JPH0463720B2

JPH0463720B2 -

Info

Publication number: JPH0463720B2
Application number: JP58084526A
Authority: JP
Inventors: Yukio Aihara
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1983-05-14
Filing date: 1983-05-14
Publication date: 1992-10-12
Also published as: JPS59211475A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、テレビゲーム装置に関し、特にハン
ドルを用いて操縦を行なうテレビゲーム装置に対
して臨場感を高めることが出来るテレビゲーム装
置に関するものである。

近年、電子技術の急速な発達に伴なつて、各種
のテレビゲーム装置が開発されている。このテレ
ビゲーム装置にはテーブルタイプとコツクピツト
タイプ等があり、コツクピツトタイプでは自動車
あるいは飛行機等の運転席を模して作られたもの
であつて、フロントパネルの前方影色を示すブラ
ウン管デイスプレイ装置およびハンドルが設けら
れたコンソール部と、このコンソール部に対向し
て設けられた座席とによつて構成されている。そ
して、操作者は座席に座つた状態でコンソール部
のデイスプレイ装置を見ながらハンドル、アクセ
ルおよびチエンジレバー等を操作することによ
り、例えばカーレースゲームが行なえるものであ
る。

この場合、一般の例えば自動車に於いては、ハ
ンドルの操作時にその時点に於ける車速とハンド
ル回転角に応じた遠心力が運転者に加わるととも
に、高速道路に於いてはコーナリング時に車体の
傾斜とともに座席も傾斜されるために、運転者は
体でその走行状態を感じ取ることが出来るもので
ある。

これに対して、上記コンソールタイプのテレビ
ゲーム装置に於いては、ハンドル操作に応じて自
己車輌の表わすパターンが左右方向に移動するの
みであつて、座席は固定状態を続けている。ま
た、操縦ミスによつて表示画面上の自己車輌表示
が他の表示車輌あるいはガードレールに衝突した
場合に於いても、画面上に於けるクラツシユ表示
と音響が発生されるが、操作者の体に直接感ずる
振動は全くなく、これに伴なつて臨場感が得られ
ないために、ゲームの内容が電子ゲーム特有の淡
白なものとなつてしまう問題を有している。

従つて、本発明による目的は、ハンドル操作お
よびゲーム内容に応じた座席をローリングおよび
ピツチングさせることによつて、臨場感を大幅に
高めたテレビゲーム装置を提供するものである。
以下、図面を用いて本発明によるテレビゲーム装
置を詳細に説明する。

第１図〜第３図は本発明によるテレビゲーム装
置の一実施例を示す要部構成図、揺動部の分解斜
視図および回路図であつて、特にコンソールタイ
プのカーレースゲームに適用した場合を示してい
る。第１図に於いて１は両側部に入口が設けられ
た箱状のハウジングであつて、その前側部分には
コンソール部２が設けられており、このコンソー
ル部２に対向して座席部３が設けられている。そ
して、コンソール部２は、上側部分にブラウン管
を用いた表示部２ａが後方向きに装着されてお
り、その下側部分にはハンドル４が装着されてい
る。この場合、ハンドル４の回転軸には、ロータ
リーエンコーダ５装着されてハンドル４の回転方
向を示す回転方向信号RLと回転量を示す回転量
信号PSが発生される。なお、６，７はアクセル
ペタルとシフトレバーであつて、図示しないポテ
ンシヨメータがアクセルペタルの踏み込み量を検
出してアクセル信号ASを発生し、図示しないス
イツチがシフトレバーの位置を検出してシフトレ
バー信号GSを発生する。

