JPH046658Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は口紅、リツプクリーム、スチツクアイ
シヤドウ、スチツクフアンデーシヨン等のミニ棒
状化粧品を収納する口紅等の収納容器に関する。

「従来の技術」 従来のミニ口紅収納容器は数回の使用で、使い
捨てできるように非常に小さい寸法に形成されて
いた。このため、持ちづらいため使用しずらく、
試供品用としてしか使用できなかつた。

「本考案の目的」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、ミニ
口紅等を収納することができ、使用しやすく、安
価な口紅等の収納容器を得るにある。

「本考案の目的を達成するための手段」 本考案は短筒状の収納容器本体と、この収納容
器本体の上端部に一体成形された口紅等の化粧品
を支持する底面開口の皿部材と、この皿部材の外
周部に形成したキヤツプ嵌合部と、このキヤツプ
嵌合部と着脱可能に嵌合するキヤツプと、前記収
納容器本体の下端部に形成した嵌合部と、この嵌
合部と着脱可能に嵌合し前記収納容器本体の下方
へ突出する柄およびこの柄の先端部に取付けられ
た該収納容器本体内に収納される筆先とからなる
筆とを備えたことを特徴としている。

「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により本考案を詳細に
説明する。

第１図ないし第６図の実施例において、１は合
成樹脂材で成形された短筒状の収納容器本体であ
る。２は前記収納容器本体１の上端部に一体成形
された底面開口の皿部材である。３は前記皿部材
２の外周部に形成されたキヤツプ嵌合部である。
４は前記皿部材２の内壁面に形成した該皿部材２
内に充填された口紅５の脱落を防止する突起であ
る。６は前記キヤツプ嵌合部３と着脱可能に嵌合
する嵌合部７を有する前記皿部材２に支持された
口紅５を覆うキヤツプである。８は前記収納容器
本体１の下端部に形成された嵌合部９と着脱可能
に嵌合する筆で、この筆８は柄１０と、この柄の
先端部に取付けられた前記収納容器本体１内に収
納可能な筆先１１と、前記柄１０の先端部に形成
された前記収納容器本体１の嵌合部９と着脱可能
に嵌合する嵌合部１２とから構成されている。

上記構成の口紅収納容器１３は収納状態は第１
図に示すように収納容器本体１の嵌合部９に筆８
の嵌合部１２が嵌合されて取付けられるとともに
キヤツプ嵌合部３にキヤツプ６の嵌合部７が嵌合
されて、口紅５の保護を図つた状態となつてい
る。

次に使用する場合には一方の手の指で収納容器
本体１および筆８の柄１０とを持つとともに、他
方の手の指でキヤツプ６を持つてキヤツプ６を外
し、第２図に示すようにして口紅５を使用する。
この時、微細な部分に口紅を塗布したい場合等に
は第３図に示すように収納容器本体１より筆８を
取外し、筆８の筆先１１に口紅５を塗布して使用
する。

なお、皿部材２に口紅５を充填する場合は第５
図に示すような充填カプセル１４を用いる。この
充填カプセル１４は口紅５の形状となるドーム状
凹部１５が形成されたカプセル本体１６と、この
カプセル本体１６の開口端部に形成された皿部材
２の外周部に形成されたキヤツプ嵌合部３と嵌合
する嵌合部１７と、前記カプセル本体１６の先端
部に形成された棒状の支持部材１８とから構成さ
れている。

このように構成された充填カプセル１４は第６
図に示すように充填カプセル１４の嵌合部１７と
皿部材２の外周に形成したキヤツプ嵌合部３と嵌
合させ、口紅充填スタンド１９の支持孔２０に充
填カプセル１４の支持部材１８を挿入させて支持
させる。この状態で、収納容器本体１の底面より
充填カプセル１４のドーム状凹部１５内および皿
部材２内に溶融口紅５を充填する。充填された溶
融口紅５が凝固した所で、皿部材２より充填カプ
セル１４を取外した後、キヤツプ６をキヤツプ嵌
合部３に嵌合させることにより、口紅の充填作業
が完了する。

「本考案の異なる実施例」 次に第７図ないし第１３図に示す本考案の異な
る実施例につき説明する。

なお、これらの実施例の説明に当つて、前記本
考案の実施例と同一構成部分には同一符号を付し
て重複する説明を省略する。

第７図の実施例において、前記本考案の実施例
と主に異なる点は皿部材２の内壁面に口紅５の脱
落を防止するための凹部２１を形成した点で、こ
のように口紅収納容器１３Ａを構成しても同様な
作用効果が得られる。

