に示すように、
カムプレート32が、リターンばね(圧縮コイルばね)42
の偏倚力のもとで、支持リング46、つまりは駆動軸16に
対して図中左方に偏倚され、この偏倚力のもとで、カム
プレートの内歯車30が、第1駆動輪34に対して噛合され
る。また、リターンばね42の偏倚力に抗してカムプレー
ト32を図中右方に牽引すれば、ベースプレートの小径凹
部26の内部への偏心部32a の挿入のもとで、カムプレー
トの内歯車30が、第1駆動輪から噛合解除される。
【0033】つまり、ベースプレートの小径凹部26が、
カムプレート32の噛合解除位置における偏心部32b の格
納スペースとなり、これにより、噛合解除方向へのカム
プレートの移動が確保されている。
【0034】なお、ベースプレートの小径凹部26は、た
とえば、カムプレート32の回転を確保するように、駆動
軸の同心軸01を中心としたカムプレートの偏心部32b の
偏心運動を保障可能な径に形成される。
【0035】上記構成のシートのパワー式リクライニン
グ装置10においては、図1、図2に示すように、各種構
成部材が、駆動軸16の回りにそれぞれ配置され、たとえ
ば、上述した止め部材40、C リング44に加えた、ベース
プレートサイドでのC リング50の嵌着等によって、離脱
不能に組み付けられている。
【0036】なお、参照符号52は、ベースプレート12、
アームプレート14の相互間のブレ等を防止して、ベース
プレートに対するアームプレートの円滑な回動を確保す
るための支持ピンであり、各支持ピンは、カシメ等によ
って、ベースプレート、アームプレートの所定箇所にそ
れぞれ固定されている。
【0037】図1に示すように、このリクライニング装
置10においては、モータ54が、駆動源として駆動軸16に
連動可能に連結される。この実施例においては、駆動軸
の入力サイドの端末16c が、非円形、たとえば、四角形
の回り止め形状に形成され、回り止め形状の端末への出
力端の連結により、モータ54が駆動軸16に対して直接的
に連結されている。
【0038】なお、モータ54として、たとえば、駆動軸
の入力サイドの端末16c の回り止め形状に対応する軸受
を出力端に有したフラットモータが利用できる。
【0039】たとえば、図1に示す、第1駆動輪34に対
するカムプレートの内歯車30の噛合状態を、このパワー
式リクラニング装置10の初期状態と仮定する。
【0040】この初期状態において、たとえば、所定の
スイッチ操作等のもとでモータ54が駆動すると、駆動軸
16が、モータの出力端の軸受と一体的に対応方向に回転
する。すると、まず、駆動軸16の回転に伴う、同心軸01
を中心とした偏心部16b の偏心運動により、第1駆動輪
34が、ベースプレートの小径内歯車22に対し、逆方向に
自転しながら偏心運動する。
【0041】ここで、第1駆動輪34は、ベースプレート
の小径内歯車22と同様に、カムプレートの内歯車30にも
噛合されているため、カムプレートの内歯車に対して
も、偏心運動のもとで自転する。しかし、カムプレート
の内歯車30の歯数は、ベースプレートの小径内歯車22の
歯数より少ないため、当該小径内歯車に対する第1駆動
輪34の偏心運動での一周毎に、カムプレート32の角度
が、その歯数の差の分のピッチに相当する量だけずれ
る。つまり、カムプレート32は、ずれた量だけ、ベース
プレートの小径内歯車22に対して、対応方向に回転す
る。
【0042】そして、このように、カムプレート32が回
転すると、カムプレートの偏心部32b の偏心運動に伴っ
て、第2駆動輪36が、ベースプレートの大径内歯車18に
対し、逆方向に自転しながら偏心運動する。
【0043】第2駆動輪36は、ベースプレートの大径内
歯車18、アームプレートの内歯車24の双方に部分的に噛
合されているため、アームプレートの内歯車に対して
も、偏心運動のもとで自転する。しかし、上記と同様
に、アームプレートの内歯車24の歯数は、ベースプレー
トの大径内歯車18の歯数より少ないため、当該大径内歯
車に対する第2駆動輪36の偏心運動での一周毎に、アー
ムプレート14の角度が、その歯数の差の分のピッチに相
