JPH0465440A - 多孔質体形成用樹脂組成物およびその用途 - Google Patents

多孔質体形成用樹脂組成物およびその用途

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JPH0465440A
JPH0465440A JP17914590A JP17914590A JPH0465440A JP H0465440 A JPH0465440 A JP H0465440A JP 17914590 A JP17914590 A JP 17914590A JP 17914590 A JP17914590 A JP 17914590A JP H0465440 A JPH0465440 A JP H0465440A
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裕 諸石
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吉川 孝雄
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雅彦 安藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は衝撃や音、熱などに対する緩衝性、吸音性、断
熱性および耐久性、柔軟性などに優れた多孔質体を得る
ことができる多孔質体形収用樹脂組成物およびその用途
、即ち該組成物を用いてなる多孔質シートならびに多孔
質シートに粘着剤層を形成してなる粘着テープに関する
ものである。
〈従来の技術〉 従来、緩衝性や吸音性、断熱性などを必要とする用途に
は、発泡体シートが一般に用いられている。また、この
シートに粘着剤層を設けて粘着テープとすることによっ
て、貼着性を付与した粘着テープとしたり、発泡体シー
ト自体が有する柔軟性を利用して両面に粘着剤層を形成
した、ハンガー・フックなどの保持・固定用両面テープ
が実用化されている。
このような発泡体シートは通常、ゴム系、ウレタン系、
ポリオレフィン系などの高分子物質からなるが、耐久性
や耐候性などの向上を目的とするアクリル系発泡体シー
トも提案されている。アクリル系発泡体シートとしては
、例えば特開昭585171号公報や特開平1−201
320号公報なとが提案されている。前者ではアクリル
系単量体の混合液を紫外線にて一部重合してシロップ状
とし、これを泡立てて気泡を混入させシート状としたの
ち、さらに紫外線重合を行って得られるアクリル系発泡
体シートが開示されている。しかし、シート状に形成し
たのちに塊状重合によって高分子量化するので、単量体
を100%重合することが困難であり、残存する単量体
に起因する悪臭が生じたり、また、残存する単量体の種
類によっては皮膚刺激などを発現する可能性もある。
一方、後者ではイソシアネートと反応しうる官能基を有
するアクリル系低分子量共重合体と、多官能性イソシア
ネートと空孔形成剤とを成分とする多孔質体形収用アク
リル系組成物が開示されており、予め重合した共重合体
を用いているので、単量体の残存による悪臭の問題は生
じない。しかしながら、多官能性イソシアネートを用い
た化学反応によって多孔質シートとするので、該イソシ
アネートを混合したのちのポットライフが短く、また、
加熱温度、加熱時間の要因が反応時に重要となるために
、生産性の点で充分に満足できるものとは云えない。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は上記従来の発泡体シートが有する問題点である
残存単量体による悪臭発生、ポットライフや生産性の点
が改善された多孔質体形収用アクリル系組成物の提供を
目的とする。
また、上記組成物を用いてなる用途として多孔質シート
および該多孔質シートに粘着剤層を形成してなる粘着テ
ープもしくはシートを提供することも目的とするもので
ある。
く課題を解決するための手段〉 本発明者らは上記目的を達成するために鋭意検討を重ね
た結果、不飽和二重結合を1分子中に特定量有するアク
リル系低分子量共重合体に、空孔形成剤を必須成分とし
て配合してなる組成物を、放射線照射によって架橋され
て多孔質シートとすることができ、このようにして得ら
れたシートは上記従来の問題点を有しないものであるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は1分子当り1.5〜3.5個の不飽和二
