JPH0471025B2 - - Google Patents

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JPH0471025B2
JPH0471025B2 JP59272195A JP27219584A JPH0471025B2 JP H0471025 B2 JPH0471025 B2 JP H0471025B2 JP 59272195 A JP59272195 A JP 59272195A JP 27219584 A JP27219584 A JP 27219584A JP H0471025 B2 JPH0471025 B2 JP H0471025B2
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JP
Japan
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weight
polymer
ceramic green
ethylenically unsaturated
ceramic
Prior art date
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JP59272195A
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English (en)
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JPS61151060A (ja
Inventor
Tokutsugu Kimi
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はセラミツクグリーンシートを製造する
際に用いられるセラミツクシート用泥漿組成物に
関するものである。 (従来の技術) セラミツクグリーンシートは一般的にポリビニ
ルブチラール樹脂等のポリマーを、トルエン、ブ
チルアルコール、トリクロロエチレン等の有機溶
剤に溶解してこれをセラミツク原料微粉末とボー
ルミル等で混合し、泥漿物を作成し、空気を除去
した後、ドクターブレード法やリバースコーター
法等で、ポリエステル等のフイルム上に一定の厚
さで塗布し、これを加熱乾燥してセラミツクグリ
ーンシートとする方法が採用されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記の方法では有機溶剤を使用
するために、作業衛生上および臭気による環境汚
染の問題、さらに有機溶剤の乾燥時に発生する爆
発事故等の危険性の問題がある。 かかる背景に鑑み、本発明者等は上記の問題を
解決すべく鋭意検討した結果特定の重合体ラテツ
クスを、セラミツクグリーンシート形成用結合剤
物質として用いることにより表面平滑性、乾燥
性、柔軟性にすぐれたセラミツクグリーンシート
が得られるだけでなく、乾燥後のグリーンシート
が再利用可能であることを見い出し、本発明を完
成した。 (問題点を解決するための手段) すなわち、セラミツク用原料微粉末および結合
剤としての重合体ラテツクスより成るセラミツク
グリーンシート用水性泥漿組成物において、結合
剤として重合体中に少なくともエチレン性不飽和
酸単量体を1重量%以上、10重量%未満含有し、
かつ該単量体の少なくとも30重量%が重合体粒子
表面に分布し、かつガラス転移温度が50℃以下で
ある重合体のラテツクスを使用することを特徴と
するセラミツクグリーンシート用水性泥漿組成物
を提供するものである。 本発明においては結合剤として重合体のラテツ
クスを使用するのでセラミツク原料微粉末の均一
分散化が容易になると共に、セラミツクグリーン
シート用水性泥漿組成物中の該微粉末の濃度を従
来以上に高めることも可能である。 本発明で使用するセラミツクグリーンシート形
成用の結合剤としての重合体ラテツクスは、ガラ
ス転移温度が50℃以下の重合体中に、少なくとも
エチレン性不飽和酸単量体を1重量%以上、10重
量%未満含有し、かつ該単量体の少なくとも30重
量%が重合体粒子表面に分布する重合体のラテツ
クスである。 エチレン性不飽和酸単量体単位の含有量が、1
重量%未満では、セラミツクグリーンシートの再
分散性が悪く、バリの再利用ができなくなる。10
重量%以上では、乾燥性が悪くなり、実用の乾燥
条件でセラミツクグリーンシートの表面にヒビ割
れが発生する場合があり、好ましくない。好まし
くは2〜9重量%、更に好ましくは2.5〜8重量
%である。 エチレン性不飽和酸単量体が重合体粒子表面に
分布する割合が30重量%未満では、セラミツクグ
リーンシートの再分散性が悪く、バリの再利用が
できなくなる。好ましくは40重量%以上、さらに
好ましくは50重量%以上である。 尚、本発明で言う重合体粒子表面に分布するエ
チレン性不飽和酸単量体とはJ.Henによる中和滴
定時の電気電導度曲線の第2ステージを意味する
〔ジヤーナル オブ コロイド アンド インタ
ーフエイス サイエンス(J.Colloid Interface
Sci.)、第49巻、425〜432頁、1974年参照〕。 エチレン性不飽和酸単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸な
ど;イタコン酸モノエチルエステル、マレイン酸
モノブチルエステル等の不飽和ジカルボン酸のモ
ノアルキルエステル;アクリル酸スルフオエチル
Na塩、メタクリル酸スルフオプロピルNa塩、ア
クリルアミド−プロパンスルフオン酸などの不飽
和カルボン酸、不飽和スルフオン酸及びこれらの
塩などが例示される。 重合体中の他の単量体単位は上記エチレン性不
飽和酸単量体と共重合可能な単量体で、本発明の
重合体のガラス転移温度が50℃以下となる単量体
であれば特に制限がない。本発明の重合体のガラ
ス転移温度が50℃を越えると、セラミツクグリー
ンテープの柔軟性が低下し好ましくない。 エチレン性不飽和酸単量体と共重合可能な単量
体としては1,3−ブタジエン、イソプレン、
1,3−ペンタジエン、クロロプレン等の共役ジ
エン;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族
ビニル単量体;アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等の不飽和ニトリル単量体;メチルメタク
リレート等のメタクリル酸エステル;エチルアク
リレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エ
ステル;N−メチロールアクリルアミド等のエチ