当する量だけずれ、これによって、アームプレートが、
当該大径内歯車、つまりはベースプレート12に対して、
対応方向に回動される。
【0044】ここで、第1駆動輪34、第2駆動輪36にそ
れぞれ噛合されるベースプレートの小径内歯車22の歯数
をZ1a 、大径内歯車18の歯数をZ1b 、カムプレートの内
歯車30の歯数をZ2、および、アームプレートの内歯車24
の歯数をZ3とした場合、このリクライニング装置10での
減速比は、下記の数式1によって算出されることがわか
っている。
【0045】
【数1】減速比=[Z1a/(Z1a−Z2)]×[Z1b/(Z1b−Z3)]
【0046】そこで、上述したように、たとえば、ベー
スプレートの小径内歯車22の歯数Z1a 、大径内歯車18の
歯数Z1b をそれぞれ50、カムプレートの内歯車30の歯数
Z2、アームプレートの内歯車24の歯数Z3をそれぞれ49と
した場合、これらの数値を数式1に代入すると、 [50 /(50 −49)]×[50 /(50 −49)]=2500 となり、減速比が2500として算出される。
【0047】このシートのパワー式リクライニング装置
10において得られる2500程度の減速比を、従来のリクラ
イニング装置の30〜50程度の減速比と比較すればわかる
ように、この発明によれば、別体の減速手段を設けるこ
となく、確実に大きな減速比が得られる。つまり、別体
の減速手段を省略し、モータ54の回転力を駆動軸16に直
接的に伝達できため、外部に減速手段の配置スペースを
確保する必要がなく、パワー式リクライニング装置10の
全体的な省スペース化が容易にはかられる。
【0048】そして、別体の減速手段の削除により、全
体的な部品点数が低減するため、これに伴う、構成の簡
素化によって、パワー式リクライニング装置10の全体的
なコストが、確実に低減化される。
【0049】更に、多数の歯車(ギヤ)等の組み合わせ
を有する減速手段が削除されるため、パワー式リクライ
ニング装置10の全体的な重量が、確実に低減化される。
【0050】ところで、このように、モータ54を駆動源
として利用する場合においては、モータ自体や電気系統
の不良、故障等により、モータが駆動源として機能しな
くなる場合も、可能性としては皆無とはいえない。そこ
で、この発明のパワー式リクライニング装置10において
は、図3に示すように、リターンばね42の偏倚力に抗し
た操作ハンドル38の牽引のもとで、第1駆動輪34に対す
るカムプレートの内歯車30の噛合を任意に解除可能とし
ている。
【0051】このような、カムプレートの内歯車30、第
1駆動輪34間の噛合解除状態においては、駆動軸16とは
無関係の回転が、カムプレート32において確保できる。
【0052】たとえば、図3に示す、操作ハンドル38に
よるカムプレート32の牽引位置、つまりはカムプレート
の内歯車30、第1駆動輪34間の噛合解除位置で、操作ハ
ンドルを任意の方向に回転させると、上述した動作と同
様に、カムプレートの偏心部32b の偏心運動に伴って、
第2駆動輪36が、ベースプレートの大径内歯車18に対
し、逆方向に自転しながら偏心運動する。
【0053】そして、上述の動作と同様の原理により、
第2駆動輪36の回転のもとで、アームプレート14が、ベ
ースプレートの大径内歯車18、つまりはベースプレート
12に対して、対応方向に相当量だけ回動される。
【0054】この場合においては、駆動軸16、つまりは
第1駆動輪34の回転が生じないため、下記の数式2によ
ってその減速比が算出される。
【0055】
【数2】減速比=Z1b /(Z1b−Z3)
【0056】そして、この数式2に、各種歯車の歯数と
して、上述した数値、つまりはベースプレートの大径内
歯車18の歯数Z1b に50を、アームプレートの内歯車24の
歯数Z3に49をそれぞれ代入すると、 50/(50 −49) =50 となり、減速比が50として算出される。
【0057】このような、第1駆動輪34とカムプレート
の内歯車30との噛合解除時における、操作ハンドル38に
よる場合の減速比は、従来と同様の50程度となる。つま
り、第1駆動輪34とカムプレートの内歯車30との噛合解