重結合を有するアクリル系低分子量共重合体と空孔形成
剤とを必須成分とする、放射線照射によって架橋可能な
多孔質体形収用樹脂組成物、およびシート状に形成した
上記樹脂組成物に放射線照射してなる多孔質シート、な
らびに上記多孔質シートの片面もしくは両面にアクリル
系粘着剤層を形成してなる粘着テープもしくはシートを
提供するものである。
本発明において用いるアクリル系低分子量共重合体は1
分子当り1.5〜3.5個の不飽和二重結合を有するも
のであり、分子内の不飽和二重結合が放射線架橋に寄与
し、適度な架橋密度を有する架橋体を形成することがで
きる。
不飽和二重結合をアクリル系共重合体中に導入する方法
と一二二よ、分子内に水酸基やカルボキシル基の如き官
能基を所定量導入したアクリル系共重合体;ニス飽和二
重結合を導入する。具体的にはヒドロキシエチル(メタ
茅アクリレートなどのヒドロキノアルキル(メタ)アク
リレートとトリレンジイソンアネートなどのポリイソシ
アネートとの反応生成物、2−メタでクリロイルオキシ
エチルイソシアネート、グリンジル(メタ)アクリレー
トなどの化合物を上記水酸基やカルボキシル基を有する
共重合体中の官能基と反応させることによって行うこと
ができる。これらのうちイソシアネート基と不飽和二重
結合を有する化合物を用いて不飽和二重結合を導入する
ことが、反応性の点から好ましく用いられる。この化合
物を用いた場合、共重合体中にカルボキシル基と水酸基
が併有しても水酸基と優先的に反応(結合)する。
分子内に水酸基やカルボキシル基を有するアクリル系低
分子量共重合体は、例えばヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレートなどのヒドロキシル基含有アクリル系単量体
や、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マ
レイン酸、フマール酸の如きカルボキシル基含有単量体
と、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(
メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デ
シル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレ
ートなどのアルキル基の炭素数が12以下のアルキル(
メタ)アクリレートとを共重合することによって得るこ
とができる。なお、上記例示の単量体は各種異性体も含
むものである。
また、必要に応じて上記単量体以外に酢酸ビニル、スチ
レン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリロ
ニトリルなどの改質用単量体を任意量共重合することも
できる。これらの単量体の配合量はアルキル(メタ)ア
クリレート:水酸基またはカルボキシル基含有単量体:
改質用単量体=50〜99:1〜50:0〜30(対重
量比)とすることが得られる多孔質体の柔軟性や機械的
強度などの点から好ましいものであり、水酸基またはカ
ルボキシル基含有単量体は、他の単量体の量に対して1
1500〜1/10(モル比)となる範囲に調整するこ
とが望ましい。
上記単量体から得られるアクリル系低分子量共重合体は
、空孔形成剤と混合したのち、シート状に塗布する際の
塗布作業性(施工性)や放射線架橋後の柔軟性、機械的
強度の点から数平均分子量が4000〜50000で、
ガラス転移温度が250°に以下のものを用いることが
好ましい。
不飽和二重結合の導入量は1分子当り1.5〜3゜5個
とする。導入量カ月、5個に満たない場合は、放射線架
橋を行った際に多孔質体に充分な機械的強度を得ること
ができず、また導入量が3.5個を超える場合は、得ら
れる多孔質体の柔軟性やクツション性が乏しくなり好ま
しくない。また不飽和二重結合の導入位置は特に限定さ
れないが、多孔質体の機械的強度や柔軟性の向上の点か
らは共重合体の分子末端に導入することが好ましい。こ
のような導入方法としては、例えばアブビスシアノバレ
リアン酸やアゾビスシアノペンタノールの如き官能基を
有する重合開始剤を用いるか、あるいはメルカプトエタ
ノールやチオグリコール酸の如き官能基を有する連鎖移