一方、座席部３はハウジング１の底部に固定さ
れた座席揺動機構３ａと、この座席揺動機構３ａ
の上部に固定されたバケツトタイプの座席３ｂと
によつて構成されている。

ここで、座席揺動機構３ａは例えば第２図に示
す様に構成されている。第２図に於いて座席揺動
部３ａは、ベースアングル８、中段アングル９お
よび上段アングル１０とが重ねられた状態となつ
ている。そして、ベースアングル８の前端と後端
に於ける幅方向の中央部にはそれぞれＬ字状をな
した軸受用のアングル１１ａ，１１ｂが固定され
ており、このアングル１１ａ，１１ｂに固定され
た軸受間にはシヤフト１２が装着されている。そ
して、このシヤフト１２の一部には、半円状のギ
ヤ１３が固定されており、このギヤ１３はベース
アングル８に固定されたリバーシブルタイプでか
つ減速構成のモータユニツト１４から突出する出
力軸に装着されたウオームギヤ１５に係合してい
る。また、このシヤフト１２にはベースアングル
８に重ねられた状態の中段アングル９が固定され
て左右に揺動自在となつている。そして、この中
段アングル９の回動方向両側部とベースアングル
８との間には、ピンによつて案内される圧縮スプ
リング１６ａ，１６ｂが装着されて中段アングル
９に対して左右方向の回動を平衡させる摺性を与
えている。また、中段アングル９の前後方向一端
部の左右両端にはブロツク１７ａ，１７ｂが固定
されており、その上部には先端に球状部を有する
ボール軸１８ａ，１８ｂが植設されている。更
に、この中段アングル９の前後方向でかつブロツ
ク１７ａ，１７ｂが設けられていない側端の中央
部にはモータ１９が固定されており、その回転軸
にはカムホルダー２０によつて保持された偏心カ
ム２１が装着されている。そして、このカムホル
ダー２０の外周部には先端に球状部を有するボー
ル軸２２が植設されている。

次に、ブロツク１７ａ，１７ｂと対応する上段
アングル１０の隅部にはボール軸受２３ａ，２３
ｂが固定されており、このボール軸受２３ａ，２
３ｂによつてボール軸１８ａ，１８ｂを揺動自在
に支持する。２４は偏心カム２１の真上に位置す
るように上段アングル１０に固定されたボール軸
受であつて、ボール軸２２を揺動自在に支持す
る。２５ａ，２５ｂは上段アングル１０のボール
軸受２４が固定されている側の両側部に下方向き
に植設されたボルトであつて、その先端は中段ア
ングル９に設けられている孔２６ａ，２６ｂを貫
通してナツト２７ａ，２７ｂが装着されることに
よつて抜け止めされている。そして、このボルト
２５ａ，２５ｂの外周には圧縮スプリング２８
ａ，２８ｂを有することにより、中段アングル９
と上段アングル１０との間に互いに離間する方向
の摺性を与えている。２９は上段アングル１０に
設けられた図示しない座席を固定するための孔で
あつて、座席は矢印Ａで示す方向に向けて固定さ
れる。なお、３０ａ，３０ｂはアングル１１ａの
両側部に設けられた左右方向の回動、つまりロー
リングの限界を検出するマイクロスイツチ、３１
はシヤフト１２の端部にアーム３２を固定するた
めの固定ブロツク、３３はアーム３２の位置を検
出することにより、座席の状態を３ビツトの信号
として出力するセンサである。

次に第３図はゲームおよび座席駆動の制御系を
示す回路図である。同図に於いて３４はマイクロ
コンピユータ構成によるゲーム制御部であつて、
一般に周知の様に中央演算装置３４ａ、プログラ
ムを格納するリードオンリーメモリ３４ｂ（以下
ROMと称す）、データを一時格納するランダム
アクセスメモリ（以下RAMと称す）３ｃ、入力
インターフエース３ｄ、表示部２ａを制御する表
示制御部３ｅおよび出力インターフエース３ｆと
によつて構成されている。そして、入力インター
フエース３ｄは、アクセルペタル６の踏み込み量
に応じた前記アクセル信号AS、シフトレバーの
位置を示す前記シフトレバー信号GS、ロータリ
ーエンコーダ５から発生される回転方向信号RL
およびパルス信号PSを取り込んで中央演算装置
３４ａに供給する。また、出力インターフエース
３ｆは、レース中に於けるクラツシユの発生時に
衝突音信号を発生してスピーカ３５に供給する。

次に３６は座席揺動制御部であつて、ローリン
グ制御部３６ａとピツチング制御部３６ｂとによ
つて構成されている。そして、ローリング制御部
３６ａは、ロータリーエンコーダ５から発生され
る回転方向信号RL、パルス信号PSと、ゲーム制
御部３４の出力信号と、センサー３３の出力信号
Ｒ，Ｓ，Ｌおよびマイクロスイツチ３０ａ，３０
ｂの出力信号に応じてモータユニツト１４の回転
量および回転方向を制御している。また、ピツチ
ング制御部３６ｂは、ゲーム制御部３４から出力
される衝突音信号を検出すると、モータ１９を予
め定められた一定時間にわたつて駆動する様に構
成されている。