除時における、操作ハンドル38の回転操作のもとで、手
動に適した減速比が得られるため、モータ54での駆動に
加えた手動のもとでのリクライニング角度の調整、設定
が可能となる。
【0058】このように、手動のもとでのリクライニン
グ角度の調整、設定を可能とすることで、故障等のよう
なモータ54の駆動しない状況における、アームプレート
14の回動、つまりはシートバックの揺動が得られるた
め、停止したシートバックによる不快な姿勢のもとでの
着座を、着座者に強要することがない。従って、モータ
自体の故障や電気系統の不良等のような、モータ54の駆
動しない状況においても、着座者の快適性が容易に確保
できる。
【0059】また、モータ54の駆動可能な状況下におい
ても、操作ハンドル38の牽引のもとでの手動操作が行え
るため、スイッチ操作等の苦手な着座者でも、自己の体
形、好み等に適したリクライニング角度が、容易に設定
できる。
【0060】なお、手動による調整後、操作ハンドル38
の牽引力を解除すれば、リターンばね42の偏倚力のもと
でカムプレート32が初期位置方向に自動的に移動して、
カムプレートの内歯車30が第1駆動輪34との噛合状態に
復帰する。つまり、手動による調整後においては、操作
ハンドル38の牽引力を解除すれば足りるため、切り換え
の際の操作性が複雑化することもない。
【0061】ここで、実施例においては、モータ54とし
てフラットモータを例示しているが、モータの回転力を
駆動軸16に直接的に伝達可能とする構成であれば足りる
ため、これに限定されず、たとえば、小型ギヤードモー
タや別体の小型ギヤボックスを有するモータ等を、駆動
軸の入力サイドの端末16c に連結してもよい。
【0062】また、実施例においては、リターンばね42
を有する構成として、パワー式リクラインング装置10を
具体化しているが、駆動軸16の軸線に沿ったカムプレー
ト32の移動のもとで、第1駆動輪34に対するカムプレー
トの内歯車30の噛合、噛合解除の切り換えを確保すれば
足りるため、これに限定されず、たとえば、リターンば
ねを省略する構成としてもよい。
【0063】しかしながら、リターンばね42の偏倚力の
もとで、カムプレート32を第1駆動輪34、内歯車30間の
噛合位置に維持可能とすれば、第1駆動輪、内歯車間の
噛合が確実かつ的確に得られるため、モータ54の駆動に
伴う作動時等における作動不良等が確実に防止でき、一
層高い安全性が容易に確保できる。
【0064】そして、リターンばね42の偏倚力をカムプ
レート32に付与することで、手動による調整後におけ
る、内歯車30の噛合位置へのカムプレートの復帰が、操
作ハンドル38の牽引力解除に伴って自動的に得られるた
め、切り換えの際の操作性の低下を招かない。
【0065】また、操作ハンドルの基部38a と駆動軸の
支持リング46との間で駆動軸の主軸部16a に巻装された
圧縮コイルばねを、リターンばね42として例示している
が、駆動軸16の軸線に沿った偏倚のもとで、カムプレー
トを内歯車30、第1駆動輪34間の噛合位置に移動、維持
可能とすれば足りるため、圧縮コイルばねに限定され
ず、たとえば、たけのこばね等のような他のばね手段
を、リターンばねとして利用してもよい。
【0066】しかし、リターンばね42として圧縮コイル
ばねを利用すれば、リターンばね自体が容易に得られる
とともに、その配置も煩雑化しないため、構成の複雑化
を招かない。
【0067】ここで、実施例においては、各種歯車の歯
数を対象となる歯車の歯数より1つだけ少ない数として
具体化しているが、対象となる歯車の歯数より少ない歯
数であれば足りるため、1つに限定されず、たとえば、
対象となる歯車の歯数より2つ以上少ない歯数に、対応
する歯車の歯数を形成してもよい。
【0068】しかし、対応する歯車の歯数を対象となる
歯車の歯数より1つだけ少ない歯数に形成すれば、双方
の歯車間において、確実な減速が得られるため、大きな
減速比の確保が十分かつ容易に可能となる。
【0069】なお、実施例において例示した各種歯車の
歯数は、説明上での数値にすぎないため、各種歯車の歯
数を、上記数値に限定するものではない。
【0070】また、実施例においては、自動車等のシー