動剤を用いるか、前記両者を併用してラジカル重合を行
ない、分子末端に水酸基やカルボキシル基を有する共重
合体を得る。
そののち、この共重合体に前述の如き不飽和二重結合を
導入する。上記連鎖移動剤および/または重合開始剤は
所望の分子量範囲となるように配合すればよいが、通常
、共重合時の単量体総量100重量部に対して0.1〜
10重量部の範囲で用いる。
本発明に用いられる空孔形成剤としては、中空粒子また
は発泡剤などが挙げられる。
中空粒子は独立した多数の空孔を有する多孔質体を得る
場合に用い、見掛は密度が0.01〜0.5g/cdの
ものが好ましい。見掛は密度が0.01g/ci1未満
の場合は得られる多孔質体の強度が乏しくなる場合があ
り、0.5g/c−を超えるとシート状の多孔質体とし
た場合に柔軟性に欠けることがある。中空粒子の使用量
はその見掛は密度や粒径、あるいはアクリル系低分子量
共重合体の物性などに基づき適宜決定される。使用量が
多くなるにつれて多孔質シートの柔軟性を向上させるこ
とができる反面、機械的強度は減少するので、使用する
目的や用途に応じてその量を決定することが好ましく、
通常、アクリル系低分子量共重合体100重量部当り0
.1〜50重量部とする。用いる中空粒子としては、例
えばシリカ系中空粒子、アルミノシリケート系中空粒子
、有機系中空粒子、シラスバルーンなどが挙げられ、平
均粒径は約1〜500μm程度のものが一般に用いられ
る。このようにして得られる独立空孔構造の多孔質体は
シート状とすることによって、防風性や防水性などの遮
断性にも優れた効果を発揮するものである。
また、発泡剤は主として連続気泡構造の多孔質体を得る
場合に用いられ、表層が連続気泡構造の多孔質シートは
アクリル系粘着剤層を積層して粘着テープとした場合に
、粘着剤層の投錨性に優れるものである。用いる発泡剤
としては加熱番こより、あるいは化学反応によってガス
を発生する公知のものが用いられる。具体的には、炭酸
アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、亜硝酸アンモニ
ウム、水素化ホウ素ナトリウム、アジド類などで代表さ
れる無機系発泡剤、あるいはトリクロロフルオロメタン
やジクロロモノフルオロメタンの如き塩素化フン素化ア
ルカン、アブビスイソブチロニトリルやアゾジカルボン
アミド、バリウムアゾジカルボキシレートの如きアブ系
化合物、バラトルエンスルホニルヒドラジドやジフェニ
ルスルホン−3゜3゛−ジスルホニルヒドラジド、4.
4゛−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、
アリルビス(スルホニルヒドラジド)の如きヒドラジン
系化合物、p−トルイレンスルホニルセミカルバジドや
4.4”−オキシビス(ベンゼンスルホニルセミカルバ
ジド)の如きセミカルバジド系化合物、5−モルホリル
−1,2,3,4−チアトリアゾールの如きトリアゾー
ル系化合物、N、N’ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミンやN、  Nジメチル−N、N’ −ジニトロソテ
レフタルアミドの如きN−ニトロソ系化合物などで代表
される有機系発泡剤などが挙げられる。なお、発泡剤は
マイクロカプセルに封入されたものを用いてもよい。発
泡剤の使用量は塗布量の嵩が発泡にて1゜2〜100倍
となる量が適当であり、発泡剤の発泡倍率などによって
異なるが、一般にはアクリル系低分子共重合体100重
量部当り1〜300重量部である。発泡剤を用いる場合
は、必要に応してポリオキシアルキレン系化合物やシリ
コーン系化合物などに代表される整泡剤を添加すること
が好ましい。
本発明の多孔質体形収用樹脂組成物は、上記した必須成
分である1分子当り1.5〜3.5個の不飽和二重結合
を有するアクリル系低分子量共重合体と空孔形成剤とを
混合することによって調製する。
また、放射線照射による架橋によって得られる多孔質体
の機械的強度を向上させる目的で、必要に応してトリメ
チロールプロパントリアクリレート、トリアリルイソシ
アヌレート、ジペンタエリスリトールへキサアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アク
リレート、エステル(メタ)アクリレートの如き多官能
性単量体を適宜配合することもできる。なお、照射する
