JP2542089Y2 - 化粧品等の収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、化粧品、薬品、食品等の内容物を収納でき
る容器と、これらの内容物を取り出すための取出具であ
るスプーンを組み合わせた化粧品等の収納容器に関する
ものである。

〔従来の技術〕

従来、化粧品、薬品、食品等の内容物を収納できる容
器と、これらの内容物を取り出すことができる取出具と
は別々に保管されていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

従って、スプーン等の取出具を用いて容器内より化粧
品、薬品、食品等の内容物を取り出した後のスプーン等
の取出具を紛失し易く、またスプーン等の取出具に残っ
ている内容物により周囲が汚れるという問題点がある。

また、容器の表面に設けた凹部に、スプーン等の取出
具を保持させることも考えられるが、取り出した後に、
スプーンに付着している内容物により、どうしても凹部
内が汚れてしまうという問題点を有していた。

また、凹部にスプーンを保持させると、スプーンの長
さにより全体として丈が高くなり、化粧台等への収納に
は適さない。更に、容器の表面に凹部を設けるとなる
と、それ専用の容器を作る必要があり、コスト的にはか
なり割高となることは避けられなかった。

そこで、本考案は、取出具であるスプーンが紛失する
ことがなく、しかもスプーンに残っている内容物により
周囲や容器表面が汚れることがなく、更にコスト的にみ
ても妥当な化粧品等の収納容器を提供しようとするもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、容器本体の下部に、その
底面から側部にかけて外被し、且つ上面を開放した外被
部材を設け、その外被部材はその側面の一部を外方に向
けて突出させて上方に向けて開口して凹所とした保持部
を有し、該保持部は容器本体に対して下方に位置すると
ともに、その凹所内の空間を取出具であるスプーンの把
持部の端部を収納する大きさより大きめに設定し、この
凹所にスプーンの把持部の端部を挿入して立起させるこ
とにより、スプーンが外方斜めに傾斜して保持されるも
のである。

〔作用〕

以上の如く本考案の化粧品等の収納容器によれば、容
器の蓋体を開放し、容器本体内の内容物である例えばキ
ャビア状のカプセルに包まれた美容液等の化粧品を、取
出具であるスプーンを用いて取り出して使用することが
でき、使用後は蓋体を閉じ、スプーンの把持部の端部を
保持部の凹部に挿入して、スプーンを立起させた状態で
保持することができる。また、保持部の凹部内の空間を
スプーンの把持部の大きさより、多少小さく設定してい
るので、スプーンの頭部が傾いた状態で保持される。更
に、保持部は、容器本体下方に位置しているため、スプ
ーンを挿入しても、全体としての丈はそれほど高くなら
ず、化粧台等への収納可能となる。

〔実施例〕

本考案の詳細を更に図示した実施例により説明する。

第１図から第３図に示したものは、本考案に係る代表
的実施例の化粧品等の収納容器Ａである。化粧品等の収
納容器Ａは、容器本体１と蓋体２よりなる容器３、保持
部４、取出具５で構成されている。

容器３は、第２図及び第３図に示すように円柱形状の
容器本体１と蓋体２を、螺合により開閉可能としたもの
である。そして、容器本体１内に収納する内容物として
は、例えば、キャビア状のカプセルに包まれた美容液、
クリーム状、液体状等の化粧品、或いは粉末状、粒状、
カプセル状の薬品、更にキャビア等の食品を挙げること
ができる。次に、取出具５は、容器本体１内の内容物を
取り出すためのものであり、スプーン７を用いている。

更に、保持部４は、第２図に示すように容器本体１の
底面から側部にかけて外嵌して一体的に設けた外被部材
６の側面の一部を外方に向けて突出形成し、この突出部
の内部に凹所９を設けたものである。そして、この凹所
９は、取出具５であるスプーン７の把持部８の端部を収
納しうる空間を有し且つ上方に向けて開口したものであ
る。そして、第１図のように保持部４の凹所９に取出具
５であるスプーン７の把持部８の端部を挿入することに
より、スプーン７を立起状態に保持でき、着脱自在とし
たものである。

尚、保持部４の取り付け位置は図例のものに限定され
ず、容器本体１の側部の下方であればよく、また容器３
の形状も円柱形状に限定されず、四角柱等さまざまな形
状を採用することができ、更に容器本体１に蓋体２を取
り付ける方法も、螺合に限らず、嵌合等さまざまな方法
を採用することができる。

