JPH0469410A - ツィンクラッチのクラッチディスク連結構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、大型重両等の動力伝達杆路に使用されるツイ
ンクラッチに関し、より具体的には、そのようなりラッ
チに設けられる２個のクラッチディスクを共通の出力軸
にスプラインを介して連結するための構造に関する。

「従来の技術〕 この種のツインクラッチは、エンジン出力軸に連結する
フライホイールとそれに対向するプレッシャープレート
との間に中間プレートか配置されている。フライホイー
ルと中間プレートとの間には第１クラッチディスクの摩
擦フェーシングが配置され、中間プレートとプレッシャ
ープレートの間には第２クラッチディスクの摩擦フェー
シングか配置されている。両クラッチディスクは内周の
ボスにおいて共通の出力軸に連結している。

この構造では、プレッシャープレートをフライホイール
側に移動させることにより、両クラッチディスクの摩擦
フェーシングが、それぞれ、対応する部材に圧接してク
ラッチか接続される。

［発明が解決しようとする課題］ そして、上記クラッチ接続動作では、両方のクラッチデ
ィスクかそれまでの遮断位置からフライホイール側へ移
動するか、その移動距離は、プレッシャープレート側の
第２クラッチディスクの方かフライホイール側の第１ク
ラッチディスクに比べ、例えば２倍以上も大きくなる。

一方従来構造では、個々のクラッチディスクが、その内
周部に設けたスプラインにおいて出力軸の外周に直接連
結している。その結果、仮に第１クラッチディスクの移
動距離（摺動距離）を基本距離と呼び、その２倍の距離
しか第２クラッチディスクが移動しないと仮定しても、
両方のクラッチディスク全体としては、スプラインでの
摺動距離か上記基本距離の３倍もの大きな値となる。そ
の結果、両クラッチディスクを移動させるための仕事量
が大きくなり、円滑なりラッチ遮断操作を行いにくい場
合かある。

本発明は上記不具合をを解決した構造を提供することを
目的としている。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明は、フライホイール
と、それに対してクラッチ軸方向後方に位置するプレッ
シャープレートと、上記両者の間に配置される中間プレ
ートと、フライホイールと中間プレートの間に配置され
て内周部に第１ボスを有する第１クラッチディスクと、
中間プレートとプレッシャープレートとの間に配置され
て内周部に第２ボスを有する第２クラッチディスクと、
上記第１及び第２のボスか連結する共通の出力軸とを備
え、上記第１ボスが、その内周に出力軸に連結するスプ
ラインを備えているとともに、その外周にスプラインを
備え、第２クラッチディスクの第２ボスがその内周に第
１ボスの上記外周スプラインに連結するスプラインを備
え、第２ボスが第１ボスを介して出力軸に連結している
ことを特徴としている。

［作用コ 上記構造によると、仮に、クラッチ接続動作にお）する
第１クラッチディスクの移動距離を基本距離とし、その
２倍の距離たけ第２クラッチディスクかクラッチ接続動
作において移動すると仮定しても、第２クラッチディス
クのボスは第１クラッチディスクのボス上を摺動するの
で、第２クラッチディスクのスプライン部分の摺動距離
は、基本距離の２倍から基本距離（第１クラッチディス
クの摺動距離）を差し引いた値となる。その結果、両方
のクラッチディスク全体のスプライン部分の摺動距離は
短くなり、従って、それらの摺動に要する仕事量は小さ
くなるので、円滑な接続遮断動作が可能となる。

［実施例］ 第１図において、エンジン出力軸（図示せず）に連結す
るフライホイール１のクラッチ軸方向後方にプレッシャ
ープレート２が配置され、両者の間に中間プレート３が
配置されている。プレッシャープレート２及び中間プレ
ート３は図示されていないストラップ等によりフライホ
イール１に連結されている。プレッシャープレート２は
後方へ突出した突起を備え、その突起にレリーズレバ−
４が連結している、レリーズレバ−４はクラッチカバー
２０により支持されており、半径方向内側の端部か、図
示されていないレリーズヘアリングを介してクラッチ操
作機構に連結している。

フライホイール１と中間プレート３の間には第１クラッ
チディスク５の外周に設けたフェーシング６か位置して
いる。又、中間プレート３とプレッシャープレート２の
間には第２クラッチディスク７の外周に設けたフェーシ
ング８が位置している。クラッチディスク５及びクラッ
チディスク７はその内周部か、以下に説明する連結機構
により、共通の出力軸１０に連結している。