放射線が紫外線の如き活性光線の場合は、ベンゾインや
ヘンジインエチルエーテル、ジベンジルの如き公知の光
重合性開始剤を必要量、通常アクリル系低分子量共重合
体100重量部に対して0゜1〜10重量部添加して樹
脂組成物とする。
上記組成からなる樹脂組成物はシート状に形成したのち
、放射線架橋によって空孔形成剤に基づく多数の空孔を
有する多孔質シートとすることができる。照射する放射
線としては電子線やT線のような電離性放射線、紫外線
のような活性光線を用いることができる。電離性放射線
の場合はその照射量を、通常、0.5〜20Mr a 
dの範囲に設定する。なお、電子線照射の場合は照射す
るシート厚に応じて加速電圧を調整する。また、紫外線
のような活性光線の場合の照射量は、400〜3000
mJ/c−程度とすることが好ましく、照射に際しては
窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが望まし
い。
以上のようにして得られた多孔質シートは、クツション
性や耐反発性、吸音性、耐衝撃性(緩衝性)、耐熱性な
どに優れるので、緩衝材や吸音材、断熱材、耐久材など
に利用できる。また、中空粒子を空孔形成剤に用いた場
合は独立空孔構造となるので、防水性や防風性に特に優
れた効果を発揮するものである。なお、本発明の多孔質
体形収用樹脂組成物をシート状に成形するには、注型方
式や押出方式、塗布展延方式などの方式を適宜採用する
ことができる。
本発明においては上記した多孔質シートの片面もしくは
両面にアクリル系の粘着剤層を形成して、耐候性などの
耐久性や耐熱性に優れた粘着テープとすることができる
。製法としては例えば、剥離シート上に本発明の多孔質
体形収用樹脂組成物を塗布展延し、これを放射線照射に
よって架橋して多孔質シートを形成したのち、このシー
トにアクリル系粘着剤を直接塗工したり、予め作成した
アクリル系粘着剤シートを転写によって積層する方法な
どが挙げられる。このように粘着剤層を積層した場合、
多孔質シートの多孔部に粘着剤が一部埋没するので層間
剥離が生しにくく、実用に充分に耐えうる粘着テープを
得ることができる。また、多孔質シートと粘着剤層との
より優れた層間強度が要求される場合には、予め形成し
たアクリル系粘着剤層に、多孔質体形収用樹脂組成物を
塗布し、そののち放射線照射を行い、粘着シートとする
ことが好ましい。この方法によれば層間にて、アクリル
系低分子量共重合体と粘着剤との間でグラフト化などの
化学反応も伴い、強固を層間接着を達成することができ
る。
アクリル系粘着剤としては特に限定されないが、例えば
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル
、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)ア
クリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシルなどのア
ルキルエステル部の炭素数が12以下の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルを主成分とし、共重合成分として
(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどの改質用単量体を
共重合し、必要に応して公知の粘着性付与樹脂を配合し
たものが用いられる。なお、放射線硬化型のアクリル系
粘着剤などの反応性粘着側を多孔質シート上に設けるこ
とも層間強度を高めるうえで効果的である。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明の多孔質体形収用樹脂組成物は、
特定の個数の不飽和二重結合を有するアクリル系低分子
量共重合体と空孔形成剤とを必須成分としているので、
放射線照射によって架橋可能することが可能であり、従
来のものと比べて無臭であり、かつポットライフや硬化
時の熱・時間などの生産工程上の問題点が解消された多
孔質体を形成することができる。また、この樹脂組成物
から得られる多孔質シートは耐衝撃や防音、断熱などの
緩衝性、防水、耐熱、耐候などの性質に優れ、シート状
とすることによって柔軟性にも優れ、種々の用途に用い
ることができるものである。
また、多孔質シートに粘着剤層を積層した粘着テープも