トのパワー式リクライニング装置として具体化されてい
るが、これに限定されず、たとえば、電車、飛行機、船
舶等のシートや、あんま用、理髪用等の各種シートのリ
クライニング装置に、この発明を応用してもよい。
【0071】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0072】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートの
パワー式リクライニング装置によれば、リクライニング
装置自体で大きな減速比が確実に得られるため、別体の
減速手段が省略できる。従って、外部に減速手段の配置
スペースを確保する必要がなく、パワー式リクライニン
グ装置の全体的な省スペース化が容易にはかられる。
【0073】そして、別体の減速手段の削除により、全
体的な部品点数が低減するため、これに伴う、構成の簡
素化によって、リクライニング装置の全体的なコストが
確実に低減化されるとともに、リクライニング装置の全
体的な重量も、確実に低減化される。
【0074】更に、この発明によれば、操作ハンドルに
よるカムプレートの牽引により、カムプレートの内歯車
が第1駆動輪から噛合解除でき、これによって、パワー
式リクライニング装置自体の減速比を、手動での作動に
適した小さい減速比に切り換えることができる。つま
り、モータの駆動に依存することなく、手動のもとでも
シートバックの揺動が得られるため、モータの駆動しな
い状況においても、着座者の快適性が容易に確保でき
る。
【0075】そして、操作ハンドルの牽引のもとでの手
動操作によって、スイッチ操作等の苦手な着座者におい
ても、自己の体形、好み等に適したリクライニング角度
が、容易に設定できる。
【0076】また、リターンばねの偏倚力のもとで、カ
ムプレートを第1駆動輪、内歯車間の噛合位置に移動、
維持可能とすれば、第1駆動輪、内歯車間の噛合が確実
かつ的確に得られるため、モータの駆動に伴う作動時等
における作動不良等が確実に防止でき、一層高い安全性
が容易に確保できるとともに、偏倚力のもとでのカムプ
レートの自動的な復帰により、切り換えの際の操作性の
低下が防止される。
【0077】更に、リターンばねとして圧縮コイルばね
を利用すれば、リターンばね自体が容易に得られるとと
もに、その配置も煩雑化しないため、構成の複雑化を招
かない。
【0078】また、カムプレートの内歯車の歯数をベー
スプレートの小径内歯車の歯数より1つだけ少なくする
とともに、第1駆動輪の歯数をカムプレートの内歯車の
歯数より更に1つだけ少なくすれば、各部分において、
確実な減速が得られるため、大きな減速比が十分に確保
でき、ベースプレートに対するアームプレートの調整、
設定が容易に行える。
【0079】更に、アームプレートの内歯車の歯数をベ
ースプレートの大径内歯車の歯数より1つだけ少なくす
るとともに、第2駆動輪の歯数をアームプレートの内歯
車の歯数より更に1つだけ少なくすれば、これらに相当
する各部分においても、確実な減速が得られるため、こ
の点からも、ベースプレートに対するアームプレートの
調整、設定が容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1駆動輪、カムプレートの内歯車間の噛合状
態における、この発明に係るシートのパワー式リクライ
ニング装置の概略縦断面図である。
【図2】シートのパワー式リクライニング装置の概略分
解斜視図である。
【図3】第1駆動輪、カムプレートの内歯車間の噛合解
除状態における、シートのパワー式リクライニング装置
の概略縦断面図である。
【符号の説明】
10 シートのパワー式リクライニング装置 12 ベースプレート 14 アームプレート 16 駆動軸 16a 駆動軸の主軸部 16b 駆動軸の偏心部 18 ベースプレートの大径内歯車(大径段部) 20 ベースプレートの中径段部 22 ベースプレートの小径内歯車(小径段部) 24 アームプレートの内歯車 26 アームプレートの小径の円形凹部 30 カムプレートの内歯車 32 カムプレート 32a カムプレートの中空延出部 32b カムプレートの偏心部 34 第1駆動輪 36 第2駆動輪 38 操作ハンドル 38a 操作ハンドルの基部 42 リターンばね(圧縮コイルばね) 46 支持リング 54 モータ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションサイドに固定されるベ