両クラッチディスク５．７は内周にボス１１．１２を備
え、それらと一体に設けた外向きフランジが、従来周知
のごとく、フェーシング６．８を連結゛したサイドプレ
ートにトーションスプリングや摩擦部材を介して連結し
ている。

クラッチディスク５のボス１１は軸方向に長く形成され
ており、クラッチディスク７のボス１２よりもわずかに
後すへ突出している。ボス１１の内周には全長にわたっ
てスプライン１３か設けてアリ、そのスプライン１３か
出力軸１０の外周に設けたスプラインに摺動自在に連結
している。

ホス１１の後半部は前半部に比へて外径か多少小さく、
その小径後半部の外周にもスプライン１５が設けである
。クラッチディスク７のボス１２は軸方向長さか比較的
短く、その内周に、上記スプライン１５と噛み合うスプ
ライン１６か設けである。スプライン１６はスプライン
１５に対して所定の軸方向距離たけ摺動できる状態で噛
み合っており、その可動距離は以下に説明する動作を行
えるたけの値に設定されている。

クラッチ遮断状態では、図示のごとく、フェーシング６
及びフェーシング８は、それぞれ、隣接する部材（１，
２，３）に対して軸方向に離れている。クラッチ接続動
作では、レリーズレバ−４の作用によりプレッシャープ
レート２かフライホイール１側へ前進させられ、それに
より、フェシング６．８はそれぞれ隣接する部材（１，
２，３）に圧接するが、その動作において、基本的には
、フェーシング６は、図示の遮断位置におけるフェーシ
ング６とフライホイール１との間の距離Ｓを移動するた
けである。これに対し、フェーシング８は、図示の遮断
位置におけるフェーシング８と中間プレート３との間の
距離と、フェーシング６の両側の隙間の距離との和に相
当する距離を移動する必要かあり、フェーシング８の所
要移動距離はフェーシング６の所要移動距離に比べて、
少なくとも、約２倍以上となる。

ところが、図示の構造によると、ボス１１は出力軸１０
上を上記Ｓと同じ距離だけ摺動するが、スプライン１５
に対するボス１２のスプライン１６の摺動距離は、フェ
ーシング８の上記所要移動距離からボス１１の上記摺動
距離（Ｓ）を差し引いた値となり、比較的小さくなる。

その結果、両方のボス１１．１２のスプライン部の総合
的な摺動距離は、従来構造のように、両方のボス１１．
１２をそれぞれ出力軸１３に直接連結する場合に比べて
大幅に短くなり、その結果、スプラインの摺動動作に要
求される所要仕事量も少なくなる。

従って、両方のクラッチディスク５．７をクラッチ接続
遮断動作おいて移動させるだめの仕事量か小さくなり、
結果として、クラッチの所要操作力を低減することかで
きる。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明によると、２個のクラッチデ
ィスク５．７の内、移動量の小さいクラッチディスク５
を出力軸１０に直接的に連結し、そのクラッチディスク
５のボス１１に他方のクラッチディスク７のボス１２を
連結したので、全体として見た場合、スプライン部分で
の摺動距離を短くし、それにより、クラッチの接続遮断
動作に要求される力を減少させ、クラッチの切れ性等を
向上させることか可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の断面略図である。 １・・・フライホイール、２・・・プレッシャープレー
ト、３・・中間プレート、４・・・レリーズレバ−１５
・・・クラッチディスク、６・・・フェーシング、７・
・・クラッチディスク、８・・フェーシング、１０・・
・出力軸、１１．１２・・ボス、１３．１５．１６・・
・スプライン 特許出願人　株式会社　大金製作所

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、フライホィールと、それに対してクラッチ軸方向後
   方に位置するプレッシャープレートと、上記両者の間に
   配置される中間プレートと、フライホィールと中間プレ
   ートの間に配置されて内周部に第１ボスを有する第１ク
   ラッチディスクと、中間プレートとプレッシャープレー
   トとの間に配置されて内周部に第２ボスを有する第２ク
   ラッチディスクと、上記第１及び第２のボスが連結する
   共通の出力軸とを備え、上記第１ボスが、その内周に出
   力軸に連結するスプラインを備えているとともに、その
   外周にスプラインを備え、第２クラッチディスクの第２
   ボスがその内周に第１ボスの上記外周スプラインに連結
   するスプラインを備え第２ボスが第１ボスを介して出力
   軸に連結していることを特徴とするツインクラッチのク
   ラッチディスク連結構造。