JPH047019Y2 - - Google Patents

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JPH047019Y2
JPH047019Y2 JP1986109324U JP10932486U JPH047019Y2 JP H047019 Y2 JPH047019 Y2 JP H047019Y2 JP 1986109324 U JP1986109324 U JP 1986109324U JP 10932486 U JP10932486 U JP 10932486U JP H047019 Y2 JPH047019 Y2 JP H047019Y2
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air
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temperature
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両用ガラスの曇り防止装置にかかわ
るもので、とくに車両の窓ガラスなどの内面に水
蒸気の結露によつて生ずるくもりを防止するため
の車両用ガラスの曇り防止装置に関する。
(従来技術) 従来より、車両のフロントガラスやリヤガラス
などの窓ガラスに生ずるくもりは、室内の水蒸気
がこれらガラス内面上に結露して生ずるもので、
運転者の視界の邪魔になり、安全運転のためにす
みやかに除去する必要がある。
このくもりを除去あるいは防止するためには、
以下のような3つの方法が一般的に用いられてい
る。まず第一の方法は、室内を除湿することによ
り水蒸気の分圧を低下させることである。第二の
方法は、第一の方法と原理的には同じであるが、
通常は室内より低湿度な外気を室内に導入するこ
とである。第三の方法は、ガラスの内面温度を露
点温度より高くし、室内での水蒸気の許容蒸気圧
を高くすることである。
ところが、冬期、外気が汚染されているような
特殊の場合には上記した方法を単純には採用でき
ないことがある。
つまり、前記第一の方法においては除湿運転を
行なうために冷凍サイクルのエバポレータに冷媒
を供給するコンプレツサを稼動させる必要がある
が、外気がたとえばマイナス10℃にもなつている
ときには、エバポレータの凍結防止のためにエバ
ポレータの温度を検出するデフロスタサーモスイ
ツチ、あるいはコンプレツサ保護のために冷凍サ
イクル内の冷媒もれによる冷媒圧力の低下を検出
するロープレツシヤスイツチが作動してコンプレ
ツサをオンとすることができない。しかし、この
場合はエバポレータの凍結や冷媒もれは生じてい
ないことで、デフロスタサーモスイツチあるいは
ロープレツシヤスイツチの設定値をさげることは
できるが、外気温度がマイナス10℃以下では冷媒
が液化して液バツク等の問題が生ずるため、この
第一の方法はにわかには採用することはできない
ものである。
すなわち、このようなコンプレツサの液圧縮現
象が生ずるために、内気循環にしてエバポレータ
の熱負荷を増加し、コンプレツサに温度スイツチ
を設けてエンジン排熱を受けた後駆動するとして
も、前記デフロスタサーモスイツチあるいはロー
プレツシヤスイツチの設定値を大きく下げること
は危険であり、限界があるわけである。
さらに、前記第二の方法は、北海道等スパイク
タイヤ等による粉塵公害によつて汚染されている
地域や、車両が長いトンネルに進入した場合など
には外気を車内に取り入れることは現実的ではな
く、採用することが困難な方法である。
したがつて、前記第三の方法のように高温の空
気をガラスに吹き付けて曇り防止あるいは除去す
ることが現実的な解決策(たとえば、実公昭59−
15733号、実公昭60−21285号など)ではあるが、
車両ガラス内面側の室内は人間の環境温度(約20
℃)となつており、曇りを防止ないし除去するに
はこれより高温の空気を吹き付ける必要があると
ともに、とくに乗員の多いときには車室内が多湿
となつているため、除湿作用が困難な場合にはさ
らに高温の空気を吹き付けることになる。
しかし、この高温の空気はフロントガラスに向
けて吹き出されるため、運転者の頭部付近にも至
ることとなるので、これが長時間にわたるときに
は非常に不快であるばかりか、ときには危険です
らあるものである。
以上のように冬期においてとくに外気が汚染さ
れているようなときには、ガラスに曇りが生じや
すい反面、その曇りを防止あるいは除去する適切
な手段がないというのが実状である。
なお、車室内が所定温度以上になると、優先的
にデフロストドアを開放するようにした考案(実
公昭60−13687号)もあるが、本質的に上述のよ
うな場合の解決策を提示したものではない。
(考案の目的) 本考案はとくに冬期において外気が汚染されて
いて従来の方法ではガラスの曇りを防止あるいは
除去しにくい場合にも、効果的にこれを達成する
ことのできる車両用ガラスの曇り防止装置を提供
することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本考案は、前記した第三の方法を採
用することを基本的概念としているもので、ブロ
ア等によつて供給された空気を加熱するヒータコ
アの直後にデフロスタに通ずる熱風通路を開口さ
せ、ヒータコアによつて加熱された空気をできる