しくはシートとすることにより、従来の発泡体両面テー
プと同様の用途に用いることができ、また、上記特性や
耐クリープ性にも優れているので、物品の保持・固定用
として特に好ましく用いることができる。
〈実施例〉 以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的乙こ説明す
る。なお、以下の本文中において、部もしくは%とある
のは重量部もしくは重量%を意味するものである。
実施例1 アクリル酸n−ブチル80部、アクリル酸エチル15部
、アクリル酸5部、ラウリルメルカプタン1部、アゾビ
スイソブチロニトリル0.1部からなる混合物を、窒素
雰囲気下で65°Cにて重合を行い、共重合体(ガラス
転移温度229”K、数平均分子量7500、重合率約
100%)を得た。
得られた共重合体100部に、2−メタクリロイルオキ
シエチルイソシアネート4部、ジブチンチンジラウレー
ト0.01部を加え、120°Cで6時間加熱反応させ
、不飽和二重結合を有するアクリル系低分子量共重合体
(分子量から算出した1分子当りの不飽和二重結合の個
数は、1.9であった)を得た。次いで、これに有機系
中空粒子(材質アクリロニトリル−塩化ビニリデン、見
掛は密度0.02 g /ci、平均粒径50μm)1
部、ヘンシルジメチルケタール(光重合開始剤)2部を
均一に混合して本発明の多孔質体形収用樹脂組成物とし
た。
上記のようにして得られた樹脂組成物を剥離紙上に1閣
厚にて塗布して、紫外線を1400mJ/cIi!の照
射量にて照射し、多孔質シートを得た。
実施例2 アクリル酸2−エチルヘキシル80部、アクリル酸エチ
ル20部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル3部、アク
リル酸5部、2−メルカプトエタノール2部、アゾビス
イソブチロニトリル0.1部からなる混合物を、窒素雰
囲気下で65°Cにて重合を行い、共重合体(ガラス転
移温度200°K、数平均分子量4380.1分子当り
のヒドロキシル基数2.0、重合率約100%)を得た
得られた共重合体100部に、2−メタクリロイルオキ
シエチルイソシアネート7、6 部ヲ加工、80’Cで
3時間加熱反応させ、不飽和二重結合を有するアクリル
系低分子量共重合体(分子量から算出した1分子当りの
不飽和二重結合の個数は、2.0であった)を得た。
次いで、この共重合体100部に実施例1にて用いた有
機系中空粒子1部を均一に混合して本発明の多孔質体形
収用樹脂組成物とした。
上記のようにして得られた樹脂組成物を剥離紙上に0.
51厚にて塗布して、電子線を加速電圧250KVで4
 M r a d照射し、多孔質シートを得た。
実施例3 実施例2の不飽和二重結合を有するアクリル系低分子量
共重合体100部に、実施例1にて用いた有機中空粒子
1部と、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール
2部を添加し、均一番こ混合して本発明の多孔質体形収
用樹脂組成物とした。
これを剥離紙上に1部厚にて塗布して、紫外線を140
0mJ/c111の照射量にて照射し、多孔質シートを
得た。
実施例4 実施例2にて得たアクリル系低分子共重合体100部に
、α、α−アゾビスイソブチロニトリル10部およびベ
ンジルジメチルケタール2部を加え、本発明の多孔質体
形収用樹脂組成物を得た。
この組成物を剥離紙上にIWl厚にて塗布して、紫外線
を1400mJ/cjの照射量にて照射し、さらに14
0°Cで10分間加熱して多孔質シートを得た。
比較例1 実施例1にて得られた共重合体100部に、2−メタク
リロイルオキシエチルイソシアネート2部、ジブチルチ
ンジラウレート0.01部を加え、実施例1と同様にし
て不飽和二重結合が1分子当り1.0個有するアクリル
系低分子量共重合体を得た。これに実施例1と同様の有
機系中空粒子を混合し、実施例1と同様に紫外線を照射
して多孔質シートを得た。
比較例2 2−メタクリロイルオキシイソシアネートを10部加え
ること以外は、実施例1と同様にして不飽和二重結合を
1分子当り4.7個有するアクリル系低分子量共重合体
を用い、比較例2と同様にして紫外線照射を行って多孔
質シートを得た。
上記実施例1〜4にて得た多孔質シートは何れも無臭で
あり、柔軟性、クツション性、耐反発性、衝撃緩和性、