第８図の実施例において、前記本考案の実施例
と主に異なる点は収納容器本体１の外径寸法と筆
８の柄１０の外径寸法とを同じに形成し、収納容
器本体１と筆８とを接続した場合に接続部に段部
ができないように形成した点で、このように口紅
収納容器１３Ｂを構成しても同様な作用効果があ
る。

第９図ないし第１１図の実施例において前記本
考案の実施例と主に異なる点は、収納容器本体１
Ａ、キヤツプ６Ａおよび筆８Ａの柄１０Ａを四角
形状に形成した点で、このように口紅収納容器１
３Ｃを構成しても同様な作用効果がある。

第１２図および第１３図の実施例において、充
填カプセル１４Ａの支持部材１８Ａをワイングラ
スの脚形状に形成した点で、このように形成する
ことにより、ベース板上に充填カプセル１４Ａを
立設させることができるとともに、充填カプセル
１４Ａの取外しも容易にできる。

なお、前記本考案の実施例では口紅収納容器に
ついて説明したが、本考案はこれに限らず、リツ
プクリーム、スチツクアイシヤドウ、スチツクフ
アンデーシヨン等のミニ棒状化粧品を収納する収
納容器としても同様に使用することができる。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように本考案にあつて
は次に列挙する効果がある。

(1) 短筒状の収納容器本体と、この収納容器本体
の上端部に一体成形された口紅等の化粧品を支
持する底面開口の皿部材と、この皿部材の外周
部に形成したキヤツプ嵌合部と、このキヤツプ
嵌合部と着脱可能に嵌合するキヤツプと、前記
収納容器本体の下端部に形成した嵌合部と、こ
の嵌合部と着脱可能に嵌合し前記収納容器本体
の下方へ突出する柄およびこの柄の先端部に取
付けられた該収納容器本体内に収納される筆先
とからなる筆とを備えたので、使用しずらいミ
ニ形状の短筒状に収納容器本体に形成されてい
ても接続される筆によつて、握り部を大きくす
ることができる。したがつて、楽に使用するこ
とができる。

(2) 前記(1)によつて、収納容器本体に筆を着脱可
能に取付けられているので、筆を用いて化粧す
ることができる。このため、微小部分の化粧を
容易に行なうことができる。

(3) 筆をセツトしないで、口紅が収納された収納
容器本体と、キヤツプとをセツトして交換化粧
品として販売しても、使用者は前の筆をセツト
することにより、同様に使用することができ
る。したがつて、安価に製造販売することがで
きる。

(4) 前記(1)によつて部品点数かすくなく、嵌合組
み付けでよいので、楽な作業でセツトすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す実寸大の断面
図、第２図はキヤツプを外した状態の説明図、第
３図は筆を外した状態の説明図、第４図は本考案
の拡大断面図、第５図は充填カプセル拡大断面
図、第６図は充填時の説明図、第７図、第８図、
第９図ないし第１１図、第１２図および第１３図
はそれぞれ本考案の異なる実施例を示す説明図で
ある。 １，１Ａ……収納容器本体、２……皿部材、３
……キヤツプ嵌合部、４……突起、５……口紅、
６，６Ａ……キヤツプ、７……嵌合部、８，８Ａ
……筆、９……嵌合部、１０，１０Ａ……柄、１
１……筆先、１２……嵌合部、１３，１３Ａ，１
３Ｂ，１３Ｃ……口紅収納容器、１４，１４Ａ…
…充填カプセル、１５……ドーム状凹部、１６…
…カプセル本体、１７……嵌合部、１８，１８Ａ
……支持部材、１９……口紅充填スタンド、２０
……支持孔、２１……凹部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 短筒状の収納容器本体と、この収納容器本体
   の上端部に一体成形された口紅等の化粧品を支
   持する底面開口の皿部材と、この皿部材の外周
   部に形成したキヤツプ嵌合部と、このキヤツプ
   嵌合部と着脱可能に嵌合するキヤツプと、前記
   収納容器本体の下端部に形成した嵌合部と、こ
   の嵌合部と着脱可能に嵌合し前記収納容器本体
   の下方へ突出する柄およびこの柄の先端部に取
   付けられた該収納容器本体内に収納される筆先
   とからなる筆とを備えたことを特徴とする口紅
   等の収納容器。 ２ 皿部材の外周部に形成されたキヤツプ嵌合部
   は皿部材内に口紅等の化粧品を充填する場合に
   使用するカプセルの嵌合部と着脱可能に嵌合す
   るように形成されていることを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の口紅等の収納
   容器。 ３ 皿部材の内壁面には充填された口紅等の化粧
   品の脱落を防止する突起あるいは凹部が形成さ
   れていることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の口紅等の収納容器。