だけ直ちにフロントガラス等に向けて吹き出すこ
とができるようにした車両用ガラスの曇り防止装
置である。
(実施例) つぎに、本考案の一実施例をリヒートエアミツ
クス方式の車両用空調装置に応用した場合を例に
とつて第1図および第2図にもとづき説明する。
第1図は本考案装置を概略的に示す説明図であ
り、切換えドア1を操作してブロア2によつて内
気あるいは外気を選択的に吸い込み、次段の冷凍
サイクルのエバポレータ3によつて除湿冷却した
あと(詳細は後述)、ヒータコア4によつて加熱
し、エアミツクスドア5を適宜の位置に調節して
冷気および暖気を任意の割合に混合し、モードド
ア6の位置を調整してフエイス吹出し口7あるい
はフツト吹出し口8に分岐して選択的に、ないし
はフエイス吹出し口7に冷気を、フツト吹出し口
8に暖気を吹き出すようになつている。
このフツト吹出し口8の上流すなわち該フツト
吹出し口8に向う通路の途中からデフロスタ通路
9を分岐させ、デフロスト吹出し口10から車両
のフロントガラス11に向けて暖気を吹き出すこ
とができるようになつている。このデフロスタ通
路9の開口部にはフツト吹出し口8とデフロスト
吹出し口10との切換えを行なうデフロスタドア
12を設けてある。
さらに、運転席には操作パネル14を設け、こ
の操作パネル14からの信号を制御回路15に入
力し、この制御回路15からの制御信号によつて
前記各種部材を制御するようになつている。すな
わち、この制御回路15は前記切換えドア1と、
ブロア2と、前記エバポレータ3に冷媒を供給す
るコンプレツサ16と、エアミツクスドア5と、
ヒータコア4への温水供給量を調整する温水供給
弁17と、モードドア6と、デフロスタドア12
とにそれぞれ接続してあるものである。
なお、前記コンプレツサ16にはコンプレツサ
16の周辺温度を検出するための温度センサ18
を設け、その検出信号を制御回路15に入力する
ようになつている。そして、エバポレータ3にお
けるデフロスタサーモスイツチ、および冷媒回路
に設けたロープレツシヤスイツチ(図示せず)の
設定値を通常運転時よりやや低く設定した値を制
御回路15の記憶領域にセツトするものとする。
この設定値は寒冷地における実験から求めるもの
で、車両の走行地域に応じて任意に可変できるも
のとする。
なおまた、前記フロントガラス11には曇り検
出用のセンサ19を設け、その検出信号(デミス
ト信号)を制御回路15に入力できるようにして
ある。
そして前記ヒータコア4の直後に必要最小限の
断面積を有する熱風通路30をデフロスタ通路9
とは別に開口させ、この開口部を開閉する熱風通
路デフロスタドア31を該開口部に設け、前記制
御回路15からの駆動信号により開閉されるよう
になつている。
この熱風通路30は前記デフロスタ通路9に連
通し、ヒータコア4による加熱直後の熱風を前記
デフロスト吹出し口10からフロントガラス11
の内面に向けて吹き出すことができるようになつ
ている。
このような構成の車両用曇り防止装置の作用に
ついて、第2図にもとづき説明する。
第2図はデミストサブルーチンのフローチヤー
トを示すもので、サブルーチンスタートによりま
ずステツプ21で曇り検出用のセンサ19からの
デミスト信号を受け、ステツプ22でこのデミス
ト信号が所定レベル以上にあるか否かを判断し、
以下の場合には曇り防止ないしは除去作動不要と
してリターンに移行する。
このデミスト信号が所定レベル以上にあると、
ステツプ23にすすみ、コンプレツサ16の温度
センサ18からの検出信号と、デフロスタサーモ
スイツチとロープレツシヤスイツチの出力値がと
もに設定値以上か否かを判断する。
ともに設定値以上であれば、コンプレツサ16
の駆動はまだ安全範囲内として、ステツプ24で
コンプレツサ16を駆動しエアコンを作動させ、
つぎのステツプ26で切換えドア1を内気吸込み
状態とし、さらにステツプ27でモードドア6を
バイレベルモードにして前記フエイス吹出し口7
から冷気を、フツト吹出し口8から暖気を吹き出
すようにして頭寒足熱の効果を得るようにする。
また、いずれかの値が設定値以下の場合には、
コンプレツサ16の駆動は、その液圧縮現象をお
こすことになるほど外気が低温なため危険である
としてコンプレツサ16をオフとする(ステツプ
25)。
さらに、ステツプ28にてデフロスタドア12
を閉となし、熱風通路デフロスタドア31を開状
態としてヒータコア4から直接熱風を取り込み、
デフロスタのデフロスト吹出し口10からこれを
フロントガラス11の内面に吹き付ける。
したがつて、フロントガラス11に吹き付けら
れる空気は、通常のデフロスタからの高温空気よ
り温度が高いので、フロントガラス11の曇りを
効率的かつ迅速に除去することができるものであ
る。
しかも、この熱風は前記エバポレータ3によつ
て除湿されているので、より効率的な曇り除去が
可能である。
このようにして、露点温度が上昇して室内の許
容相対湿度が増加し、水蒸気の結露が防止され、
あるいは解消されて曇りの防止および除去が実現
する。
なお、このような高温の空気吹き付けは曇り防
止ないし除去のためにわずかな風量と時間である
ので、コンプレツサ16への負担も少なく、かつ
運転者頭部の温度上昇も少ないので、不快感も無
視できるほどのものである。
また、前記熱風通路デフロスタドア31の開度
を調節して、ブロア2による送風量によつて頭寒