而して、本実施例の化粧品等の収納容器Ａによれば、
容器３の蓋体２を開放し、容器本体１内の内容物である
例えばキャビア状のカプセルに包まれた美容液等の化粧
品を、取出具５であるスプーン７を用いて取り出して使
用することができ、使用後は蓋体２を閉じ、スプーン７
の把持部８の端部を保持部４の凹所９に挿入して、第１
図のようにスプーン７を立起させた状態で保持すること
ができる。更に、保持部４の凹所９内の空間をスプーン
７の把持部８の大きさより、多少大きく設定しているの
で、スプーン７の頭部10が傾いた状態で保持されてい
る。

このように本実施例の化粧品等の収納容器Ａによれ
ば、使用後は容器本体１の下方に一体的に設けた保持部
４の凹所９内に取出具５であるスプーン７を立起させて
保持することができるので、取出具５であるスプーン７
を紛失することがなく、しかもスプーン７の頭部10に残
った例えばキャビア状のカプセルに包まれた美容液等の
化粧品等の内容物で、周囲が汚れることがなく、衛生的
であり、更に保持部４の凹所９内の空間をスプーン７の
把持部８より大きく設定しているため、第１図のように
スプーン７の頭部が外方に傾いた状態で保持されるの
で、容器本体１も汚すことがない上に、保持したスプー
ン７を取り出し易い。

更に、本実施例の化粧品等の収納容器Ａは、外被部材
６を容器本体１の底部を覆って取り付けるだけであり、
容器本体１に加工の必要がない。従って、既存の容器の
みならず、あらゆる種類の容器に、スプーン立て機能を
容易に付加できる。

また、本考案に係る化粧品等の収納容器は、化粧品等
に関するものであり、一般的に小さなものであり、不要
に丈が大きくなるのは好ましくない。その小さな容器の
下方に保持部４を設けたことにより、スプーン７の一部
（頭部10）が容器上方より大幅にはみ出すことを抑える
ことができ、よって化粧台等に収納することが可能とな
る。

〔考案の効果〕 本考案は、上述のように構成されているので、次に記
載する効果を奏する。

本考案に係る化粧品等の収納容器においては、使用後
は容器本体の下方に一体的に設けた保持部の凹所内に取
出具であるスプーンを立起させて保持することができる
ので、取出具であるスプーンを紛失することがなく、し
かもスプーンの頭部に残った例えばキャビア状のカプセ
ルに包まれた美容液等の化粧品等の内容物で、周囲が汚
れることがなく、衛生的であり、更に保持部の凹所内の
空間をスプーンの把持部より大きく設定しているため、
スプーンの頭部が外方に傾いた状態で保持されるので、
容器本体も汚すことがない上に、保持したスプーンを取
り出し易い。

また、本考案に係る化粧品等の収納容器は、外被部材
を容器本体の底部を覆って取り付けるだけであり、容器
本体に加工の必要がない。従って、既存の容器のみなら
ず、あらゆる種類の容器に、スプーン立て機能を容易に
付加できる。

更に、本考案に係る化粧品等の収納容器は、化粧品等
に関するものであり、一般的に小さなものであり、化粧
台等に収納することがあるので、不要に丈が大きくなる
のは好ましくない。本考案は、容器の下方に保持部を設
けたことにより、スプーンの一部（頭部）が容器上方よ
り大幅にはみ出すことを抑え、収納について利便性があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る代表的実施例の化粧品等の収納容
器の側面図、第２図は同じく取出具を取り外した状態の
斜視図、第３図は同じく容器の縦断面図である。 1:容器本体、2:蓋体、3:容器、4:保持部、5:取出具、6:
外被部材、7:スプーン、8:把持部、9:凹所、11:頭部、1
2:保持部材。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】容器本体の下部に、その底面から側部にか
   けて外被し、且つ上面を開放した外被部材を設け、その
   外被部材はその側面の一部を外方に向けて突出させて上
   方に向けて開口して凹所とした保持部を有し、該保持部
   は容器本体に対して下方に位置するとともに、その凹所
   内の空間を取出具であるスプーンの把持部の端部を収納
   する大きさより大きめに設定し、この凹所にスプーンの
   把持部の端部を挿入して立起させることにより、スプー
   ンが外方斜めに傾斜して保持される化粧品等の収納容
   器。