JPH0471857B2 - - Google Patents

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JPH0471857B2
JPH0471857B2 JP63198449A JP19844988A JPH0471857B2 JP H0471857 B2 JPH0471857 B2 JP H0471857B2 JP 63198449 A JP63198449 A JP 63198449A JP 19844988 A JP19844988 A JP 19844988A JP H0471857 B2 JPH0471857 B2 JP H0471857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glaze
composition
present
thermal expansion
substrate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP63198449A
Other languages
English (en)
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JPH0248428A (ja
Inventor
Koichi Morimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishizuka Glass Co Ltd
Original Assignee
Ishizuka Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ishizuka Glass Co Ltd filed Critical Ishizuka Glass Co Ltd
Priority to JP19844988A priority Critical patent/JPH0248428A/ja
Publication of JPH0248428A publication Critical patent/JPH0248428A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はサーマルプリンタヘツドに用いられる
セラミツク基板用のグレーズ組成物の改良に関す
るものである。 (従来の技術) サーマルプリンタヘツド用の基板としては、ア
ルミナ質の基板の表面にグレーズと呼ばれるガラ
スを施釉したグレーズ基板が用いられ、その表面
に回路がフオトリソグラフ法により形成される。
このためのグレーズ組成物は800℃以上の高温で
導体、抵抗体等を焼付けても回路パターンの崩れ
が生じないように十分な耐熱性を有することが求
められ、またグレーズ基板の端部が10〜20μmの
高さに盛上がるメニスカスと呼ばれる現象を起こ
しにくいものであることが求められる。 このようなグレーズ組成物としては従来から多
くのものが特許出願されている。例えば特公昭60
−55453号公報には、SiO2,B2O3,CaO,BaO,
SrO,Al2O3を特定の割合で含有させたグレーズ
組成物が開示されている。しかしこのグレーズ組
成物は実質的な転移点が690℃であるために800℃
以上の高温焼成を行うと回路パターンが崩れるお
それがある。また特公昭61−24345号公報には
SiO2,Al2O3,CaO,BaO,B2O3,ZnOを特定
の割合で含有させたグレーズ組成物が開示されて
おり、更に特開昭62−96344号公報にはSiO2
Al2O3,CaO,BaO,SrO,P2O5を特定の割合で
含有させたグレーズ組成物が開示されている。し
かしこれらのグレーズ組成物は基板の端部に10〜
20μmのグレーズ層の盛上がり(メニスカス)が
生ずるためにその部分を回路として使用できず、
また回路パターン形成時のマスク合せやフオトリ
ソグラフの精度が悪くなるという欠点があつた。 (発明が解決しようとする課題) 本発明は上記した従来の欠点を解決して、800
℃以上の高温焼成に耐える耐熱性を備え、またメ
ニスカスをほとんどゼロとすることができるう
え、アルミナ基板と熱膨脹係数が揃つたセラミツ
ク基板用のグレーズ組成物を提供するために完成
されたものである。 (課題を解決するための手段) 本発明は重量比でSiO245〜60%、Al2O35〜12
%、CaO9〜15%、BaO15〜21%、SrO0.5〜5
%、TiO20.5〜5%、MgO2〜5%を含有するこ
とを特徴とするものである。 本発明のグレーズ組成物は、耐熱性を増加させ
るためにNa2O,K2O等のアルカリ成分及びB2
O3の含有量をゼロとするとともに、これによる
溶解性と清澄性の低下をCaO,BaOの増量によ
り補つた点に第1の特徴がある。これによつて屈
伏点を790℃と従来品よりも大幅に向上させるこ
とができ、しかも従来のグレーズ組成物と変わり
のない溶融性を維持することができる。また本発
明のグレーズ組成物はBaOを比較的多量に含有
させるとともに、SrO,TiO2,MgOをバランス
良く含有させることによつて基板との間の表面張
力を低下させた点に第2の特徴があり、これによ
つて基板の端部におけるグレーズの盛上がりを従
来の10〜20μmから0〜3μmと大幅に減少させる
ことができる。以下に各成分の含有率の限定理由
を示す。 SiO2はガラス構造を形成するための主成分で
あり、その含有率が60%を越えると熱膨脹係数が
小さくなりすぎてアルミナ基板の熱膨脹係数との
差が大きくなり、逆に45%未満ではグレーズの耐
熱性が不十分となり本発明の目的が達成できな
い。 Al2O3は、グレーズの化学的耐久性を向上させ
るとともに失透を防止してガラスの作業温度範囲
を広める役割を持つ成分であつて、12%を越える