足熱が損なわれることがないようにするものとす
る。
なお、デフロスタサーモスイツチあるいはロー
プレツシヤスイツチの設定値を可変としてあるの
で、コンプレツサ16の保護可能な範囲内で、車
両の走行地域に応じてコンプレツサ16の稼動状
態を調整できるものである。
本実施例では、デフロスタサーモスイツチある
いはロープレツシヤスイツチの設定値を通常の冷
凍サイクルよりも若干下げ、コンプレツサ16を
稼動可能状態としてエバポレータ3によつて供給
空気を除湿した上でヒータコア4によつて加熱す
るようにしたが、本考案においてはこの除湿は必
須要件ではなく、ヒータコア4からできるだけ直
接熱風を取り出してフロントガラス11に吹き付
けられればよいものである。
さらに、それぞれの吹出し口からの温調を維持
するために、内気の温度を検出するようにし、こ
の内気温度信号によつてモードドアを制御するよ
うにしてもよい。
(効果) 以上説明したごとく、本考案によれば、冬期に
汚染された状況下であつても、ヒータコアからの
熱風によつてガラス温度を上げ、結露しにくくし
たので、内気循環を強いられる状況下で有効な曇
り防止ないし除去を実現することができるととも
に、より効率的な曇り防止あるいは除去を実現す
るために必要であれば除湿を行なうために冷凍サ
イクルの稼動条件の設定値により安全範囲に近づ
けることができる。また、熱風通路からは小空気
量の熱風を吹き出すようにしたので、頭寒足熱の
効果を損なわずにデフロスタから高温の空気を吹
き出すことができる。さらに、ガラス外面の凍結
融解にも有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の概略説明図、第2
図は同、動作のフローチヤート図である。 1……切変えドア、2……ブロア、3……エバ
ポレータ、4……ヒータコア、5……エアミツク
スドア、6……モードドア、7……フエイス吹出
し口、8……フツト吹出し口、9……デフロスタ
通路、10……デフロスト吹出し口、11……フ
ロントガラス、12……デフロスタドア、14…
…操作パネル、15……制御回路、16……コン
プレツサ、17……温水供給弁、18……温度セ
ンサ、19……曇り検出用のセンサ、30……熱
風通路、31……熱風通路デフロスタドア、21
〜28……ステツプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 供給された空気を加熱するヒータコアと、 この加熱された空気をデフロスト吹出し口に供
    給するデフロスタ通路とを有する車両用ガラスの
    曇り防止装置であつて、 前記ヒータコアの直後に開口し前記加熱された
    空気を前記デフロスト吹出し口に供給する熱風通
    路と、 この熱風通路の開口部の開閉を行なう熱風通路
    デフロスタドアとを有するとともに、 前記熱風通路は、前記デフロスタ通路とは別に
    これを設けたことを特徴とする車両用ガラスの曇
    り防止装置。
JP1986109324U 1986-07-18 1986-07-18 Expired JPH047019Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986109324U JPH047019Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

Applications Claiming Priority (1)

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JP1986109324U JPH047019Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

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Publication Number Publication Date
JPS6316258U JPS6316258U (ja) 1988-02-03
JPH047019Y2 true JPH047019Y2 (ja) 1992-02-25

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JP1986109324U Expired JPH047019Y2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6148904A (en) * 1998-01-20 2000-11-21 Denso Corporation Air conditioning apparatus for vehicle

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59216718A (ja) * 1983-05-26 1984-12-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動車用空気調和装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS6316258U (ja) 1988-02-03

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