このように構成された装置に於いて、図示しな
い電源スイツチの投入後に、予め定められたゲー
ムのスタート操作を実行すると、ゲーム制御部３
４が作動して予め定められたカーレースゲームが
実行され、その結果が表示部２ａに表示される。
そして、座席３ｂに座つている操作者がハンドル
４を回転すると、このハンドル４の回転方向およ
び回転量を示す信号がゲーム制御部３４に供給さ
れることにより、表示部２ａに表示される自己の
車輌を表示するパターンがハンドル４の回転に応
じて左右に移動する。また、アクセルペタル６お
よびシフトレバー７の操作量に応じて影色の移速
度および他車輌の表示パターンの移動速度が可変
される。そして、自己車輛のパターンが他車輌パ
ターンあるいはガードレールに接すると、表示画
面がクラツシユパターンに替えられるとともに、
衝突音信号が発生されてスピーカ３５から衝突音
が発生される。

一方、ハンドル４を回動することによつてロー
タリーエンコーダ５から発生される回転方向信号
RLおよびパルス信号PSは、ローリング制御部３
６ａに供給される。この場合、ローリング制御部
３６ａはセンサー３３の出力信号を常時識別する
ことによつて座席３ｂのローリング状態がいかな
る状態にあるかを検出している。つまり、座席３
ａが水平の場合には信号Ｓのみが発生され、右方
向にローリングしている場合には信号Ｒ、Ｓが発
生され、右方向の限界に達した場合には信号Ｒの
みが発生される。このことは、座席の左方向にロ
ーリングしている場合も同様にして信号が発生さ
れる。そして、このローリング制御部３６ａは、
ハンドル４の回転量に応じかつその回転方向に対
して同一の方向にローリングする様にモータユニ
ツト１４を駆動する。ここで、ハンドル４を比較
的少なめに右回転させた場合には、座席が右方向
に傾斜してセンサー３３から出力信号Ｓ，Ｌが発
生されるまで左方向の傾斜動作が続けられる。つ
まり、第２図に示すシステムモータ１４が例えば
左回転されると、その出力軸に装着されているウ
オームギヤ１５がギヤ１３を右回動させることに
よりシヤフト１２も右回動される。シヤフト１２
が右回動されると、このシヤフト１２によつて支
えられている中段アングル９が右に傾斜される。
この結果、この中段アングル９に支えられている
上段アングル１０およびこの上段アングル１０に
固定されている座席３ｂのすべてが右に傾斜す
る。そして、シヤフト１２に固定されたアーム３
２が左方向に移動して、センサー３３の出力信号
Ｒ，Ｓが発生されると、このセンサ−３３の出力
信号を入力とするローリング制御部３６ａは目的
とする傾斜（ローリング）量に達したことを検出
してローリング動作をそのままの状態に保持し続
ける。ここで、操作者がハンドル４の操作を中止
した場合には、予め定められた一定時間後にモー
タユニツト１４を逆回転させることにより座席３
ｂを水平に戻す。そして、座席の水平復帰はセン
サー３３の出力信号Ｓのみが発生されることを検
出することによつて確認するとともに、モータユ
ニツト１４の回転を停止させる。また、ハンドル
４を更に右回転させた場合には、上述した場合と
同様にしてモータユニツト１４を更に右回転させ
ることにより座席３ｂを更に右傾斜させる。以上
が、座席３ｂのローリング動作であつて、ハンド
ル３ｂの操作方向に対して同一の方向に傾斜され
ることになる。この場合ハンドル４の操作方向と
座席３ｂの傾斜方向を逆にすると、コーナリング
走行時に於ける遠心力を受けたと同様な外力を体
に感ずることは出来るが、表示部２ａに表示され
ている自己の自動車に対する表示パターンの移動
方向と座席の移動方向が逆となつて異和感が生ず
る。つまり、表示部のバツクパターンは左右方向
に固定であるのに対し、自己車輌の表示パターン
が右方向に移動し、これに対して座席のみが左方
向に傾斜することによつて異和感が生ずるもので
ある。

これに対して、ハンドルの回転方向と座席の傾
斜方向を同一にすると、自己の車輌パターンの移
動方向に沿つて座席が移動することから、かかる
異和感の発生が防止されるわけであり、これにテ
レビゲームに於ける特有の問題である。また、一
定時間後に座席のローリングを復帰させる理由
は、次のハンドル操作時に十分なローリング量が
得られる様にするためのものである。