防音性、断熱性、耐候性に優れるものであり、比較例1
にて得た多孔質シートは表面がベタツキがあり、かつ加
圧により容易に変形して、硬化が不充分であることが判
明した。また、比較例2にて得た多孔質シートはクツシ
ョン性、柔軟性がなかった。
さらに、上記実施例1〜4、比較例1、比較例2にて得
た多孔質シートの引張試験による結果(50%モジュラ
ス、破断強度、破断伸び)を第1表に示す。試験は各実
施測高および比較測高のシートをダンベル3号で試験片
に打抜き、打抜き後の初期品と、これを90°Cで2週
間加熱処理した加熱処理品にし、50mm/分の引張速
度にて試験した。なお、加熱処理品は実施測高のみ作製
した。
(以下余白) 第1表 なお、実施例3にて得られた多孔質シートにて円筒(直
径30[IIIIl)の下端をシールし、上端から水を
注水して500ミリの水柱を形成させたが、水漏れは認
められず、防水性にも優れていることが判明した。
実施例5 アクリル酸イソオクチル80部、アクリル酸エチル13
部、アクリル酸7部を共重合してなる共重合体100部
に、トリメチロールプロパンとトリレンジイソシアネー
トとの反応物1部を加えてなるアクリル系粘着側の酢酸
エチル溶液(20%固形分)を剥離紙上に塗布、乾燥し
て50μm厚のアクリル系粘着剤層を形成した。
実施例2にて得た多孔質シートの両面に上記にて形成し
た粘着剤層を転写して加圧貼着し、本発明の粘着テープ
とした。
実施例6 実施例5にて得た50μm厚の粘着剤層上に、実施例3
にて得た多孔質体形収用樹脂組成物を1閣厚にてさらに
塗布し、次いでその上にポリエステル製離型フィルム上
に形成した粘着シートを貼り合わせ、離型フィルム上か
ら紫外線を1400mJ/cfflの照射量にて照射し
、塗布した樹脂組成物を架橋して粘着テープを得た。
実施例7 アクリル酸2−エチルヘキシル90部、酢酸ビニル10
部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル3部、アクリル酸
5部、2−メルカプトエタノール2部、アゾビスイソブ
チロニトリル0.1部からなる混合物を実施例1と同様
にして重合し、アクリル系共重合体(ガラス転移温度2
00’K、数平均分子量5500、重合率約100%)
を得た。
得られた共重合体100部に、2−メタクリロイルオキ
シエチルイソシアネート3゜5部を加え、均一に混合し
て放射線硬化型の粘着剤溶液を作製した。
実施例2にて得た多孔質シートの片面に上記にて作製し
た放射線硬化型粘着剤溶液を50μm厚にて塗布し、電
子線を175kVの加速電圧にて3Mr a d照射し
、この操作を他面にも行って本発明の粘着テープを得た
実施例8 実施例7にて作製した放射線硬化型粘着剤100部にベ
ンジルジメチルケクール0.5部を加えて均一に混合し
たのち、剥離紙上に50μm厚で塗布し、その上に実施
例3にて得た多孔質体形収用樹脂組成物を1mm厚で塗
布する。次いで、ポリエステル製離型フィルムに上記に
て得た粘着剤層を貼り合わせ、離型フィルム上から紫外
線を1400mJ/C1Aの瞭射量にて照射し、放射線
硬化型粘着剤および多孔質体形′収用樹脂組成物を同時
に架橋して粘着テープを得た。
上記実施例5〜8にて得た両面粘着テープを介して2枚
のアルミニウム板(厚み0.5 vm )を接着面積1
010X10にて貼り合わせたのち、80°Cの雰囲気
下で片方のアルミニウム板を固定し、他方のアルミニウ
ム板の下端に500g、1kg、2−の荷重を加えて、
アルミニウム板の落下するまでの時間を測定した。その
結果を第2表に示す。
第2表 (単位二分)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1分子当り1.5〜3.5個の不飽和二重結合を
    有するアクリル系低分子量共重合体と空孔形成剤とを必
    須成分とする、放射線照射によって架橋可能な多孔質体
    形収用樹脂組成物。
  2. (2)シート状に形成した請求項(1)記載の樹脂組成
    物に放射線照射してなる多孔質シート。
  3. (3)請求項(2)記載の多孔質シートの片面もしくは
    両面にアクリル系粘着剤層を形成してなる粘着テープも
    しくはシート。
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