JPH0228818Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は口紅、リツプクリーム、スチツクアイ
シヤドウ、スチツクフアンデーシヨン等の棒状製
品を収納する収納容器に関する。

「従来の技術」 従来、口紅容器内に直接口紅を充填する口紅容
器は、充填された口紅と、該口紅を支持する皿部
材との結合が弱く口紅が容器より外れたり、口紅
が折れやすいという欠点があつた。このため、比
較的太めの口紅となるようにしているため、比較
的太めの収納容器になるという欠点があつた。

「本考案が解決しようとする問題点」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、口紅
等が折れずらく、かつスリムにすることのできる
口紅等の収納容器を得るにある。

「問題点を解決するための手段」 本考案は口紅等を支持する皿部材と一体的に上
下移動することができるとともに、口紅等の上端
部より突出した場合に押し下げることができかつ
該皿部材に支持された口紅等を支持する心棒を備
えさせたことを特徴としている。

「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細
に説明する。

第１図ないし第３図の実施例において、１はハ
カマ部材で、このハカマ部材１は合成樹脂材で一
端開口の筒状に形成されたハカマ部材本体２と、
このハカマ部材本体２内に下端部が挿入固定され
た金属材製の円筒部材３とからなり、この円筒部
材３の上部外周部にはキヤツプ嵌合部４が形成さ
れるとともに、内壁面に係合片５が形成されてい
る。６は前記ハカマ部材１内に下端部が挿入固定
された軸心方向の切欠溝７が形成された金属材製
の内筒部材である。

８は前記内筒部材６の外周部を覆う金属材で成
形された外筒部材で、この外筒部材８の下部外周
部には前記ハカマ部材１の係合片５と係合する外
側螺旋溝９が形成され、内壁面には内側螺旋溝１
０が容器されている。１１は前記内筒部材６内を
摺動する、口紅等１２を支持する皿部材で、この
皿部材１１の外周部には前記内筒部材６の切欠溝
７を介して前記外筒部材８の内側螺旋溝１０と係
合する係合ピン１３が形成されている。

１４は前記皿部材１１に摺動可能に備えられた
該皿部材１１に支持された口紅等１２を支持する
心棒で、この心棒１４の下端は前記皿部材１１に
一体成形された該心棒１４の上方への抜け脱を防
止する抜け脱防止部材１５に支持されている。１
６は前記ハカマ部材１のキヤツプ嵌合部４に嵌合
固定された前記外筒部材８の外周を覆うキヤツプ
である。

上記構成の口紅等の収納容器にあつては、皿部
材１１を内筒部材６の最下部に位置させ、該内筒
部材６の上部開口部より直接口紅等を内筒部材６
内に充填し、皿部材１１と心棒１４によつて支持
させる。

このように口紅等１２が充填された収納容器は
使用時にはハカマ部材１よりキヤツプ１６を外
す。しかる後、一方の手でハカマ部材１を持ち、
他方の手で外筒部材８を持つて回動させると、ハ
カマ部材１の係合片５が外筒部材８の外側螺旋溝
９と係合しているため、外筒部材８はハカマ部材
１の開口部より突出する。

また外筒部材８の回動によつて内側螺旋溝１０
と係合する係合ピン１３が形成された皿部材１１
も上昇する。すなわち、外筒部材８と皿部材１１
に支持された口紅等１２が同時に上昇する。この
ため、ハカマ部材１と外筒部材８は使用しやすい
長さとなる。

不使用時には前述の使用時とは逆の操作を行う
ことにより、ハカマ部材１内に外筒部材８の下端
部が収納されるとともに、皿部材１１に支持され
た口紅等１２も内筒部材６内に収納され、小型コ
ンパクトになる。

また、口紅等１２の先端部が使用により無くな
り、心棒１４の上端部が突出した場合には、該心
棒１４の上端部を唇やキヤツプ等で押し付けるこ
とにより、下方へ押し下げられ従来と同様に使用
できる。

次に第４図ないし第６図に示す本考案の異なる
実施例につき説明する。なお、これらの実施例の
説明に当つて、前記本考案の実施例と同一構成部
分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。

第４図および第５図の実施例において、前記本
考案の実施例と主に異なる点は、外筒部材８Ａ
で、この外筒部材８Ａは外側螺旋溝９が形成され
る外周部位９ａを突出形成した点で、このように
外筒部材８Ａを形成することにより、外側螺旋溝
９を機械加工する作業が容易になる。

第６図の実施例において、前記本考案の実施例
と主に異なる点は、口紅等の使用により心棒１４
の上端部が口紅等１２の上端部より突出した場合
に、心棒１２を内部へ押し込めるように心棒移動
装置１７を備えさせた点で、この心棒移動装置１
７はハカマ部材１の底面に回動可能に取付けられ
たハンドル１８と、一端が前記ハンドル１８の軸
１９に固定されたピン２０に固定され、他端が前
記心棒１４の下端に取付けられたピン２１に固定
された紐２２とから構成されている。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案にあつ
ては、次に列挙する効果が得られる。

(1) 口紅等を支持する皿部材に心棒を該皿部材の
上下移動と一体的に上下移動し、口紅等の上端
部より突出した場合に押し下げられるように備
えているので、口紅等を直接充填することによ
り、口紅に心棒が入つた状態となり、口紅等の
損傷を心棒によつて確実に防止することができ
る。

(2) 心棒を皿部材に摺動可能に備えているので、
口紅等を使用して減つた場合には、心棒を押し
下げて使用することができる。

(3) 構造が簡単であるので、安価に作ることがで
きる。

(4) 口紅等を支持する皿部材に心棒を備えている
ので、充填した口紅等と皿部材とを確実に固定
することができる。

(5) 前記(1)によつて、皿部材と心棒とは一体的に
移動するので、口紅等と心棒との間に口紅等が
使用時の押し圧力で折れやすくなる隙間が生じ
るのを確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２
図は第１図の使用状態を示す断面図、第３図は内
筒部材の説明図、第４図および第５図、第６図は
それぞれ本考案の異なる実施例を示す説明図であ
る。 １，１Ａ……ハカマ部材、２……ハカマ部材本
体、３……円筒部材、４……キヤツプ嵌合部、５
……係合片、６……内筒部材、７……切欠溝、
８，８Ａ，８Ｂ……外筒部材、９……外側螺旋
溝、１０……内側螺旋溝、１１……皿部材、１２
……口紅等、１３……係合ピン、１４……心棒、
１５……抜け脱防止部材、１６……キヤツプ、１
７……心棒移動装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハカマ部材と外筒部材とを持つて回動させるこ
   とによつて内筒部材内を上下移動して外筒部材の
   上端部より口紅等を出没させる口紅等を支持する
   皿部材を備える口紅等の収納容器において、前記
   皿部材のほぼ中央部に上下移動可能に取付けられ
   た該皿部材に支持された口紅等の補強を図ること
   のできる心棒と、前記皿部材に形成された前記心
   棒の上方向の移動を阻止し、下方向の移動を可能
   にする抜け脱防止部材とを備えたことを特徴とす
   る口紅等の収納容器。