レン性不飽和酸のN−アルキロールアミド;グリ
シジルアクリレート等のグリシジル基含有単量
体;アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルア
クリレート等の水酸基含有単量体;N,N′−ジ
メチルアミノエチルアクリレート等のアミノ基含
有単量体;マレインアミド等のアミド基含有単量
体等が例示される。 本発明の重合体ラテツクスの製造法は、通常の
乳化重合の手法により製造されるが、特に好まし
い製造方法としては、重合体の粒子表面にエチレ
ン性不飽和酸が分布しやすい、多段重合、転相
(phase inversion)重合、パワーフイード
(power feed)重合が使用されるが、本発明にお
いては特に制限されない。通常、重合開始剤とし
ては、有機過酸化物、レドツクス触媒系、過硫酸
カリ、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩等が使用
される。乳化剤としてはアニオン系界面活性剤、
非イオン系界面活性剤等が単独あるいは2種以上
で用いられる。重合温度は0〜100℃であり、重
合方式も連続重合、バツチ式重合等が挙げられ
る。 該重合体ラテツクスの使用量は一般的にセラミ
ツク原料微粉末100重量部に対して固形分で2〜
25重量部である。2重量部未満ではセラミツクグ
リーンシートにヒビ割れが生じやすく、25重量部
を超えるとセラミツクグリーンシートに空孔が多
くなり密度の高いセラミツクが得られにくくな
る。好ましくは3〜20重量部、さらに好ましくは
4〜15重量部である。 本発明のセラミツクグリーンシート用泥漿組成
物は、通常、前記重合体ラテツクスとセラミツク
原料微粉末とその他配合剤をボールミル等で混合
することにより得られる。 本発明に使用されるセラミツク微粉末はアルミ
ナ、マグネシア、ジルコニア、ベリリア、トリ
ア、スピネール、ステアタイト、酸化チタン、チ
タン酸バリウム、ホウ化物、窒化物、ケイ化物、
炭化物等の一般的な無機化合物が挙げられ、セラ
ミツク用に使用されるものであれば、特に制限さ
れない。 本発明の組成物においては、アニオン系界面活
性剤、ノニオン系界面活性剤、ポリアクリル酸の
アルカリ塩等の分散剤の一種以上、又エチレング
リコール、グリセリン、ポリエチレングリコール
等の高級アルコール、DOP、DBP等のフタル酸
エステル等の可塑剤、脂肪酸エステル系、アミン
系、アマイド系、エーテル系、リン酸エステル
系、金属石けん系、シリコーン系、フツ素系等の
消泡剤、その他の配合剤を必要に応じ使用するこ
とができる。 中和剤としては、アンモニア水、トリエチルア
ミン等のアミン類、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等のアミ
ノアルコール類等が使用される。 本発明の重合体ラテツクスとセラミツク原料微
粉末とその他配合剤の混合方法として、各々を同
時にボールミル等で混合する方法、あらかじめセ
ラミツク原料微粉末を適当な分散剤で水性の分散
液とし、これを該重合体ラテツクス、その他の配
合剤とボールミル等で混合する方法等が例示され
るが、特に制限されない。 セラミツクグリーンシートは本発明のセラミツ
クグリーンシート用水性泥漿組成物をポリエステ
ルテープ上にドクターブレード等を用いて塗布し
50〜100℃の温度で乾燥することにより製造され
る。 本発明の該組成物を使用したセラミツクグリー
ンシートは、表面平滑性、乾燥性、柔軟性にすぐ
れ、乾燥後のシートを再分散再使用することがで
きる。また、製造の過程において有機溶剤を使用
しないので、環境汚染、爆発等の危険性、有機溶
剤の回収等の問題がなく経済的にも利点が大き
い。 以下実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 通常の転相重合により、第1表に配した組成
(重量%)を有する重合体ラテツクスを調整した。
【表】
【表】 尚ラテツクス粒子表面の配分布の測定値(%)
は、次の方法で求めたものである。 ラテツクスの固形分が2重量%となる様に蒸留
水で稀釈した所定量のラテツクスをNaOH水溶
液によりPHを12に調整する。これを1/10NのHCl
水溶液で中和し、電気電導度HCl水溶液滴下量の
関係をプロツトする。得られた滴定曲線の第2ス
テージ(第1図にカルボキシル変性重合体ラテツ
クスの典型的な中和滴定曲線を示したが、この曲
線中の第2ステージをいう)で消費されたHCl量
(但しエチレン性不飽和酸単量体を除く以外は同
一の条件で重合したラテツクスをブランクとして
中和滴定し補正した)よりエチレン性不飽和酸単
量体の重量を求め、該単量体の仕込重量で除して
求めた。 これらの6種類の重合体ラテツクスを第2表に
示すセラミツク微粉末等の分散液とボールミル中
で混合し、水性泥漿を形成させた。次いでアンモ
ニア水を添加して更に混合し粘度が5000cps(室
温、B型粘度計、60rpm)、PHが8.0〜8.5である均
一な水性泥漿組成物を調整した。
【表】 アンモニア水 適当量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 セラミツク用原料微粉末および結合剤として
    の重合体ラテツクスより成るセラミツクグリーン
    シート用水性泥漿組成物において、結合剤として
    重合体中に少なくともエチレン性不飽和酸単量体
    を1重量%以上、10重量%未満含有しかつ該単量
    体の少なくとも30重量%が重合体粒子表面に分布
    し、かつガラス転移温度が50℃以下である、重合
    体のラテツクスを使用することを特徴とするセラ
    ミツクグリーンシート用水性泥漿組成物。
JP59272195A 1984-12-24 1984-12-24 セラミックグリ−ンシ−ト用水性泥漿組成物 Granted JPS61151060A (ja)

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JPS61151060A JPS61151060A (ja) 1986-07-09
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US5925444A (en) * 1992-12-09 1999-07-20 Hitachi, Ltd. Organic binder for shaping ceramic, its production method and product employing the same
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