次に、表示部２ａに表示された自己車輌の表示
パターンが操作を誤つて他の車輌を表わす表示パ
ターンあるいはガードレール等に接すると、クラ
ツシユ画面に切り替えられるとともに、衝突音が
スピーカ３５から発生され、更に必要によつてフ
ラツシユが点灯駆動される。そして、この衝突音
信号が発生されると、ピツチング制御部３６ｂが
作動してモータ１９を予め定められた一定時間に
わたつて駆動させる。ここで、第２図に示すモー
タ１９が回転されると、偏心カム２１によりカム
ホルダー２０が円状に移動する。この場合、カム
ホルダー２０の外周に植設されているボール軸２
２は上段フレーム１０に固定されているボール軸
受２４によつて回動自在に支持されているため
に、上段フレーム１０のボール軸受２４側が上下
に移動される。そして、この上段フレーム１０の
他端側はボール軸受２３ａ，２３ｂとボール軸１
８ａ，１８ｂによつて、上下方向に回動自在とな
る様に中段フレーム９に支持されているために、
この上段フレーム１０の上に固定されている座席
３ｂはピツチング動作を行なつて、操作者に衝突
時と同様な外力が加えられる。

なお、上記実施例に於いては、カーレースゲー
ムに適用した場合について説明したが、シユミレ
ーシヨンゲームすべてに適用することが出来るも
のである。また、座席部３は必ずしも固定型に限
られるものではなく、フリー状態のものであつて
も良い。

ここで、座席のピツチング動作に加えてフラツ
シングを行なうと、衝突時と同様な極めて効果的
臨場感を与えることが出来、これによつてテレビ
ゲームをより現実に近いものとすることが出来
る。

以上説明した様に、本発明によるテレビゲーム
装置に於いては、ハンドル操作に応じて座席がロ
ーリングするとともに、ゲーム内容に応じてピツ
チングあるいはフラツシングが行なわれるため
に、臨場感が大幅に向上される優れた効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による構成図、第２図は座席揺
動機構の一例を示す分解斜視図、第３図は制御系
を示す回路図である。１…ハウジング、２ａ…表示部、３…座席部、
３ａ…座席、３ｂ…座席揺動機構、４…ハンド
ル、５…ロータリーエンコーダ、６…アクセルペ
タル、７…シフトレバー、１４…モータユニツ
ト、１９…モータ、３０ａ，３０ｂ…マイクロス
イツチ、３３…センサ、３４…ゲーム制御部、３
６…揺動制御部、３６ａ…ローリング制御部、３
６ｂ…ピツチング制御部。

Claims

【特許請求の範囲】

１自己車両を含むカーレースのパターンを表示
する表示部と、この表示部に対向する部分に設け
られた座席部と、表示部と座席部との間に位置し
て表示部に表示される自己車両を操作する回転ハ
ンドルと、回転ハンドルの左又は右操作を所定量
以上の回転に応じて所定時間傾斜信号を出力する
とともに自己車両が衝突すると所定時間にわたつ
てピツチング信号を出力する座席揺動制御部とを
設け、前記座席部は座席揺動機構とこの座席揺動
機構の上部に固定された座席とからなり、前記座
席揺動機構は、固定のための基本部となる板状の
ベースアングルと、前記ベースアングルの上部に
於いて水平方向に配置され、かつ長手方向の軸を
中心として前記ベースアングルに回動支持される
シヤフトと、平板状でその幅方向の中央に沿つて
前記シヤフトに固定されることにより、前記シヤ
フトの回動により前記平板状が幅方向中央部を境
として左右方向が互いに逆方向に転倒する中段ア
ングルと、前記中段アングルの回動幅方向と前記
ベースアングルとの間に設けられた前記中段アン
グルを水平状態に付勢する第１スプリングと、平
板状をなして前記中段アングルに重ねられ、かつ
前記中段アングルの回動方向を横方向として座席
が固定された上段アングルと、前記座席の後方側
に於ける前記中段アングルと上段アングルとを支
点側として上下方向にのみ回動させる軸支と、前
記座席の前方側に於ける前記中段アングルと上段
アングルとの間を開くための第２スプリングと、
前記ベースアングルの上部に固定されて前記座席
揺動制御部の制御信号に応じて駆動されることに
より前記シヤフトを回動させて前記座席を所定時
間傾斜させる第１モータと、前記座席の前方側に
於ける前記中段アングルと上段アングルとの間を
前記軸支を中心として上下動作させることにより
前記座席を前後方に回動させて前記座席を所定時
間にわたつて激しくピツチングさせるために前記
座席揺動制御部の制御信号に応じて駆動される第
２モータとによて構成されることを特徴とするテ
レビゲーム装置。