と溶融が困難化するとともにグレーズの焼成温度
も高くなりすぎて平滑なグレーズ面が得られず、
逆に5%未満ではグレーズ焼成時に失透が発生し
易くなる。 CaOはBaOとともに溶融性と清澄性を向上さ
せる効果を持つとともに、熱膨脹係数を増大させ
る効果を有するが、15%を越えると失透し易くな
り、逆に9%未満では熱膨脹係数を増大させる効
果がなく、アルミナ基板と熱膨脹係数を揃えるこ
とが困難となる。 BaOはCaOと同様の効果を持つほか、アルミ
ナ基板との間の表面張力を低下させる効果を持
つ。BaOは21%を越えると失透が発生し易くな
り、逆に15%未満となると表面張力を低下させる
効果が小さくなつてメニスカスが大となる。 SrO,TiO2,MgOは上記の主成分に添加する
ことによつて表面張力を低下させるための成分で
ありSrO,TiO2が0.5%未満およびMgOが2%未
満ではメニスカスを減少させる効果が不十分であ
り、逆に数値限定の上限値以上に添加すると失透
の発生を促進してしまう。 (作用) 上記のような組成を持つ本発明のグレーズ組成
物は、耐熱性が高く後述する実施例のデータにも
示されるように屈伏点が810℃に達する。従つて
厚膜タイプのサーマルプリンタヘツドに使用され
る場合には回路形成のための高温焼成時において
も下地のグレーズ層の耐熱性が高く、回路パター
ンの変形が生じない。また薄膜タイプのサーマル
プリンタヘツドに使用される場合には下地のグレ
ーズ層の耐熱性が高いために高温で抵抗体をアニ
ーリングができ、完成品の寿命を長くすることが
できる。次に本発明のグレーズ組成物はアルミナ
基板との間の表面張力が小さく濡れ性が良好であ
るため、グレーズ端部の盛上がり(メニスカス)
を0〜3μmと極めて小さくすることができる。こ
のようにグレーズ層の膜厚の均一部分が大きくな
るためパターン形成面積を大きく使用することが
できるうえ、パターン形成のフオトリソグラフ工
程においてマスクとグレーズ表面とを密着させる
ことができ、精度を上げることができる。 以下に本発明の実施例を示す。 (実施例) 次頁の表に示した酸化物組成となるように原料
を調合し、高純度のるつぼに入れて1400〜1600℃
で溶融し、急冷して得られたガラスをアルミナ製
ボールミルで微粉砕した。このようにして得られ
たガラスの微粉末をエチルセルロースとα−テル
ピノール等の混合物であるビヒクルと混合し、ペ
ースト状とした。このペーストをスクリーン印刷
法でアルミナ基板上に印刷して所望の厚みの膜を
形成し、1200〜1300℃で焼成することによりグレ
ーズ基板とした。 表中のNo.1とNo.2は本発明の実施例であり、No.
3は出願人会社が以前に開発したグレーズ組成物
である。またNo.4とNo.5も従来他社から市販され
ているグレーズ組成物である。各グレーズ組成物
の熱膨脹係数、転移点、屈伏点、メニスカスを測
定した結果を表中に記入した。表中の組成の単位
は重量%、熱膨脹係数の単位は10-7/℃である。
【表】
【表】 (発明の効果) 以上に説明したとおり、本発明は従来にない新
規な組成とすることによつて、アルミナ基板と熱
膨脹係数がほぼ等しく、また耐熱製に優れるうえ
にメニスカスをほとんどなくすることができるも
ので、このグレーズ組成物を用いれば800℃以上
の高温焼成を行つても回路の崩れがなく、またフ
オトリソグラフによる回路形成の精度を著しく向
上させることができ、高性能のサーマルプリンタ
ヘツドを製造することが可能となる。よつて本発
明は従来の問題点を一掃したセラミツク基板用の
グレーズ組成物として、産業の発展に寄与すると
ころは極めて大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量比でSiO245〜60%、Al2O35〜12%、
    CaO9〜15%、BaO15〜21%、SrO0.5〜5%、
    TiO20.5〜5%、MgO2〜5%を含有することを
    特徴とするセラミツク基板用のグレーズ組成物。
JP19844988A 1988-08-09 1988-08-09 セラミック基板用のグレーズ組成物 Granted JPH0248428A (ja)

Priority Applications (1)

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JPH0248428A JPH0248428A (ja) 1990-02-19
JPH0471857B2 true JPH0471857B2 (ja) 1992-11-16

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7995631B2 (en) * 2006-04-14 2011-08-09 Raytheon Company Solid-state laser with spatially-tailored active ion concentration using valence conversion with surface masking and method
KR20140053832A (ko) * 2011-02-08 2014-05-08 아사히 가라스 가부시키가이샤 유리 조성물 및 유리 조성물을 사용한 태양 전지용 유리 기판, 및 디스플레이 패널용 유리 기판

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS598638A (ja) * 1982-07-06 1984-01-17 Ngk Spark Plug Co Ltd グレ−ズ組成物

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