    ースプレートと;シートバックサイドに固定されるアー
    ムプレートと;ベースプレート、アームプレートを同心
    軸上で回動自在に支持して、少なくとも、一端に連結さ
    れたモータの駆動のもとで直接的に回転される駆動軸
    と;を具備し、 大、中、小の少なくとも3段の円形段部をベースプレー
    トの同心軸上に形成し、大、小の円形段部に、所定数の
    歯数の大径内歯車、小径内歯車をそれぞれ設けるととも
    に、ベースプレートの大径内歯車と同径で、当該大径内
    歯車の歯数より少ない歯数の内歯車、および、小径の円
    形凹部をアームプレートの同心軸上に設け、 ベースプレートの小径内歯車と同径で、当該小径内歯車
    の歯数より少ない歯数の内歯車と;内歯車に対する逆方
    向に延出された中空延出部と;を一体的に持つ円板状の
    カムプレートが、ベースプレートの中径段部の内周面へ
    の円板部分の摺接により回転自在、かつ、駆動軸に対し
    て主軸部の軸線方向に移動可能に配設され、 駆動軸およびカムプレートが、偏心部を一体的に有して
    それぞれ形成され、 カムプレートの内歯車の歯数より更に少ない歯数の外歯
    車状の第1駆動輪が、ベースプレートの小径内歯車、カ
    ムプレートの内歯車の双方に部分的に噛合する偏心歯車
    として、駆動軸の偏心部に回転自在に支持されるととも
    に、 アームプレートの内歯車の歯数より更に少ない歯数の外
    歯車状の第2駆動輪が、ベースプレートの大径内歯車、
    アームプレートの内歯車の双方に部分的に噛合する偏心
    歯車として、カムプレートの偏心部に回転自在に支持さ
    れ、 カムプレートの中空延出部の延出端に、操作ハンドルを
    一体的に回転可能に設け、操作ハンドルによる、駆動軸
    の軸線方向へのカムプレートの移動によって、第1駆動
    輪に対するカムプレートの内歯車の噛合を解除可能とす
    るとともに、噛合解除位置での操作ハンドルの回転操作
    により、駆動軸と無関係に、カムプレートを回転可能と
    したことを特徴とするシートのパワー式リクライニング
    装置。
  2. 【請求項2】 カムプレートが、リターンばねの偏倚力
    のもとで第1駆動輪との噛合方向に偏倚され、操作ハン
    ドルの牽引に伴う、偏倚力に抗したカムプレートの移動
    によって、カムプレートの内歯車を第1駆動輪から噛合
    解除させる請求項1記載のシートのパワー式リクライニ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 リターンばねが、駆動軸の主軸部の端末
    に設けられた支持リングと操作ハンドルの基部との間
    で、駆動軸の主軸部に巻装された圧縮コイルばねである
    請求項2記載のシートのパワー式リクライニング装置。
  4. 【請求項4】 カムプレートの内歯車が、ベースプレー
    トの小径内歯車の歯数より1つだけ少ない歯数に形成さ
    れるとともに、外歯車状の第1駆動輪が、カムプレート
    の内歯車の歯数より更に1つだけ少ない歯数に形成され
    た請求項1ないし3のいずれか記載のシートのパワー式
    リクライニング装置。
  5. 【請求項5】 アームプレートの内歯車が、ベースプレ
    ートの大径内歯車の歯数より1つだけ少ない歯数に形成
    されるとともに、外歯車状の第2駆動輪が、アームプレ
    ートの内歯車の歯数より更に1つだけ少ない歯数に形成
    された請求項1ないし4のいずれか記載のシートのパワ
    ー式リクライニング装置。
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